JPH03505105A

JPH03505105A - 被覆織物

Info

Publication number: JPH03505105A
Application number: JP50691189A
Authority: JP
Inventors: プライス　ケニス　ティモシー; ロバーツ　ルース　クローデット; トンプキンス　スティーブン　レイ
Original assignee: コリンズ　アンド　エイクマン　フロア　カヴァリングス　インコーポレイテッド
Priority date: 1988-06-16
Filing date: 1989-06-07
Publication date: 1991-11-07
Also published as: WO1989012715A1; EP0419560A1; EP0419560B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】被覆織物発Ｂの技術分　および背昆本発明は良好な耐延焼特性および低いスモック発生特性を育するカーペットおよび椅子張り生地（ｕｐｈｏｌｓｔｅｒｙ　ｆａｂｒｉｃｓ）のような織物（ｔｅｘｔｉｌｅ　ｆａｂｒｉｃｓ）に関する。

建築物の床仕上材および椅子張り生地のようなカーペットは火炎の拡がりに抵抗する必要があること、および比較的に低いスモック発生特性を有する必要があることは広く認識されている。実際に、カーペットおよび椅子張り生地には可燃性およびスモック発生の許容限界を規定する種々の建築規定および燃焼規定が付与されている。

例えば、アメリカ連邦規制では、アメリカで販売されるすべてのカーペットにピル　テスト（Ｐｉｌｌ　Ｔｅ５ｔ）　（ＤＯＣＦＥＴ−７０）に合格することが要求されている。このテストは小さい発火源、燃焼メテナミン丸薬に対するカーペットの応答を調べている。テストは、主として、燃焼の早期段階中における床材の挙動について調べられている。

床材輻射パネル試験（ＡＳＴＭ標準試験法Ｅ６４８）は、十分に拡がった火炎にさらした場合に、床材システムの火炎拡がりまたは延焼特性を調べている。特に、室内の大きい発火源の影響を模擬する条件下での床材の延焼を調べるようにしている。

スモック発生の制限に関して、ＡＳＴＭ標準試験法Ｅ６６２では、燃焼中に生ずるスモッグの量を調べ、スモック問題の大きさを示す情報を与えるようにしている。

カーペットの製造業者からは、カーペットの燃焼特性およびスモック抑制特性を改善することについての計画案が提案されている。難燃性についての１つの提案としては、例えば米国特許第４．０１２．５４６．４．０９７．６３０および４．１９３．９１１号明細書に記載されているように難燃性添加剤を表面繊維に混入するようにしている。他の提案として、繊維に処理した後に難燃剤を与えることが米国特許第４，１７３，６７１．４，５０４，５４６．４，６１０，９０５．および４、６１８．５２２号明細書に記載されている。また、他の提案として、パイル　ヤーンを第一裏地に結合するラテックス塗料に難燃剤添加物を配合することが、例えば米国特許第３．６６３．３４５および４、６８９．２５６号明細書に記載されている。難燃添加剤としては、例えば酸化アンチモン、塩化アンチモン、アルカリ金属のりん酸塩およびホウ酸塩、アルカリ土類金属およびアルミニウム水和物が包含されている。

また、燃焼からのスモッグが、実際燃焼より極めて危険で、生命をおびやかすことは、しばしば認識されている。この結果、カーペットが延焼に抵抗するばかりか、低スモック発生特性を有するようにする必要がある。しかしながら、カーペットに広がる燃焼を抑制する難燃剤として効果的に作用する多くの材料は、スモック抑制剤として全く効果的でないか、またはスモッグを高レベルで発生する。

特に、火炎を冷却することにより燃焼を低下する難燃剤は、実際上、可燃材料の不完全燃焼を生ずることからスモッグの発生を多くする。それ故、またスモック抑制化合物をカーペットまたはカーペット塗料（ｃａｒｐｅｔ　ｃｏａｔｉｎｇｓ）に加える必要がある。スモック抑制剤として使用できる化合物としては、例えばある種のニッケル、ビスマス、亜鉛、銅、鉄またはモリブデン化合物の混合物を包含することが米国特許第３、９７５．３５９．４．０５５．５３７および４．１４３．０３０号明細書に記載されている。

良好な難燃性を与えると共に、スモッグを抑制する競合−ｍ−およびしばしば相互排他的−−一研究は、良好な延焼および低スモック発生を保有するカーペットの製造に有意な障害物があることを示している。これらの両特性を探求する多くの製造業者は、種々の燃焼およびスモック抑制添加剤の選択におけるこれらの特性とカーペットに用いる成分との間の妥協点を探す必要があることを確かめている。

本発明は、織物の延焼特性およびスモック抑制特性を有利に改善するようにする。

発明の概要本発明は織物に耐燃性を付与する通常の提案された問題から異にする。本発明においては、繊維材料に火炎遮蔽および輻射エネルギー反射体として作用する無機充填材料を含む被覆層を設ける。充填材料は、熱または火炎にさらした際に、火炎の広がりの大きさおよびスモッグの量を効果的に減少する熱反射セラミック　バリヤーまたはマントルを形成する。

特に本発明における被覆層は被膜形成重合体結合剤および天然および合成シリケートからなる群から選択する熱反射性充填材料を含む。充填材料は被膜形成重合体結合剤によって織物に分散させ、かつ結合させる。好適例において、雲母を無機充填材料として用いることができ、および被膜形成重合体結合剤はアクリル、ビニル、塩化ビニル、スチレン、ブタジェンおよびエチレン単量体からなる群から選択する少なくとも１種の単量体およびその共重合体またはブレッドから誘導する。

本発明をカーペットに適用する場合には、被覆層をカーペットの第一裏地の後面に被着する。発泡または非発泡ポリ塩化ビニル層のような第二裏地を第１裏地の被覆後面に結合する。椅子張り生地に適用する場合には、被覆層は織物の後面に被着して下側の緩衝性材料を保護する難燃性、スモック抑制および熱反射バリヤーを形成する。

園皿立国単亙脱里本発明のある要旨および利点を次の記載および添付図面に基づいて説明する。

第１図は内部構造を見えるように１コーナーを欠切にしたパイル　カーペットの斜視図であり；第２図は耐延焼試験において、火炎を作用させた後のパイルカーペットの斜視図であり；第３図は第１図に示すカーペットの３−３線上における拡大断面図であり；第４図は第２図に示すカーペットの４−４線上における拡大断面図であり；第５図は本発明における椅子張り生地の一部斜視図であり；第６図は第５図に示す椅子張り生地の６−６線上の拡大断面図であり：および第７図は本発明により織物を処理する方法の各段階を示す工程図である。

及哩Ω用凱ム尺鴬次に、本発明を添付図面により好適例について説明する。し載する具体例に制限されるものでなく；むしろ、本発明はこれらの具体例を与え、十分にかつ完全に記載するが、これにより本発明の範囲は制限されるものではない。

本発明は、特に積層タイプ構造からなり、かつ外部織物面の下の組み込まれた裏地または緩衝層を有するパイル　カーペットまたは椅子張り生地のような織物に適用する。例えば、第１および３図に示すパイル　カーペット構造は、第一裏地ＩＯｌこの第一裏地から突出するパイル　カーペット構造、「タフトロック（ｔｕｆｔｌｏｃｋ）Ｊ被覆のようなカーペットの第一裏地１０の後面に被着したプリコート層２０、および第二裏地２５を含んでいる。

一般に、第二裏地はポリ塩化ビニル、ポリエチレンおよびポリウレタンのような発泡性または非発泡性重合体組成物を含んでいる。第５図に示す椅子張り生地構造は下側の発泡またはパジング（ｐａｄｄｉｎｇ）層３５に結合した織布、ニットまたは不織布織物の外部椅子張り層３０を含んでいる。

本発明においては、パイル　カーペット織物と用いるプレコート層または椅子張り織物と用いる接着層としての機能のほかに、改良された耐延焼特性およびスモック抑制特性を織物に付与する。ラテックスまたはプラスチゾルの形態の被覆は被膜形成重合体結合剤、および該結合剤により織物に分散および結合する、燃焼の際に熱反射セラミック　バリヤーを形成する無機材料を含んでいる。重合体結合剤に関する熱反射材料の使用量は、一般に重合体結合剤１００重量部に対して約２５〜約２００重量部の割合にする。被膜形成重合体結合剤は、例えばアクリル、ビニル、塩化ビニル、スチレン、ブタジェンおよびエチレン単量体からなる群から選択する少なくとも１種の単量体および共重合体またはそのブレンドから誘導することができる。特に、有用な結合剤はポリ塩化ビニリデンおよび酢酸ビニルエチレンを含めることができる。

無機熱反射材料は天然および合成シリケートおよびパライトを含んでいる。好ましいシリケートは雲母であり、雲母は含水珪酸アルミニウムカリウム鉱物質のグループについての一般名であり、かかる含水珪酸アルミニウム・カリウム鉱物質は大部分または小部分の成分としてＭｇ、　Ｆｅ　（ＩＩ）、　Ｍｎ、　Ｌｉ、　Ｆｅ（ＩＩＩ）およびＴｉを含んでいる。また、雲母はその難燃性に加えるＦｅ５０＜のような若干の不純物を含んでいる。雲母は結合（ＳｉＡｌ）０４四面体のシートに基づく構造に特徴付けられ、この配置は雲母をシートまたは小板にする特有の襞間を考慮することができる。

カーペットの繊維側をカーペット近くに配置した火炎のような輻射熱源にさらす際に、無機充填材料、特に雲母はカーペットの高い燃焼性の第二裏地部分から、火炎の熱を遮断することにより耐延焼剤（ｆｌａｍｅ　５ｐｒｅａｄ　ｒｅｓｉｓｔａｎｃｅ　ａｇｅｎｔ）として作用する。９０〜９５％またはこれ以上の熱エネルギーを熱源から反射する。第２および第４図に示すように、火炎にさらした場合に、無機充填材料は高い多孔質の網状外観に特有の炭化（ｃｈａｒｒｅｄ）セラミック　バリヤー１２を形成する。このバリヤー１２は織物上の熱源と高燃焼性の第二裏地２５との間に配置する。第４図に示すように、第二裏地の極めて小部分だけが燃えている。この事は、被覆層２０の燃焼により形成したバリヤー１２が火炎を第二裏地２５に達するのを遮断することによるものである。更に、セラミック　バリヤーは、裏地２５から放出する可燃性蒸気をより完全に燃焼する作用をすることによってスモッグの発生量を減少する。この点において、炭化セラミック　バリヤー１２はガスランタン（ｇａｓ　１ａｎｔｅｒｎ）のマントルのように作用するものと思われる。裏地２５から放出する任意のスモッグまたは蒸気はバリヤーの小さい穴を通し、燃える。

また、被覆層は炭酸カルシウムまたはアルミニウム三水和物のうよな水和無機充填材料を含むのが好ましい。この充填材料は第二裏地の性質および抑制する火炎およびスモッグの度合により必要とする分量で種々変えることができる。特に、良好な結果は、水和充填剤を無機充填材料を形成するセラミック　バリヤーの分量に等量の割合で用いる場合に得られる。また、被覆層には膨張性材料を含めることができる。膨張性粒子は、高熱にさらされた場合に膨張およびふくれ、燃焼するカーペットの層から逃げるスモッグの量を低下する。更に、粒子は、高熱にさらされた場合に、カーペットを燃焼する傾向を低下する水を放出する。膨張性化合物としては、例えば塩化水素酸、または第一りん酸アンモニウムの供給源と組合わさる澱粉またはペンタエリトリトールのような炭素数の多い（ｐｏｌｙｈｙｄｒｉｃ　５ｏｕｒｃｅｏｆ　ｃａｒｂｏｎ）化合物を包含する。

被覆層は、特に織物の耐延焼特性を改善するのに有効である。

耐延焼特性は輻射熱エネルギー源を用いる床材システムの臨界輻射束（ｃｒｉｔｉｃａｌｒａｄｉａｎｔ　ｆｌｕｘ）についてのＡＳＴＭ標準試験法Ｅ６６２によって測定する。この試験はカーペット　システムに火炎を拡げるような条件の設定を模擬するように設計されている。試験方法は臨界輻射束（ワット／ｃｍ２）を調べ、火炎が連続的に燃え、かつ広がるのに必要とする最小レベルの輻射エネルギーを調べる。

実用試験では水平固定床材試料を用い、この試料は３０°の角度で試料の一端上に固定したガスー空気燃料供給輻射パネル（ｇａｓ−ａｉｒ　ｆｕｅｌｅｄ　ｒａｄｉａｎｔ　ｐａｎｅｌ）からの輻射エネルギーにさらす。輻射パネルは、試料の長さに沿って、パネル直下で最大１．１ワツト／　ｃｍ　”からパネルから離れた試料の端部で約０．１ワツト／　ｃｍ　２の範囲の輻射束プロフィールを生ずる。ガスだき点火バーナーを輻射パネル直下の床材試料に点火の開始のために用い、この試験を床材システムの燃焼が止むまで続ける。床材システムの燃焼が消える距離を検量線図からワット／Ｃ０２に換算する。

これは、床材システムにおいて延焼を維持するのに要する燃焼の最小輻射エネルギーである。この試験において、数値が低い程、床材システムの延焼傾向が大きくなる。逆に、数値が高い程、材料の延焼抵抗が大きくなる。

オーク床材は約０．３５〜０．４０ワット／Ｃｍ２の臨界輻射乗値を有し、および普通の被覆を用いるカーペットは約０．３６〜０．４５ワツ）　／　ｃｍ　” の臨界輻射乗値を有している。本発明はこの特性に著しい改良を与え、現在の被覆を用いるカーペットは約０．５０〜０、７０ワツト／　ｃｍ　”の臨界輻射乗値を有している。

また、被覆は有効なスモック抑制剤である。スモック抑制特性は題目［固体材料より発生したスモッグの比光学濃度」のＡＳＴＭ標準試験法Ｅ６６２を用いて測定する。この試験は固体材料より発生したスモッグの比光学濃度を測定し、スモッグの濃度を調べる。低い値が望ましい。普通の難燃剤で被覆したカーペットは約３６０〜４６０のスモック濃度値（ｓｍｏｋｅ　ｄｅｎｓｉｔｙ　ｖａｌｕｅ）を有するのに対して、本発明における被覆層は２６０〜３５０のスモック濃度値を与えている。

被覆層はパイル　カーペットまたは椅子張り生地のような種々の織物に適用することができる。第１および３図においてパイル　カーペットは第一裏地ＩＯおよび該第−裏地がら突出しパイル　タフト（ｐｉｌｅ　ｔｕｆｔｏ）を形成するパイル　ヤーン１５を含んでいる。タフテッド（ｔｕｆｔｅａ）カーペットにおいて、パイル　ヤーン１５をタフテングを用いないで裏地に挿入し、ヤーン　タフトを裏地に永久に維持し、本発明における被覆層２０を第一裏地１０の後面に被着して、その場所にタフトを固定する。第一裏地はジュートのような天然繊維、または例えばポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリエステルのような合成繊維から作ることができる。また、パイル　カーペットは、一般に従来の被覆層の熱可塑性を用いる第一裏地に結合した第二裏地２５を含んでいる。第二裏地２５は第一裏地として用いると同じ織布または不織布材料から形成することができる。第二裏地はジュートのような天然繊維またはポリプロピレン、ポリエチレンまたはポリエステルのような合成繊維から作ることができる。あるいは、また第二裏地は発泡または非発泡重合体シートを含めることができる。適当な重合体組成物はウレタンポリマー、およびエチレン、プロピレン、イソブチレンおよび塩化ビニルの重合体および共重合体を含んでいる。しかしながら、これらの組成物は一般に可燃性であり、燃焼した場合に有害スモッグを発生する可能性がある。

椅子張り生地としては、ビニルまたは合成皮革、または天然繊維、合成繊維またはそのブレンドから作った織布、不織布たはメリヤス生地のようなシートまたはフィルムを挙げることができる。特に、椅子張り層に対して心地よい手ざわりを与え、かつ美的価値観における外形および表面のざらざらした手ざわりを有する織物構造が望ましい。第５および６図において、椅子張り生地は椅子張り外層３０、緩衝作用を与える発泡内層３５、および積層体を下の基体に固定しやすくなるリア　ファブリック（ｒｅａｒ　ｆａｂｒｉｃ）またはスクリム層４０を含む積層体の形態で示している。発泡内層３５および椅子張り外層３０は互いに本発明における被覆層２０を用いて結合することができる。発泡層３５についての適当な発泡組成物はウレタンポリマーおよびエチレン、プロピレン、イソブチレンおよび塩化ビニルの重合体および共重合体を含んでおり、特にウレタンポリマーが好ましい。

第７図において、耐延焼およびスモック抑制特性を有するパイル　カーペットを作る方法の第一段階は、カーペットの第一裏地の後面に液体ラテックス被覆層を被着し、裏地の後面を通して突出するパイル　ヤーンと接触させ、上記液体ラテックス被覆層は被膜形成重合体結合剤、および天然および合成シソケートおよびパライトのような無機熱反射材料の分散物から作られている。次いで、裏地の後面を加熱して被覆層を乾燥し、熱反射材料をパイル　ヤーンに結合する。最後に、第二裏地を第一裏地に結合する。

次に、改良された耐延焼およびスモック抑制特性について、特定例を挙げて説明する。

例−」。

カーペット被覆層は次の成分の配合物から形成した二重置部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５０．４６消泡界面活性剤　　　　　　　　　　　　　　０．６１陰イオン分散剤　　　　　　　　　　　　　　０．６４ポリアクリル酸ナトリウム増粘剤　　　　　２５．００雲母　　　　　　　　　　　　　　　　　　８３．６２アルミナ三水和物　　　　　　　　　　　　　８３．６２被覆配合物はｐＨ５および２Ｏｒｐｍで３０００ｃｐｓの粘度を有していた。被覆配合物を電気ドラムミキサーにおいて、すべての固体材料が分散するまでかきまぜた。次いで、被覆配合物をｒＡＪ、ｒＢＪおよびｒｃｔで示す異なるナイロン６６から作ったカーペットの断片にほぼ７　ｇ／ｍ２（２４オンス／平方ヤード）の被覆レベルで被着した。次いで、ポリ塩化ビニル第二裏地をカーペットの裏側に設けた。

五一旦カーペット被覆層は次の成分の配合物から作った。

消泡界面活性剤　　　　　　　　　　　　　　１．６１陰イオン分散剤　　　　　　　　　　　　　　２．００ポリアクリル酸ナトリウム増粘剤　　　　　２５．００雲母　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２１．．００アルミナ三水和物　　　　　　　　　　　　１２１．００被覆配合物はｐＨ５，５および２Ｏｒｐｍで３０００ｃｐｓの粘度を有していた。次いで被覆配合物をかきまぜ、例１に記載したと同じナイロン６６繊維から作ったカーペットの断片に７　ｇ／ｍ ”　（２４オンス／平方ヤード）の被覆レベルで被着した。次いで、承り塩化ビニル裏地をカーペットの裏側に設けた。

皿−ユカーペット被覆層は次の成分の配合物から作った。

重量部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５０．００消泡界面活性剤　　　　　　　　　　　　　　１．０１陰イオン分散剤　　　　　　　　　　　　　　２．００ポリアクリル酸ナトリウム増粘剤　　　　　２５．００雲母　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２１゜００被覆配合物はｐＨ５および２Ｏｒｐｍで３０００ｃｐｓの粘度を有していた。被覆配合物をかきまぜ、「Ａ」として示したナイロン６６繊維から作ったカーペットの断片に約７　ｇ／ｍ２（２４オンス／平方ヤード）の被覆レベルで被着した。次いで、ポリ塩化ビニル第二裏地をカーペットの裏側に設けた。

皿−ユ雲母を含まない、次の成分を有する普通の被覆配合物から調製した：消泡界面活性剤　　　　　　　　　　　　　　０，８９水酸化アンモニウム（２８Ｘ）　　　　　　　　　　０．６８ポリアクリル酸ナトリウム増粘剤　　　　　　１６．４５アルミニウム三水和物　　　　　　　　　　７９．８０炭酸カルシウム　　　　　　　　　　　　　３９．９０被覆配合物はｐＨ５，５および２０　ｒｐｍで３０００ｃｐｓの粘度を有していた。次いで、被覆配合物をかきまぜ、例Ｉに記載したと同じナイロン６６繊維から作ったカーペットの断片に７　ｇ／ｍ２（２４オンス／平方ヤード）の被覆レベルで被着した。次いで、ポリ塩化ビニル裏地をカーペットの裏側に設けた。

被覆カーペット試料の臨界輻射束およびスモック濃度をＡＳＴＭ法Ｅ６６２およびＥ６４８のそれぞれを用いて調べた。これらの結果を次の表１に示す。

表１例　　　繊維のタイプ　　臨界輻射束　　スモック濃度ｌ　　　　　　Ａ　　　　　　　０．５９　　　　　　３４９Ｂ　　　　　　　Ｏ，５１３４９ＣＯ，６９３１７２Ａ　　　　　　　０．４９　　　　　　２８６８　　　　　　０、５７　　　　　　２７２Ｃ０，５５２７５３Ａ　　　　　　　！。０９　　　　　　３８０４（対照）　　Ａ　　　　　　　０．３９　　　　　　４６４Ｂ　　　　　　　Ｏ，３６４１７Ｃ０，４５３６４上述するように、被膜形成重合体結合剤および燃焼の際に熱反射バリヤーを形成する無機充填材料を含む被覆層を有する織物は、普通の被覆層を有するカーペットと比較して改良された耐延焼性およびスモック抑制性を有していることを確かめた。

ポリ塩化ビニル重合体は燃焼の際に多量のスモックを放出するために、通常、ポリ塩化ビニル第二裏地は望ましくなく、許容されないスモック濃度値を有するけれども、本発明における被覆配合物で被覆し、かつポリ塩化ビニル裏地を有する繊維は許容されうるスモック濃度値を示すことを確かめたことは、特に有意なことである。

上述において、本発明の特定例について記載したけれども、この記載から当業者は種々変更を加えることができる。それ故、本発明は上述する明細書の記載および請求の範囲の記載を逸脱しないかぎり、種々変更を加えることができる。

補正書の写しく翻訳文）提出書（特許法第１８４条の８）平成２年１２月１７日特許庁長官　　植　　松　　　　　　敏　　殿■、特許出願の表示ＰＣＴ／ＵＳ　８９１０２４９４２、発明の名称被覆織物３、特許出願人名称　　　コリンズ　アンド　アイクマン　コーポレイション１９９０年５月１７日請　　求　　の　　範　　囲１、　織物表面を画成する繊維の前面および織物基布の後面を宵する織物基布を含み、後面に被膜形成重合体結合剤、および該結合剤により基布に分散および結合した無機充填材料を含む被覆層を被着し、前記無機充填材料は天然および合成シリケート、パライト、タルクおよびシリカからなる群から選択し、前記被覆層の組成は燃焼する際に、織物に耐延焼およびスモック抑制特性を与える熱反射セラミック　バリヤー基布の前記後面に形成するようにしたことを特徴とする織物。

２、　無機充填材料を雲母とした請求の範囲ｌ記載の織物。

３、　前記被覆層は、更に前記被膜形成重合体結合剤により織物に分散および結合した水和無機充填材料を含む請求の範囲１記載の織物。

４、　前記被覆層は、更に前記被膜形成重合体結合剤により織物に分散および結合した膨張材料を含む請求の範囲１記載の織物。

５、　前記被膜形成重合体結合剤をアクリル、ビニル、塩化ビニル、スチレン、ブタジェンおよびエチレン単量体からなる群から選択する少なくとも１種の単量体、およびその共重合体またはブレンドから誘導した請求の範囲ｌ記載の織物。

６、　前記被覆層の無機充填材料は重合体結合剤１００重量部に対して約２５〜約２００重量部の割合で含有させた請求の範囲１記載の織物。

７゜　前記基布が椅子張り物品の一番外側面に適合する前面を有する椅子張り生地を含む請求の範囲ｌ記載の織物。

８、　前記基布が第一裏地を有するパイル　カーペット、および裏地から突出しカーペットの面にパイル面を形成するパイルヤーンを含み、前記被覆層を前記第一裏地の後面に被着した請求の範囲ｌ記載の織物。

９、　前記パイル　カーペットは、更に前記第一裏地の被覆層に接着結合した第二裏地を含む請求の範囲８記載の織物。

ＩＯ８前記第二裏地がポリ塩化ビニル発泡体である請求の範囲８記載の織物。

１１、基布上の前記被覆層を発泡層の１面に接着結合して発泡貼合せ布を形成した請求の範囲１記載の織物。

１２、前記貼合せ布が、下側基体に貼合せ布を固定しやすくするスクリム層を含む請求の範囲１２記載の織物。

１３、　（ａ）カーペットの第一裏地の後面に液体ラテックス被覆層を被着し、裏地の後面を通して突出するパイル　ヤーンと接触させ、前記液体ラテックス被覆層には被膜形成重合体結合剤、および天然および合成シリケート、パライト、タルクおよびシリカからなる群から選択する無機熱反射材料の分散物を含ませ；（ｂ）第一裏地の後面を加熱して被覆を乾燥させ、無機熱反射材料をパイル　ヤーンに結合させ；および（Ｃ）第二裏地を第一裏地に結合する各段階からなることを特徴とする耐延焼特性を有する請求の範囲８に記載するパイル　カーペットの製造方法。

１４、被覆層の被着量を約２０オンス、／平方ヤード−約３０オンス／平方ヤード（６７８〜１０１７　ｇ／ｍ２）の範囲にする請求の範囲１３記載の方法。

国際調査報告国際調査報告

Claims

【特許請求の範囲】

１．基布および該基布に被覆層を含む耐延焼特性およびスモック抑制特性に特徴を有する織物において、前記被覆層が被膜形成重合体結合剤、および燃焼の際に熱反射セラミックバリヤーを形成する無機充填材料を含み、前記無機充填材料を前記被膜形成重合体結合剤により基布に分散および結合させたことを特徴とする織物。
２．無機充填材料を天然および合成シリケートおよびバライトからなる群から選択した請求項１記載の織物。
３．無機充填材料を雲母とした請求の範囲１記載の織物。
４．前記被覆層は、更に前記被膜形成重合体結合剤により織物に分散および結合した水和無機充填材料を含む請求の範囲１記載の織物。
５．前記被覆層は、更に前記被膜形成重合体結合剤により織物に分散および結合した膨張材料を含む請求の範囲１記載の織物。
６．前記被膜形成重合体結合剤をアクリル、ビニル、塩化ビニル、スチレン、ブタジエンおよびエチレン単量体からなる群から選択する少なくとも１種の単量体、およびその共重合体またはブレンドから誘導した請求の範囲１記載の織物。
７．前記被覆層の無機充填材料は重合体結合剤１００重量部に対して約２５〜約２００重量部の割合で含有させた請求の範囲１記載の織物。
８．前記基布が椅子張り物品の一番外側面に適合する前面およびその反対側の後面を有する椅子張り生地を含み、前記被覆層を前記生地の後面に被着した請求の範囲１記載の織物。
９．前記基布が第一裏地を有するパイルカーペット、および裏地から突出しカーペットの面にパイル面を形成するパイルヤーンを含み、前記被覆層を前記第一裏地の後面に被着した請求の範囲１記載の織物。
１０．前記パイルカーペットは、更に第一裏地に接着結合した第二裏地を含む請求の範囲９記載の織物。
１１．前記第二裏地がポリ塩化ビニル発泡体である請求の範囲１０記載の織物。
１２．基布上の前記被覆層を発泡層の１面に接着結合して発泡貼合せ布を形成した請求の範囲１記載の織物。
１３．前記貼合せ布が、下側基体に貼合せ布を固定しやすくするスクリム層を含む請求の範囲１２記載の織物。
１４．（ａ）カーペットの第一裏地の後面に液体ラテックス被覆層を被着し、裏地の後面を通して突出するパイルヤーンと接触させ、前記液体ラテックス被覆層には被膜形成重合体結合剤、および天然および合成シリケート、バライト、タルクおよびシリカからなる群から選択する無機熱反射材料の分散物を含ませ；（ｂ）第一裏地の後面を加熱して被覆を乾燥させ、無機熱反射材料をパイルヤーンに結合させ；および（ｃ）第二裏地を第一裏地に結合する各段階からなることを特徴とする耐延焼特性を有する請求の範囲９に記載するパイルカーペットの製造方法。
１５．被覆層の被着量を約２０オンス／平方ヤード〜約３０オンス／平方ヤードの範囲にする請求の範囲１４記載の方法。