JP4209983B2 - ステージ機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は固定された2本のレールをガイドとしてレール方向に移動するステージ機構に関し、特に、ステージ機構に用いられる板バネの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ステージ機構として2本のレールをガイドとしてレール方向に移動するものが知られている。
【0003】
ここで、図4を参照して、従来のステージ機構について説明する。
【0004】
ベース1上には2本のレール2及び3が所定の間隔をおいて配設されている。レール2及び3にはそれぞれ移動体4及び5が配置されており、移動体4及び5はそれぞれレール2及び3を移動する(運動する)。また、移動体4及び5はビーム6によって連結されている。この結果、移動体4及び5がレール2及び3上を移動するに連れてビーム6も移動することになる。
【0005】
図4に示すステージ機構では、ビーム6をレール方向にスムースに移動させるためには、レール2及び3間の距離(レール間距離)とビーム長さ(レール間距離方向の長さ)とを厳密に寸法管理する必要がある。また、環境温度の変化によって生じる熱膨張変換による寸法変化に対処するため、ステージ機構を構成する機械部品は同種類の材質又は熱膨張係数が同程度の材質を用いて作成される。
【0006】
一方、例えば、図5に示すように、直動案内に静圧空気軸受けを用いたステージ機構が知られている。
【0007】
図5を参照して、図5において、図4と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。図示の例では、移動体4はレール2に対して数μm乃至十数μmの隙間を有しており、この隙間には圧縮空気が供給される。これによって、移動体4はレール2に対して所定の隙間をもって浮上しつつ移動することになる。つまり、移動体4とレール2との間には静圧空気軸受け機能が備えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、ステージ機構が大型化する傾向にあり、図4に示すステージ機構の場合、移動体4及び5間の距離が広がってくると、必然的にプレート長さも大きくなって、機械部品の材質を同種類としても、環境温度の変化があると、熱膨張の差が無視できなくなって、この結果、プレートをスムースにレール方向に移動させることが難しくなってしまうという問題点がある。
【0009】
一方、図5に示すステージ機構においても、レール間距離とプレート長さとが熱膨張の差によって変化すると、移動体4とレール2との隙間が変化する。そして、この隙間の変化は空気膜厚の変化となって、ガイド性能に悪影響を与えてしまう。加えて、移動体5を用いずに移動体4のみを用いてビーム6を片持ち支持した場合には、移動体4とレール2との隙間が大きく変化してしまい、ガイド性能に大きな影響を与えてしまう。
【0010】
さらに、図5に示すステージ機構において、2本のレール2及び3の平行度又は真直度をゼロにすることは不可能であり、このため、相対する移動体の姿勢変化(yaw回転)が生じてしまい、ビーム6を曲げようとする力が発生する。この力は空気膜厚を変化させる力として作用し、これによっても、ガイド性能が悪影響を受けひいては静圧空気軸受けが損傷してしまうという問題点がある。
【0011】
このように、従来のステージ機構においては、機械部品が環境温度の変化によって熱膨張した場合、静圧空気軸受けを用いたステージ機構であると、静圧空気軸受けと固定ガイド間の隙間量が変化して軸受けが有する剛性値が変化することになる。加えて、著しい温度変化があると、隙間量がマイナスとなって、機械構造物の変形、又は損傷が発生する恐れがある。
【0012】
本発明の目的は機械加工による形状誤差及び熱膨張による部品寸法の変化を吸収できるステージ機構を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ベース上に所定の間隔をおいて配設され予め定められた方向へ延びる第1及び第2のレールと、前記第1及び前記第2のレールをガイドとしてそれぞれ前記第1及び前記第2のレールに沿って移動する第1及び第2の移動体と、前記第1及び前記第2の移動体と連結するビームとを有し、前記ビームは前記予め定められた方向に直交する方向に延びており、前記ビームの一端は前記第1の移動体に固定され前記ビームの他端は前記第2の移動体に前記予め定められた方向に延びる板バネを介して固定されており、前記板バネは一端を前記ビームの側面に固定され、他端は前記第2の移動体の側面に固定されることで前記ビームを支持するものであり、前記板バネの一端と他端とは、前記あらかじめ定められた方向に沿って固定されることを特徴とするステージ機構が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明について図面を参照して説明する。
【0015】
まず、図1を参照して、図1において、図5と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。ベース1上には2本のレール2及び3が所定の間隔をおいて配設されており、レール2及び3にはそれぞれ移動体4及び5が配置されている。ここで、レール2及び移動体4に着目すると、図1(b)に示すように、移動体4には静圧空気軸受けパッド12が備えられており、レール2と移動体4との間には静圧空気軸受けパッド12が介在している。この静圧空気軸受けパッド12によって移動体4は図1(a)に示すX軸方向にガイドされている。さらに、図1(b)に示すように、移動体4には静圧空気軸受けパッド13が備えられており、移動体4は静圧空気軸受けパッドでベース1によってZ軸方向(図1(b)において上方向)にガイドされて図1(a)に示すY軸方向、つまり、レール2に沿って移動する。
【0016】
なお、同様に、移動体5にも静圧空気軸受けパッド12及び13が備えられており、移動体5はレール3に沿って移動可能となっている。
【0017】
ビーム6は移動体4とリジット(例えば、ネジを用いて)に固定されており、一方、ビーム6は移動体5と後述する板バネ構造によって連結されている。
【0018】
ここで、図2も参照して、ビーム6の一端部にはL字形状のアングル7がネジ等によって取り付けられており、同様に、移動体5にもL字形状のアングル9がネジ等によって取り付けられている。そして、これらアングル7及び9は図1(a)においてY軸方向に互いに対向している。これらアングル7及び9との間には薄い長方形状の板バネ8が配設されている。つまり、アングル7には当て板7aを介してボルトによって板バネ8の一端が固定され、アングル9には当て板9aを介してボルトによって板バネ8の他端が固定されている。この結果、板バネ8はY軸方向に延在することになる。
【0019】
いま、移動体4及び5がY軸方向に移動する際、板バネ8には長手方向、つまり、Y軸方向に圧縮及び引っ張り力が加わり、ビーム6と移動体5とは高い剛性をもってあたかも剛に連結されているように運動する。
【0020】
ここで、環境温度が変化して、例えば、ビーム6の長さ(ビーム長さ)がベース1に比べて相対的に熱膨張によって長くなると、その寸法変化は板バネ8の曲げによって吸収されることになる。つまり、ビーム長さが熱膨張によって長くなると(X軸方向に長くなると)、板バネ8は図1(a)においてY軸方向に延在している結果、板バネ8はX軸方向に曲げられることになって、これによって、ビーム6の寸法変化が吸収されることになる。
【0021】
前述のように、ビーム長さの変化による力の発生方向が板バネの曲げ方向となるので、移動体5においてX軸方向に発生する力は静圧空気軸受けの空気膜厚に影響を与えないレベルまで設計に応じて低減させることができる。
【0022】
図3を参照して、図3に示す例では、ビーム6に移動体14が配置されており、移動体14はビーム6をガイドとして、図3(a)のX軸方向に移動する。つまり、図3にはX−Yステージ機構が示されている。なお、図3において、図1に示す例と同一の構成要素については同一の参照番号を付し説明を省略する。
【0023】
図3(b)に示すように、ベース1と移動体14との間には静圧空気軸受けパッド14a乃至14cが配置されている。つまり、移動体14には静圧空気軸受けパッド14a乃至14cが取り付けられており、移動体14は静圧空気軸受けパッド14a乃至14cによってベース1に対してZ軸方向をガイドされて、X軸方向に移動する。
【0024】
図示のX−Yステージ機構においても、図1に関連して説明したように、板バネ8でビーム6と移動体5とが連結されているから、ビーム6の長さ(ビーム長さ)がベース1に比べて相対的に熱膨張によって長くなると、その寸法変化は板バネ8の曲げによって吸収されることになる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では板バネでビームと移動体とを連結するようにしたから、ビームの寸法変化を板バネの曲りによって吸収でき、その結果、ガイドにかかる負荷を低減させることができる。つまり、組み立て作業が容易となるばかりでなく、ガイド性能が向上するという効果があり、部品単体における加工精度及び組み立て精度が高くなくても移動体のガイド精度を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステージ機構の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】図1に示すステージ機構において用いられる板バネ構造を示す図である。
【図3】本発明によるステージ機構の他の例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図4】従来のステージ機構の一例を示す図である。
【図5】従来のステージ機構の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ベース
2,3 レール
4,5,14 移動体
6 ビーム
7,9 アングル
8 板バネ
12,13 静圧空気軸受けパッド
Claims (3)
- ベース上に所定の間隔をおいて配設され予め定められた方向へ延びる第1及び第2のレールと、前記第1及び前記第2のレールをガイドとしてそれぞれ前記第1及び前記第2のレールに沿って移動する第1及び第2の移動体と、前記第1及び前記第2の移動体と連結するビームとを有し、前記ビームは前記予め定められた方向に直交する方向に延びており、前記ビームの一端は前記第1の移動体に固定され前記ビームの他端は前記第2の移動体に前記予め定められた方向に延びる板バネを介して固定されており、
前記板バネは一端を前記ビームの側面に固定され、他端は前記第2の移動体の側面に固定されることで前記ビームを支持するものであり、
前記板バネの一端と他端とは、前記あらかじめ定められた方向に沿って固定されることを特徴とするステージ機構。 - 前記第2の移動体の側面には凹部が形成され、前記板バネの他端は前記凹部の内部に固定され、前記板バネの一端は前記凹部の内部にて前記ビームの他端側面に固定されることを特徴とする請求項1に記載のステージ機構。
- 前記第2の移動体と前記ビームの他端との間には空間が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステージ機構。
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JP01268399A Expired - Lifetime JP4209983B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | ステージ機構 |
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