JPH0349974B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0349974B2 JPH0349974B2 JP9543089A JP9543089A JPH0349974B2 JP H0349974 B2 JPH0349974 B2 JP H0349974B2 JP 9543089 A JP9543089 A JP 9543089A JP 9543089 A JP9543089 A JP 9543089A JP H0349974 B2 JPH0349974 B2 JP H0349974B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- alloy
- less
- thermal expansion
- hexagonal lattice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 claims description 36
- 239000000956 alloy Substances 0.000 claims description 36
- 229910001374 Invar Inorganic materials 0.000 claims description 11
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims description 11
- 230000005290 antiferromagnetic effect Effects 0.000 claims description 9
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims description 9
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 9
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 9
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 7
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 6
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 5
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 5
- 238000003303 reheating Methods 0.000 claims description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 4
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims description 3
- 238000000265 homogenisation Methods 0.000 claims description 2
- 230000005294 ferromagnetic effect Effects 0.000 description 7
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000011282 treatment Methods 0.000 description 4
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 3
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000927 Ge alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000861 Mg alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000012298 atmosphere Substances 0.000 description 2
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 2
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 2
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 2
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 2
- 238000005496 tempering Methods 0.000 description 2
- 229910020632 Co Mn Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910020678 Co—Mn Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910003286 Ni-Mn Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000002885 antiferromagnetic material Substances 0.000 description 1
- 239000012300 argon atmosphere Substances 0.000 description 1
- 229910002056 binary alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000005868 electrolysis reaction Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 230000005307 ferromagnetism Effects 0.000 description 1
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 125000004435 hydrogen atom Chemical class [H]* 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 229910002059 quaternary alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000002269 spontaneous effect Effects 0.000 description 1
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 1
- 229910002058 ternary alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
本発明は、−50℃〜+100℃における線熱膨脹係
数が−8×10-6〜+8×10-6と小さいMn−Ge基
多元系六方格子型反強磁性インバー型合金に関す
るものである。 従来、インバー型合金としては、鉄を基とする
多数の強磁性面心立方格子合金が見出されてい
る。しかし、これら合金は磁気変態点以下で正の
大きな自発体積磁歪をもつため、その熱膨脹係数
が一般の合金に比し数分の1以下であり、また強
磁性であるため、その用途には制限がある。特
に、これらインバー型合金を例えばビデオテープ
レコーダのヘツド支持部、テレビ受像器のシヤド
ウマスク、電子顕微鏡の試料支持台、電動化のた
め発生する不均一磁界中での振動を要求される時
計の天府輪、ガンギ、アンクル等あるいは重力振
子桿、原子炉、各種の制御機器などへ適用するこ
とは困難で、これら用途には非強磁性インバー型
合金が要求される。 非強磁性インバー型合金としては、すでに本発
明者等の発明になる六方格子型のMn−Ge系合金
があるが、この合金は優秀なインバー型特性を示
すにも拘わらず、硬くかつ脆いため、成形するに
は一般には砥石による研削加工を採用している。
従つてその加工性の改善が要求されていた。 本発明者等はインバー型特性を損うことなく上
記Mn−Ge系合金の加工性を改善するため幾多の
実験、研究を行つた結果、重量比にて主成分とし
てGe20〜33%、好ましくは23〜32%、副成分と
してCo、Niの何れか0.01〜8%と不可避の不純
物1%以下と残部Mnとからなる合金に特定の熱
処理を施すことにより、−50℃〜+100℃における
線熱膨脹係数が−8×10-6〜+8×10-6以内で、
切削加工が容易な六方格子型の反強磁性インバー
型合金が得られることを見出したものである。 本発明に係わるMn−Ge基多元系合金は約500
℃を境界として高温相が六方構造のε相、低温相
が面心正方構造のε1相であり、インバー特性はε
相の構造をもつ合金において発揮される。そして
ε相よりε1相への変態の速度が非常に遅いことが
一つの特長である。 本発明者等は上述のような反強磁性(非強磁
性)インバー型合金の特殊性を確認し、これを製
造する方法を幾多研究の結果、通常の電解で得ら
れた純度のMnと99〜99.9%程度の純度を有する
Geとからなる合金に上述した副成分から選択し
た第3ないし第4の元素を加えることによつて反
強磁性のインバー型合金の製造に成功したもの
で、本発明は重量比にて主成分としてGe20〜33
%、副成分としてCo、Niの何れか0.01〜8%と
不可避の不純物(1%以下)と残りMnとからな
る組成物を870℃(液相線)以上の高温で溶解し
た後、鋳造して所定形状の成品となし、少くとも
500℃以上融点未満の温度で適当時間(例えば1
分ないし500時間)加熱して均質化処理し、つい
で(A)の温度より0.7℃/時間以上の速度で冷却す
るかあるいは、(B)その温度より0.7℃/時間以上
の冷却速度で急冷した後、さらに500℃以下300℃
以上の適当温度に適当時間(例えば1分ないし
500時間)再加熱し、0.7℃/時間より速い速度で
冷却するか、いずれかの熱処理方法により、これ
に六方格子型結晶構造をもたせ−50℃〜+100℃
における線熱膨脹係数が−8×10-6〜+8×10-6
の範囲内にある高性能のインバー型合金を製造す
るものである。 次に本発明合金の製造方法について詳細に説明
する。 本発明の合金を造るには、まず主成分として
Ge20〜33%、副成分としてCo、Niの何れか0.01
〜8%と残部Mnとの適当量を空気中もしくは非
酸化性雰囲気(例えば水素、窒素、アルゴンな
ど)中または真空中において、適当な溶解炉中て
少くとも870℃(液相線)以上の温度に加熱し、
充分撹拌しながら溶解して、組成的に均一な溶融
合金を造る。 次にこれを砂型や金型などの適当な鋳型に注入
して、所要の用途に適合する形状の鋳塊を得る
か、あるいはこの鋳塊より切断、研削、切削等の
適当な加工法によつて所要の形状の物品を切り出
す。このようにして得た成形体を六方構造の反強
磁性体とするために、該成形体に通常のアルゴン
中、その他の非酸化性雰囲気中あるいは真空中で
少くとも500℃以上融点未満の適当な温度に適当
時間(例えば1分以上500時間以下)加熱するこ
とよりなる均質化処理を施す。このようにして均
質化処理された合金を組成の如何に拘わらず500
℃以上融点未満の温度より0.7℃/時間以上の速
い速度で冷却すれば、ε相よりε1相への変態速度
が極めて遅いため、常温においてε相の反強磁性
のインバー型合金が得られる。 また、鋳造した成形体を500℃以上融点未満の
温度で均質化処理した後急冷した場合、急冷歪が
残る可能性があり、この場合500℃未満の温度で
再加熱する必要がある。この際、再加熱の保持時
間は、再加熱温度が450℃では500時間以下、400
℃では50時間以上120時間以下にする必要があり、
この時間は再加熱温度の降下とともに急に長くな
る。従つて調質処理の再加熱温度は500℃未満300
℃以上とした方がよい。以上の調質処理を施して
所望の製品が得られる。 次に本発明を実施例について説明する。 実施例 1 Geを27%と一定にしたMn−27%Ge二元合金
に種々の副成分を加えた場合の線熱膨脹の測定結
果を第1図に示す。この場合、原料は99.9%純度
のGe、Mn、99.8%純度のCo、Niを用いた。試
料を造るには、まず全重量30gの原料をアルミナ
ルツボ中で、表面にアルゴンガスを吹きつけなが
らタンマン炉により溶解した後、溶湯をよく撹拌
し300℃に加熱した砂型に鋳込んで直径3mmの丸
棒を得た。このとき、鋳造物の冷却速度を0.7
℃/時間以上に制御した。次にこれから長さ10cm
の合金棒と500mgの合金塊を切りとり、それぞれ
熱膨脹および帯磁率の測定用試料とした。次にこ
れを850℃に10時間加熱後、100℃/時間および
0.3℃/時間の速度で冷却した焼鈍状態と850℃か
ら水中冷却した状態とについて試験を行つた。熱
膨脹係数は精密縦型膨脹計および横型全膨脹計に
より、帯磁率は磁気天秤により10KOeの磁場中
でアルゴン雰囲気中で求めた。なお、硬度はビツ
カース硬度計により、切削性は通常の旋盤により
調べた。測定結果は第1表に示すとおりである。
数が−8×10-6〜+8×10-6と小さいMn−Ge基
多元系六方格子型反強磁性インバー型合金に関す
るものである。 従来、インバー型合金としては、鉄を基とする
多数の強磁性面心立方格子合金が見出されてい
る。しかし、これら合金は磁気変態点以下で正の
大きな自発体積磁歪をもつため、その熱膨脹係数
が一般の合金に比し数分の1以下であり、また強
磁性であるため、その用途には制限がある。特
に、これらインバー型合金を例えばビデオテープ
レコーダのヘツド支持部、テレビ受像器のシヤド
ウマスク、電子顕微鏡の試料支持台、電動化のた
め発生する不均一磁界中での振動を要求される時
計の天府輪、ガンギ、アンクル等あるいは重力振
子桿、原子炉、各種の制御機器などへ適用するこ
とは困難で、これら用途には非強磁性インバー型
合金が要求される。 非強磁性インバー型合金としては、すでに本発
明者等の発明になる六方格子型のMn−Ge系合金
があるが、この合金は優秀なインバー型特性を示
すにも拘わらず、硬くかつ脆いため、成形するに
は一般には砥石による研削加工を採用している。
従つてその加工性の改善が要求されていた。 本発明者等はインバー型特性を損うことなく上
記Mn−Ge系合金の加工性を改善するため幾多の
実験、研究を行つた結果、重量比にて主成分とし
てGe20〜33%、好ましくは23〜32%、副成分と
してCo、Niの何れか0.01〜8%と不可避の不純
物1%以下と残部Mnとからなる合金に特定の熱
処理を施すことにより、−50℃〜+100℃における
線熱膨脹係数が−8×10-6〜+8×10-6以内で、
切削加工が容易な六方格子型の反強磁性インバー
型合金が得られることを見出したものである。 本発明に係わるMn−Ge基多元系合金は約500
℃を境界として高温相が六方構造のε相、低温相
が面心正方構造のε1相であり、インバー特性はε
相の構造をもつ合金において発揮される。そして
ε相よりε1相への変態の速度が非常に遅いことが
一つの特長である。 本発明者等は上述のような反強磁性(非強磁
性)インバー型合金の特殊性を確認し、これを製
造する方法を幾多研究の結果、通常の電解で得ら
れた純度のMnと99〜99.9%程度の純度を有する
Geとからなる合金に上述した副成分から選択し
た第3ないし第4の元素を加えることによつて反
強磁性のインバー型合金の製造に成功したもの
で、本発明は重量比にて主成分としてGe20〜33
%、副成分としてCo、Niの何れか0.01〜8%と
不可避の不純物(1%以下)と残りMnとからな
る組成物を870℃(液相線)以上の高温で溶解し
た後、鋳造して所定形状の成品となし、少くとも
500℃以上融点未満の温度で適当時間(例えば1
分ないし500時間)加熱して均質化処理し、つい
で(A)の温度より0.7℃/時間以上の速度で冷却す
るかあるいは、(B)その温度より0.7℃/時間以上
の冷却速度で急冷した後、さらに500℃以下300℃
以上の適当温度に適当時間(例えば1分ないし
500時間)再加熱し、0.7℃/時間より速い速度で
冷却するか、いずれかの熱処理方法により、これ
に六方格子型結晶構造をもたせ−50℃〜+100℃
における線熱膨脹係数が−8×10-6〜+8×10-6
の範囲内にある高性能のインバー型合金を製造す
るものである。 次に本発明合金の製造方法について詳細に説明
する。 本発明の合金を造るには、まず主成分として
Ge20〜33%、副成分としてCo、Niの何れか0.01
〜8%と残部Mnとの適当量を空気中もしくは非
酸化性雰囲気(例えば水素、窒素、アルゴンな
ど)中または真空中において、適当な溶解炉中て
少くとも870℃(液相線)以上の温度に加熱し、
充分撹拌しながら溶解して、組成的に均一な溶融
合金を造る。 次にこれを砂型や金型などの適当な鋳型に注入
して、所要の用途に適合する形状の鋳塊を得る
か、あるいはこの鋳塊より切断、研削、切削等の
適当な加工法によつて所要の形状の物品を切り出
す。このようにして得た成形体を六方構造の反強
磁性体とするために、該成形体に通常のアルゴン
中、その他の非酸化性雰囲気中あるいは真空中で
少くとも500℃以上融点未満の適当な温度に適当
時間(例えば1分以上500時間以下)加熱するこ
とよりなる均質化処理を施す。このようにして均
質化処理された合金を組成の如何に拘わらず500
℃以上融点未満の温度より0.7℃/時間以上の速
い速度で冷却すれば、ε相よりε1相への変態速度
が極めて遅いため、常温においてε相の反強磁性
のインバー型合金が得られる。 また、鋳造した成形体を500℃以上融点未満の
温度で均質化処理した後急冷した場合、急冷歪が
残る可能性があり、この場合500℃未満の温度で
再加熱する必要がある。この際、再加熱の保持時
間は、再加熱温度が450℃では500時間以下、400
℃では50時間以上120時間以下にする必要があり、
この時間は再加熱温度の降下とともに急に長くな
る。従つて調質処理の再加熱温度は500℃未満300
℃以上とした方がよい。以上の調質処理を施して
所望の製品が得られる。 次に本発明を実施例について説明する。 実施例 1 Geを27%と一定にしたMn−27%Ge二元合金
に種々の副成分を加えた場合の線熱膨脹の測定結
果を第1図に示す。この場合、原料は99.9%純度
のGe、Mn、99.8%純度のCo、Niを用いた。試
料を造るには、まず全重量30gの原料をアルミナ
ルツボ中で、表面にアルゴンガスを吹きつけなが
らタンマン炉により溶解した後、溶湯をよく撹拌
し300℃に加熱した砂型に鋳込んで直径3mmの丸
棒を得た。このとき、鋳造物の冷却速度を0.7
℃/時間以上に制御した。次にこれから長さ10cm
の合金棒と500mgの合金塊を切りとり、それぞれ
熱膨脹および帯磁率の測定用試料とした。次にこ
れを850℃に10時間加熱後、100℃/時間および
0.3℃/時間の速度で冷却した焼鈍状態と850℃か
ら水中冷却した状態とについて試験を行つた。熱
膨脹係数は精密縦型膨脹計および横型全膨脹計に
より、帯磁率は磁気天秤により10KOeの磁場中
でアルゴン雰囲気中で求めた。なお、硬度はビツ
カース硬度計により、切削性は通常の旋盤により
調べた。測定結果は第1表に示すとおりである。
【表】
第3図には、−50℃〜+100℃における線熱膨脹
係数α(10-6)を添加元素濃度(%)に対して描
いてある。第3図に示すように線熱膨脹係数αは
広い組成範囲において−8×10-6〜+8×10-6の
値をとることがわかつた。しかしながら、その上
限値8%を越えると線熱膨脹係数は急激に大きく
なり好ましくないことが確かめられた。 第1表から明らかなように本発明合金は広い組
成範囲および温度範囲で線熱膨脹係数が小さく、
従来の非強磁性インバーに比較して、はるかに優
つていることがわかる。帯磁率は高磁場中におい
ても2.5〜2.9×10-5emu/g程度の値であり、磁
性は無視し得る程小さい。さらに三元ないし四元
合金としたことにより硬度が減少し、これに伴な
い切削性が良好になつていることがわかる。 要するに本発明合金は、主成分としてGe20〜
33%、副成分としてCo、Niの何れか0.01〜8%
と不可避の不純物1%以下と残部Mnとからなる
多元合金で、簡易な熱処理を施すことによつて六
方格子型の反(非)強磁性となり、−8×10-6〜
+8×10-6の範囲の任意の線熱膨脹係数を有する
優れた非強磁性インバー型合金である。従つて本
発明合金は精密機器或は制御機器の部材として非
常に好適である。 最後に本発明合金において、Ge量を20〜33%、
Co、Niの何れか0.01〜8%と限定した理由は、
Ge量が33%を越えるか20%未満および副成分の
Co、Niが8%を越えると如何なる処理によつて
も本発明合金が必要とする反強磁性の六方構造が
得られなくなり、また線熱膨脹係数が±8×10-6
を越えるからである。また、副成分として添加元
素が0.01%以上含まれると、切削性が著しく改善
されるが、0.01%未満では切削性が何等改善され
ていないので、その下限を0.01%以上と限定し
た。
係数α(10-6)を添加元素濃度(%)に対して描
いてある。第3図に示すように線熱膨脹係数αは
広い組成範囲において−8×10-6〜+8×10-6の
値をとることがわかつた。しかしながら、その上
限値8%を越えると線熱膨脹係数は急激に大きく
なり好ましくないことが確かめられた。 第1表から明らかなように本発明合金は広い組
成範囲および温度範囲で線熱膨脹係数が小さく、
従来の非強磁性インバーに比較して、はるかに優
つていることがわかる。帯磁率は高磁場中におい
ても2.5〜2.9×10-5emu/g程度の値であり、磁
性は無視し得る程小さい。さらに三元ないし四元
合金としたことにより硬度が減少し、これに伴な
い切削性が良好になつていることがわかる。 要するに本発明合金は、主成分としてGe20〜
33%、副成分としてCo、Niの何れか0.01〜8%
と不可避の不純物1%以下と残部Mnとからなる
多元合金で、簡易な熱処理を施すことによつて六
方格子型の反(非)強磁性となり、−8×10-6〜
+8×10-6の範囲の任意の線熱膨脹係数を有する
優れた非強磁性インバー型合金である。従つて本
発明合金は精密機器或は制御機器の部材として非
常に好適である。 最後に本発明合金において、Ge量を20〜33%、
Co、Niの何れか0.01〜8%と限定した理由は、
Ge量が33%を越えるか20%未満および副成分の
Co、Niが8%を越えると如何なる処理によつて
も本発明合金が必要とする反強磁性の六方構造が
得られなくなり、また線熱膨脹係数が±8×10-6
を越えるからである。また、副成分として添加元
素が0.01%以上含まれると、切削性が著しく改善
されるが、0.01%未満では切削性が何等改善され
ていないので、その下限を0.01%以上と限定し
た。
第1図は27%Ge−1%Co−Mn合金に種々の
熱処理を施した状態における線熱膨脹係数の温度
変化を示す特性曲線図、第2図は27%Ge−1%
Ni−Mn合金のチル鋳造状態とこれを400℃で110
および130時間加熱したときの線熱膨脹係数の温
度変化を示す特性曲線図、第3図はMn−27%Ge
合金にCo又はNiの副成分を添加した場合の−50
℃〜+100℃における線熱膨脹係数αの温度変化
を示す特性曲線図である。
熱処理を施した状態における線熱膨脹係数の温度
変化を示す特性曲線図、第2図は27%Ge−1%
Ni−Mn合金のチル鋳造状態とこれを400℃で110
および130時間加熱したときの線熱膨脹係数の温
度変化を示す特性曲線図、第3図はMn−27%Ge
合金にCo又はNiの副成分を添加した場合の−50
℃〜+100℃における線熱膨脹係数αの温度変化
を示す特性曲線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比にて主成分としてGe20〜33%、副成
分としてCo、Niの何れか0.01〜8%と不可避の
不純物1%以下と残部Mnとからなり、−50℃〜
+100℃における線熱膨脹係数が−8×10-6〜+
8×10-6の範囲であることを特徴とする六方格子
型反強磁性インバー型合金。 2 重量比にて主成分としてGe20〜33%、副成
分としてCo、Niの何れか0.01〜8と不可避の不
純物1%以下と残部Mnとからなる組成物を870
℃以上の高温で溶解し、鋳造し、所定形状の成形
品とし、500℃以上融点未満の温度で1分ないし
500時間の範囲の適当時間加熱して均質化処理を
施した後、500℃以上融点未満の温度より0.7℃/
時間以上の速度で冷却して六方格子型結晶相とな
し、−8×10-6〜+8×10-6の範囲の線熱膨脹係
数を具備せしめることを特徴とする六方格子型反
強磁性インバー型合金の製造方法。 3 重量比にて主成分としてGe20〜33%、副成
分としてCo、Niの何れか0.01〜8%と不可避の
不純物1%以下と残部Mnとからなる組成物を
870℃以上の高温で溶解し、鋳造し、所定形状の
成形品とし、500℃以上融点未満の温度で1分な
いし500時間の範囲で適当時間加熱して均質化処
理を施した後、500℃以上融点未満の温度より0.7
℃/時間以上の速度で冷却する工程と、得られた
成形物を更に300℃以上500℃未満の温度で1分な
いし500時間再加熱し、0.7℃/時間以上の速度で
冷却して六方格子型結晶相となし、−8×10-6〜
+8×10-6の範囲の線熱膨脹係数を具備せしめる
ことを特徴とする六方格子型反強磁性インバー型
合金の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9543089A JPH01301833A (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 六方格子型反強磁性インバー型合金およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9543089A JPH01301833A (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 六方格子型反強磁性インバー型合金およびその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3787681A Division JPS57155341A (en) | 1981-03-18 | 1981-03-18 | Antiferromagnetic invar type alloy having hexagonal lattice and method for producing the same |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01301833A JPH01301833A (ja) | 1989-12-06 |
| JPH0349974B2 true JPH0349974B2 (ja) | 1991-07-31 |
Family
ID=14137479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9543089A Granted JPH01301833A (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 六方格子型反強磁性インバー型合金およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01301833A (ja) |
-
1989
- 1989-04-17 JP JP9543089A patent/JPH01301833A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01301833A (ja) | 1989-12-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2015222609A (ja) | 磁気記録用軟磁性合金及びスパッタリングターゲット材並びに磁気記録媒体 | |
| JP5059035B2 (ja) | 高弾性・恒弾性合金及びその製造法並びに精密機器 | |
| JP5486050B2 (ja) | 高弾性・恒弾性合金及びその製造法並びに精密機器 | |
| JPH0158261B2 (ja) | ||
| JP2513679B2 (ja) | 最大エネルギ−積の大きい超高保磁力永久磁石およびその製造方法 | |
| JPH05140703A (ja) | 磁束密度の大きなトランス鉄心用非晶質合金薄帯 | |
| JP5787499B2 (ja) | 非晶質磁性合金、関連物品及び方法 | |
| US4396441A (en) | Permanent magnet having ultra-high coercive force and large maximum energy product and method of producing the same | |
| US4483724A (en) | Iron-boron solid solution alloys having high saturation magnetization and low magnetostriction | |
| JPS633943B2 (ja) | ||
| WO2023243533A1 (ja) | Fe-Mn合金、時計用ひげぜんまいおよびFe-Mn合金の製造方法 | |
| JPS6312936B2 (ja) | ||
| US20230095210A1 (en) | Permanent magnet and device | |
| JPH0653021A (ja) | 磁性材料とその製造方法 | |
| JPH0349974B2 (ja) | ||
| JPS58123848A (ja) | 磁気記録再生ヘツド用耐摩耗性高透磁率合金およびその製造法ならびに磁気記録再生ヘツド | |
| JPS581183B2 (ja) | 磁束密度が高く角形比の大きい高透磁率非晶質合金 | |
| JPH0258334B2 (ja) | ||
| JP7787521B2 (ja) | 永久磁石及びデバイス | |
| JPS5947017B2 (ja) | 磁気録音および再生ヘツド用磁性合金ならびにその製造法 | |
| JP7678844B2 (ja) | FeCo系合金製の積層造形物 | |
| JP2003166026A (ja) | 高耐食性磁石合金及び製造法 | |
| KR100710613B1 (ko) | 주철을 이용한 Fe계 나노 결정 합금 및 그 제조 방법 | |
| JP2818718B2 (ja) | 永久磁石粉末 | |
| WO2025225580A1 (ja) | Fe―Mn合金及びFe―Mn合金からなる時計用ひげぜんまい |