JPH0349993B2 - - Google Patents

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JPH0349993B2
JPH0349993B2 JP62202288A JP20228887A JPH0349993B2 JP H0349993 B2 JPH0349993 B2 JP H0349993B2 JP 62202288 A JP62202288 A JP 62202288A JP 20228887 A JP20228887 A JP 20228887A JP H0349993 B2 JPH0349993 B2 JP H0349993B2
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electrolytic cell
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Kenzo Yamaguchi
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電解合成方法に係り、特に電解により
生じる酸化還元メデイエータを利用して化学品を
合成する電解合成方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来、酸化還元メデイエータを用いて化学品を
合成する場合の酸化還元メデイエータの再生方法
として、例えばクロム2価の再生は金属亜鉛を用
いる方法が、また臭素の再生には過酸化水素等に
より酸化する方法が採られていた。しかしなが
ら、これらの方法は再生効率が低いという問題が
ある。また電解槽により再生する方法も用いられ
ていたが、電流効率が悪くクロム2価や臭素の再
生が困難であると同時に、従来の電解装置では酸
化還元メデイエータに対する化学的耐久性が乏し
く実用化されるに至らなかつた。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点をなく
し、電解液流通型電解槽の電解液を酸化還元反応
のメデイエータとして利用するとともに、この酸
化還元メデイエータを高効率で電解再生する電解
合成方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成すため本発明は、電解槽の陰極
および/または陽極で生成される物質を含む水溶
液を被反応物質を含む非親水性液体と混合し、前
記陰極および/または陽極で生成された物質を酸
化還元反応のメデイエータとして反応させた後、
前記水溶液と非親水性液体を比重差により分離
し、水溶液を前記電解槽に循環し、該水溶液中の
酸化還元メデイエータを再生することを特徴とす
るものである。
本発明において、前記電解槽の電極材として、
炭素繊維を用い、少なくとも陰極として、炭素に
対する酸素原子または塩素原子のESCAで測定さ
れる表面原子数比が0.02以上の炭素繊維を用いる
ことが好ましい。すなわち、陰極で例えばクロム
2価を再生する場合等は、炭素電極表面に触媒と
して極性元素を導入することが必要となり、その
元素としてはクロム2価の共存下でも安定な酸素
および/または塩素が適しており、少なくとも
ESCA(光電子分光分析法)により測定される表
面原子数比が炭素に対して、O/C、Cl/Cが共
に2%以上であることが必要である。
O/C、Cl/Cが2%以下の場合は、炭素電極
の表面形状をどのようにしてもクロム2価を選択
的に電解再生することは困難である。また、鉛や
ビスマス等の金属を触媒として炭素繊維に担持さ
せる方法は、該触媒が安定に保持されにくく、長
期寿命を期待することはできない。貴金属触媒を
用いたとしても水素ガスを発生するためにクロム
2価を再生し得ない。
一方陽極においては、焼成温度が900〜1600℃
程度の炭素質カーボン電極とすることが好まし
い。1600℃より高温で焼成したものは耐臭素性が
なく、また900℃より低温で焼成したものは伝導
性に乏しく効率の良い電解ができない。さらに、
電極の一部または全部が溶液流通型の電極でなけ
れば無理な電流密度がかかつてしまい効率の良い
電解ができなくなる。なお食塩の電解に用いられ
る金属電極は臭素発生極として用いることはでき
ない。
本発明においては、前記酸化還元メデイエータ
としてクロム2価/3価系および/または臭素/
臭素イオン系を用いることが好ましい。上記以外
の酸化還元メデイエータとしては、例えば
Ce4+/Ce3+、Mn7+/Mn2+、Sn2+/Sn4+
Ti3+/Ti4+など一般的なメデイエータを適用す
ることもできる。これらの酸化還元メデイエータ
は通常酸性水溶液として用いられる。
一方被反応物質は、通常非親水性有機溶媒に溶
解または分散して使用される。前記酸化還元メデ
イエータを含む水溶液と被反応物質を含む有機溶
媒は反応槽にて、単なる混合、攪拌または超音波
法等により混合され反応した後、比重差により二
層に分離され、水溶液は電解槽に循環されて該水
溶液中の酸化還元メデイエータが電解再生され
る。
前記水溶液と非親水性有機溶媒とは、酸化還元
メデイエータ側と被反応物質側をそれぞれ逆転さ
せて使用することも可能である。この場合は、電
解槽に有機溶剤が通液されることになるので、有
機溶媒中に支持電解質を共存させることが必要と
なる。
本発明においては、隔膜としてプロトン透過性
等に優れたイオン交換膜を用いることが好まし
い。単なる微多孔膜および多孔質膜は酸化還元メ
デイエータを透過させてしまい電流効率の低下を
招くので、またセルロース系の隔膜は耐薬品性に
乏しいので共に使用することはできない。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
実施例 1 第1図は、本発明の一実施例に用いられる装置
を示す説明図である。この装置は、陽イオン交換
膜よりなる隔膜4と、該隔膜4を挟んで両側に配
置され液流通型電極としてカーボンフエルトを充
填された陽極室2および陰極室3と、陽極室2お
よび陰極室3の側壁を形成するように設けられた
カーボンプレートからなる陽極端子板5および陰
極端子板6とを有する電解槽1と、被反応物質入
口ライン7aおよび生成物質出口ライン8aを有
し、かつ酸化還元メデイエータライン11aおよ
び14aにより前記陰極室3と連結された反応槽
10aとから主として構成されている。上記陰極
室3内のカーボンフエルト表面には塩酸水溶液中
の湿式電解酸化により塩素が導入されている。な
お、9は攪拌機、13a,13bはそれぞれ対極
液ラインである。
このような構成において、陰極液として塩酸酸
性塩化クロム水溶液が、対極液として塩酸酸性塩
化鉄水溶液が使用され、陰極液中の3価のクロム
イオン(Cr3+)は陰極室3において還元され2価
のクロムイオン(Cr2+)となり、酸化還元メデイ
エータライン11aを経て反応槽10aへ導入さ
れる。一方、被反応物質として例えば非水溶性脂
肪族ケトンを含むクロロホルムが、反応物質入口
ライン7aから反応槽10aへ入り、ここで前記
Cr2+を含む水溶液と混合される。このとき、Cr2+
は前記非水溶性脂肪族ケトンをアルコールに還元
し、自身は酸化されてCr3+となり、比重差により
クロロホルム層と分離された水溶液として酸化還
元メデイエータライン14aを経て前記陰極室3
に戻されCr2+に再生される。一方、生成物質であ
る非水溶性脂肪族アルコールは、クロロホルム層
として生成物質出口ライン8aから系外に回収さ
れる。
本実施例によれば、有機合成反応に関与して3
価となつたクロムイオンを電解槽において100%
に近い電流効率で2価のクロムイオンに再生する
ことができるので、酸化還元メデイエータを利用
した電解合成反応を効率よく行うことができる。
本実施例において、陰極液として塩酸酸性塩化
クロム水溶液の代わりに塩酸酸性塩化チタン水溶
液を用い、Ti4+を酸化還元メデイエータとして
も同様の効果が得られる。また、非親水性液体と
してクロロホルムの代わりにトリクロルエチレン
等を用いてもよい。
第2図は、本発明の他の実施例に使用される装
置の説明図である。
この装置が第1図と相違する点は、電解槽1の
陽極室2にも陰極室3と同様に対応する電解槽1
0bを設け酸化還元メデイエータライン11bお
よび14bにより連結したところである。このよ
うな構成において、電解槽1の陰極としてESCA
にて測定した表面の塩素/炭素原子数比が3%の
炭素質カーボンフエルトを、陽極として炭素質カ
ーボンフエルトを、隔膜4として陽イオン交換膜
を用い、また陰・陽両極液として、共に3N−
HCl性1M−CrBr3を用いた。すなわち、酸化還
元メデイエータは陽極側がBr2/Br-、陰極側が
Cr2+/Cr3+である。さらに陽極側の被反応物質お
よび溶媒として1,1,1,2−テトラフエニル
エチレン(ph)3C−CH2phの四塩化炭素溶液を、
陰極側の溶媒および被反応物質としてはアセトン
を用い、系の温度を40℃以下として、陽極側反応
槽に近紫外線を照射しながら、Br2と(ph)3C−
CH2phおよびCr2+とアセトンとを反応させたと
ころ良好に反応が進行し、それぞれ反応槽を出て
生成したCr3+とBr-の電解再生における電流効率
は共にほぼ100%であつた。
比較例 1 電解槽の陰極を単なる炭素質カーボンとした以
外は上記実施例2と同一条件で同一実験を行つた
ところ、Cr2+の再生時の電流効率が45%に低下
し、そのためにアセトンの転化率が約1/2に減少
した。
比較例 2 陽極を白金被覆チタン網電極とした以外は実施
例2と同様にして同様の実験をしたところ、白金
の溶解が起こり約70%の浴電圧の上昇がみられ
た。
〔効果〕
本発明によれば、酸化還元メデイエータを電解
槽により100%に近い電流効率で再生できるので、
電解により生じた酸化還元メデイエータを利用し
た電解合成反応を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に用いられる装置
の説明図、第2図は、本発明の他の実施例に用い
られる装置の説明図である。 1……電解槽、7a,7b……被反応物質入口
ライン、8a,8b……生成物質出口ライン、1
0a,10b……反応槽、11a,11b,14
a,14b……酸化還元メデイエータライン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電解槽の陰極および/または陽極で生成され
    る物質を含む水溶液を被反応物質を含む非親水性
    液体と混合し、前記陰極および/または陽極で生
    成された物質を酸化還元反応のメデイエータとし
    て反応させた後、前記水溶液と非親水性液体を比
    重差により分離し、水溶液を前記電解槽に循環
    し、該水溶液中の酸化還元メデイエータを再生す
    ることを特徴とする電解合成方法。 2 特許請求の範囲第1項において、前記電解槽
    の電極材として炭素繊維を用い、少なくとも陰極
    として、炭素に対する酸素原子または塩素原子の
    ESCAで測定される表面原子数比が0.02以上の炭
    素繊維を用いることを特徴とする電解合成方法。 3 特許請求の範囲第1項において、前記酸化還
    元メデイエータとしてクロム2価/3価系およ
    び/または臭素/臭素イオン系を用いることを特
    徴とする電解合成方法。
JP62202288A 1987-08-13 1987-08-13 Electrolytic synthesis method Granted JPS6447890A (en)

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