JPH0348128Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は巻取用コレツトの改良に関する。

従来の技術 従来のコレツトは第１，２図に示す如く、コレ
ツト軸１回りでそれと同心のスリーブ２と前端部
材７との間で、フインガー４がキー５により抜け
止めされてコレツト軸半径方向に摺動自在とさ
れ、、前記スリーブ２の後斜面２ａと前記前端部
材の後面に設けられた前斜面８により前記フイン
ガー４がコレツト軸半径方向に押上げられてチユ
ーブを保持し、前記キー５によりチユーブの直径
が決定されるようになつていた。そして、図示外
のシフターをエアシリンダにより駆動してスリー
ブ２を後方へ引きスリーブ２の爪２ｂでフインガ
ー４が後方に引かれてすぼむ。一方、フインガー
４を拡げる場合はスプリング３によつてスリーブ
２が前進し、フインガー４を押し拡げる。

考案が解決しようとする問題点 このとき押し拡げる速度が速い場合、フインガ
ー４の慣性のため、フインガー４が前方へ移動せ
ず、フインガー４の後方が先に斜面によつて押し
拡げられキー５に接触する。このためフインガー
４とキー５の摩擦によつてスリーブ２の前方への
移動が阻まれ、フインガー４がそれ以上拡がらな
い事態が発生する。

問題点を解決するための手段 フインガー４を前方に押し進めるようにばね６
をフインガー４またはスリーブ２内に内蔵させた
ことである。

作 用 フインガー４を前方に押し進めるので、フイン
ガー４とキー５との間に有害は摩擦は生じず、フ
インガー４は必要分だけ拡げられる。

実施例 コレツト軸１の回りでそれと同心のスリーブ２
と、前端部材７との間で、フインガー４がキー５
により抜け止めされてコレツト軸半径方向に摺動
自在とされている。そして、スリーブ２の後斜面
２ａと前端部材７の後面に設けられた前斜面８に
よりフインガー４がコレツト軸半径方向に押上げ
られて拡張される。

また、スリーブ２は図示外のシフターによりエ
アーシリンダーで後方に引かれるようになつてお
り、スリーブ２の前端に爪２ｂが設けられ、この
爪２ｂはフインガー４と係合している。３はスリ
ーブ２を前進させるためのスプリングである。

ここでスリーブ２のフインガー４が当接する位
置に圧縮ばね６が内蔵される。

次に作動状態につき説明する、今図示外のシフ
ターをエアーシリンダーにより駆動してスリーブ
２を後方へ引けば、スリーブの爪２ｂでフインガ
ー４も後方へ引かれしすぼむ。次にフインガー４
を拡げる場合は、スプリング３によつてスリーブ
２が前進し、同時にスリーブ２に内蔵されたばね
６によつてもフインガー４が前進させられ、フイ
ンガー４は確実に拡げられる。即ち、前斜面８
で、スプリング３による半径方向分力に加え、ば
ね６による半径方向分力が加わり、フインガー４
は迅速に半径方向に押し上げられる。

なお、ばね６をフインガー４に内蔵させてもよ
く、また、ばねの個数を減少させるため、フイン
ガー４とスリーブ２間にリングを介在させてばね
６を内蔵させてもよい。

考案の効果 本考案は以上の如く、フインガーまたはスリー
ブにばねを内蔵させたのでフインガーは有効に押
し広げられるようになつたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部切欠斜視
図、第２図は第１図の−断面図である。 １……コレツト軸、２……スリーブ、２ａ……
後斜面、４……フインガー、５……キー、６……
ばね、７……前端部材、８……前斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コレツト軸１のまわりでそれと同心のスリーブ
   ２と前端部材７との間で、フインガー４がキー５
   により抜け止めされてコレツト軸半径方向に摺動
   自在とされ、前記スリーブ２の後端面２ａと前記
   前端部材７の後面に設けられた前斜面８により前
   記フインガー４がコレツト軸半径方向に押し上げ
   られて前記キーによりの直径が決定されるように
   した巻取用コレツトにおいて、前記フインガー４
   を前方に押し進めるようにばね６をフインガー４
   またはスリーブ２に内蔵させたことを特徴とする
   巻取用コレツト。