JPH0350523Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、移動可能な原稿台を有する複写機に
於ける原稿台のワニ口ロツク解除装置に関するも
のである （従来技術） 第３図はワニ口開放可能な複写機の概略図で、
フツク部材１が固定板２に係止され上下ユニツト
がロツクされている。ロツクが解除されると第４
図の如く、ヒンジ３を中心に図示しないトーショ
ンバーにより上ユニツトが矢印Ｇ方向に回転しワ
ニ口を開放する。

従来、原稿台の位置に関係なく、該原稿台を開
放できるようになつている複写機は公知である
が、原稿台が最下位置で開放しても給紙トレイ、
排紙トレイ、或は複写機設置台に当らないように
するため開放角度、開放方向に制限があり、ジャ
ム紙の除去等が行いずらいという問題点があつ
た。

又第５図に示す如く、原稿台４の解除位置検知
部材５をスプリング６により上方に回動し外袋７
の孔７ａより上方に突出させ、ストツパー８で係
止している。原稿台４が解除位置より左方に位置
しているとロツク解除レバー９を矢印Ａ方向に回
動しようとしても解除位置検知部材５と一体の係
止部材１０に係合して回動できないのでロツク解
除レバー９を解除できない、。原稿台４が第６図
の右方解除位置に来ると解除位置検知部材５を下
方に押圧するのでロツク解除レバー９を解除でき
る。この時、原稿台４は右方に位置しているので
排紙トレイ１０に衝突し破損することがない。

しかし乍ら、解除位置検知部材５はオペレータ
ーから見える位置にあるのでオペレーターが故意
又は誤つて解除位置検知部材５を押してしまうと
原稿台４がどの位置にあつてもロツク解除レバー
９を解除し、ワニ口開放するので排紙トレイと衝
突し破損してしまうという問題点があつた。

（目的） 本考案は複写機の移動式原稿台が本体の両サイ
ドへ出張らない状態でワニ口開放できるようにし
全体構造を簡易化し装置全体を小型化し、定位置
にある時のみワニ口開放可能とし誤操作を確実に
防止することを目的としている。

（構成） 本考案は上記目的を達成するため、移動式原稿
台を有し、ワニ口開放可能にした複写機に於て上
下動でき、上方位置でロツク解除手段を不作動に
し、下方位置でロツク解除手段を作動状態にする
如くしたワニ口ロツクの解除位置検知部材を有
し、該解除位置検知部材をカバーで覆うと共に、
前記原稿台が本体の略巾内のワニ口開放可能位置
に移動した時、該原稿台と当接する如く配置し、
当該当接により解除位置検知部材を下方に押圧
し、ロツク解除手段を作動する如くしたことを特
徴とするものである。

以下、実施例に基づいて具体的に説明する。２
０は複写機の手前側に配設した操作カバーで、そ
の先端下側に位置するコンタクトガラス２１に貼
り付けた原稿スケール２２により外装２３の孔２
３ａより突出した解除位置検知部材２４を下方に
押圧して従来装置と同様（第５図、第６図参照）、
ロツク解除レバー２５を回動操作できるようにし
てある。２６は原稿台レールである。

なお、解除位置検知部材が常時突出している上
記実施例だけでなく、ロツク解除レバーを操作す
ると同時に解除位置検知部材が上がつてくるもの
についても実施できる。

（効果） 本考案によると、移動式原稿台を有し、ワニ口
開放可能にした複写機に於て上下動でき、上方位
置でロツク解除手段を不作動にし、下方位置でロ
ツク解除手段を作動状態にする如くしたワニ口ロ
ツクの解除位置検知部材を有し、該解除位置検知
部材をカバーで覆うと共に、前記原稿台が本体の
略巾内のワニ口開放可能位置に移動した時、該原
稿台と当接する如く配置し、当該当接により解除
位置検知部材を下方に押圧し、ロツク解除手段を
作動する如く配設してあるので、原稿台が本体の
両サイドへ出張らない状態でワニ口開放でき、何
れの方向にワニ口開放してもカセツト又はトレイ
と衝突せずワニ口開放の回動中心を自由に設計で
きる。

また、原稿台の解除位置検知部材がオペレータ
ーから見えず、又、指も入らないため誤つて押さ
れることがなく、誤操作により出張つた原稿台と
カセツト又はトレイとの衝突破損を確実に防止で
き、外装カバーに孔がないので外観もよく、クリ
ツプその他の異物が内部に落下することも防止で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例で操作カバーを外
し、コンタクトガラスを一部切断した外観斜視
図、第２図は第１図の要部側面図、第３図はワニ
口開放可能な複写機のロツク時概略正面図、第４
図は第３図のロツク解除時正面図、第５図は第３
図のロツク機構部の一部切断ロツク時正面図、第
６図は第５図のロツク解除時正面図である。 ２０……操作カバー、２１……コンタクトガラ
ス、２２……原稿スケール、２３……外装、２３
ａ……外装の孔、２４……解除位置検知部材、２
５……ロツク解除レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 移動式原稿台を有し、ワニ口開放可能にした複
   写機に於て上下動でき、上方位置でロツク解除手
   段を不作動にし、下方位置でロツク解除手段を作
   動状態にする如くしたワニ口ロツクの解除位置検
   知部材を有し、該解除位置検知部材をカバーで覆
   うと共に、前記原稿台が本体の略巾内のワニ口開
   放可能位置に移動した時、該原稿台と当接する如
   く配置し、当該当接により解除位置検知部材を下
   方に押圧し、ロツク解除手段を作動する如くした
   複写機に於ける原稿台のワニ口ロツク解除装置。