JPH03479A - プラズマ溶接装置及び溶接方法 - Google Patents
プラズマ溶接装置及び溶接方法Info
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- JPH03479A JPH03479A JP13217989A JP13217989A JPH03479A JP H03479 A JPH03479 A JP H03479A JP 13217989 A JP13217989 A JP 13217989A JP 13217989 A JP13217989 A JP 13217989A JP H03479 A JPH03479 A JP H03479A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、プラズマ溶接装置及び溶接方法に係り、特に
停電や入力電圧の変動が激しい現地溶接において、溶接
中の停電に依る溶接欠陥の発生を防止するに好適なプラ
ズマ溶接装置及び溶接方法に関する。 〔従来の技術〕 溶接中の停電発生時、小型バッテリーに切換えて、溶接
部分のクレータ処理を実行し、溶接の急所に依る溶接欠
陥の発生を防止する機能を備えた溶接装置に関連する従
来の装置として、例えば、特開昭54−45649号公
報、特開昭54−53652号公報、特開昭56−10
9168号公報、及び特開昭58−141856号公報
が挙げられる。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記、特開昭54−45649号公報、特開昭54−5
3652号公報及び特開昭5・6−109168号公報
の従来技術は、バッテリー電源及びバッテリーと交流電
源併用式の溶接機であるが、これらの溶接装置は、バッ
テリーを主電源とする溶接装置であり、溶接電流、溶接
電圧等の溶接能力が溶接機に装備可能なバッテリーの容
量で制限されてしまう為、高入熱が必要な溶接や、長時
間溶接には不適である問題があった。また、特開昭58
−141856号公報の従来技術は、入力電源電圧が低
下した場合に、溶接装置の制御回路であるマイコンの暴
走を防止するものであるが、溶接中の停電に対する溶接
の継続及び溶接の中断処理に対して配慮されておらず、
溶接の急所に依り溶接欠陥が発生する問題があった。 プラズマ溶接装置は、特に瞬停がひんばつする現地施工
用の機器である為、バッテリーのバックアップが必要と
なる。溶接中の停電における溶接欠陥の発生度合いは、
TIG溶接に比較すると、プラズマ溶接の方が高いと言
える。それは、プラズマ溶接の特長であるキーホール溶
接においては、TIGにおけるアークエネルギー密度の
約10倍のエネルギーで、母材を溶融、貫通穴を成形す
る為、ワイヤ溶融を主体とするTIGに比較すると、溶
融部の急冷に依り、発生した気泡が母村内に取り残され
やすく、ブローホールとなりやすい状態となっているか
らである。従って、停電時における溶接欠陥の発生は、
キーホール溶接時に多く、余盛り時には、大きな欠陥は
発生しない。 本発明の目的は、交流電源を主入力電源とするプラズマ
溶接装置において、溶接中に交流電源側の停電や著しい
電圧降下が発生した場合にも、溶接が急所せず、クレー
タ処理に必要な入熱を供給して、溶接を中断することに
依り、溶接部の急冷等に起因する溶接欠陥の発生を防止
することのできるプラズマ溶接装置及び溶接方法を提供
することにある。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的は、プラズマ溶接装置に、入力電源電圧の検出
回路と、入力電源を交流電源からバッテリー電源に切り
換える電源切り換え装置と、溶接部のクレータ処理に必
要な入熱を供給可能な最小限の容量の小型バッテリーを
装備し、入力電源が停電、または、基準電圧より低下し
た場合に、溶接電源の入力電源を小型バッテリー電源に
切り換え、所定の時間、クレータ処理に必要な溶接欠陥
と溶融部のシールドに必要な溶接ガスを供給することに
依り、溶融部の急冷と酸化を防止して、達成される。 すなわち、本発明に係るプラズマ溶接装置は、溶接トー
チと、この溶接トーチと母材間に溶接欠陥を供給する溶
接電源と、を備えたプラズマ溶接装置において、電源切
り換え装置により前記溶接電源と切り換え可能に接続さ
れ溶接部分にクレータ処理をするに必要な入熱を所定時
間供給する小型バッテリー電源と、前記溶接電源の1次
側入力電源電圧を検出し予じめ設定された基準電圧より
低い電圧を検出したときに溶接電源から小型バッテリー
電源に切り換える信号を前記電源切り換え装置に出力す
る電圧変動検出手段と、を備えたものである。 前記溶接装置において、溶接トーチと母材とを相対移動
させる暉動装置を、前記小型バッテリー電源に切り換え
後も前記相対移動が継続されるよう形成したものがよい
。 また、前記溶接装置において、溶接電流及び溶接ガス流
量は可変に形成され、前記小型バッテリー電源に切り換
え後は前記溶接電流及び溶接ガス流量を低減して溶接部
分をクレータ処理する制御部を備えたものがよい。 更に、前記溶接装置において、小型バッテリー電源切り
換え後の溶接条件を制御する制御部を備え、前記溶接条
件は特定のパターンにより溶接電流、溶接速度及び溶接
ガス流量を制御するクレータ処理モードとして記憶部に
記憶されているものがよい。ここで、クレータ処理モー
ドは、溶接対象とする母材の材質、板厚、形状により任
意の溶接電流、溶接速度、溶接ガス流量のパターンを選
定可能に形成されているものがよい。また、制御部はマ
イクロコンピュータにより形成され、小型バッテリー電
源は1次側交流電源を整流回路で整流した直流電源と常
時並列運転されるものがよい。 また、前記溶接装置において、小型バッテリー電源は通
常溶接運転時に1次側交流入力電源により充電可能に接
続されているものがよい。 また1本発明に係るプラズマ溶接方法は、溶接電源から
の出力により母材をプラズマ溶接するプラズマ溶接方法
において、溶接電源の1次側交流入力電源の電圧が基準
電圧より低下した時に小型バッテリー電源に切り換えて
溶接部分にクレータ処理をするものである。
停電や入力電圧の変動が激しい現地溶接において、溶接
中の停電に依る溶接欠陥の発生を防止するに好適なプラ
ズマ溶接装置及び溶接方法に関する。 〔従来の技術〕 溶接中の停電発生時、小型バッテリーに切換えて、溶接
部分のクレータ処理を実行し、溶接の急所に依る溶接欠
陥の発生を防止する機能を備えた溶接装置に関連する従
来の装置として、例えば、特開昭54−45649号公
報、特開昭54−53652号公報、特開昭56−10
9168号公報、及び特開昭58−141856号公報
が挙げられる。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記、特開昭54−45649号公報、特開昭54−5
3652号公報及び特開昭5・6−109168号公報
の従来技術は、バッテリー電源及びバッテリーと交流電
源併用式の溶接機であるが、これらの溶接装置は、バッ
テリーを主電源とする溶接装置であり、溶接電流、溶接
電圧等の溶接能力が溶接機に装備可能なバッテリーの容
量で制限されてしまう為、高入熱が必要な溶接や、長時
間溶接には不適である問題があった。また、特開昭58
−141856号公報の従来技術は、入力電源電圧が低
下した場合に、溶接装置の制御回路であるマイコンの暴
走を防止するものであるが、溶接中の停電に対する溶接
の継続及び溶接の中断処理に対して配慮されておらず、
溶接の急所に依り溶接欠陥が発生する問題があった。 プラズマ溶接装置は、特に瞬停がひんばつする現地施工
用の機器である為、バッテリーのバックアップが必要と
なる。溶接中の停電における溶接欠陥の発生度合いは、
TIG溶接に比較すると、プラズマ溶接の方が高いと言
える。それは、プラズマ溶接の特長であるキーホール溶
接においては、TIGにおけるアークエネルギー密度の
約10倍のエネルギーで、母材を溶融、貫通穴を成形す
る為、ワイヤ溶融を主体とするTIGに比較すると、溶
融部の急冷に依り、発生した気泡が母村内に取り残され
やすく、ブローホールとなりやすい状態となっているか
らである。従って、停電時における溶接欠陥の発生は、
キーホール溶接時に多く、余盛り時には、大きな欠陥は
発生しない。 本発明の目的は、交流電源を主入力電源とするプラズマ
溶接装置において、溶接中に交流電源側の停電や著しい
電圧降下が発生した場合にも、溶接が急所せず、クレー
タ処理に必要な入熱を供給して、溶接を中断することに
依り、溶接部の急冷等に起因する溶接欠陥の発生を防止
することのできるプラズマ溶接装置及び溶接方法を提供
することにある。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的は、プラズマ溶接装置に、入力電源電圧の検出
回路と、入力電源を交流電源からバッテリー電源に切り
換える電源切り換え装置と、溶接部のクレータ処理に必
要な入熱を供給可能な最小限の容量の小型バッテリーを
装備し、入力電源が停電、または、基準電圧より低下し
た場合に、溶接電源の入力電源を小型バッテリー電源に
切り換え、所定の時間、クレータ処理に必要な溶接欠陥
と溶融部のシールドに必要な溶接ガスを供給することに
依り、溶融部の急冷と酸化を防止して、達成される。 すなわち、本発明に係るプラズマ溶接装置は、溶接トー
チと、この溶接トーチと母材間に溶接欠陥を供給する溶
接電源と、を備えたプラズマ溶接装置において、電源切
り換え装置により前記溶接電源と切り換え可能に接続さ
れ溶接部分にクレータ処理をするに必要な入熱を所定時
間供給する小型バッテリー電源と、前記溶接電源の1次
側入力電源電圧を検出し予じめ設定された基準電圧より
低い電圧を検出したときに溶接電源から小型バッテリー
電源に切り換える信号を前記電源切り換え装置に出力す
る電圧変動検出手段と、を備えたものである。 前記溶接装置において、溶接トーチと母材とを相対移動
させる暉動装置を、前記小型バッテリー電源に切り換え
後も前記相対移動が継続されるよう形成したものがよい
。 また、前記溶接装置において、溶接電流及び溶接ガス流
量は可変に形成され、前記小型バッテリー電源に切り換
え後は前記溶接電流及び溶接ガス流量を低減して溶接部
分をクレータ処理する制御部を備えたものがよい。 更に、前記溶接装置において、小型バッテリー電源切り
換え後の溶接条件を制御する制御部を備え、前記溶接条
件は特定のパターンにより溶接電流、溶接速度及び溶接
ガス流量を制御するクレータ処理モードとして記憶部に
記憶されているものがよい。ここで、クレータ処理モー
ドは、溶接対象とする母材の材質、板厚、形状により任
意の溶接電流、溶接速度、溶接ガス流量のパターンを選
定可能に形成されているものがよい。また、制御部はマ
イクロコンピュータにより形成され、小型バッテリー電
源は1次側交流電源を整流回路で整流した直流電源と常
時並列運転されるものがよい。 また、前記溶接装置において、小型バッテリー電源は通
常溶接運転時に1次側交流入力電源により充電可能に接
続されているものがよい。 また1本発明に係るプラズマ溶接方法は、溶接電源から
の出力により母材をプラズマ溶接するプラズマ溶接方法
において、溶接電源の1次側交流入力電源の電圧が基準
電圧より低下した時に小型バッテリー電源に切り換えて
溶接部分にクレータ処理をするものである。
溶接途中に溶接電流や、シールドガス等の溶接ガスが急
所されると、溶融金属中に巻き込まれたガスが溶接ビー
ド内に取り残され、ブローホール等の溶接欠陥が発生し
たり、溶接ビード表面が酸化したり、残留応力が高くな
る等の溶接品質上の問題が生じる。これを防止するには
、母材に与える入熱を除々に減少すると共に、入熱を停
止した後も母材の表面温度が降下する迄、シールドガス
を流す等のクレータ処理が必要である。このクレータ処
理に要する入熱は、溶接時の入熱に比較して充分に低く
、また、入熱時間も数秒〜数10秒で良い為、溶接電源
容量に比較して非常に小型なバッテリーで入熱を給電す
ることが可能である。 従って、1次側交流入力電源が停電、または、著しい電
圧降下や瞬停を起しても、電圧変動検出手段によって、
この入力電源の異常を検出して、小型バッテリー電源に
依るクレータ処理を実施すれば、溶接欠陥を生じない溶
接の中断が可能で、入力電源の復帰後、溶接の再スター
トが可能である。 通常の溶接時、溶接トーチと母材とは所定の溶接速度で
相対移動している。電源の急所によって小型バッテリー
電源に切り換った後も、該バッテリー電源からの給電に
よって前記相対移動を所定時間継続することにより、入
熱が一箇所に集中してしまうことがなくなり、−様な熱
分布によるクレータ処理を行える。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を第1図−により説明する。 第1図は、溶接トーチ70の電極71と、母材80との
間に直流アーク電流を給電する溶接電源2oで構成され
るプラズマ溶接装置に小型バッテリー電源90と、電源
の切り換え装置97を備え、1次側入力電源10の電圧
が基準電圧より降下すると、電圧変動検出手段である電
源電圧の異常検出回路11が作動し、切り換え装置97
に依り電源が小型バッテリー電源90に接続される。そ
の後、1次側入力電源10からの入力回路が切断し、電
源の切り換えを終了する。小型バッテリー電源90に依
る給電は、電流制御回路92に依り、所定の時間、任意
の電流を通流して停止する。このクレータ処理に必要な
時間と、電流値は、溶接対象となる母材の材質、板厚、
形状に依り異なる為、ボリュームに依り設定可能な構成
とするのがよい。 第2図は、溶接中の停電発生時に、第1図の小型バッテ
リー電源90に依るクレータ処理を実施する場合、また
、第3図はこの処理を実施しない場合の母材入熱と溶接
ビード状態の一例を示す関係図、第4図は第3図の停電
位置の溶接部断面図を示す。第3図のクレータ処理を実
施しない場合は、溶融金属の急冷に依り、終止ビードの
中央部に第4図に示した如くピットやブローホールを生
じる。 第2図のクレータ処理を実施する場合は、例えば溶接電
流の10〜50%程度の電流を5〜20秒程度の時間持
続した後、徐々に電流を低減してシールドガスのアフタ
ーフローを数秒実施した後、停止する1本処理に依り、
溶接欠陥の発生を防止することが可能である。 第5図は、溶接電源20に、溶接トーチ70と母材80
との相対移動及び溶接ガス110の流量!i!J!1を
行う駆動装置40と、この溶接電源20と駆動装置40
の制御を行う制御装置30と、制御指令を記憶する記憶
装置50を装えて、自動溶接装置を構成した場合の本発
明の一実施例を示す。 1次側入力電源10の停電、瞬停、電圧降下等の異常を
電源異常検出回路11が検出すると、切り換え装置i!
97に依り、1次側電源10が小型バッテリー電源90
に切り変わる。本実施例においては、該バッテリー電源
90の電源は、直流→交流変換回路93に依り交流に変
換して、溶接電源20、制御回路30.駆動装置40に
給電し、この小型バッテリー電源90に切り換え後、ク
レータ処理命令記憶部51の指令に依り、クレータ処理
を実行し、溶接の中断処理を終了する。 第6図は、第5図の実施例において、入力電源が停電(
CASEI)、電圧降下(CASE2)、瞬停(CAS
E3)を起こした場合の、クレータ処理シーケンス例を
示す。 入力電源電圧が、基準電圧vしより、連続してti時間
以上低下した場合、バッテリー給電に切り変わる。停電
検出時間ta及びバッテリ給電立上げ時間tcは、電源
のキャパシタンスに比較して充分に小さく設定すること
に依り、溶接アーク切れ等の電源切り換え時のトラブル
の発生を防止することが可能である。バッテリー電源9
oへの切り換え後は、溶接電流と共に溶接速度、溶接ガ
ス流量を図の様に徐々に低減して、クレータ処理を終了
する。 第7図に、第5図に実施例における給電系とは異なる別
の実施例を示す。第5図の回路において。 制御装置の中枢にマイコンを使用する場合には。 制御装置が正常に動作可能な瞬停時間が短かい為、停電
を検出して、バッテリーを立ち上げる迄に、マイコンが
ダウンしてしまう場合がある。そこで第7図の様に、1
次側交流電源10を整流回路94で整流した直流電源と
、バッテリー電源90の電源を常時並列運転することに
依り、瞬停に対する許容時間を長く設定することが出来
る。 〔発明の効果〕 本発明によれば、プラズマ溶接装置を運転中に、−次側
交流入力電源が停電した場合にも、小型バッテリー電源
に依り、クレータ処理を実施する為の溶接入熱及び装置
駆動の為の給電を行うことができるので、溶接部の急冷
及び酸化による溶接欠陥の発生が防止出来る効果がある
。特に瞬停が頻発するプラズマキーホール自動溶接機に
本発明を適用して、その効果は顕著である。また、停電
に備えて、溶接作業全体をバックアップする為の大型の
無停電電源や、エンジン発電機等を用意する必要がない
為、低コストで溶接品質を確保する為の溶接作業のフェ
イルセーフを達成できる効果がある。
所されると、溶融金属中に巻き込まれたガスが溶接ビー
ド内に取り残され、ブローホール等の溶接欠陥が発生し
たり、溶接ビード表面が酸化したり、残留応力が高くな
る等の溶接品質上の問題が生じる。これを防止するには
、母材に与える入熱を除々に減少すると共に、入熱を停
止した後も母材の表面温度が降下する迄、シールドガス
を流す等のクレータ処理が必要である。このクレータ処
理に要する入熱は、溶接時の入熱に比較して充分に低く
、また、入熱時間も数秒〜数10秒で良い為、溶接電源
容量に比較して非常に小型なバッテリーで入熱を給電す
ることが可能である。 従って、1次側交流入力電源が停電、または、著しい電
圧降下や瞬停を起しても、電圧変動検出手段によって、
この入力電源の異常を検出して、小型バッテリー電源に
依るクレータ処理を実施すれば、溶接欠陥を生じない溶
接の中断が可能で、入力電源の復帰後、溶接の再スター
トが可能である。 通常の溶接時、溶接トーチと母材とは所定の溶接速度で
相対移動している。電源の急所によって小型バッテリー
電源に切り換った後も、該バッテリー電源からの給電に
よって前記相対移動を所定時間継続することにより、入
熱が一箇所に集中してしまうことがなくなり、−様な熱
分布によるクレータ処理を行える。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を第1図−により説明する。 第1図は、溶接トーチ70の電極71と、母材80との
間に直流アーク電流を給電する溶接電源2oで構成され
るプラズマ溶接装置に小型バッテリー電源90と、電源
の切り換え装置97を備え、1次側入力電源10の電圧
が基準電圧より降下すると、電圧変動検出手段である電
源電圧の異常検出回路11が作動し、切り換え装置97
に依り電源が小型バッテリー電源90に接続される。そ
の後、1次側入力電源10からの入力回路が切断し、電
源の切り換えを終了する。小型バッテリー電源90に依
る給電は、電流制御回路92に依り、所定の時間、任意
の電流を通流して停止する。このクレータ処理に必要な
時間と、電流値は、溶接対象となる母材の材質、板厚、
形状に依り異なる為、ボリュームに依り設定可能な構成
とするのがよい。 第2図は、溶接中の停電発生時に、第1図の小型バッテ
リー電源90に依るクレータ処理を実施する場合、また
、第3図はこの処理を実施しない場合の母材入熱と溶接
ビード状態の一例を示す関係図、第4図は第3図の停電
位置の溶接部断面図を示す。第3図のクレータ処理を実
施しない場合は、溶融金属の急冷に依り、終止ビードの
中央部に第4図に示した如くピットやブローホールを生
じる。 第2図のクレータ処理を実施する場合は、例えば溶接電
流の10〜50%程度の電流を5〜20秒程度の時間持
続した後、徐々に電流を低減してシールドガスのアフタ
ーフローを数秒実施した後、停止する1本処理に依り、
溶接欠陥の発生を防止することが可能である。 第5図は、溶接電源20に、溶接トーチ70と母材80
との相対移動及び溶接ガス110の流量!i!J!1を
行う駆動装置40と、この溶接電源20と駆動装置40
の制御を行う制御装置30と、制御指令を記憶する記憶
装置50を装えて、自動溶接装置を構成した場合の本発
明の一実施例を示す。 1次側入力電源10の停電、瞬停、電圧降下等の異常を
電源異常検出回路11が検出すると、切り換え装置i!
97に依り、1次側電源10が小型バッテリー電源90
に切り変わる。本実施例においては、該バッテリー電源
90の電源は、直流→交流変換回路93に依り交流に変
換して、溶接電源20、制御回路30.駆動装置40に
給電し、この小型バッテリー電源90に切り換え後、ク
レータ処理命令記憶部51の指令に依り、クレータ処理
を実行し、溶接の中断処理を終了する。 第6図は、第5図の実施例において、入力電源が停電(
CASEI)、電圧降下(CASE2)、瞬停(CAS
E3)を起こした場合の、クレータ処理シーケンス例を
示す。 入力電源電圧が、基準電圧vしより、連続してti時間
以上低下した場合、バッテリー給電に切り変わる。停電
検出時間ta及びバッテリ給電立上げ時間tcは、電源
のキャパシタンスに比較して充分に小さく設定すること
に依り、溶接アーク切れ等の電源切り換え時のトラブル
の発生を防止することが可能である。バッテリー電源9
oへの切り換え後は、溶接電流と共に溶接速度、溶接ガ
ス流量を図の様に徐々に低減して、クレータ処理を終了
する。 第7図に、第5図に実施例における給電系とは異なる別
の実施例を示す。第5図の回路において。 制御装置の中枢にマイコンを使用する場合には。 制御装置が正常に動作可能な瞬停時間が短かい為、停電
を検出して、バッテリーを立ち上げる迄に、マイコンが
ダウンしてしまう場合がある。そこで第7図の様に、1
次側交流電源10を整流回路94で整流した直流電源と
、バッテリー電源90の電源を常時並列運転することに
依り、瞬停に対する許容時間を長く設定することが出来
る。 〔発明の効果〕 本発明によれば、プラズマ溶接装置を運転中に、−次側
交流入力電源が停電した場合にも、小型バッテリー電源
に依り、クレータ処理を実施する為の溶接入熱及び装置
駆動の為の給電を行うことができるので、溶接部の急冷
及び酸化による溶接欠陥の発生が防止出来る効果がある
。特に瞬停が頻発するプラズマキーホール自動溶接機に
本発明を適用して、その効果は顕著である。また、停電
に備えて、溶接作業全体をバックアップする為の大型の
無停電電源や、エンジン発電機等を用意する必要がない
為、低コストで溶接品質を確保する為の溶接作業のフェ
イルセーフを達成できる効果がある。
第1図は本発明の一実施例のブロック図、第2図は停電
時に於ける第1図の実施例に依る制御を実施した場合の
母材入熱シーケンス図と溶接ビードの外観図、第3図は
従来の停電時に於ける母材入熱シーケンス図と溶接ビー
ドの外観図、第4図は第3図の溶接部の要部断面図、第
5図は本発明を自動溶接装置に適応した場合の一実施例
のブロツク図、第6図は第5図の実施例に依る制御を実
施した場合のクレータ処理シーケンス図、第7図は第5
図の給電系とは異なる別の実施例のブロック図を示す。 10・・・1次側人力電源、11・・・電源異常検出回
路、2o・・・溶接電源、30・・・制御装置、40・
・・駆動装置、50・・・記憶装置、51・・・クレー
タ処理命令記憶部、60・・・溶接ヘッド、70・・・
溶接トーチ、71・・・電極、80・・・母材、9o・
・・バッテリー、91・・・バッテリーチャージャー
92・・・電流制御回路、93・・・直流→交流変換回
路、94・・・整流回路、97・・・切り換え装置、1
10・・・溶接ガス、120・・・溶接ガス源。
時に於ける第1図の実施例に依る制御を実施した場合の
母材入熱シーケンス図と溶接ビードの外観図、第3図は
従来の停電時に於ける母材入熱シーケンス図と溶接ビー
ドの外観図、第4図は第3図の溶接部の要部断面図、第
5図は本発明を自動溶接装置に適応した場合の一実施例
のブロツク図、第6図は第5図の実施例に依る制御を実
施した場合のクレータ処理シーケンス図、第7図は第5
図の給電系とは異なる別の実施例のブロック図を示す。 10・・・1次側人力電源、11・・・電源異常検出回
路、2o・・・溶接電源、30・・・制御装置、40・
・・駆動装置、50・・・記憶装置、51・・・クレー
タ処理命令記憶部、60・・・溶接ヘッド、70・・・
溶接トーチ、71・・・電極、80・・・母材、9o・
・・バッテリー、91・・・バッテリーチャージャー
92・・・電流制御回路、93・・・直流→交流変換回
路、94・・・整流回路、97・・・切り換え装置、1
10・・・溶接ガス、120・・・溶接ガス源。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、溶接トーチと、この溶接トーチと母材間に溶接入熱
を供給する溶接電源と、を備えたプラズマ溶接装置にお
いて、電源切り換え装置により前記溶接電源と切り換え
可能に接続され溶接部分にクレータ処理をするに必要な
入熱を所定時間供給する小型バッテリー電源と、前記溶
接電源の1次側入力電源電圧を検出し予じめ設定された
基準電圧より低い電圧を検出したときに溶接電源から小
型バッテリー電源に切り換える信号を前記電源切り換え
装置に出力する電圧変動検出手段と、を備えたことを特
徴とするプラズマ溶接装置。 2、請求項1において、溶接トーチと母材とを相対移動
させる駆動装置を、前記小型バッテリー電源に切り換え
後も前記相対移動が継続されるよう形成したプラズマ溶
接装置。 3、請求項1又は2において、溶接電流及び溶接ガス流
量は可変に形成され、前記小型バッテリー電源に切り換
え後は前記溶接電流及び溶接ガス流量を低減して溶接部
分をクレータ処理する制御部を備えたプラズマ溶接装置
。 4、請求項1又は2において、小型バッテリー電源切り
換え後の溶接条件を制御する制御部を備え、前記溶接条
件は特定のパターンにより溶接電流、溶接速度及び溶接
ガス流量を制御するクレータ処理モードとして記憶部に
記憶されているものであるプラズマ溶接装置。 5、請求項4において、クレータ処理モードは溶接対象
とする母材の材質、板厚、形状により任意の溶接電流、
溶接速度、溶接ガス流量のパターンを選定可能に形成さ
れているプラズマ溶接装置。 6、請求項4において、制御部はマイクロコンピュータ
により形成され、小型バッテリー電源は1次側交流電源
を整流回路で整流した直流電源と常時並列運転されるも
のであるプラズマ溶接装置。 7、請求項1又は2において、小型バッテリー電源は通
常溶接運転時に1次側交流入力電源により充電可能に接
続されているプラズマ溶接装置。 8、溶接電源からの出力により母材をプラズマ溶接する
プラズマ溶接方法において、溶接電源の1次側交流入力
電源の電圧が基準電圧より低下した時に小型バッテリー
電源に切り換えて溶接部分のクレータ処理をすることを
特徴とするプラズマ溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13217989A JPH03479A (ja) | 1989-05-25 | 1989-05-25 | プラズマ溶接装置及び溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13217989A JPH03479A (ja) | 1989-05-25 | 1989-05-25 | プラズマ溶接装置及び溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03479A true JPH03479A (ja) | 1991-01-07 |
Family
ID=15075231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13217989A Pending JPH03479A (ja) | 1989-05-25 | 1989-05-25 | プラズマ溶接装置及び溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03479A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5183990A (en) * | 1991-04-12 | 1993-02-02 | The Lincoln Electric Company | Method and circuit for protecting plasma nozzle |
US8652489B2 (en) | 2004-07-26 | 2014-02-18 | Merz Pharma Gmbh & Co., Kgaa | Therapeutic composition with a botulinum neurotoxin |
CN111014884A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-04-17 | 西安铂力特增材技术股份有限公司 | 一种基于机床的等离子收弧系统及其控制方法 |
-
1989
- 1989-05-25 JP JP13217989A patent/JPH03479A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5183990A (en) * | 1991-04-12 | 1993-02-02 | The Lincoln Electric Company | Method and circuit for protecting plasma nozzle |
US8652489B2 (en) | 2004-07-26 | 2014-02-18 | Merz Pharma Gmbh & Co., Kgaa | Therapeutic composition with a botulinum neurotoxin |
CN111014884A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-04-17 | 西安铂力特增材技术股份有限公司 | 一种基于机床的等离子收弧系统及其控制方法 |
CN111014884B (zh) * | 2019-12-26 | 2021-12-21 | 西安铂力特增材技术股份有限公司 | 一种基于机床的等离子收弧系统及其控制方法 |
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