JPH0348557Y2 - - Google Patents

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JPH0348557Y2
JPH0348557Y2 JP9028186U JP9028186U JPH0348557Y2 JP H0348557 Y2 JPH0348557 Y2 JP H0348557Y2 JP 9028186 U JP9028186 U JP 9028186U JP 9028186 U JP9028186 U JP 9028186U JP H0348557 Y2 JPH0348557 Y2 JP H0348557Y2
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surface plate
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precision processing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、寸法測定やLSI製造用マスクの欠陥
検査のような精密処理用の定盤構造に係り、特に
定盤に対する変動荷重が精度に及ぼす影響の低減
に関するものである。
〔従来技術〕
前記のような精密処理用の装置は、例えば第5
図および第6図に示すように、架台1上に空気バ
ネのような弾性体からなる3つの弾性支持部材2
によつて定盤3を防振可能に3点支持し、の定盤
3の中央にX,Y方向へそれぞれ移動するステー
ジ4a,4bを有するステージ部4を取付け、ス
テージ4b上の予め定めた位置に被処理材5をセ
ツトし、ステージし上に設置されてるレーザミラ
ー6a,6bの位置を定盤3に設けたレーザ干渉
計7a,7bを用いて測定することにより、被処
理材5の位置を精密に把握しつつ、レーザ照射用
の光学系などの処理部8によつて検査、測定など
の処理を施こすようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本来、前記定盤3は、前記ステージ部4、レー
ザ干渉計7a,7bおよび処理部8などの処理に
必要な部材相互の位置関係を一定に保つための基
準部材としの役目を担つているものであるが、実
際には定盤3は被処理材5の有無やステージ7
a,7bの移動などの変動荷重によつて変形を生
ずる。この変形の量を決める要因としては、定盤
3の材質の縦弾性係数E、同じく定盤3の断面形
状によつて決まる断面2次モーメントI,第7図
に示す支持点すなわち弾性支持部材2,2間の距
離および荷重Wがあり、第7図に示す中央のA
点に荷重Wが作用した時のA点のたわみδAは、 δA=−W3/48EIとなる。なお、符号“−”は荷重 Wが働いた方向にたわむことを示す。
このδAが静的な変形であれば、最初からこの荷重
Wを考慮して定盤3の平面度加工をし、荷重Wが
作用して初めて定盤3の平面度を保つようにした
り、また上記の各部材間の位置ずれ量が変化しな
いため、一定の補正を加えたりすることによつて
解決される。
しかしながら、ステージ7a,7bの移動によ
り、荷重Wの作用点が第7図に示すB点やC点に
移動すると、前記A点のたわみδAが変化する。こ
のように変動する荷重Wに対しては、静的な荷重
の場合のように、予じめ定盤3の平面度を調整し
ておくことなどによる補償は不可能である。前記
のようなたわみの変化により、定盤3の上面がわ
ん曲および伸縮し、ステージ部4、レーザ干渉計
7a,7bおよび処理部8の相互の位置関係が変
動し、例えば被処理材5の位置を測定するための
レーザミラー6a,6bとレーザ干渉計7a,7
bの間の距離が変化し、処理精度低下の原因とな
る。上記位置関係の変動に伴なう誤差がステージ
4a,4bの全ストローク域で0.01μmのオーダ
ーになると、超精密処理分野においては無視でき
ない量となる。この変動を減ずるには、荷重Wの
値が変更不可能な場合、前記の縦弾性係数Eまた
は断面2次モーメントIを大きくするか、支持点
2,2間の距離を小さくすればよい。特に、こ
の距離は3乗で作用するため、できるだけ小さ
くすればよいが、定盤3およびその上に設置され
る装置の安定性が悪くなるため、あまり小さくす
ることはできない。また、縦弾性係数Eは材料か
ら制限され、断面2次モーメントIは I=
bh3/12(ただし、bは定盤3の巾、hは定盤3の 厚さ)であるため、厚さhを大きくするのがよい
が、コスト、重量の大巾増加を招く等の問題があ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、下面の複数個所を弾性支持部材によ
つて支持され、上面上で精密な処理を施すための
基準部材となる定盤の構造であつて、下面の複数
個所を弾性支持部材によつて支持された下定盤
と、同下定盤に剛体の連結部を介して搭載された
上定盤とを具備し、弾性部材は下定盤の外方寄り
に位置し、剛体の連結部は上定盤に作用する変動
荷重の作用範囲に対応すべく弾性支持部材の位置
に比較して中央寄りに位置し、上下定盤間には許
容荷重によつては両者が接触しないだけのすき間
を有するようにしたものである。
〔作用〕
上定盤は剛体の連結部を介して下定盤に搭載さ
れ、下定盤はその外方寄りに位置する弾性支持部
材によつて支持されるため、上下の両定盤は共に
安定的に支持される。上定盤を支持する連結部は
上定盤に作用する変動荷重の作用範囲に対応する
ように中央寄りに位置しているため、たわみ δA=−W3/48EIの中の3乗で影響するが小さく なり、変動荷重による上定盤のたわみは十分小さ
く押えられる。上記の両作用により、比較的軽量
構造により精度の高い処理が実現可能となつた。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を示す第1図ないし第4
図について説明する。本実施例は、第1図に最も
明確に示されている定盤部分11以外は、前述し
た第5図ないし第7図の従来装置と同じである。
そこで、上記従来装置と同一部分には同一符号を
付して詳細な説明を省略する。
定盤部分11は、第1図に示すように、下定盤
12と上定盤13を有し、両定盤12,13の間
には剛体の連結部14が介在され、両定盤12,
13間にすき間eを設けるようになつている。
下定盤12を支持する弾性支持部材2は、第1
図および第2図に示すように、第5図および第6
図に示した従来装置とほぼ同じ位置すなわち下定
盤12の外方寄りに位置し、その数は3つで下定
盤12を架台1に対し3点支持方式により安定的
に支持するようになつており、防振機能を持つて
いる。
連結部14は剛体で作られた板状または柱状部
材で、図示しないネジなどにより両定盤12,1
3にそれぞれ固定されるか、または横ずれしない
処置を施こして単に介在されている。さらにこの
連結部14は下定盤12または/および上定盤1
3と一体に形成してもよい。連結部14は第2図
に示すように3つあり、下定盤12に対して上定
盤13を3点支持により安定して支持するように
なつている。これらの連結部14は弾性支持部材
2の位置に比較して上定盤13の中央寄りに位置
している。すなわち、これらの連結部14は、上
定盤13に対して変動荷重となるステージ部4、
被処理材5およびレーザミラー6a,6bの重量
であるところの荷重Wが、第3図に示すA点を中
心としてB,C点まで移動するとした場合、この
移動範囲からあまり大きく離れないような位置に
定められている。
前記すき間eは、上定盤13に作用する全荷重
が許容値内にある限り、下定盤12と上定盤13
とが接触しないような値に定められている。
次いで本装置の作用について説明する。第3図
において連結部14,14間の距離′を弾性支
持部材2,2間の距離の例えば1/2とすると、
上定盤13が従来の定盤3と同じである場合、荷
重Wが中央のA点に作用したときのA点のたわみ
δAは従来の1/8となり、また1/3とすると1/27とな
る。これは前記たわみの式において、縦弾性係数
Eを8または27倍に増加させるか、または定盤の
厚さhを2または3杯に増加させた場合と同じ効
果がある。
また、弾性支持部材2による下定盤12の支持
は従来装置と全く同じであり、上定盤13は下定
盤12に剛体の連結部14を介して搭載されてい
るため、両定盤12,13は従来の定盤3とほと
んど同じように支持され、安定性を損なうことは
ない。
さらにまた、荷重Wによる上定盤13のたわみ
による上定盤13の上面の伸縮量εを第4図にお
いて説明すると、ε≒3hδ/Lであるから、伸縮量 εはたわみδと厚さhに比例することになる。し
たがつて同じたわみδが許容されるならば、厚さ
hはできるだけ小さい方が伸縮量εは小さくな
る。すなわち、前記のたわみの式においては支持
点間の距離を1/2にする場合と厚さhを2倍す
る場合とはたわみに関しては同じ効果であるが、
上記伸縮量εに関しては距離を1/2にする場合
の方がよく、伸縮量εは1/2となる。さらに、こ
の種の上定盤13の材質としては、振動の減衰性
がよく、低熱膨脹係数であり、経年変化が少ない
等の理由から、一般に黒みかげ石などの石定盤が
使用されるが、鋳鉄などの定盤に比べて高価であ
るため、上定盤13はできるだけ薄くできる構造
がよい。
下定盤12は、荷重Wによつて変形したり、温
度変化によつて伸縮したりしても上定盤13に対
する全荷重が許容値内にある限りすき間eにより
実質的に上定盤13に影響しないため、鋳鉄など
の安価な材質でよく、剛性もそれ程大きくする必
要はなく、加工精度もそれ程必要としない。
なお、前述した実施例は、上定盤13に作用す
る変動荷重Wとして該荷重Wが上定盤13に対し
て移動する場合を示したが、本考案の定盤構造
は、搭載位置がほぼ中央で変らないが重量が異な
る場合のような変動荷重に対しても同様の効果が
得られる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、弾性支持部
材によつて支持される定盤の安定性を損なうこと
なく、変動荷重によるたわみの変化を小さく押え
ることができ、この定盤上で行なわれる処理を極
めて高精度化することが可能となると共に、上下
定盤のそれぞれは特別に厚くする必要がないた
め、比較的安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部省略正面
図、第2図は第1図の−線から下の平面図、
第3図は本考案による定盤構造の荷重とたわみの
関係を説明するための概念図、第4図は本考案に
よる上定盤のたわみとその上面の伸縮の関係を示
す説明図、第5図は従来の定盤を示す一部省略正
面図、第6図は第5図の−線から下の平面
図、第7図は従来の定盤の荷重とたわみの関係を
説明するための概念図である。 1……架台、2……弾性支持部材、4……ステ
ージ部、5……被処理材、6a,6b……レーザ
ミラー、7a,7b……レーザ干渉計、8……処
理部、12……下定盤、13……上定盤、14…
…連結部、e……すき間、W……変動荷重。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 下面の複数個所を直接または間接的に弾性支
    持部材によつて支持され、上面上で精密な処理
    を施こすための基準部材となる定盤の構造であ
    つて、下面の複数個所を直接または間接的に弾
    性支持部材によつて支持された下定盤と、同下
    定盤の上に剛体の連結部を介して搭載された上
    定盤とを具備し、かつ前記弾性支持部材は下定
    盤の外方寄りに位置し、前記剛体の連結部は上
    定盤に作用する変動荷重の作用範囲に対応すべ
    く前記弾性支持部材の位置に比較して中央寄り
    に位置し、上下定盤間には許容荷重によつては
    両者が接触しないだけのすき間を有することを
    特徴とする精密処理用定盤構造。 2 上定盤が低熱膨張係数の部材で形成されてい
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の精密処理用定盤構造。
JP9028186U 1986-06-13 1986-06-13 Expired JPH0348557Y2 (ja)

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JP9028186U JPH0348557Y2 (ja) 1986-06-13 1986-06-13

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JPS62201097U JPS62201097U (ja) 1987-12-22
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