JPH0349203B2

JPH0349203B2 -

Info

Publication number: JPH0349203B2
Application number: JP59043187A
Authority: JP
Inventors: Kazuhito Yasukawa
Original assignee: Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Nidec Instruments Corp
Priority date: 1984-03-06
Filing date: 1984-03-06
Publication date: 1991-07-26
Also published as: JPS60187104A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、例えばパラボラ形式のアンテナを任
意の方向に調整可能な状態で支持するための装置
に関する。

発明の背景一般に、パラボラアンテナの取付スタンドの向
き等は、ある特定の放送衛生の受信状態を見て、
そのつど固定手段により調整している。ところが
放送衛生の数が多くなると、選局ごとにそのつど
パラボラアンテナの方向を調整する必要があつ
て、煩雑である。また風圧や積雪等の外力からア
ンテナを保護するために、アンテナの支持部分に
かなりの剛性が必要とされる。

従来技術上記のような背景から、電動式のアンテナ支持
装置が既に提案されている。例えば実開昭50−
24040号の考案は、１つのモータによつて、パラ
ボラアンテナに仰伏運動および旋回運動を与える
ようにしている。しかし、その考案の装置では、
駆動部分が特殊な構造であり、屋外に設置する構
造として不適当である。また不使用時に、アンテ
ナを保護するために、下向きに設定するような配
慮がなされていないため、アンテナの保護が不充
分となつている。

発明の目的したがつて本発明の目的は、放送用衛生の選択
と対応し、アンテナの向きを自動的に調整できる
ようにし、また不使用時にアンテナを安全な向き
に設定し、保護できるようにすることである。

発明の概要そこで本発明は、複数のアームを揺動自在に連
結し、アンテナの支持方向に自由度を与えるとと
もに、アーム内に１つのモータを組み込み、その
モータの回転をクラツチによつて選択的に伝達す
ることにより、アンテナの仰伏運動および旋回運
動を同時または択一的に得られるようにしてい
る。

発明の構成以下、本発明の一実施例を第１図および第２図
に基づいて具体的に説明する。

本発明のアーム連結式アンテナ支持装置１は、
アンテナ２を支持するための構造部分として、第
１アーム３、第２アーム４、第３アーム５、支持
台６および揺動手段７を備えている。

上記第１アーム３は、上端でアンテナ２の中心
に固定されており、また下端部分で水平方向の軸
８およびこの軸８の両端のベアリング９により第
２アーム４の上部で回動自在に支持されている。
また第２アーム４は、その下端部分で第３アーム
５の上端部分に対しスラストベアリング１０を介
在させた状態で、軸８と直交する方向の軸線の周
りに旋回可能な状態で取付けられている。またこ
の第３アーム５は、下端部分のベアリング１１に
より水平方向の揺動軸１２に対し揺動自在に支持
されている。この揺動軸１２は、支持台６の上端
部分に固定されている。

そして上記第２アーム４および第３アーム５
は、ともに中空体であり、その内部で駆動用のモ
ータ１３およびこのモータ１３の回転を伝達する
ための伝達機構を収納している。すなわち上記モ
ータ１３は、第３アーム５の内部でその中心位置
に固定されており、そのモータ軸１４は、軸継手
１５により駆動軸１６の一端に連結されている。
この駆動軸１６は、他端で第２アーム４に取付け
られたベアリング１７により回転自在に支持され
ており、上端でベベルギヤ１８を、またその中間
部分でギヤ１９を保持している。上記ベベルギヤ
１８は第２アーム４に対し水平方向でベアリング
２０によつて支持された中間軸２１のベベルギヤ
２２にかみ合つている。このベベルギヤ２２は、
中間軸２１に対し、クラツチ２３を介在させた状
態で取付けられている。またこの中間軸２１は、
第２アーム４との間でブレーキ２４を介在させて
おり、また例えばハーモニツクドライブ式の減速
機２５の入力側に連結されている。この減速機２
５の出力側のギヤ２６は、軸８に取付けられたギ
ヤ２７にかみ合つている。なお、この軸８の先端
部分に回転板２８ａ，２８ｂが取付けられてお
り、第１アーム３の回動角すなわちアンテナ２の
仰伏角が２つのフオトセンサー２９，３０によつ
て検知できるようになつている。ここで、ベベル
ギヤ１８，２２、ギヤ２６，２７は、減速機２５
とともに仰伏運動用の歯車列を構成している。

一方、前記ギヤ１９は、ハーモニツクドライブ
式の減速機３１の入力軸３２側のギヤ３３とかみ
合つている。このギヤ３３は、入力軸３２に対
し、クラツチ３４を介在させた状態で取付けられ
ている。なお、この入力軸３２と第３アーム５と
の間にブレーキ３５が取付けられている。そして
上記減速機３１は、第３アーム５の内部に取付け
られており、その出力軸３６のギヤ３７により、
第２アーム４の下端面に取付けられたギヤ３８と
かみ合つている。なお、このギヤ３８の回転量
は、フオトセンサー４６と回転板４７によつて検
出できるようになつている。ここで、ギヤ１９，
３３，３７，３８は、減速機３１とともに旋回運
動用の歯車列を構成している。

また、前記揺動手段７は、第３アーム５の側面
に取付けられたブラケツト３９と、支持台６の側
面に取付けられたブラケツト４０との間に設けら
れている。すなわちこの揺動手段７はモータ４１
および角ねじ機構の送りねじユニツト４２によつ
て構成されており、それらは、支軸４４によつて
ブラケツト４０に対し揺動自在に支持されてい
る。そして送りねじユニツト４２の一端は、連結
ピン４５によりブラケツト３９に連結されてい
る。なお、モータ４１の回転は、減速機４３など
により、送りねじユニツト４２に伝達される。

発明の作用次に上記アーム連結式アンテナ支持装置１の作
用を説明する。

アンテナ２の仰伏運動は、水平方向の軸８を中
心として、第１アーム３に回動運動を与えること
によつて得られる。また、アンテナ２の旋回運動
すなわち垂直軸を中心とする回転運動は、第３ア
ーム５に対し第２アーム４を回動させることによ
つて得られる。このような仰伏運動および旋回運
動の駆動源は、１つの駆動用のモータ１３によつ
て与えられる。すなわち、駆動用のモータ１３が
始動すると、そのモータ軸１４の回転は、駆動軸
１６、ベベルギヤ１７，２２、減速機２５、ギヤ
２６，２７を経て、大減速比のもとに軸８に与え
られる。またこの駆動軸１６の回転は、ギヤ１
９，３３、減速機３１、出力軸３６およびギヤ３
７、ギヤ３８を経て、第２アーム４に与えられ
る。このような運転に際し、クラツチ２３，３４
がともにかみ合い状態にあるとき、仰伏運動およ
び旋回運動が同時に行われるが、仰伏角または旋
回角について目標の角度が設定されると、それに
対応するクラツチ２３またはクラツチ３４がオフ
の状態になつて、モータ軸１４の回転を遮断す
る。しかし、このような２つの運動は、それぞれ
独立に行い、一方の運動についての位置決めを完
了したのちに、他方の運動を進めるようにしても
よい。

いずれかのまたは両方の運動を中止させる場合
には伝達経路のブレーキ２４またはブレーキ３５
が働き、その部分の軸の回転を固定している。

このような運動時の回転量は、フオトセンサー
２９，３０およびフオトセンサー４６などによつ
て電気的に検出できるようになつている。したが
つてこのような制御は、サーボ制御技術を応用
し、遠隔制御のものとに行われる。

ところで、降雪時や暴風などの天候時、あるい
はアンテナ２の不使用時には、アンテナ２を保護
する必要がある。そこでそのような天候や、不使
用時には、モータ４１を起動させ、送りねじユニ
ツト４２の伸縮運動により、揺動軸１２を中心と
して、第３アーム５を第１アーム３および第２ア
ーム４とともに伏せる方向に揺動させる。これに
よつてアンテナ２が下向きに伏せた状態となるた
め、雪の重みや風圧から保護され、電気的に良好
な特性を維持することになる。なお、この送りね
じユニツト４２は、ねじのリードとの関係から、
任意の位置で、安定に静止状態となる。

発明の変形例上記実施例は、モータ１３の回転をギヤや減速
機などを用いて伝達しているが、このような伝達
手段は、巻掛け伝動手段や他の形式の減速機など
で構成することもできる。さらに揺動手段７は、
遠隔操作の観点から、実施例のような電動式の構
成が好ましいが、手動式で構成することもでき
る。

発明の効果本発明では、アンテナが第１アームによつて第
２アームに対し仰伏運動可能な状態で支持されて
おり、かつ第２アームと第３アームとが旋回可能
な状態で保持されているから、アンテナの指向性
が三次元的な範囲で自由に設定でき、しかもこれ
らの運動が１つの駆動用のモータによつて選択的
に、または同時に行えるから、駆動用のモータの
設置数が減少し、それだけアンテナ支持装置が安
価に提供できる。さらに第３アームと支持台との
間に揺動手段が設けられおり、必要に応じてアン
テナが安全な姿勢に設定できるから、悪天候時、
またはアンテナの不使用時においても、アンテナ
の電気的な性能が確実に保護される。

特に、アンテナの旋回運動や仰伏運動に必要な
機械要素が第２アームや第３アームの内部に組み
込まれており、これらの第２アーム４および第３
アームが支持台の上で揺動軸によつて支持される
ようになつているため、アンテナの方向を変えな
いまま、アンテナを安全な姿勢位置に変更でき、
また変更後にも復帰させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のアーム連結式アンテナ支持装
置の側面図、第２図駆動系の内部の断面図であ
る。１……アーム連結式アンテナ支持装置、２……
アンテナ、３……第１アーム、４……第２アー
ム、５……第３アーム、６……支持台、７……揺
動手段、８……軸、１２……揺動軸、１３……駆
動用のモータ、１８……ベベルギヤ、１９……ギ
ヤ、２２……ベベルギヤ、２３……クラツチ、２
４……ブレーキ、２５……減速機、２６……ギ
ヤ、２７……ギヤ、３１……減速機、３４……ク
ラツチ、３５……ブレーキ、３７……ギヤ、３８
……ギヤ、４１……モータ、４２……送りねじユ
ニツト。

Claims

【特許請求の範囲】

１アンテナ２を支持する第１アーム３と、この
第１アーム３を水平方向の軸８により揺動自在に
支持する第２アーム４と、この第２アーム４を上
記水平な軸８と直交する方向の軸線の回りに旋回
自在に支持する第３アーム５と、この第３アーム
５に設けたモータ１３と、このモータ１３の回転
をそれぞれクラツチ２３，３４および歯車列１
８，２２，２５，２６，２７，１９，３１，３
３，３７，３８を介し第１アーム３の水平方向の
軸８および第２アーム４に伝達する手段と、上記
第３アーム５を水平な揺動軸１２により揺動自在
に支持する支持台６と、上記第３アーム５と支持
台６との間に設けた第３アーム５の揺動手段７と
からなることを特徴とするアーム連結式アンテナ
支持装置１。