JPH0350703Y2 - - Google Patents

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JPH0350703Y2
JPH0350703Y2 JP1987107786U JP10778687U JPH0350703Y2 JP H0350703 Y2 JPH0350703 Y2 JP H0350703Y2 JP 1987107786 U JP1987107786 U JP 1987107786U JP 10778687 U JP10778687 U JP 10778687U JP H0350703 Y2 JPH0350703 Y2 JP H0350703Y2
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fixed blade
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mortar
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は自動餅搗機における臼構造の改善に関
する。
〈従来の技術とその問題点〉 本出願人は高品質な餅を短時間で効率良く搗き
上げるための臼構造として、先に実開昭62−
36688号を提案したが、その後も鋭意研究を重ね
てきた結果、これでは臼体Aをなす固定環21を
回転受け筒22とのパーテイングラインLから、
未だ汁液や餅生地が回転遠心力を受けて漏出飛散
する問題のあることが判明した。その理由として
は、餅生地が或る程度ペースト状態となつて、回
転受け筒22の回転遠心力を受け、切り返し用固
定羽根Bに言わば堰止められた時、その羽根Bの
切り返し板面部36や固定環21に付着し、これ
から離れ難いため、その位置に臨むパーテイング
ラインLを通じて、上記現象が起るものと考えら
れる。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案はこのような問題点の解決を目的として
おり、そのための構成上相互の同心状態に連通す
る固定環と回転受け筒との上下一対から成り、餅
生地の切り返し用固定羽根を、その両者のパーテ
イングライン上に位置するものとして、固定環の
内壁面へ取付け固定した自動餅搗機の臼構造にお
いて、 特に、上記固定羽根の中途高さ位置に切欠を設
けて、その固定羽根をパーテイングラインを跨ぐ
正面視のほぼコ字型に形作ると共に、その固定羽
根の切り返し面と固定環の内壁面とを、何れも凹
凸の付与により粗面化したことを特徴とするもの
である。
〈実施例〉 以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的構
成を詳述すると、その臼構造を表わした第1,2
図において、Aは所謂底無しの円形輪切り体をな
す固定環であり、その漏斗型の内壁面にはテフロ
ン加工が施されている。しかも、その内壁面は凹
凸11の付与によつて、全体的に粗面化されても
いる。12は固定環Aの中途高さ位置から外向き
水平に張り出された取付フランジであつて、据付
台盤13から一体的に立設された支柱14の上端
部へ、図外のボルト・ナツトなどにより安定良く
固定支持されている。
他方、Bは固定環Aの直下位置へ同心連通状態
に臨まされた円形椀状の回転受け筒であり、その
開口上縁部から外方へ断面L字型に張り出すカバ
ーフランジ15を一体的に具備している。回転受
け筒Bの内壁面にも、やはりその全体的にテフロ
ン加工が施されていると共に、その内壁面が上記
固定環Aのそれと連続する如く、相互の面一状態
に整合されているのである。
L−Lはその回転受け筒Bと固定環Aとのパー
テイングラインを示しており、これは水平線とし
て表出しているが、固定環Aの開口下縁部と正し
く対面する回転受け筒Bの開口上縁部には、合成
樹脂製の縁環16が被冠状態に嵌め付け一体化さ
れることにより、第5図から明白な上りの傾斜勾
配面Cとして定められている。しかも、その傾斜
勾配面Cを外方から包囲する如くに、上記カバー
フランジ15が対応位置している。17はそのカ
バーフランジ15の水平面部に開口された通孔を
示している。
18は回転受け筒Bの堅型回転駆動軸であり、
その上端部から一体的に張り出す支持盤19が回
転受け筒Bの下面へ接合され、且つ図外のボルト
によつて回転受け筒Bと連結固定されている。2
0は回転駆動軸18へ上方から螺入されたセツト
ボルト、21はそのボルト20の頭部と、回転駆
動軸18並びに支持盤19との上下相互間に介挿
された押え板、22は回転駆動軸18の中途高さ
位置を支承するボールベアリングであり、そのベ
アリングケース23が上記据付台盤13へ下方か
ら取付け固定されている。24は同じくシール材
であり、そのカバーケース25も据付台盤13に
上方から固定設置されている。
そして、回転受け筒Bは図外のモーターによ
り、上記回転駆動軸18やチエン、ベルト、その
他の伝動手段を介して、第2図の矢印Fで示す方
向へ回転駆動されるのであり、その固定環Aと相
俟つて形作られた臼内に収容の餅生地(もち米)
Mが、昇降運動する杵26によつて自動機械的に
搗き上げられることとなる。27はその杵26と
対応位置するように、回転受け筒B内の中心部に
固定された受け座である。
上記餅生地Mは回転受け筒Bの回転駆動中に、
次のような切返し用固定羽根Dによつて堰止めら
れ、その言わば自動強制的な反転作用を受けるよ
うになつている。
即ち、固定羽根Dはアルミ合金などの盤片から
成り、第3〜6図に抽出するように正面から見た
場合、その中途高さ位置に切欠28が開設される
ことによつて、一定高さHの全体的なほぼコ字型
に形作られている。しかも、第4図Iのような水
平断面の三角形を呈しており、その長い一辺面が
餅生地Mの切り返し面29として、その全体に及
ぶ凹凸30の付与により粗面化されている。その
切り返し面29の背面をなす残る長い他辺面は、
全体的な平滑面として単純化することが好ましい
が、第4図の変形例に示唆する如く、切り返し
面29との平行状態に切り欠いてもさしつかえな
い。
31は上記固定環Aの内壁面に対する固定羽根
Dの取付座面であり、切欠28よりも上部に位置
する所謂切断木口面から形作られている。又、固
定羽根Dの上端部は正面視の円弧状をなす輪郭形
態に定められている。32は取付座面31に盲状
態として穿設された複数のネジ孔であり、固定環
Aの胴部に貫通形成されたバカ孔33と対応す
る。
上記のような固定羽根Dはその中途高さ位置の
切欠28において、固定環Aと回転受け筒Bとの
パーテイングラインL−Lを言わば跨ぐ如く、そ
の取付座面31が第5,6図のように固定環Aの
内壁面に接合され、且つ固定環Aの横外方からネ
ジ孔32へ螺入される固定ビス34により、その
固定環Aへ固定一体化されている。そして、その
状態のもとに固定羽根Dの下端部が、回転受け筒
Bの内壁面に沿つて垂下している。その互いに接
触せず、回転受け筒Bが支障なく回転作用するこ
と勿論である。
その場合、固定羽根Dの上記切り返し面29は
平面視において、回転受け筒Bの回転方向Fとの
関係から、餅生地Mを臼の中心方向へ逃し流せる
ように、その取付固定点において臼の円に接する
接線X−Xとのなす交叉角度θが、鈍角に設定さ
れている。尚、図では固定羽根Dの1個のみを設
置使用しているが、その設置個数は2個以上とす
ることも可能である。
〈作用〉 上記の臼構造により餅搗き作用する時には、上
部の固定環Aに対して下部の回転受け筒Bのみ
が、第7図の矢印Fで示す方向へ回転駆動される
ため、そのパーテイングラインL−Lよりも背高
く収容された単位量の餅生地Mは、その粒子状態
の当初段階において、回転受け筒B内に言わば沈
み堆積している一定量の下段塊層M1のみが、そ
の受け筒Bとの摩擦力により一緒に連れ廻り、他
方固定環A内に臨んでいる一定量の上段塊層M2
は回転するに至らず、唯単なる上下動作のみを行
なうことになる。
つまり、その餅生地Mの上段塊層M2と下段塊
層M1との相互間は、上記パーテイングラインL
−Lを境界として所謂地盤のズレ込む如く変動作
用が起生し、その上段塊層M2は受け筒Bの回転
遠心力を受けずに、下段塊層M1の動きに刺激さ
れて、そのまま崩れ落ちることとなる。従つて、
これを第7図のように平面から見た場合、切り
返し用固定羽根Dにより堰止められる個所にの
み、その餅生地Mが集積して団塊化するような現
象を招かず、又空気の包蔵される時間的・場所的
な余裕も与えないのである。
その上段塊層M2の崩れ落ちやすいことは上記
した通りであるが、その際臼の中心部に臨む下段
塊層M1は、第7図のように下降する杵26に
より凹所Sとして陥没されるため、餅生地Mの上
段塊層M2はその周辺位置から、その凹所S内へ
即座に且つ万遍なく落ち込み集中することとな
り、その結果杵26による圧潰力も効率良く餅生
地Mに作用させ得るのであつて、その単位量当り
の処理時間を著しく短縮化できると共に、全体と
して均一なペースト状態に生成し得るのである。
やがて、粒子状態から或る程度のペースト状態
に変化すると、その固定環A内に臨んでいた餅生
地Mの上段塊層M2も、その下段塊層M1と粘結
一体化して、その全体的な体積が凝縮して一緒に
連れ廻るようになると共に、切り返し用固定羽根
Dに対して付着しやすくなる。その付着した餅生
地Mが回転受け筒Bの回転遠心力により、上記パ
ーテイングラインL−Lからの押し出し力も受け
ることになる。
しかし、その固定羽根Dは本考案の場合、上記
の通りパーテイングラインL−L上へ臨む中途高
さ位置に切欠28を備えた正面視のほぼコ字型で
あるため、これによる堰止め面積の小型化で、上
記押し出し力が逃し緩和されると共に、その切り
返し面29の全体としても粗面化されているの
で、その凹凸30の凹部内に滞溜する空気によ
り、餅生地Mとの付着力を弱められて、中心方向
へ好適に逃し流される如く切り返し反転されるの
である。
その場合、固定環Aの内壁面も凹凸11の付与
によつて、全体的に粗面化されているため、上記
と同様な空気の介在作用に基き、やはり餅生地M
は離れやすくなり、最終的に球状化して回転受け
筒Bの中心部に位置し、第7図のように全体と
して万遍なく搗き上げられる結果となる。尚、上
記パーテイングラインL−Lは上りの傾斜勾配面
Cとして定められているため、汁液の漏出飛散も
極力に予防でき、仮りに漏出したとしても、カバ
ーフランジ15により遮断されるのである。
〈考案の効果〉 以上を要するに、本考案では相互の同心状態に
連通する固定環Aと回転受け筒Bとの上下一対か
ら成り、餅生地Mの切り返し用固定羽根Dを、そ
の両者のパーテイングラインL−L上に位置する
ものとして、固定環Aの内壁面へ取付け固定した
自動餅搗機の臼構造において、 上記固定羽根Dの中途高さ位置に切欠28を設
けて、その固定羽根DをパーテイングラインL−
Lを跨ぐ正面視のほぼコ字状型に形作ると共に、
その固定羽根Dの切り返し面29と固定環Aの内
壁面とを、何れも凹凸11,30の付与により粗
面化してあるため、冒頭に述べた従来技術の問題
点を確実に改善することができると共に、その餅
搗き所要時間の短縮化と良質の搗き餅も得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る臼の全体的な側断面図、
第2図は同じく平面図、第3図はその固定羽根を
抽出して示す斜面図、第4図,は第3図の4
−4線に沿う拡大断面図とその対応する変形例を
示す断面図、第5図は固定羽根の取付状態を示す
部分拡大の側断面図、第6図は第5図の6−6線
に沿う拡大断面図、第7図,,は餅搗き作
用状態を示す何れも説明図である。 11,30……凹凸、28……切欠、29……
切り返し面、34……固定ビス、A……固定環、
B……回転受け筒、C……傾斜勾配面、D……固
定羽根、M……餅生地、L−L……パーテイング
ライン、X−X……接線、θ……交叉角度。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 相互の同心状態に連通する固定環Aと回転受
    け筒Bとの上下一対から成り、餅生地Mの切り
    返し用固定羽根Dを、その両者のパーテイング
    ラインL−L上に位置するものとして、固定環
    Aの内壁面へ取付け固定した自動餅搗機の臼構
    造において、 上記固定羽根Dの中途高さ位置に切欠28を
    設けて、その固定羽根Dをパーテイングライン
    L−Lを跨ぐ正面視のほぼコ字型に形作ると共
    に、 その固定羽根Dの切り返し面29と固定環A
    の内壁面とを、何れも凹凸11,30の付与に
    より粗面化したことを特徴とする自動餅搗機の
    臼構造。 2 固定羽根Dを水平断面のほぼ三角形に形作る
    と共に、その固定環Aに対する取付け固定点に
    おいて臼の円に接する接線X−Xと、固定羽根
    Dの切り返し面29とのなす交叉角度θを鈍角
    に定めたことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲・第1項記載の自動餅搗機の臼構造。 3 固定環Aと回転受け筒Bのパーテイングライ
    ンL−Lを、上りの傾斜勾配面Cに設定したこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲・第1
    項記載の自動餅搗機の臼構造。
JP1987107786U 1987-07-14 1987-07-14 Expired JPH0350703Y2 (ja)

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