JPH0348536Y2 - - Google Patents

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JPH0348536Y2
JPH0348536Y2 JP710086U JP710086U JPH0348536Y2 JP H0348536 Y2 JPH0348536 Y2 JP H0348536Y2 JP 710086 U JP710086 U JP 710086U JP 710086 U JP710086 U JP 710086U JP H0348536 Y2 JPH0348536 Y2 JP H0348536Y2
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  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案はCaO質サンプラーに係り、詳しくは各
種の高活性、高融点金属又はその合金等の溶湯の
サンプリングに好適なCaO質サンプラーに関す
る。 [従来の技術] 各種合金の溶製にあたり、溶製中の溶湯の組成
管理は、極めて重要である。 一般に、溶製中の溶湯の組成管理には、溶湯を
溶解炉内からサンプラーによりサンプリングし、
分取された溶湯を組成分析することにより行なわ
れている。 しかして、従来、溶湯のサンプリングに用いる
サンプラーとしてはSiO2系耐火材製又は黒鉛製
のものが用いられている。 [考案が解決しようとする問題点] しかしながら、SiO2系耐火材は耐熱温度が
1600℃程度であることから、高融点の金属又は合
金溶湯のサンプリングには使用できず、しかも、
SiO2の反応性が比較的大きいことから、高活性
金属あるいは高活性金属を含有する合金の溶湯を
サンプリングした場合、溶湯と耐火材が反応し、
酸素のコンタミネーシヨンがおこり、溶湯が汚染
され、正確な分析結果を得ることができないとい
う問題がある。 一方、黒鉛製サンプラーは耐熱性には優れるも
のの、サンプリングした溶湯中に炭素のコンタミ
ネーシヨンがおこり、やはり正確な分析結果を得
ることができなかつた。 [問題点を解決するための手段] 本考案のCaO質サンプラーは、溶湯と接触する
部分がCaO質耐火材よりなることを特徴とする。 [作用] CaO質耐火材は、真空又は不活性ガス中で極め
て安定であり、解離酸素圧が小さく、高温におい
ても使用することができる。しかも安価で熱衝撃
性にも優れる。 その上、CaO質耐火材は、高活性の金属又は合
金溶湯であつても、これを汚染することが殆どな
く、また、耐火材がこれらの溶湯により損傷する
こともない。 [実施例] 以下、図面に示す実施例を参照して本考案につ
いて詳細に説明する。 なお、以下において[%]は[重量%]を表
す。 第1図〜第4図は、各々、本考案のCaO質サン
プラーの一例を示す図であつて、第1図〜第3図
は断面図、第4図は正面図である。 一般に溶湯用サンプラーとしては、吸引用サン
プラー、浸漬用サンプラーがあるが、本考案の
CaO質サンプラーはいずれの型式のものであつて
も良い。吸引用サンプラー1としては、第1図に
示す如く、一端に溶湯流入口2を有し、溶湯溜部
4を介して他端に吸引口3を有するようなものが
挙げられる。この場合、CaO質耐火材で構成する
部分は溶湯と接する1aの部分のみとし、溶湯に
接しない1bの部分は他の材質としても良い。ま
たこの浸漬用サンプラー1は一般に、サンプラー
を溶湯中に浸漬した場合に溶湯が流入する流入口
を側部に有し、底部に溶湯を溜めるような構造と
なつており、第2図の如く、流入口2を1個有す
るもの、あるいは、第3図の如く、流入口2を2
個有するもの、更に、第4図の如く、流入口2を
複数個有するものなどがある。本考案のCaO質サ
ンプラーは、溶湯と接触する部分がCaO質耐火材
により形成されてなるものである。 このカルシア質耐火材のCaO原料としては、
CaOを主体とする耐火材、例えばカルシア
(CaO)、CaOを富化したドロマイト等が挙げられ
る。CaOとしては特に電融カルシアが緻密で、高
活性の金属又は合金溶湯に接触した場合において
も、溶湯へのコンタミが少なく好適である。 このようなCaO質耐火材は、そのCaO含有率が
高いものほど、熱力学的に安定であり、より高温
下で使用が可能とされる。従つてCaO質耐火材の
CaO含有率は、40%以上、特に80%以上、とりわ
け90%以上のものが好ましい。 本考案のCaO質サンプラーは、その溶湯と接触
する部分がこのようなCaO質耐火材で構成される
こと以外は、その形状、大きさ、溶湯流入口等に
は何ら制限はなく、従来のサンプラーと全く同様
で良く、使用目的に応じて選択される。 本考案のCaO質サンプラーを製造するには、例
えば電極カルシアなどのカルシア質原料を所定の
粒径の粉末とし、必要に応じてZrO2、MgO、Y2
O3等の高融点の金属酸化物や、その他の特性向
上のための添加剤等を適宜の割合で混合して主た
る原料とする。そして、この主たる原料に、必要
に応じ適宜のバインダを添加し、サンプラーある
いはサンプラーの内張りの形状に成形、焼成して
サンプラーとなす。 このバインダとしては、非水系のものを用い
る。 非水系のバインダとしては、液体系のもの、固
体系のものいずれでも良い。液体系のものとして
は、無水塩化カルシウムやアラビアゴムなどを溶
かし込んだアルコール(一価又は多価のアルコー
ル)、トルエンにオレイン酸を溶解させたもの、
アルコールにオレイン酸を溶解させたもの、油に
オレイン酸を溶解させたもの、四塩化炭素に蜜ろ
うを溶解させたもの、あるいは酢酸イソブチル等
が好適であるが、タール、ピツチなどの鉱油、動
物油、植物油など、カルシアを消化させることの
ない非水系の液体であれば用いることが可能であ
る。 固体系のバインダとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、酢酸セルロース、アクリル系樹
脂、ポリビニルアルコール等の熱可塑性樹脂、ノ
ボラツク等の熱硬化性樹脂、パラフイン等が好適
に用いることができるが、成形性を付与する他の
物質をも用い得る。 成形法としては、各種の方法、例えば金型成
形、スリツプキヤステイング、ラバープレス、射
出成形、温間プレス、スタンプなどが用いられ
る。 その他、n−ヘキサン等の非水溶媒と混合して
スラリ状とし、型に流し込み成形して、成形体を
作製しても良い。 成形体もしくはスタンプされたサンプラーは、
必要に応じ乾燥し、次いで好ましくは本焼成温度
よりも低い温度で仮焼した後、本焼成して焼結さ
せる。この焼成温度は1300℃以上、とりわけ1400
〜1800℃程度が好適である。 もちろん、本考案のサンプラーはホツトプレス
などの方法によつても製造できる。また、本考案
のサンプラーはカルシアの焼成体を所望の形状に
削り出しすることによつても製造することができ
る。 なお、CaO質耐火材は、一般に消化性を有し、
大気中の水分を吸収して損傷する恐れがある。こ
のため、本考案のサンプラーは、乾燥器中、真空
中あるいは高温下などで保管する必要があるが、
ビニール袋等の高分子フイルム等の非透湿性のフ
イルムで真空包装することにより、通常の雰囲気
下で半年以上良好に保管することができる。この
場合、高分子フイルムは溶湯に接触すると瞬時に
蒸発してしまうため、本考案のサンプラーは高分
子フイルム等の真空包装のまま使用に供すること
ができる。 このような本考案のCaO質サンプラーは、高融
点金属、高活性金属例えば、Sc、Y、La、原子
番号58〜71のCe、Pr等のランタノイド元素、Ti、
Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、
Mg、A、Tc、Re、Ru、Os、Co、Ni、Rh、
Pd、Ir、Pt、等の元素の1種又は2種以上を含
む合金の溶湯のサンプリングに極めて好適であ
る。 なお、CaOは消化性を有しているから、本考案
のサンプラーはこの消化性を利用して水和させる
ことによりサンプラーを除去し、サンプリングし
た試料を容易に取り出すことができる。 次に、本考案のサンプラーの製造実施例と耐食
試験例を説明する。 実施例 1 電融カルシア(CaO純度98%)を0.2mm以下に
破砕及び分級して、これに重油ピツチを3%重量
部添加し、15℃に加熱して良く混合した後、金型
成形した。 この成形体を650℃で3時間仮焼した後、1350
℃×2時間の焼成を行ない焼結を行なわせた。こ
のようにして得られた焼結体は第5図に示す形状
及び寸法のものであつた。 このサンプラーを次の組成の合金溶湯に3〜5
秒浸漬した後、引き上げ、サンプリングを行な
い、サンプラーの観察及び溶湯の不純物分析を行
つた。 No.1 Co−60%Zr合金 No.2 Ag−30%Cu−40%Ti合金 No.3 Cu−50%Ti合金 No.4 Cu−40%Nb合金 なお、溶湯温度はそれぞれ第2表に示す温度と
した。 比較例 1,2 第1表に示す組成のSiO2系耐火物サンプラー
(比較例2)及び黒鉛製サンプラー(比較例2)
(形状及び寸法はいずれも実施例1で用いたもの
と同じ。)を用いたこと以外は、各々、実施例1
と同様にしてサンプリングを行つた。 炭素、酸素分析結果を第2表に示す。また、サ
ンプラーの外観観察結果は次の通りである。 実施例1のサンプラー:いずれも損傷等は生じ
ない。 比較例1のサンプラー: No.1,2,3の溶湯に対しては浸食され、無数
の亀裂がはいりサンプリング不可能であつ
た。 No.4の溶湯に対しては亀裂がはいると共に、
軟化して不充分なサンプリングしかできなか
つた。 比較例2のサンプラー: No.1,2,3の溶湯に対しては損傷はない
が、黒鉛表面にTi,Zrと反応したあとが認
められた。 No.4の溶湯に対しては一見損傷は認められな
い。
【表】
【表】
【表】 [考案の効果] 以上の実施例からも明らかな通り、本考案のサ
ンプラーは、 極めて安定であり、高温下で良好に使用でき
る。 高融点高活性の金属又は合金の溶湯のサンプ
リングに用いた場合でも、サンプラーから溶湯
へのコンタミが少ない。 このためサンプラーが溶湯により浸食され損
傷することも殆どない。 熱衝撃性にも優れる。 等の利点を有する。従つて、本考案のサンプラー
によれば、多種多様な金属又は合金の良好なサン
プリングが可能となり、精度の高い分析を行なう
ことが可能とでき、本考案は工業的に極めて有用
である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図の各図は本考案のCaO質サンプ
ラーの一例を示す図であつて、第1図〜第3図は
断面図、第4図は斜視図である。第5図は実施例
1及び比較例1,2で用いたサンプラーを示す斜
視図である。 1……サンプラー、2……流入口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 少なくとも1つの溶湯流入口を有する金属又
    は合金溶湯用サンプラーであつて、溶湯と接触
    する部分がCaO質耐火材よりなることを特徴と
    するCaO質サンプラー。 (2) 該サンプラーは非透湿性のフイルムで真空包
    装されていることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載のCaO質サンプラー。
JP710086U 1986-01-21 1986-01-21 Expired JPH0348536Y2 (ja)

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JPS62119666U JPS62119666U (ja) 1987-07-29
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