JPH03502759A - タンパク質の13位にアミノ酸変異を有する活性化Rasタンパク質に対するモノクローナル抗体 - Google Patents

タンパク質の13位にアミノ酸変異を有する活性化Rasタンパク質に対するモノクローナル抗体

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JPH03502759A JP1502649A JP50264989A JPH03502759A JP H03502759 A JPH03502759 A JP H03502759A JP 1502649 A JP1502649 A JP 1502649A JP 50264989 A JP50264989 A JP 50264989A JP H03502759 A JPH03502759 A JP H03502759A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 タンパク質の13位にアミノ酸変異を有する活性化Rasタンパク質に対するモ ノクローナル抗体発明の分野 本発明はrasタンパク質の13位がアスパラギン酸またはバリンでアミノ酸置 換された活性化(発癌性) rasタンパク質に対して免疫反応性のあるマウス モノクローナル抗体(Mab)および抗体断片に関する。集合的にp21と称さ れるこれらの活性化rasタンパク質は急性骨髄性白血病およびを髄形成異常症 候群(myelodysplastic syndrome)と称される前白血 病疾患などの疾病において発見されている。更に、それら抗体を分泌するハイブ リドーマセルライン、本発明の抗体または抗体断片の悪性および前悪性障害の診 断、段階決定(staging)および分類に際しての使用に関する。
及旦!すし艷 正常遺伝子(DNA)は細胞の増殖、分化および生存に必要なタンパク質をコー ドする。細胞濁期の不適切な時点で正常タンパク質が過剰発現、変異または発現 すると正常細胞が癌細胞に変わることがある。正常遺伝子がこのように働くとき それらは発癌遺伝子と呼ばれる。
ras遺伝子は広く様々な有核哺乳動物細胞中に存在し、そして正常な細胞機能 に関与している。ras遺伝子の77ミリーは21.000の分子量を有しp2 1と称される免疫学的に関連付けられる一連のタンパク質をコードする。哺乳動 物細胞中に存在するras遺伝子はマウス肉腫ウィルス発癌遺伝子と同種である ことが実証されている(Wein−berg、 at al、、米国特許第4. 535.058号: Harvey(1964)、Nature、 104 : 1104 : Kirsten et al、 (1967)、J、N、C。
1、.39 : 311)。ウィルスおよび細胞のras遺伝子は膜結合タンパ ク質をコードしくWillingham、 et al、 (1980)、Ce 11.19: 1005) 、そして該タンパク質はグアニンヌクレオチドを結 合しく5colnick、 at al、 (1979)PNAS(USA)、 76 : 5355 : Papageorge、 et al、(1982) 、J、 Virol、、 44::509およびFinek、 et al、− (1984)、Ce11.37: 151)また固有のGTPアーゼ活性を有す る(McGrath et al、 (1984)、Nature、 310  : 644 : Sweet et al、(1984)、Nature、 3 11=273 ; Gibbs et al、 (1984) PNAS(υ5 A)81 : 5704 ;およびManne et al、 (1985)P NAS 82 : 37B)。
受容体(レシピエンド)としてNIH3T3細胞を用いたDNA介在トランスフ ェクション実験により、Harvey (ras−H)およびKirsten( ras−H)肉腫ウィルスのras遺伝子と同種の活性化形質転換遺伝子群が確 認されるに到った。ras−Nと指体されるras群の第三のメンバーが確認さ れているが、レトロウィルスカウンターバートを有するかどうかは分っていない 。活性化ras遺伝子はタンパク質の12.13または61位にアミノ酸置換を 有し、それらの正常ホモログとは構造的に区別される(Tabin、 et a l、(1982)、Nature、 300 : 143 : Reddy e t al、 (1982)Nature、 300 :149 ; Bos e t al、(1985)Nature、 315 : 716 ;およびYua saet al、(1983)Nature、303 : 775〜779)。
Chew、Abstracts。
CA 100(1) : 1425nに引用されているTaparowsky  et al、。
Banbury Report、 14 : 123〜133 (1983)は 、Hras p21のN末端から12番目の残基がグリシンからバリンI;変わ るだけで正常遺伝子を形質転換遺伝子に変えるのに十分であることを教示してい る。Chem、 Abstracts 99 (19) :1530936に引 用されているShimizu et al、、 Nature、 304(59 26)、 497−500(1983)は、v−ki−ras遺伝子のヒト肺癌 セルラインcalu−1ホモログのアミノ酸12位にシスティン残基が存在して いることを教示している。Chem、 Abstracts CA、 99 ( 19) : 153080vに引用されているFusano eLal、、 J 、 Mo1. Appl、 Cenat、、 2(2) : 173〜180( 1983)はT24H−ras−1遺伝子産生物がHarvey肉腫ウィルスに よりコードされるv−H−ras p21形質転換タンパク質とほぼ同一である ことを教示している。活性化ras形質転換遺伝子は、肉腫、神経芽細胞腫、黒 色腫および癌腫を含む新生物の10〜20%に認められている。ある種の形態の 白血病においては、活性化ras遺伝子および対応するタンパク質は試験された 腫瘍の50%以上において認められている。
これらの活性化ras遺伝子および変異タンパク質は確立されたセルラインおよ び原発性および転移性腫瘍にも認められている。Gambke et al、( Nature 307 : 476、1984)は急性骨髄芽球性白血病(AM L)患者からの骨髄細胞中に形質転換N−ras遺伝子を実証した。これに対し 、同じ患者の神経芽細胞からのDNAは形質転換性ではなかった。
1)21  rasタンパク質はその正常で活性化されていない形では、12位 および13位にグリシンというアミノ酸を、そして61位にグルタミンというア ミノ酸を含んでいる。
正常細胞中に認められるp21タンパク質は5〜19位のアミノ酸残基に関し次 の一次アミノ酸構造を有している:Sリジン−ロイシン−バリン−バリン−バリ ン−クリシン−アラニン−グリシン−グリシン−バリン−グリシン−リジン−セ リン−アラニン−ロイシンIIこれまでの報告(Furth et al、(1 982)、  J、 Virol。
43:294)は、酵母および哺乳動物細胞における正常および活性化または発 癌性(変異) ras p21タンパク質に対し反応性のあるいくつかのラット モノクローナル抗体を記載しているo Carney et al、、 Pro c、 Nat、 Acad、 Sci、。
USA、 Vol、 83. pp、 7485〜7489(1986)および 1986年8月6日に公開されたEPO公開No、 019003は、活性化r asタンパク質に対して特異的なモノクローナル抗体を開示している。このモノ クローナル抗体は、12位のグリシンに代えてバリンをコードする変異ras2 I!伝子のアミノ酸に相当する合成ペプチドに対して作られた。Chew、   Abstra−cts 104:1665706に引用されているCarney  et al、、 UCLASymp、 Mo1. Ce11. Biol、、   New Ser、  1985はヒト癌腫に対し免疫反応性を示すras関 連合成ペプチドに対して作られたモノクローナル抗体を開示している。Carn ey etal、は12位にグルタミン酸、アルギニンおよびバリンのアミノ酸 置換を含む合成ペプチドに対し作られた一連のモノクローナル抗体を報告した( 1987年7月7〜11日にメリーランド州FrederickのHood C oCo11eで開催された発癌遺伝子に関する第3回年余(The 3rd A nnual Meet−4ng on Oncogenes)からの抄録誌)。
様々な形態のrasp21タンパク質と反応させるべく様々な方法により作られ た他のモノクローナル抗体も報告されている。Handet al、 Proc 、Nat、 Acad、 Sci、 USA、 Vol、 81. pp、52 27〜5231 (1934) ; Thor et al、、 Nature 、 Vol、 311. pp−562〜565(1984) ; Wong  et al、、 Cancer Re5earch、 Vol。
46、 pp、6029−6033 (1986)およびTanaka、 Pr oc、 Natl。
Acad、 Sci、、 USA、 Vol、 82. pp、3400−34 04(1985)。
いくつかの科学的報告は正常細胞が13位にグリシンを有するrasタンパク質 を含んでいることを示している。
1985年にBos at al、 (Nature 315: 726198 5)はAML患者の細胞から単離されたDNAがN I H3T3細胞を形質転 換できることを実証した。この結果は発癌遺伝子の存在について極めて示唆に富 んでいる。これらの形質転換遺伝子は活性化ras遺伝子であることが判明した 。これに対し、正常組織からのDNAは形質転換性がなく従って活性化N ra sを含んでいなかった。これらの研究者はオリゴヌクレオチドグローブを用いて 活性化N ras遺伝子に変異があったかどうかを分析し、そして活性化N r as遺伝子がタンパク質の13位にアミノ酸置換を生じる変異を含んでいること を見出した。13位におけるこれらの変異は正常アミノ酸であるグリシンに代わ るアスパラギン酸またはバリンのいずれかであることが判明した。
1987年の二つの報告は13位にアルギニンを有するras変異を記載してい る。N1tta et al、  はヒト直腸癌腫から単離された活性化N r as p21の13位にグリシンからアルギニンへのアミノ酸置換が生じている ことを示した(Jpn J Cancer Res、(Gann)、 78.2 1〜261987)。HiraieL al、による報告(Nature 32 7 : 4301987)は、を髄形成異常症候群患者からの骨髄細胞中に活性 化N ras遺伝子を示した。Hirai  et al、  によるこれらの 所見は、13位が変異した活性化N  ras遺伝子の存在が白血病の初期段階 で重要かもしれないことを示唆している。
E、 Liu et al、による報告(Nature 330: 186.1 987)は、を髄形成異常症候群患者のras p21の13位にアスパラギン 酸変異が存在していることを該患者が急性白血病に進行する1、5年前に実証し た。従って骨髄芽細胞(mye−1oplastic)症候群患者を本発明の主 題であるモノクローナル抗体を用いて13位に変異を有する活性化rasタンパ ク質の存在を指標にスクリーニングすることはどの骨髄芽細胞症候群患者が急性 白血病に進む危険性が高いかを予測する価値ある試験となり得る。
最も最近では、Wodnar−Filipowicz et al、  はヒト T細胞非ホジキンリンパ腫に活性化N ras遺伝子の存在を報告している(O ncogene、 pp、 457〜46L Vol、 1.、 No、4(1 987))。これらの研究は13位のグリシンがシスティンに置換されているこ とを実証した。
寄託についての陳述 1、 13位にアスパラギン酸を含む活性化rasタンパク質に対し反応性があ るモノクローナル抗体を分泌することが判明しかつ本発明の対象であるハイブリ ドーマセルラインをブダペスト条約に従ってthe AmericanType  Ti5sue Cu1ture Co11ection(ATCC)に寄託し た。
ハイブリドーマD753−13(129)はHB 9632と指称され、またハ イブリドーマD765−13(146)はHB 9633と指称され jこ 。
2.13位にバリンを含む活性化rasタンパク質に対し反応性があるモノクロ ーナル抗体を分泌することが判明しかつ本発明の主題であるハイブリドーマセル ラインをブダペスト条約に従ってthe American Type Ti5 sueCulture Co11ection(ATCC)に寄託した。ハイブ リドーマV647−13はHB 9634と指称された。
本発明の主題は、13位にアスパラギン酸またはバリンというアミノ酸を含む活 性化rasタンパク質と反応するモノクローナル抗体の誘導、産生および特徴付 けであり、またこれらのモノクローナル抗体は13位にグリシンを含む正常ra sタンパク質とは反応しない。本発明に記載の抗体は新生物の細胞中および前癌 状態の細胞中の活性化p21を検出するための価値ある診断ツールである。本発 明に記載の抗体は急性骨髄性白血病患者または白血病発現前症候群患者からの細 胞が13位にアスパラギン酸またはバリンのいずれかを有する活性化ras p 21を有しているかどうかを決定するための価値あるツールである。
Ba1b/cXC57BQ/6マウスをペプチドlまたはペプチド2と指称され る合成ペプチドで数回免疫した。ペプチドlは13位にアスパラギン酸を有する 活性化p21のアミノ酸構造を有しているのに対し、ペプチド2は13位にバリ ンを有する活性化p21のアミノ酸構造を有している。
ペプチドlおよび2はいずれもペプチドのアミノ末端にシスティンというアミノ 酸を用いて合成した。システィンというアミノ酸はrasタンパク質の5位を占 めるリジンの直前の位置を占めるものではないが、担体タンパク質へのペプチド の結合(カップリング)を容易にするためにシスティンを加えた。しかしながら システィンを介しての結合は手順が複雑になり過ぎるので用いなかった。
システィンは合成された断片から除去しなかったが、目的の抗体または抗体断片 を分泌する適切なハイブリドーマセルラインの同定の妨げとはならなかった。ペ プチドlは次の構造を有するニジスティン−リジン−ロイシン−バリン−バリン −バリン−グリシン−アラニン−グリシン−アスパラギン酸−バリン−グリシン −リジン−セリン−アラニン−ロイシン。ペプチド2は次の構造を有するニジス ティン−リジン−ロイシン−バリン−バリン−/<リンーグリシンーアラニンー グリシンーバリンーバリンーグリシンーリジンーセリンーアラニンーロイシペプ チドlおよび2をゲルタールアルデヒドを用いて担体タンパク質である牛甲状腺 グロブリン(BTG)またはスカシガイのヘモシアニン(KLH)に結合させそ してマウスに接種した。BTGまたはKLHに結合したペプチドlまたは2で免 疫されたマウスからの牌細胞をSp2/ 0マウス黒色腫細胞と融合させ、そし て2週間後に71イブリドーマからの培養上清を酵素結合イムノソルベントアッ セイ(ELISA)により検索した。免疫ペプチド1(13位にアスパラギン酸 を含む)に対する反応性を有していることから、またペプチド2(13位にバリ ンを有する)またはペプチド3と指称される第3のペプチドに対する反応性を欠 いていることから0753−13(129)およびD765−13(146)と 指称されるハイブリドーマを選抜した。ペプチド3は13位がアスパラギン酸ま たはバリンで置換されているのではなく13位に正常アミノ酸であるグリシンを 有している点でペプチド1および2と相違した。ペプチド3の構造はシスティン −1リジン−ロイシン−バリン−バリン−バリン−グリシン−アラニン−グリシ ン−グリシン−バリン−グリシン−リジン−セリン−アラニン−ロイシン11で ある。ペプチド2(13位にバリンを含む)に対する反応性を有していることか ら、またペプチド1 (13位にアスパラギン酸を含む)およびペプチド3(1 3位にグリシンを含む)に対する反応性を欠いていることからV647−13と 指称されるハイブリドーマを選抜した。
発明の詳細な記述 Ba1b/cxC57BL/6マウスをASP/KLHと指称される免疫原で免 疫した。この免疫原は担体タンパク質であるスカシガイのヘモシアニンに結合さ れたペプチド1(13位にアスパラギン酸置換を含む)から成るものであった。
ペプチドの免疫原性を高めるためにそのペプチドをマウスへの注射に先立ち、担 体タンパク質に結合した。ASP/KLHの初回接種は70インドの完全アジュ バント中で1日目に行い、その後の免疫原500μ9の接種は融合まで2週問お きに行った。融合の3日前にD753−13が由来するマウス#4341および D765−13が由来するマウス#4355に対し適切な免疫原であるASP/  KLH免疫原を腹腔内に追加免疫した。
Ba l b/ c x C57BL/ 6 マウスをVal/KLHと指称さ れる免疫原で免疫した。これはKLH担体タンパク質に結合した(13位にバリ ンというアミノ酸を含む)ペプチド2より構成した。前述のマウスと同様、初回 接種は70インドの完全アジュバントと混合された免疫原で行い、そして免疫原 500μgの以後の接種は融合まで2週問おきに行った。融合の3日前にマウス にVal/KLH免疫厚を腹腔内に追加免疫した。
ハイブリドーマ作製方法 腹腔内追加免疫の3日後に適切な免疫マウスの肺臓を取り出しそして非分泌型骨 髄腫細胞5p210と融合させた。
牌細胞懸濁液を無血清DMEM−高グルコース培地中で調製しそして骨髄腫細胞 と4:lの比で混合した。この細胞混合物を室温、1200gで10分間遠心分 離した。上清除去後、チューブを軽くタッピングして細胞を再懸濁した。
376で30秒間にわたって1.0+ffの45%V/Vポリエチレングリコー ル3350(Baker)を添加することにより融合手順を開始した。
これらの細胞をピペット先端を用いて時々90秒間混合しそして5m(1の無血 清DMEM−高グルコース培地を3分間にわたって添加した。その後、10%牛 脂児血清、L−グルタミン、ヒポキサンチン、アミノプテリンおよびチミジンを 補給した1411I2のDMEM−高グルコース(以下HAT培地と記す)を添 加した。HAT培地は1分間にわたって添加した。
適烏な容量のHAT培地を細胞に添加し、次いでそれらの細胞を室温、800X 9で7分間遠心分離した。上清を吸引しそして細胞ベレットを10m(2のHA T培地で解きほぐした(disrupted)。Ba1b/ c X C57B L/ 6よりの腹腔細胞を添加しそして最終容量を、各ウェルに200.000 個の牌細胞が分注されるように調節した。約14日後にハイブリドーマコロニー を含むウェルからの組織培養上清を担体タンパク質に接合されたペプチドに対す る目的とする反応性の有無についてELISAにより試験した。
スクリーニング手順およびELISAプロトコールスクリーニングを行うべく、 ペプチドlをBTG担体タンパク質に接合しまたペプチド2をKLH担体タンパ ク質に結合した。免疫およびスクリーニングのためにペプチドを異なる担体タン パク質に結合したのは担体タンパク質に対して反応性のある抗体の選択を避ける ためであった。ペプチド1 (ASP−KLH)で免疫したマウスの場合には、 得られるハイブリドーマ培養液をBTGに結合したペプチド1,2および3を用 いてスクリーニングした。ハイブリドーマ上清のスクリーニングに先立ち、50 0ngのペプチドのペプチド・担体接合体を96ウエルマイクロタイタープレー トに分注し37″で一夜インキユペートした。インキュベーション後、プレート を洗浄し、そしてグレート上の未結合部位を牛血清アルブミン(BSA)でブロ ックした。
ハイブリドーマ上溝をスクリーニングする際に、50マイクロリツトル(μa) の液体をペプチド・担体接合物を含むウェルに添加した。液体を4″で一夜イン キユベートした。翌日、ハイブリドーマ上清を除きそしてウェルをBSA溶液で 洗浄した。次いで各ウェルに、BSAホスフェート緩衝食塩水CPBS)で希釈 した西洋わさびペルオキシダーゼ(GAMHRP)に接合したヤギ抗−マウスI gG抗体50μgを添加した。ウェルを37″で60分間インキュベートした。
インキュベージ胃ン後、GAMHRPを除去し、そしてウェルをPBS−BSA 混合物で3回洗浄した。結合GAMHRPの存在を、0.15%過酸化水素含有 ホスフェート緩衝液中の基質0−7二二レンジアミン(OPD)を50μa添加 することにより測定し!;。HRPとその基質(OPD)の組合せにより黄色生 成物が生じる。黄色生成物の発生は室温で15分間行わせた。
その酵素反応を50μgの4.5M硫酸の添加により停止させた。得られた反応 生成物の測定は488nmにおける光学密度(OD)を測定することにより行っ た。ウェル内における黄色の存在は、問題とする抗体がハイブリドーマ上溝中に 存在することを示した。培養液中に存在する抗体が多い程光学密度は高くなる。
問題とするペプチドに対するモノクローナル抗体の特異次の一連の実験において は、ペプチド!、2および3に対するMabの特異性を該ペプチドを担体タンパ ク質に結合することなく試験した。第1表は担体タンパク質に結合されていない ペプチドに対するいくつかのモノクローナル抗体の反応性をEL I SA法に より試験した結果をまとめたものである。結果は、13位にアスパラギン酸を含 むペプチドlに対して作製された抗体がペプチドlに対してのみ反応性があり、 13位にバリン、13位にグリシンヲ含むペプチド2またはペプチド3に対して は反応性がないことを実証している。更に結果は、13位バリンに対して作製さ れた抗体がそのようなペプチドに対してのみ反応性があり、13位にそれぞれア スパラギン酸およびグリシンを含むベシチドlおよび3に対しては反応性がない ことを実証している。
第1表 問題とするペプチドに対するモノクローナル抗体の特異性(数値は光学密度を示 す) ハイブリッド   ペプチドl  ペプチド2  ペプチド3D753−13       1.8     0       0D765−13      1 .2     0       0V647−13      0.0      2.4      0活性化ras p21に対する抗−ペプチドMabの反 応性正常および活性化細胞性p21に対するD753−13およびD765−1 3の反応性を試験した。これらの実験を行うために13位のグリシンをアスパラ ギン酸で置換する活性化N  ras遺伝子を含むセルラインを選択した。対照 用セルラインとして13位にグリシンを有するセルラインを選択した。ウェスタ ーンプロット法を行って、13位にアスパラギン酸を含むペプチド1に対して作 製されたMabが活性化細胞性p21に対し反応性があるかどうかを測定した。
活性化または正常p21を含む細胞の非放射性抽出物を12.5%ポリアクリル アミドゲルにかけた。ゲルに電流を流すことにより細胞性タンパク質を分子量に 従って分離した。この電気泳動法の後、タンパク質を電気泳動的にニトロセルロ ース膜に移した。その膜を5%BSA含有PBSでブロックした後、それらをr as  10と指体される抗−p21  Mabまたはペプチドlに対し反応性 のある抗体を含む腹水液と共に1時間インキュベートした。この実験の目的は、 抗−ペプチドl Mabが13位にアスパラギン酸を有する活性化細胞性タンパ ク質に対して反応性があるかどうかをみるためであった。ras 10または抗 −ペプチド特異Mabと共にインキュベーションした後、膜をPBS−NP−4 0で3回洗浄した。次いで膜をHRPに結合した抗−マウス免疫グロブリンと共 にインキュベートしてマウス抗体を検出した。次に膜をPBS−NP−40で3 回洗浄し、モして4−クロロ−1−ナフトール基質と共にインキュベートして反 応を完結させた。
我々の得た結果により、13位にアスパラギン酸を有するペプチドに対して作製 されたMabは13位にアスパラギン酸を含む活性化p21とは反応性があるが 正常p21また(j他のアミノ酸置換により活性化されたp21とは反応性がな いことが実証された。これらの結果は、単一のアミノ酸置換に対して作製された Mabが活性化タンパク質全体を検出し得ることを実証するものである。
国際調査報告 暴−mv+vIm11M−^紳1雪−=+−−s−−PCT/υ5B91003 69

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.13位にアスパラギン酸を含む発癌性rasタンパク質上のエピトープに特 異的に結合するが13位にグリシンを含む正常、非発癌性rasタンパク質のエ ピトープとは結合しないモノクローナル抗体。
  2. 2.13位にバリンを含む発癌性rasタンパク質上のエピトープに特異的に結 合するが13位にグリシンを含む正常、非発癌性rasタンパク質のエピトープ とは結合しないモノクローナル抗体。
  3. 3.請求項1記載の抗体の免疫反応性断片。
  4. 4.請求項2記載の抗体の免疫反応性断片。
  5. 5.請求項1記載のモノクローナル抗体を分泌するハイプリドーマ。
  6. 6.請求項2記載のモノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマ。
  7. 7.D753−13、D765−13およびV647−13と指称されるハイブ リドーマ。
  8. 8.動物から得た組繊または液を請求項1記載のモノクローナル抗体と接触させ そして抗体結合が生じたかどうかを測定することにより該組繊または液に13位 にアスパラギン酸を含む発癌性rasタンパク質が存在するかどうか試験するこ とより成る動物における原発性または転移性癌または新生物発生前病変(pre neoplastic)の検出方法。
  9. 9.動物から得た組繊または液を請求項2記載のモノクローナル抗体と接触させ そして抗体結合が生じたかどうかを測定することにより該組繊または液に13位 にバリンを含む発癌性rasタンパク質が存在するかどうかを試験することによ り成る動物における原発性または転移性癌、または新生物発生前病変の検出方法 。
JP1502649A 1988-02-22 1989-01-30 タンパク質の13位にアミノ酸変異を有する活性化Rasタンパク質に対するモノクローナル抗体 Expired - Fee Related JP2834815B2 (ja)

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