JPH03504493A - 細胞性免疫の発生及び操作のための合成ペプチドの使用 - Google Patents

細胞性免疫の発生及び操作のための合成ペプチドの使用

Info

Publication number
JPH03504493A
JPH03504493A JP89503056A JP50305689A JPH03504493A JP H03504493 A JPH03504493 A JP H03504493A JP 89503056 A JP89503056 A JP 89503056A JP 50305689 A JP50305689 A JP 50305689A JP H03504493 A JPH03504493 A JP H03504493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antigen
amino acids
class
peptide
binding domain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP89503056A
Other languages
English (en)
Inventor
グッデナウ,ロバート エス.
Original Assignee
ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア filed Critical ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
Publication of JPH03504493A publication Critical patent/JPH03504493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/195Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2760/00MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA ssRNA viruses negative-sense
    • C12N2760/00011Details
    • C12N2760/16011Orthomyxoviridae
    • C12N2760/16022New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞性免疫の発生及び操作の ための合成ペプチドの使用 序− 技蕎」ピ1 本分野はクラス■抗原に関する免疫系の操作に関する。
1−え 主要組織適合複合体中にコードされているクラスI移植抗原、すなわちマウスに おけるH−2D 、 K及びL並びにヒトにおけるHL^−^、B及びCには、 免疫系の制御及び機能において中心的役割を演する多形性細胞表面糖蛋白質であ る。これらの分子は、ウィルス感染された又は非−自己標的細胞に対する細胞毒 性T−リンパ球(CTL)の攻撃を指令する抗原表示(antigen pre sentation>構造又は「制限要素」として機能する。CTLは一般に、 特異的自己MHCクラス■生成物との関連において複数の外来抗原の同時認識( co−recognition)の要求を示す。従って、CTL認識はrMHC −制限的である」と言われる。
免疫系は哺乳類宿主の健康及び福祉の主たる決定因子である。免疫系の機構の極 度の防備にも拘らず、哺乳類宿主はなお、微生物及びウィルス性病原体による感 染並びに新生物細胞のごとき常軌を逸した細胞の出現の結果として種々の疾患に 対して感受性である。はとんどの場合、哺乳類宿主はほとんどの疾患を克服する ことができるが、しばしば、哺乳類宿主に対する種々の結果を伴うかなりの期間 の衰弱させる病気がもたらされる可能性がある。免疫系について、与えられる保 証は病原体の侵入及び抑制の種々の機構、罹病した細胞の性質、並びに疾患に対 する種々の個体の個有の感受性に関連する。病的な又は病気にかかった宿主細胞 の攻撃及び除去により疾患状態を克服する能力を増強するように免疫系を操作で きる可能性にかなりの関心がよせちれている。
l1文1 Townsendら、 畑(1986) 44 : 959−968及びTow nseld 。
Natare (f986ン324 : 575−577が示唆するところによ れば、ある種のウィルス特異的CTLが、自己−クラス■と関連してウィルス由 来のプロセシングされたペプチドを認識する。
Koari 1skyら、 Proc、 Nap、^cad、 Sci US^ (1987) 84 : 3400−3404は同種特異的(allospec ific) T−細胞とallo−MHC分子との間の相互作用の研究を報告し ている。最近の研究にはMaryanskyら、 J、Im+muno1. ( 198B) 136 : 4340−4347、及びMaryanskyら、  Nature (1986) 324: 578 579が含まれる。
C1aybergerら、 Natare (1987) 33 : 783− 785は細胞溶解に対するA2ペプチドの効果を記載している。
及■αA! 外来クラスI抗原の多形性領域のへソックスの少なくとも1個を含んで成るペプ チドを与えることにより外来抗原に対する宿主の免疫応答を調節するための方法 及び組成物が提供される。この組成物は、外来MHC又は他の抗原に関して免疫 応答を増強するため、又は宿主を外来M HCに対して寛容にするために用いる ことができる。
几木脛欠11@区1 クラス■制限因子に関して免疫系を調節するための方法及び組成物が提供される 。注目のエピトープを提供する生来のMHCに結合するペプチドを用いることが できる。生来のMHCをペプチドに結合することにより、注目の抗原に対する免 疫応答の又は特定のエピトープへの寛容の増強を得ることができる。
対象となるペプチドは、主として疎水性であり、そして指定された宿主のクラス I主要組織適合抗原(MHC)のβ−プリーツを有するシートに結合する少なく とも部分的に非一連続の配列を有することにより特徴付けられる。この配列は、 指定されたクラス■抗原それ自体のα−へソックスのβ−シート結合配列と同一 であるか又は実質的に類似していることができる。結合配列間の介在するアミノ 酸は指示されたクラスIvL、l)K以外のクラスI抗原のα−へソックスの配 列又は同じ配列であることができる。異る場合、この配列は注目の抗原に対して T−細胞を刺激し又は寛容化するように選択されるであろう。
組成物は、α−ヘリツクスコンホーメーション中に自然に存在するか又はクラス (MHCのクレット(cleft)のβ−シートへの結合によりこのようなコン ホーメーションに誘導され得る10個以上のアミノ酸の配列を有することにより 特徴付けられる。この配列はさらに、アミノ酸2〜3個離れて存在する疎水性残 基を有することにより特徴付けられ、ここで、この疎水性残基は保存されており  (すなわち、同じアミノ酸であるか又は保存的置換により置換されている)、 この配列はアグレトープ(agretope)と称される。保存的置換とは、置 換されたアミノ酸が3個以下の(通常2個以下の炭素又は他のへテロ原子、特に カルコゲン)原子により異り、そして極性に有意な差異が存在しない(すなわち 、荷電したアミノ酸及び高度に極性のアミノ酸、例えばアスパラギン又はグルタ ミンは一般に使用されないであろう)、ことが意図される。
アミノ酸は、非極性及び極性の2つのグループに分けることができ、そしてさら に低極性及び高極性に分けることができ、ここで低極性アミノ酸は非極性アミノ 酸のために容易に置換され得る。非極性脂肪族アミノ酸はG、A、、P、V、L 。
■であり;非極性芳香族アミノ酸はF、W、Yであり;低極性アミノ酸はH、C 、M 、 S 、 Tであり;そして高極性アミノ酸はり、E、に、R,N、Q である。
β−シートと会合しそして結合するアミノ酸配列は結合ドメインと称されよう、 結合ドメインは2つの部分、すなわちβ−シートと会合し結合しそしてMHCク レフトの領域を占めるアミノ酸残基(結合配列)及び結合残基間に散在するアミ ノ酸残基(エピトープ)から構成されており、ここで一方のグループのアミノ酸 は種々の程度で相補的領域への他方のグループの扱いに関与するであろう。個々 の散在する残基はエピトープ性残基と称され、これは種々の程度で結合ドメイン のエピトープに関与しそしてそれを定義するであろう。これらの残基は、結合ド メインの機能及び目的に依存して広範に変化するであろう。エピトープ性残基は 、結合ドメインが結合するMHC抗原のT−細胞受容体による認識に関与するで あろう。
はとんどの場合、エピトープは少なくとも1個、通常は2個のしばしば荷電した 親水性残基を含有するであろう。クラス■抗原の関連部分の変更のパターン(こ の変更は親水性配列のために介在する主として疎水性の配列を提供する)を用い て、エピトープの定義に関与するアミノ酸を同定することができる。これらは、 注目の抗原のエピトープ部位に関与するアミノ酸により置換され得る。こうして 、特定のエピトープ部位へのT−細胞応答を提供するように新規なペプチドが設 計される。
用いられるペプチドは10個以上のアミノ酸、通常は約12個以上のアミノ酸、 好ましくは14個以上のアミノ酸を有するであろう、それは200個以上のアミ ノ酸を有することができ、通常約60個以下のアミノ酸、さらに普通には約36 個以下のアミノ酸を有するであろう、結合ドメインは通常10個以上、通常14 個以上のアミノ酸を占め、通常約20個以下のアミノ酸、より普通には約18個 以下のアミノ酸であり、これらの内3個以上が結合残基であろう、ペプチドの残 りのアミノ酸は種々の理由で存在することができる。残りのアミノ酸の中で、結 合ドメインに隣接するアミノ酸は、T−細胞刺激に関与し得る注目の抗原に共通 な第2エビI・−ブを提供するアミノ酸であろう。これに代えて又はこれに加え て、追加の配列又は延長された配列がペプチドの安定性、特定の細胞区画へのペ プチドの方向付け、投与の容易さ等を提供するであろう。
はとんどの場合、約60個以下のアミノ酸のペプチドが好ましいであろう。なぜ なら、これらは自動合成機を用いて合成することができるからである。しかしな がら、目的とするペプチドをコードするDNA配列を考案し、該配列を発現ベク ターに挿入することにより約35個以上のアミノ酸のペプチドを得ることができ る。これらのベクターは今や一般に入手可能であり又は容易に作ることができ、 そして目的とするペプチドの発現及び単離のために適当な宿主に形質転換するこ とができる。
クラス■抗原の天然配列とは異るペプチドを考案するに当って、ヘリックスドメ イン、α−1又はα−2へリックストメインのいずれかにおけるパターンが決定 される。ヘリックスのターンは3アミノ酸より幾分尺きく約3.2〜3.6アミ ノ酸であり、そしてヘリックスの上方部分又は頂部にあると考えられるアミノ酸 、及びヘリックスの下方部分又は底部にあるであろうと考えられるアミノ酸を決 定することができる0種々の程度で、下方のアミノ酸はβ−シートへの非共有結 合に関与し、他方上方のアミノ酸はエピトープの定義及びT−細胞受容体への結 合に関与するであろう。エピトープ配列は主として親水性配列であり、他方アグ レトープ配列は主として疎水性であろう。
はとんどの場合、(a b b a a b b a a)のパターンが存在し 、ここで「a」は親水性アミノ酸を意図しそして「b」は疎水性アミノ酸を意図 する。このパターンは、ターンは正確に3ではないという事実について修正され なければならず、従って余分のアミノ酸について修正するためにアミノ酸配列が 挿入されなければならないであろう。さらに正確には、アミノ酸はそれらの空間 的相対位置に関してサークル上に示されるべきであり、そして親水性表面を提供 するアミノ酸はT−細胞認識に関与する上方アミノ酸と考えることができよう。
配列を変えてエピトープを変化させ、これによってペプチドにより刺激されるT −細胞のサブセットを変化させることを望む場合、アグレトープを定義するアミ ノ酸を保持しそして残りのアミノ酸を注目のエピトープに関連付けることができ る。注目のエピトープの形態に関与するアミノ酸を定義するためにクラス■配列 と同様にしてアミノ酸配列が処理されよう、エピトープのためのアミノ酸の定義 において、通常、使用される配列は注目のエピトープとしての抗原のT−細胞刺 激配列であろう。
抗原のT−細胞刺激配列は、刺激されるべきT−細胞のハブロ!イブにより制限 されるものであろう。空間的に関連しておりそしてT−細胞レセプターが結合す るかもしれない表面を提供するアミノ酸を定義するために配列のサークルマツプ が使用されよう。
各ハブロタイブについて証明されなければならないことであるが、疎水性配列は 多数の異るクラス■抗原に共通であろう、すなわち、宿主のハブロタイブのへワ ックスの結合配列に類似するか又はそれと同一の結合配列が通常は選択されるで あろう。あるいは、宿主細胞のハブロタイブのα−へワックスの特定の配列が使 用されるであろう。宿主は一般に各クラス■抗原についてヘテロ接合的であろう から、促進のために1つのハブロイドにより制限されたT−細胞の唯一のサブセ ットを選択し、又は異るハブロタイブについて2以上のα−へワックスを有する ことができよう。幾つかの場合には、宿主のクラス■α−へワックスと外来抗原 配列のα−へワックスとの間のより大きな又はより小さな相同性のため1つのへ ワックスが他のものに対して選択され得るであろう。
方法を次の例により説明する。使用されるクラスI抗原はH−2Ldであり、他 方注目のエピトープはインフルエンザウィルスのエピトープである。下記のもの がH−2LdクラスI抗原のα−1ドメインの配列である。
旦RIT(II^鼾G  QEIIF雄VN[、± TI、LGYYここで、下 線を付した文字はエピトープと関連すると考えられるものである。
注目のエピトープの例はインフルエンザウィルスの配列であろう。
IASNEN  MDAMESSTL  E■ ΔSNE  NMDAMESS T  LEIASN  ENMDAMESS  TLE■ ^S  NENMD A14ES  5TLE3プラス端数のアミノ酸が1つのターンに関与する事実 を可能にするために4つの異る方向にエピドーグに関与するアミノ酸を置換する ことにより、クラスI抗原のアグレトープとインフルエンザウィルスのエピトー プとを含んで成る4つの異るバイブリドペプチドを調製する。そして4つのバイ ブリドは ERIIArAEGQ  DAWFSVNLE  TLLGYYERITTIA NGQ  MDHFEVNLL  TLLにYYERITQT^SGQ  NM WFMVNLT  置GYYERITQIAAGQ  ENWFAVNLS   TLEGYY同種宿主の細胞及び該同種宿主の細胞により制限されるT−細胞と の組合わせにおいてバイブリドを用いることにより、バイブリドペプチドにより 示されるエピトープを認識するT−細胞のサブセットが刺激されるであろう。刺 激されたT−細胞サブセットの少なくとも1つはインフルエンザウィルスに感染 された細胞に対して活性であろう。
ペプチドは単一の変更された配列に限定する必要はなく、この様な1つづき配列 を、直接に又はリンカ−配列もしくはスペーサー配列、通常は約30個のアミノ 酸を越えない短い配列、に連結することができる。ウィルス又は他の微生物につ いて、T−細胞に対して示される多数の配列に遭遇するであろう。これらの配列 のエピトープのそれぞれはクラスfα−へワックス配列のエピトープと置き換え 得るであろう。
本発明のべ1チドは自己免疫の場合に使用することができる。自己免疫は、宿主 が免疫応答を示す抗原(病原抗原)と生来の表面抗原、例えば移植抗原との間の 交叉反応性と関連する。すべてではないにしてもほとんどの場合、病原抗原のエ ピトープは生来の抗原のエピトープとは同一ではないであろう。生来の抗原のエ ピトープに対してよりも病原抗原に対してより類似するエピトープをもたらすよ うにクラスI配列を変更することにより、このペプチドをクワチンとして使用す ることができる。病原抗原により効果的な応答を与えるために免疫応答を刺激し て、病原抗原よりも生来の抗原により少なく刺激される刺激されなT−:s胞を もならすことができる。
応答の変化が、生来の抗原と外来抗原との間の交叉反応性のため、それに対して 宿主が感受性である免疫応答がら宿主を保護するために役立つであろう6 免疫応答を刺激することを望む多くの状況が存在する。これらの状況には細菌や ウィルスのごとき微生物による侵入の結果として種々の病気が含まれる。細胞性 微生物にはマイコプラズマ、DNAウィルス又はRNAウィルスを含むウィルス 、例えばレトロウィルス、ラインウィルス、ピコルナウィルス、FeLV、イン フルエンザウィルス、ビスナウィルス、パラミキソウイルス、オルトミクンウイ ルス、肝炎ウィルス、バボバウイルス、レオウィルス、バルボウイルス、ヘルペ スウィルス、ラブドウィルス等が含まれる。
種々の目的のため、クラスI抗原の結合ドメインを追加のペプチド配列、特に、 通常外来性の免疫優性(immunodoo+1nant)配列に結合させるこ とができる。特に、クラス■結合ドメインは、宿主のクラスIハブロタイブによ り制限される1又は複数の免疫優性配列に結合させることができる。これは、ク ラスI抗原への外来ドメインの結合を非常に増張してより強い免疫応答を提供す る効果を有するであろう。さらに、外来抗原及び結合ドメインのエピトープが同 じものと関連すれば、T−細胞の2つの異るサブセットが刺激されるであろう。
従って、エピトープのいずれかが感染後に示されればあらかじめ刺激されたT− 細胞の増強された集団が存在するであろう。
クラスI抗原により示される外来抗原のドメインは特定の存在、例えばウィルス もしくは他の病原体について知ることができ、又は容易に決定することができよ う。これらのドメインはクラス■α−へワックスについて前に記載した制約に適 合するであろう。すなわち、ヘリ力ルコンホーメーションに基き、疎水性面及び 親水性面が存在するであろう。さらに、クラスIVc原のへワックスの疎水性表 面と外来抗原のドメインの疎水性表面との間に幾らかの保存が存在するであろう 。
ともかく、配列が知られていない場合、T−細胞応答について試験されるべき抗 原配列間に比較的小数の部分配列候補が存在するであろう。
免疫優性配列の候補の選択を単純化するなめに種々の技法を用いることができる 。免疫優性配列とは注目のクラスI抗原ハブロタイブに結合する抗原の配列を意 味する。例えば、N−C又は(、−Nいずれかの方向で第1のアミノ酸がグリシ ン又は荷電したものであり、次の2個のアミノ酸が非荷電の通常は非−又は低− 極性でありそして次の2個のアミノ酸の内の一方が極性である配列を要求するR othbardアルゴリズムが存在する。このアルゴリズムを含む配列は免疫優 性配列の候補のようである。さらに、同じハブロタイブにより制限される抗原の 免疫優性配列が知られておれば、これらの配列を結合残基及びそれらの間隔に関 する相同性について注目の抗原と比較して免疫優性配列の選択をさらに単純化す ることができよう。
結合ドメインと追加のペプチド配列とは直接連結される必要はなく、配列を分け る約30個以下のアミノ酸により架橋されていてもよい、アミノ酸の具体的な数 は臨界的ではなく、通常は便宜上の問題であろう。1個より多くの外来配列が関 与する場合1.これらの外来配列は同じ存在、例えば同じウィルスの抗原、又は 異る存在、例えば異るウィルスの抗原と関連することができる。通常、約10個 未満の異る配列が存在し、そして通常は同じ配列は反復されない。但し反復した 同じ配列に関心が持たれる場合もある。
あるいは、特定の主要組換適合性複合抗原(MHC)に対して宿主を寛容化する ことを望む場合がある。この状況においては、移植された器官のM HCのα− へワックスの一方又は両方に同じ配列が用いられるであろう。α−へワックスの 一方又は両方を含んで成るペプチドの高レベルの注射を行うことにより、新規な MHCに対して宿主を寛容化し、そうして免疫応答を低下せしめることができよ う。
本発明の組成物はまた、特定の病原体に応答しないMHC対立遺伝子を有する宿 主に使用することができる。特定の病原体と交叉反応するエピトープと共に結合 ドメインを用いることにより、抗原による感染後の宿主の応答を増強することが できよう。
本発明の組成物はまた、宿主の正常細胞上にまれに又は非常に低濃度で存在する 表面蛋白質を新生物細胞が生産している新生物病の場合に使用することができる 。生来のMHCに関して天然蛋白寅を認識し、そして生来の新生物細胞を効果的 に殺すであろうT−細胞集団を発達させることができよう。
本発明の組成物は該組成物の目的及び機能に依存して単一ペプチドとして又は複 数のペプチドの混合物として投与することができる。組成物が単一の結合ドメイ ンにより処理され得る集団の特定のセグメントに向けられる場合、単一化合物で 十分である。例えば、実質的に万能な結合ドメイン又は少なくとも、大部分の集 団のクラスI  MHCに結合し得る結合ドメインは、特定の病原体に交叉反応 性の抗原エビ1−一プに結合して病原体に対するT−細胞免疫応答を得るのに十 分である。
注目の主たる宿主はヒトであるが、本発明に任意のを椎動物、特に家畜、ベット 、動物園の動物等に使用することができる。各場合に、クラスI抗原の異る結合 配列が決定されそして使用されるであろう。
製剤は、該製剤が投与される方法、ペプチドの具体的な性質、ペプチドの意図さ れる寿命等により影響されるであろう6製剤には、凍結乾燥粉末、水性もしくは アルコール性媒体、例えば食塩水又はリン酸緩衝液中の分散体、リボゾーム、エ ーロゾル等が含まれる。投与される濃度及び量は、具体的な条件、投与方法、及 び宿主の応答により広範に異るであろう。
通常、約0.01μg/kg宿主、さらに通常は約0.05μg/kg宿主が用 いられ、そして約10μg/kg宿主、さらに普通には約5μg/kg宿主が用 いられるであろう。濃度は一般に約10μg/m1〜IB/mZであろう。使用 量は宿主の大きさにより変り、宿主が小さくなるに従って上方の範囲が使用され るであろう。
投与の方法は、皮下投与、筋肉的投与、膓空内投与、筋肉投与、吸入、経口投与 等であることができる。1又は複数の投与が行われ、そしてワクチンとして使用 される場合、特に少なくとも2週間の間隔でそして1年に2回までの間隔で投与 される。但し、特に必要な場合にはランダムな反復投与を行うこともできる。
次に、例により本発明を説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるもの ではない。
礼且l囚亙糞 CTLの生成 A149抗原並びにA216及びA166抗原を発現する1591細胞CLin 5kら、 J、 Exp、 Med、(1986) 164 : 794−81 3) 10’個のi、p、注射によりC3Hマウスを免疫した。4週間後に肺臓 を採取し、そして完全培地(10%のFCS及び10−’M2−メルカプトエタ ノールを含有するRPMI)中でマイI、マイシン。処理1591腫瘍細胞を使 用することにより1591−腫瘍特異的CTLの二次培養物を確立した。1週間 の増殖の後、エフェクター集団を、H−2L’又はH−2L”’のいずれかでト ランフフェクトされたし一細胞刺激細胞に移して、特異的CTL集団について濃 縮した。CTL培地(15%のラットCon^上清を含む完全培地)中61−8 5 H−2Lペプチド(10μg /mf)の存在下でL−細胞刺激細胞又はL −細胞と共に保持する。
i 、 的クローン CTL 同種特異的CTLクローンL3がC57BL/6抗−DB^/2混合リンパ球培 養物(MLC)、Glasebrook及びPitch、 Nature (1 979)278 : 171−173、から誘導された(Dr、 O,Kana gau+a、 5crippsInstitute、 La Jolla、 C ^から入手した)。同様特異的CTLクローンL9.4、Li3.b4及びり、 13.D、8はすでに記載されており(Linskら、前掲)そしてDr、 J 、 Forman、テキサス大学、Health 5ciences Cent 、er、 Dallas、 Txから入手した。L9.4は(C3Hxdm2) F +抗−BALB/c培養物に由来し、他方L13.4及びLi3.D8はC BA抗−^、^L培養物に由来した。すべてのクローンがH−2L’と反応性で あることが示されており、そして刺激細胞としてマイトマイシン処理BALB/ c牌細胞を含むCTL培地中に維持される。
標的セルライン及び動物 ネズミ腫瘍セルラインP815(H−2d)、EL4(ト2)b及びC3HLt k−細胞(H−2K)を標的細胞として使用した。K2a−7及びH23−12 ,1はそれぞれH−2L’又はH−2L”’のし一細胞怒染体である。下記のマ ウスはJackson Laboratory(Bar Harbor、 HE )から入手可能である: C3H/ HeJ (KkD’ )、BALB/ c J(KdDdL’)、BALB/c H−2”2(K’Dd)、BOB/ Bn J(K9D9)、A、CA/ 5nJ(K’D’)、RI[I S/J(KrD r)、^SL’ 5nJ(K”DS)。B10.RKR,1(KにDr)及びB IO,^5R2(KkDS)マウスはDr、 Chella Vavid、 M ayo Cl1nic、 Rocherter、 Minnesotaから入取 した。牌細胞は48時間コンカナバリンA誘導し、そして標的として使用された 。ハムスターセルラインtk−ts 13(^TCCCRL 1632)及びヒ トβ−リンパ芽球ライン旧L 2C13(Levyら、Canca (1968 ) 22 : 517−524ら標的として使用した。
ヘブl」シケ金滅エ アブライド・バイオシステムス・モデル430A自動ペプチド合成機によりペプ チドを合成し、そして弗化水素を用いて樹脂から開裂せしめそして脱保護した( Penninsular Lab Inc、。
Belmont、 CA、及び^pplied Biosystems Tnc 、 Foster C1ty。
CA)。これらを、5ephadex G−10上で10%酢酸を用いてクロマ トグラフィー処理し、次に凍結乾燥した。次に、ペプチドを逆相HPLCにより 室温にてBrownlee 20ミクロン、300人、25×1、 cm Aq uaphoroctyl Prep−10カートリツジカラム上で0.1%トリ フルオロ酢酸−アセトニトリルグラジェントを用いて精製した。ペプチドを30 %プロパツール中に2mg/nl!の濃度で再懸濁しそしてさらにアッセイ媒体 により適当な濃度に稀釈”Cr標識された標的細胞をペプチドの適当なアリコー トと共に96ウエル・マイクロタイタープレートに移し、そしてCTL培地によ り全容100μlとした。室温にて30分間のインキュベーションの後、細胞を 3回洗浄し、そして100μlのCTL培地に再懸濁した。種々のエフェクタ一 対標的比においてCTLを4時間アッセイで試験した。放出された”Crの比% を次の様にして決定した: (ER−SR)/(FR−SR)xlOO;ここで ERは実験的CTL介在放出の平均であり、SRは自律放出の平均であり;そし てFRは50μlの1%NP−40を含有する150μ!のRPMI中で溶解さ れた標的細胞からの全放出の平均である。
周−及 り力、lグ1ぶJコ聾ケ生滅。
1591は、正常ト2に全酸物に加えてC3H組織上に通常見出されない幾つか の新規なりラス■エピトープを発現する、UVで誘導されたCBH線維肉腫であ る(Phillipsら。
Proc、Natl、^cad、 Sci、 LISΔ(1985) 82 :  5140−5144 〕、すでに、1591ゲノムからの3個の新規なりラス I遺伝子がクローニングされており、そしてそれらの生成物はこれらのエピトー プの発現の要因であり、そして幾つかのCTLクローン並びにウィルス特異的及 び同種反応性CTL培養物によるこれらの生成物の認識が試験されている〔1. 1nskら、前掲;5trauss  ら、  J、  Imn+unogen ics  (1986)  1.3:  101−111)  。
A149と称する新規な遺伝子の1つはBALB/c由来のFl −2[、’に 高度に相同性であり、そしてH−2し反応性CTLクローンのセブセットにより 認識される別個の生成物をコードする。
この遺伝子の生成物はH−2L”9と称される。H−2L+4”分子はα1ドメ インにおいてH−2L’抗原と同一であり、そしてα2ドメインにおいて6個の アミノ酸置換によってのみ異る。機能的には、この生成物は、2つのト2 L  d−反応性mAbとの反応性の欠如により及び幾つかの他のH−2L’−特異的 CTLクローンのための標的として役立つ能力がないことによりH−2Ldから 区別される。
この領域におけるH−2L’と[4L149との間の同一性を利用して、ト2L ’のα1ドメインに対して特異的なH−2L反応性CTLの個別のセットを生じ させた。要約すれば、1591で免疫したC3Hマウスからの牌細胞を、H−2 L”’を発現するマイトマイシンC処理された1591腫瘍細胞の存在下でイン ビトロ培養しな。1週間のインビトロ増殖の後、培養物を、H−2Ldを発現す るC3H−L細胞トランスフェクタントにより刺激した。
CTLはインターロイキン−2含有培地の存在下で増殖するために特異的抗原刺 激を必要とするので、H−21刺激細胞と反応性の細胞のみがこれらの条件下で 増殖することが期待されよう。次に、H−2L’ トランスフェクタントによる 抗−1591CTLの刺激が、H−2LI4s及びH−2L’の間で共有される 構造的特徴、すなわちα1ドメイン内にコードされているCTLエピトープ、を 優先的に認識するCTLを濃縮する。確かに、こうして生成されたCTLは抗− H−21特異的反応性を示し、H−2Ld及びA149 トランスフェクタント の両者を溶解するが同系り一細胞の溶解を示さなかった。
・  応 CTLによるH−2Lペプ ドの籾:CTLはH−2にハブロタイブ 細胞上に発現されたH−2L’生成物及び14L149生成物間の交叉反応性に 基いて選択されたので、これらのCTLは両H−2L分子に共通の領域がらのペ プチドを認識することができる (Fに示すようにH−2に制限要素と関連する )。H−2Ldのα1ドメインからのアミノ酸61−85に対応するペプチドが 合成された。このペプチドが選択されたのは、これが、他の幾つかの11−2生 成物の間でも高度に多形性である2つのH−2L分子により共有される領域に由 来するからである。この領域は、クラスI抗原のために予想され(Novotn y及び^nffray、 Nudeic Ac1ds Res、 (1984)  12 : 243−255) 、そして最近HL^−2八分子の結晶構造によ って確認された(Bjorkmanら、 Natare (1987) 329  : 506−512 ; 512−518〕α−ヘリカル領域に対応する。
これらのCTLはH−2Ld由来ペプチドの存在下で同系標的細胞を溶解した。
これらのCTLによるC3H細胞の溶解は61−85 H−2Ldの配列及びコ ンホーメーションに依存するようであった。なぜなら、6l−85H−2D’ペ プチド又はD−Gin及びD−Leu残基を含有する61−858−2Ldペプ チドの類似体の存在下では殺細胞は観察されなかったからである。さらに、2つ の変更されていないペプチド、すなわちT−細胞受容体ペプチド及びクラス■ペ プヂドはこれらのCTLによる細胞溶解を中介することができなかった。H−2 しではなくH−2L’41 L−細胞トランフフェクタント上での増殖について 平行して選択された抗−1591CTLの集団は匹敵する抗−H−2L特異的反 応性を示し、H−2Ld及びA149トランフエクタントの両者を溶解したがH −2Ldペプチドとの反応性を示さなかった。従って、H−2L’上での増殖に ついての選択は、ペプチド反応性を示すおそらく少%の抗−H−2L CTL細 胞を濃縮するために重要であろう。
H−2Lベブ ドの=:がMHCl されるH−2L’ペプチド認識がMHC制 限的であることを示すため、種々のMHCハブロタイブを有する腫瘍細胞及び肺 細胞芽球の大パネルを、ト2L反応性抗−1591CTLにこのペプチドを与え る能力について試験した。H−2レペプチドの非存在下では、H−2’ハブロタ イブ細胞(BALB/c n芽球及びP815脂満細胞腫細胞)は効果的に溶解 され、他方k 、 r 、 s、又はfハブロタイブ牌細胞については有意な溶 解は観察されなかった。
これら4種のハブロタイブの内、H−2にハブロタイブ細胞(C3H脛芽球及び L−細胞)のみがH−2Ldペプチドの存在下で溶解した。さらに、■−29ハ ブロタイブ細胞(BUB牌芽球)の有意な溶解がペプチドの非存在下で観察され た。この交叉反応性は、2つの新規な1591腫瘍抗原及びH−29クラス1分 子の間で観察され得る強い構造的相同性を反映しているようであるC Lin5 kら、前掲、Li I 1ehojら、 Proc、 Nat!、^cad、  Sci、 US^(1984)81 : 2499−2503)。
ハムスター繊維芽細胞系tk−ts13及びヒトリンパ芽球系WIL2C13の 抗原表示活性も試験した。これらの標的のいずれも抗−1591エフエクターに 対してH−2レベプチドを表示することができなかった。抗−1591エフエク ターがH−2にハブロタイブ制限的態様でH−21dペプチドを認識することは 明らかである。さらに、これらのCTLハブロタイブ制限はクラス■MHC分子 に依存するようである。なぜなら、L−細胞はクラス■生成物を発現しないこと が知られているからである。
さらに、抗−1591CTLはH−2L’ペプチドの存在下でクラス■陰性H− 2にハブロタイブ胸腺腫RIEを溶解することができなかった。
特異的H−2’クラス■生成物に対するH−2にハブロタイブ制限因子を遺伝的 にマツプするため、2つのH−2に由来組換同系交配様からの牌芽球の、ペプチ ド反応性CTLに抗原を表示する能力を試験した。H−21ハブロタイブ(RI [S)及びH−2sハブロタイブ(^、SW)のいずれもH−2L反応性抗−1 591CTLにH−2L’ペプチドを表示することができないようである。従っ て、H−2に及びH−2r又はH−2gハブロタイブ先祖に由来する組換同系交 配マウスを用いてH−2L’ペプチド制限因子を同定した。B10.RKR(1 (k[1r)及びBIO,^5R2(KkDS)のいずれら抗−1591CTL にH−2L’ペプチドを表示することができず、ペプチド反応性CTLのこの集 団について支配的要素として機能するのがH−20に分子であることが支持され た。
5立 原トしテ(1)H−2しを至誠すルr−1591CTLH−2L’ )− ランスフェクタント上で選択された抗−1591CTL集団はC3HL−細胞と 関連するH−2Ldペプチドを効率的に認識するようであるから、これらのCT LがH−Zにハブロタイブ制限要素の非存在下においてもH−2L’生成物と反 応するか否かを決定することに興味がもたれた。無傷の同種抗原の非存在下でC TL集団と反応するペプチドを選択するため、抗−1591CTLを、トランス フェクトされていないし一細胞の存在下で)I−2L’ペプチドと共に8週間増 殖せしめた。次に、これらのエフェクターは無傷のll−2しを担持する標的を 溶解することができることが示された。これらの細胞はまた、H−2’ハブロタ イブP815及びBALB/c芽球標的を効果的に認識した。
さらに、BALB/c芽球は無傷のH−2L’抗原の発現に完全に依存した。な ぜなら、H−2L’生成物を欠(BALB/ c−H−2d閣2 (1(d[) d)牌芽球は抗−ペプチドエフェクターにより溶解されず、そしてH−21’ペ プチドを表示することができなかったようであるからである。従って、無傷のH −2L’分子は抗−L2レエフェクターのための個別の抗原標的として機能し、 あるいはこれらのCTLに内因性H−2レベブチドを表示する制限要素として機 能する。
L扶−捧窺蝮旦工りのベブ ド゛− 前記の結果が示唆するところによれば、H−2に制限要素と関連するH−2Ld ペプチドは無傷のH−2L’分子により示される抗原決定基を模倣する。この抗 原相同性がH−2L’抗原と反応する他のCTLにより検出されるであろう構造 的保存性を反映することを示すため、H−2L’ペプチドを認識するH−2Ld −反応性CTLクローンのパネルの能力を試験した。試験したクローンの3種L 3.L9.4及びLi3.D、4がH−2レベブチドの存在下でC3H−L−細 胞を溶解した。第四のH−2Ld−反応性クローンL13.D、8はC3HL− 細胞十H−2L’ペプチドとの反応性を示さないようであり、このペプチドは多 くのH−2L反応性CTLにより認識される重要な抗原決定基であるようである が他のH−2L反応性CTLは個別の構造を認識するようであることが示された 。2つのCTL 、 L3及びL9.4はもともとH−21ハブロタイブクラス I生成物を発現しない標的細胞に対して生じたものであるC Lin5kら、前 掲; Glasebrook and Fiteh、前掲(1979) )から 、上記のことは特に意味がある。さらに、上に試験した抗−1591エフエクタ ーによるH−2L’ペプチドの認識の場合のように、CTLクローンL3による ペプチド認識はH−2に制限要素により介在され得る。
あわせて、これらの結果は、多くの)f−2L−反応性CTLのための認識構造 としてのH−2L’分子のアミノ酸61−85の重要性を示している。さらに、 このペプチドを認識するCTLは種々のH−2バツクグラウンドに由来し、そし てなおすべてがH−2に制限要素を利用することができたから、H−20にはこ のペプチドの表示に特に適するであろう。
上記のデーターが示すところによれば、H−2”制限要素と関連するH−2L’ ペプチドはH−2L’分子により表されるT−細胞エピトー1を模倣する。HL ^−A2の結晶グラフ分析により証明されるように、種々のクラス1分子の間で 多形性であるヘリックス上のアミノ酸残基の多くがクレット側に向いている。
それにも拘らず、上記のデーターが示すところによれば、多形性残基の少なくと も幾らかはT−細胞受容体により直接認識される。α1ヘリツクス由来のペプチ ドは無傷の分子上の同種反応性T−細胞により見られる抗原構造を再現すること ド抗原を認識したのみならず、同種性MHC生成物のみとの反応性も示した。
上記の結果が示すところによれば、CTLに対して同種性であるように宿主の制 限要素の性質を実際に変えるためにペプチドを使用することができる。さらに、 同種宿主のα−へリックス又は結合ドメインを、病原体、新生物細胞等と交叉反 応性であり得る注目の抗原と連結することにより、CTL応答を刺激して宿主を その後の感染又は腫瘍への暴露又はそれに対する攻撃から宿主を保護することが できる。こうして、宿主はホリスティック効果によりよりよく疾患に応答しそし てより迅速に疾患から回復するであろう。
本明細書に記載されるすべての公表及び特許出願は本発明か関与する分子におけ る通常の知識を有するもののレベルを示すものである。すべての公表及び出願は 、個々の公表又は特許出願が特定的に且つ別個的に引用により組み込まれるべき ことが示されているのと同じ程度に引用により本明細書に組み入れられる。
前記の発明は理解を明確にする目的で説明及び例により幾分詳細に記載したが、 ある種の変化及び変更を添付された請求の範囲の範囲内で行うことができること は自明であろう。
国際調査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1個の結合ドメインを含んで成るペプチドを用いて第一抗原に対 する細胞性宿主の免疫応答を調節する方法において使用するための組成物であっ て、前記結合ドメインが、クラスI抗原のヘリックスの1つの結合に関連するア ミノ酸との相同性を有するアミノ酸と、次の内の少なくとも1つ: (1)前記第一抗原のクラスI免疫優性配列との相同性を有するエピトープを定 義する点在するアミノ酸;(2)前記1つのヘリックスの点在するアミノ酸と同 一である点在するアミノ酸(ここで、前記ペプチドは前記1つのヘリックスに天 然に連結しているクラスI抗原の定常領域を実質上含有しない);又は (3)前記第一抗原のクラスI免疫優性配列に連結された(1)及び(2)のい ずれか又は両者;の非連続配列を含んで成ることを特徴としており、 但し、前記結合ドメインが(2)である場合には該結合ドメインは第二抗原のク ラスI免疫優性配列に結合することができ、 前記の方法が、前記ペプチドの有効量を前記細胞性宿主に投与することを含んで 成る; 前記組成物。 2.前記ペプチドが少なくとも10個のアミノ酸を有し、そして約60個より多 くのアミノ酸を有しない、請求項1に記載の方法において使用するための組成物 。 3.少なくとも1個の結合ドメインを含んで成るペアチドを用いて第一抗原に対 する細胞性宿主の免疫応答を調節する方法において使用するための組成物であっ て、前記結合ドメインが、前記宿主のクラスI抗原のヘリックスの1つの結合に 関連するアミノ酸との相同性を有するアミノ酸及び前記宿主により制限される前 記第一抗原のクラスI免疫優性配列との相同性を有するエピトープを規定する点 在するアミノ酸を含んで成ることを特徴とし; 前記方法が、前記ペプチドの免疫調節有効量を前記細胞性宿主に投与することを 含んで成る: 前記組成物。 4.少なくとも1個の結合ドメインを含んで成るペプチドを用いて第一抗原に対 する細胞性宿主の免疫応答を制御する方法において使用するための組成物であっ て、前記結合ドメインが、前記宿主のクラスI抗原のヘリックスの1つの結合に 関連するアミノ酸との相同性を有するアミノ酸及び前記第一抗原の又は第二抗原 のクラスI免疫優性配列に連結した前記宿主により制限される前記第一抗原のク ラスI免疫優性配列との相同性を有するエピトープを規定する点在するアミノ酸 の非連続配列を含んで成ることを特徴とし;前記方法が、前記ペプチドの免疫調 節量を前記細胞性宿主に投与することを含んで成る; 前記組成物。 5.約14〜60アミノ酸のペアチドであって、クラスI抗原のヘリックスの1 つの結合と関連するアミノ酸との相同性を有するアミノ酸、及び下記の少なくと も1つ:(1)前記第一抗原のクラスI免疫優性配列との相同性を有するエピト ープを規定する点在するアミノ酸;(2)前記1つのヘリックスの点在するアミ ノ酸と同一の点在するアミノ酸(ここで、前記ペプチドは前記1つのヘリックス に天然に連結しているクラスI抗原の定常領域を実質的に含有しない);又は (3)前記第一抗原のクラスI免疫優性配列に連結された(1)及び(2)のい ずれか又は両者;但し、前記結合ドメインが(2)である場合、該結合ドメイン は第二抗原のクラスI免疫優性配列に結合していてもよい′前記ペプチド。 6.前記クラスI抗原がネズミクラスI抗原である、請求項5に記載のペプチド 。 7.前記結合ドメインが(1)を含んで成る、請求項5に記載のペプチド。 8.前記結合ドメインが(2)を含んで成る請求項5に記載のペアチド。 9.前記結合ドメインが前記第一又は第二抗原のクラスI免疫優性配列に結合し ている、請求項5に記載のペプチド。 10.生理的に許容されるキャリヤー中に免疫応答を生じさせるのに十分な量で 請求項5に記載のペプチドを含んで成るワクチン。
JP89503056A 1988-02-12 1989-02-01 細胞性免疫の発生及び操作のための合成ペプチドの使用 Pending JPH03504493A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15635788A 1988-02-12 1988-02-12
US156,357 1988-02-12
PCT/US1989/000396 WO1989007448A1 (en) 1988-02-12 1989-02-01 Use of synthetic peptides to generate and manipulate cellular immunity

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03504493A true JPH03504493A (ja) 1991-10-03

Family

ID=22559232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP89503056A Pending JPH03504493A (ja) 1988-02-12 1989-02-01 細胞性免疫の発生及び操作のための合成ペプチドの使用

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0400077A4 (ja)
JP (1) JPH03504493A (ja)
AU (1) AU4030989A (ja)
DK (1) DK190790A (ja)
WO (1) WO1989007448A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6024964A (en) * 1985-06-24 2000-02-15 Hoechst Aktiengesellschaft Membrane anchor/active compound conjugate, its preparation and its uses
DE3937412A1 (de) * 1989-11-10 1991-05-16 Hoechst Ag Synthetische vakzine zur spezifischen induktion zytotoxischer t-lymphozyten
US6074650A (en) * 1985-06-24 2000-06-13 Hoechst Aktiengesellschaft Membrane anchor/active compound conjugate, its preparation and its uses
US5723128A (en) * 1987-01-30 1998-03-03 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Cytotoxic T-cell lymphocyte ("CTL") activity regulation by class I MHC peptides
US5888512A (en) * 1987-01-30 1999-03-30 Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Lymphocyte activity regulation by HLA peptides
US7011834B1 (en) 1987-01-30 2006-03-14 The Board Of Trustees Of Leland Stanford Junior University Immunomodulating dimers
US5639458A (en) * 1987-03-20 1997-06-17 Regents Of The University Of California Class I MHC modulation of surface receptor activity
SE8801426D0 (sv) * 1988-04-15 1988-04-15 Ulf Rothman Forfarande och medel for blodbehandling
IL105503A (en) * 1992-04-28 1999-05-09 Astra Ab Carbon peptide couplets capable of eliciting an immune response of T cells

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE128627T1 (de) * 1986-06-30 1995-10-15 Massachusetts Inst Technology Immunomodulare mittel und deren verwendung.

Also Published As

Publication number Publication date
AU4030989A (en) 1989-09-06
EP0400077A4 (en) 1990-12-27
DK190790D0 (da) 1990-08-10
WO1989007448A1 (en) 1989-08-24
EP0400077A1 (en) 1990-12-05
DK190790A (da) 1990-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210188913A1 (en) Modified epitopes for boosting cd4+ t-cell responses
AU785297B2 (en) Multimeric forms of TNF superfamily ligands
AU784345B2 (en) Hepatitis B core antigen fusion proteins
EP0271577B1 (en) Immunomodulating compositions and their use
JPH08510756A (ja) ストレス蛋白質とその使用
JP2004154138A (ja) 免疫原性ペプチド
JPH08508252A (ja) 小胞体シグナル配列ペプチドと少なくとも1個の他のペプチドをエンコードする核酸配列を含有する免疫原性キメラ、及びこのキメラのワクチン及び疾患の治療における使用
JP2000511898A (ja) Mhcクラスii抗原提示系及びcd4▲上+▼t細胞の活性化方法
JPS60115528A (ja) ヒトインタ―ロイキン―2蛋白質を含有する抗腫瘍用または免疫機能低下疾患治療用組成物
BR112020011343A2 (pt) muteínas de il-2 e seus usos
TW202039587A (zh) 供合成胜肽免疫原作為免疫刺激劑的人工混雜t輔助細胞抗原決定位
JPH03503166A (ja) 抗hiv応答を喚起する合成抗原
JPH03504493A (ja) 細胞性免疫の発生及び操作のための合成ペプチドの使用
KR101088740B1 (ko) 샤페로닌 10을 이용한 면역억제 방법
CN106535930A (zh) 猪流行性腹泻病毒疫苗及其使用方法
AU2005203173B2 (en) Super-antigen fusion proteins and the use thereof
JPH05506447A (ja) β↓2―ミクログロブリンを伴い抗原供給細胞表面上で外来ペプチッドのクラスIMHC分子との会合を増進させる方法
CN101698852A (zh) 具有cd137l功能的蛋白或多肽及其基因和应用
JPH05502370A (ja) 分子量39kDaの赤痢病原体抗原およびそれに対する遺伝子暗号付与
JPH04500066A (ja) ポリペプチドの百日咳トキシンのワクチン
Harris et al. Permissive recognition of a mycobacterial T-cell epitope: localization of overlapping epitope core sequences recognized in association with multiple major histocompatibility complex class II IA molecules.
ES2396231T3 (es) Complejo peptídico
Morrison et al. Contribution of advances in immunology to vaccine development
AU2011269729A1 (en) Constrained immunogenic compositions and uses therefor
Bell et al. Break of neonatal Th1 tolerance and exacerbation of experimental allergic encephalomyelitis by interference with B7 costimulation