JPH1096253A - 便器用脱臭装置 - Google Patents

便器用脱臭装置

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JPH1096253A
JPH1096253A JP25183996A JP25183996A JPH1096253A JP H1096253 A JPH1096253 A JP H1096253A JP 25183996 A JP25183996 A JP 25183996A JP 25183996 A JP25183996 A JP 25183996A JP H1096253 A JPH1096253 A JP H1096253A
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JP
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water
deodorizing
odor
toilet
air
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Application number
JP25183996A
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English (en)
Inventor
Junta Mishima
淳太 三嶋
Nobuo Tsuda
信雄 津田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器1内の臭気を吸気し、脱臭して排気する
脱臭装置において、便器1内の排泄物から発生する臭気
中に含まれるアンモニア及びその他の悪臭成分を脱臭す
る。 【解決手段】 センサ20から制御部21へ信号が送ら
れると、制御部21がファン装置7と水ポンプ10を起
動し、臭気送気ダクト6を通って便器1内の臭気が脱臭
室8へ送気導入されると同時に、給水ダクト11を通っ
て洗浄水供給系のタンク2の洗浄水が脱臭室8へ給水さ
れ、ノズル部9から脱臭室8内へ噴霧される。臭気と水
ミストとが混合接触され、臭気中のアンモニア及びその
他の悪臭成分が水に吸着されるため臭気は脱臭される。
悪臭成分を吸着した水は脱臭室8から排水ダクト12を
通ってタンク2へ回収され、脱臭された空気は排気口1
5から排気される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便器内に存在する
悪臭成分を含む空気を吸入し、脱臭して排気する便器用
脱臭装置に関するものであり、例えば洗浄水供給系タン
ク内の洗浄水を利用して脱臭を行う便器用脱臭装置に用
いて好適である。
【0002】
【従来の技術】便器内に存在する悪臭成分を根本的に脱
臭するものとして、従来では特公平4−78293号に
記載の脱臭便座が提案されている。この脱臭便座はオゾ
ンの強い酸化分解作用を利用して悪臭成分を脱臭するも
のである。具体的には受発光型のセンサによって、使用
者の着座状態を検知し、このセンサの信号を受けた制御
部によって、着座時から離席後の適宜経過時間までオゾ
ン発生器およびファンを稼働させるものである。それに
よって使用者が着座した時から離席後の適宜経過時間ま
で、便器内の排泄物から発生する臭気(悪臭成分を含む
空気)を、便座の底面部の吸気口からファンの吸引作用
により吸入して、オゾン脱臭殺菌装置に導入し、臭気中
の悪臭成分をオゾンの強い酸化力により分解した後、脱
臭された空気を排気するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の脱
臭便座においては、脱臭するにあたり、オゾンの酸化分
解作用を利用している。しかし、この方式は、排泄物か
ら発生する臭気中に含まれる代表的な悪臭成分のうち、
メチルカプタン、トリメチルアミン等に対しては有効で
あるが、アンモニアや硫化水素等に対しては効果的でな
い。そのため、脱臭部であるオゾン脱臭殺菌装置にて臭
気を脱臭処理した後も、排気される空気中にアンモニア
や硫化水素が残り、この悪臭が使用者に不快感を与える
という問題があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、便器内の臭気を吸入し、脱臭して排気する脱臭装置
において、便器内の排泄物から発生する臭気中に含まれ
るアンモニアや硫化水素及びその他の悪臭成分を脱臭す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、実験検討
の結果、排泄物から発生する臭気中に含まれる代表的な
悪臭成分であるアンモニアや硫化水素が水への溶解度が
大きいため、水に吸着しやすいという性質を有し、さら
に他の悪臭成分であるメチルカプタン、トリメチルアミ
ン等もアンモニアと同様の性質を有することに着目し
た。
【0006】本発明は上記着目点に基づき、以下の技術
的手段を採用する。すなわち、請求項1の発明では、便
器(1)内に存在する悪臭成分を含む空気を吸入する吸
入手段(6、7)と、この吸入手段(6、7)により吸
入された悪臭成分を含む空気を水に接触させて、この悪
臭成分を水に吸着させることにより脱臭を行う脱臭手段
(A)と、この脱臭手段(A)にて脱臭された空気を外
部へ排出する排気手段(15)とを有することを特徴と
する。それによって、上述したように、悪臭成分として
便器(1)内の空気に含まれるアンモニアや硫化水素な
どは、水に対する溶解度が高いという性質を有している
ので、脱臭手段(A)において、吸入したこれらの悪臭
成分を含む空気を水に接触させることによって、悪臭成
分を水に吸着させる、つまり水に溶解させることができ
る。その結果、従来技術の項において述べたようなオゾ
ンの酸化分解作用を利用した脱臭方法では分解されにく
かったアンモニアや硫化水素といった悪臭成分を脱臭手
段(A)に吸入した空気から除去することができ、使用
者が悪臭により不快感を抱くという問題を解消すること
ができる。
【0007】さらに、請求項2の発明では、請求項1の
構成に加えて、前記脱臭手段(A)が,臭気を水に接触
させて、悪臭成分を水に吸着させる脱臭室(8)と、こ
の脱臭室(8)に水を供給する給水手段(10、11)
と、この脱臭室(8)に供された水を排水する排水手段
(12)とを有することを特徴とする。それによって、
脱臭室(8)に供されて濃厚な悪臭成分溶液となった水
が脱臭室(8)外へ排水され、新しい水が脱臭室(8)
へ給水されるため、上記の悪臭問題が解消されることに
加えて、水への悪臭成分吸着量が飽和することなく、水
の脱臭性能が維持できる。
【0008】また、請求項3の発明では、請求項2の構
成に加えて、前記脱臭手段(A)が、前記給水手段(1
0、11)から供給された水を前記脱臭室(8)内へ噴
霧する噴霧手段(9)を有することを特徴とする。それ
によって、脱臭室(8)内へ噴霧された水はミスト状態
となって、この水ミストと臭気とが接触するため、通常
の液状態の水に比べて、臭気と水との接触面積が増大す
る。このため、臭気中の悪臭成分の水への吸着効率が向
上し、脱臭効果が良くなる。また、水が噴霧される時に
発生する水音によって、排泄行為時に発生する音を消音
する効果が得られるため、消音のためにタンク(2)内
の洗浄水を便器(1)に流すことがなくなり、節水効果
が得られる。
【0009】さらに、請求項4の発明では、請求項3の
構成に加えて、前記脱臭手段(A)が、前記噴霧手段
(9)から噴霧される水に空気を混入する気液混合手段
(22、23)を有することを特徴とする。それによっ
て、空気を混入された洗浄水が、噴霧手段(9)から噴
霧されるが、この時に、空気と水の噴霧速度差から生じ
るせん断力によって、液層がせん断されるため、水ミス
トが容易に発生する。このため、上記と同様の節水効果
が得られることに加えて、噴霧のために高速水流あるい
は高水圧を必要とすることなく水ミストを発生できるた
め、複雑な噴霧ノズル構造や高圧の水圧発生源を必要と
しなくなるという利点がある。
【0010】また、請求項5の発明では、前記給水手段
(10、11)と前記排水手段(12)は、共に前記便
器(1)に備えられた洗浄水供給系のタンク(2)と連
結していることを特徴とする。それによって、タンク
(2)内の一部の洗浄水が給水手段(10、11)によ
って脱臭室(8)へ供給され、供給された洗浄水に悪臭
成分が吸着する。その後、濃厚な悪臭成分溶液となった
洗浄水は排水手段(12)によって再びタンク(2)へ
回収され、タンク(2)内の大量の洗浄水と混ざり合い
希釈される。そして、微量に悪臭成分を含んだタンク
(2)内の洗浄水は、再び脱臭室(8)へ供給される。
【0011】このようにすることで、上記の悪臭問題が
解消されると共に、タンク(2)内の洗浄水を繰り返し
使用することができ、かつ、新たな水供給元を設置する
必要ないため、水の消費量を抑えることができる。な
お、タンク(2)内の全体の洗浄水量は、便器(1)の
使用者が1回に排泄する排泄物から発生する臭気中の悪
臭成分の全てを吸着するのに十分な量であるので、上記
のように繰り返し使用できる。
【0012】さらに、使用者が便器(1)の使用を終了
した後、洗浄弁(4)を開いて排泄物を下水道に流す時
に、タンク(2)内にある悪臭成分を吸着した洗浄水は
全て放出されて、新しい洗浄水がタンク(2)内に貯え
られる。よって、悪臭成分も同時に全て下水道に排水さ
れるため、悪臭成分を処理する手間が省略される。ま
た、請求項6の発明では、前記吸入手段(6、7)から
前記臭気を前記脱臭手段(A)へ吸入し、前記臭気中の
悪臭成分を水に吸着させることにより脱臭して排気する
という一連の脱臭処理を断続させる制御手段(21)
と、前記便器(1)の使用者の姿勢変化を検出する検出
手段(20)とを有することを特徴とする。それによっ
て、使用者が排泄をする姿勢をとっている間のみ、制御
手段(21)が検出手段(20)から信号を受けて、一
連の脱臭処理を行わせることができるので、手動による
脱臭作用の断続の手間が省け、装置の起動忘れや停止忘
れが無くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。本発明に係る便器用脱臭装置を、洗
浄水供給系タンク内の洗浄水を利用して便器内の臭気を
脱臭する便器用脱臭装置に用いた場合について述べる。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態を示す
もので、本発明に係る便器用脱臭装置を、トイレ室内の
水洗式の便器に取り付けた場合の全体構成を示す。
【0014】1は洋式又は和式の大便用の便器を示す。
この便器1は、便器1内を洗浄するための洗浄水供給系
をトイレ室内に有している。この洗浄水供給系は、図示
されない水道から供給される便器1の洗浄水が貯えられ
るタンク2に、タンク2内と便器1内とをつなぐ洗浄水
供給路3が設けられ、その途中には洗浄水供給路3を開
閉する手動操作の洗浄弁4が設けられた構成となってい
る。通常は洗浄弁4によって洗浄水供給路3は閉じられ
ており、タンク2内の洗浄水は便器1内に供給されな
い。便器1内に洗浄水を供給したい時は、洗浄弁4を開
くと、タンク2内の洗浄水は洗浄水供給路3を通じて便
器1内へ供給され、排水パイプ1aを通じて下水道へ流
れていく。そして、図示されない水道配管を通して、洗
浄水がタンク2に貯えられる。
【0015】ところで、上記の便器1は、便器1内に開
口して設けられた臭気吸引口5を有し、この臭気吸引口
5は臭気送気ダクト6の上流端部と連通しており、さら
に臭気送気ダクト6の途中部にはファン装置7が配設さ
れている。そして、これらファン装置7と臭気送気ダク
ト6が、本例では臭気を吸入する吸入手段を構成してい
る。一方、臭気送気ダクト6の下流端部は、脱臭を行う
脱臭手段Aと接続している。以下、脱臭手段Aについて
述べる。
【0016】脱臭手段Aは、吸入された臭気と水とを接
触させる脱臭室8と、脱臭室8内に水を噴霧する噴霧手
段であるノズル部9と、このノズル部9に水を供給する
ための給水手段である途中部に水ポンプ10が配設され
た給水ダクト11と、脱臭室8に供された水を排水する
排水手段である排水ダクト12とから構成されている。
【0017】まず、脱臭室8は、略円筒形状の容器がそ
の円筒軸方向が大地と水平となるように設置されてお
り、トイレ室内にて便器1およびタンク2よりも上側に
設置されている。ここで、脱臭室8の端面部13には臭
気導入口14が設けられており、臭気送気ダクト6の下
流端部と連通している。また、脱臭室8の上方の円周面
部には、脱臭された空気が脱臭室8からトイレ室内へ排
気される排気口15が排気手段として設けられている。
【0018】さらに、脱臭室8の端面部13と対向する
端面部16には、洗浄水給水口17が設けられ、この洗
浄水給水口17を介して、ノズル部9と給水ダクト11
の下流端部とが接続され、両者は連通している。そし
て、ノズル部9の噴霧口9aは臭気導入口14と互いに
対向した位置関係にある。このノズル部9としては、図
2に示すような、ノズル内部にスワ−ル発生部分9bを
有するスワラ−ノズルや、噴射口9a前面に衝突部9c
を設けた衝突ノズル等に代表される水ミストが発生しや
すい構造のノズルが使用される。これらのノズルはSU
Sや真鍮等の金属や樹脂材料によって形成されている。
【0019】また、脱臭室8の下方の円周面部には、脱
臭室8内に開口して洗浄水排水口18が設けられ、この
洗浄水排水口18は排水ダクト12の上流端部と連通し
ている。この洗浄水排水口18は、脱臭室8内の下部の
水受け部19に溜まった洗浄水を効率よく洗浄水排水口
18まで集めるために、脱臭室8の円周面部の一番低い
位置に設けられている。
【0020】そして、給水ダクト11の上流端部と排水
ダクト12の下流端部は共に前記のタンク2と連結し、
タンク2内の洗浄水中に開口している。次に、本発明の
制御部分に関する構成について述べる。すなわち、使用
者の姿勢変化を検出する検出手段であるセンサ20が、
便器1と一体か、又はその近傍に設けられており、この
センサ20としては、赤外線センサや超音波センサ等の
対象物へ光又は音波等を発して、対象物からの反射によ
って検出を行うものが用いられる。ここで、センサ20
の検出信号は電子制御回路から成る制御手段21へ送ら
れ、入力されるようになっている。そして、前記のファ
ン装置7および水ポンプ10は、この制御手段21によ
り作動を断続されるようになっている。
【0021】次に、上記構成において本実施形態の作用
について述べる。使用者が排泄する姿勢に入ると、セン
サ20が使用者の動きを検出し、センサ20から制御手
段21へ信号が送られる。制御手段21に信号が入力さ
れると、制御手段21がファン装置7と水ポンプ10を
起動させ、以下の一連の脱臭処理が開始される。
【0022】まず、便器1内の臭気がファン装置7の吸
引力によって、臭気吸引口5から吸引され、臭気送気ダ
クト6を通って臭気導入口14から脱臭室8内へ導入さ
れる。同時に、水ポンプ10によって、タンク2内の洗
浄水中に開口した給水ダクト11の上流端部からタンク
2内の洗浄水が汲み上げられ、給水ダクト11を通っ
て、脱臭室8内のノズル部9に供給される。
【0023】そして、ノズル部9の噴霧口9aから脱臭
室8内へ、水ポンプ10の送水圧によって洗浄水が噴霧
し続けられる。噴霧された水ミストと臭気とは脱臭室8
において接触し、臭気に含まれる悪臭成分は水ミストに
吸着される。悪臭成分を吸着した水ミストは、脱臭室8
内の下部の水受け部19に溜まり、濃厚な悪臭成分溶液
となる。この溶液は、洗浄水排水口18が脱臭室8の円
周面の一番低い位置に設けられているため、自然に洗浄
水排水口18に集められる。続いて、自然落下により排
水ダクト12を通ってタンク2へ回収され、タンク2内
の大量の洗浄水と混ざり合い希釈される。そして、微量
に悪臭成分を含んだタンク2内の洗浄水は、再び脱臭室
8へ供給される。このように、給水と排水が同時に連続
して行われる。一方、脱臭された空気は、ファン装置7
の送風圧によって、排気口15から脱臭室8からトイレ
室内へ排気される。
【0024】排泄行為が終わり、使用者が排泄する姿勢
を終了させると、再びセンサ20が使用者の動きを検出
し、センサ20から制御手段21へ信号が送られる。制
御手段21に信号が入力されると、制御手段21がファ
ン装置7と水ポンプ10を停止させ、上記の一連の脱臭
処理が終了する。このように、制御手段21によって、
使用者が排泄をする姿勢をとっている間のみ、一連の脱
臭処理が自動的に継続される。
【0025】また、排泄行為が終わり、使用者が洗浄弁
4を開くと、脱臭運転中に回収された悪臭成分を含んだ
タンク2内の洗浄水は洗浄水供給路3を通じて便器1内
へ供給され、排水パイプ1aを通じ下水道へ流れてい
く。そして、図示されない水道配管を通して、新しい洗
浄水がタンク2に貯えられる。以下、本実施形態の効果
について述べる。
【0026】排泄物からの悪臭成分として便器内の臭気
に含まれるアンモニアや硫化水素などは水に対する溶解
度が高いという性質を有するので、本実施形態のよう
に、脱臭室8において、臭気を噴霧された水ミストと接
触させることにより、これらの悪臭成分は水ミストに吸
着し、洗浄水に溶解する。そのため、従来技術の項にお
いて述べたように、オゾンの酸化分解作用を利用した脱
臭方法では分解しづらかったアンモニアや硫化水素とい
った悪臭成分を除去することができ、脱臭することがで
きる。そのため、従来の脱臭方法を用いた場合のように
使用者が悪臭により不快感を抱くといった問題点を解消
することができる。
【0027】また、本実施形態によれば、ノズル部9に
より噴霧された洗浄水はミスト状態となって、脱臭室8
内に拡散し、導入された臭気と水ミストとが混合接触す
るため、通常の液状態の水に比べて、臭気と水との接触
面積が増大する。このため、臭気中の悪臭成分の水への
吸着効率が向上し、脱臭効果が良くなる。また、本実施
形態によれば、噴霧口9aと臭気導入口14が対向した
位置関係にあるため、噴霧された水ミストと導入された
臭気は正面から互いにぶつかり合うため、接触は良好に
行われ、水ミストに臭気中のアンモニア及びその他の悪
臭成分が吸着することができる。また、洗浄水が噴霧さ
れる時に発生する音によって、排泄行為時に発生する音
を消音する効果が得られるため、消音のためにタンク2
内の洗浄水を便器1に流すことがなくなり、節水効果が
得られる。
【0028】さらに、本実施形態によれば、タンク2と
脱臭室8の間で給水と排水が繰り返されるため、タンク
2内の洗浄水を繰り返し使用することができ、かつ、新
たな水供給元を設置する必要ないため、水の消費量を抑
えることができる。なお、タンク2内の洗浄水量は、便
器1の使用者が1回に排泄する排泄物から発生する臭気
中の悪臭成分の全てを吸着するのに十分な量であるの
で、上記のように繰り返し使用できる。タンク2内の悪
臭成分を吸着した洗浄水は全て下水道に排水されるた
め、悪臭成分を処理する手間が省略される。
【0029】さらに、本実施形態によれば、使用者が排
泄する姿勢をとっている間のみ、脱臭処理を行うため、
手動による脱臭処理の断続の手間が省け、装置の起動忘
れや停止忘れが無くなる。 (第2実施形態)図3は、本発明の第2実施形態の全体
構成を示す図である。
【0030】上記の第1実施形態がノズル部9から単に
洗浄水を噴霧するものであったのに比べ、本実施形態は
洗浄水に空気を混入させて、ノズル部9から噴霧するも
のである点で異なる。尚、上記の第1実施形態と構成お
よび作用について共通する部分に関しては、同一符号を
付して説明を省略し、以下、主として異なる部分につい
てのみ述べる。
【0031】構成としては、気液混合手段としてエアポ
ンプ22を途中部に有する空気導入管23を新たに設
け、この空気導入管23が、給水ダクト11中の水ポン
プ10下流側の合流部24において、給水ダクト11と
連通したものである。空気導入管23には図示されない
逆止弁等が設けられ、給水ダクト11の洗浄水が逆流し
ないようになっている。また、エアポンプ22は制御手
段21により制御されるようになっている。
【0032】また、ノズル部9として、図4に示すよう
な、噴射口9aを絞っただけの簡単な構造のホ−ルノズ
ルが使用される。上記の構成により、エアポンプ22に
よって空気が空気導入管23から合流部24にて、洗浄
水に加圧混入され、気液混合状態の洗浄水はノズル部9
から噴霧される。
【0033】ところで、図4に示すように、空気を混入
された洗浄水は、ノズル部9の内部において、高圧の空
気に押されてノズル部9の内壁に薄い液層となる。さら
に、空気と水の噴霧速度差から生じるせん断力によっ
て、噴霧口9aにて前記の液層がせん断されるため、水
ミストが容易に発生する。このため、上記の第1実施形
態と同様の効果が得られることに加えて、ノズル部9と
しては、前記のスワラ−ノズルや衝突ノズル等の複雑な
構造のノズルを使用せずともよく、簡単な構造のホ−ル
ノズルが使用でき、また、給水圧として水ポンプ10の
圧力だけでなくエアポンプ22の圧力も加わるので、水
ポンプ10が低圧のもので済むという利点がある。
【0034】(変形例)また、洗浄水供給系の洗浄弁は
手動操作式のものでなくとも、例えば、使用者が排泄す
る姿勢を終了させた時に自動的に洗浄弁を開くように、
制御部により自動操作されるものであってもよい。ま
た、洗浄水供給系のタンクはトイレ室外に設置されてい
てもよい。そして、給水部の水供給源は便器の洗浄水供
給系のタンクに限らず、水道から配管してもよいし、別
に水を貯蔵したタンクを設けてもよく、水洗式でない便
器にも本発明の便器用脱臭器を適用できる。
【0035】また、脱臭部としては臭気と水ミストを混
合接触させるもの以外にも、臭気と水を接触させた状態
で水を攪拌したり、水を含んだ通気性部材に臭気を通過
させたり、容器等に貯えられた水の中へ臭気をバブリン
グさせたりするなど、水と臭気との接触面積や接触時間
を増加させる構成のものであればよい。また、脱臭室の
形状は上記第1および第2実施形態のように略円筒形状
でなくともよい。ただし、洗浄水排水が集まりやすいよ
うに、脱臭室の下方面が下に凸面形状であり、その凸面
の最下部に洗浄水排水口を設けることが好ましい。
【0036】また、上記の第1および第2実施形態のよ
うに、検出部と制御部によって、脱臭装置を自動的にオ
ンオフさせなくとも、手動スイッチにてオンオフさせて
もよい。また、検出部として、使用者の姿勢変化を検出
するものとしては、上記の第1および第2実施形態のよ
うに、対象物から反射してくる光や音波を検出するもの
でなくとも、着座圧を機械的および電気的手段により検
出するものでもよい。また、着座状態以外にも、便所の
ドアの開閉や便所への人の入退や洗浄弁の開閉等を機械
的、電気的又は光学的手段により検出するもの、及びそ
れらの組合せでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す便器用脱臭器の全
体構成図である。
【図2】(a)は上記第1実施形態に用いられるスワラ
−ノズルの断面図、(b)は上記第1実施形態に用いら
れる衝突ノズルの断面図、(c)はこの衝突ノズルの正
面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す便器用脱臭器の全
体構成図である。
【図4】上記第2実施形態に用いられるホ−ルノズルの
断面形状とその噴霧メカニズムを示す断面図である。
【符号の説明】
1…便器、2…タンク、6…臭気送気ダクト、7…ファ
ン装置、8…脱臭室、9…ノズル部、10…水ポンプ、
11…給水ダクト、12…排水ダクト、15…排気口、
20…センサ、21…制御部、22…エアポンプ、23
…空気導入管、A…脱臭手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器(1)内に存在する悪臭成分を含む
    空気を吸入する吸入手段(6、7)と、 この吸入手段(6、7)により吸入される前記悪臭成分
    を含む空気を通過させ、前記悪臭成分を含む空気を水に
    接触させて、この悪臭成分を水に吸着させることにより
    脱臭を行う脱臭手段(A)と、 この脱臭手段(A)にて脱臭された空気を外部へ排出す
    る排気手段(15)とを有することを特徴とする便器用
    脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記脱臭手段(A)が,前記悪臭成分を
    含む空気を水に接触させて、この悪臭成分を水に吸着さ
    せる脱臭室(8)と、 この脱臭室(8)に水を供給する給水手段(10、1
    1)と、 この脱臭室(8)に供された水を排水する排水手段(1
    2)とを有することを特徴とする請求項1に記載の便器
    用脱臭装置。
  3. 【請求項3】 前記脱臭手段(A)が、前記給水手段
    (10、11)から供給された水を前記脱臭室(8)内
    へ噴霧する噴霧手段(9)を有し、 噴霧された水ミストと前記悪臭成分を含む空気とを前記
    脱臭室(8)にて接触させることを特徴とする請求項2
    に記載の便器用脱臭器。
  4. 【請求項4】 前記脱臭手段(A)が、前記噴霧手段
    (9)から噴霧される水に空気を混入する気液混合手段
    (22、23)を有し、 前記噴霧手段(9)から空気を混入した水が噴霧される
    ことを特徴とする請求項3に記載の便器用脱臭装置。
  5. 【請求項5】 前記便器(1)には洗浄水供給系のタン
    ク(2)が備えられており、 前記給水手段(10、11)と前記排水手段(12)
    は、共に前記タンク(2)と連結しており、 前記給水手段(10、11)によって前記タンク(2)
    内の洗浄水を前記脱臭室(8)へ供給し、前記脱臭室
    (8)にて供された洗浄水を前記タンク(2)内へ排水
    することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つ
    に記載の便器用脱臭装置。
  6. 【請求項6】 前記吸入手段(6、7)から前記悪臭成
    分を含む空気を前記脱臭手段(A)へ吸入し、この悪臭
    成分を水に吸着させることにより脱臭して排気するとい
    う一連の脱臭処理を断続させる制御手段(21)と、 前記便器(1)の使用者の姿勢変化を検出する検出手段
    (20)とを有し、 前記使用者が排泄をする姿勢をとっている間のみ、前記
    制御手段(21)が前記検出手段(20)から信号を受
    けて、前記一連の脱臭処理を行わせることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1つに記載の便器用脱臭装
    置。
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