JPH0348788Y2 - - Google Patents

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JPH0348788Y2
JPH0348788Y2 JP1982061442U JP6144282U JPH0348788Y2 JP H0348788 Y2 JPH0348788 Y2 JP H0348788Y2 JP 1982061442 U JP1982061442 U JP 1982061442U JP 6144282 U JP6144282 U JP 6144282U JP H0348788 Y2 JPH0348788 Y2 JP H0348788Y2
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tetrafluoroethylene
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slip sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカセツト磁気録音用テープに内蔵され
るスリツプシート用の材料に関する。
一般にカセツトテープにおいては、ケースとリ
ールテープとの摩擦抵抗を減じ、かつテープの走
行を滑らかにするために、ケースとリールテープ
の間にスリツプシートとして種々の材料からなる
シート部材を、配置したり、あるいはカートリツ
ジケース内面に滑性被膜を形成することが行われ
ている。このスリツプシートの代表的な例として
導電性カーボン入り超高分子量ポリエチレンシー
トからなるもの、導電性カーボン入り4フツ化エ
チレン重合物シートからなるもの、シリコンを含
浸したカーボン入り特殊紙シートからなるもの等
が知られている。上述のスリツプシート用材料は
いずれも次に挙げる何等かの欠点を有しており、
従つて性能、加工性及び価格の全てを満足するす
ぐれたシート材の開発が望まれていた。
すなわち、導電性カーボン入り4フツ化エチレ
ン重合物シートからなるものは柔難なため、取り
扱い時にシート端面の曲り込み、折れ、破れ等が
発生し、また加熱によつてシートが葉巻状にカー
ルし、耐熱性、形状安定性に欠け、また融点が
320℃以上と高く高温時の流動性に欠けるため、
加工にあたつては一般に用いられる製膜法に比べ
特殊な機械・方法を用いなければならず、従つて
原料コストに加えて加工コストが高いという欠点
がある。また導電性カーボン入り超高分子量ポリ
エチレンからなるものは上述の4フツ化エチレン
重合物の欠点を改良し、特に導電性カーボン入り
4フツ化エチレン重合物シートの柔難さと原料コ
スト面を改良するものとして市販されたものであ
るが4フツ化エチレン重合物と同様、高温時の流
動性に欠けるため、超高分子量ポリエチレン粉末
とカーボン粉末を加熱加圧成型しブロツク状とし
てから、所望の厚みのフイルムに切削するという
特殊な加工方法によらねばならず生産効率が低
く、加工コストが高いという欠点がある。また剛
性が極めて大きいので剪断強度が極めて大きく所
定形状に打抜き加工する際に打抜刃を摩耗させた
り、打抜製品にバリが生じる等の欠点がある。ま
たシリコンを含浸したカーボンを含む特殊紙シー
トからなるものは、コストが低いという長所をも
つ反面、性能が劣り、特に、表面滑性、耐摩耗
性、あるいは滑性効果のための突起を有する場合
は弾力性が劣るという欠点がある。
一方、カートリツジケース内面に滑性被膜を形
成するものとして、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリクロロトリフハオロエチレン、テトラフ
ルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンの共
重合体から選択されたフルオロカーボンの低分子
量のワツクス状物質をカートリツジケース内面に
塗布したものが知られているが(特開昭51−
88214公報)、このカートリツジはワツクス状のフ
ツ素樹脂を使用しているため、経時時に被膜表面
にワツクス状物が滲み出し、(ブリード アウ
ト)、そのワツクス状物がテープに付着して、テ
ープが経時変化を起こしたり、その走行が妨げら
れるためにテープの音質が悪化するという欠点を
有していた。
本考案者は叙上の欠点を解消すべく研究の結
果、ポリオレフイン系樹脂にカーボンブラツク2
〜30重量%、固体粉末状の4フツ化エチレン混合
物もしくは4フツ化エチレン−6フツ化プロピレ
ン共重合物もしくはそれらの混合物2〜50重量%
を混合した成形材料を成形してなる表層フイルム
を紙、プラスチツクシート、フイルム、金属箔、
もしくはそれらの複合材料よりなる基材の片面も
しくは両面に積層することにより、従来の4フツ
化エチレン重合物シート、超高分子量ポリエチレ
ンシートなどに比べて、低コストで、且つ容易に
カセツトテープ用スリツプシート用材料を得るこ
とができ、またワツクス状のフツ素樹脂をカート
リツジ表面に塗布するのに比べ経時的品質劣化が
ないことを見い出し、かかる知見にもとづいて本
考案を完成したものである。
即ち、本考案の要旨はポリオレフイン系樹脂に
カーボンブラツク2〜30重量%、固体粉末状の4
フツ化エチレン重合物もしくは4フツ化エチレン
−6フツ化プロピレン共重合物もしくは4フツ化
エチレン重合物と4フツ化エチレン−6フツ化プ
ロピレン共重合物の混合物2〜50重量%を混合し
た成形材料を成形してなる表層フイルムが紙ある
いはプラスチツクシート等からなる基材の片面も
しくは両面に積層されていることを特徴とするカ
セツトテープ用スリツプシート用材料である。
以下、本考案につき、図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図は本考案のカセツトテープ用スリツプシ
ート用材料の第1の実施態様(3)を示す。
基材1の片面にポリオレフイン系樹脂にカーボ
ンブラツク2〜30重量%、4フツ化エチレン重合
物(以下PTFEという)もしくは4フツ化エチレ
ン−6フツ化プロピレン共重合物(以下FEPと
いう)もしくはPTFEとFEPの混合物2〜50重量
%を混合した成形材料を成形してなる表層フイル
ム2が積層されている。
而して、上記の本考案のカセツトテープ用スリ
ツプシート用材料において基材1としてクラフト
紙、上質紙、合成紙等の紙、あるいはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン等のプラスチツクフイルム、
アルミニウム箔等の金属箔、或いはそれらの複合
材料を適用し得る、この基材1はカセツトテープ
用スリツプシート用材料に剛性、及び打抜加工性
を付与する作用をする。
次に基材1に表層フイルム2を積層する方法と
しては基材1の面に表層フイルム2の原料樹脂ペ
レツトをTダイ押出し機によりエクストルージヨ
ンコーテイングする方法、或いは基材1をプラス
チツクにより構成する場合においては基材1の原
料樹脂と表面表層フイルム2の原料樹脂を多層イ
ンフレーシヨン押出、又は多層Tタイ押出機によ
り共押出成形する方法を採用し得る。
而して本考案のカセツトテープ用スリツプシー
ト用材料において表層フイルム2の成分であるポ
リオレフイン系樹脂として、押出成形用のポリエ
チレンで、メルトインデツクスが0.01〜10.0g/
10分程度で好ましくは0.05〜5.0g/10分、密度
が、0,940以上の高密度ポリエチレンが良く、
この材料は、適度な剛度、耐衝撃性を有し、か
つ、従来の超高分子量ポリエチレンや4フツ化エ
チレン重合物に比べ、加工適性にすぐれ、汎用の
ポリエチレンフイルムを製膜する時に使用するT
ダイ押出機やインフレーシヨン押出機を利用して
製膜できる。またポリエチレンの代りにポリオレ
フイン系樹脂としてエチレンー酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポ
リプロピレン、ポリエチレンに種々の添加剤、た
とえば酸化防止剤、滑剤、ブロツキング防止剤、
帯電防止剤、充填剤等を含む樹脂、アイオノマー
樹脂等の押出し成型可能な樹脂を利用することも
できる。
次に上記ポリオレフイン系樹脂に混合するカー
ボンブラツクとしては、導電性カーボンブラツク
の粉末、すなわち粒子径が10〜60nm、吸油量が
100〜400c.c./100gで、アセチレンの熱分解法又
は、重油の不完全燃焼法により生産され、ケツチ
エンブラツク、アセチレンブラツク、フアーネス
ブラツク等の名称で市販されているものまた
PTFE及び/又はFEPとしては、添加剤用の非ワ
ツクス状でかつ固体粉末状のものを用い、好まし
くは粒径が10μ以下のものを用いることができ
る。
次にカーボンブラツクの組成率は、2〜30重量
%で、シートに成形した場合に表面抵抗値が10U2
〜10U12Ωの範囲に入ることが好ましく、2%以
下だと10U12Ω以上となり、帯電防止性能が劣り
30%以上だとポリエチレンの高温時の流動性が低
下し、成膜加工が困難となる。またPTFE及び/
又はFEPの添加量は2〜50重量%で、シートに
成形した場合に摩擦係数が0.15以下になることが
好ましく、2重量%以下だと摩擦係数が0.15以上
となり、効果が認められず、一方、50重量%以上
だと成形加工性が悪くなる。
次に表層フイルム2の製膜は、例としてあらか
じめ所定組成のポリエチレン・カーボンブラツ
ク・PTFE及び/又はFEPを混合し、バンバリー
ミキサーや三本ロールミキサー等で溶融混練し、
ペレタイザーでペレツト状にした後、Tダイ押出
機やインフレーシヨン押出機にて製膜する方法に
より行なうことが出来る。
表層フイルム2の好ましい厚みは5〜30μであ
り、5μ以下のときはTダイ押出機によりエクス
トルージョンコートする場合はもちろん、多層イ
ンフレーシヨン法、多層Tダイ法でも成膜が困難
であるので好ましくなく、30μ以上のときは性能
面は変らないが、コスト高になるので好ましくな
い。
又、基材1の好ましい厚みは10〜100μであり、
10μ以下のときは剛性が弱くなり、カセツトケー
ス中でスリツプシートの折れ曲り及びエンボスの
つぶれ等が発生し、テープの走行不良の原因とな
るため好ましくなく、100μ以上のときはスリツ
プシートが厚すぎるため、シートとリールテープ
の接触圧力が大きくなり、従つてリールテープの
回転トルクが大きくなることによつてテープ走行
がおそくなるので好ましくない。
本考案のカセツトテープ用スリツプシート用材
料において、上記のような表層フイルム2を用い
ることにより次のような改善効果が見い出され
る。先ず従来の4フツ化エチレン重合物、超高分
子量ポリエチレンのシートに比べ加工性、生産性
が向上し、コストが低減できる。すなわち4フツ
化エチレン重合物等の加工法はあらかじめ粉体を
ブロツク状、板状、丸棒に加熱加圧成型)してお
きこれを切削加工してシート状にするか、原料に
助剤を混ぜ、ペースト状とし押出成型後圧延加
工、助剤抽出によりシート状にしなければなら
ず、生産効率が低く、加工コストが高かつたが、
本考案に係るものは、汎用樹脂を成膜する方法と
まつたく同じ通常の方法で表層フイルムを大量生
産し、基材に積層することにより容易に製造する
ことができる。
また原料も従来の場合は高価なPTFEや超高分
子量ポリエチレンを用いなければならなかつた
が、本発明に係るものは、安価なポリエチレンを
用いて低コストで製造することができる。
更に基材1の構成材料として安価な材料を選択
使用することにより、よりいつそうのコストの低
減をはかることができる。
又、本考案のカセツトテープ用スリツプシート
において、基材1の種類、厚みを変えることによ
り、剛性及びエンボス加工性を自由に調節でき、
望みのクツシヨン性を備えたカセツトテープ用ス
リツプシート用材料を構成し得る。
次に本考案のカセツトテープ用スリツプシート
用材料は、PTFEよりなるスリツプシート用材料
よりも剛性の点で優れ、且つ超高分子量ポリエチ
レンよりも柔かく適度な剛性をもつため、従来、
PTFEよりなるもので問題とされたシート層面の
曲り込み、折れ、破れや超高分子量ポリエチレン
で問題とされた剪断加工性が劣る、打抜後バリが
残る等の欠点をなくすことが可能となる。
次に第2図は本考案のカセツトテープ用スリツ
プシート用材料の第2の実施態様(4)を示す。
この実施態様においては基材1の両面に表層フ
イルム2が積層されている。
この実施態様において基材1、表層フイルム
2、及び前記両層を積層する方法については第1
の実施態様の説明の中でのべた通りである。
次に第3図は本発明の第3の実施態様(6)を
示す。
この実施態様においては基材1の両面に接着剤
層5を介して表層フイルム2が積層されている。
而して、この実施態様において、基材1、及び
表層フイルム2については第1の実施態様の説明
の中でのべた通りである。
次に、接着剤層3としては2液型ウレタン系接
着剤、2液型ポリエステル系接着剤、2液型エポ
キシ系接着剤などを適用し得る。
以上、詳記した通り、本考案に係るカセツトテ
ープ用スリツプシート用材料は低コストで容易に
製造し得るのみならずPTFEよりなるスリツプシ
ート用材料よりも剛性の点で優れ、且つ超高分子
量ポリエチレンよりも柔かく適度な剛性をもつた
め、従来、PTFEよりなるもので問題とされたシ
ート端面の曲り込み、折れ、破れや超高分子量ポ
リエチレンで問題とされた剪断加工性が劣る、打
抜後バリが残るなどの欠点をなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1ないし第3
実施態様の断面図である。 1……基材、2,2a,2b……表層フイル
ム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポリオレフイン系樹脂にカーボンブラツク2〜
    30重量%、固体粉末状の4フツ化エチレン重合物
    もしくは4フツ化エチレン−6フツ化プロピレン
    共重合物もしくは4フツ化エチレン重合物と4フ
    ツ化エチレン−6フツ化プロピレン共重合物の混
    合物2〜50重量%を混合した成形材料を成形して
    なる表層フイルムが紙、プラスチツクフイルム、
    金属箔、もしくはそれらの複合材料によりなる基
    材の片面もしくは両面に、積層されていることを
    特徴とするカセツトテープ用スリツプシート用材
    料。
JP6144282U 1982-04-27 1982-04-27 カセツトテ−プ用スリツプシ−ト用材料 Granted JPS58165786U (ja)

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JPS58165786U JPS58165786U (ja) 1983-11-04
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5349416A (en) * 1976-10-18 1978-05-04 Asahi Chemical Ind Cassette tape back sheet
JPS54143123A (en) * 1978-04-27 1979-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd Parts for magnetic tape

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS54143123A (en) * 1978-04-27 1979-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd Parts for magnetic tape

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JPS58165786U (ja) 1983-11-04

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