JPH0347712Y2 - - Google Patents

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JPH0347712Y2
JPH0347712Y2 JP11056789U JP11056789U JPH0347712Y2 JP H0347712 Y2 JPH0347712 Y2 JP H0347712Y2 JP 11056789 U JP11056789 U JP 11056789U JP 11056789 U JP11056789 U JP 11056789U JP H0347712 Y2 JPH0347712 Y2 JP H0347712Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、相対向するダイとパンチとを備えた
複数の圧造ステーシヨンで素材を段階的に圧造す
る多段式圧造成形機の素材移送装置、更に詳しく
は、上記素材を各圧造ステーシヨンに順次移送す
る複数の素材移送用チヤツクを有する素材移送装
置に関する。
(従来の技術) ボルトやナツト、あるいはその他の各種パーツ
類を成形する多段式圧造成形機は、機台の側部よ
り供給された素材を、相対向するダイとパンチと
を備えた複数の圧造ステーシヨンで粗から精に段
階的に圧造加工することにより所定形状の製品を
連続的に成形するように構成されたものであつ
て、この種の圧造成形機には、上記素材、もしく
は各圧造ステーシヨンにおいて圧造された中間成
形品を受け取つて順次下流側の圧造ステーシヨン
に移送する素材移送装置が備えられている。
この素材移送装置は、例えば、第5,6図に示
すように、支持フレーム50の前端部に摺動自在
に支持されて駆動機構51により各ダイ52の並
設方向に往復動される可動フレーム53と、該可
動フレーム53の前面に各一対の支軸54,54
を介して回動自在に支持され、且つ隣接するダイ
の前面位置間で往復動される複数の素材移送用チ
ヤツク55…55と、上記各支軸54,54の中
間部にそれぞれ固設されて互いに噛合する一対の
セクタギヤ56(第6図に一方のみ図示)と、一
方の支軸54の後端部に一体的に取り付けられた
ローラ部材57と、上記ダイ52に向かつて進退
動されるパンチ58の進退動作に同期して回転す
るカム軸59と、該カム軸59に取り付けられた
上記各素材移送用チヤツク55ごとの各一対の開
閉用カム部材60,60と、これらの各カム部材
60,60の回転に伴つて揺動することにより上
記ローラ部材57が取り付けられた支軸54を回
転させて各素材移送用チヤツク55を開閉させる
カムフオロワー61とから構成され、上記各素材
移送チヤツク55より挟持した素材、もしくは中
間成形品を、上記ダイ52とパンチ58とで構成
される所定の圧造ステーシヨンへ移送すると共
に、パンチ58の前進に伴つて各チヤツク55を
開いたのち、該チヤツク55を再び元に位置に移
動させることにより、上記素材、もしくは中間成
形品を順次下流側の圧造ステーシヨンに移送する
ようになつている。
ところで、一台の圧造成形機により形状の異な
る成形品、特に、軸部の長さが相違する成形品を
圧造する場合には、その軸長の変化に応じて上記
素材移送用チヤツク55の開閉タイミングも調整
する必要がある。例えば、第7図に示すよう
に、比較的軸長が長い成形品イの場合には、パン
チ58により成形品イの軸部先端がダイ52内に
挿入された瞬間に、素材移送用チヤツク55を鎖
線で示すように開くことにより、パンチ58によ
る打ち込み時に、成形品イの軸部にチヤツク55
によるすり傷を発生させることのないようにし、
また、第7図に示すように、上記ダイ52内に
打ち込まれた成形品イが、ノツクアウトピン62
により該ダイ52より排出される場合において
も、上記と同様にすり傷の発生を防止するため
に、パンチ58が後退して成形品イの軸部先端が
ダイ52より抜け出す直前に、上記素材移送用チ
ヤツク55を閉じて成形品イの軸部を挟持するよ
うになつている。
一方、第7図に示すように、軸長が短い成形
品ロの場合には、パンチ58が前進端直前位置に
達して成形品ロの軸部先端が、ダイ52内に挿入
された瞬間に素材移送用チヤツク55を開くと共
に、また、第7図に示すように、ダイ52内に
打ち込まれた成形品ロが、ノツクアウトピン62
により押し出されて該ダイ52より排出される場
合においても、パンチ58が前進端より僅かに後
退して成形品ロの軸部先端がダイ52より抜け出
す直前に上記素材移送用チヤツク55を閉じて成
形品ロの軸部を挟持するようになつている。
即ち、第8図に示すように、比較的軸長の長い
成形品を圧造する場合における素材移送用チヤツ
クの開期間Aは、パンチが前進端手前の所定位置
に達した時点から該パンチが再び前進端手前の所
定位置に後退した時点までとされ、これに対し
て、軸長の短い成形品を圧造する場合における素
材移送用チヤツクの開期間Bは、上記のように比
較的軸長の長い成形品を成形する場合より更にパ
ンチが前進して該パンチが前進端直前位置に達し
た時点から再び前進端より僅かに後退した時点ま
での短い時間帯とされている。従つて、このよう
に軸長の相違する成形品を成形しようとする場合
には、第6図に示すように、一対のカム部材6
0,60のカム軸59に対する取り付け状態を調
整し各カム部材60,60の位相を変化させるこ
とにより、該一対のカム部材60,60により揺
動されるカムフオロワー61の揺動状態が変化す
ることになり、これにより、成形品の軸長の相違
に応じて素材移送用チヤツク55の開閉動作が所
定のタイミングとなるように調整し得るようにな
つている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記のように素材移送用チヤツクの
開閉動作が、成形品の軸長に応じた所定のタイミ
ングとなるように一対の開閉用カム部材の位相を
調整する場合には、通常、第6図に示すように支
持フレーム50の後端部を支持する基軸63を中
心として該支持フレーム50の全体を上方に回動
させ、素材移送用チヤツク55を上方に退避移動
させた状態で上記一対の開閉用カム部材60,6
0の位相を調整するか、あるいは全てのカム部材
60をカム軸59ごと機外に取り外したのち、各
一対のカム部材60,60の位相を調整するよう
になつているのであるが、パンチ58の進退動作
に同期した微妙なタイミングで素材移送用チヤツ
ク55を開閉させる必要のある成形品を圧造する
場合には、第6図に実線で示すように、素材移送
用チヤツク55をセツトした状態で、パンチ58
の進退動作と一対のカム部材60,60の回転に
伴つて開閉される素材移送用チヤツク55の実際
の開閉状態とを見比べながら、その開閉動作が所
定のタイミングとなるように調整することが要求
される。そのため、上記のように、素材移送用チ
ヤツク55を上方に退避移動させた状態、もしく
はカム軸59を機外に取り外すことにより、一対
のカム部材60,60の位相調整を行つていたの
では、その調整を精度良く行うことができず、上
記素材移送用チヤツク55の開閉タイミングにず
れが生じることになり問題となつていた。
なお、成形しようとする成形品の軸長に応じて
所定のタイミングで素材移送用チヤツクを開閉さ
せるように複数のカム部材が取り付けられたカム
軸を個々の成形品ごとに予め用意することが考え
られるが、この場合には、圧造しようとする各成
形品ごとにそれぞれ対応させて複数のカム軸を必
要とし、徒に設備費を増加させることになつて好
ましくなかつた。
本考案は上記のような実情に対処するもので、
素材移送用チヤツクを所定のタイミングで開閉さ
せるように一対のカム部材の位相を調整する場合
に、その位相調整を容易に、しかも極めて精度良
く行い得るようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するために、本考案は次のよ
うに構成したことを特徴とする。
即ち、相対向するダイとパンチとを備えた複数
の圧造ステーシヨンと、これらの各圧造ステーシ
ヨンの並び方向に往復動して素材を各圧造ステー
シヨンへ順次移送する複数の素材移送用チヤツク
とを有する多段式圧造成形機の素材移送装置にお
いて、上記パンチの進退動作に同期して回転する
カム軸と、該カム軸に上記各素材移送用チヤツク
にそれぞれ対応させて設けられた各一対の開閉用
カム部材、これらの各開閉カム部材の回転に伴つ
て従動することにより上記各素材移送用チヤツク
を開閉させる複数の従動部材とが備えられ、且つ
上記一対のカム部材がカム軸に対して個々に位相
調整可能とされて素材移送用チヤツクの開閉期間
が調整可能とされていると共に、上記各一対の開
閉用カム部材の側面部にそれぞれ固設されて該カ
ム部材と一体回転するギヤ部材と、これらの各ギ
ヤ部材に係脱可能とされた駆動ギヤと、該駆動ギ
ヤを回転させることにより上記一対の開閉用カム
部材の位相を変化させて素材移送用チヤツクの開
閉期間を可変調整する回転操作手段と、上記カム
軸における各一対の開閉用カム部材の側部にそれ
ぞれ配設されて該カム部材をカム軸に固定する固
定手段とを設けたことを特徴とする。
また、上記と同様の構成とされた多段式圧造成
形機の素材移送装置において、各一対の開閉用カ
ム部材の側面部にそれぞれ固設されて該カム部材
と一体回転するギヤ部材と、これらの各ギヤ部材
に係脱可能とされた駆動ギヤと、該駆動ギヤを回
転させることにより上記一対の開閉用カム部材の
位相を変化させて素材移送用チヤツクの開閉期間
を可変調整する駆動モータと、上記素材移送用チ
ヤツクの開閉期間が圧造しようとする成形品の軸
長に応じて予め設定された所定の期間となるよう
に駆動ギヤを回転すべく上記駆動モータの作動を
制御する制御手段とを設けても良い。
更に、固定手段を、カム軸における各一対の開
閉用カム部材の側部にそれぞれ固設されたシリン
ダと、これらの各シリンダ内に、カム軸と一体回
転し、且つカム軸の軸心方向に摺動可能に内挿さ
れて各一対のカム部材をカム軸に締結するピスト
ンとから構成しても良い。
(作用) 上記の構成によれば、成形しようとする成形品
の軸長に応じて各素材移送用チヤツクの開閉期間
を調整する場合には、固定手段による一対のカム
部材のカム軸に対する締結状態を解除すると共
に、駆動ギヤを上記一対の開閉用カム部材の側面
部にそれぞれに固設されたギヤ部材に噛合させた
状態で、該駆動ギヤを回転操作手段により所定量
回転させることにより、各一対のカム部材のカム
軸に対する位相が変化することになつて、該カム
部材によるパンチの1進退動作当たり従動部材の
従動期間が変化することになり、これに伴つて、
上記各素材移送用チヤツクの開閉期間が可変調整
されることなる。このように本考案によれば、従
来のように、各素材移送用チヤツクを上方に退避
移動させることなく該チヤツクをセツトした状態
で、一対の開閉用カム部材の側面部に固設された
ギヤ部材に噛合する駆動ギヤを上記回転操作部材
を介して回転させるだけで各素材移送用チヤツク
の開閉期間を容易に調整することが可能となつ
て、その作業性を一段と向上させることができ
る。また、上記駆動ギヤを回転させることによ
り、各素材移送用チヤツクの開閉期間が調整され
ることになるので、該ギヤとこれに噛合するギヤ
部材のギヤ比を適宜に設定することにより、極め
て良好に微調整することが可能となると共に、調
整時における操作力を軽減させることができる。
更に、上記駆動ギヤを回転させる駆動モータ
と、上記素材移送用チヤツクの開閉期間が圧造し
ようとする成形品の軸長に応じて予め設定された
所定の期間となるように駆動ギヤを回転すべく上
記駆動モータの作動を制御する制御手段とを設け
た場合には、該制御手段により、成形しようとす
る成形品の軸長に応じて各素材移送用チヤツクの
開閉期間が自動的に調整されることになつて、そ
の作業性を更に一段と向上させることができる。
また、一対の開閉用カム部材をカム軸に固定す
る固定手段を、カム軸における各一対の開閉用カ
ム部材の側部にそれぞれ固設されたシリンダと、
これらの各シリンダ内に、カム軸と一体回転し、
且つ該カム軸の軸心方向に摺動可能に内挿されて
各一対のカム部材をカム軸に締結するピストンと
から構成した場合には、上記シリンダに対して作
動油圧を給排するだけで、ピストンによるカム部
材のカム軸に対する締結、解除が可能となり、こ
れにより、各素材移送用チヤツクの開閉期間の調
整に伴つて一対のカム部材のカム軸に対する締結
ならびにその解除を極めて容易に行い得ることに
なつて、その作業性を向上させることができると
共に、これに伴つて、上記各チヤツクの開閉期間
を調整する場合における全体の作業性を向上させ
ることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は、本考案の素材移送装置が装備された
多段式圧造成形機の主要部の平面図、第2図は同
じく主要部の正面図、また、第3図は素材移送装
置の要部拡大断面図である。
まず、この多段式圧造成形機の概略構成を説明
すると、第1〜3図に示すように、該圧造成形機
の機台1の所定位置に固設されたダイブロツク2
には、複数個(図例では4個)のダイ3…3が一
定の間隔で配設されている。また、これらの各ダ
イ3に向かつて進退動するラム4の前面には、上
記各ダイ3と同数個のパンチ5…5が各ダイ3と
それぞれ対向するように配設されている。そし
て、これらの各ダイ3とパンチ5とにより複数の
圧造ステーシヨン〜が構成されている。
更に、上記ダイブロツク2上に載置された支持
フレーム6の前端部に可動フレーム7が摺動可能
に支持されていると共に、この可動フレーム7の
一側部には、上記パンチ5の進退動作に同期して
該パンチ5の進退動方向と直交する各ダイ3の並
設方向に所定のストロークで進退する駆動ロツド
8が連結ピン9を介して連結されていることによ
り、該駆動ロツド9の進退動作に伴つて上記可動
フレーム7が隣接するダイ3,3の間隔に等しい
距離だけ上記パンチ5の後退している時間内にお
いて一往復動されるようになつている。
更に、上記可動フレーム7の前面部には、上記
各ダイ3と同数個の素材移送用チヤツク10がそ
れぞれ配設されており、これらの各素材移送用チ
ヤツク10は、可動フレーム7の前端部にそれぞ
れ一対の支軸11,11を介して回動可能に支持
された左右一対のチヤツクアーム10a,10a
と、各チヤツクアーム10a,10aの下端部に
取り付けられて素材(図示せず)を挟持する一対
のチヤツク爪10b,10bとを有する。そし
て、第1,2図に示すように、各支軸11,11
における可動フレーム7の貫通部には、互いに噛
合する一対のセクタギヤ12,12がそれぞれ固
設されていると共に、一方の支軸11の後端部に
レバー部材13…13が固設されている。また、
機台1の所定位置に架設されて上記パンチ5の進
退動作に同期して回転されるカム軸14には、上
記各素材移送用チヤツク10にそれぞれ対応させ
て設けられた各一対の開閉用カム部材15a,1
5bが取り付けられており、これらの各カム部材
15a,15bの回転に伴つて揺動するカムフオ
ロワー16…16が支軸17を介して支持フレー
ム6に支持されている。そして、上記各カム部材
15a,15bの回転に伴つて各カムフオロワー
16が揺動し、これにより、該カムフオロワー1
6の先端部に固設された押圧部材18が、レバー
部材13に支持されたローラ部材19を下方に押
し下げ、これに伴つて、レバー部材13と一体の
支軸11が所定方向に回動し、これにより、一対
のセクタギヤ12,12を介して各支軸11,1
1がそれぞれ回動することにより、各チヤツク1
0が、第2図に実線で示す状態より各支軸11,
11を中心として左右に開動作されて、前進する
パンチ5より退避するようになつている。
なお、上記支持フレーム6の後端部が、カム軸
14の後部に該カム軸14と平行に配設された基
軸20に固定されている。
そして、本実施例においては、第1,3,4図
に示すように、上記各一対の開閉用カム部材15
a,15bの一側面にそれぞれ大径のギヤ部材2
1,21が固設されていると共に、各カム部材1
5a,15bの両側部には、それぞれ各カム部材
15a,15bをカム軸14に対して固定するた
めの固定手段22…22が配設されており、この
固定手段22は、カム軸14にボルト等の固定部
材(図示せず)を介して固設されたシリンダ23
…23と、各シリンダ23内に、上記カム軸14
の軸心方向に摺動可能に内挿された各ピストン2
4…24とを有する。また、カム軸14の軸心部
には油圧供給通路25が形成されていると共に、
この油圧供給通路25と上記各シリンダ23に形
成された油圧通路26とが連通されている。そし
て、各ピストン24の外周面とこれに対接する各
シリンダ23内周面との間、もしくは各ピストン
24の内周面とこれに対接するカム軸14の外周
面との間には、それぞれスプライン(図示せず)
が形成されるていることにより、各ピストン24
とカム軸14とが一体的に回転するようになつて
いる。また、上記シリンダ23内にカム軸14の
軸心方向に突出する複数のピン部材(図示せず)
を固設すると共に、このピン部材に対してピスト
ン24をカム軸14の軸心方向に移動可能に係合
させることにより、該ピストン24とカム軸14
とが一体的に回転するように構成しても良い。
なお、第4図に示すように、上記ピストン24
とシリンダ23との間には、複数のコイルスプリ
ング27…27が周方向等間隔に介装されている
と共に、第3図に示すように、上記支持フレーム
6の所定位置には、カムフオロワー16を支軸1
7を中心として下方に押し下げるシリンダ28が
配設されている。
更に、上記カム軸14上には該カム軸14と平
行して支持ブラケツト29が架設されていると共
に、このブラケツト29上には複数のケーシング
30…30が固設されている。そして、各ケーシ
ング30内には、上記各ギヤ部材21に噛合可能
とされた小径の駆動ギヤ31が下端部に固設され
た駆動軸32が上下に摺動自在にそれぞれ内挿さ
れていると共に、この駆動軸32が該軸32の外
周囲に介挿されたコイルスプリング33により上
方に付勢されている。また、上記駆動軸32と駆
動モータ34の回転軸35とがスプライン36に
より連結されている。更に、上記ケーシング30
の上方側面部には、圧縮エアが供給される供給口
30aがそれぞれ形成されており、該供給口30
aを介してケーシング30内に圧縮エアが供給さ
れたときには、上記駆動軸32がコイルスプリン
グ33に抗して下方に移動し、これにより、該駆
動軸32の下端部に固設された小径の駆動ギヤ3
1と各一対の開閉用カム部材15a,15bにそ
れぞれ固設された大径のギヤ部材21とが噛合す
るようになつている。
一方、第2図に示すように、上記駆動モータ3
4の作動を制御するコントロールユニツト37が
備えられており、このコントロールユニツト37
には、上記パンチ5の進退動作に同期して回転す
るカム軸14の回転角度を検出する回転角度検出
手段38よりの信号と、上記カム軸14の回転角
度に対応するパンチ5の進退動位置を検出するパ
ンチ位置検出手段39からの信号と、成形しよう
とする成形品の軸長寸法を電気信号に変換して出
力する軸寸法入力手段40からの信号とが入力さ
れ、これらの各入力信号に基づいて、該コントロ
ールユニツト37から、上記各駆動モータ34…
34に制御信号が出力され、これにより、これら
の各駆動モータ34の作動が制御されるようにな
つている。
次に本実施例の作用を説明すると、成形しよう
とする成形品の軸長に対応させて各素材移送用チ
ヤツク10の開閉期間を調整する場合には、ま
ず、固定手段22による一対の開閉用カム部材1
5a,15bのカム軸14に対する締結状態を解
除する。即ち、カム軸14における油圧供給通路
26を介してシリンダ23内に供給される作動油
圧の供給を停止することにより、ピストン24に
よるカム部材15a,15bのカム軸14に対す
る締結状態を解除する。次いで、上記ケーシング
30における供給給口30aより該ケーシング3
0の上部に圧縮エアを供給することにより、駆動
軸32がコイルスプリング33に抗して下方に移
動し、これにより、第4図に鎖線で示すように、
該駆動軸32の下端部に固設された駆動ギヤ31
が一対のカム部材15a,15bに固設されたギ
ヤ部材21にそれぞれ噛合された状態となり、こ
の状態で、上記駆動モータ34を作動させること
により、該駆動モータ34により駆動ギヤ31を
介してギヤ部材21が所定量回転されることにな
る。その結果、各一対の開閉用カム部材15a,
15bのカム軸14に対する取り付け状態が調整
されることになつて、各一対のカム部材15a,
15bの位相が変化し、これにより、該カム部材
15a,15bによるパンチ5の1進退動作当た
りのカムフオロワー16の揺動期間が変化するこ
とになり、これに伴つて、上記各素材移送用チヤ
ツク10の開期間が可変調整されることなる。こ
のように本考案によれば、従来のように、各素材
移送用チヤツク10を上方に退避移動させること
なく該チヤツク10をセツトした状態で、上記駆
動モータ34を介して駆動ギヤ31を回転させる
だけで各素材移送用チヤツク10の開閉期間を容
易に調整することが可能となり、これにより、パ
ンチ5の進退動作と素材移送用チヤツク10の実
際の開閉動作とを見比べながら該チヤツク10の
開閉期間を調整することができることになつて、
その調整を極めて精度良く行い得ると共に、調整
時における作業性を一段と向上させることができ
る。また、上記駆動ギヤ31を回転させることに
より各素材移送用チヤツク10の開閉期間が調整
されることになるので、該ギヤ31とこれに噛合
するギヤ部材21のギヤ比を適宜に設定すること
により、極めて良好に微調整することが可能とな
ると共に、調整時における操作力を軽減させるこ
とができる。
更に、上記駆動モータ34の作動を制御するコ
ントロールユニツト37を設けた場合には、該コ
ントロールユニツト37から出力される制御信号
に基づいて、成形しようとする成形品の軸長に応
じて各素材移送用チヤツク10の開閉期間が予め
設定された所定の期間となるように駆動モータ3
4の作動が制御され、これにより各チヤツク10
の開閉期間が成形品の軸長に応じて自動的に調整
されることになつて、その作業性を更に一段と向
上させることができる。
また、上記固定手段22を構成するシリンダ3
2に対して作動油圧を給排するだけで、ピストン
24による一対の開閉用カム部材15a,15b
のカム軸14に対する締結、解除が可能となり、
これにより、各素材移送用チヤツク10の開閉期
間の調整に伴つて一対の開閉用カム部材15a,
15bのカム軸14に対する固定ならびにその解
除を極めて容易に行い得ることになつて、その作
業性を向上させることができると共に、これに伴
つて、上記各チヤツク10の開閉期間を調整する
場合における全体の作業性を向上させることがで
きる。
なお、本実施例においては、第4図に示すよう
に、上記固定手段22を構成するシリンダ23と
ピストン24との間にコイルスプリング27が介
装されていることにより、該固定手段22による
一対の開閉用カム部材15a,15bのカム軸1
4に対する締結状態を解除した場合においても、
これらの各カム部材15a,15bが不用意に回
転することが防止されるようになつていると共
に、第3図に示すように、支持フレーム6とカム
フオロワー16との間には、シリンダ28が配設
されており、上記各素材移送用チヤツク10の開
閉期間の調整時には、上記シリンダ28によりカ
ムフオロワー16を支軸17を中心に下方に押し
下げることにより、該カムフオロワー16が一対
の各部材15a,15bより離反することになつ
て、各カム部材15a,15bの位相調整を良好
に行い得るようになつている。
また、本実施例においては、一対とされた開閉
用カム部材15a,15bの両側部にそれぞれ固
定手段22を配設したけれども、該カム部材15
a,15bの一側部にカム軸14と一体の固定部
材(図示せず)を設け、該カム部材15a,15
bの他側部より固定手段22を構成するピストン
24により一対のカム部材15a,15bを固定
部材との間で押圧することによりカム軸14に固
定するように構成しても良い。更に、固定手段2
2を構成する各シリンダ24に油圧を個々に供給
するように構成することも可能である。
更にまた、上記駆動モータ34を一対のカム部
材15a,15bごとに個々に設けることなく、
例えば、1つの駆動モータ34とこれに一体の駆
動軸32を支持ブラケツト29に沿つて移動させ
ることにより、各一対のカム部材15a,15b
…15a,15bの位相をそれぞれ順次調整する
ように構成することも可能であり、また、上記ギ
ヤ部材21に噛合する駆動ギヤ31が固設された
駆動軸32を個々に手動により回転させるように
構成することも可能である。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、成形しようと
する成形品の軸長に対応させて各素材移送用チヤ
ツクの開閉期間を調整する場合に、従来のよう
に、各素材移送用チヤツクを上方に退避移動させ
ることなく該チヤツクをセツトした状態で、一対
の開閉用カム部材の側面部に固設されたギヤ部材
に噛合する駆動ギヤを回転操作手段を介して回転
させるだけで、各素材移送用チヤツクの開閉期間
を調整することが可能となり、これにより、パン
チの進退動作と素材移送用チヤツクの実際の開閉
動作とを見比べながら該チヤツクの開閉期間を調
整することができることになつて、その調整を極
めて精度良く行い得ると共に、調整時における作
業性を一段と向上させることができる。また、上
記駆動ギヤを回転させることにより各素材移送用
チヤツクの開閉期間が調整されることになるの
で、該ギヤとこれに噛合するギヤ部材のギヤ比を
適宜に設定することにより極めて良好に微調整す
ることが可能となると共に、調整時における操作
力を軽減させることができる。
更に、上記駆動ギヤを回転させる駆動モータ
と、上記素材移送用チヤツクの開閉期間が圧造し
ようとする成形品の軸長に応じて予め設定された
所定の期間となるように駆動ギヤを回転すべく上
記駆動モータの作動を制御する制御手段とを設け
た場合には、該制御手段により、成形しようとす
る成形品の軸長に応じて各素材移送用チヤツクの
開閉期間が自動的に調整されることになつて、そ
の作業性を更に一段と向上させることができる。
また、一対の開閉用カム部材をカム軸に固定す
る固定手段を、カム軸における一対の開閉用カム
部材の側部にそれぞれ固設されたシリンダと、こ
れらの各シリンダ内に、カム軸と一体回転し、且
つ該カム軸の軸心方向に摺動可能に内挿されて各
一対のカム部材をカム軸に締結固定するピストン
とから構成した場合には、上記シリンダに対して
作動油圧を給排するだけで各素材移送用チヤツク
の開閉期間の調整時に、上記一対のカム部材のカ
ム軸に対する固定ならびにその解除を極めて容易
に行い得ることになつて、その作業性を向上させ
ることができると共に、これに伴つて、上記各チ
ヤツクの開閉期間を調整する場合における全体の
作業性を一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の実施例を示すもので、第
1図は本実施例に係る素材移送装置が装備された
多段式圧造成形機の主要部の平面図、第2図は同
じく主要部の正面図、第3図は素材移送装置の構
成を示す要部拡大断面図、第4図は第3図におけ
る−切断線に沿つてみた要部拡大断面図であ
る。また、第5,6図はそれぞれ従来の素材移送
装置の正面図および要部断面図、第7図〜は
それぞれ軸長の異なるる成形品を圧造する場合に
おけるパンチの進退動作と素材移送用チヤツクの
開閉動作との関係を説明する概略図、第8図は同
じく軸長の異なる成形品を圧造する場合における
パンチの進退動作に同期した素材移送用チヤツク
の開閉期間を示すタイムチヤート図である。 3……ダイ、5……パンチ、10……素材移送
用チヤツク、14……カム軸、15a,15b…
…開閉用カム部材、16……従動部材(カムフオ
ロワー)、21……ギヤ部材、22……固定手段、
23……シリンダ、24……ピストン、31……
駆動ギヤ、32……回転操作手段(駆動軸)、3
4……駆動モータ、37……制御手段(コントロ
ールユニツト)、〜……圧造ステーシヨン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 相対向するダイとパンチとを備えた複数の圧
    造ステーシヨンと、これらの各圧造ステーシヨ
    ンの並び方向に往復動して素材を各圧造ステー
    シヨンへ順次移送する複数の素材移送用チヤツ
    クとを有する多段式圧造成形機の素材移送装置
    であつて、上記パンチの進退動作に同期して回
    転するカム軸と、該カム軸に上記各素材移送用
    チヤツクにそれぞれ対応させて設けられた各一
    対の開閉用カム部材と、これらの各開閉用カム
    部材の回転に伴つて従動することにより上記各
    素材移送用チヤツクを開閉させる複数の従動部
    材とが備えられ、且つ上記一対の開閉用カム部
    材がカム軸に対して個々に位相調整可能とされ
    て素材移送用チヤツクの開閉期間が調整可能と
    されていると共に、上記各一対の開閉用カム部
    材の側面部にそれぞれ固設されて該カム部材と
    一体回転するギヤ部材と、これらの各ギヤ部材
    に係脱可能とされた駆動ギヤと、該駆動ギヤを
    回転させることにより上記一対の開閉用カム部
    材の位相を変化させて素材移送用チヤツクの開
    閉期間を可変調整する回転操作手段と、上記カ
    ム軸における各一対の開閉用カム部材の側部に
    それぞれ配設されて該カム部材をカム軸に固定
    する固定手段とが備えられていることを特徴と
    する多段式圧造成形機の素材移送装置。 (2) 相対向するダイとパンチとを備えた複数の圧
    造ステーシヨンと、これらの各圧造ステーシヨ
    ンの並び方向に往復動して素材を各圧造ステー
    シヨンへ順次移送する複数の素材移送用チヤツ
    クとを有する多段式圧造成形機の素材移送装置
    であつて、上記パンチの進退動作に同期して回
    転するカム軸と、該カム軸に上記各素材移送用
    チヤツクにそれぞれ対応させて設けられた各一
    対の開閉用カム部材と、これらの各開閉用カム
    部材の回転に伴つて従動することにより上記各
    素材移送用チヤツクを開閉させる複数の従動部
    材とが備えられ、且つ上記一対の開閉用カム部
    材がカム軸に対して個々に位相調整可能とされ
    て素材移送用チヤツクの開閉期間が調整可能と
    されていると共に、上記各一対の開閉用カム部
    材の側面部にそれぞれ固設されて該カム部材と
    一体回転するギヤ部材と、これらの各ギヤ部材
    に係脱可能とされた駆動ギヤと、該駆動ギヤを
    回転させることにより上記一対の開閉用カム部
    材の位相を変化させて素材移送用チヤツクの開
    閉期間を可変調整する駆動モータと、上記各素
    材移送用チヤツクの開閉期間が圧造しようとす
    る成形品の軸長に応じて予め設定された所定の
    期間となるように駆動ギヤを回転すべく上記駆
    動モータの作動を制御する制御手段と、上記カ
    ム軸における各一対の開閉用カム部材の側部に
    それぞれ配設されて該カム部材をカム軸に固定
    する固定手段とが備えられていることを特徴と
    する多段式圧造成形機の素材移送装置。 (3) 固定手段が、カム軸における各一対の開閉用
    カム部材の側部にそれぞれ固設されたシリンダ
    と、これらの各シリンダ内に、カム軸と一体回
    転し、且つ該カム軸の軸心方向に摺動可能に内
    挿されて各一対のカム部材をカム軸に締結する
    ピストンとから構成されていることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項もしくは実用
    新案登録請求の範囲第2項記載の多段式圧造成
    形機の素材移送装置。
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