JPH0350990B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は電気導体を電子部品上の接触面に接続
する保持器（ホルダー）を具備するものである。

背景技術 現代の電子機器は広範に亘つて小型化された電
子部品を含んでいる。これら電子部品上の接触面
により印刷配線基板に電気的に接続されている。
接触面は組立てられた電子部品上で外側から近接
可能であり、その上で電子部品と接続部の両方が
チエツク可能である。しかしながら電子部品は小
さく、かつ多くの接触面を有するからこのような
チエツクのための測定手段を接続する場合に種々
の困難が発生する。電子部品が配線基板に接続さ
れる前に、電子部品の機能と配線基板の機能とは
分離してチエツクされる。しかしながらこのチエ
ツクによつて組立可能条件において接続部の信頼
性もしくは配線基板上の電子部品の相互作用に関
しては何等情報が得られるものではない。配線基
板と電子部品間の接続が上記から直接に達せられ
ないならば、特に接続部が電子部品のすべての四
辺上にあるならば測定手段を接続する場合に特微
の困難さが生ずることになる。

発明の開示 本発明によれば上記の問題点は保持器により解
決されるものであり、この保持器は電子部品に加
えられると、機械的把握手段と電気的接続手段の
両方を用いてすべての辺上で電子部品を包囲する
如く形成され、電気的接続手段は把握手段が電子
部品を保持器におけるその位置に固定された後に
接続されるものである。

本発明の実施例は添付された図面と共に以下に
説明することにする。

好適な実施例 第１図において、ベル・クランク型把握手段１
が図示されており、これは軸２のまわりに旋回軸
動可能であり、把握面３を備えている。把握手段
のうち２個が図示されているが、対向する一対宛
でこのようなものが４個ある。軸は、基板５上に
ジヤーナル逃げ４において静止している。これら
の把握面に対し把握手段は電子部品６を把握する
ことができるし、把握面３は導電性接触面８の間
で電子部品の側面表面に対し静止している。導電
体は、弾性接触ピン９の助けをかりて接触面にお
いて電子部品に接続することができる。接触面の
上方端部においてこれらはケーシング１０内で緊
密に固定され、それを通つて伸展して電気的接続
を構成する。ケーシング内において、接触ピンは
アクチユエータ１１内の開孔７を通り伸展し、し
たがつて可撓的に案内され、接触面８と噛合わせ
の位置まで移動され得る。アクチユエータは、ケ
ーシングの内部底面表面に対し摺動し得る。スペ
ーサ手段１２は、アクチユエータの下方のケーシ
ング内に位置し、ケーシングの内部底面表面に対
してその上方表面１４と共に静止している。スペ
ーサ手段の下方表面１５は基板５上の表面１６に
対し静止し、それによつて軸２をジヤーナル逃げ
４内の適正の位置に維持する。基板は電子部品の
四隅に位置するための逃げ１７を有し、したがつ
てこれは保持器内の一定の位置に設置することが
できる。

４個の把握手段は軸２０に固定されたカム手段
１８の助けをかりて把握手段の軸の回りに旋回す
ることができ、カム手段の助けをかりて、軸は旋
回することができる。軸２０はスペーサ手段１２
内の開孔２７を通過する。軸の他端において、軸
は４個のピン２２を備えた円板２１を回転して、
アクチユエータ内の溝２３において動作する。そ
の周辺の部分に沿つて円板２１は歯車のラツク２
５に対し網目の歯２４を具備している。ラツクは
スペーサ手段１２内に作られた逃げ２６内に静止
している。ラツクの両端部２８と２９とはケーシ
ング内の２個の開孔を通つて突出している。

把握手段１と接触ピン９とは以下の方法で操作
される。ラツクの端部において軸方向に圧力を加
えることにより、前後に移動することができる。
この運動は歯により円板２１まで伝えられ、円板
はしたがつて旋回される。旋回運動は軸２０によ
りカム手段１８まで伝えられる。軸２０が旋回さ
れると、カム手段１８のカムは把握手段１の端部
の下で移動される。カム表面の上側は把握手段１
の端部の底部表面を連続的に押し上げるだろう。
そこで把握手段１は軸２の囲りを旋回し、把握面
３は導電性接触面８間の側面で電子部品６を把握
するために電子部品６に向つて移動される。カム
手段１８の一定量の旋回の後に、たとえ軸２０の
旋回が継続されるにしても、カムはもはや把握手
段の端部を持上げることをしない。この継続した
旋回の間、代りにカム手段１８のカム表面の上側
は把握手段１の端部の底部表面に沿つてすべる。
それによつて把握手段１は電子部品６の側面を背
に把握面３により把握位置に保持される。

第１図の上側から第４番目の個別の部分図に於
ては、カム手段１８上の唯一のカムが示されてい
ることが認められる。カム手段１８は軸２０を囲
む円形板上に把握手段１のそれぞれに対応して１
個のカムを有しているのが分る。図面をより簡単
により明確にするためにカム手段１８の唯一個の
カムのみが示されている。軸が旋回するとピン２
２は、アクチユエータ内の夫々の溝の中で移動す
る。軸の旋回の第１の部分の間アクチユエータの
半径方向運動は極めて小であるように溝は軸２０
に関して位置を有している。軸を継続して旋回す
る場合に把握手段が電子部品と依然として噛合つ
ている時には、アクチユエータは軸２０の中心に
向かつて変位される。接触ピンはしたがつて電子
部品の接触面８に対して噛合うように移動され
る。たとえ外力がラツクの端部において終るにし
ても、接触ピンにおけるばねのゆがみがあるにも
拘らず、装置は摩擦によりこの状態を維持し続け
ることになる。

把握手段は復帰手段、例えば別のカム手段を具
備することができ、この別のカム手段は、ラツク
２５がリセツトされる時にその把握面が電子部品
から移動されるようにベル・クランク型アームを
枢軸化するものである。

第２図はカム手段１８を有する軸２０の旋回軸
αの関数として、把握手段１の把握面３の変位及
び接触ピン９の低部端部を示す図である。曲線Ａ
に示されるように、旋回角αの第１の部分の間
中、把握手段１の把握面と電子部品６の側面間の
距離には線形の変化が存在する。角α₁に関して、
把握面３は電子部品６の側面に対し噛み合つてい
る。この角α₁では、カム手段１８のカムは把握手
段１の端部の下に完全に又はほぼ完全に配置され
ている。ピン２２と溝２３の相対的な位置は、旋
回運動のこの第１の部分の間中、線Ｂにより示さ
れる接触ピンのラジアル運動において比較的小さ
な変化しか存在しないように選定される。カム手
段が旋回角α₁を通過した場合、および把握手段が
移動しない場合には、接触ピンが旋回角α₂におい
て、電子部品の接触面とに噛合うようになるまで
軸からのアクチユエータの半径方向の距離は減少
する。カム手段はそれから角α₃においてその端部
位置まで旋回される。

云うまでもなく接触ばねの操作がまた把握手段
の場合と同様にベル・クランク型アームを用いて
行われることも可能であり、この場合カム手段
は、対応する方法で用いられねばならない。

接触ピンが把握手段として同時に、もしくはこ
れらの前に電子部品と接触するに至ることも想像
できることである。説明された実施例による解決
手段により、しかしながら最も安全な電気的接触
機能が得られ、かつこの解決手段は微小な動作力
しか必要としないものである。

把握手段と接触ピンの動作は、またカム手段を
置換する電気圧手段を用いて行うことができる。
このような解決手段は当然技術の専門家にとつて
明白なことであるべきであり、したがつてこれ以
上綿密な説明は必要でない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る装置の、個別の電子部品
を相互に距離を距てて透視図で示した図。第２図
は操作手段の旋回角の関数として把握手段と接触
ばねの位置の変化を示すダイヤフラムである。 １……ベル・クランク型把握手段、２……軸、
３……把握面、４……ジヤーナル逃げ、５……基
板、６……電子部品、７……アクチユエータ内の
開孔、８……導電性接触面、９……弾性接触ピ
ン、１０……ケーシング、１１……アクチユエー
タ、１２……スペーサ手段、１４……上方表面、
１５……下方表面、１６……基板表面、１７……
逃げ、１８……カム手段、２０……軸、２１……
円板、２２……ピン、２３……溝、２４……歯、
２５……歯車ラツク、２６……スペーサ手段１２
の逃げ、２７……スペーサ手段１２の開孔、２
８，２９……ラツク２５の両端。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印刷配線基板上の電子部品６の側面上に間隔
   を置いて並んでいる複数の接触面８に複数の電気
   接触ピン９を接続させる保持器であつて、上記保
   持器は、 ケーシングと、 上記複数の接触面８の間の上記電子部品６の側
   面部分を把握するための複数の把握面３をもつ把
   握手段１であつて、上記把握手段１は非作動静止
   位置から上記把握面３が上記電子部品６の側面部
   分と接触する作動噛合位置へ回転可能である把握
   手段１と、 常態では上記電子部品６の上記接触面８から離
   れた関係位置に上記ケーシングにより支持されて
   いる上記電気接触ピン９を上記電子部品６の上記
   接触面８と電気的に接触させるための上記電気接
   触ピン９を保持するアクチユエータ１１と、 上記把握手段１をその作動噛合位置へ回転さ
   せ、また上記アクチユエータ１１を動かし、これ
   により上記電気接触ピン９を上記電子部品６の接
   触面８に接触させる操作手段２０とを備え、 上記操作手段２０は、旋回運動を行うことがで
   きまた上記把握手段１を動作させるための第１の
   回転可能カム手段１８と上記アクチユエータ１１
   を動作させるための第２の回転可能カム手段２１
   を含み、上記第１の回転可能カム手段１８によつ
   て上記把握手段１が最初に作動噛合位置へ回転さ
   れ、そしてその後に上記第２の回転可能カム手段
   ２１によつて上記アクチユエータ１１が動作して
   上記電気接触ピン９が移動して上記接触面８と接
   触することを特徴とする保持器。 ２ 特許請求の範囲第１項の保持器であつて、上
   記把握手段１はベル・クランク形状であり、ま
   た、上記第１の回転可能カム手段１８は旋回運動
   中上記ベル・クランク型把握手段の一方のアーム
   に対して上記操作手段２０の旋回軸の軸方向に作
   用し、これにより他方のアームは上記旋回軸に向
   つて移動し、 また上記第２の回転可能カム手段２１は上記旋
   回軸から半径方向の距離にピン２２をもち、上記
   ピン２２は上記旋回軸に対して横切る方向に延び
   る上記アクチユエータ１１の溝２３の中に突出
   し、これにより上記操作手段２０が旋回するとき
   上記アクチユエータ１１は上記旋回軸に向つて横
   切る方向に変位することを特徴とする保持器。