JPH0348859B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はグラビア印刷機における自動セツト装
置に関するものである。

一般に、グラビア印刷機は写真的階調豊富であ
るため、出版用の他、紙器用印刷機、建材用木目
印刷機として使用されているが、回転機器、空圧
機器等の初期段取時間がかかるという欠点があ
る。

本発明は、上記の点に鑑み、従来手動作によつ
てセツトされている回転機器等の初期値を自動的
にセツトし、更には印刷中の各部セツテイング位
置、速度等の値を磁気テープ、フロツピーデイス
ク等の記録媒体に記憶させ、リピート印刷時には
その記録媒体により再入力させることによつて、
前回の最適印刷状態と同じ値にセツトすることが
でき、段取時間の短縮と損紙等の低減を計り、し
かも印刷条件を標準化した再現機能を兼ね備えた
自動セツト装置を提供するものである。

以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
第１図は本発明のグラビア印刷機の自動セツト装
置の系統図を示すものであつて、第１図ａセクシ
ヨンは、巻出、インフイード、アウトフイード等
テンシヨン関係設定用系統図、第１図ｂセクシヨ
ンは、印圧およびドクター圧関係設定用系統図、
第１図ｃセクシヨンは、乾燥温度関係設定用系統
図、第１図ｄセクシヨンは、初期見当設定用系統
図、第１図ｅは、巻取、ユニツト各テンシヨン関
係設定用の系統図を示し、各セクシヨンあるいは
印刷速度等は中央電子制御装置１で集中制御され
るようになつている。

まず、第１図ａセクシヨンの巻出、インフイー
ド、アウトフイード等各テンシヨン関係設定用系
統図に関して説明すると、予めキーボード（図示
せず）によつて設定されるが、機側キー２により
設定変更、微調整された入力信号は、中央電子制
御装置１を通り、Ｄ／Ａコンバーター３により電
流信号に変換された後、その電流信号を電空変換
器４に出力されることによりエアー源５から管路
６，６′を通つて設定エアー圧力にてエアシリン
ダー７に張力に見合う力を発生させ、ダンサーロ
ール８を常に中央に位置するように制御し、巻
出、インフイード、アウトフイード等の各テンシ
ヨンを調整できるようにしたものである。ここで
９はポテンシヨメータであつて、このポテンシヨ
メータ９から検出された信号が制御アンプ１０を
通つて、例えばインフイード等のモーター（図示
せず）のスピードを変えたり、巻出の電磁ブレー
キを作動させ印刷ユニツトへ送り込まれる各テン
シヨンを一定にする。

次に第１図ｂセクシヨンに示した印圧およびド
クター圧関係設定用系統図であるが、各ユニツト
印圧およびドクター圧の設定値が機側キー１２，
２２により入力され、その入力信号は中央電子制
御装置１を通り、Ｄ／Ａコンバーター１３，２３
により電流信号に変換された後、電空変換器１
４，２４に出力させることにより、エアー源１
５，２５から管路１６，２６を通つて各々印圧用
エアシリンダー１７、ドクター用エアシリンダー
２７に設定された圧力を与え、圧胴１８およびド
クター２８を作動させる時、設定した印圧および
ドクター圧の値に自動的にセツト可能となる。

さらに、第１図ｃセクシヨンは乾燥温度関係設
定用の系統図であつて、予め中央電子制御装置１
のキーボード（図示せず）により設定され、パラ
レル信号からシリアル信号に変換された後温調計
３０，３１に出力されることにより、各温調計３
０，３１はヒーターローラー３２の温度センサ３
３及び乾燥器３４の温度センサ３５の値を比較し
て一致するまでバルブ３６，３７を開閉し、温水
器３８の温水が一方の管路３９，４０を通つてヒ
ーターローラ３２に送られ温度を設定値に保た
せ、他方の管路５０，５１を通つた温水は熱交換
器５３に入り、エアー源５２より入つた空気は熱
交換器５３を介し温風となり、乾燥機に送りこま
れ乾燥器内の温度を設定値に保持する。

次に、自動見当合せ装置に関する系統図が第１
図ｄセクシヨンに示してある。自動見当合せ装置
は一般に見当良否検出マークを見当検出センサ４
１で監視し、マークが走査ヘツドの下を通ると
き、電気的パルスが電子制御装置４２に送られる
ようになつていて、パルスの相対的な時間のズレ
を生じるので、例えば、第１色目と第２色目の間
のコンペンセーターロール４３のモータ４４を微
動させて見当を修正するのであるが、そのコンペ
ンセーターロール４３の初期設定位置が版胴円周
長によつて異なるので、そのコンペンセーターロ
ール４３を所望の位置に設定しなければならな
い。そこで本発明の装置においては、電子制御装
置４２に接続されているスイツチｓを、コンペン
制御アンプ４５側に接続し、機側キー等によつて
設定された信号が中央電子制御装置１を通つて、
コンペン制御アンプ４５からモーター４４パルス
を送つて、コンペンセーターロール４３を所望の
位置に自動的にセツトできるようにした。４６は
パルス検出器であつてコンペンセーターロール４
３の位置を検出して、中央電子制御装置１に信号
が送られ、機側キーによつて設定された信号と比
較して、モーターへの送信の要否を決定する。

第１図ｅのセクシヨンは巻取および各ユニツト
のテンシヨンの系統図であり、紙等にかかる力を
テンシヨン検出器６３で検出し、その張力に応じ
て制御アンプ６４から信号を出力して直流モータ
６５のスピードを変え、機側キー６２により設定
した値に一致させて巻取、各ユニツトのテンシヨ
ンを一定に保持する。

また第１図において７０は印刷速度用の機側キ
ーであつて、印刷速度もまた中央電子制御装置１
を通して設定、記憶される。

本発明は上記の如き構成であつて、各設定値を
自動的にセツトできるばかりでなく、印刷中の各
セツテイング位置、速度等の値を磁気テープ、あ
るいはフロツピーデイスク等の記録媒体に記憶さ
せ、リピート印刷時には該記録媒体から中央電子
制御装置に入力するだけで前回の最適印刷状態と
同じ値にセツトすることができ、段取時間の短縮
と損紙の低減を図ることが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自動プリセツト再現装置付グ
ラビア印刷機の制御関係系統図であり、第１図ａ
は巻出、インフイード、アウトフイードのテンシ
ヨン関係を示す系統図であり、第１図ｂは印圧お
よびドクター圧の関係を示す系統図であり、第１
図ｃは乾燥器関係を示す系統図であり、第１図ｄ
は自動見当合せ装置に関する系統図、第１図ｅは
巻取および各ユニツトのテンシヨン関係を示す系
統図である。 １……中央電子制御装置、２……機側キー、３
……Ｄ／Ａコンバーター、４……電空変換機、５
……エアー源、６，６′……管路、７……エアシ
リンダー、８……ダンサーロール、９……ポテン
シヨメータ、１０……制御アンプ、１２，２２…
…機側キー、１３，２３……Ｄ／Ａコンバータ
ー、１４，２４……電空変換器、１５，２５……
エアー源、１６，２６……管路、１７……印圧用
エアシリンダー、２７……ドクター用エアシリン
ダー、１８……圧胴、２８……ドクター、３０，
３１……温調計、３２……ヒーターローラ、３３
……温度センサー、３４……乾燥機、３５……温
度センサ、３６，３７……バルブ、３８……温水
器、３９，４０……管路、５０，５１……管路、
５２……エアー源、５３……熱交換器、４１……
見当検出センサ、４２……電子制御装置、４３…
…コンペンセーターロール、４４……モータ、４
５……コンペン制御アンプ、６３……テンシヨン
検出器、６４……制御アンプ、６５……直流モー
タ、６２……機側キー、７０……機側キー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 印刷速度、各部テンシヨン値、印圧、ドクタ
   ー圧、乾燥器温度、自動見当合せ初期値等を設定
   するキー装置とそのキー装置からの入力信号を電
   流信号あるいは電圧信号に変更する変換装置と、
   各変換装置からの出力信号により駆動する装置
   と、各部設定値を記録する装置とからなり、各変
   換装置からの出力信号により駆動する装置が、巻
   出、インフイード、アウトフイード等のテンシヨ
   ン値については、変換装置からの出力信号によつ
   てエアシリンダーを作動させ、もつてダンサーロ
   ールを印刷する機構、印圧とドクター圧について
   は、変換装置からの出力信号によつて印圧用エア
   シリンダーとドクター用エアシリンダーを作動さ
   せ、もつて圧胴とドクターを制御する機構、乾燥
   器温度については、温調計に出力された値にヒー
   ターロールの温度と乾燥器の温度が一致するよう
   に温水器のバルブを開閉して制御する機構、自動
   見当合せ初期値については、変換装置からの出力
   信号によつてコンペン制御アンプからモーターに
   パルスを送つて、コンペンセーターロールを制御
   する機構、巻取および各ユニツトのテンシヨンに
   ついては、出力信号によつて直流モータのスピー
   ドを制御する機構から構成されていることを特徴
   とするグラビア印刷機の自動セツト装置。