JPH0351080A

JPH0351080A - ドラム式洗濯・乾燥機

Info

Publication number: JPH0351080A
Application number: JP1188219A
Authority: JP
Inventors: Susumu Kitamura; 進北村
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1989-07-19
Filing date: 1989-07-19
Publication date: 1991-03-05
Anticipated expiration: 2010-12-13
Also published as: JPH07114873B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は、洗濯から乾燥までを１つのドラムで行うド
ラム式洗濯・乾燥機に関し、更に詳しくは、その脱水か
ら乾燥への移行を円滑に行うための、ドラム式洗濯・乾
燥機の内部構造および制御の改善に関する。

（ロ）従来の技術ドラム式洗濯・乾燥機は、ドラムが水平軸を中心に回転
する構造となっており、洗濯から乾燥までを同一のドラ
ムで行えるため、洗濯機能、脱水機能、乾燥機能を兼ね
備えた洗濯・乾燥−の代表的なものとなっている。また
、洗濯物（洗濯し乾燥すべき衣類）を投入した後、乾燥
終了まで一切人手を介さないフルオートランドリーの可
能性をもっている。

以下、第５図に示す従来のドラム式洗濯・乾燥機の概略
図に従って、構造・動作を説明する。

このドラム式洗濯・乾燥機は、外箱１からバネ４で吊り
下げられた水［２と、この水槽２の内側で水平軸を中心
に回転するように配されたドラム３との二重構造となっ
ている。水槽２は運転中の振動を吸収するためにバネ４
で吊り下げられており、これは洗濯液や脱水液を貯えか
つ排出する機能をもっている。ドラム３はその周壁全体
に、洗濯時の給水、脱水時の排水および乾燥時の乾燥用
温風を通すための多数の小孔５を有している。またドラ
ム３の周壁内面には、洗濯物撹はん用のバッフル（突起
）６が複数個設けられている。

洗い工程は、ドラム３内に洗濯物を入れ、洗剤を溶かし
た洗濯水を上方から滴下して洗濯物に含ませ、ドラム３
を低速回転させることにより行われる。ドラム３内の洗
濯物は、ドラム３の回転による遠心力およびバッフル６
でドラム３の頂上付近まで持ち上げられた後、自重によ
り落下する（「タンプリング」という）。このタンプリ
ングが繰り返されて、洗濯物は落下時の衝撃力によりタ
タキ洗いされる。すすぎら同様にして行われる。

脱水作業は、ドラム３を高速回転させ、その遠心力を利
用して洗濯物をドラム３の周壁内面に押し付けることに
より行う。水はドラム３の小孔５から飛ばされ、水槽２
の内面をったってその下部に導かれ、切換弁７を経て頭
外へ排出される。

乾燥作業は、ドラム３の開口部８付近から乾燥用温風を
吹き込みながらドラム３を低速回転させて行う。なお、
洗濯物は乾燥するにつれてかさが増えるため、−度に乾
燥できる量は洗濯した量の半分程度が限界である。これ
は、乾燥ムラをなくすため、ドラム３を低速回転させて
タンプリングにより洗濯物の位置を入れ換えることが必
要であるからである。

なお第５図において、１３はドラム３を回転さ仕る駆動
用モータ、１５は洗濯水を循環させる循・・環ポンプで
ある。

（ハ）発明が解決しようとする課題上記のようなドラム式洗濯・乾燥機においては、脱水工
程から乾燥工程へ移行する際、運転を一旦停止させなけ
ればならなかった。すなわち、脱水時の高速回転による
遠心力で洗濯物はドラム３の周壁内面に強く押し付けら
れる。押し付けられた洗濯物は多数の小孔５に食い込ん
で貼り付く。この食い込んで貼り付いた洗濯物はドラム
３から自然落下しない。そこで、脱水終了後に一旦連耘
を停止さけ、手で洗濯物をほぐしてから乾燥運転に入ら
なければならないという欠点があった。

また、この貼り付きを防ぐために脱水回転数を下げると
（１０００→５００ｒｐｍ）　、脱水率が低くなりその
後の乾燥処理時間が長くなってしまうという欠点があっ
た。

従来は、洗濯および脱水後、必要な洗濯物だけを乾燥さ
せろために、脱水終了後に運転を一旦停止し、すべての
洗濯物をドラム３からほぐし乾燥処理不要の洗濯物を取
り出した後、乾燥運転を行うことが多かった。このため
上記欠点は目立たない状況にあった。しかし最近、夜間
などを利用してのフルオート運転の需要が高まるにつれ
て、上記欠点が大きな問題となってきた。

この発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、
その目的は、脱水工程から乾燥工程への移行をスムーズ
に行うことができ、貼り付きを防ぐために脱水回転数を
下げる必要のないドラム式洗濯・乾燥機を提供すること
にある。

（ニ）課題を解決するための手段および作用この発明は
、外箱内に固定された水槽と、この水博内で回転可能に
支持され、洗濯物を収容可能で、周壁に通水および通風
のための多数の小孔を有するドラムとを備え、更に、ド
ラムの一方側壁の内面から周壁に沿って他方側壁方向へ
延び、ドラムの回転にともなってドラム内の洗濯物を引
っ掛けて持ち上げる複数個のドラム突条と、ドラム内の
他方側壁寄り箇所でドラムと同軸かつ独立回転可能に支
持された撹はん盤と、この撹はん盤に上記ドラム突条と
対向し周壁に沿って設けられ、撹はん盤の回転にとらな
ってドラム内の洗濯物を引っ掛けて持ち上げる複数個の
撹はん盤突条とを備えてなるドラム式洗濯・乾燥機であ
る。

すなわち、この発明のドラム式洗濯・乾燥機は、従来の
ドラム式洗濯・乾燥機のドラム内に独立回転可能な撹は
ん盤を配設し、その撹はん盤に洗濯用撹はん盤突条を設
けるとともに、これと対向してドラムに洗濯用ドラム突
条を設けたものである。

そして、すすぎ工程終了時にこれら２種の突条の停止位
置を調整し、その適正位置を保ったまま脱水処理するこ
とで、脱水工程終了後にドラム周壁から洗濯物が自然落
下によりはがれるのを補助しようとするものである。

ここにおいて撹はん盤は、ドラムの一方側壁の近くに、
ドラムと同軸でこれと独立して回転するように取り付け
る。そして撹はん盤には洗濯用撹はん盤突条を複数開設
ける。一方、撹はん盤と対向するドラム側壁内面には、
好ましくは撹はん盤突条に類似した形状の洗濯用ドラム
突条を、好ましくは撹はん盤突条と同数、ドラムに直接
ネジなどで固定して設ける。

２Ｎの突条は、ドラムの幅（奥行）に対して一定の長さ
（たとえば幅の２分の１〜４分の１が好ましく、約３分
の１がより好ましい）を持つように、また好ましくは、
それぞれの横断面形状が周壁に沿った方向に長い偏平で
あるように構成する。

この発明では、２種の突条がそれぞれ複数個、互いに対
向状に設けられているため、ドラム周壁のうち洗濯物の
貼り付きの起きない部分（突条近傍）の面積の割合が、
従来の場合に比べて大きくなる。したがって、脱水終了
時に両突条の近傍では洗濯物のドラムへの貼り付きがな
く、洗濯物はその自重が貼り付きの力に勝ってドラム周
壁から自然落下する。この傾向は、撹はん盤突条とドラ
ム突条とをすすぎ終了時に交互の位置関係になるように
停止させ、その状態を保持したままで脱水工程に移行し
た場合に、特に顕著である。

洗濯物の種類や量によっては、上記位置関係を係りで脱
水しても、脱水終了時にドラムから洗濯物がはがれにく
いことがある。その場合には、モータ制御により撹はん
盤をわずかな角度だけ揺動させて撹はん盤突条により洗
濯物を動かし、洗濯物を落下させるきっかけを作るのが
好ましい。

かくしてこの発明によれば、洗濯から乾燥までの間、運
転を一旦停止させることを要しないフルオートランドリ
ーが可能となる。

（ホ）実施例以下、図面に示す一実施例に基づいて、この発明の詳細
な説明する。なおこの発明は、これによりて限定される
ものではない。

第１図において、ドラム式洗濯・乾燥機Ｗは、外箱１、
水槽２およびドラム３を備えてなる。ドラム３内の後ろ
側側壁の手直には、第２図に示すように正面形状円形の
撹はん盤９が、ドラム３と同軸で独立に回転するように
設けられている。この撹はん盤９には、第２図および第
３図に示すような３つの洗濯用撹はん盤突条ｌＯが等間
隔で一体に形成されている。

一方、撹はん盤９に対向するドラム３の前側側壁内面に
は、洗濯物没入用開口部８の周囲で周壁内面に接して洗
濯用ドラム突条１１が直接固定されている。ドラム突条
１１は、撹はん盤９に一体成形された撹はん盤突条ｌＯ
と同数で形状がほぼ同じであり、等間隔に配されている
。

撹はん盤９のシャフトとドラム３のシャフトとは二重構
造となっており、各々独立して回転可能である。また水
１１２の底壁外面には、ドラム３を回転させろ駆動用モ
ータ１３、撹はん盤９を回転させる駆動用モータ１４、
洗濯水を循環させる循環ポンプ１５などが取り付けられ
ている。

ドラム３および撹はん盤９を駆動させるためには、上記
２台のモータ１３・１４に代わる、かさ歯車の組み合わ
け、クラッチの採用などにより、モータ１台で行うこと
ら可能である。

ドラム３の後ろ側側壁に沿って配設された撹はん盤９は
、運転中の外力によるたわみが生じてもドラム３の後ろ
側側壁に接触しないように、その側壁とは３〜５１程度
の間隔がおかれている。

撹はん盤９は、ドラム３の内径にほぼ等しい大きさの円
盤に洗濯用撹はん盤突条１０が等間隔で３個、一体に取
り付けられることによって形成されている。撹はん盤突
条ｌＯはドラム３の幅（奥行）の約３分のｌの突出長さ
を持ち、横断面が、周壁に沿った方向に長い偏平な形状
をしている。

撹はん盤突条１０は、樹脂による一体成形のものとなっ
ているが、これに代えて、浅く絞った盆状の金属盤にド
ラム突条１１と同じらのを取り付けて構成することも可
能である。

ドラム突条１１は撹はん盤突条１０と同じ形状であって
、ネジでドラム３に直接固定されている。

以下、このドラム式洗濯・乾燥機Ｗの動作について説明
する。

洗い・すすぎ工程が終わった時、撹はん盤突条ＩＯとド
ラム突条【Ｉとが等間隔で交互位置にくるように、モー
タ制御手段によって撹けん盤９を停止させ、互いの位置
関係を固定する。すなわち、２種の洗濯用突起１０・１
１はいずれも３個である。このため、第４図に示すよう
にドラム３の円周に沿って６０度間隔で２種６個の洗濯
用突起１Ｏ−１１を配置する。そして、この状態を保持
したままで脱水の高速回転に移行する。

なお、上記操作を行ってら洗濯物の材質や量によっては
、脱水終了時に洗濯物が自重ではがれない場合が起こり
得る。その場合は、脱水が完了し乾燥が開始する前にモ
ータ制御により撹はん盤９を微少角度だけ揺動させる。

これにより、洗濯物がドラム３の周壁内面から剥離する
のを補助する。

すなわち、横断面が偏平で端部の角度か鋭角になってい
る撹はん盤突条ｌＯを、洗濯物１２とドラム３の周壁内
面の間にくさびのように挿入し、スイングさせることで
、洗濯物はかじを行う。

（へ）発明の効果この発明のドラム式洗濯・乾燥機においては、ドラム内
に撹はん盤が設けられ、撹はん盤に洗濯用撹はん盤突条
が設けられ、ドラムに洗濯用ドラム突条か設けられてい
る。したがってこの発明によれば、すすぎ終了後に上記
２ｍの突条の停止位置を調整しその適正位置を保ったま
ま脱水処理することで、脱水後の洗濯物かドラムからは
がれ易くなるため、脱水工程から乾燥工程への移行がス
ムーズになり、また貼り付きを防ぐために脱水回転数を
下げる必要もない。

更に、洗濯用突条が設けられた撹はん盤は、洗い、すす
ぎおよび乾燥の各工程において洗濯物を十分に撹はんす
る機能をもつ。したかってこの発明によれば、脱水終了
後における洗濯物はがしのための特別な機能や部品を備
えることか不要となり、構造が簡易であって安価かつ信
頼性の高いドラム式洗濯・乾燥機を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図までは、この発明の一実施例を示す。すなわち、第１図はドラム式洗濯・乾燥機の概略図、第
２図は撹はん盤の正面図、第３図は撹はん盤の右側面図
、第４図は脱水終了時のドラム内の状態図である。第５図は従来のドラム式洗濯機の概略図である。１・・・・・・外箱、２・・・・・・水槽、３・・・・・・ドラム、５・・・・・・小孔、９・・・・・・撹はん盤、ｌＯ・・・・・・撹はん盤突条、２・・・・・・ドラム突条、１２・・・・・・洗濯物、１３・・・・・・ドラム駆動用モータ、１４・・・・・
撹はん盤駆動用モータ。第図第４図０

Claims

【特許請求の範囲】１、外箱内に固定された水槽と、この水槽内で回転可能
に支持され、洗濯物を収容可能で、周壁に通水および通
風のための多数の小孔を有するドラムとを備え、更に、ドラムの一方側壁の内面から周壁に沿って他方側
壁方向へ延び、ドラムの回転にともなってドラム内の洗
濯物を引っ掛けて持ち上げる複数個のドラム突条と、ド
ラム内の他方側壁寄り箇所でドラムと同軸かつ独立回転
可能に支持された撹はん盤と、この撹はん盤に上記ドラ
ム突条と対向し周壁に沿って設けられ、撹はん盤の回転
にともなってドラム内の洗濯物を引っ掛けて持ち上げる
複数個の撹はん盤突条とを備えてなるドラム式洗濯・乾
燥機。