JPH0348700A - アガラクトシルIgGおよび診断薬 - Google Patents

アガラクトシルIgGおよび診断薬

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JPH0348700A
JPH0348700A JP18216889A JP18216889A JPH0348700A JP H0348700 A JPH0348700 A JP H0348700A JP 18216889 A JP18216889 A JP 18216889A JP 18216889 A JP18216889 A JP 18216889A JP H0348700 A JPH0348700 A JP H0348700A
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雄二 山田
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醇 小出
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアガラクトシルIgGおよびこれを使用した診
断薬に関する。更に詳しくは、β−ガラクトシダーゼで
処理して得られたヒトIgGであり、ガラクトースを含
んでおらず、かつ所定の理化学的性状を示す物質および
それを使用する診断薬に関する。
〔従来技術〕
慢性関節リウマチ患者(以下RA患者と略す)の血清中
にはいわゆるリウマチ因子といわれる自己免疫抗体が存
在し、これはヒト免疫グロブリンG (IgGと略す)
のFc部位に存在する抗原を認識することが知られてい
る(文献1)。ところで、最近、RA患者の血清中のI
gGのFc部位に存在する糖鎖について詳細な分析が加
えられ、その結果、該糖鎖は健常人の血清中のIgGの
Fc部位における糖鎖に比較してガラクトース含有量が
著しく減少していることが本発明者の一部によって見出
された(文献2.3)。即ち、健常人血清中のIgGの
Fc部位における糖部分は互いに構造の異なる複数の種
類の糖鎖から構成されており、種類間の存在比率は個体
間でほぼ一定であることが明らかにされた(文献4)。
ところが、RA患者の血清中のIgGのFc1位におけ
る糖部分を調べてみると、構造の異なる複数の種類の糖
鎖から構成されており、種類間の比率は健常人の場合と
同様に個体間でほぼ一定となるが、全体にガラクトース
の含有量が著しく減少していることが判明した。更に具
体的に述べれば、健常人血清中のIgGのFc部位の糖
部分にはガラクトースをそれぞれ2分子、1分子および
0分子含む三種類の糖鎖が約2+2:1の比率で存在す
るが、RA患者血清中のIgGのFc部位の糖部分では
ガラクトースを2分子含む種類の糖鎖が著しく減少し、
全体にガラクトースを欠損した糖鎖が大幅に増加してい
ることが判明したのである(文献2.3)。この事実に
基づけばRA患者血清中のIgGのFc部位の糖部分に
は糖鎖についての構造異常が起こっており、この構造異
常を把握することが可能となれば、それはRAのマーカ
ーとして使用することができることが知られるのである
(文献5)。
以下に列挙する文献1〜5は以上の知見をより詳細に記
述したものであり、本発明において参照される。
文献 1) Kunkel、H2C,and Tan、 E、
 M、 (1964)  :Autoantibodi
es and clisease、 Adv、 Imm
unol、。
4:351 2)水溶次男、谷口隆弘、長野吉伸、竹内二十夫、松多
邦雄、宮本昭正、木幡陽「リウマチ患者におけるIgG
糖鎖の構造異常」第28回りウマチ学会総会(昭和59
年5月24日)にて口頭発表く講演番号288〉 3) Mizuochi、 T、、 Taniguch
i、 TlMatsuta、  Klet al、  
(1985)  : As5ociation of 
rheumatoidarthritis and p
rimary osteoarthritis wit
hchange in the glycosylat
ion pattern oftotal serum
 IgG、 Nature、 316.452−457
4) Mizuochi、 T、Taniguchi、
 To、 Shimizu、 A、。
Kobata、 A、、 (19g2) 5TRLIC
TIJRAL AND NIJ!、IERIcALVA
RIATrONS OF THE CARBOHYDR
ATE MOIETY OF1!、1MUNOGLOB
ULIN G’ : J、  Immunol、  1
29. 20162020 5)  Mizuochi、  T、、 (1985)
 : Reactant to rheumatoid
factor : abnormality in t
he sugar chainsof IgG  in
 patients with rheumatoid
 arthri−tis、  Cl1n、Immuno
l、17. 977−984さて、上記したところより
明らかなごとく血清中[gGのFc部位の糖部分におけ
るガラクトース欠損を把握する測定がRAの診断にあた
り有用となることが知られるのであるが、この測定が容
易となるためには該被測定対象物のモデル物質として、
ガラクトースを欠損した糖鎖を持つIgG 、即ち、い
わゆるアガラクトシルIgGが用意されることが望まれ
る。そのようなアガラクトシルIgGが用意されれば、
例えばそれのモノクロナール抗体を用意することができ
、これを使用してRAの診断をより容易にかつ正確に行
うことができるようになる。また咳アガラクトシルIg
Gを使用して血清中のりウマチ因子を直接に測定するこ
とにより、RAを診断することができる。
しかし、このようなアガラクトシルIgGはヒトIgG
をどのような酵素によって処理して得られ、かつどのよ
うな理化学的性状を有するものであるべきかについては
未だ知られていない。
〔解決手段〕
本発明者らは種々の検討の結果、ヒHgGをβ−ガラク
トシダーゼによって処理することにより得られ、所定の
理化学的性状を有する新規なアガラクトシルIgGを得
ることに成功し、更に該物質の診断上の有用性を確認し
て本発明を完成するに至った。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明アガラクトシルIgGはヒトIgGをβガラクト
シダーゼによって処理することによって得られる。ヒト
IgGは例えばシグマ社より提供される粉末1gGを人
手して使用すればよい。
β−ガラクトシダーゼによる処理は酵素処理のための通
常の方法によって行えばよいが、後記実施例において示
されるごとくなるべく緩徐な条件で行うのがよく、急云
な反応となることを避けるようにした方がよい。また、
β−ガラクトシダーゼ処理を行うに先立って予めシアリ
ダーゼ処理などの脱シアル化処理を行うのが望ましいが
、本発明はそれらの前処理によって限定されない。ガラ
クトシダーゼ処理後は適当な精製方法、例えばプロティ
ンAセファロースを使用するアフィニティークロマトに
よって精製すればよい。
本発明アガラクトシルIgGは下記の理化学的性状(i
)〜(vi)によって特徴づけられる。
(i)分子量150〜170KO(SO3−PAGE)
(ii )抗ヒトIgG抗体と反応する( iii )
プロティンAまたはプロティンGと反応する (iv)  リシナスコミニスアグルチニン(RCA、
□。)と反応しない (V)コンカナバリンA (Con八)、 レンズカリ
ナリスアグルチニン(LCA)、パンデーラシンブリシ
ホリャIt (BSII)との反応性がヒト1gGより
も大きい (vi)糖部分が次のa鎖〜d鎮のみより構成される Fucα1 ↓ G1cNAcβ1 ↓ 5O3−PAGEによる分子量測定は常法によって行え
ばよい。抗ヒトIgG抗体との反応性は例えばシグマ社
のマウス抗ヒNgG抗体を使用してオフタロニー法jこ
より確S忍すればよい。プロティンAまたはプロティン
Gとの反応性はそれぞれ市販のものに試料をミックスし
、放置後に複合体が形成して沈澱が生ずるか否かを観察
すればよい。リシナスコミニスアグルチニン(RCA、
2.)との反応性は、まず試料をニトロセルロース膜に
ドツトプロットし、ここに標識RCA 、□。、例えば
パーオキシダーゼRCAI2oを加え、更に常法により
パーオキシダーゼ基質を加えて発色の有無を観察すれば
よい。Con A、 LCA、 BSIIとの反応性の
大きさを観察するためには、まず試料およびヒトIgG
をそれぞれニトロセルロース膜にドツトプロットし、こ
こに例えばパーオキシダーゼあるいはビオチンで標識し
た標識Con AS標識LCA、標mBsnを加え、そ
れぞれ常法により発色させ、試料にあける発色の度合と
ヒトIgGにおける発色の度合とを比較すればよい。
構成糖鎖の分析は水溶らの方法に従って行えばよい。即
ち、試料からヒドラジン分解法(文献61文献7)によ
りアスパラギン結合糖鎖を定量的に遊離し、これを、N
−アセチル化後、NaB’Lで還元してトリチウム標識
少糖画分を得、次にこの両分をpH5,4の高圧濾紙電
気泳動で分画し、各両分を直接シアリダーゼ消化し、得
られた中佐少糖混合物をBlo−Ge1 P−4カラム
を用いた液体クロマトグラフィーにかけて分子サイズに
よる分画を行い、各両分についてその糖鎖構造の帰属を
エキソグリコシダーゼを用いて決定する。
文献 6) Takasaki、 S、、 Mizuochi
、 T、 & Kobata、 A、 :Hydraz
inolysis of asparagine−1i
nked sugarchains  to  pro
duce  free  oligosacchari
des。
Methods Enzymol、、 83 : 26
3.1982゜7)水溶次男、木帽 陽:マーカーの各
種測定法と関連技術の開発−糖蛋白質の糖鎖構造とその
癌性変化、最新医学、 36:901.1981゜本発
明アガラクトシルIgGについて上記構成糖鎖の分析を
行うと前記a iJl −d鎮のみが検出される。この
事実より本発明アガラクトシルIgGは全くガラドース
を含有しないことが知られる。
また構成u鎖の存在比率を求めてみるとa鎖、b鎖、c
wA、 d鎮ハ(−レぞれ例えば約1:20:1:4の
比率となる。しかしこの比率によって本発明は限定され
ない。
本発明診断薬は、本発明アガラクトシルrgGを使用す
るりウマチ診断薬であり、従って本発明アガラクトシル
IgGの用途発明である。アガラクトシルIgGは血清
中のりウマチ因子と結合するのでリウマチの診断に使用
することができる。
本発明診断薬を使用して診断を行う方法は例えば基本的
には以下のように行えばよい。まずニトロセルロース膜
に本発明アガラクトシルIgGを固定し、ここに試料血
清を加えて反応させ、次にパーオキシダーゼRCA12
゜を加え、洗浄後パーオキシダーゼの基質液を発色させ
測定する。
この方法において本発明診断薬はアガラクトシルIgG
を必須の要素として提供しており、測定操作の過程で使
用されるその他の成分、例えば燐酸緩衝液、ブロッキン
グ液、ニトロセルロース膜、パーオキシダーゼRCA1
20. )リス緩衝液、基質溶液、反応停止液等は測定
者の便益のために診断薬のセットの中に適宜に加えれば
よく、これらの添加によって本発明は限定されない。
後記実験例によって示されるごとく本発明診断薬を使用
してリウマチの診断テストを行ったところ、健常人血清
とリウマチ患者血清との間には明瞭な差が観察された。
従って、本発明診断薬により、従来から診断が困難とさ
れたりウマチを簡便かつ正確に診断することができるこ
とがわかった。即ち、リウマチ患者血清中にはりウマチ
因子が存在するので、これはニトロセルロース膜に固定
化された本発明アガラクトシルIgGにトラップされ、
次に標識レクチン、例えばパーオキシダーゼRCA+2
aと定量的に反応し、呈色するに至る。反対に健常人血
清には十分な景のりウマチ因子が存在しないので、パー
オキシダーゼRCA l 2゜はアガラクトシルIgG
と反応せず、洗浄により除去され、その結果、基質を加
えても呈色しない。
〔実施例〕
以下実施例によって本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 1、 アガラクトシルIgGの調整法 ヒトIgGタンパク10+++g/ml!を0.1M酢
酸バッファー(pH5,0)中でシアリダーゼ処理(5
00mU/rnl)シた後、0.1Mクエン酸−リン酸
バッファー(pH7,0)を加え、β−ガラクトシダー
ゼで処理する。これらの酵素処理後試料溶液量の10倍
量のグリシンバッフy−(1,5MG1ycine−)
tcl、 3MNaC1,pH8,9;結合バフ 7 
y−)を加え、酵素処理溶液中に含まれているBSAあ
るいはシアリダーゼ、β−ガラクトシダーゼ等を除去す
るために、protein A −3epharose
CL−4Bを用いて酵素処理溶液中からアガラクトシル
IgGを精製した。即ち、予め結合バッファーで平衡化
しておいたprotein A −3e−pharos
e CL−4B < 1. X 7.8cm)に酵素処
理試料を添加した後、十分にカラムを結合バッファーで
洗浄した後、0.1Mグリシン−HCl (pH3)に
より本発明試料を回収した。なお、回収の際には、本発
明試料をpH3,0の状態に長時間放置するのを回避す
るために分画容量と同量の結合バッファーをチューブに
入れておいた。
回収後、本発明試料はリン酸バッファー(10mMリン
酸塩、0.15MNaC1,pH7,2)に十分透析し
た。
2、調整したAgalactosyl IgGを適当な
固相体(例えばニトロセルロース膜やカップなど)に結
合させる。即ち、Agalactosyl IgG (
250、ug/rnl)を50rnMリン酸バッフy 
−(0,15MNac1゜pH7,4)に溶かし、その
20μ2をニトロセルロース膜にドツトブロッティング
を行い、30分間吸引乾燥を行う。乾燥後、ブロッキン
グバッフy−(50mM Tris−HCl、 0.1
5MNaC1,0,05%NP−40,2,5%ゼラチ
ン(w/v) 、 p)17.4)でブロッキングを行
い、本発明診断薬とする。
実施例2 (1)調整した試料(10μg/m12)をLae+n
m1i系の5O3−PAGt!により5〜20%のグラ
ジェントゲルを用いて、純度および分子量を調べた。
(2)本発明試料が抗ヒHgG抗体との反応性が保持さ
れているか否かを検討するために、調整した試料(25
0μg/ml)の20μaをニトロセルロース膜にドツ
トプロットし、乾燥後ブロッキングバッフy   (5
0mM Tris−)IC1,0,15MNaC1,0
,05%NP −40,2,5%gelatin(w/
v)でブロッキングを60分間、室温にて行った。
ブロッキング終了後、マウス抗ヒトIgG−per−o
xidase  (市販の溶液を500倍に希釈したも
の)500μβを加えて60分反応させ、ブロッキング
バッファーで洗浄した後、TBS  (20mMTri
s−HCI、 0.5MNaC1,pH7,4)でリン
ス後、パーオキシダーゼの基質である4−クロロナフト
ール液を加え、発色を観察した。また、調整した試料を
常法によりSO3−PAGB後ウェスつン会プロットし
、抗ヒトIgG −peroxidaseと反応させた
(3)調整した試料250μg/mj!とマウス抗ヒト
IgG抗体を用いて、常法によるオフタロ二−免疫二重
拡散法にて24時間室温にて反応させた。
(4)本発明試料がプロティンAとの反応性が保持され
ているかを検討するために、調整した試料溶液(1mg
/m)にプロティンA(1mg/mjり溶液を10:1
の割合で混合し、室温にて放置し、複合体沈澱物の有無
を観察した。
(5)本試料とRCA l 2゜との反応性を検討する
ために調整した試料/250μg/mjりおよび1nt
actヒト1gG  (250μg/mjりをニトロセ
ルロース膜にドツトプロットした後、ブロッキングバッ
フアーにてブロッキングし、RCA1211−pero
xidase(10μg/−)を500μl加え、60
分間反応させた。よく洗浄した後、peroxidas
e−基質溶液(4−クロロナフトール)を加え発色させ
、発色の有無を観察した。
(6)本試料と1ntactヒトIgGの各種レクチン
との反応性の比較を検討するために調整した試料(25
0μg/mf) #よび1ntactヒトIgG (2
50μg/ml)をそれぞれ20μaずつドツトプロッ
トし、ブロッキング後、Biotin−concana
val inA (Con A) 、Biotin−L
ens culinaris (LCA)、Bioti
n−Bandeiraea simplicifoli
a (BSII)、Biotin−phytolacc
a americanalBiotin −Lycop
ersicon esculentum 、 Biot
in−Dolichosbif torus (20μ
g/ ml)を500μr加え、60分間反応させ、ブ
ロッキングバッファーでリンス後洗浄し、つづいて5t
reptoavidin=peroxidase500
μlを加え、60分間反応させた。反応後、洗浄し、酵
素基質液(クロロナフトール500μg/rrd!、)
 3rnlを加え、発色反応を開始させた。
実施例3 実施例1で作られたAgalactosyl IgGを
結合させたニトロセルロースを用い、リウマチ因子の検
出を行った。即ち、固相化Agalactosyl I
gGにブロッキングバッファーで50倍希釈したヒト血
清1rnlを加え、60分間室温で反応させ、リウマチ
因子を選択的に結合させる。リンス洗浄後、標識レクチ
ン(RCA 、 、 。−perox 1dase)を
加え、60分間反応させた。
洗浄後、酵素基質(4−クロロナフトール;500μg
/m12. 3mff1)を加え、発色させた。その発
色シグナルにより、リウマチ因子の検出および定量を行
った。発色シグナルの定量化は、Dual−wavel
ength Flying−spot 5canner
 C5−9000(胚性)を用い、波長540nmで行
った。
結果 (1)調整した試料をしaemmli系による5DS−
Pへ肝を行った結果、分子堡約16万ダルタンに1本の
バンドを認め、他の領域にはバンドは認められなかった
。また、そのバンドの位置は1ntactヒト1gGの
位置と一致していた(図1)。
(2)調整した試料をニトロセルロース膜にドツトプロ
ットし、抗ヒト1gG抗体−ペルオキシダーゼと反応さ
せた結果、抗ヒHgGと反応性を示し、抗原性は失われ
ていないことが示された。また、試料をウェスタンプロ
ットし、抗ヒトIgG抗体−peroy: 1dase
と反応させた結果、分子量16万のバンドが染色され、
そのバンドの領域はヒト Intact IgGと同一
の位置であり、IgGであることが示された(図2)。
(3)調整した試料をオフタロニー免疫二重拡散法によ
り抗ヒHgGとの反応性を調べたところ、抗ヒHgG抗
体と反応し、−本の沈降ラインが認められた。
(4)  wI整した試料とプロティン八との反応性を
調べたところ、試料とプロティンAは反応し、反応して
できた複合体が沈澱となって観察された。
以上の結果は本試料が各種酵素処理によりタンパク質部
分は分解されておらず、IntactIgGと同様の諸
性質、即ち分子量16万ダルトン(非還元)、抗ヒトI
gG抗体と反応すること、プロティンAと反応すること
などが示された。
(5)調整した試料をドツトプロットし、R島12゜−
peroxidaseで反応させた結果、全く反応しな
かった。一方、1ntactヒトIgGはRCA+1o
−peroxidaseに強い反応性を示した(表1)
これらの結果はインククトヒトIgGのガラクトース残
基を検出するのにはRCA、2.が有効なプローブであ
ること、また本発明試料は、RCA、oとはまったく反
応しないことからガラクトースを含まないヒトIgGで
あることを示す。
(6)調整した試料および1ntact IgGをそれ
ぞれドツトプロットし、各種レクチンとの反応性の違い
を検討したところ、Can A 、 L[’A SBS
■が1ntactヒトIgGと比べて本試料とよく反応
することがわかった(表2)。
表 1 本発明試料のRCA 、□。との反応性表 2
 本発明試料と1ntactヒ目gGとの各種レクチン
との反応性の比較 ・本発明試料をRCA、2゜と反応させると、全く反応
しない。一方、1ntactヒトIgGはRCA12o
に強く反応する。
略語説明およびfullname ■ConA ; concanavalin^■Phy
tolacca amer1cana■ しycope
rsicon  esculentum■Dolich
os biflorus■ 日S−U  ;  Ban
deiraea  simplicifolia■PH
A−E4; phaseolus vu1gar+s■
 LCA ; Lens culinaris■WGA
 ; Triticu+++ vu1garis■PN
A ; Arachis hypogaea・Agal
actosyl IgGと1ntact IgGの各種
レクチンとの反応性を調べた。1ntact IgGと
はほとんど反応しないかわずかしか反応しないレクチン
の中でConA、 LCAがAgalactosyl 
IgGとは強く反応するようになる。また、PHA−E
、は、Agalactosyl IgG 11!:In
tact IgGの両者に強く反応する(反応の場合は
+、−で表示し、十は陽性、は陰性を示す)。
〔発明の効果〕
実験例 1、試料 慢性関節リウマチ患者および健常人血清を調整し、実験
に使用した。
方法 Agalactosyl IgG  (250μg/−
)をリン酸バッフy−(50mMリン酸塩、 0.15
MNaC1,pH7,4)に溶解し、その20μlをニ
トロセルロース膜にドツトプロットし、乾燥後、ブロッ
キングバッフy−[50mMTris−HCI、 0.
15MNaCl。
0.05%NP−40,2,5%ゼラf”J (W/V
)、 pH7,4〕でブロッキングを行い、リウマチ因
子の検出および定量に用いた。
RA患者および健常人血清をブロッキングバッファーで
希釈後、上記Agalactosyl IgGをプロッ
トしたニトロセルロース膜に加え、60分間室温にて反
応させリウマチ因子を選択的に結合させる。反応後、ブ
ロッキングバッファーで軽くリンスし、5分間の洗浄を
2回繰り返した後、RCA+ 2O−Peroxida
se(10μg/ mj2)を500μ!加え、60分
間、室温で反応させる。
反応後、上記と同様の方法でリンス、洗浄を繰り返した
後、TBS (20mM Tris−HCI 、0.5
MNaC]、pH7,4)でリンスした後、ペルオキシ
ダーゼの基質溶液(4−クロロナフトール;500μg
/m1.)を加え、発色反応を開始する(5〜10分)
、反応終了後、蒸留水でよく洗浄した後、乾燥し、ニト
ロセルロース膜上の発色シグナルを定量化した。定量化
はDual−wavelengthFlying−sp
ot 5canner C5−9000(胚性)(λ=
540nm)によって行われた。
結果 リウマチ患者7例、健常人6例の血清を用いてリウマチ
因子の検出、定量を行った結果、平均カウント数が健常
人で(8403) 、’Jウマチ患者で(31108)
の結果が得られ、Rへ患者グループで高値を示すことが
判明した(図3)。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明試料及びヒトIgGについて5O8−PA
GE後、クーマシープル染色によりバンドの検出を行っ
た結果を示す図である。なお、試料はどちらも還元処理
はしていない。 図中、1のレーンは本発明試料(ヒトIgGをシアリダ
ーゼ、β−ガラクトシダーゼ処理して得たAgalac
tosyl IgG )を、2のレーンはヒトIgG 
 (酵素未処理)を示す。 図2は試料をウェスタンプロットし、マウス抗ヒトrg
G抗体−peroxidareで処理した後、発色させ
バンドの検出を行った結果を示す図である。なお、発色
は4−クロロナフトールを用いた。 図中、1のレーンは本発明試料(ヒHgGをシアリダー
ゼ、β−ガラクトシダーゼ処理して得たAgalact
osyl IgG )を、2のレーンはヒトIgG  
(酵素未処理)を示す。 図3はRA患者及び健常人血清中のリウマチ因子をRC
A I 2゜でステイニング後、それぞれのカウント数
を比較したグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒトIgGをβ−ガラクトシダーゼによって処理し
    て得られ、下記の理化学的性状(i)〜(vi)を有す
    るアガラクトシルIgG_0(i)分子量150〜17
    0KD(SDS−PAGE)(ii)抗ヒトIgG抗体
    と反応する (iii)プロテインAまたはプロテインGと反応する (iv)リシナスコミニスアグルチニン(RCA_1_
    2_0)と反応しない (v)コンカナバリンA(ConA)、レンズカリナリ
    スアグルチニン(LCA)、バンデーラシンプリシホリ
    ヤII(BSII)との反応性がヒトIgGよりも大きい (vi)糖部分が次のa鎖〜d鎖のみより構成される a鎖)▲数式、化学式、表等があります▼ b鎖)▲数式、化学式、表等があります▼ c鎖)▲数式、化学式、表等があります▼ d鎖)▲数式、化学式、表等があります▼ 2 請求項第1項記載のアガラクトシルIgGを使用す
    ることを特徴とするリウマチ診断薬。 3 アガラクトシルIgGがニトロセルロース膜に固定
    化されることを特徴とする請求項第2項記載のリウマチ
    診断薬。
JP18216889A 1989-07-14 1989-07-14 アガラクトシルIgGおよび診断薬 Expired - Lifetime JP2726500B2 (ja)

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