JPH03504272A - 免疫抑制の予知および診断のための胎盤イソフェリチン - Google Patents
免疫抑制の予知および診断のための胎盤イソフェリチンInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
免疫抑制の予知および診断のための
胎盤イソフェリチン
1、緒言
本発明は免疫抑制状態の診断及び予知のための方法に関する。本発明の方法は血
清のような患者試料中(こおけるかまたは末梢血液リンノく球における胎盤フェ
リチン(PLF)の検出を包含する。PLFレベルの上昇(ま免疫抑制の初期段
階にある患者において検出される。患者の免疫抑制状態に関連した疾病の性質の
如何(こ応じ、上昇したPLFレベルが疾病の進行に伴って低下し得る。
PLFの検出及び測定は本明細書に記載のモノクローナル抗体を用いて達成でき
る。
本発明は、PLFの高まりがヒト免疫不全ウィルス(Hmに感染した被験者の血
清において検出された実 。
絶倒によって説明する。疾病の初期段階にある個体(ま最高レベルのPLFを示
し、これは疾病か進行する(こ伴い低減した。
2、発明の背景
フェリチンは、利用可能な無毒性形態で鉄をイ呆持する鉄貯蔵タンパク質である
。種々のイソ型フェリチンが異なる組織から単離されている。フェリチン特性の
変動性は、多量体タンパク質殻中に異なる種類のサブユニットが存在することに
よって主として引き起こされると考えられる(Drysdale、 1977、
C1ba Found、 Symp。
51:41; Arosio ら、 1978. J、 Biol、
Chem、 253:4451;Watanabeら、 1981. B
iochem、 Biophys、 Res、 Comm。
103:207)。実際に、3種のフェリチンサブユニットが報告されている。
即ち、鉄負荷組織で広く存在するしサブユニット(19kd)、鉄欠乏及び悪性
細胞において優勢なHサブユニット(21kd) (Drysdale、 19
77、上記;Arosio、 1978.上記)および血清から単離されるグリ
コジル化Gサブユニット(24kd) (Craggら、 1981. Bi。
chem、 J、 199:565)の3種である。異なるイソフェリチンはL
サブユニット型とHサブユニット型を異なる割合いで含有する。さらに最近にな
って、cDNAクローンの予備分析から、HおよびLサブユニットがどちらかと
いえば複雑な遺伝子群によってコードされることが明示されたが(Brownら
、 1983. Proc、 Natl、 Acad。
Sci、 USA、 73:857; Co5tanzoら、 1984
. EMBOJ、 3:23)、このことはフェリチン分子の異質性が現在
測定されているより大きい可能性さえあることを示唆している。
種々のイソ型フェリチンが正常組織及び悪性組織から単離されており、最も酸性
の強いものは、腫瘍組織および胎児組織で優勢である(Drysdale、 1
976、 C1ba F。
und、 Symp、51:41; Arosioら、 1978. J
、 Biol、 Chem。
253:4451)。血清中の酸性イソフェリチンのアッセイは悪性疾患の診断
に重要である可能性があることが示唆されている(Hazardら、 1977
、 Nature 265ニア75)。
血清フェリチン濃度の上昇は、急性リンパ性白血病(ALL) (Matzne
rら、 1980. Am、 J、 Hematol、 9:13)、
肝癌(Giannoulis、 1984. Digestion、 30:2
36) 、乳癌(Jacobsら、 1976、 Br、 J、 Cancer
34:286)、および最近ではホジキン病(Bezwodaら、 1985
,5cand、J、Haematol。
35:505)を含む種々の悪性疾患に罹患している患者で見られた。HeLa
細胞フェリチンに対する抗体に基づくアッセイにおいて、Hazardと叶ys
daleは、種々の腫瘍患者からの血清中においては、正常肝フェリチンに対す
る抗体によってアッセイした同一血清におけるよりも高濃度のフェリチンを見出
した(Hazardら、上記)。
他の人々は、腫瘍組織(Craggら、 1977、 Br−J、Cancer
。
35:635; Hallidayら、 1976、Cancer Res、
36:4486) 、又は腫瘍患者から得た血清(Jonesら、 1978.
Cl1n、Chim、 Acta、 85 : 81; Jonesら、
1980. Cl1n、 Chim、 Acta、 106:203)
におけるイソフェリチンの一貫したパターンを示すことができなかった。したが
って、悪性疾患における血清フェリチン上昇の起源および特異性に関して対立す
る見解が認められる。
3、発明の要約
本発明は、血清のような患者試料中の、または末梢血液リンパ球上の特定のイソ
型のフェリチン、即ち胎盤フェリチン(PLF)の検出を包含する、免疫抑制状
態の診断及び予知のための方法に関する。本発明の方法は、一部、PLF(他の
イソフェリチンではない)が、免疫抑制患者の疾病の初期段階で上昇する、とい
う驚くべき発見に基づくものである。免疫抑制患者の疾病の性質の如何により、
PLFのレベルは上昇したままもしくは疾病が進行すると低下する可能性がある
。PLFと対照的に、成人イソフェリチンレベルは免疫不全の後期に上昇する。
この発見は、一部分、肝臓または牌臓のイソ型のようなその他のフェリチンを除
< PLFと結合する本明細書に(そして関連の原出願に)記載のCM−89の
ようなモノクローナル抗体の開発によって可能となった。これらのモノクローナ
ル抗体によって、疾病の経過中に患者のPLFレベルのみを検出することが可能
となった。本発明によれば、この種の特異性を示すモノクローナル抗体を患者試
料中のPLPのレベルを監視するためのイムノアッセイに使用できる。かかるP
LFプロフィルは免疫抑制の診断及び予知に用いるこAIDS=後天性免疫不全
症候群
ARC=エイズ関連症候群
BSA =ウシ血清アルブミン
CD4 =T4=ヘルパー/インデューサーTリンパ球のマーカー
CD8 =78−細胞障害性/サプレッサーTリンパ球のマーカー
CD2 =T11=総T細胞集団のマーカー、ヒツジ赤血球ロゼツトレセプター
ELISA =酵素結合イムノソルベントアッセイ旧■=ヒト免疫不全ウィルス
、 HTLV−I[[; LAVMcAb=モノクローナル抗体
PBS =燐酸緩衝食塩水
PLF =胎盤イソフェリチン(がん胎児性フェリチンともいう)
SD =標準偏差
5、図面の説明
第1図:HIV感染患者、および健康な血液銀行献血者で同時に測定したPLF
(A)と正常フェリチン(B)の平均血清レベル。n=試験した被験者数。バー
は、平均+l5D(標準偏差)を表わす。(つは、tテストによれば血液銀行献
血者におけるよりも有意に高い値を表わす(p <0.01; xx、 p
<0.001)。
第2図: 旧■感染患者のCD4”リンパ球当たりの血清PLFの比率。バーは
平均+ISDを表わす。
第3図: HIV感染患者A−E群におイテ、CM−H9McAbによりPL
Fに関して陽性に染色された循環リンパ球のパーセンテージの散布図。各点は、
単一患者における測定値を表す。
第4図:T4”、T8”及びPLF”細胞の検出可能数に及ぼすHIV感染患者
からのリンパ球のレバミソール処理効果。リンパ球をレバミソール(40μg/
rnl)または培地(未処置細胞)と共に、37°Cで30分間インビトロでイ
ンキュベートし、次に接合McAbとインキュベートした。
第5図:血液学的悪性疾患患者(最初の7カラム)、および健常個体(右カラム
)における総血清フェリチンレベルを示す散布図。総フェリチンは、標準物とし
て肝臓フェリチンを用い、A型McELISAによって測定した。
第6図:血液学的悪性疾患患者(最初の7カラム)、および健康個体(右カラム
)における血清PLFレベルを示す散布図。PLFは標準物として胎盤フェリチ
ンを用いるB型McELISAによって測定した。
第7A図: PLFの溶離プロフィル。胎盤フェリチンを下記のようにして調
製し、そして0.02M〜0.05Mのトリス−塩酸(pH7,5)グラジェン
トを用いて、DEAE−セルロースカラムからPLFを溶離した。
第7B図: ELISAによってアッセイした各フラクション中のPLF含量
。ELISAサンドイッチアッセイには、次の捕捉/検出抗体を用いた:CM−
89捕捉/CM−89検出、CM−G8捕捉/CM−G8検出:及びCM−G
8捕捉/CM−H9検出。
第8図:自己免疫疾患患者で検出されたPLFレベルの散布図。PLFレベルは
免疫抑制を特徴とする疾患において上昇する。
6、発明の詳細な説明
本発明は、任意の多数の疾患または薬剤によって引き起こされつる免疫不全また
は免疫抑制状態の診断及び予知方法に関する。例えば、旧■感染によって引き起
こされる後天性免疫不全症候群(AIDS)、ある種のリンパ腫および白血病、
並びにリウマチ様関節炎、重症筋無力症、多発性硬化症等のようなある種の自己
免疫状態で生じる免疫抑制を本発明の方法を用いて診断し、段階づけし得る。
本発明は、一部分、PLF(胎盤フェリチン)がイソ型の成人フェリチンと反対
に、免疫抑制患者の疾病初期段階で上昇する、という驚くべき発見に基づいてい
る。
免疫抑制患者の疾病の性質の如何により、PLFレベルは高まったままであるか
、あるいは疾病の進行と共に低減し得る。PLFレベルと対比すると、成人フェ
リチンは免疫不全の後期で上昇する。この発見は、一部分、PLFに特異的であ
りそして成人フェリチンとは交差反応しないモノクローナル抗体、CM−H9(
本明細書並びに原出願に記載)の開発によって可能になった。
本発明によれば、患者試料中のPLFレベルの測定を免疫抑制の早期診断に使用
できる。さらに、PLFおよび正常成人フェリチン両レベルの監視を用いて免疫
抑制の進行段階を予知できる。PLFおよび/または成人フェリチンの存在に関
して種々の組織を試験し得るけれども、血清および末梢血液リンパ球(PBL)
か好都合な試験試料である。成人フェリチンは血清中(および身体の種々の組織
)においてアッセイできるが、一方PLFは血清中に存在するのみならず、循環
リンパ球の特定のサブセットの表面に結合すると思われる。それゆえ、PLFが
疾病の非常に早い段階で先ず産生される場合、循環リンパ球サブセットは利用可
能なPLFのすべてを結合し、従ってPLFの血清レベルは正常であるように見
えるかも知れないが、循環リンパ球はPLF試験に関して陽性であろう。しかし
ながら、免疫抑制の初期段階中にPLF産生量が増加する場合は、PLFと結合
するリンパ球のサブセットは「飽和」となり、その時点でPLFの血清レベル上
昇が検出される筈である。
免疫抑制患者の疾患の性質の如何により、PLFレベルは高まったままであるか
、あるいは疾病が進行した場合には低減し得る。例えば、HIV感染患者におい
ては、PLFレベルは疾病の初期段階で上昇し、しかも疾病の後期には低減する
。これに対して、ホジキンリンパ腫、低度および中開度の非ホジキンリンパ腫、
並びに急性リンパ性白血病(ALL)患者のようなリンパ増殖性患者においては
、PLFレベルは疾病初期に上昇しそして疾病が進行した場合にも依然として高
いままである。本出願人は本発明のメカニズムを説明する義務も責務もないが、
しかしAIDSの場合の感染リンパ球、またはリンパ腫および白血病の場合の悪
性リンパ球がPLFの細胞性供給源であって、これが免疫抑制中の細胞当たりの
レベルが上昇したところで発現されるのであろう。したがって、AIDS患者に
おいては、感染リンパ球の集団が減少すると、検出されるPLFレベルか低下し
よう。これに対して、リンパ腫および白血病では、悪性リンパ球集団が増殖する
に伴い、PLFレベルは依然として高いままであろう。
患者試料中のPLFの検出は多数の方法のいずれかによって行い得る。以下でさ
らに詳細に述べるように、PLFを検出するための好都合な方法には、イソ型の
成人フェリチンを除< PLFを特定し、それと結合するモノクローナル抗体を
用いるイムノアッセイが包含される。かかるモノクローナル抗体は、「サンドイ
ッチ」または競合フォーマットまたは細胞障害アッセイにおける、酵素結合イム
ノソルベントアッセイ(ELISA)、ラジオイムノアッセイ、蛍光イムノアッ
セイ等を含むがこれらに限定されないPLF検出のための任意のイムノアッセイ
フォーマットに使用できる。本明細書に記載の詳細な実施例においては、サンド
イッチイムノアッセイフォーマットに特に有用な2種類のモノクローナル抗体か
記載される。一方のモノクローナル抗体はPLFおよび成人フェリチンの両方と
交差反応するか、PLFに特異的な第2のモノクローナル抗体は、成人フェリチ
ンとは交差反応しない。交差反応性抗体は、試料中に存在する全てのイソ型フェ
リチン、例えばPLFおよび成人フェリチンを捕捉するための「捕捉抗体」とし
て、サンドイッチイムノアッセイに使用できる。
PLF特異的モノクローナル抗体を標識して、捕捉されたPLFを検出するのに
使用できるが、一方交差反応性モツクローナル抗体は、標識して全ての捕捉され
たイソ型フェリチンを検出するのに使用し得る。
以下の小節では、PLFの特性決定、PLFを特定するモノクローナル抗体、お
よび自己免疫状態におけるPLFの診断及び予知的用途を記載する。本発明は、
HIV感染患者、並びにリンパ腫または白血病、およびある種の自己免疫疾患患
者における血清PLFおよび成人フェリチンのレベルを、ELISAサンドイッ
チフォーマットで、PLFおよび成人フェリチンに対するモノクローナル抗体を
用いて疾病の経過中監視した実施例によって説明する。
7、胎盤フェリチンおよび胎盤フェリチンに特異的なモノクローナル抗体
2種のモノクローナル抗体、即ち専らPLFと反応するCM−H9、およびPL
Fおよび成人フェリチンの両方と交差反応するCM−08を用いて胎盤フェリチ
ンの特性決定を行った。CM−89と反応性の胎盤フェリチンはCM−G8反応
分子に比較して極めて酸性か強く、このことはヒト胎盤フェリチンにおける構造
的異質性を示している。我々の分析によって、胎盤フェリチンの3種のサブユニ
ット構造が明らかになった:即ち、18kd軽い(L)サブユニットおよび20
kdの重い(H)サブユニット、並びに43kdサブユニツトの3種である。1
8kdLおよび20kd Hサブユニットは、牌臓および肝臓フェリチンに関し
て以前に示されている:しかしながら第三の高分子量サブユニット(43kd)
はヒト胎盤フェリチンに特有であると思われる。CM−89反応性胎盤フェリチ
ンは、43kdサブユニツトのみで構成されていた。この43kdサブユニツト
は、徹底的な還元状態下でもそれ以上分解できなかった。
このように同定されたヒト胎盤フェリチンの43kdの特有のサブユニットは、
フェリチン分子の一部分かあるいはそれに関連したものであると思われる。この
見解は、このサブユニットが牌臓および肝臓フェリチンに存在するCM−G 8
反応性抗原エピトープを含有するという所見に基づくものである。さらに、CM
−89反応性フェリチンは、そのフェロシアン化カリウムとの反応性によって明
らかであったように、測定可能量の鉄を含有したので、それゆえ胎盤関連イソフ
ェリチンとみなされうる。DEAEカラムから溶離されたPLFのフラクション
を分析するのにCM−H9およびCM−G 8を用いると、43kdサブユニツ
トはL鎖またはH鎖を存するホモポリマーまたはダイマーとして生じ得ることが
明らかとなった。
20kdHサブユニツトと43kdサブユニツトとの間にはいくつかの構造的類
似性が観察された。両サブユニットは■8タンパク分解に感受性であり、両者と
もに、還元条件下でのSO3処理後にCM−G 8とのその抗原反応性を失った
。それは、胎盤フェリチンの高分子量サブユニット(43kd)が安定したダイ
マーであるかまたはHサブユニット(20kd)の前駆体であるということであ
ろう(Parhami−3eren and Moroz、 1986. G、
1. Pat、Chin。
1(1):17をも参照)。
最後に、CM−H9と反応する胎盤フェリチン中に存在する特有の43kdサブ
ユニツトは乳癌細胞により合成されたフェリチン中にも見出されたが、正常な乳
房細胞によって合成されたフェリチン中には見出されなかった。さらに、CM−
)19反応性フェリチンは乳癌患者の血液中で検出されたが、しかし健康個体に
おいては検出されなかった。それゆえ我々はCM−H9反応性43kdサブユニ
ツトは癌胎児性フェリチンの特徴であることを示唆する。
8、胎盤フェリチンの分子異質性
DEAE−セルロースクロマトグラフィー後に得られた胎盤フェリチン(下記6
.1節に記載)を等電点電気泳動(IEF)処理し、そしてさらニ’ ” I−
CM−89まタハ’ 251cM−G 8 McAbと反応させた。 ”’I−
CM−H9McAbは、pH4,7〜5.2の範囲で胎盤フェリチンと反応した
。
他方、寒天上で等電点電気泳動処理した牌臓フェリチンは”5■−CM−H9M
cAbと反応しなかった。’ 2’ I−CM−G8McAbはpH5,1〜5
.4で泳動した胎盤フェリチンと、そしてI)85.4〜5.5で泳動した牌臓
フェリチンと反応した。 IEFの結果は、胎盤フェリチンが異質性であること
を示している。i&も酸性の高いフェリチン(p14.7〜5.0)はCM−H
9McAbと反応したが、一方より酸性の低い分子(p15.1〜5.2 )は
CM−89及びCM−G8 McAbの両方と反応した。pH5,4〜5.5で
泳動した牌臓フェリチンは’ 2’ I−CM−G 8 McAbと反応したが
、一方ががるpHでは’ 251−CM−89McAbとの反応性は観察されな
いことも判明した。
DEAE−セルロースカラムから溶離されたPLFフラクション(下記6.1節
に記載)をさらに、次の捕捉/検出抗体を用いたELISAアッセイによって分
析した:(a)CM−89捕捉/CM−H9検出、 (blcM−G 8捕捉/
CM−G8検出;および(C)CM−G 8捕捉/CM−89検出。第7A及び
7B図に示した結果は、これらフラクション中の異なるPLFの相対量を示す。
MatZner等(1985,Br1t、 J、 Haematol、59 :
443−448)は、フラクション■が最大生物学的活性(即ちインビトロで
のT細胞機能に及はす免疫抑制効果)を示すか、一方フラクション■はこのよう
な活性を示さないことを報告した。興味深いことに、我々の結果ては、より活性
の高いフラクション■が最大量のCM−)19反応性PLFを含有することを明
示している。
9、CM−H9およびCM−G 8モノクロ一ナル抗体と反応性の胎盤フェリチ
ンのサブユニット構造
還元条件下テ(7) 5DS−PAGE処理ニ続< ’ ” ’ I−CM−
H9または’ ” ’ I−CM−G 8を用いるイムノブロッティングによっ
て胎盤フェリチンを分離した結果、 ’ ” ’ I−CM−)19は胎盤フェ
リチンの単一サブユニット構造物(43kd)と反応することか明らかとなった
。 ” ’ I−CM−G 8 McAbとの反応性は胎盤フェリチンでも牌臓
フェリチンでも観察されなかった。これらの結果は、胎盤および牌臓の両方のC
M−08反応性フェリチン抗原決定基が還元条件下でのSDS処理に感受性であ
ることを示唆している。
さらに、ポリクローナルウサギ抗ヒト牌臓フェリチンおよび+28■−プロティ
ンAを用いてイムノブロッティング実験を実施した。5DS−PAGE後、胎盤
および牌臓フェリチンの両方において、18kdの1個のバンドが明白に認めら
れた。
胎盤及び牌臓フェリチンのCM−G 8反応性決定基はともにSDS処理後には
検出され得なかったため、5DS−PAGEに先立って、アフィニティ精製胎盤
フェリチンを放射性標識しそしてモノクローナル抗体で免疫沈降する実験を計画
した。種々の濃度のCM−H9McAbて免疫沈降させモして5DS−PAGE
上で電気泳動処理した”’I−CM−89反応性フェリチンは43kdの1個の
サブユニット構造物を示した。このサブユニット構造物は徹底的な還元条件(2
%SDSおよび5%β−メルカプトエタノール中で、または6M尿素中で10分
間沸騰)ではそれ以上分解されなかった。他方、種々の濃度のCM−G8 Mc
Abで免疫沈降させそして上記条件下で5DS−PAGE処理した’ 2’ I
−CM−G 8反応性フェリチンは、43.20および18kdの3種の別個の
サブユニットを示した。これらの結果は、43kdサブユニツト構造の存在はC
M−89およびCM−G8の両方に反応性のフェリチンには共通するがCM−G
8のみに反応性のフェリチンは、43kdサブユニツトに加えて、H及びL鎖
を含有したことを示している。
10、 V8プロテアーゼによる胎盤イソフェリチンの酵素的消化
v8プロテアーゼによる限定されたタンパク加水分解に対するフェリチンサブユ
ニットの感受性を測定するためにさらに実験を行なった。CM−89反応性フェ
リチンの43kdサブユニツトの大部分はv8プロテアーゼと60分間インキュ
ベーション後に消化された。しかしながら、このサブユニットの完全な消化は、
120分間インキュベート後でさえ達成できなかった。CM−G 8反応性フ
ェリチンを■8プロテアーゼで処理した場合は、43kd並びに20kdサブユ
ニツトは完全に消化された。
11、胎盤フェリチンの検出
患者試料中のPLFの検出に好都合な方法には、イソ型の成人フェリチンを除(
PLFを特定するモノクローナル抗体を用いるイムノアッセイが包含される。か
かる抗体は、「サンドイッチ」、競合、または細胞障害性/標的細胞フォーマッ
トにおける、ELISA、ラジオイムノアッセイ、蛍光イムノアッセイ等を含む
がこれらに限定されない種々のイムノアッセイにおいて適切に配置して使用でき
る。
本明細書に記載の詳細な実施例においては、かかるアッセイに特に有用な2種類
のモノクローナル抗体が記載される:即ち、PLF及び成人フェリチンの両方と
交差反応するCM−G 8のようなモノクローナル抗体、並びにPLFに特異的
で成人フェリチンとは交差反応しないCM−H9のようなモノクローナル抗体で
ある。これらの抗体は、患者におけるPLFおよび成人フェリチンの両レベルを
監視するためのサンドイッチ型アッセイにおいて多数の配置で使用できる。例え
ば、PLF特異的抗体は、PLFレベルを監視するための捕捉および検出抗体の
いずれとして用いることもできる。あるいはまた、交差反応性抗体は試料中の全
てのイソ型フェリチン(即ち、PLFと成人フェリチンの両方)を捕捉するのに
使用できる。この場合、PLF特異的抗体は試料中のPLFイソ型を検出するの
に使用てき、そして交差反応性抗体は控えの試料に関して使用して、試料中に存
在する全ての交差反応性フェリチンを検出てきる。かかるサンドイッチアッセイ
の結果から、患者試料中におけるPLFおよび成人フェリチンの相対的なレベル
のプロフィールが提供される。
本発明の別の実施態様においては、PLFおよび交差反応性抗体を区別して標識
しそして試料中のPLFと成人フェリチンの相対的比率を測定するのに用いるこ
ともできる。このように使用する場合は、各抗体を異なる蛍光、発色団、発光物
質、または酵素で標識して、異なる蛍光的または比色定量的シグナルを生成させ
ることができる。各シグナルの測定により、単−試料中のPLFおよび成人フェ
リチンの示差分析が提供されよう。
本発明のイムノアッセイは、CM−89およびCM−G 8モノクロ一ナル抗体
の使用に限定されない。事実、CM−H9およびCM−G 8と機能的に等価の
その他のモノクローナル抗体が本発明に従って使用されることが意図される。こ
の目的には、本発明に従って使用てきる機能的に等価の抗体分子を生成させるた
めに、CM−H9およびCM−G 8を用いてそれぞれのPLFおよび成人フェ
リチン分子を単離することかできる。かかるモノクローナル抗体は培養中の連続
細胞系による抗体分子の産生を提供する任意の方法を用いて調製できる。例えば
、KohlerおよびMilstein(1980,Sci、 Arn、 24
3(4):66−74)によって最初に開発されたハイブリドーマ法、並びにヒ
トB細胞ハイブリドーマ法(Kozborら、 1983. Immunolo
gyToday 4ニア2)およびヒトモノクローナル抗体を産生ずるためのE
B■−ハイブリドーマ法(Co1eら、 1985゜Monoclonal A
ntibodies and Cancer Therapy、 Alan R
。
Li5s、 Inc、、 pp、77−96)等のような最近用いられるように
なったその他の方法は本発明の範囲内である。CM−89およびCM−G 8エ
ピトープ(例えば、CM−89またはCM−G 8とその標的抗原との結合を競
合的に阻害するもの)を特定する、かかる方法により生成される抗体分子が本発
明に従って使用するために選択されよう。
しかしながら、本発明はPLF検出のためのモノクローナル抗体分子の使用に限
定されない。PLFの単離および特性決定のためのさらなるかまたは異なる方法
が開発されれば、かかる技法もPLFに関して患者試料を監視するために本発明
に従って用い得ることは当業者には明白となろう。
12、胎盤フェリチンおよび免疫抑制状態下記の実施例に示される結果を以下で
考察する。特に第7節に示されるデータは、PLFがHIV感染患者において産
生されること、およびPLFの存在がAIDSにおける免疫不全の病因における
かなりの役割を演じていようことを示している。第8および第9節に示されるデ
ータは、PLFレベルが免疫抑制を特徴とするある種のリンパ腫および白血病、
並びに自己免疫疾患患者で高まっていることを示している。
PLFを特異的に特定する別個のモノクローナル抗体の利用可能性により、成人
フェリチンの量とは関係なく、特異的にPLFの血清レベルを測定するためのア
・ソセイを設計することが可能となった。これらの測定値から、旧■血清陽性患
者のARCおよびAIDSへの進行に関する予知的指標として役立つ可能性があ
るイソフェリチンプロフィールが得られた。
13、 8TV感染における胎盤イソフェリチン次の段階により分類した患者に
おいてPLFを測定した:段階A、 HIV血清陽性であるが、しかし臨床的
徴候または身体的所見は認められない:段階B、リンノく節症および/または巨
牌腫;段階C,ARCに関連する臨床的症候または所見;段階り、全身的日和見
感染を伴わないカボジ肉腫、リンパ腫、またはCN5(中枢神経系)疾患:段階
E、 AIDSの診断としてCDCによって最初に定義された日和見感染。これ
らの結果から、初期の臨床的徴候を有する旧V感染患者の大多数が血清PLF濃
度の有意な上昇を示すことが明示される。これらの上昇は、段階C(ARC)の
ほとんどの患者で保持される。
これに対して、疾患がさらに進行してAIDSになるのは総血清フェリチンレベ
ルの有意な上昇によるのであってPLF濃度の低下によるのではない。AIDS
患者における正常フェリチンレベルの増大は、他の研究者によって以前に報告さ
れている(Blumberg、 B、ら、 1984゜Lancet 1:34
7; Gupta、 S、 ら、 1986. J、 C11n、
Lab。
Immunol、 20:1l−13)。
本出願人らは本発明を説明する義務はないけれども、HIV感染個体における血
清PLFの増大はリンパ節症の発症およびAIDS関連症候群の後期の臨床的徴
候と密接に関連していることを我々は示唆する。正常フェリチンレベルの増大は
、ARCからAIDSへの疾患の進行に主として関連があると思われる。臨床的
に潜在性の旧V感染被験者(段階A)は、血清イソフェリチンの上昇を示さない
。
HIV感染患者における血清PLFの細胞性起源は未だ知られていない。しかし
ながら、疾患の進行に伴って、PLFの血清レベルの低下がCD4+リンパ球の
総数の減少と明確に相関したという観察は、PLFがこれらのCD4”リンパ球
に起源し得ることを示唆している。事実、血清PLFレベルとCD4リンパ球の
総数はともに、疾患の進行中は低下する。しかしながら、これら細胞の減少集団
内でのHIV感染CD4+リンパ球の割合は、この時間中はおそらく増大する。
HIV感染CD4+リンパ球の割合におけるこの増大は、段階Eにおける個々の
CD4”リンパ球当たりの血清PLF濃度の比率において観察された増大を説明
し得る(第2図)。これらの結果は、血清PLFがHIV感染CD4+細胞に起
源しており、従って、CD4+リンパ球当たりの血清PLFレベル比は感染程度
の診断指標として用い得ることを示唆している。要するに、血清PLFの絶対的
最高濃度が初期旧■感染と関連がある一方、循環CD4”リンパ球当たりのPL
F濃度の比は細胞性感染度の指数として有用でありうる。
これらの結果はまた、旧■感染被験者においては、PLFが結合してCD8抗原
をマスクするCD8+細胞のサブセットが存在する(15.2+ 6.4%)こ
とも示している。
PLFに対するレセプターかCD8抗原であるか、あるいはCD8が立体障害を
介してPLFによりマスクされるようなそれに近接した部位であるかは明らかで
ない。大多数のCD8“リンパ球はPLF陽性でもなく、またMcAb−T8と
のそれらの反応を遮断されるわけでもないため、前者の可能性は非常に考えにく
い。腫瘍由来のイソフェリチンによるT細胞表面レセプターのマスキングは、癌
患者で観察されている(Hann、 H,W、 L、ら、 1984゜Natu
re(London)265ニア55−756; Moroz、 C,ら、
1977゜Cl1n、 Exp、 Immunol、 29:30−3
5; Moroz、 C,ら、 1977゜N、 Engl、 J、
Med、 296:1175; Moroz、 C,ら、 1977゜C
ancer Immunol、Immunother、 3:101−104
; Moroz、 C。
ら、 1984. Cancer 54:84−89)。これらの患者において
、イソフェリチンは、マスクされたT細胞によるE−ロゼツト形成を阻害した。
AIDS患者において抗−Tll McAbを用いて試験した場合、E−レセプ
ター(Tll抗原)はマスクされなかった。上記観察間の矛盾は、E−レセプタ
ーを同定するのに用いたりガントにあるのであろう。
完全組織培地での平行インキュベーションによってではなく、HrV感染リンパ
球をレバミソールで処理することによって表面PLFが除去されたことは恐らく
重要である。
レバミソールとのインキュベーションにより正常CD8表面マーカーの脱マスキ
ングか惹起された。この観察は、ホジキン病および乳癌患者からのリンパ球に及
ぼすレバミソールの遮断解除効果に関する以前の所見(Moroz、 C,ら
、1977、 Cancer Immunol、 Immunother、
3:101−104; Ramot、 B、ら、 1976、 N、
Engl、 J、 Med、 294:809)と適合する。レバミソール
は免疫強化薬として作用することが示されている(Levo、 Y、ら、 19
75゜Biomedicine 23:198−200; Nekam、 K
、ら、 1981. 1mmu−nopharm、 3:3l−40)が、そ
の作用様式は未だに理解されていない。
HIV感染の臨床範囲全体にわたるイソフェリチン発現のパターンは、PLFが
ホジキン病の病因において演じていると考えられると同様に、進行性免疫不全の
病因においである役割を演じている可能性を示唆している。現在の研究並びに従
来の分析(Moroz、 C,ら、 1984゜Cancer 54:84−8
9)の両方において、正常被験者の末梢血液リンパ球の小部分(6〜7%まで)
が、最もありそうなのはCD8プール内で、PLFを結合する。この比率は、旧
■感染患者においては拡大されると思われる。
さらに、血清PLFは、臨床段階BおよびCにおける最大リンパ系活性化期間に
相当して、比較的初期のHIV感染で劇的に上昇する。Walker等(198
6,5cience 234: 1563−1566)からの先行データは、あ
る種のCD8リンパ球が旧Vのインビトロ増殖を阻害し得ることを示唆している
。仮説としては、PLFはこれらのCD8細胞の免疫適格性を阻害し、それによ
って、後期疾患(同上)の特徴であるHIVの漸進的発現に寄与して得るのであ
ろう。
HIV感染初期におけるPLFの上昇と、その後の感染後期の低下に関する説明
は、今日までのところなされていない。我々の予備データにより支持される1つ
の可能性は、トランス活性化ウィルス遺伝子(tatI[)産物かウィルス感染
CD4細胞におけるPLF mRNA発現を増大させるというものである。AI
DS後期におけるこれらの細胞の総数の減少は、血清PLF濃度において観察さ
れた低減を説明でき、この間の総フェリチンは急性期反応体としての非特異的刺
激(例えば二次感染)に応答して増大する。
既知の免疫強化剤であるレバミソールかCD8+サブセツトからのPLFの溶離
を増強するという所見は、特に疾病の初期に用いられた場合のF(IV感染の治
療におけるこの薬剤の役割を示しているのかも知れない。
14、胎盤フェリチンに特異的なモノクローナル抗体の調製
以下の小節では、胎盤フェリチン(PLF) 、および胎盤フェリチンの特有の
エピトープを特定するモノクローナル抗体(例えばCM−H9McAb)の調製
について記載する。これらの抗体は、牌臓フェリチンとも肝臓フェリチンとも交
差反応しない。
15、胎盤フェリチンの調製
Beamish等(1971,J、 C11n、 Path、 24:581)
が用いた方法の改変によって、ヒト胎盤から胎盤フェリチンを調製した。胎盤組
織(500g)を薄切し、水を加えて総量を200(Wにした。ホモジナイズ後
、組織懸濁液を75°Cに20分加熱した。冷却し、10.000rpmで15
分間遠心分離後、上清を酢酸で処理してpHを4.6とした。10.00Orp
mで15分間遠心分離することにより沈降タンパク質を除去しそして透明な上清
を希NaOHで中性pHに調整した。透明な褐色上清を100,000Xgで2
40分超遠心分離すると、懸濁フェリチンか遠心管の底に少量集まった。沈澱物
を0.9%食塩水中に再溶解しそしてさらに5ephadex G200カラム
に通すことにより精製した。このカラムから得られたフェリチンフラクションを
pH7,5および0.02〜0.5グラジエントのトリス塩酸緩衝液を用いてD
EAEセルロース陰イオン交換樹脂に通した。
3個のタンパク質ピークが得られ、最も酸性の高いビークpl=4.8を集め、
分析に用いた。その純度は等電点電気泳動、および抗−フェリチン血清および抗
−ヒト全血清に対する免疫電気泳動によって示した。、二のタンパク質を以下に
記載するマウスの免疫化に用いた。
16、胎盤フェリチンと結合するモノクローナル抗体の調製
PLFと結合するが、しかしその他のイソフェリチンとも交差反応し得るモノク
ローナル抗体を生成させるのに、下記プロトコルを用いた。そのプロトコルおよ
び作成されたモノクローナル抗体は以下の出願に記載されている: 1981年
5月15日出願のイスラエル出願番号62879を優先権とする、1982年4
月30日出願の出願番号373.715号の一部継続出願である1984年1月
4日出願の出願番号568.275号の継続出願である1988年1月22日出
願の同時係属出願出願番号00000号。これらはそれぞれその全体が参照とし
て本明細書中に取り込まれるものとする。Morozら、 1985. C1
inC11njcaChe Acta 148:111−118も参照されたい
。
17、材料および方法
下記の培地および溶液をモノクローナル抗体の調製に使用した。
a、RPMI−0(Fe2なし)
b、 RPMI 1640−HY
50(W 滅菌蒸留水
55yd IOX RPMI−16406m/ 1.ON水酸化ナトリウム
14m1 7.5%重炭酸ナトリウム
c、 RPMI−HY−HATD −0日目から7日月培地100m/当り
95rnlRPM■−1640+20%FC31、Oml ピルベート(10
0X)2、 Oml 50X HAT
2、Oml 50Xデオキシシチジンd、 RPMI−HY−HT−8日目か
ら14日巨塔地100mA’当り
97rILIRPM!−1640+20%FCS2、 Oml 50X HT
1.0− ビルベー) (100X)
+20%FC3およびピルベート使用、またはRPMI−HY−HT中に維持。
e、 PEG 33および25%W/V無臭および白色でなければならない。1
00m1用に、相当量グラムをガラスビンで15ポンドの圧力にて10−15分
間オートクレーブする。ビンが手で持てる位に冷えたところで(約50°C)
、RPMI−1640−0を100−になるまで加え、ぐるぐるかきまぜ、室温
にて貯蔵。
f、 HATD−試薬の最終濃度
H=ピポキサンチン 10−’M
A=ニアミノプテリン10−@M
T−チミジン2×lO−sM−
D=ニブオキシシチジン2X10−’M1(T=貯蔵液100X −100cc
チミジン(M、W、 242.33) : 0.04846gピポキサンチン(
M、W、 136.1) : 0.1361g100m1になるまで水を加え、
60−70°Cに加温して溶解させる。二度蒸留した水(ddHto)を用いて
最終容量を再調整。50Xに希釈し、滅菌濾過(0,2μ)し、2mlずつ一2
0°Cにて貯蔵。
g、 A貯蔵液1000X −]00ccアミノプテリン(F、W、 440.
4) : 0.44g解するまで0.INのNaOHを1滴ずつ加える。ddH
20を用いて最終容量を100−となす。100−に容量を調整する。滅菌濾過
(0,2μ)しそして−20℃にて貯蔵する。
h、 D貯蔵液100X −100ccデオ牛シシチジン(M、W、 227.
2) : 0.00454gddH,0中に溶解させ、100CCに調整し、5
0X貯蔵液に希釈する。滅菌濾過(0,2μ)しそして−20℃にて貯蔵する。
i、 HAT−50X−200mj
100mlの100X ITと10m1の100OXAを一緒にし90m1dd
H20ヲ加え、50X HATをツ<ル。滅菌濾過(0,2μ)しそして2iず
つ一20°Cにて貯蔵する。
18、免疫化プロトコル
雌Ba1b/cマウス(開始時点にて4−6週令)を完全フロインドアジュバン
ト中の50μg酸性胎盤フェリチン(上記第6.1節記載のようにして調製)を
週1回接種を3回することにより免疫した。108g酸性胎盤フェリチンを最後
に注射して3日後にハイブリダイゼーションを行った。高度免疫マウスは、最後
のブースターの少なくとも1ケ月前は休息させた。
19、牌臓細胞−ミエローマ融合
牌臓細胞は下記の様に調製した。
a、マウスより牌臓を、取り出しRPMIOに入れ:b、ペトリ皿中でRPMI
−0て2度すすぎ;c、 RPMIO中で18ゲージ針を用いる細く裂きばらば
らにし:
d、細胞懸濁液をチューブに移し、沈んだ組織の大きなかたまりは捨て;
e、単一細胞懸濁液は新しいチューブに取り出し800PPM(160X g)
にて5分間遠心し:赤血球を0.83%NH4Cl、 pH7,5を用いて溶解
させ;f、細胞をRPMiOで3度洗浄し、RPMIO中に再懸濁させ:
g、細胞をトリバンブルーを用いて数えた。
ミエローマ細胞を融合に使用した。PB/NSI/l−Ag4−1を20%ウシ
胎児血清(FCS)を補添したRPMI−1640中で増殖させそして下記のよ
うに調製した。
a、 ミエローマ細胞を培養フラスコから静かなピペット操作て取り出し、5
0m1のFalcon/Corningチューブに入れた:
b、 900PPM(200X g)で5分間遠心し:c、 RPMiOで1回
洗浄し、RPMI、O中に再懸濁しそしてトリバンブルーを用いて計数した。
牌臓細胞を下記のようにしてミエローマ細胞に融合させた。
a、牌臓およびミエローマ細胞を1個の50m(!の円錐形Falcon/Co
rning使い捨て遠心チューブ中で10対lの割合で混合し;
b、細胞を90ORPM(200X g)で5分間遠心してペレットとなし;
C0培地はできるだけ完全に吸い出し:d、以後、使用した全ての溶液および培
地は室温であった。細胞ペレットを含有する遠心チューブを37°Cの水浴に浸
しそして下記のものを静かにかき混ぜながら添加した。0.2ml! 33%P
EG1500を1分間加え、200Xgで5分間遠心した。細胞を再懸濁し、1
分間穏やかにかき混ぜ、次に5 mj’f7)RPMiOを穏やかにかき混ぜな
がら添加し、そして20%ウシ胎児血清を含有する5mlのRPMr−0を添加
した。この時点において、バイブIJッド混合物は多くの小さなかたまりが存在
してあまり再懸濁されてない細胞浮遊物のように見えた。
e、混合物を200×gで5分間遠心してペレットとなし;
f、細胞は、培地を細胞ペレットに噴出させてRPMI−HY−HATD中に濃
度が3 x 10’/ccになるように、 (37°Cにて)再懸濁させ;
g、ハイブリッドは2滴の細胞懸濁液を、511N1ピペツトから、あるいは先
を切り取ったピペットチップをにより (約65マイクロリツター)、100−
12ORPK+I−HY−HATDを含有する平底の96ウエルプレートに塗布
しく約2X10’細胞);
h、 RPMI−HY−HATD中にlXl0’/mjでN5−1細胞を含有す
る対照ウェルを準備し:
1、プレートを7日間培養し;
j、8日月およびそれから後は週に2度、培地の半分を注意深く吸い出しそして
80−100μlのRPMI−HY−HT培地を注入し;
に、ハイブリダイゼーション後、3および4週目に陽性細胞を選別した。
20、スクリーニングプロトコル
スクリーニングおよびモノクローナル抗体の特異性の判定は赤血球凝集試験によ
り行った。胚胎盤および成人牌臓フェリチンをCrC1zによりウシ赤血球、0
xRBCに結合させた。50μlの漸増希釈度(1: 10から出発)のハイプ
リドーマ培養上清を10μβの成人および胚フェリチン0XRBCと混合しそし
て赤血球凝集を測定した。
少なくとも1 : 1000の赤血球凝集力価を生じるクローンの上清を選択し
た。
CM−OF−3で示されるひとつのクローン(以下CM−3と呼ぶ)を選択した
。このクローンCM−3は胚フェリチンに特異的なモノクローナル抗体を生産し
そしてこのものは成人および胚フェリチンの両方と交差反応する。
CM−G 8で示されるもうひとつのクローンは胎盤フェリチンに結合し、牌臓
および肝臓フェリチンと交差反応するモノクローナル抗体を生産する。CM−G
8はCM−3により認識されると同じエピトープを特定する。
21、胎盤フェリチンに特異的で正常のフェリチンとは交差反応しないモノクロ
ーナル抗体の調製法のプロトコルを使用して、PLFに特異的で、他のイソフェ
リチンとは交差反応しないモノクローナル抗体を調製した。特に、特異的な胎児
決定基に対する異なるモノクローナル抗体、CM−H9を生成させるために、上
記記載のモノクローナル抗体CM−3を胎児および成人フェリチンの交差反応性
決定基を阻止するのに使用した。
22、免疫化および融合プロトコル
下記の免疫化および融合操作を、PLFの特有のエピトープを特定しそして他の
イソフェリチンとは交差反応しないモノクローナル抗体を得るのに使用した。ヒ
ト胎盤から単離した胚フエ+)チン(上記第6.1節記載のようにして単離した
り14.8のタンパク質)はモノクローナル抗体CM−3と下記の割合で反応さ
せた。すなわち、胚フェリチン(PBS中90μg)をCM−3抗−フェリチン
モノクローナル抗体(10mg/ml)を含有するBALB/cマウスからの腹
水液と混合した。
この混合液を37°Cで30分間インキュベートし続いて4°Cで一夜インキユ
ベートした。混合物を10.OOOXgで遠心し、生成した沈澱は捨てそして上
清を免疫化に使用した。各BALB/cマウスを、完全フロインドアジュバント
と混合した上記上清を週に一度、3週間皮肉注射することにより免疫した。上記
投与量の115のブースター免疫化は腹腔内に注射した。
ブースターから3日後、マウス牌臓を無菌的に取り出しそして上記のようにして
107/P3−NSI/1−Ag4ミエローマ細胞と10’牌臓細胞をインキュ
ベートすることにより融合を行った。陽性クローンは上記のようにして同定した
。CM−OF−89で示されるクローン(以下CM−H9と呼ぶ)を得た。
23、モノクローナル抗体CM−89の特性決定CM−)19モノクロ一ナル抗
体はIgGクラスに属する。
すなわち、このものはフェリチンと沈降物を形成せず、ウサギ補体を結合する。
得られた腹水液において、抗体含有量は約7mg/mlであった。1mlの腹水
液は、約2■の胎盤フェリチンと結合しそして成人牌臓あるいは肝臓フェリチン
とは結合しない。
24、 CM−89モノクロ一ナル抗体を使用したリンパ球結合胎盤フェリチン
のイムノアッセイ
モノクローナル抗体CM−H9は循環中末梢血液リンパ球(PBL)に結合した
血清またはPLFのような検査試料中のPLF検出のためのイムノアッセイに使
用できる。PLFの存在はELISA 、ラジオイムノアッセイあるいは細胞障
害アッセイ(そこでは細胞標的がかかわる)を含むがそれらに限定されない任意
の種類のイムノアッセイ系でCM−89を使用することにより測定できる。
一般に、末梢血液リンパ球に結合した胎盤フェリチン検出のためのアッセイは(
al末梢血液からリンパ球を単離し、そして(bl PLF特異的な新規モノク
ローナル抗体の使用に基づく慣用の種類のアッセイを使用してリンパ球上のPL
Fの存在を測定することにより実施できる。
好ましい実施態様によれば、検査は下記のようにして行われる。
a、リンパ球をFicoll−Hypaqueグラジェント遠心により末梢血液
から単離し;
b、リンパ球の表面に結合したPLFの存在あるいは非存在をELISA 、細
胞障害試験あるいはラジオイムノアッセイのような任意の慣用の種類のアッセイ
により測定する。
25、リンパ球の収集
り′ンパ球は下記のようにして収集する。
(a)15y+4’の血液をヘパリン含有血液収集試験管に収集し、PBS、
pH7,2中1:2に希釈。
(b)細胞懸濁液の下に10m1のFicoll−Hypaque密度溶液(1
,077gm#J)を入れる。
(c)300 x gで室温で30分間遠心する。
(d)培地: Ficoll−Hypaque界面からパスツールピペットを使
用して単核細胞を収集しそして新しい15mj試験管に移す。
(e)15mt’の洗浄培地(PBS、 pH7,2)中に懸濁し、300 X
gおよび4°Cで10分間遠心することにより細胞を3回洗浄する。
(f)洗浄培地中に再懸濁しそして細胞数を測定する。
26、ラジオイムノアッセイ操作
ラジオイムノアッセイのための2つの方法を以下に示す。
A、ラジオイムノアッセイ−1
末梢血液単核細胞をFicoll−Hypaqueグラジェント遠B試験試料)
。
1、 6本の試験管それぞれに2X10”から3XIO’細胞を分注し、300
Xgて10分間遠心し細胞をベレット化する。
2、 PBSで1=10に希釈した20μlのNR3(正常のウサギ血清)を加
え、4°Cにて60分間インキュベートする。
3.3個の試験管それぞれに30μlの腹水液(5%BSA中で10−Sに希釈
)を加える。
A、対照腹水液は、PLFと反応しないIgG非特異的モノクローナル抗体を含
有する。
B、 CM−89モノクロ一ナル抗体。
よく混合し、室温で2時間インキュベートする。
4、10yd PPMI−1640を用い300Xgおよび4℃(二で10分間
遠心することにより細胞を2回洗浄する。
5、0.1.czciの1125ウサギ抗−マウスIgG(”’IウサギIgG
1μCi/μg)を加え、4°Cで60分間インキュベートし、4におけるよ
うにして冷RPMI−1640で2回洗浄し、放射能を計数する。
陽性試験: CpmA−CpmB < 500あるいはCpmA : Cpm
B>1.6゜
B、ラジオイムノアッセイ−2
段階1すなわちRIA−1の後、試験操作を以下のようにして続ける。すなわち
、CM−89F(ab)2をUtsumiおよびKarush(1965,Bi
ochem、 4:1766)の記載に従い、CM−R91gGのペプシン消化
によって得る。対照F(ab)tは、非特異的1gG (RIA−1の対照参照
)から同様にして得る。
このように得られたF(ab)zフラグメントを下記のように使用する。
チューブA:0.025%ナトリウムアジドを含有するPBS(pH7,2)中
の5%BSA中における対照F(ab)2、
チューブB:0.025%ナトリウムアジドを含有するPBS(pH7,2)中
の5%BSA中におけるCM−H9F(ab)2゜
室温にて60分間インキュベートし、PBS(pH7,2)中の1%B5A2m
1を用いて1回洗浄し、 +′I標識リガンドを試験管AおよびBに加える(約
105cpm)105cp標識PLFあるいは+2J−ポリクローナル抗−PL
FとPLFとの複合体のうちいずれか一方、該複合体は抗原/抗体モル比1:1
あるいはl:2までで前もって形成させ、相互に室温にて1時間ブレインキュベ
ートする。)標識したリガンドを細胞と室温にて1時間インキュベートし、結合
してない標識リガンドを取り除くために1%BSAを含むPBS(pH7,2)
で2度洗浄し、そして計測する。もし、BがAを上回る場合は試験は陽性である
。
1、細胞障害アッセイ操作
試験は二通り行った。(A)対照および(B)試験試料。
a、 RPMI−1640中に5X10’細胞/mlの密度でPBLを懸濁させ
る。
b、 150μlのPBLを4つの12X75順の試験管それぞれに入れる。腹
水液(30μl、10−4希釈物)を加える。
すなわちA、対照腹水液(2試験管’) ; B、 CM−89(2試験管)
。4°Cにて45分間インキュベートする。
C,ウサギ補体(PBS中l:5に希釈したちの100μβ)を加えそして37
°Cで60分間ゆっくりした攪拌しながらインキュベート。
d、 )リパンブルーで生存細胞を数える。
陽性試験:
2、結果:特定の疾患におけるリンパ球とのCM−H9モノクロ一ナル抗体の反
応性
上記記載のアッセイを用い、2種のモノクローナル抗体CM−H9およびCM−
3を疾患のない被験者のみならず種々の病気を有する患者から得た血清およびP
BLを選別するのに使用した。下記の第1表に示す結果は、2種の抗体が乳房の
悪性腫瘍およびホジキン病の迅速かつ便利な検出ができ、そして正常フェリチン
の増大を生じるタラセミアからのこれら識別を可能にすること種々の患者検体と
のPLFモノクローナル抗体の反応性I 、 成人牌臓(タラセミ了)
+2、正常血清
+3、乳癌(PBL) 十+4、乳癌(血清)十干
5、ホジキン病(牌臓)++
6、良性乳房疾患(PBL) −−7、良性乳房疾患−血清 −十
27、 HIV感染におけるイソフェリチン:臨床段階との関係、CD8”リン
パ球結合とエイズ病因下記に詳述する例において、胎盤イソフェリチン(PLF
)はヒト免疫不全ウィルス(旧■)に感染した被験者の血清中で増大することが
見い出された。PLFは2種のモノクローナル抗体を使用する「サンドイッチ」
抗原捕捉ELISAの使用により定量した。エイズ関連症候群を示唆する症状を
有するかあるいは存しないリンパ節症患者は、最高の血清レベルを有し、それは
免疫不全の進行とともに減少した。それとは対照的に、全(正常)フェリチンは
疾患の段階とともに漸進的に増大した。PLFはCD8+リンパ球サブセットの
細胞表面上に見い出されそして特異的モノクローナル抗体によるCD8抗原の検
出を阻止すると思われた。細胞表面からのPLFの溶離は培地だけではできない
かレバミソールとのインキュベーションにより達成されてこれらの細胞上のCD
8決定基を阻止されないようにすることかできた。したがってHIV感染におけ
るイソフェリチンのプロフィルにより、予知手掛かりか提供される。造血および
細胞性免疫の生理学的ダウンレギュレーターであるPLFは、旧■遺伝子産物に
よるトランス活性化を介して異常に発現され、エイズに至る進行性免疫不全、骨
髄機能抑制およびHIV発現においである役割を果すであろう。
1、材料および方法
1、被験者
HIV陽性血清患者の血清は以前の研究期間中に得て一70°Cにて貯蔵した材
料から(Siegal、 F、 P、ら、 1986゜J、 Cl1n、 In
vest、 78:115−123)、および現在進行中の研究における患者か
ら得た。患者は、関わるすべての被患者が旧V陽性血清であると確認されたとい
う改変を加えた臨床段階に従って分離した。
段階は下記のように定義する。すなわちA期: HIV陽性血清であるが、臨床
的徴候あるいは身体的所見はない;8期:リンパ節症および/または巨牌症:C
期:臨床的症候あるいは、ARCに関連する所見;D期:カポジ肉腫、リンパ腫
、あるいはCN5(中枢神経系)疾患があるか、全身的日和見感染はない;E期
:Centerfor Disease Control(CDC)の独自の標
準によりエイズを特定する日和見感染(Center for Disease
Control。
Update on acquired immune deficiency
syndrome(AIDS)−Llnited 5tates、 1982
. Morbid、Mortal、WeeklyRep、 31:507−51
4)。また血清は血液銀行の血液学的に正常な40人の献血者からも得た。
2、リンパ球単離
末梢血液単核細胞は、新鮮なヘパリン添加血液からFicol 1−Hypaq
ueグラジェント密度遠心により単離した。
3、モノクローナル抗体
CD4”、CD8”、およびCD2+細胞とそれぞれ反応し、フルオレセインま
たはフィコエリトリンに直接接合されたモノクローナル抗体(McAb) T4
、T8およびTllをCoulter Immunology(Hialeah
、 Fla、)から得た。
CM−He McAbはヒト胎盤フェリチンを特定しそして胎盤イソフェリチン
とのみ反応するか肝臓あるいは肝臓フェリチンとは反応しないことか示されてい
る(Moroz。
C0ら、 2985. Cl1n、 Chim、 Acta 148:
111−[8)。CM−G8McAbはヒト胎盤イソフェリチンに対して生成さ
れるが、PLFのみならずヒト肝臓および肝臓フェリチンとも反応する(同上)
。
4、フローサイトメトリーおよび免疫蛍光染色CD4”、CD8″″、およびC
D2”細胞は、2色免疫蛍光用に改変を加えたCoulter Epics5セ
ルソーターを使用し、フローサイトメトリーによりアッセイした。リンパ球は製
造業者の指示に従い、フィコエリトリン接合T4McAb、およびフルオレセイ
ン−イソチオシアネート接合T8 McAbあるいはTll McAbと直接反
応させた。
5、 CM−89McAbを使用したリンパ球膜上のイソフェリチンの免疫蛍光
染色
リンパ球を2%ウシ血清アルブミン(BAS)および0.01%アジ化ナトリウ
ムを含有するpH7,2のリン酸緩衝食塩水(PBS) (PBS−BSA)を
用い、室温で2回洗浄した。
それぞれlXl0@単核細胞を含有する2つの部分量を希釈CM−H−9Ab
25μl中4°Cで1夜インキユベートした。lXl0’細胞を含有する三番目
の部分量は陰性対照としてマウスIgG(Coulter)25μlとインキュ
ベートした。インキュベート後、単核細胞をPBS−BSA中で3回洗浄し、ヤ
ギ抗−マウスIgG F(ab’ )2のフルオレセイン接合F(ab’)tフ
ラグメント(l:2希釈XCapell)25μlと4℃で30分間インキュベ
ートしそして再びPBS−BSAで3回洗浄した。
遠心後、洗浄した細胞ペレットを20μlのPBS−BSA中に懸濁し、そして
CM−He McAbで膜が染色されたリンパ球を定量するのに288nmの励
起波長で、LeitzOrthOplanエビフルオレセンス顕微鏡を用いて顕
微鏡スライド上で検査した。少なくとも400個のリンパ球が敵側された。単球
はその大きなサイズおよび豊富な顆粒状の細胞質により形態学的に同定され、計
数から除外された。
いくつかの実験においては、膜イソフェリチンおよびCD4抗原の二重染色が行
われた。CM−He McAbおよびFrTC−抗−マウスF(ab’)21g
Gを加えた後、リンパ球をPBS−BSAで2回洗浄しそしてさらにフィコエリ
トリンー抗−CD4 McAb(5u 1. Coulter)と4℃で30分
間インキュベートした。細胞をPBSで2回洗浄しそして上記のようにして蛍光
顕微鏡を用いて分析した。
6、 CM−He McAbを使用したリンパ球細胞質中のイソフェリチンの免
疫蛍光染色
リンパ球(IXIO’)を事前にきれいにしたllff1鏡スライド(Cyto
spin、 5handon 5cientific)上にのせ遠心し、5分間
風乾し、無水メタノール中−15°Cで10分間固定した。細胞をPBS中で5
分間1回洗浄しそして湿気チェンバー中室温でCM−He McAb(50μ!
りと一夜インキユベートした。インキュベート後、スライドをPBS中3回(そ
れぞれ5分間)洗浄しそしてさらにFITC−ヤギー抗−マウスF(ab’ )
a(25μl 、 Capell)と室温で30分間インキュベートした。細胞
をPBSで3回洗浄しそして細胞質蛍光を調べた。各スライドに約1−4X10
3個の細胞が計測された。
7、単核細胞のレバミソール処理
レバミソール(Sigma、 St、 Louis、 MO)を最終濃度40μ
g/rnlとなるまて全血または単離した単核細胞に加え、続いてRamotら
(1976、N、 Engl、 J、 Med、 294:809)記載のよう
にして37℃で30分間インキュベートした。次に、レバミソール処理した細胞
を、前記したフローサイトメトリーおよび免疫蛍光染色の調製において種々のモ
ノクローナル抗体と混合した。
8、血清イソフェリチンの定量的測定
フェリチンおよび胎盤イソフェリチン(PLF)を以前記載(Moroz、 C
,ら、 1987. Exp、 t(ematol、 15:258−262)
の様にして特異的McAb ELTSAを使用し、161人のHIV感染患者の
血清および40人の血液銀行献血者の血清において測定した。Engvalおよ
びPerlman(1972,J、 fmmunol。
109:129−132)の「サンドイッチJ ELTSA法をVOllerら
(1975,Lancet 1:426)が改変した方法を使用してフェリチン
およびPLFのためのアッセイを開発した。
フェリチンのためおよびPLFのための両アッセイ系において、全てのイソフェ
リチンに結合するMcAbCM−68は捕捉試薬として固相に結合させた。以前
示されているように、高濃度の正常フェリチンは固相への結合をPLPと競合し
なかった(Moroz、 C,ら、 1987. Exp。
Hematol、 15:258−262)。捕捉された抗原を検出するには、
アルカリホスファターゼ接合CM−G8 McAbをフエリチン測定に使用し、
そして酵素接合CM−H9McAbをPLF測定に使用した。2.59gのアル
カリホスファターゼ(AP)−接合CM−H9McAbに結合する胎盤フェリチ
ン量とPLF 10単位(IOUPLP)と定義する。
9、統計分析
データをスチューデントのtテスト、相関系数、直線状回帰、およびカイ2乗テ
ストを使用する統計のパッケージであるEPISTATで、IBM−ATパーソ
ナルコンピュータ処理し分析した。
2、結 果
1、8IV感染患者のフェリチンおよびPLFの血清レベルPLF特異的ELI
SAの使用により、HTV感染患者および健康な血液銀行献血者の血清中の全フ
ェリチンの量とは独立してPLF濃度が測定できた。かかる測定結果を第1A図
および第■表に示す。
(本頁以下余白)
第■表
正常な対照者:364
1(7V惑染者
A 16 g 3.24 0.04B
19 30 22.36 2.3XIO−’C81721,094
,4X10−’
D 26 11 3.6 0.058B
33 18 6.51 0.011正常な対照者:373
旧■感染者
A I8 4 0.72 0.39B 51
2 0.1 0.7CI8 6 2.49 0.
11D 14 23 23.29 1.49xlO−’E
17 37 32.55 <10−”ネ正常な対照
者と比較して
第1A図に示すように、PLFの平均濃度は健康な献血者において10±31.
5U/mlであった。検査した血清の70%は検出できる程のPLFを含有せず
、IOU/mlより高い濃度を存するものは10%のみであったことは注目すべ
きである(第1A図、第1表)。標準(p <0.01)よりも有意に高く、最
高濃度のPLF(25±25.3および18.2±16Ll/d)が臨床的徴候
のある疾患の初期の患者で観察された(B、C期)(第1A図)。また、正常の
血清から得られた結果とは対照的に、これら患者の血清の61−68%は、その
血清中に100/−以上のPLFを含有していた(第1A図、第■表)。
一方、さらに進行したHrvg染を有する患者(D。
E期)は血清中の平均PLFレベル(7,8±11.7.9.7±14.7)が
比較的低く、これは正常な対照者のそれとは有意に相異しなかった(第1A図)
。さらに、エイズ患者の29.7%および35.3%のみが、100/it’以
上の血清PLFを有した(第1A図、第■表)。
上記結果と対照的に、正常のフェリチンレベルは疾患が進行するに伴い漸進的に
上昇した(第1B図、第■表)。進行した疾患を有する患者(D、E期)の62
および68.5%は、200ng/m1以上の血清フェリチンを存していた(第
1B図、第■表)。臨床的あるいは身体的徴候のないHIV陽性血清患者の中で
(A期)、平均PLFレベルは正常値をこえて20.7±34.2U/meまで
わずかに増大し、33%の患者は正常な対照者の値と有意に相異しない10U/
−以上を有していた(第1A図、第■表)。全フェリチンレベルもまた健康な献
血者のそれとは有意に異ならなかった(第1B図、第■表)。
2、疾患の進行に対する高い血清PLFおよび正常フェリチンの関係
第1表に示す個々の結果の分割表分析を、PLFについてはIOU/’+++/
(正常な対照レベルの90%がこの値より下であるのて選択)そして全フェリ
チンについては200ng/ml(正常な対照レベルの92.5%が、この値よ
り下であるので選択)の切り捨てレベルを使用して実施した。得られた結果は、
血清PLFレベルの上昇と比較的初期の1(rV感染の存在との間の統計的に有
意な関係を示しくBおよびC期については、それぞれp=23XlO−′および
p=4.4X10−“)、−万全フエリチンレベルの上昇は進行した疾患との関
連が高かった(DおよびE期にはそれぞれり=1.49X10−@およびp<1
0−〇(第π表)。
患者の末梢血液中におけるCD4“およびCD8+細胞の数とPLFおよび全フ
ェリチンの血清レベルとの間で行なわれた相関関係調査により、循環しているC
D4“細胞の数と血清PLFレベルとの間の陽性の関係(相関係数0.17、p
<0.02)か明らかになった。PLFレベルは循環しているCD4+細胞の数
の減少とともに減少した。検出できない程のPLFLか存しない最高に進行した
疾患(D、E期)を有する患者の大部分は非常に低いかあるいは検出できない程
のCD4″″細胞しか有しないことは注目すべきである。
次に我々はCD4+リンパ球数に対する血清PLFレベル(検出できる量を有す
る血清中)の比率を測定した(第2図)。おもしろいことに、エイズ患者(E期
)は疾患初期(B、C)の患者で観察されるより有意に高いPLF U/CD4
″″細胞(p =7.89X10−”)比を有した(第2図)。PLFレベルと
CD8”細胞数との間には有意な相関関係は全く見られなかった。これらの結果
は、PLFはCD4+細胞により生成され、分泌されるという考えと一致する。
対照的に、陰性の相関関係(係数−0,3、p <0.0001)か、正常のフ
ェリチン濃度とCD4”およびCD8′″両リンパ球の数との間に見られた。全
フェリチンの増加が漸進的リンパ球減少と平行しており、このことは通常のフェ
リチンの主要源がHrV感染リンパ球ではないことを示唆している。
3、旧■感染患者由来のリンパ球の細胞表面抗原PLFはT細胞に結合しそして
ヒツジ赤血球ロゼツトを阻止することは以前示されているので(Morozら、
1977、 C11n、 Expital、 Immunol、 29
:30−35; G11lerら。
1977、 Cancer Immunol、 Immunother、 3:
1O1−105)、我々はPLFを担持するリンパ球がHIV感染患者で確認さ
れつるという可能性について調査した。第3図に示すように、種々の期(A−E
)にあるHIV感染患者からの循環リンパ球の3−28%かCM−H9McAb
と反応し、従って表面PLFを示していた。また低い割合のリンパ球(0,2−
2,5%)は細胞質PLFも示した(第3図)。
予想した様に、T細胞サブセットの比率は旧V感染患者で逆であった(第■表)
。
T4” 49; 5±9.4 24.7±14.578”
22.9±6.3 39.8±13,8Tll”
76.2±9.7 81.8±9.0T11”T4−T8−b6.
9±7.8 20.1±8.2PLF+c0.78±1.17 15.2±6
.4a HIV感染患者の数:A期=1、B期=2、C期=6、D期=1、E
期=2゜
b Tll”細胞の%からT4”およびT8+細胞の%の合計を引いた値。こ
こに示される結果は、スチューデントTテストCp=9.76X10−’)によ
り測定して有意に異なる。
c p<10@。PLF染色にはT細胞サブセyト定量に用いた35人の正常
提供者のうち15人を分析した。全旧■感染患者に関しては、金膜マーカー(P
LFを含む)を同時McAbs T4および/またはT8により同定されるリン
ノく球により、正常の被験者に比較してHIV感染患者でTllMcAbにより
染色されるリンパ球の割合が有意に少ないことの説明ができる(第■表)。この
観察により、T4あるいはT8モノクローナル抗体と反応しない増大したTll
+集団(Tl 1”T4−78−)の存在が明らかにされた。
この集団は正常な対照者(6,9±7.8)におけるよりもHIV感染患者にお
ける方が有意に高い(p=9.76X10−”)。
HrV感染患者におケルコノサブ集団(Tl 1”T4−T8−X正常な被験者
におけるよりも約13.2%上回る)は同じ旧■感染被験者においてPLF陽性
(15,16±6.39%)(第■表)として同定された集団の大きさと類似す
る。
CM−H9McAbと反応する表面PLFをどのT細胞サブセットが担持するか
解明するためにさらに実験を行なった。後期旧V感染を有する2人の被験者から
のリンパ球上のCD4およびPLFに対する二重標識(第■表)では、PLFは
CD4”でないリンパ球と主に関連していることが示された。
抗−T4および抗−PLF(CM−89)モノクローナル抗体を使用した、AI
DS患者からのリンパ球の二重の膜免疫染色T4” 42
28PLF ” 13 13T
4”PLF” 0 5染色されず 4
854
4、 HIV感染患者からのリンパ球の細胞表面抗原におよぼすレバミソール
の作用
旧■感染患者の末梢血液リンパ球のインビトロでレバミソールて処理した場合、
2種類の同時発生の現象が起った。T8 McAbで染色された細胞の数は約2
0%増大したが、一方CM−H9陽性リンパ球(PLFにおおわれた)の数は約
15%減少した。T4+染色細胞の数はレバミソール処理の後変化しなかった(
第4図)。Tll”″(CD2+)細胞の数もレバミソール処理のあと変化しな
かった。
これらの結果は、CD4およびPLFに特異的なMcAbで二重標識した後に得
られた結果といっしょにする。と、しバミソールは膜に結合したPLFの脱落を
生じ、CD8”CD2″″T細胞部分のCD8決定基を露出させることを示唆し
ている。組織培養培地中における平行したインキュベーションでは同等の作用を
有しなかった(第4図)。
28、リンパ増殖性疾患を有する患者のイソフェリチン下記に詳述する例におい
て、血清中の全フェリチンおよびPLFのレベルを健康な個体およびリンパ増殖
性疾患や多発性ミエローマを存する患者において測定した。正常な被験者の大部
分は血清中にはPLFが欠けていた。血清中のPLFレベルの増大は、急性リン
パ性白血病(ALL)患者のみならず、ホジキンリンパ腫ならびに低度と中開度
の非ホジキンリンパ腫の患者で観察された。またこれらの患者における全フェリ
チンも上昇していた。慢性リンパ性白血病(CLL)および多発性ミエローマ患
者は、正常なレベルの普通の血清フェリチンを示したが、一方血清中のPLFは
なかった(Morozら。
1987、 IExp、 Hematol、 15:258−262をも参
照)。
1、材料および方法
1、被験者
血清試料は血液学的に正常な40人の血液銀行献血者および多発性ミエローマを
有する患者のみならず、種々のリンパ増殖性障害を有する70人の患者から得た
。
慢性リンパ性白血病(CLL)患者が20人、非ホジキンリンパ腫患者が18人
、ホジキン病患者か15人、多発性ミニローマ患者が5人そしてALL患者が2
人であった。
中程度の非ホジキンリンパ腫患者のうち、2人は末梢血液へのかかわりを存して
いた。非ホジキンリンパ腫を有する1人の患者およびALLを有する2人の患者
はフェリチン測定に先立ち、それぞれ6包の包装された赤血球の輸血を受けた。
血清試料は追跡期間、診断時および治療中あるいは活動性疾患中に1回採取した
。
ホジキン病患者だけは寛解期間中もまた血清を採取した。リンパ腫の分類は実用
分類に従ってなされた(Kruegerら、 1983. Cancer
52:833)。
2、モノクローナル抗体
McAb CM−G8およびCM−89は上記第6節以下に記載されるようにし
てヒトPLFに対して生成された(Morozら、 1985. Cl1n
、 Chim、 Acta 148:111も参照) 、 McAbは50
%飽和硫酸アンモニウム溶液で沈降させた後、腹水液から得た。標準物として使
用したPLFは、上記したようにジエチルアミノエチル(DEAE)−セルロー
スカラムで精製した後得られた(Morozら、 1985. Cl1n。
Chim、 Acta 148:111も参照)肝臓フェリチン標準物はMEL
ISAフェリチンキット (Elias Medizintechnik。
Freibury、 FRG)から得た。2.50pgのアルカリホスファター
ゼ(AP)接合CM−H9McAbに結合するPLFの量をl0LIのPLFで
あると見なした。
3、フェリチンの定量的測定
MELISA市販フェリチンキットはElisa Medizintechni
kより得、製造業者の手引書に従って使用した。このキットで、ペルオキシダー
ゼ接合ポリクローナル抗ヒト肝臓フェリチンの結合を測定する。
4、 PLFおよび一般イソフェリチンに対するモノクローナル抗体ELISA
Vollerら(1975,Lancet ]:426)の改変を加えたEng
va 1およびPerlmann(1972,J、 1mmuno1.109:
129)の酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)を肝臓の血清中フ
ェリチンおよびPLFイソ形態(それぞれMcELISAA型およびMcELI
SA B型)を測定するためのELISAをフォーマットするのに用いた。両ア
ッセイにおいて、全てのフェリチンに結合するMcAb CM−G8を固相に結
合させた。第2部位、McAb−酵素接合反応には、CM−G8 McAbをM
cELrSA A型に使用しそしてCM−89McAbをKicELIsA B
型に使用した。
A型およびB型McELISAは下記の様に行った二マイクロタイタープレート
のウェルに150μlのCM−G8 MeAb(100μg/−リン酸緩衝食塩
水[PBS]、 pH7,2)を被覆して4°Cで一夜インキユベートした。プ
レートをPBS−Tween (PBSおよび0.05%のTween20)で
3回洗浄しそして振り動かして乾燥した。
PBS−Tween O,025%中のMcELISA A型で1:2にそして
McELISA B型で1=4に希釈した試験血清(100μβ)を二通りずつ
ウェルに加えた。血清希釈物およびフェリチン標準物もまた二通りずつ加えた。
高フェリチン濃度を有する血清試料を、高い希釈度での回収を測定するために希
釈物の中に置いた。プレートをMcELISA A中では4°Cで1時間、そし
てMcELISA B中では1夜インキユベートし、PBS−Tweenで3回
洗浄し、そして100μlのAP−McAb接合体(0,4μg)を各ウェルに
加えた。プレートを室温でさらに120分間インキユベートシそして再び3回洗
浄した。酵素基板(p−ニトロフェニルホスヘート、1■/ mlジェタノール
アミン緩衝液、pH8,0、および0.5 mmol MgC12)を加え、モ
して10−30分後に0.05m1の2MNaOHを添加することにより反応を
停止させた。発色した生成物の量は405μmでの吸光度により測定した。
2、結果
下記に記載する結果は、血清中のPLFレベルが急性リンパ性白血病、活動性ホ
ジキンリンパ腫および低〜中程度の非ホジキンリンパ腫のようなリンパ増殖性疾
患を有する患者においては上昇していることを示している。
1、異なるELISAによる肝臓フェリチン標準物の評価MELISA市販キッ
トから得た肝臓フェリチン標準物を新しいMcELISA A型によりアッセイ
しそして市販のMELISAキットからのそれと比較した。115−500n/
mlの範囲の濃度における肝臓フェリチンの結合パターンは同アンセイシステム
において同様であった。
MELISAキットから供給された低および高レベルのフェリチンを含有する血
清試料を2種のシステムによりアッセイした。低い対照レベルのフェリチン濃度
はMcELISA A型およびMELISAキッドでそれぞれ70ng/mlお
よび57ng/rAlであった。両方の値は、MELISA製造者により指定さ
れた範囲(40−70ng/mj)内であった。
高レベル対照のフェリチン濃度は、両システムによりアッセイして500ng/
r++1であった(製造者の所定の範囲は350−500ng/ml)。
さらに、McELISA A型およびMELISAアッセイにより得られたフェ
リチン結果間の相関関係を検べた。すなわち、110−150n/mj’)の範
囲にわたる正常の献血者からの22血清および550−400n/mj’の範囲
にわたる癌患者からの21血清を検査した。正常な範囲の相関係数は0.98で
、回帰等式はy=1.05±8.1であった。高い範囲において、相関係数は0
.967、回帰等式はy=1.37±21、09であった。
この結果は、AP接合CM−G8 McAbを使用したMcELISAA型は血
清中の肝臓型フェリチンの正常レベルの定量的測定に好適であることを示してい
る。しかしながら、高い範囲におけるフェリチン測定では、MEL[SAによる
よりもMcELISA A型により高い量が計測された。
2、 CM−G8およびCM−H9McAbに対する胎盤および肝臓フェリチン
の結合
胎盤および肝臓フェリチンの両方共AP−CM−G8 McAbの接合体を使用
したMcELISA A型で測定した。これら2種のイソフェリチンの同様な結
合パターンが30−8001g/m!!の濃度範囲で観察された。この結果は、
我々の新しく開発したMcELISA A型は肝臓およびPLFイソフェリチン
両方の測定に好適であることを示している。
それとは対照的に、PLFの詳細な測定はλ1cELIsA B型が使用された
場合のみ可能であった。
McELISA B型におけるPLFに対するAP−接合CM−)19McAb
の結合は2.5から20単位の濃度範囲では直線状であるが、一方100から8
00ng/m1の濃度範囲における肝臓フェリチンはAP接合CM−H9McA
bと結合しなかった。
これらの結果はPLFの検出に関するMcELISA B型の特異性を示してい
る。
3、健康個体およびリンパ増殖性疾患を有する患者の血清中のイソフェリチン
健康個体およびリンパ増殖性疾患を有する患者から得たイソフェリチンのアッセ
イ結果を第7表に示す。
(この頁以下余白)
健康個体、およびリンパ増殖性疾患および多発性ミエローマを有する患者中のイ
ソフェリチン起源および診断 ユ フ籾チン(ng/ml”) PLF(U
/ml)血液銀行献血者 40 85.3±65.9 8.1±14.8
男性 24108.0±58.0 10.0±10.0女性 16 50.
3±59.8 4.5±7.7CLし 20 66.3±33.0
6.3±13.5ALLb 2 600.0± O”
140.0±84.8”多発性ミニ叶? 5 68.5±39
.2 0ネジキンリンパ腫
活動性 5 359.0±236.0” 47.0±43.0”寛解期
10 95.1±46.7 15.3±19.3非ネジキンリンパ
腫
低度 7218.3±186.9° 97.l±39.0”中開度 9
272.8±180.8” 41.9±35.8”高度 2380±31
16±8.5
a慢性リンパ性白血病
す急性リンパ性白血病
スチューデントtテストによると血液銀行献血者とは有意に異なる”p<0.0
25; ”p <0.005゜McELISA A型により健康個体の血清中
で計測されたフェリチンの平均濃度は85.3±65.9ng/m 47であっ
た(第7表)。平均フェリチン濃度は、女性(50,3±59.8ng/mjl
’)よりも男性(108±58ng/m1)において高かった。
存意に高いフェリチンレベル(p < 0.025)は下記の悪性疾患に罹患し
ている患者の血清で測定された。すなわち、ホジキンリンパ腫(359±236
ng/M)および低度と中開度の非ホジキンリンパ腫(それぞれ218.3±1
86、9および272.8±180.88ng/mj)、ならびにALL患者2
人(600±Ong/mj’)。寛解期のホジキンリンパ腫患者の血清は、健康
個体のそれらと同様な平均フェリチンレベル(95,1±46.7ng/ml)
を示した。CLL患者および多発性ミエローマ患者は正常なフェリチンレベルを
示した(それぞれ66.3±33および68.5±39.2ng/ml)。
McELISA A型で測定した個々のフェリチン濃度を第5図に示す。
McELISA B型により測定した健康個体の血清中におけるPLFの平均血
清濃度は8.1±14.30/−であった(第7表)。女性(4,5±7.7
U/mt’)より男性(IO+100/rnl)血清中においてより高い濃度が
測定されたが、これらは統計学的に意味はない。検査した血清の70%が検出で
きる程のPLFを全く含有してなかったことに注目すべきである。正常(p <
0.025)より有意に高い濃度のPLFはホジキン病患者(47±43ng
/ml)および低度と中開度の非ホジキンリンパ腫患者(それぞれ97.1±3
9および41.9±35.80/ml)の血清中で測定された。寛解期のホジキ
ンリンパ腫患者は、健康個体(15,3±19.30/mj)のそれとは有意に
異ならない血清PLFレベルを存した。またALLの2人の患者(80−200
0/m1の範囲)でも高いPLFレベルが測定された。全くないかあるいは非常
に低いPLF濃度は多発性ミエローマ(0)およびCLL (6,3±13.5
0/ml)の患者の血清中で見られ、CLL患者の血清の85%は完全に陰性で
あった。PLFの血清濃度の個々の分布を第6図に示す。
29、自己免疫状態におけるイソフェリチンPLFの血清レベルを、種々の自己
免疫状態を存すると診断された患者に由来する貯蔵した試料から回顧的に測定し
た。第8図に示す結果は、血清PLPレベルは、多発性硬化症、重症筋無力症お
よびリウマチ性関節炎を有すると診断された患者において高まっていたことを示
している。これら自己免疫状態のそれぞれは免疫不全を特徴とする。
30、ハイブリドーマの寄託
下記ハイブリドーマをフランスのCo11ection Nationaled
e Cu1tures de Microorganisms of the
In5titutePasteur in Parisに寄託しそして以下に示
される受託番号を得た:
ハイブリドーマ 受託番号
CM−H91−256
本発明は寄託されたハイブリトーマまたは本発明の一局面のひとつの説明として
意図される実施例に開示される実施態様によって範囲を限定されるものではなく
、そして機能的に同等の任意のハイブリドーマおよび方法は本発明の範囲内にあ
る。事実、ここに示したり記載したことに加え本発明の種々の改変が前出の記載
から当業者には明らかであろう。かかる改変は本発明の範囲に該当することが意
図される。
(この頁以下余白)
FIG、IB
ns40 n524 n!49 n”25
n冨37 n−”AFIG、IA
祷X
エイス、町・右0イ屑J釆丁細月色丁ブじットコ
■
PLF 葦位 /ml
月参層インフムワナン (4’+fL>国際v4査報告
1mIetMI噂11耐^91+(a14mNI1.or’prlTICQQI
QnQM
Claims (16)
- 1. (a)患者から血液試料を得ること、および(b)血液試料中の胎盤イソフェリ チンの濃度を測定すること、 を含んでなり、胎盤イソフェリチンの濃度上昇が免疫抑制の初期段階と相関関係 にある、免疫抑制の診断および予知の方法。
- 2.血液試料が血清からなる請求の範囲1記載の方法。
- 3.血液試料が末梢リンパ球からなりそして末梢血液リンパ球表面に結合した胎 盤イソフェリチンの濃度が測定される請求の範囲1記載の方法。
- 4. (a)患者から血液試料を得ること、および(b)血液試料中の胎盤イソフェリ チンの濃度を測定すること、 を含んでなり、試料中の胎盤イソフェリチンの濃度上昇が初期段階疾患を示すも のである、HIV感染に関連した後天性免疫不全の予知および病期判定のための 方法。
- 5.血液試料が血清試料からなる請求の範囲4記載の方法。
- 6.血液試料が末梢血液リンパ球からなり、そして末梢血液リンパ球の表面に結 合した胎盤イソフェリチンの濃度が測定される請求の範囲4記載の方法。
- 7. (a)患者から血清試料および末梢血液リンパ球試料を得ること、 (b)(i)血清試料中の胎盤イソフェリチンの濃度および(ii)末梢血液リ ンパ球試料中のCD4+リンパ球の数を測定すること、そして (c)末梢血液リンパ球試料におけるCD4+リンパ球の数に対する血清試料中 の胎盤イソフェリチンの濃度の比率を測定すること、 を含んでなり、この比率の増大は疾患の進行を示すものである、HIV感染に関 連した後天性免疫不全の予知および病期判定のための方法。
- 8. (a)患者から血清試料を得ること、および(b)血清試料中の胎盤イソフェリ チンおよび成人フェリチンの濃度を測定すること、 を含んでなり、ここで(i)試料中における胎盤イソフェリチンの血清濃度上昇 および成人フェリチンの正常血清濃度は初期疾患を示し、一方(ii)試料中の 胎盤イソフェリチンの正常血清濃度および成人フェリチン血清濃度上昇は後期疾 患を示すものである、HIV感染に関連した後天性免疫不全の予知およ病期判定 のための方法。
- 9.試料中の胎盤イソフェリチンの濃度が、(a)試料を胎盤イソフェリチン特 異的抗体と接触させること、および (b)試料に結合する抗体の量を測定すること、を含んでなる成人フェリチンと 交差反応しない胎盤イソフェリチン特異的抗体を用いるイムノアッセイにより測 定され、試料に結合した抗体の量が試料中の胎盤イソフェリチンの量と相関関係 にある、請求の範囲1,2,3,4,5,6,7または8記載の方法。
- 10.抗体が、CollectionNationaledeCultures deMicroorganismsに寄託され、受託番号I−256を有するハ イブリドーマ細胞系CM−H9により産生されるモノクローナル抗体からなる請 求の範囲9記載の方法。
- 11.胎盤フェリチン濃度が、2.5ピコグラムのモノクローナル抗体CM−H 9と結合する胎盤イソフェリチンの量が10単位であると定義さ、れる単位で測 定される請求の範囲10記載の方法。
- 12.胎盤イソフェリチン特異的抗体が、(a)試料中の胎盤イソフェリチンが 固定化された相上に捕捉されるように、試料を胎盤イソフェリチンに特異的な固 定化抗体と接触させること、(b)固定化相からすべての未結合試料を除去する こと、 (c)胎盤イソフェリチンに特異的な抗体に結合されたシグナル生成性成分を含 有する接合体を固定化相に加えること、 (d)固定化相から未結合接合体を全て除去すること、そして (e)固定化相に結合する接合体の量を測定すること、を含んでなり、固定化相 に結合した接合体の量が試料中に存在する胎盤イソフェリチンの量と相関関係に ある、サンドウィッチイムノアッセイ系に配置されて使用される請求の範囲9記 載の方法。
- 13.胎盤イソフェリチン特異的抗体がCollectionNational edeCulturesdeMicroorganismsに寄託され、受託番 号I−256を有するハイブリドーマ細胞系CH−H9により産生されるモノク ローナル抗体からなる請求の範囲12記載の方法。
- 14.試料中の胎盤イソフェリチンおよび成人フェリチンの濃度が、 (a)試料を (i)成人フェリチンと交差反応しない胎盤イソフェリチンに特異的な第1の抗 体、および(ii)成人フェリチンと反応する第2の抗体と接触させること、そ して (b)試料に結合する第1の抗体量および第2の抗体量を測定すること、 を含んでなる少なくとも2種の抗体を使用するイムノアッセイにより測定され、 試料に結合する第1の抗体の量が試料中に存在する胎盤イソフェリチン量と相関 関係にあり、そして試料に結合する第2の抗体の量が試料中に存在する成人フェ リチン量と相関関係にある、請求の範囲8記載の方法。
- 15.抗体が、 (a)試料を、試料中のフェリチンの全イソ形態物が固定化相上に捕捉されるよ うに、胎盤イソフェリチンおよび成人フェリチンの両方と交差反応する固定化さ れた第2の抗体と接触させること、(b)固定化相からすべての未結合試料を除 去すること、 (c) (i)胎盤イソフェリチンに特異的な第1の抗体または (ii)胎盤イソフェリチンおよび成人フェリチンの両方と交差反応する第2の 抗体、 のいずれか一方に接合されたシグナル生成性成分を含有する接合体を固定化相に 加えること、(d)固定化相からすべての未結合接合体を除去すること、そして (e)固定化相に結合した接合体の量を検出すること、を含んでなるサンドウィ ッチイムノアッセイ中に配置して使用され、(i)固定化相に結合した第1の抗 体接合体の量が試料中に存在する胎盤イソフェリチンの量と相関関係にあり、そ して(ii)固定化相に結合した第2の抗体接合体の量が試料中に存在する成人 フェリチンの量と相関関係にある、請求の範囲14記載の方法。
- 16. (a)第1の抗体がCollectionNationaledeCultur esdeMicroorganismsに寄託され、受託番号I−256を有す るハイプリドーマ細胞系CM−H9により産生されるモノクローナル抗体からな り、そして(b)第2の抗体がハイプリドーマ細胞系CM−G8より産生され、 胎盤イソフェリチンおよび成人フェリチンの両方と交差反応するモノクローナル 抗体からなる請求の範囲14または15記載の方法。
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