JPH03504327A - プラスミノーゲンアクチベーターの変異体およびその製造方法 - Google Patents
プラスミノーゲンアクチベーターの変異体およびその製造方法Info
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- JPH03504327A JPH03504327A JP1506287A JP50628789A JPH03504327A JP H03504327 A JPH03504327 A JP H03504327A JP 1506287 A JP1506287 A JP 1506287A JP 50628789 A JP50628789 A JP 50628789A JP H03504327 A JPH03504327 A JP H03504327A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
51、酵母細胞である請求項50に記載の細胞。
52、@乳動物細胞である請求項50に記載の細胞。
53、チャイニーズハムスター卵巣セルライン由来である、請求項52に記載の
細胞培養物。
54、医薬的に許容され得る担体と共に、請求項1に記載のブラスミノーゲンア
クチベーター変異体の治療学的有効量を含有してなる、血管疾患または症状を処
置するための組成物。
55、患者に請求項54に記載の組成物を投与することを特徴とする、血管疾患
または症状を処置するための方法。
明 細 書
プラスミ/−ゲンアクチベーターの変異体およびその製造方法本発明は、ブラス
ミノーゲンアクチベーターの特定の変異体、それを製造する方法、および予想外
の改良された治療学的および物理化学的特徴、特に改良された循環半減期とクリ
アランス速度を有する医薬的に活性な組成物を製造するための、そのような変異
体を利用する方法およびそのような組成物に関する。
ブラスミノーゲンアクチベーターは、酵素前駆体(チモーゲン)プラスミノーゲ
ンを活性化し、フィブリンなどの種々のタンパク質を分解するセリンブロテイナ
ーゼのプラスミンを(Arg561−Va1562部位での開裂によって)生成
させる酵素である。研究されているプラスミノーゲンアクチベーターの中には細
菌性タンパク質であるストレプトキナーゼ、腎およびその他の場所で合成され、
普通は尿から排出される酵素であるウロキナーゼ、および細胞内層の血管壁から
産生される酵素であるヒト組織プラスミノーゲンアクチベータ−(t−PA)が
ある。
これらプラスミ/−ゲンアクチベーターの作用機序はそれぞれ異なっており、ス
トレプトキナーゼはプラスミノーゲンと複合体を形成してプラスミン活性を生じ
させ、ウロキナーゼはプラスミノーゲンを直接開裂し、モしてt−PAはフィブ
リンおよびプラスミノーゲンと3成分の複合体を形成して血餅の存在する場所で
プラスミノーゲン活性を誘導する。
t−PAは、その高いフィブリン特異性とインビボにおける強力な血餅溶解能の
おかげで、心筋梗塞などの心疾患を並外れて処置できると示されている、特に重
要かつ強力な新たな生物学的医薬物質として同定され、記載されている。
t−PAは多くの科学雑誌および特許出願公報の標的となっている。
その存在は幾つかの研究グループを刺激し、多くの情報が提供されてきたが、最
初は、ニーレン[Co11en、 1981年12月16日公開の欧州特許出願
公開第41.766号コらにより、天然起源から実質的に純粋な単離物として同
定され、要件としてのブラスミノーゲンアクチベーター活性がインビボにおいて
試験された。さらに、対応する科学雑誌であるリノケン(Rijken)らのJ
、 Biol、 Chem、 、 256:7035(1981)も膠解のこと
。
その後、組換えDNA技術が使用されて独特の環境下で大量のt−PAを得るこ
とに成功し、その研究に基づきDNA配列および推定アミノ酸配列が明らかにさ
れ、t−PAの完全な同定および特性化がなされた。この研究は、ペニカ(Pe
nnica)らのNature、 301:214(1983)、および198
3年11月9日公開の欧州特許出願公開第93.619号に報告されている。
多くの他の研究者が、基本的にこの後者の開示を利用することにより組換えDN
A技術によってt−PA分子を調製できるようになり、それに基づく報告を行っ
ている。これらの研究者の中には、この基本的な構造の将来可能な変異体を公に
開示している者もあるが、彼らは、生物学的または薬物動態的効果が全体として
変動し得る誘導体を、机上論として単に予測しているに過ぎない。これらの開示
事項は大部分、実際の生物学的または薬物動態的な全体の効果に関して予言的で
あり、不確かなものである。
最初のt−PAの組換え工学的な生産に引き続いて、その分子特性の確定および
生物学的効果の確認という研究所における類似した試みが、科学文献および各種
の特許出願の両方に現実に報告されている。これらすべては、生物学に基づく種
々の最終目的に応じ、t−PAの商業的可能性を完全に探求し、開発するために
、その基本構造を修飾しようという試みに沿った研究が好まれる傾向にあるよう
である。
このような研究および開示事項に部分的に基づけば、t−F Aの分子は、トリ
プシン、キモトリプシン、プラスミノーゲン、プロトロンビン、フィブロネクチ
ンおよび表皮性成長因子(EGF)などの他の種々のタンパク質中に同定される
相同的(ホモローガス)な、またはそうでなくてもそれらに類似した構造に照ら
して規定される5つのドメイン(アミノ酸配列の並び)を含有していることは、
現在では配列のN−末端から開始して、(]、)アミノ酸Iから約44を包含す
るものとして種々規定されるフィンガー領域(F)、(2)アミノ酸約45から
アミノ酸91にまで伸長するものとして種々規定される成長因子領域(G)[E
GFとの相同性に基づく]、(3)アミノ酸約92からアミノ酸約173にまで
伸長するものとして種々規定されるクリングル1(Kl)、(4)アミノ酸約1
80から約261にまで伸長するものとして種々規定されるクリングル2(K2
)、および(5)アミノ酸約264からt−PA分子のC−末端にまで伸長する
ものとして一般に規定される、いわゆるセリンプロテアーゼドメイン(P)、と
命名されている。これらのドメインは一般に、互いに隣接して配置しているか、
または短い「リンカ−」領域によって分割され、推定された成熟型のt−FAの
1から527アミノ酸全体のアミノ酸配列を占めている。
各ドメインは、ある種の比活性に関与するものとして種々記載されている。フィ
ンガードメインは、フィブリンとの高い結合親和性にとって少なくも主要な重要
性を持つ配列を含有しているものとして種々記載されている(この活性は、t−
PAがフィブリン豊富な血栓の病巣における血餅の溶解に対して顕す高い特異性
にとって重要であると考えられている)。成長因子様領域も、同様に、少なくと
もウロキナーゼに関しては細胞表面結合活性に関係している。クリングル2領域
も、フィブリン結合性、およびt−PAの活性を刺激するフィブリンの刺激能に
強く関係している。セリンプロテアーゼドメインは、プラスミノーゲンを活性化
するためのt−PA活性に関与している。
可能性あるN一連結グリコシル化部位は、天然の成熟t−PAについて番号付け
すれば分子内の117.184.218および448アミノ酸部位に存在してい
る。218アミノ酸部位は天然t−PAではグリコジル化されていない。117
アミノ酸におけるグリコジル化部位は、高いマンノース型であると特性化され、
他の2つの部位はいわゆる複合オリゴサンカライド構造を呈している。t−PA
分子をグリコジル化可能な宿主細胞から誘導させた場合、117および448部
位は常にグリコジル化されるようであるが、184部位は分子の約50%がグリ
コンル化されると考えられる。
この184部位のグリコジル化/非グリコジル化現象は、5DS−PAGE分析
によって証明されており、それによれば1つは184位のグリコジル化分子に関
連し、他方は184位の非グリコジル化分子に関連する2つのバンドを認めるこ
とができる。これらのバンドはそれぞれt−PAのI型および■型と命名されて
いる。この部分的なグリコジル化パターンは、184部位がt−PAタンパク質
内の立体配座的(コンホーメーンヨン的)に保護された部位に配置している結果
であると考えられる。
科学的に注目されている他の場所は、アミノ酸275から約279として規定さ
れる領域内にある、いわゆるタンパク分解的開裂部位、より具体的には天然分子
の275および276アミノ酸間の結合である。タンパク分解的に崩壊され難く
なるようにこの部位に突然変異を起こさせれば、生物学的および商業的に何等か
の利点を有すると考えられる、単一鎖すなわち1本鎖形態を維持した分子が創製
される。
既述のように、もう1つのブラスミノーゲンアクチベーターであるウロキナーゼ
は、ヒトの尿およびヒト腎細胞培養液から精製され[グンツラ−(cunzle
r)らのHoppe−3eyler’ s Z、 Physiol、 CheI
ll、 、 363:1155−1165(1982)、およびステフェンス(
Steffens)らのHoppe 5eyler’ s Z、 Physio
l、 Chew、 、 363:1041043−1058(19]、組換え的
に製造されている[EPO公開第154.272号およびホーメス(HorII
les)らのBiotechnology、 3:923−929(1985)
]。
ウロ牛ナーゼは411個のアミノ酸を含有しており、それはN−末端リーダー配
列を伴って産生されてプロウロキナーゼの生産を導びき、それが成熟期に開裂さ
れて製造される。プロウロキナーゼは逆にプラスミンにより開裂され、2つのウ
ロキナーゼ種になる二分子量54,000ダルトンのものと分子量33.000
ダルトンのものである。
ウロキナーゼは3つの同定可能なドメインを有している:すなわち、5位から4
9位までを包含する成長因子ドメイン、50位から136位までを含むクリング
ルドメイン、および158位から411位までを包含するセリンプロテアーゼド
メインである。プロウロキナーゼも同様に、これら3つのドメインから構成され
る。グンツラーらを参照(前掲)。ウロキナーゼ内における酵素学的に活性なア
ミノ酸残基は204位、255位および356位に位置しており、N一連結グリ
コシル化部位はAsn302に存在する。
ウロキナーゼは、大量に使用した場合、凝集の崩壊とフィブリン分解因子の活性
化を招来し、出血傾向に導く。これとは対照的に、EPO公開第139.447
号およびJ、 Biol、 Chera、 260 :12377(1985)
に記載されている、ヒトウロキナーゼの前駆体であるプロウロキナーゼは、実質
的な出血を誘発させることなく、血栓を溶解する[Ce1l 5truc。
Func、、10:151(1985)コ。
プラスミノーゲンアクチベーターおよび第二世代のその誘導体に関しては、ハリ
ス(Harris)のProtein Engineering4:449−4
58(1987)に概説されている。
天然のt−PAは、治療学的有効量で患者に投与した場合、通常約6分またはそ
れ以下の血漿半減期を示す。プロウロキナーゼも同様の半減期を有する。このよ
うな半減期は、例えば心筋梗塞または肺塞栓症などの致死性の疾患に対して急性
の攻撃的治療を施すような特定の場合には望ましい。この高い危険性を伴う状況
下では、制御できない出血傾向を引き起こす重要な、または認識できない可能性
を有する患者を処置してしまう場合がある。このような出血が起こった場合は、
薬物投与を中止すれば、その原因となるt−PAレベルは速いクリアランス速度
によって即座に消失されよう。
しかし、他の状況下、例えば再潅流(reperfusion)を行って心筋梗
塞を処置する場合、望ましい治療計画は攻撃性の低い、長時間(4から12時間
)にわたるものである。長い半減期型のt−PAは、生命が脅かされているよう
な状況にない患者ではさらに望ましく、効率的かつ簡便な処置と考えることがで
きる。さらに、より長い半減期のt−PAはポーラス投与用の剤として望ましい
であろう。例えば、救急車の職員は一般に注入の資格を持っていないので、より
大きな半減期を有するt−PA様物質を使用するのは非常に望ましいであろt−
PAにおける上記の規定されたドメインおよびグリコンル化部位のすへて、およ
び1本鎖/2本鎖開裂部位は、特定の潜在的生物学的活性成分を有するものとし
て記載されている。例えば、フィンガードメインの実質的部分またはそのすべて
を除去すれば、フィブリン結合特性が実質的に減じられているが、代わって得ら
れた分子の全体としてのクリアランス速度は低下している分子が得られることに
なる。
天然分子を修飾して1本鎖から2本鎖への開裂部位を破壊すると、若干改変され
た生物活性と、より良好な安定性とを有しており、同時にフィブリン結合性とフ
ィブリン刺激性とが2重鎖t−PAと比較して増大している分子が得られる。
117−]19.184−186および448−450におけるグリコジル化突
然変異体は、炭水化物のモル%が減少するに連れて、より高い比活性を示した。
EPO公開第227.462号を参照のこと。
さらに、DNA修飾によってN−グリコンル化部位は選択的に除去されているが
残りの〇一連結炭水化物は含有している、Asn119、AIa186およびA
sn450のt−PA突然変異体は、インビトロ溶解性試験においてメラ/−マ
(黒色腫)t−P Aの約2倍も強力であることが見いだされた。EPO公開第
225.286号参照。
しかし、グリコンル化部位を改変、特に1.17アミノ酸を改変した場合、改変
された循環半減期のパターンおよび/またはフィブリン結合特性を付加的に招来
する場合のある、溶解性に影響を受けた分子が常に得られるようである。
t−PAの成長因子ドメインを除去した場合は、ファン・ジン不ベルド(A、
J、 van Zonneveld)らのThrombos、 Haemost
as、 、 54(1)4(1985)に報告されているように、得られた突然
変異体は依然活性であり、フィブリンと結合する。また、成長因子ドメインに種
々の欠損を施した場合については特許文献に報告されている。EPO公開第24
1゜209号(デス5l−87)、EPO公開第241.208号(デス51−
87およびデス5l−173)、P CT 87104722(N−末端1−9
1のすべてまたはその一部の除去)、EPO公開第231.624号(成長因子
ドメインすべての除去)、およびEPO公開第242.836号および日本国特
許出願公開筒62−269688号(成長因子ドメインのいずれかまたはすべて
の除去)を参照のこと。
t−PAの最初のクリングルドメインおよび成長因子ドメインに修飾を施すこと
で、循環半減期を増大させることができる。1987年10月14日公開のEP
O特許公開第241.208号を参照のこと。アミノ酸51および87間の領域
をまとめてt−PAから除去すれば、血漿からのクリアランスがよりゆるやかな
変異体を得ることができる[ブローン(Browne)らのJ、 Biol、
Chew、 263:1599−1602(1988)コ。さらに、t−PAは
、特定のアミノ酸残基を除去するか、または1つもしくはそれ以上のアミノ酸を
別のアミノ酸と置換することによって、逆の生物学的効果を伴わずに、成熟した
天然t−PAの67−69アミノ酸領域を修飾することができる。1987年1
0月7日公開のEPO特許公開第240.334号を参照のこと。さらに、ヒト
ブロウロ牛ナーゼタンパク質の表皮性成長因子ドメインのすべてまたはその一部
を除去するか、1つもしくはそれ以上の別のアミノ酸残基と置換した場合、得ら
れた変異体は血中半減期が増大している。1988年1月20日公開のEPO特
許公開第253.241号を参照のこと。
当該技術分野においては、天然のプラスミノーゲンアクチベーター分子以上に改
善された薬物動態特性をブラスミノーゲンアクチベーター分子に付与するよう修
飾することのできる、該分子内における特定の部位を確定することが現在の継続
的な要求である。このような変異体分子は、心臓血管疾患、および血管の血栓塞
栓性閉塞に起因する他の多くの臨床状態を処置する上で医療科学的に重要である
新規な代替法を提供することになろう。
このように、本発明の目的の1つは、改善された治療学的および医薬的性質を示
す血餅−溶解性物質を必要する患者にブラスミノーゲンアクチベーター分子を提
供することである。
本発明の他の目的は、現在人手可能な血餅−溶解性物質と比較してより長い半減
期およびより遅い血漿からのクリアランス速度を有するブラスミノーゲンアクチ
ベーター分子を提供することである。
また、本発明は、天然t−PAと比較してより長い循環半減期およびより長い血
漿からのクリアランス速度を有する血餅−溶解性物質を使用することのできる状
態、例えば深静脈血栓または末梢動脈血栓(末梢血管疾患)などの疾患を処置す
ることを目的としている。
これらおよびその他の目的は当業者には明白であろう。
これらの目的は、フィブリン溶解活性を示し、かつ対応する天然ブラスミノーゲ
ンアクチベーターではグリコフル化されていない1つまたはそれ以上の領域がグ
リコジル化されているプラスミノーケンアクチベーターのアミノ酸配列変異体が
得られたことによって達成される。
1つの好ましい態様では、このようなグリコフル化は、式=A 5n−X −5
erまたはA 5n−X −T yr[式中、Xはプロリン以外のアミノ酸であ
る]で示されるトリペプチド配列を含有する変異体の部位で行われる。
もう1つの態様では、ブラスミノーゲンアクチベーターはその成長因子ドメイン
内がグリフシル化されている。
さらに他の態様では、ブラスミノーゲンアクチベーターはt−PAであり、t−
PAの天然アミノ酸配列にしたがって番号付けした場合のその67位におけるチ
ロシン残基が、アスパラギン、セリンまたはスレオニンなどのグリコジル化する
ことのできる他のアミノ酸(好ましくはアスパラギン)と置換しているものであ
る。
本発明はその池の態様として、上記の変異体をコードしているDNA配列、形質
転換宿主細胞内でそのDNA配列を発現することのできる複製可能な発現ベクタ
ー、およびそのベクターによって形質転換されている微生物および細胞培養物を
提供するものである。
さらに、本発明は、医薬的に許容され得る担体と一緒になって本明細書に記載の
変異体を治療学的有効量で含有してなる、血管疾患または症状を処置するための
組成物を提供するものである。
さらにもう1つの態様として、本発明は、本発明の変異体を含有する前記の組成
物を患者に投与することを特徴とする、患者における血管疾患または症状の処置
方法を提供するものである。
本発明は、天然分子では通常グリコジル化されていないプラスミノーゲンアクチ
ベーターの部位がグリコジル化されることにより、天然物質と比較して延長した
循環半減期とより遅いクリアランス速度とを示す変異体が得られることを証明し
た、特定の成功を収めた研究を特に基礎としている発明である。本発明の結果物
は、アミノ酸配列が全体としては実質的に天然物質と異なっているが、商業的方
面の開発において天然物質と競合できる程に、またはその代替物質としての薬物
動態的性質を有する分子である。
第1図は、哺乳動物細胞および酵母から産生されたタンパク質のN一連結グリコ
シル化のパターンを表示するものであり、図中、SAはシアル酸を、galはガ
ラクトースを、manはマンノースを、GlcNAcはN−アセチルグルコサミ
ンを、そしてAsnはアスパラギンをそれぞれ表している。
第2図は、5つのドメイン、ジスルフィド架橋およびグリフシル化部位の位置を
示しているt−PAの1次構造である。
第3図は、3つのドメイン、ジスルフィド架橋およびグリコジル化部位の位置を
示しているウロキナーゼの1次構造である。
第4a図、第4b図および第5a図、第5b図は、pcrst−pAをの調製す
るための適当な方法を説明し、その主要な制限部位も幾つか併せて記載している
模式図である。
第6図は、p7−IHを調製するための適当な方法を説明し、その主要な制限部
位も幾つか併せて記載している模式図である。
第7図は、天然の比活性に対する百分率(%)として表している、rt−PAお
よびグリコジル化されているN67t−PAのインビトロ血餅溶解の結果および
S−2251の結果を示すものである。結果は、幾つかの独立した観察事項(血
餅溶解、4つの測定値;S−2251,2つの測定値)の平均である。すべては
、293細胞において一時的に発現された物質由来であり、ELISAによって
定量した。
第8図は、t−P A濃度10ng/zQにおけるrt−PAおよびグリコフル
化されているN67t−PAのフィブリン結合性を示している。
両者共に293細胞で一時的に発現させた。
第9A、−9C図は、還元し、カルボキシメチル化したrt−PA、 N67
t−P A、およびN−グリカナーゼ処理(脱グリコジル化)N67t−PAの
トリプシン・マツピング分析における逆相HPLCプロフイルをそれぞれ示すも
のである。すべて、293細胞で一時的に発現させた。
第10図は、rt−PA、デス1−44 t−P A、デス1−44E275
t−P A、デスl−44E275DI84、およびグリコジル化N67 t−
P Aのウサギにおける薬物動態プロフィルを示すものである(N67t−PA
を除いてすべて、安定なCHOセルラインから発現させた)。N67物質は29
3細胞における一時的な発現により八本明細書で使用している[ブラスミノーゲ
ンアクチベーター」する用語は、プラスミノーゲンをプラスミンに変換できるタ
ンパク質を意味する。このようなブラスミノーゲンアクチベーターには例えば、
あらゆる種由来の、好ましくはヒト由来の組織型プラスミノーゲンアクチベータ
ー、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ:ストレプトキナーゼなどがある。これら
ブラスミノーゲンアクチベーターは、例えば組換え細胞培養系によって生物活性
型で産生させることができる。配列全体におけるアミノ酸(群)の相違から証明
されるように、個体間毎に天然のアレル変異体が存在し、生じていることは理解
されよう。
「対応する天然のブラスミノーゲンアクチベーターではグリフシル化されていな
い1つまたはそれ以上の領域がグリコフル化されている」なる表現は、N−また
は〇一連結の別は問わず、酵母または哺乳動物宿主という由来を問わず、また複
雑な高マンノースまたは雑種構造のいかんにかかわらず、天然分子では実際にま
たは潜在的にもグリコジル化されない領域に起こっているグリコジル化を意味す
る。このような実際または潜在的な位置は、t−PAおよびウロキナーゼについ
てそれぞれ第1図および第2図に丸印で示している。したがって、例えばt−P
A分子内にはN−グリコシド連結の可能性ある部位は4つあるが(Asn117
、Asn184、Asn218およびAsn448)、天然のt−PAは実際に
は3つの部位(117,184(分子の50%)および448)Lかグリコジル
化されていない。t−PAにおけるAsn218−P ro−3et部位はグリ
コジル化の可能性ある部位であるが、その配列にはプロリンが存在しているので
、哺乳動物細胞では炭水化物結合に利用されないEボール(G、 Pohl)ら
のBi。
chemistry、 23:370r(1984)を参照]。ウロキナーゼで
は、グリコジル化は302位に起こる。
本明細書で使用している「成長因子ドメイン」なる用語は、ヒトおよび/または
ネズミ表皮性成長因子と構造的にホモローガス(相同的)なブラスミノーゲンア
クチベーターの領域を意味するし例えば、バニャイ(Banyai)らのFEB
S Lett、 、 163:37(1983)を参照]。t−PA内では、こ
の領域はアミノ酸約44から約91にまでわたる。プロウロキナーゼでは、この
領域は約N−末端セリンから約49番目のアミノ酸残基スレオニンにまでわたる
。そして、ウロキナーゼでは、約5から約49にこの領域がわたっている。t−
P Aにおけるこのドメインの大部分(51−86残基)をコードしているDN
Aおよび50−87残基を部分的にコードしているDNAは、単一のエクソンに
含有されている[ネイ(Ny)らのProc、 Nat 1. Acad、 S
ci、 、 U、 S、 A、 、 81 :5355(1984)]。
本明細書で使用している「ヒト組織ブラスミノーゲンアクチベーター」、[ヒト
t−PAJおよびrt−P AJなる用語は、プラスミノーゲンをプラスミンに
変換することのできるプロテアーゼドメイン、およびフィブリン結合性に関与し
ていると考えられているクリングル含有ドメインから構成される2つの機能的領
域を含有するヒト外因性(組織型)ブラスミノーゲンアクチベーターを規定する
ものである。したがって、これら3つの用語には、配列全体の一部としてこれら
の機能的なドメインを含有するポリペプチドが包含される。
t−PAにおける「2本鎖開裂部位」は少なくとも275位のアルギニン残基を
含有している。しかし、275位の幾つかの残基内のまたはそれに隣接している
種々のアミノ酸も、ブラスミノーゲンアクチベーターをその2本鎖型に変換させ
る酵素によって認識されるドメインの一部であると考えられる。したがって、2
75位以外のそのドメイン内の位置のアミノ酸を置換することにより、2本鎖型
への変換に耐性である突然変異ブラスミノーゲンアクチベーターを得ることがで
きるであろう。
特定の態様では、「1木調ブラ、スミノーゲンアクチベーター突然変異体」とは
、2本鎖型への変換に耐性であるブラスミノーゲンアクチベーターである。その
特徴は、2本鎖活性部位における単一または多重アミノ酸の置換である。修飾さ
れれば、このような活性部位は酵素学的に認識されず、したがって通常プラスミ
ノーゲンアクチベーターをその2本鎖型に変換する酵素によっては加水分解され
ない。このような突然変異体の注目に値する例としては、275から279領域
内に修飾を施すことによって、例えば275位にグリシンまたはグルタミン酸な
どのアルギニン以外のアミノ酸を有する、および275位にグルタミン酸および
277位にインロイシンを有する、275/276開裂部位の開裂に対して耐性
である分子(それぞれG275、E275、およびE2751277と命名され
る)が挙げられる。これらの1本鎖突然変異体は欧州特許出願第1.99574
号(1986年]O月29日)により詳細に記載されている。
1、グリコジル化
プラスミノーゲンアクチベーターのアミノ酸配列変異体は、O−またはN一連結
を介してグリコジル化することができ、そして天然分子では通常はグリコジル化
されていない少なくとも1つのアミノ酸配列を含有していなければならない。
N一連結グリコシル化を考えた場合、変異体におけるグリコジル化部位は、式:
アスパラギン−X−セリンまたはアスパラギン−X−スレオニン[式中、アスパ
ラギンはアクセプターであり、Xはグリコジル化を妨げるプロリンを除く、遺伝
学的にコードされた20個のアミノ酸のいずれかである]
で示されるトリペプチド配列である。ストラック(D、 K、 5truck)
およびレンナーツ(W、 J、 Lennarz)のThe Biochea+
1stry of Glycoproteinsand Proteoglyc
ans、レンナーツ編、ブレノーン・プレス、 1980.35頁;マーシャル
(R,D、 Marshall)のBioche+a、 Soc、 Symp、
、 40:17(1974)、およびウインツク−(Winzler、 R,
J、 )のHormonal Proteins and Peptides(
リー(Li、 C,1,)編)1−15頁(アカデミツク・プレス、ニューヨー
ク、1973)を参照のこと。本明細書に記載のアミノ酸配列変異体は、適切な
部位(群)に適当なアミノ酸(群)を挿入するか、または適切な部位(群)のア
ミノ酸(群)を適当なアミノ酸と置換してグリコジル化を行うことによって、修
飾されている。
〇一連結グリフシル化を使用する場合は、0−グリコシド連結は動物細胞では、
N−アセチルガラクトサミン、ガラクトースまたはキシロースと、数種のヒドロ
キシアミノ酸の中の1つ、最も普通にはセリンまたはスレオニンで起こるが、さ
らにある場合には、分子の適当な領域内に位置する5−ヒドロキシプロリンまた
は5−ヒドロキシリジン残基との間でも起こる。
哺乳動物によって産生されるタンパク質のグリコジル化パターンは、The P
lasma Proteins: 5tructure、 Function
and Genetic ControLプットナン(F、 W、 Putna
m)編、2版、4巻(アカデミツク・プレス。
ニューヨーク、 1984)、 271−315頁に詳細に記載されている。こ
の章では、アスパラギン連結オリゴサツカライドが論じられており、これは、そ
の文献の中で、複合体、高マンノース(hig)1 nannose)および雑
種構造と命名される少なくとも3つのグループ、ならびにO−グルコシル的に連
結したオリゴサツカライドに細分類されている。
グリコシドのタンパク質への化学的および/または酵素学的カップリングは、例
えばアブリン(Apl in)およびリストン(Wriston)のCRCCr
1t、 Rev、 Biochem、 、 259−306頁(1981)に記
載されているように、種々の活性化された基を使用して行うことができる。この
化学的カップリング法の利点は、それが比較的単純であり、天然におけるO−お
よびN一連結グリコシル化に要求される複雑な酵素学的機構を必要としない点で
ある。使用するカップリング法の態様に応じて、糖(群)を、(a)アルギニン
またはヒスチジン、(b)グルタミン酸またはアスパラギン酸などの遊離カルボ
キシ基、(C)システィンなどの遊離スルフィドリル基、(d)セリン、スレオ
ニンまたはヒドロキシプロリンなどの遊離ヒドロキシ基、(e)フェニルアラニ
ン、チロシンまたはトリプトファンなどの芳香性残基、または(f)グルタミン
のアミド基と結合させればよい。これらの方法は、1987年9月11日公開の
PCT WO37105330により詳細に記載されている。
酵母から産生されるタンパク質のグリコジル化のパターンはタンナー(Tann
er)およびレール(Lehle)のBiochim、 Biophys、 A
cta、 906(1):8l−99(1987)およびククルチンスカ(Ku
kuruzinska)らのAnnu、 Rev、 Biochem、 、 5
6:915−944(1987)に詳細に記載されている。
さらに、第1図には、哺乳動物細胞および酵母から産生されるタンパク質のN一
連結グリコシル化の両パターンを比較して示している。
2、アミノ酸配列変異体
本明細書に記載の変異体について論じるために、t−PAおよびヒトウロキナー
ゼの一次構造をそれぞれ示した第2図および第3図を引用して行う。
第2図では、丸印内の文字は1文字アミノ酸コードであり、両路間の連結線はジ
スルフィド架橋を示しており、白抜きの丸印はグリコジル化部位を示しており、
そしてF、GF、Kl、N2およびSPなる略語はそれぞれ、フィンガー、成長
因子、クリングル1、クリングル2およびセリンプロテアーゼドメインを表して
いる。
第3図では、丸印内の文字は1文字アミノ酸コードであり、両路間の連結線はジ
スルフィド架橋を、白抜きの丸印はグリコジル化部位を、そしてGF、におよび
SPなる略語はそれぞれ成長因子、クリングルおよびセリンプロテアーゼドメイ
ンを示している。
本明細書に記載しているブラスミノーゲンアクチベーター変異体を簡略命名法に
よって命名するため、数字は、推定の成熟t−P A [EPA公開第93.6
19号]、成熟ヒトウロキナーゼおよびプロウロキナーゼのアミノ酸配列に沿っ
たアミノ酸残基/位置を表していることに留意されたい。アミノ酸の特定には以
下のようなアルファべ、7トの1文字を使用している:
Asp D アスパラギン酸 11el イソロイシンThr T
スレオニン Leu L ロイシン5erS セリン
Tyr Y チロシンGlu E クルタミン酸Phe F
フェニルアラニンProP プロリン His Hヒスチジ
ンGly G グリシン Lys K リジンAla A
アラニン Arg RアルギニンCysCシスティン
Trp W )リブトファンVal V バリン Gl
n Q グルタミンMet M メチオニン Asn N
アスパラギンこのような1文字の後にある数字はアミノ酸の位置を表しており
、したがって例えばD184は、184位にアスパラギン酸を有している変異体
を意味している。
本発明の目的に適うグリコジル化部位(群)は、対応する天然タンパク質におい
て既にグリコジル化されておらず、またはその可能性のない分子内のあらゆる部
位(群)でよいのであるが、外部にさらされている分子位置内の部位であること
が好ましい。このような領域としては、例えばt−PAの(成長因子ドメイン内
の)57位から61位、63位から69位、および78位から82位のアミノ酸
位置が挙げられる。これらの領域はそれぞれ、アベラ(AI)pella)らの
FEBSLetters、 231 :1−4(1988)の第2図に示された
1型成長因子ドメインのASBおよびCループに相当する。したがって、〇一連
結グリコシル化のためには、これらの領域内の1つまたはそれ以上のアミノ酸を
セリン、スレオニンまたは5−ヒドロキシリジン残基と置換またはそれらを付加
する。
これらの領域を使用するN一連結グリコシル化に適した代表的変異体には、S
6ot−pA、S 17ウロキナーゼ、T60t−PA、T17ウロキナーゼ、
N64S66t−PA、N64T66t−PA、S24ウロキナーゼ、T24ウ
ロキナーゼ、N65S67t−PA、N65T67t−PASN23S25ウロ
キナーゼ、N25T25ウロキナーゼ、N67t−PA、N67T69t−PA
、N25ウロキナーゼ、N25T27ウロキナーゼ、N78s80t−pA、N
78T80t−PA、N36S38ウロキナーゼ、N36T38ウロキナーゼ、
N79S8 tt−PA、N79T81t−pASN37S39ウロキナーゼ、
N37T39ウロキナーゼ、N80S82t−pASN80T82t−PA、N
38S40ウロキナーゼ、N38T40ウロキナーゼ、または例えば56ON6
5T67t−PAもしくは56ON78S 8Q’t−P Aなどの、1つのル
ープと他のループとの組合わせ物がある(ここに、ウロキナーゼはヒトウロキナ
ーゼを意味し、ヒトプロウロキナーゼをも包含する)。
1つの好ましい態様は、N一連結グリコシル化部位がt−PAの67位から69
位、ならびにヒトウロキナーゼおよびヒトプロウロキナーゼの25位から27位
におけるチロシン−フェニルアラニン−セリンのトリペプチド配列の場合である
。
本明細書に記載のプラスミノーゲンアクチベーター変異体は、天然の配列におけ
る1つまたはそれ以上の部位が修飾されていることにより天然分子では通常グリ
コジル化されない部位がグリコジル化されていることに加え、さらに天然配列に
おけるその他の領域に残基の置換、欠失または挿入を含み該分子の特定の性質が
改良されていることもある。
例えば、本発明のt−PA変異体には、少なくともフィンガードメインの部分を
欠き、および/または184アミノ酸の回りのグリコジル化部位におけるグリコ
ジル化能を欠いているものがあり、また275および276アミノ酸の回りの部
位のタンパク分解的開裂に対して耐性を示し、および/またはクリングル2の推
定リジン結合部位にアミノ酸修飾を有するものもある。
さらに、t−PAのフィブリン結合性は調整することができ、最も好ましいもの
は、t−PAの推定リガンド結合性ポケットの反対の端における陽性または陰性
に帯電するアミノ酸残基を適当に置換することによって、フィブリン結合性を修
復または増大させることである。本発明の変異体は一般に、以下で詳細に説明す
る部位−特異的突然変異または切除/連結法によって調製される。
このようなt−PA変異体を特別に例示すれば、アミノ酸1−44を欠いている
分子(デス1−44と命名)、184位にアスパラギン酸を有している分子(D
184と命名)、および1本鎖プラスミノーゲン突然変異体が挙げられる。アミ
ノ酸1−44を欠く変異体は同時係属中の米国特許出願第68.448号(前掲
)により完全に記載されている。
上記のt−PA変異体はすべて、本分子内の種々の他領域が修飾されていてもよ
い。例えば、
1 クリングル1の修飾、例えば約92から179!7)欠失、および/または
2 クリングル2の修飾、例えばアミノ酸約205−215領域、特に210−
213における修飾、および/または3 アミノ酸約244−255、特に25
2またはその部位、および/または
4 アミノ酸約233−242、特に236−238、および/または
5 アミノ酸184などの既知のグリコジル化部位。
67位にアスパラギンを有する上記変異体の具体例を以下に記載する:デス1−
44N67D184G275t−PA、デス1−44 N67D]、84E27
5t−PA、デス1−44N67G275t−PA、デス1−44N67E27
5t−PA、デス1−44N67Q2751277t−PA、デス1−44N6
7D184E2751277t−PA1デス1−44N67E2751277t
−PA、デス1−44N67R21OA211R212R213E275t−P
A、デス144N67R210A211R212R213E275 T 277
t−PA1デス1−44N67に213E275t−PA、デス1−44N67
に213E275 I 277t−PA、デス1−44N67R252E 27
5t−PA、デス1−44N67R252E275I277t−PA、デス1−
44N67に210E275t−PA、デス1−44 N67に210E275
T 277t−PA、デス1−44N67R210H211Q212に213
E275t−PA、デスl−44N67R210H21IQ212に213E2
751277t−PA、デス1−44N67D184R21OA211R212
R213R252E275t−PA、デス1−44N67D184R21OA2
11R212R213R252E275 I 277t−PA、N6フーデス9
2−179D184R210A211R212R213R252E 275t−
PA、またはそれらのN184および5184同族体、およびそれらの組合わせ
物。
これら多くの修飾により、天然のt−PAと比較して有意にクリアランス速度お
よびフィブリン結合性を改変することができる。当業者ならば、適当な検定法に
よって、個々の場合に望まれる、各変異体の最高の性質が何であるのかを決定す
ることができよう。
当業界で知られているあらゆる手段、例えば以下に記載するような、部位特異的
突然変異、または適当な配列を関連タンパク質をコードしているDNAに連結す
る手段によって、天然分子内の適当なアミノ酸(群)を変化または挿入する修飾
を施して上記のような様々な配列を得ることかできる。
3、部位−特異的突然変異
本明細書に沿ってt−PA変異体を製造するに当たっては、好ましくは、t−P
Aタンパク質の初期に調製された変異型または非変異型誘導体をコードしている
DNAに部位−特異的突然変異を施す。部位−特異的突然変異によれば、回避し
ようとする(トラバースしようとする)突然変異部位の両側に安定な二重ラセン
(duplex)を形成するに充分な大きさおよび配列複雑性を有する配列とな
る、所望の突然変異のDNA配列をコードしている特定のオリゴヌクレオチド配
列、および十分な数の隣接ヌクレオチドを使用することによって、t−PA変異
体を製造することかできる。通常は、約20−25長のヌクレオチドのブライマ
ーが好ましく、その配列の接合部の両側における約5−10残基が改変される。
部位−特異的突然変異の技法は、アデルマン(Adelman)らのDNA 2
:183(1983)なとの刊行物によって例示されているように、一般には当
業界周知である。
この部位−特異的突然変異技法は通常、1本鎖および2本鎖の両形態で存在する
ファージベクターを使用することは理解されているとおりである。部位−特異的
突然変異に有用である代表的なベクターにはM13ファー7などのベクターかあ
り、これは例えばメノシング(Messing)らの第3回クリーブランドにお
ける、巨大分子および組換えDNAについてのシンポジウム[Th1rd C1
eveland Symposium on Macromolecules
and Recombinant DNA、ウオルトン(A、Walt。
n)編、エルセピア(Elsevier)、 アムステルダム(1981)]に
開示されている。これらのファージは市販されており容易に入手でき、それらの
使用法は一般に当業者には周知である。あるいは、1本鎖DNAを得るために、
1本鎖ファージの複製起点を含有するプラスミドベクター[ベイラ(Veira
)らのMeth、Enzymol、 153:3(1987)]を使用するこ
ともできる。
一般に、本発明にしたかった部位−特異的突然変異は、適切なブラスミノーゲン
アクチベーターをコードしているDNA配列をその配列内に含有する1本鎖ベク
ターをまず入手することにより実施する。所望の突然変異配列を有するオリゴヌ
クレオチドブライマーは、一般には合成的に、例えばフレア[Crea、 Pr
oc、 Nat 1. Acad、 Sc i、 、 U、 SA、 75:5
765(197g)]らの方法によって調製する。次いで、このブライマーを1
本鎖のt−PA配列含有ベクターとアニーリングし、E、coli(大腸菌)ポ
リメラーゼIクレノーフラグメントなどのDNAポリメラーゼ酵素反応に供する
ことにより、突然変異を含有する鎖(ストランド)の合成を行う。このようにし
て、一方の鎖が元の非突然変異配列をコードしており、他方の鎖が所望の突然変
異を有しているヘテロ二重ラセン(heteroduplex)を形成させる。
次いで、このヘテロ二重ラセンベクターを使用し、JMIOI細胞などの適当な
細胞を形質転換することにより、突然変異配列の並びを有する組換えベクターを
含有したクローンを選択する。
このようなりローンを選択した後、t−P Aの産生に適したベクター、一般に
は適当な真核生物宿主の形質転換に使用することのできるタイプの発現ベクター
内に、得られた突然変異t−PA領域を移動させ、配置させる。本発明において
は、長期に安定なt−PA産生体を調製するための好ましい細胞は、CHO細胞
または293細胞[グラハム(Graham)らのJ、 Gen、 Virol
、 、 36:59(1977)に記載されているヒト腎細胞]である。しかし
、本発明はCHO生産に限定されるものではなく、特に、試験目的として該酵素
を一時的にだけ生産させたい場合などは、多くの他のタイプの細胞を使用するこ
とができることが分かっている。例えば、293細胞を使用する一時的系を以下
に記載しているが、これは分析用のt−PA変異体を生産するための簡便な系を
提供するものである。
4、開裂/連結法
ブラスミノーゲンアクチベーターをコードしているDNA配列に突然変異を作成
して新たなグリコジル化部位を導入する別の方法は、プラスミノーゲンアクチベ
ーターをコードしているDNAを制限酵素により適当な場所で開裂し、適切に開
裂されたDNAを回収し、グリコジル化のために望ましいアミノ酸配列をコード
しているオリゴヌクレオチドを合成し、そして平滑末端を有するポリリンカーな
どの領域をフランキングしくあるいは、ポリリンカーを使用する代わりに、該ア
クチベーターーコード化DNAの開裂にも使用される制限酵素を使用して合成オ
リゴヌクレオチドを消化し、それにより粘着末端を作成する)、最後に得られた
合成りNAをプラスミノーゲン−コード化構造遺伝子の残りの部分内に連結する
ことを包含している。
5、宿主細胞培養およびベクター
チャイニーズハムスター卵巣(CHO)における発現は結局はt−pA生産のた
めに好ましいが、本明細書に記載しているベクターおよび方法は、タンパク質の
グリコジル化を行う真核生物という広範な範囲にわたる宿主細胞に好適に使用さ
れる。
一般に、DNA配列の最初のクローニングおよび本発明に有用なベクターの構築
には原核生物が好ましいのは当然である。例えば、E、coli(大腸菌)K1
2株294 (ATCCNo、 31.446)は特に有用である。他の使用す
ることができる微生物株には、E、coli BおよびE、 coli X 1
776 (ATCCNo、 31.537)などのE、coli株がある。当然
ながら、これらの例示した株は限定的なものではなく、単なる説明のためのもの
である。
発現のためには、酵母および哺乳動物細胞培養物などの真核生物宿主ヲ使用する
。サツカロマイセス・セレビシアエ(Saccharoa+ycescerev
isiae)、または普通のパン酵母が真核微生物の中でも最も普通に使用され
ているが、他の多くの株も普通に利用することができる。サツカロマイセスにお
いて発現させるためには通常、例えばプラスミドYRp7が使用される[スチン
クコム(St inchcomb)らのl1atuは、トリプトファン環境下で
の増殖能を欠いている酵母の突然変異体法に選択マーカーを付与するtrp l
遺伝子を既に含有している[例えば、ATCCNo、 44.076またはPE
P4−1(ジョーンズ(Jones)のGenetics。
欠損の存在であるので、トリプトファン不存在下で増殖させれば、形質転換を検
出するために有効な環境が提供される。
酵母ベクターにおける適当なプロモーター配列には、3−ホスホグリセレートキ
ナーゼにかかるプロモーター[ヒノツェマン(Hitzeman)らのJ、 B
iol、 CheIll、 255:2073(1980)]、またはエノラー
ゼ、グリセルアルデヒド−3−ホスフェート脱水素酵素、ヘキソキナーゼ、ピル
ビン酸デカルボキンラーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グルコース−6−ホスフ
ェートイソメラーゼ、3−ホスホグリセレートムターゼ、ピルビン酸キナーゼ、
トリオセホスフェートイソメラーゼ、ホスホグルコースイソメラーゼ、およびグ
ルコキナーゼなどの他の解糖系ある。適当な発現プラスミドを構築するに当たっ
ては、これらの遺伝子に付随する終止配列も、発現させようとする配列の3′側
で発現ベクターに連結させ、mRNAのポリアデニル化および終止を行わせる。
増殖条件によって転写が制御されるという付加的な利点を有している他のプロモ
ーターには、アルコール脱水素酵素2、イソチトクロームC1酸ホスフアターゼ
、窒素代謝に関与する分解酵素、および上記のグリセルアルデヒド−3−ホスフ
ェート脱水素酵素、およびマルトースとガラクトースの利用に関与する酵素、に
かかるプロモーター領域がある。酵母適合性のプロモーター、複製起点および終
止配列を含有するプラスミドベクターが好適である。
真核微生物に加えて、多細胞生物由来の細胞培養物も宿主として使用することが
できる。基本的には、を推動物または無を推動物のいずれであっても、このよう
な細胞培養物として使用してもよい。
しかし、を推動物細胞への関心が高まっており、培養物(組織培養物)中におけ
るを推動物細胞の増殖は最近では常法になって来ている[Ti5sue Cu1
ture、アカデミツク・プレス、クルスら(Kruse andPatter
son)m集(1973)]。このような有用な宿主セルラインとしては例えば
、VEROおよびHeLa細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)セルラ
イン、オヨびW2B5、BHK、CO3−7,293およびMDCKセルライン
が挙げられる。このような細胞のための発現ベクターは通常、(要すれば)複製
起点、発現すべき遺伝子の前に位置するプロモーターを、必須のワホンーム結合
部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位、および転写ターミネータ−
配列と共に含有している。
哺乳動物細胞で使用する場合、ウィルス材料によって発現ベクター上に制御機能
を付与することが多い。例えば、普通使用されるプロモーターは、ポリオーマ、
アデノウィルス2、および最も頻繁にはサルウィルス40(SV40)から誘導
する。5V4Qウイルスにおける初期および後期プロモーターは、両者共に5V
4Qウイルスの複製起点をも含有するフラグメントとして該ウィルスから容易に
入手されるので、特に有用である[フィールズ(Fiers)らのNature
、 273:113(1978)]。また、このウィルスの複製起点内に位置す
るHind■部位からBg11部位に伸長する約250bp配列を含有している
限りは、それよりも小さく、または大きな5V4Qフラグメントを使用すること
もできる。さらに、所望の遺伝子配列に正常には伴われているプロモーターまた
は制御配列も、そのような制御配列が宿主細胞系に受は入れられる限りは利用す
るごとができ、それは望ましいことが多い。
復製起点を付与するには、ベクターの構築に当たり、SV40または他のウィル
ス(例えば、ポリオーマ、アデノ、VSV、BPV)起源から誘導され得るよう
な外来性の起点を含有させるか、または宿主細胞の染色体における複製メカニズ
ムにより付与すればよい。
後者の場合、ベクターが宿主細胞の染色体に組み込まれれば十分である場合か多
い。
変異型t−PAおよびDHFRタンパク質の両方をコードしているDNA配列を
含有する本発明のベクターによってトランスフェクトするための、好ましい宿主
細胞を選択するに当たっては、使用するDHFRタンパク質のタイプに応じて宿
主を選択するのが適当である。野生型DHFRタンパク質を使用する場合、DH
FRに欠損がある宿主細胞を選択することが好ましく、それによりヒボキサンチ
ン、グリシンおよびチミジンを欠く選択培地中でのトランスフェクションを成功
させるようなマーカーとして、DHFRをコードしている配列が使用できるよう
にする。この場合の適当な宿主細胞は、ウルローブおよびチャシン(Urlau
b and Chasin)のProc、 Nat 1. Acad。
される、DHFR活性を欠くチャイニーズハムスター卵巣(CHO)セルライン
である。
他方、メトトレキサート(M T X )に対する低い結合親和性を有するDH
FRタンパク質を制御配列として使用する場合、必ずしもDHFR欠損細胞を使
用する必要はない。突然変異DHFRはメトトレキサートに対して耐性であるの
で、宿主細胞目身がメトトレキサートに感受性である限り、MTX−含有培地を
選択手段として使用することができる。MTXを吸収することのできる殆どの真
核生物細胞がメトトレキサートに感受性であるようである。このような有用なセ
ルラインノ例としてはCHOライン、CHO−K 1 (ATCCNo。
CCL61)が挙げられる。
細胞培養物から満足のいく量のヒトt−P Aが生産される。しかし、ある第2
のコード化配列を使用して純化すれば、さらに生産レベルを向上させることがで
きる。この第2のコード化配列は、メトトレキサートなどの外部的に制御された
パラメーターによって影響を受けるジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)を含有し
ており、したがってメトトレキサート(M T X )濃度をコントロールする
ことによって発現を制御することができる。
例えば、酵母宿主は、発現されるタンパク質に結合する糖の数と糖のタイプが哺
乳動物宿主ど異なってグリコジル化されるので、グリコジル化にとって最も良好
な宿主の選別は、所望のグリコジル化の型に左右される。
6、使用し得る代表的なりローコングおよび発現の方法強靭な細胞膜バリアーの
無い細胞を宿主細胞として使用する場合は、グラハム(Grahai)およびフ
ォノ・デル(Van der)tiのVirology52、546(197g
)に記載されているリン酸カルシウム沈降法によってトランスフェクションを行
う。しかし、核注入(核インジェクション)またはプロトプラスト融合法などの
DNAを細胞に導入するための他の方法も使用することができる。
原核生物細胞、または実質的な細胞壁構築物を含有する細胞を使用する場合、ト
ランスフェクションの好ましい方法は、ニーエン(Cohen)らのProc、
Nat 1. Acad、 Sci、 、 U、 S、 A、 69.211
0(1972)に記載されているような、カルンウムを使用するカルンウム処置
である。
所望のコード化配列および制御配列を含有する適当なベクターの構築には、標準
的な連結法を使用する。単離したプラスミドまたはDNAフラグメントを開裂し
、仕立て、必要なプラスミドを得るのに望ましい形態に再連結する。
開裂は、適当な緩衝液中において制限酵素(または酵素群)で処理して行う。一
般には、緩衝溶液約20μρ中、酵素約1単位と共にプラスミドまたはDNAフ
ラグメント約1μgを使用する(個々の制限酵素に対して適当な緩衝液および基
質の量は、その製造会社によって特定されている)。37°Cで約1時間インキ
ュベートする。
インキュベートした後、フェノールおよびクロロホルム抽出によってタンパク質
を除去し、次いでエタノール沈殿によって、その水性画分から核酸を回収する。
平滑末端が必要な場合は、156Cにおいてポリメラーゼ■(クレノー)IO単
位で15分間処理し、フェノール−クロロホルム抽出し、次いでエタノール沈殿
すればよい。
開裂させたフラグメントのサイズ分離は、6%ポリアクリルアミドゲルを使用し
て行う[ゴーデル(Goeddel)らのNucleic Ac1ds Res
。
8、4057(1980)]。
約等モル量の所望の成分を連結するためには、正しく適合するように仕立てた適
当な末端をDNA0.5μg当たりT4DNAリガーセ約10単位で処理する(
開裂させたベクターを成分として使用する場合は、細菌アルカリホスファターゼ
で前処理して開裂ベクターの再連結を防止するのが有用であるかもしれない)。
上述のように、t−PA変異体は特異的突然変異法によって生産するのが好まし
い。本発明を実施する上で有用である突然変異体は、横切ろうとする(トラバー
スしようとする)突然変異部位の両側に安定な二重ラセンを形成するに充分な大
きなおよび配列複雑性を有する配列となる、所望の突然変異のDNA配列をコー
ドしている特定のオリゴヌクレオチド配列、および十分な数の隣接ヌクレオチド
を使用することによって最も容易に作成することができる。。
構築されたプラスミドが正しい配列であることを確認するための分析には通常、
連結混合物(ライゲーンヨン混合物)により、E、coliK12株294 (
ATCC31,446)または他の適当なE 、 coli株を形質転換し、そ
の場に適当であるアンピシリンまたはテトラサイクリン耐性によって、成功して
いる形質転換体を選択する。得られた形質転換体からプラスミドを調製し、メノ
シング(Messing)らのNucleicび/またはDNA配列決定法によ
って分析する。
DNAを哺乳動物細胞宿主に導入し、安定なトランスフェクト体のための培地中
で選択した後、宿主細胞培養物を、DHFR活性の競合的インヒビターであるメ
トトレキサート約20. OOO−500゜000nM濃度の存在下で増殖させ
、それによりDHFRタンパク質をコードしている配列の増幅を行う。当然なが
ら、メトトレキサートの有効濃度の範囲は、DHFR遺伝子の本質、タンパク質
、宿主の特性に非常に左右される。明らかに一般に規定される上限および下限は
確認することができない。他の葉酸同族体またはDHFRを阻害する他の化合物
も適当な濃度で使用することができる。しかし、MTXが簡便であり、容易に入
手でき、かつ有効である。
以下に記載の実施例を平易にするため、頻繁に出てくるある種の方法は速記的熟
語で表す。
「プラスミド」は、小文字のpの後ろにアルファベットの名称を付して表す。本
発明における出発プラスミドは市販されて、制限無く公に入手可能となっており
、また文献開示の方法によってこのような入手可能なプラスミドから構築するこ
とができる。さらに、他の同等なプラスミドも当業界周知であり、当業者には明
白である。
DNAの[消化」とは、DNA内のある特定の場所でのみ働く酵素でそのDNA
を触媒的に開裂することを意味する。このような酵素は制限酵素と呼ばれ、それ
が特異的な各部位は制限部位と呼ばれている。本明細書で使用している種々の制
限酵素は市販されており、酵素の供給元で確立されているそれぞれの反応条件、
補因子および他の要件を使用した。制限酵素は通常、大文字の後ろに各制限酵素
が普通得られる微生物を表す他の文字を付し、次に個々の酵素を示す番号を付け
て命名される。一般に、プラスミドまたはD N Aフラグメント約Iμgを緩
衝溶液約20μρ中、酵素約2単位と共に使用する。特定の制限酵素にとって適
当な緩衝液および基質の量は製造会社によって特定されている。37°Cでは約
1時間のインキュベート時間が普通使用されるが、製造元の取り扱い説明書によ
って変動させることができる。インキュベートした後、フェノールおよびクロロ
ホルム抽出によってタンパク質を除去し、次いでエタノール沈殿によって、消化
された核酸を水性画分から回収する。制限酵素による消化は、DNAフラグメン
トの2つの制限開裂末端が、もう1つのDNAフラグメントか制限部位に挿入す
るのを妨げ得る「環状化」または閉じたループを形成することから護るために、
5′末端のリン酸を細菌アルカリホスファターゼによる加水分解と共に行うこと
がたまにある。しかし、特に明記しない限りは、プラスミドの消化後には5′末
端の脱リン酸化は行なっていない。脱リン酸化のための操作法および試薬は既知
である[マニアチス(T、 Maniatis)らのMo1ecular Cl
oning: A Laboratory Manual、 (コールド°スプ
リング・バーバー・ラホラトリー、ニューヨーク、 1982)、 133−1
34頁]。
特定のD N Aフラグメントを制限消化物から「回収」または「単離」すると
は、ポリアクリルアミドまたはアガロースゲルを使用して電気泳動法により消化
物を分離し、目的とするフラグメントを既知の分子量のマーカーDNAフラグメ
ントの移動度と比較してその同定を行い、所望のフラグメントを含有するゲル切
片を取り出し、そしてDNAからゲルを分離することを意味する。この操作法は
一般に知られている。例えば、ローン(R,Lawn)らのNucleic A
c1ds Re「サザーン分析」とは、既知の標識化オリゴヌクレオチドまたは
DNAフラグメントとハイブリクイズすることにより、消化物またはDNA含有
組成物中にあるDNA配列の存在を確かめる方法である。本明細書では、特に明
記しない限り、ササーン分析とは、サザーン(E、 5outhern)のJ、
Mo1. Biol、 98:503−517(1975)に記載のように、
1%アガロースにより消化物を分離し、変性させ、ニトロセルロースに移動させ
、モしてT、マニアチスらのCe1l 15:687−701(197g)に記
載されているようにハイブリダイズすることを意味する。
「形質転換」とは、DNAを染色体外要素または染色体成分として複製できるよ
うにそのD N Aを生物に導入することを意味する。
特に明記していなければ、本明細書に記載のE、coliの形質転換方法は、マ
ンデル(Mandel)らのJ、 Mo1. Biol、 53:154(19
70)のCaCQ、法である。
「連結」とは、2つの2本鎖核酸フラグメント間にホスホジエステル結合を生成
させる工程を意味する[T、マニアチスらの前掲、146頁コ。特に明記しない
限り、連結しようとするDNAフラグメントの約等モル量(0,5μg)に対し
てT4 DNAリガーゼ(リガーゼ)10単位を使用し、既知の緩衝液および
条件によって、連結を行うことができる。
D N Aを形質転換体から「調製する」とは、DNAを微生物培養物から単離
することを意味する。特に明記しない限り、マニアチスらの前掲90頁のアルカ
リ/SDS法を使用することができる。
「オリゴヌクレオチド」は、既知の方法によって化学的に合成され、次いでポリ
アクリルアミドゲルで精製された、短い長さの1本鎖または2本鎖ポリデオキシ
ヌクレオチドである。
C3医薬組成物
本発明のブラスミノーゲンアクチベーター産物を医薬的に許容され得る担体ビヒ
クルとの混合物中に混合することにより、本発明の化合物は、医薬的に有用な組
成物を製造するための既知の方法によって製剤化することができる。適当なビヒ
クルおよび他のヒトタンパク質、例えばヒト血清アルブミンを含んだそれらの製
剤は、例えばオスロー(Os lo)ら編のRemington’s Phar
maceutical 5ciences 16版、rysoEマソク・バブツ
・ノシングCo、 JにS2載されている。このような組成物は、宿主に効果的
に投与するのに適した医薬的に許容され得る組成物に調製されるように適量のビ
ヒクルと共に、本発明の変異体を有効量で、例えば約0.5から約5xg/yQ
で含有している。本発明のブラスミノーゲンアクチベーター変異体は、心臓血管
疾患または症状に罹患した対象に非経口的に、またはその有効型か血流に供給さ
れるような他の方法で投与することができる。
本発明を実施する上で使用される変異型プラスミ/−ゲンアクチベーター産物を
臨床投与するのに特に適している組成物には、例えば滅菌水溶液剤、または凍結
乾燥タンパク質などの滅菌水相性の粉末剤などがある。この製剤中にはさらに、
医薬的に許容され得る塩を適量、一般には製剤の等優性を変化させるに十分な量
で含有させるのか概して望ましい。アルキニン塩基、およびリン酸などのpH調
節物質も、適当なpH1一般には5.5−7.5を維持するに十分な量で通常含
有させる。さらに、水性製剤の貯蔵寿命または安定性を改善するため、グリセロ
ールなとの物質もさらに含有させるのが望ましい場合がある。この場合、変異型
t−PA製剤は、非経口投与、特に静脈内投与するに好適となるように調製する
。
本発明の医薬組成物の投与mおよび望ましい薬物濃度は、目的とする個々の用途
に応じて変動し得る。例えば、深静脈血栓または末梢血管疾患の処置に当たって
は、約0.05から約0.3xg/kgオーダーの「ポーラス」投与が通常好ま
しく、その後は、血中レベルをほぼ一定に、好ましくは約3μg/iσのオーダ
ーが維持されるよう約0.1から約0.2xg/kgの投与を行うのが好ましい
。
しかし、一般に潅流が行えない場面である緊急医療に関連して使用するためには
、および処置する疾患が一般に危険性を孕む場合(塞栓症、心筋梗塞)、若干多
めの初期投与量、例えば約0.3xg/kgオーダーの静脈内ホーラス投与が通
常好ましい。
例えば、本発明のブラスミノーゲンアクチベーター変異体は、心臓血管の疾患ま
たは症状に罹患した患者に非経口的に投与すればよい。投与量および投与速度は
、他の心臓血管薬、血栓溶解薬が臨床試験で通常使用されているものと同様であ
り得、例えば心筋梗塞、肺塞栓症などに罹患したヒト患者では、約1−2mg/
kg体重で、1゜5−12時間かけて静脈内または動脈内投与を行えばよい。
適当な投与剤形の1例としては、t−PA 50xg、アルギニン、リン酸、お
よびポリソルベート80を含有するバイアルを滅菌水50zQにより注射用に再
構成し、それを適量の0.9%塩化ナトリウム注射液と混合することが挙げられ
る。
半減期が延長された本発明のブラスミノーゲンアクチベーター変異体は、急速静
脈内注射用剤、特に例えばポーラスとして適当であり得る。これは、複雑な投与
操作を行う必要性を減少させるであろうし、例えば人員が診療補助者である救急
車内におけるように、限定された医療器具により対処する上で、ブラスミノーゲ
ンアクチベーターを使用する機会を増大させ得るものである。延長された半減期
を有する本発明のブラスミノーゲンアクチベーター変異体によれば、さらに少な
い、より安全な初期投与量が可能となり、45分またはそれ以上、血栓溶解に活
性である有効な血定レベルを維持させることができよう。そして、より長い半減
期の本発明の変異体は、成功した急性血栓溶解に続く閉塞の再発を回避するのに
必須であり得る低容量の長期療法、または末梢の血管が閉塞した場合に必要であ
り得る長期血栓溶解、にとっても有用であろう。
以下に、本発明を実施する上で現在知られている最も最良の方法を説明するため
に実施例を挙げるが、これは本発明の限定を意図するものではない。
1、プラスミドp7−IHの構築
a)プラスミドpc1st−PA
プラスミドpc1st−PAを例えば1986年10月29日公開のEPO公開
199.475号(前掲)に記載のように調製した。要約すれば、サイトメガロ
ウィルスのエンハンサ−およびプロモーター、サイトメガロウィルスのスプライ
ス・ドナ一部位およびイントロン、1g可変領域スプライス・アクセプタ一部位
、t−PAをコードしているcDNA[ベニ力(Pennica)らのNatu
re 301:214(1983)]ならびに肝炎表面抗原のポリアデニル化お
よび転写終止部位を含有するpc、I Ht−PAベクターをまず始めに構築し
た;
サイトメガロウィルスのエンハンサ−[ポジヤード(Boshart)らののス
プライス・ドナ一部位およびイントロンの部分[ステルンベルグ(Sternb
erg)らのJ、or Virol、49:190(1!184)コ、1g可変
領域イントロンおよびスプライス・アクセプタ一部位、第■因子をコードしてい
るcDNAおよびSV40ポリアデニル化部位を含有するpF8CIsベクター
を構築した。この構築法の3つの手順を以下に詳細に説明する。
1、この最終ベクターのアンピシリン耐性マーカーおよび複製起点を、プラスミ
ドpML[ルス牛−(Lusky)らのNature 293ニア9(1981
)]の変異体である、出発プラスミドpUc13pMLから誘導した。pUC1
3pMLは、pUc13[ベイラ(Veira)らのGene 19:259(
1982)]のポリリンカーをpMLのEcoRIおよびHindln部位に移
すことによって構築した。別の出発プラスミドであるl)UC8CMVはCMV
エンハンサ−、プロモーターおよびスプライス・ドナー配列の供給源であった。
pUc8cMVは、CMVエンハンサ−、プロモーターおよびスプライス・ドナ
ー配列にがかる1がら732のヌクレオチドをpUc3の平滑化Pstlおよび
S ph 1部位に挿入することによって構築した(ベイラら、前掲)。粘着性
のBamHI末端に、合成りamHr−HindrfIリンカ−Cユニー・イン
グランド・バイオラプス(New England Biolabs)から市販
されている]を連結し、Hind■部位を作成した。この連結の後、H1ndI
I[−H1ncII消化を行った。
この消化により、CMVエンハンサ−、プロモーターおよびスプライス・ドナ一
部位を含有している約800bpのフラグメントを得た。ゲル単離した後、この
800bpフラグメントをpUc13pMLの2900bp片に連結した。I)
F8]Sの構築に必要とされるこのフラグメントは、上記の中間プラスミドを5
ailおよびHind■で消化することによって得られた。この3123bp片
は、アンピシリンについての耐性マーカー、pUC13pML由来の複製起点な
らびにエンハンサ−、プロモーターおよびスプライス・ドナ一部位などの、CM
Vに関する制御配列を含有していた。
2.1g可変領域イントロンおよびスプライス・アクセプター配列は、合成オリ
ゴマーを使用して構築した。IgGイントロンおよびスプライス・アクセプタ一
部位にかかる以下の配列を有する99−merおよび30−merを、化学的に
合成した[ボスウェル(Bothwel l)らのCe1l 24 : 625
(1981)] :1 5’−AGTAGCAAGCTTGACGTGTGGC
AGGCTTGA、、。
31 GATCTGGCCATACACTTGAGTGACAATGA、、
。
60 CATCCACTTTGCCTTTCTCTCCACAGGT、 、
。
88 GTCCACTCCCAG−3’1 3’−CAGGTGAGGGT
GCAGCTTGACGTCGTCGGA−5゜D N AポリメラーゼI(ク
レノーフラグメント)により、合成した片を充填し、2本鎖フラグメントを作成
した[ワーデル(Wartel l)らのGene 9:307(1980)]
。次いで、PstlおよびHindlI[の2重消化を行った。この合成リンカ
−をpUc13(ベイラら、前掲)のPstlおよびHindI[1部位にクロ
ーンした。合成オリゴヌクレオチドを含有するクローン(これをpUcIg、1
0と命名する)をPstlで消化した。Pstl−C1alリンカ−を使用して
、Clal部位をこのフラグメントに付加した。HindII[で消化した後、
1gイントロンおよび1g可変領域スプライス・アクセプターの部分を含有する
118bp片をゲル単離した。
3、本構築手順の第3番目は、肝炎表面抗原の3°末端を5v40初期領域のポ
リアデニル化部位および転写終止部位と置き換えることである。5V4Q配列を
含有するpUc、5V40ベクターをpUC8のBamH1部位[ペリラら、前
掲に記載されている]に挿入し、次いでpUC,5V4QをEcoRIおよびH
palで消化した。5v40ポリアデニル化部位のみを含有する143bpフラ
グメントをこの消化物からゲル単離した。psVE、8clD[EPo公開第1
60.457号コの消化後、さらに2つのフラグメントをゲル単離した。Eco
RIおよびCoal消化によって生成される4、8kbフラグメントは、5V4
0−DHFR転写単位、pMLの複製起点およびアンピシリン耐性マーカーを含
有している。C1alおよびHpaI消化後に得られる7、5kbフラグメント
は、第■因子のcDNAを含有している。
スリー・パート連結(three−part Iigation)により、pS
VE、8c24Dが得られる。この中間プラスミドをC1alおよびSa冊て消
化することにより、5V4Qボリアテニル化および転写終止部位、次にSV40
DHFR転写単位を有する、第■因子のcDNAを含有する96]、1bpフ
ラグメントを得た。
pF8cIsを得るための最終的スリー・パート連結では、a)複製起点、アン
ピシリン耐性マーカー、およびCMVエンノ\ンサー、プロモーターおよびスプ
ライス・ドナーを含有する3123bpSa11−H1ndlIIフラグメント
、bLIgイントロンおよびスプライス・アクセプターを含有する1 18bp
HindII[−C1aIフラグメント、ならびにC)第■因子のcDNA、
SV40ポリアデニル化部位およびSV40 DHFR転写単位を含有する9
611bp C1al−5al■フラグメントを使用した。
次に、中間プラスミドpclat−PAおよびプラスミドpF8cIS(上述)
からプラスミドpCIHt−PAを完全に構築した:まず始めにt−PA cD
NAをpMLにクローンし、その遺伝子の5゛末端にClaI部位を付与した。
これを行うため、pS V pa−D HFR(あるいは、pETPFRとも称
する、前掲)由来の3238bpHind111フラグメントをpMLのHin
dlI[部位に挿入した[ラスキー(Lusky)ら、前掲]。そのClaI部
位に接して並ふ(juxtaposed)cD NAの5“末端を有するクロー
ンについて、コロニ一群をスクリーニングした。得られた中間プラスミドをpC
LAt−PAと命名した。
3′ポリアデニル化領域が後続するt−PA cDNAを2870bpのC1a
l−Kpnlフラグメントとして単離した。このフラグメントをpF8CISの
5146bpフラグメントと連結した。CISベクターのこのC1al−Kpn
Iフラグメントは、pML由来の5′制御領域、SV4.0−DHFR転写単位
、アンピシリン耐性遺伝子および起点領域を提供した。第4a図および第4b図
を参照のこと。
t−PAの発現レベルは、それ自体一般に知られている上述の方法にしたがって
、CHOおよび293細胞をpcIHt−PAでトランスフェクトすることによ
って得た。例えば、トランスフェクトされた293細胞由来の媒質を検定するこ
とにより、pcTHt−PAは420ng/zQでt−PAを産生したことが証
明された。
サイトメガロウィルスのエンハンサ−およびプロモーター、サイトメガロウィル
スのスプライス・ドナ一部位およびイントロン、1g可変領域のスプライス・ア
クセプタ一部位、t−PAをコードしているcDNAならびにpsV40ポリア
デニル化配列を含有するpCISt−PAベクターを最後に、以下のようにして
構築した:この構築のための出発ベクターはpcIHt−PAおよびpF8cI
S(上述)であった。この後者のベクターは、p(lHt−PAと同じ5°制御
を有しているが、第■因子のcDNAおよびSV40ポリアデニル化部位を含有
している。5acnを使用し、そのt−P A cD NAの3”を開裂した。
得られた3゛突出をT4ポリメラーゼによって平滑末端化した。次いで、pcI
Ht−PAをC1alで切断した。
この部位は、CMVイントロン配列と1g可変領域イントロンとに開裂するキメ
ライントロンを分割している。このCIaI処理物から2870bpフラグメン
トをゲル単離した。5V4Qポリアデニル化部位、DHFR1転写制御、細菌性
複製起点およびamp’遺伝子、ならびにCMVエンハンサ−およびプロモータ
ーおよびスプライス・ドナーをpF13cIsから単離した。これらの要素を、
2525bpS aic la Iフラグメントおよび3113bpのHpaI
−3alIフラグメントとして分離し、フラグメントとした。KpnI(平滑)
−C1a■フラグメントと、Hpal−SatフラグメントおよびSalからB
amHlフラグメントとのスリー・パート連結により、pCISt−PAを得、
これを、プラスミドpCIHt−PAについて上述したようにCHOおよび29
3の両細胞において発現させて、それぞれt−PAを55および3000ng/
xρで得た。第5a図および第5b図参照のこと。
b)p7−IHの最終的構築
プラスミドpcIst−PAを5peIで消化し、次いでE、coli DNA
ポリメラーゼ■の大きいフラグメント(クレノー)およびデオキシリボヌクレオ
シド三リン酸で処理することにより、平滑末端を作成した。得られた線状フラグ
メントを、ジングー(Zinder)らのMicrobiol、 Rev、 、
49:101(1985)に記載されているように、T4 DNAリガーゼ
を使用して1本鎖DNAファージ11由来の十鎖起点を含有する0、 45kb
Rsal/AhaDIIフラグメントに連結した。pCISt−PAフラグメ
ントのS pe 1部位に可能性ある両方向性で挿入されるf1起点を有する連
結産物を単離した。L−PA遺伝子のアンチセンス鎖かへルバーファージの存在
下にピリオン中にパッケージングされているような方向性でこの起点を含有する
プラスミドを選択し、p7−IHと命名した。第6図参照。
2、突然変異実験
a)鋳型の調製
プラスミドp7−IH′4:CaCf2−媒介性形質転換によってE 、 co
l i株J M 101 (ATCCNo、 33.876)に導入した。次い
で、ベイラらのMeth、 Enzymol、 153:3(1987)に記載
のように、これらの細胞をヘルパーウィルスM13KO7でインフェクトしく感
染させ)、1木調p7−IHDNAを調製した。簡単に説明すれば、2YTグロ
ス中、形質転換細胞の飽和培養物0.3RQに10” 10”pfuのM13
KO7を加え、得られた混合物を37°Cで15分間インキュベートした。
50AIg#+Cカルベニンリン(carbenicillin)を含有する新
鮮な2YTブロス1.5IQを加え、その培養物を37°Cで16時時間中かに
振盪させた。細胞をペレット化した後、ファージ、およびパッケージング化プラ
スミドDNAを採取し、アンダーソン(Anderson)のNucl、 Ac
1ds、 Res、 、 9:3015(1981)に記載のように1本鎖DN
Aを調製した。
b)部位特異的インビトロ突然変異
突然変異Tyr57−−−>Asn67を有する突然変異体をプラークハイブリ
ダイゼーションではなく、コロニーハイブリダイゼーショHの突然変異を行った
。ジデオキシヌクレオチド鎖成長停止法を使用し、1本鎖プラスミドDNAを直
接DNA配列決定することにより、突然変異を確認した[サンガー(Sange
r)らのProc、 Natl、 Acad、 Sci、 、 U、 S、 A
、 74:5463(1977)]。
3、発現および精製
a)プラスミドの調製
50μg lxQカルベニ/リンを含有するLBブロス500X12中で、形質
転換した細胞を飽和状態になるまで増殖させた。遠心により細胞をペレット化し
、50x(!mMグルコース、lomMEDTA。
25mM)リス−HCl2(I)H8,O)40x(l中に再懸濁した。この懸
濁液に1%ドデシル硫酸ナトリウム、0.07M水酸化ナトリウム60舷を加え
、得られた混合物を25°Cで2分間インキュベートし、次いでO′Cで10分
間インキュベートした。これに、4M酢酸、3M酢酸ナトリウム5211Qを加
え、得られた混合物を0℃で30分間インキュベートした。次いで、11.50
Orpmで20分間遠心し、得られた上清を2容量の100%冷エタ/−ルと混
合し、生成した沈澱物を遠心によって採取した。プラスミドDNAおよびRNA
を含有するペレットを乾燥させ、100+nM)リス(pH8゜0)、lomM
EDTA、 1μg/xQ RNase Aに再溶解した。得られた溶液を
遠心により清澄化した後、それを臭化エチジウム中0゜5xg/z(に調節し、
同重量の塩化セシウムを加えた。次いで、得られたDNAをベックマンVTI6
50−ターにより遠心にかけた(18°C155,00Orpm、16時間)。
側面注射によりDNAバンドを採取し、n−ブタノールで抽出して臭化エチジウ
ムを除去し、水で希釈し、エタノールにより沈澱させた。DNAを10mM)リ
ス(pH8,0)、1mMEDTA中に再溶解し、終濃度1xg/x(lとした
。
b)トランスフェクションおよび発現
293細胞を全面成長するまで増殖させた。t−PA突然変異プラスミドDNA
10μgをVA RNA遺伝子をコードしているDNA[チンマノバヤ(T
himmappaya)らのCe1l 31:543(1982)] 1 !l
gと混合し、lnM)リス−HC12,0,1mM EDTA、0.227M
CaCff、500 tt(l中に溶解した。これに50mM HEPES(
pH7゜35)、280mM NaCl2.1.5ffiM NaPO4500
uQを加え(旋回(ポルテックス)下に滴加した)、25℃で10分間沈澱を生
成させた。次いで、懸濁した沈澱物を細胞(100mMプレート中)に加え、イ
ンキュベーター中に4時間放置した。次いで、培地を吸引除去し、リン酸緩衝化
食塩水中20%グリセロール2M(lを30秒間で加えた。得られた細胞を血清
不含の培地5籾で2回洗浄した後、新鮮な培地を加え、細胞を5日間インキュベ
ートした。
L−PA変異体を発現する安定なCHOセルラインを作成するため、t−PAの
コード化配列のバルクを含有するBg劃側ApaIフラグメ7)(第6図)をp
PADHFR−6ベ’)9−(EPO特許公開第93.619号に記載されてい
る)由来の6.0kb BglIl/Apalフラグメントと連結させる。次い
で、得られたプラスミドをCHO細胞に導入し、メトトレキサート含有培地中で
選択することにより、そのコード化配列を増幅させ、それによりt−PA変異体
を過剰に発現させる。
C)精製
抗−t−PAヤギポリクローナルA6抗体(これ自体は常法によって調製される
)をカップリングさせた制御化ガラスピーズのカラム(1及Qべ・ノド容量)に
ならし培地(conditioned medium)を通すことによって、得
られたt−PA産物を精製した。培地を入れる前に、カラムをリン酸緩衝化食塩
水で平衡化させ、それを入れた後は、カラムを011M トリス−HCQ pH
7,5,1MNaccで平衡化させた。0.1M酢酸、O615M NaCQ−
,0,02Mアルギニン、0.O1%Tween80 (T) H2,O)でt
−PAを溶出させ、得られた画分をトリス−塩基で素早く中和した。プールする
前に、画分を0.01%T ween80に調節した。
B、生物学的および薬物動態的検定
1、t−PAの定量
天然のt−PA配列に標準化したELISAによって、タンパク質濃度を常法に
したがって測定した[EPO特許公開第93,619号(前掲)を参照のこと]
。タンパク質の純度および均質性は、レムリ(Laemmli)のNature
、 227:680(1970)の緩衝系を使用した、ドデシル硫酸ナトリウム
の存在下、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(p A a E −3DS)によ
って分析した。通常は、7−17%のグラジェントゲルを使用し、モリノセイ(
Morrissey)のAnal、 Biochem、 、 117:307(
1981)の銀−染色法によりタンパク質を視覚化した。既述のようにして調製
したN67 t−PA変異体は、この方法により純粋であり、均質であることか
判明した。
2.3−2251検定
t−PAがプラスミノーゲンを活性化する活性化能は、L−PAおよびプラスミ
ノーゲンを前インキュベートし、次いでプラスミン−特X 的基質であるH−D
−バリル−H−口イシル−H−リジン−p−ニトロニリド(nitronili
de)[S −2251]を加えることに基づくインビトロ検定により測定する
ことができる。この反応の最大速度は、この反応系の刺激物質として機能するフ
ィブリン(フィブリ/−ゲン)またはそのフラグメントの存在下に観察される。
プラスミン−特異的基質であるS−2251を2段階検定法に使用し、試料がプ
ラスミノーゲンを活性化する活性化能を測定した。0゜05M トリス−HCQ
、0.12M NaCQ、0.01%Tveen80.pH7,4の全量0.1
2a+1!中、20xg/xgフィブリノーゲン溶液0゜021Qと共にその試
料をインキュベートすることにより、フィブリノーゲンは試料刺激物質として使
用することができよう。
次いで、Glu−プラスミノーゲン溶液(市販されている)、0.05M トリ
ス0.12M NaCQ緩衝液、pH8中、2.OrxghQ溶液0゜031f
fを加えた。37°C110分経過後、0.037M トリス、0.086M
NaCQ、0.007%Tween80.pH7,4中、0.86mM S−
2251(0,35112)を加えた。得られた混合物を5分間インキュベート
した;次いで、50%氷酢酸0.1m(lを添加してその反応を停止させた。4
05nmの吸光度を測定した。活性は、基質存在下の19当たりng単位の吸光
度の変化として表した。
既述の検定法を、フィブリノーゲンを含有していない試料の組みをさらに使用し
て既述のように検定を行った。刺激性は、フィブリノーゲンを含有しない試料の
比活性に対するフィブリノーゲンを含有する試料のそれの比である。rt−PA
およびN67 t−PAの両者に関する得られた結果を、血餅溶解の結果と共に
第7図に示す。N67t−PAのインビトロ比活性はフィブリノーゲン不存在下
において比較的有意に落ちたようであるので、フィブリノーゲン刺激%(これは
フィブリノーゲン不存在下における活性に対するフィブリノーゲン存在下の活性
の比を反映する)は若干野生型rt−PAよりも増大される。
3.血餅溶解
野生型およびN67 t−PAのフィブリン溶解能を検定するに当たり、カール
セン(Carlsen)らのAnal、 Bioche+++、 、 1644
2g(198g)の方法にしたがい、飽和濃度のプラスミノーゲンの存在下に行
った。インビトロ血餅溶解検定は、マイクロ遠心分析器を使用する比濁分析によ
り、組織ブラスミノーゲンアクチベーターの活性を測定するものである。トロン
ビンおよびt−PAA験試料の混合物をフィブリノーゲンおよびプラスミノーゲ
ンの混合物中に遠心することにより、血餅形成を開始させ、その後に血餅溶解を
誘導させる。得られた吸光度と時間とのプロフィルを分析し、検定の終点を決定
した。t−PAA異体の活性を、rt−PAの標準曲線(EPO公開第93.6
19号、上述)と比較した。この検定の全体にわたって使用する緩衝液は、0゜
01%(v/v) T ween 80および0.01%(v/v)アジ化ナト
リウムを含有する0、06M リン酸ナトリウムpH7,4であった。ヒトト
ロンビンは濃度33単位/x(lであった。フィブリノーゲン(2,0xg/R
ρ凝固し得るタンパク質)を湿水上で冷し、フィブロネクチンを沈殿させ、次い
で重力濾過した。Glu−プラスミノーゲンは濃度1肩g /xQであった。分
析器の容器内温度は37°Cに設定する。充填器には、標準曲線にかかる試料と
してrt−PA(約500ng#12から1.5μg /xI2> 20μaを
、またはその標準曲線の範囲内で溶解を起こす濃度の変異型rt−P A 20
μCを分散させる。第2の試薬としてトロンビン20μQ、および第1の試薬と
してフィブリノーゲン:プラスミノーゲン50 : 1 (v/v)混合物20
0μQを使用した。5分間のインキュベート時間、340−μm−フィルターお
よび9o−間隔の判読によって、吸光度/時間プログラムを行った。
第7図に示した得られた結果は、N67変異体が、正常の野生型t−PAの血餅
溶解比活性の約53%であることを示している。
4、フィブリン結合性
フィブリン結合性に関する方法は、リッケン(Rijken)らのJ、 Bio
l。
CheI!、 、 257:2920(19g2)に記載されている方法の改変
法である。試験するt−P A試料を、0.05M トリス(pH7,4>、
O,12MNaCQ%0.01%Tween80、lxg/+ffヒト血清アル
ブミン、および種々の濃度のプラスミノーゲン不含のフィブリン(0,0,05
,0,1,0,25および0.5xg/++2)を含有する溶液に加える。この
反応混合物の最終容量は11I2であった。得られた試料を37°Cで5分間イ
ンキュベートした後、トロンピント単位を加えた。次いで、この試料を37°C
で1時間インキュベートした。生成した血餅を遠心によって除去し、未結合のま
まの上清中t−PAの量をELISAによって測定した。
第8図には、N67 t−PAおよびrt−PAの両者について、結合したt−
PA変変異体ラフイブリンフィブリノーゲン)濃度の%としてプロットしたデー
タを示している。この結果は、N67t−PAが使用した検定条件下ではフィブ
リンと結合しないことを示している。
5、グリコジル化の確認
トリプシンのペプチド混合物を個々の成分またはピークに分割し、その同定を行
い組成を知るための高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を利用するトリプ
シンのマツピング法によって、アスパラギン67における過剰のグリコジル化を
測定した。ペプチドに炭水化物が付加すると、そのペプチドの親水性が増し、結
果としてHPLCプロフィルが変化する(すなわち、より早く溶出される)。単
離されるペプチドを含有する個々のクロマトグラフィーのピークをまとめ、アミ
ノ酸分析にかけてペプチドの同定および炭水化物の存在を確認する。
a、試料の調製
トリプシン・マツピング法のための試料の調製法は、フレストフィールド(Cr
estf 1eld)、スティン(Stein)およびモーレ(Moore)の
J、 Biol、 Chew、 、 238:622(1963)の改変法であ
った。分析すべきタンパク質試料(各1.Oig)を、2mMEDTAを含有す
る8M尿素、0.5M トリス(pH8,6)中に一晩透析した。この試料を2
5℃において2時間10mM ジチオトレイトール[シグマ・ケミカルCo、]
で還元し、次いで25a+M ヨード酢酸(シグマ・ケミカルC00)を用いて
25°C1暗所でS−カルボキシメチル化した。30分後、このアル牛ル化反応
を20mM ジチオトレイトールを添加してクエンチ(停止)させ、次いで35
00分子量排除能を有する透析チューブを使用し、カルボキシメチル化(RCM
)試料を100+nM重炭酸アンモニウム(pH8,3)中で一晩透析シた。
b、 N−グリコシダーゼFによる処置還元してカルボキシメチル化したrt
−PAをトリプシン消化の前にN−グリコンダーゼF(ジエンチームCorp、
(Genzyme Corp、 ))で脱グリコ/ル化した。還元してカルボ
キシメチル化したrt−PA(0゜4πg)を、]OmMEDTAおよび0.0
2%アジ化ナトリウムヲ含有する250mM リン酸ナトリウム(pH8,6
)0.08112中で再構成した。N−グリフ/ダーゼF(50%グリセロール
0.018+(!中、5.0製造者単位(Manufactureer’s U
nits))をその試料に加え、次いでそれを37℃で一晩インキユベートした
。得られた試料を水で0.41(lにまで希釈し、トリプシン消化する前に10
0mM重炭酸アンモニウムに対して透析した。
RCM rt−P Aを環境i&WのO,1M重炭酸アンモニウム中で消化する
に当たり、[L−(トシルアミド−2−フェニル)エチルクロロメチルケトン]
(TPCK)処置トリプシン[クーパー・バイオメディカル(Cooper B
iomedical)]を酵素・基質の比率1 : 100(w/w)で加え、
次いで8時間後、I : 100を別に添加した。この消化は、凍結(−70°
C)によって24時間後に停止させたd、クロマトグラフィー
Q、4x15cxツバ・パック(Nova PAK)15ミクロン、C−18逆
相カラム(ウォーターズ(Waters、 Inc、 ))を使用したヒユーレ
ット−パラカード(Hewlett−Packard)1090M液体クロマト
グラフ装置により、HPLC分離を行った。214および280ナノメーターに
おける二重波長検出法により溶出プロフィルをモニターした。トリフルオロ酢酸
(T F A)溶媒系を使用したが、それは流速0.5%/分、50分のアセト
ニトリル[バーディツク・アンド・ジャクシンCBurdick& Jacks
on)]中、0.08%TFAの一次グラジエントを用いた0゜I%TFA[ピ
ース・ケミカル(Pierc”: Chemica1月、次いで流速1゜0j!
ρ/分、30分の1.0%/分の一次グラジエントを用いたちのHPLCによっ
て採取したピークペプチドを酸加水分解した後、アミノ酸分析して特性化した。
加水分解は、ペプチドを、110℃の減圧下で20時間、定沸点塩酸中でインキ
ュベートすることによって行った。酸加水分解物の分析は、ベックマン(Bec
kman) 6300アミノ酸分析器を使用して行った。
f、結果
第9図には、野生型RCM rt−PA、N67突然変異RCMt−PAおよび
N−グリカナーゼー処置N67突然変異RCM rt−P Aについてのトリプ
シン消化のHPLCプロフィルを、それぞれ9A。
9Bおよび9Cとして示している。すべての試料は、293ヒト腎細胞における
一時的発現によって調製した。第9A−9C図に示している溶出プロフィルは、
トリプシンペプチド(56−82)が野生型t−PAについて溶出されることが
認められているグラジェントのセグメントから採取した。このペプチド(56−
82)は、第9A図において矢印で示しているように、55分時点に部分的に分
割された二重線として溶出された。
N67t−PA突然変異体を同様に調査しく第9B図)、それが55分時点に溶
出された野生型トリプシンペプチド(56−82)を喪失していることが判明し
た。先行するピーク(50,5分)における肩として51分時点における広いピ
ークが対応して増加しているようである。51分時点におけるこの新しいピーク
を採取し、酸加水分解してアミノ酸分析により定量した。この分析により、グリ
コジル化ペプチド(56−82)の初期溶出と矛盾しない、アミノ−糖含宵ペプ
チドの存在が示唆された。
(56−82))リブシンペプチドのグソコシル化を確認するため、RCM N
67 t−PA突然変異体をN−グリコシダーゼで処置し、N一連結炭水化物部
分を除去した。このグリカナーゼ処置突然変異タンパク質のトリプシン消化物を
逆相HPLCによって分析した(第9C図)。51分時点における初期に溶出す
る肩はN−グリカナーゼ処置により消失し、そのトリプシン地図には新たに、5
4.5分時点におけるピークが現れた。55分における野生型トリプシンペプチ
ド(56−82)と比較して54.5分におけるこの若干早いN67(56−8
2)の溶出は、アスパラギン酸とチロシンとを置換したことに対応した結果であ
った[グオー(Guo)らのJ、 Chrom、 、 359:499−517
(1986)]。(N67突然変異体はアスパラギンに連結した炭水化物を含有
しているが、N−グリカナーゼ処置後にはそのアスパラギンがアスパラギン酸残
基に変換されている)。アミノ酸分析により、第9C図の54.5分におけるピ
ークが確かにペプチド(56−82)と帰属された。以下の第1表に示されるよ
うに、観察したアミノ酸組成は期待した組成に従っており、それによりアスパラ
ギンがチロシンに置換され、その67位における残基がN一連結グリコシル化さ
れていることが確かめられる。
第1表
脱グリフシル化トリプシンペプチド(N67 : 56−82)のアミノ酸組成
アミノ酸 期待値 観察値カルボキシメチルシスティン” 4
3.4アスパルテート/アスパラギン 33.0スレオニン
11.0グルタメート/グルタミン 44.0プロリン/システ
イン酸” 1 1..3半一システイン”
0 0.2バリン 11.1
メチオニン 00.1イソロイシン Oo
、30イシン 1 1.4チロシン
00.1フエニルアラニン 43.8ヒスチジン
0 0.2a)カルボキシメチル化システィン、システィ
ン酸および半システィンの値に3.9を付加すると、期待値4.0に匹敵する。
6、薬物動態
20匹のウサギを無作為に2つの処置群の1つに振り分けた:rt−P A、お
よびグリコジル化Nf37 t−PAoこれらタンパク質を+151で約10
μCi / kgにまで標識し、この標識化タンパク質の非特異的吸着を減少さ
せるため0.1ag/kg rt−PAと混合した。TCAを沈殿し得る+15
1−タンパク質の線量は、名目上5μCi/kgであった。
各ウサギは両耳にヘパリン・ロック(look)を有するカテーテルを有してい
た。薬物を1つのカテーテル中IVポーラスとして投与し、次いで食塩水を投与
した。反対の耳から全血試料を採取した。血液試料1j112は以下の時点に入
手した二〇(投与前)、および投与後2.5.15.30.45.60.75.
90.120.150、および180分。各時点毎に食塩水をカテーテルに流し
くフラ・ノシ二し)、血液容量で置き換えた。採取した血液試料を、4.2mM
EDTAおよび1mM PPACK(フェニルアラニン−プロリン−アルギニ
ン−クロロメチル・ケトンのペプチド)を含有する1、5ffQ、容量工・ノベ
ンドルフ遠心管中に注いだ。各遠心管は遠心するまで水上で保存した。遠心後、
血漿を素早く取り出し、エノベンドルフ遠心管に入れ、試験が終わるまで水上で
保存した。各血漿試料lOOμQ中のタンパク質をトリクロロ酢酸で沈降させた
。各沈降物のガンマ放射線をカウントすることにより、タンパク質に結合した1
15■を定量した。
得られた結果はCPM/試料100μρ基準であるので、各データ解析をCPM
/z(lに変換した。
血中濃度一時間曲線下面槽(AUG)操作を使用する台形法によって、各ウサギ
のAtJCを2から1.80分で電算機計算した。クリアランスは、等式二CL
−投与量/AUGから計算した。
上記”’I−1識化タンパク質にかかるターミナル半減期(terminal
half−lives)の順番は次ぎのようである:rt−PA、 N67 t
−PA0実際の半減期の値を決定するには、非標識化タンパク質を使用して薬物
動態試験を行わなければならない。第10図は、rt−PAおよびグリコジル化
N67 t−PA、ならびに比較のためにデス1−44t−PA、デス1−44
E275 t−PAおよびデス1−44E275D1’84 t−PAについ
ての、CPM/M(i対分のプロット(投与量に基ついて標準化)を示すもので
ある。
N67 t−PAは、野生型t−PAよりもゆっくりと血漿から消失した。野生
型rt−PAに対するそのN67t−PAのクリアランスの比率は0.63であ
った。結局、等しい注入速度では、N67t−pAは野生型t−PAと比較して
1.6倍高い血漿濃度を有していると結論付けられる。
タンパク N−iif?s り″lノコシル[y−シ市゛岬事ργ汐ホ田R
FLt −
フィブ“すy (mg/m1)
=べχ=デ°^ト44
−・令・−N67
国際調査報告
国際調査報告
Claims (55)
- 1.フィブリン分解活性を示し、対応する天然プラスミノーゲンアクチベーター ではグリコシル化されていない1つまたはそれ以上の領域がグリコシル化されて いるプラスミノーゲンアクチベーターアミノ酸配列変異体。
- 2.グリコシル化がN−連結グリコシル化である請求項1に記載の変異体。
- 3.グリコシル化がO−連結グリコシル化である請求項1に記載の変異体。
- 4.Asn−X−SerまたはAsn−X−Thrで示されるトリペプチド配列 (ここに、Xはプロリンを除いたいずれかのアミノ酸である)を含有する変異体 の部位がグリコシル化されている請求項2に記載の変異体。
- 5.成長因子ドメイン内がグリコシル化されている請求項1に記載の変異体。
- 6.成長因子ドメイン内がグリコシル化されている請求項4に記載の変異体。
- 7.プラスミノーゲンアクチベーターがヒト組織プラスミノーゲンアクチベータ ー(t−PA)、ヒトウロキナーゼまたはヒトプロウロキナーゼである請求項1 に記載の変異体。
- 8.t−PAである請求項7に記載の変異体。
- 9.プラスミノーゲンアクチベーターがヒト組織プラスミノーゲンアクチベータ ー(t−PA)、ヒトウロキナーゼまたはヒトプロウロキナーゼである請求項4 に記載の変異体。
- 10.t−PAである請求項9に記載の変異体。
- 11.(1)天然t−PAにおける60位にセリンまたはスレオニン、(2)天 然t−PAにおける64位にアスパラギンおよび66位にセリンまたはスレオニ ン、(3)天然t−PAにおける65位にアスパラギンおよび67位にセリンま たはスレオニン、(4)天然t−PAにおける67位にアスパラギン、(5)天 然t−PAにおける78位にアスパラギンおよび80位にセリンまたはスレオニ ン、(6)天然t−PAにおける79位にアスパラギンおよび81位にセリンま たはスレオニン、(7)天然t−PAにおける80位にアスパラギンおよび82 位にセリンまたはスレオニン、または(8)このような(1)から(7)の任意 の2個またはそれ以上の組合わせ を含有している請求項10に記載の変異体。
- 12.天然t−PAの67位にアスパラギンを含有している請求項11に記載の 変異体。
- 13.プラスミノーゲンアクチベーターがt−PAである請求項5に記載の変異 体。
- 14.フィブリン結合性に関与しているドメインの少なくとも一部が機能的に除 去されて修飾を受けているが、フィブリン結合性は修復されてそれが天然のt− PAに匹敵している請求項13に記載の変異体。
- 15.少なくともフィンガードメインの部分を欠いている請求項13に記載の変 異体。
- 16.アミノ酸1−44を欠く天然t−PAからなる請求項15に記載の変異体 。
- 17.アミノ酸184位の機能的炭水化物構造を欠いている請求項16に記載の 変異体。
- 18.天然のt−PAと比較して(1)205−215領域、(2)244−2 55領域、(3)233−242領域、または(4)これら(1)、(2)およ び(3)の2つまたはそれ以上の領域、のアミノ酸がさらに修飾されている請求 項17に記載の変異体。
- 19.特定の酵素学的開裂に対して耐性である請求項13に記載の変異体。
- 20.実質的に2本鎖型を含まない請求項19に記載の変異体。
- 21.1本鎖突然変異体である請求項20に記載の変異体。
- 22.2本鎖開裂部位における部位−特異的突然変異によって1本鎖型で安定化 されている請求項21に記載の変異体。
- 23.成熟プラスミノーゲンアクチベーターに従って番号付けした275位がア ルギニン以外のアミノ酸によって占有されている請求項22に記載の変異体。
- 24.該アミノ酸がグリシンおよびグルタミン酸の中から選ばれる請求項23に 記載の変異体。
- 25.該チミノ酸がグルタミン酸である請求項24に記載の変異体。
- 26.成熟プラスミノーゲンアクチベーターに従って番号付けした277位がリ ジン以外のアミノ酸によって占有されている請求項23に記載の変異体。
- 27.該アミノ酸がイソロイシンである請求項26に記載の変異体。
- 28.アミノ酸275位または277位またはその両部位における酵素学的開裂 に対して耐性である請求項16に記載の変異体。
- 29.デス1−44N67E275t−PA、デス1−44N67D184E2 75t−PA、デス1−44N67S184E275t−PA、デス1−44N 67K213E275t−PA、デス1−44N67R210A211R212 R213E275t−PA、デス1−44N67R252E275t−PA、デ ス1−44N67K210E275t−PA、デス1−44N67E275I2 77t−PA、デス1−44N67D184E275I277t−PA、デス1 −44N67S184E275I277t−PA、デス1−44N67K213 E275I277t−PA、デス1−44N67R210A211R212R2 13E275I277t−PA、デス1−44N67R252E275I277 t−PA、およびデス1−44N67K210E275I277t−PAの中か ら選ばれる、請求項28に記載の変異体。
- 30.請求項1に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 31.請求項2に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 32.請求項3に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 33.請求項4に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 34.請求項5に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 35.請求項7に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 36.請求項8に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 37.請求項11に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 38.請求項12に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 39.請求項13に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 40.請求項16に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 41.請求項17に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 42.請求項18に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 43.請求項23に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 44.請求項24に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 45.請求項25に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 46.請求項26に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 47.請求項28に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 48.請求項29に記載の変異体をコードしているDNA配列。
- 49.請求項30に記載のDNA配列を真核生物の形質転換細胞において発現す ることができる複製可能な発現ベクター。
- 50.請求項49に記載のベクターで形質転換された真核生物宿主細胞。
- 51.酵母細胞である請求項50に記載の細胞。
- 52.哺乳動物細胞である請求項50に記載の細胞。
- 53.チャイニーズハムスター卵巣セルライン由来である、請求項52に記載の 細胞培養物。
- 54.医薬的に許容され得る担体と共に、請求項1に記載のプラスミノーゲンア クチベーター変異体の治療学的有効量を含有してなる、血管疾患または症状を処 置するための組成物。
- 55.患者に請求項54に記載の組成物を投与することを特徴とする、血管疾患 または症状を処置するための方法。
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