JPH034917A - 脱臭機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はアンモニアガス等の窒素（Ｎ）系及び硫化水素
ガス等の硫黄（Ｓ）系の悪臭ガスを一度に脱臭すること
が可能な脱臭機に関する。

（従来の技術） 消臭液を噴霧等によりフィルターに含浸させてこれに悪
臭ガスを通過させ脱臭を行わせる湿式形の脱臭機は特開
昭６０−１３２６２３号公報等により公知である。

（発明が解決しようとする課題） 上述の公知装置はどのような悪臭ガスでも均一に脱臭す
ることは到底不可能であり、使用する消臭液によって除
去できる悪臭ガス成分に優劣差があるのは当然である。

一般に多用されている酸性消臭液はＮ系悪臭ガス（ＮＨ
３等）の除去性能に特に優れたものであるとＳ化合物系
悪臭ガス（メチルメルカプタン、硫化水素、硫化メチル
、二流化メチル等）の除去には劣性であり、また、これ
とは逆にＳ化合物系の除去性能にすぐれているアルカリ
性消臭液はＮ系には劣性であるという傾向を持っている
。

従って性質の異なる２系の悪臭ガスを有効に除去しよう
とすると消臭液の異なる脱臭機を併設するなどの対策を
講じる必要が生じ、装置コストの上昇をもたらす問題が
ある。

最近厨房等ではこの種の脱臭機の設置が増加しつつあり
、Ｎ系、Ｓ系の両種の悪臭ガスについて有効な装置の出
現が望まれているが、ところでオゾンの酸化、分解能力
を利用して脱臭殺菌を行う装置については特公昭６３−
２８６２２号公報によっても知られるところであり、特
にＳ化合物の分解に有効なものであるといわれているの
で、Ｎ系に著効を示す消臭とオゾンによる脱臭とを併用
すれば要望に叶うと考えられる。

しかしながらオゾンは大気中においては半減期が長く、
従って単にオゾンを発生させたとしても、オゾンの分解
により発生基の酸素（０）が生じなければ脱臭効果が発
揮されないことから分解促進手段が解明されなければな
らないのと、一方、オゾンは０．ＩＰＰＭが規制の対象
濃度であって高濃度のオゾンを機外に放出することは避
けなればならないのとが実施に際して考慮すべき点であ
る。

ところがこの両点は互いに相反する条件であり、従って
オゾンを脱臭に利用することが良策であるのは分かって
いても室内へのオゾン多量放出が問題となっているため
には今なお実用に至らないのが実態である。

かかる実状に鑑みて本発明はオゾンの発生直後において
効率良くオゾン分解を可能にすると同時に機外にオゾン
を放出させないシステムをここに開発するに至り、これ
を従来の湿式脱臭方式と組み合わせることによって簡単
な構造の脱臭装置でＮ系、Ｓ化合物系何れの悪臭ガスに
も有効に脱臭機能を発揮し得る脱臭機を提供するもので
あり、かくして脱臭機の普及による環境の整備に一翼を
担わせることを目的とする。

（課題を解決するための手段） しかして本発明は添付図面に示す実施例により明らかな
如く、請求項１は吸込口（２）及び吹出口（３）を有す
るケーシング（１）内の前記両口（２）、　（３）間に
亘らせた空気通路中に、吸水性及び保水性を有するフィ
ルター（５）とファン（４）とを配設せ°しめ、噴霧ノ
ズル（６）を前記フィルター（５）に対しその上流側で
霧液の均散布可能に設けるとともに、窒素系悪臭ガスを
反応により除去し得る消臭液を圧送させる送液ラインの
出口に噴霧ノズル（６）を接続せしめる一方、前記送液
ラインにおける送液ポンプ（９）の吸入側にオゾン発生
装置（７）を連結して、送液ポンプ（９）の運転に、連
繋して前記オゾン発生装置（７）を作動させる如くなし
たことを特徴とする。

また、請求項２については、前述の請求項１における構
成中、オゾン発生装置（７）が送液ラインにお。ける送
液ポンプ（９）の吸入側に接続するのでなく、吐出側に
エゼクタ（ロ）を介し連結してなる構成としたものであ
る。

（作用） フィルター（５）に対して噴霧する消臭液中に予めオゾ
ンを混入させているので、消臭液はもとよりオゾンも吸
込口（２）から流入した悪臭ガスに対し均一に接触混合
させることができ悪臭の分解を効率良く行わせ得る。

従って、オゾン積極分解の過程でＳ化合物系悪臭ガスの
除去が、また、同時に消臭液によるＮ系悪臭ガスの化学
反応に基づく消臭が成される。

しかも消臭液中にオゾンを送り込ませることによって、
気中での自然分解に比して分解が促進される結果、未反
応オゾンの残留が殆ど無くてオゾン異臭を室内に拡散さ
せないし、オゾンの気中濃度を安全領域内に制限できる
。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面によって説明する。

第１図及び第２図は本発明の実施例の構造を示しており
、ケーシング（１）の前面下部と前面上部とには、吸込
口（２）と吹出口（３）とを夫々開口せしめて、両口（
２１，（３）間に亘らせてケーシング（１）内に空気通
路を設けるとともに、該空気通路中に、吹出口（３）に
近い上方側、すなわち下流側から順に誘引方式になる送
風機（４）、フィルター（５）及び噴霧ノズル（６）を
配設せしめていて、さらに吸込口（２）にはプレフィル
タ−として除塵フィルター（８）を介設せしめている。

フィルター（５）は上流側から１次脱臭エレメント（５
Ａ）と２次脱臭エレメント（５，）との２基を前後の縦
列に備えてなり、一方、噴霧ノズル（６）は１次脱臭エ
レメント（５ｍ）の上流側で空気通路の下端部近くに設
置して適当数の噴霧口を１次脱臭ニレメン）（５Ａ）の
風通過上流側の面に対向させていて、送液ポンプ（９）
及び消臭液タンク００）を備えた送液ラインの出口に接
続せしめてなり、前記ポンプ（９）で圧送される消臭液
を微粒子状で１次脱臭エレメント（５Ａ）の前記面に対
し均一に散布した状態で噴液し得るよう設けられる。

なお、フィルター（５）は吸水性、保水性に富むハニカ
ムボード状に成形したもの、厚手のフェルト状に形成し
たもの等が利用され、１次脱臭エレメント（５Ａ）に噴
霧した消臭液が吹出口（３）から漏出しないように２次
脱臭エレメント（５，）がエリミネータとして機能し得
る構造となっている。

一方、ケーシング（１）内において、前記空気通路の上
方部空間は該空気通路とは仕切られた下方室に形成され
ていて、この下方室内に前記送液ポンプ（９）及び消臭
液タンクａωならびにオゾン発生装置（７）を収設して
いる。

上記タンクＱＯ）は消臭液を適当量貯溜してなる容器で
あって、図示しないが例えばカートリッジ形の補給タン
クをその自動補給栓が存する口部を下向きにした倒立状
で槽に付設せしめ、常に所定レベルを保持して貯液可能
としたもの等が好ましい構造である。

前記送液ポンプ（９）は電磁形等の小形ポンプで定容積
吐出形のものが使用されて消臭液タンク０暖の側部に取
り付けられており、その吸込部を配管により前記タンク
αωの内底部に連絡し、吐出部を同じく前記噴霧ノズル
（６）に接続せしめている。

なお、消臭液タンクＱＯ１内に消臭液を貯溜するに際し
、この消臭液を生成する消臭剤としては、例えば緑茶な
ど植物から抽出した植物精油の水溶液などＮ系の悪臭ガ
ス除去性能に優れたものが用いられる。

また、図中、αυは脱臭エレメント（５，）、（５，）
から滴下する液を受は容れるためのドレンパンである。

一方、前記オゾン発生装置（７）は対向させた陽極と接
地極との間に直流高圧を印加してコロナ放電を発生させ
る静電方式の発生装置等が使用されて、オゾン放出口を
送液ポンプ（９）の吸入側に、例えば該ポンプ（９）と
消臭液タンクα〔とを接続する吸入側配管の途中に設け
た分岐管に接続せしめており、発生したオゾンを送液ポ
ンプ（９）の吸引によって消臭液内に混入させるように
なっている。

上記オゾン発生装置（７）は送液ポンプ（９）の運転に
連動してオゾン発生の作動を行わせるよう制御回路によ
って運転せしめる。

上述の構成になる脱臭機は送風機（４）及び送液ポンプ
（９）を駆動し、かつオゾン発生装置（７）を作動させ
て脱臭運転を行うのであるが、例えばフィルター（５）
に消臭液を含浸させるための噴霧時間（例えば３秒）、
噴霧インターバル（例えば１５〜３０分）は繰り返しタ
イマにより自動的に行わせて、噴霧ノズル（６）を間欠
的に噴霧作動せしめる一方、オゾン発生装置（７）は、
この噴霧作動に連動させて噴霧運転中にオゾン放出濃度
が増大するようオン−オフさせ、あるいは印加電圧の高
低制御を行わせる。

なお、送風機（４）は脱臭運転中、連続運転させるよう
にする。

このように脱臭運転の実行によって除塵フィルター（８
）通過後の悪臭ガス成分に対し、オゾンが注入された消
臭液が噴霧により含浸されてなるフィルター（５）を流
通する過程で、・消臭液によって分解が促進されてなる
オゾンによりＳ系の悪臭ガスが除去されると同時にオゾ
ンに分解され難いＮ系悪臭ガスが消臭液によって除去さ
れ、かくして悪臭ガス成分が悉く除去されてなる無臭の
清浄空気となって吹出口（３）から室内に吹出される。

しかしてオゾンは消臭液に混入させ撹拌することにより
急速に分解が促される結果、フィルター（５）の下流側
にはオゾンが殆ど存在しない状態となり、脱臭機から高
濃度オゾンが放出されることがなくなる。

次に、第３図は本発明の他実施例を示していて、図中、
第１図と同符号を付した各部材は、第１図図示の対応部
材と同じ構造及び機能を有するものであるから説明は省
略するが、下方室内に収設してなるオゾン発生装置（７
）のオゾン放出口を送液ポンプ（９）の吐出口と噴霧ノ
ズル（６）とを連絡する配管に分岐接続してなる構成が
第１図図示例と異なる点である。

なお、前記分岐接続個所はオゾン発生装置（７）のオゾ
ン放出口に対して正圧域であるために逆流が生じないよ
うオゾンを注入させる必要があり、従ってエゼクタ０３
を介設せしめている。

この例もオゾンを消臭液中に送り込んで混合攪拌させる
点で第１図図示例と同じであって、運転の際の消臭作用
もまた同様の内容であるから説明を省略する。

（発明の効果） つづいて本発明の効果を挙げると以下述べる通りである
。

（イ）オゾン発生装置（７）で発生させたオゾンをＮ系
悪臭ガスに消臭作用をなす消臭液中に、噴霧の直前に送
り込んで混合させているので、Ｎ系、Ｎ系の各悪臭ガス
を同時に、かつ、を効に除去することができる。

（Ｕ）シかも直接混合によって反応効率が向上し、消臭
効果を十分発揮し得る。

（ハ）オゾンを消臭液との接触によって積極的に分解さ
せ得るので、未反応オゾンが残留する量は極く少なくな
り高濃度オゾンの放出を防いで安全性に富む。

（ニ）消臭液の噴霧と高濃度オゾン発注との間には連動
関係を持たせているので、オゾンが分解されないまま機
外に放出される問題は全くなくなると同時に、室内の湿
度を高めることもなく有効な脱臭作用が行われる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例に係る断面示側
面図及び内部示斜視図、第３図は本発明の他実施例に係
る断面示側面図である。 （１）・・・ケーシング、 （２）・・・吸込口、 （３）・・・吹出口、 （４）・・・ファン、 （５）・・・フィルター （６）・・・噴霧ノズル、 （７）・・・オゾン発生装置、 （９）・・・送液ポンプ、 叫・・・エゼクタ。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、吸込口（２）及び吹出口（３）を有するケーシング
   （１）内の前記両口（２）、（３）間に亘らせた空気通
   路中に、吸水性及び保水性を有するフィルター（５）と
   ファン（４）とを配設せしめ、噴霧ノズル（６）を前記
   フィルター（５）に対しその上流側で霧液の均散布可能
   に設けるとともに、窒素系悪臭ガスを反応により除去し
   得る消臭液を圧送させる送液ラインの出口に噴霧ノズル
   （６）を接続せしめる一方、前記送液ラインにおける送
   液ポンプ（９）の吸入側にオゾン発生装置（７）を連結
   して、送液ポンプ（９）の運転に連繋して前記オゾン発
   生装置（７）を作動させる如くなしたことを特徴とする
   脱臭機。 ２、吸込口（２）及び吹出口（３）を有するケーシング
   （１）内の前記両口（２）、（３）間に亘らせた空気通
   路中に、吸水性及び保水性を有するフィルター（５）と
   ファン（４）とを配設せしめ、噴霧ノズル（６）を前記
   フィルター（５）に対しその上流側で霧液の均散布可能
   に設けるとともに、窒素系悪臭ガスを反応により除去し
   得る消臭液を圧送させる送液ラインの出口に噴霧ノズル
   （６）を接続せしめる一方、前記送液ラインにおける送
   液ポンプ（９）の吐出側にオゾン発生装置（７）をエゼ
   クタ（１２）を介し連結して送液ポンプ（９）の運転に
   連繋して前記オゾン発生装置（７）を作動させる如くな
   したことを特徴とする脱臭機。