JPH0348292Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、芳香剤付きの交換可能な装飾用便器
カバーに関する。

従来から一般に使用されている便器は陶製の白
色のものであり、永年使用しているとシミ、黄ば
み、水アカ、鉄錆が付着して清潔感が失われる上
に、清掃などで薬品を使用すると下水管をいため
るなどの公害や、便器の交換等により多大の出費
を強いられる場合が多い。

またトイレ用の芳香剤も各種の容器に入れられ
て市販されているがトイレの面積によつては邪魔
になりがちである上、芳香剤が蒸発して香気が失
なわれても交換することなくそのまま放置してい
る場合が多い。

本考案は、このような便器の汚れを交換可能な
カバーを付して隠し、このカバーに着色や模様を
付してフアツシヨン化し、従来の便所の暗い不潔
な雰囲気を除くと共に、このカバーに芳香剤を装
着して、カバーの交換と共に芳香剤も新鮮なもの
に取換れることを目的とした交換容易な装飾用便
器カバーを提供するものである。

添付図面について本考案を説明すると、図は一
例として挙げる一般に使用されている水洗用の和
式便器であつて、第１図は縦断面図、第２図は平
面図を示す。

図においてＡは既設の和式便器であり、１はこ
の便器Ａの露出部の全面に被覆する本考案の装飾
用のカバーである。

この装飾用のカバー１は便器Ａと同一の外郭形
状に成形され、材質は極薄型の合成樹脂フイルム
であつて、このカバー１には水洗用の水出し孔３
および排出用の水抜き穴４が設けられていて当然
のことながら水出し孔３は水道管に、また水抜き
穴４は下水管に接続している。

本考案のカバー１は便器Ａの金隠し部２に当る
裏側に芳香剤５を装着してあり、この芳香剤５は
小型の容器内に芳香剤を納めたもので、水洗水の
流水により適当に芳香を放つものである。

そして、本考案のカバーは極薄型のフイルムで
黄金色や赤、青等に着色されているか、または花
柄等の模様を付したものであり好みに応じて短期
間（例えば月に一回あるいは二回程度の煩度）で
交換できるもので、またフイルムが薄手であるた
め便器Ａに密着し、さらに便器Ａと同型に成形さ
れているため交換は容器に蓋をする如くきわめて
簡単容易であつて、このカバー１の交換によつて
芳香剤も新しくできるという特徴を有している。

本考案においては、和式の便器について説明し
たが洋式便器でも男子用の便器にでも適用でき、
この場合にも芳香剤５は水洗水の水流の当る適当
な位置に取りつけるもので、また好みに応じては
芳香剤の装着を省略することもできる。

本考案の装飾用の便器カバーは、上記の如くフ
アツシヨン的な色彩あるいは模様を付し、しかも
各種の色、模様が形成できるため季節や好みに応
じて選ぶことができ、しかも交換がきわめて容易
であるからトイレは常に明るく、また清潔感に溢
れ、日常生活を楽しくトイレの雰囲気を変えると
いう実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカバーを付した便器の縦断面
図を示し、第２図は同平面図を示す。 １……本考案の装飾用便器カバー、２……金隠
し部、５……芳香剤。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 既設の便器Ａと同型の外郭に形成し、水洗用
   の水出し孔３と排水用の水抜き穴４を有し、全
   体として着色あるいは模様を付した極薄のフイ
   ルム１よりなり、便器Ａの金隠し部２に当る裏
   側に芳香剤５を装着した交換可能な装飾用便器
   カバー。 ２ 既設の便器Ａとして和式便器に用いる実用新
   案登録請求の範囲１に記載の装飾用便器カバ
   ー。 ３ 既設の便器として洋式便器に用いる実用新案
   登録請求の範囲１に記載の装飾用便器カバー。 ４ 既設の便器として男子用便器に用いる実用新
   案登録請求の範囲１に記載の装飾用便器カバ
   ー。