JPH0349024Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は障子引寄せ装置の改良に関する。

考案の目的 従来障子を室内側へ引寄せたり或は障子を上下
枠に同時に固定するため、グレモンハンドルに連
結した一対のピン軸を公知の機構により上下往復
動する直線運動に変換して、ロツドに連結し、そ
れぞれ上枠、下枠に障子を固定したり、障子を室
内側へ引寄せる装置は数多く開発されている。

併し其の場合ロツドを直線的に上下動させるた
めには実公昭54−11268号（第１図、第２図、第
５図）に示す如くロツド３に連結した摺動部材１
２を案内ケース１１内に組み込む等の手段を構じ
て来たが、何れも構造が複雑で、故障が多発する
欠点があつた。

本願は構造を著しく簡単としコストの低下を計
ると共に作動を確実とすることを目的とするもの
である。

考案の構成 本願の特徴とするところは、ロツド１０の一端
にはガイドスライダー９を連結し、其の他端には
引寄せブロツク８を連結し、 前記ガイドスライダー９及び引寄せブロツク８
は内障子の召合せ框の中空部内壁に設けた複数の
突条からなるガイドレール７に沿つて直接上下摺
動つまり横動揺が生じない低摩擦で軽く円滑な直
線運動を可能として課題を解決したものである。
以下実施例について其の詳細を説明する。

実施例 主として第１図に於て、１は上枠、２は下枠で
３は外障子の上框、４は同じく下框である。そし
て図で鎖線で示す５は内障子の召合せ框である。

６は内障子召合せ框５に上下通しに形成した中空
部である。実施例の中空部断面は第４図に示す如
く長方形である。そして前記中空内壁には、後述
する引寄せブロツク８等が上下方向に摺動するた
めのガイドレール７として、引寄せブロツク８及
びガイドスライダー９の外周を囲む第４図に示す
如き４列の突条７が上下通しに一体に設けられて
いる。ガイドレール７の突条数は必ずしも４列に
限定するものでは無い。

そして上下の引寄せブロツク８，８は後述する
グレモンハンドルに設けた一対のピン軸１５，１
５′と連結するガイドスライダー９とロツド１０
に連結されている。そしてロツド１０の引寄せブ
ロツク８側はロツド長の微調整装置２４が設けて
ある。なお実施例の引寄せブロツク８，８はポリ
アセタール等よりなる合成樹脂成形品で同一の形
材を共用している。ガイドスライダー９も同じく
同一材質よりなる成形品で、其の側面には前記ピ
ン軸が挿入される貫通孔１１が開口している。

１２はグレモンハンドルで実施例では内外障子
を施錠するクレセント１３が一体に連結してい
る。なお２３はハンドル受けである。

１４は変位機構で、グレモンハンドルに変位機
構を介して連結したピン軸１５，１５をそれぞれ
上下方向に直線的に往復動せしめる機構で図示に
限定するものでは無く公知の機構を採用しても良
い。

１６は引寄せブロツク８の頭部で、上枠及び下
枠に設けた受部１７に頭部１６が侵入することに
より、召合せ框５は室内側へ引寄せられる。

実施例では上枠に設けた受部１７はポリアセタ
ール等の合成樹脂よりなる気密ブロツク１８と
Ｅ・Ｐ・Ｔゴムよりなる気密ピース１９との組よ
りなり、下枠に於ては上枠の気密ブロツク１８の
果す機能は障子用レール２０が代用され、同じく
室内側にはＥ・Ｐ・Ｔゴムよりなる気密ピース２
１との組よりなる。なお受部１７と頭部１６との
気密を一層良好とするため引寄せブロツク８の外
側面から頭部１６に向けてＥ・Ｐ・Ｔゴムよりな
る気密ゴム２２が取付けてあるので障子引寄時の
気密性は極めて良好である。

次に作動について概説すると、先ず障子を密閉
としてグレモンハンドル１２を第３図で矢印の如
く回転すると、変位機構１４を介してハンドル１
２に連結しているピン軸１５，１５′は第２図で
矢印に示す如く上部ピン１５は上方に、下部ピン
１５′は下方に変位するから、ピン軸と連結され
てるガイドスライダーは同じく同一寸法だけ変位
するので、ガイドスライダー９とロツド１０にて
連結される上、下の引寄せブロツク８，８′は同
様にそれぞれ変位する。

従つてブロツク８の頭部１６には斜面２５が設
けてあるので受部１７内に頭部１６が嵌合し、引
寄せブロツク８は召合せ框６内に密着しているの
で障子は室内側へ引寄せられる。又実施例ではク
レセント１３はハンドル１２と連動するので内外
障子は同時に施錠される。そして開放するために
は逆操作を行へば良い。

効 果 引寄せブロツク及びガイドスライダー共に、召
合せ框の内壁に沿つて滑動するので其の作動精度
は高く確実に直線運動を行い得る。

又グレモンハンドルによる変位を受けるガイド
スライダーは召合せ框内壁に沿つて滑動するの
で、従来法の如く余分な部品を全く必要としな
い。

本願によれば、如上のとおり構造簡易となり作
動精度高く、故障が極めて少く、取付け取り外し
作業も容易となり生産性向上に極めて寄与すると
ころ大である。

【図面の簡単な説明】

第１図イ及びロは本考案による実施例の側面
図、第２図イ及びロは同じく室内側より見た正面
図である。第３図は第２図に於ける〜視グレ
モンハンドルの側面図、第４図は召合せ框の横断
面図である。 ５……召合せ框、６……中空部、７……ガイド
レール（突条）、８……引寄せブロツク、９……
ガイドスライダー、１０……ロツド、１１……貫
通孔、１２……グレモンハンドル、１３……クレ
セント、１４……変位機構、１５……ピン軸、１
７……受部、１８……気密ブロツク、１９……気
密ピース、２０……障子用レール、２５……斜
面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 内外障子をクレセントにて鎖錠し、内障子に取
   付けたグレモンハンドルには、常法によりハンド
   ルの回転にて上下往復動する上下一対のピン軸が
   設けられ、ロツドを介して室内側に障子を引寄せ
   る装置に於て、 内障子を召合せ框に上下通しに形成した中空部
   ６には、上部引寄せブロツク、下部引寄せブロツ
   ク及びガイドスライダー９を上下摺動自在とする
   複数の突条からなるガイドレール７が互に対向し
   て一体に設けられ、 前記上、下部引寄せブロツクはそれぞれロツド
   にてガイドスライダーと連結されてガイドレール
   に沿つて配設され、ガイドスライダーに設けた貫
   通孔には前記グレモンハンドルの回転により上下
   往復動するピン軸が挿入され、 ハンドルの回転操作にて召合せ框内を摺動する
   上下の引寄せブロツクの頭部が、上下枠に設けた
   受部に嵌入して内障子を室内側へ引寄せる障子の
   引寄せ装置。