JPH0347631A - ロール幅調整装置および調整方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、冷間ロール成形機において成形ロールのロ
ール幅調整を行うためのロール幅調整装置に関し、また
この装置を用いてロール幅調整を行うロール幅調整方法
に関する。

［従来の技術］ 一般に冷間ロール成形は、複数に分割された成形ロール
を円筒状のスペーサとともにロールシャフトに組み込ん
て成形を行うが、同じ成形品種てサイズのみが異なる場
合（例えば同じ溝形用てサイズが異なる場きあるいは同
じＣ形鋼てサイズか異なる場りなど）には、同じ成形ロ
ールを成形品サイズに対応してロール幅方向に移動調整
して対応させることが一般に行われている。

従来、このようなロール幅調整を容易に行うために、成
形ロールの位置決めのためのスペーサとして、ロールシ
ャフトに長手方向に抜き差しして着脱する前記の円筒状
スペーサとともに、ロールシャフトに外周から直接着脱
可能な幅変更用スペーサを用い、ロール幅調整の際には
前記幅変更用スペーサをロールシャフト外周から外し、
成形ロールを幅方向に移動させた後、移動させた成形ロ
ールと位置を入れ替える形て幅変更用スペーサを再びロ
ールシャフトに組み入れる方法が一般に採用されている
。

これに対して、本出願人のもとてロールシャフトを二重
構造にし、ねじ構造により成形ロールの位置を任意に変
えられる成形ロールを提案したく特願昭５７−２８６２
７５号公報）。この成形ロールは、通常のロールシャフ
トであるインナーシャフトに、外周に雄ねじを設けたア
ウターシャフトをキーを介して取り付け、このアウター
シャフトの外周の雄ねじに螺合するナツトを設け、この
ナツトを成形ロールの側面に成形ロールに対して相対回
転可能であるがロール幅方向には一体に移動するように
取り付けた構造であ°す、このナツトを回すことにより
ナツトおよびナツトと一体に動く成形ロールをロール幅
方向に移動調整するものである。

また、簡単な構造のロール幅調整装置として、第８図に
示すように、ロールシャフト１に成形ロール２を組み入
れた後、ロールシャフト１に円板状等の受台３を固定し
、この受台３のロールシャフト直径方向に対向する２カ
所に調整ねじ４を受台３に対して回転のみ可能に取り付
け、この調整ねし４の先端側のねじ部４ａを成形ロール
２の直径方向２カ所にあけたねじ穴２ａに螺きさせる構
成も考えられる。

［Ｍ明が解決しようとする課題］ 上記従来のの幅変更用スペーサを用いる方式では、ロー
ルシャフトの端部で成形ロールおよびスペーサを締め付
は固定しているロールナツトを緩めてロール幅変更用ス
ベニサと成形ロールとを入れ替える作業は軽い作業ては
なく、また煩雑て時間を要する。

また、ロールシャフトを二重構造とし、かつねじ構造と
した方法では、ナツトを回すだけで成形ロール幅調整が
行われるので、ロール幅変更作業が容易であり、また成
形ロールを連続的に移動させることができる、という長
所があるが、ロールシャフトが二重構造であり、かつア
ウターシャフトの外周にねじを形成している構造からコ
ストが高くなるという問題がある。

また、第８１］に示した２本の調整ねじ４による方法で
は、２本の調整ねじ４を均等に回しながら成形ロール２
をロールシャフト１に沿って摺動させなければ−ならな
い。しかし、実際の１Ｆ業上２木の調整ねじを完全に均
等に回すことは極めて困難操作であるから、成形ロール
２のロールシャフト１に沿う摺動がスムーズに行われず
、いわいるこじってしまって成形ロール２が摺動てきな
くなることがしばしば生じる。

本発明は、上記従来の上記事情に鑑みてなされたちのて
、主として成形品のサイズ変更に伴うロール幅調整を容
易にかつ能率的に行うことができるとともに、構造が簡
単でコストの安いロール幅調整装置を提供することを目
的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決する本発明は、中間につばを持ち、その
両側にそれぞれねし部を持ち、一方のねじ部側に回転操
作用の操作部を持ち、前記操作部と反対側のねじ部が成
形ロールの側面のロール直径方向の２カ所にあけたねじ
穴にそれぞれ螺合する２本のスクリューと、この２本の
スクリューの前記操作部側のねじ部をそれぞれ挿通させ
るロールシャフト直径方向の２つの穴を持ち、ロールシ
ャフトの成形ロール外側位置に固定された受台と、前記
スクリューの操作部側のねじ部に螺きするナツトと、を
備えたことを特徴とするロール幅調整′Ｊ装置である。

また、請求項２は、上記のロール幅調整装置を使用する
方法であり、成形ロールをロールシャフトの中央側から
外側に移動させる場合のロール幅調整方法である。

請求項３は、同じく上記ロール幅調整装置を使用する方
法であり、成形ロールをロールシャフトの外側から中央
側に移動させる場合のロール幅調整方法である。

［作用］ 上記構成のロール幅調整装置を用いて成形ロールのロー
ル幅調整を行う場合、ナツトを緩める作業と、２本のス
クリューを一挙に押しあるいは引いてスクリューと成形
ロールとを一体にロール幅方向に移動させる作業と、ス
クリューを回してスクリューを成形ロールのねじ穴から
抜き出しあるいはねし穴内に進入させる作業と、ナツト
を締め付けてスクリューのつばとナツトとで受台を挟み
付けることによりスクリューを受台に固定する作業とで
成形ロールのロール幅調整が行われる。

上記のロール幅調整作業においては、成形ロールのロー
ル幅方向の移動は、スクリューを回すことによるねしの
推力で微小距離ずつ行われるのてはなく、例えば両手で
２本のスクリューを同時に押しまたは引いて成形ロール
を一挙に移動させる操作であるから、２本のスクリュー
を均等に押しまたは引くことが容易であり、成形ロール
をロールシャフトに沿ってこじることなく円滑に摺動さ
せることができる。

なお、成形ロールをロールシャフトの中央側から外側に
移動させる場合は、請求項２の手順で行い、成形ロール
を外側から中央側に移動させる場きは請求項３の手順で
行う。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例を第１図〜第７図をう照して説
明する。

第７図は本発明のロール幅調整装置を備えた成形スタン
ドの正面図で、同図において符号１１は冷間ロール成形
機の成形スタンド、符号１２は上側のロールシャフト、
符号１３は下側のロールシャフト、符号１４は上側の口
゛−ルシャフト１２にキーを介してロール幅方法（第７
図において左右力゛向）に摺動可能に取り付けられた上
側の成形ロール、符号１５は下側のロールシャフト１３
に同じく摺動可能に収り付けられた下側の成形ロールで
ある。前記成形ロール１４および１５は、ロールシャフ
ト１２．１３に取り付けたロール幅調整装置１６に以下
に述べるごとく連結されている。

このロール幅調整装置１６の詳細を第１図〜第６図によ
り説明する。第１図〜第５図は第７図における上側の成
形ロール１４およびロール幅調整装置１６の断面を調整
作業手順の各段階について示しく但し、第２図〜第５図
は半分のみを図示）、第６図は例えば第１図のＶＩ−Ｖ
ｌ線断面図を示す。

ボス部１７ａとフランジ部１７ｂとを持つ受台１７が成
形ロール１４のロール幅方向外側の位置においてロール
シャツＩ・１２にねじ１８で固定されている。この受台
１７に取り１寸ける２本のスクリュー１９は、中間につ
ば１９ａを持ち、その両側にそれぞれねじ部１９ｂ、１
９ｃを持ち、一方のねじ部１９ｃ側にスクリュー１９を
回転操作するための四角形断面の操１ヤ部１９ｄを持っ
ている。

前記受台１７には、前記２本のスクリュー１９の操作部
１７ｄ側のねじ部１９ｃをそれぞれ挿通させる２つの穴
１７ｃがロールシャフト直径方向に対向してあけられ、
スクリュー１９のねじ部１９ｃをこの穴１．７ｃに挿通
しダブルのナツト２０を締め付けることで、つば１９ａ
とナツト２０とで受台１７のフランジ部１７ｂを挟み叶
け、これによりスクリュー１９を受台１７に固定するよ
うになっている。

また、成形ロール１４には、前記受台１７の２つの穴１
７ｃに対応するねじ穴１４ａがあけられ、このねじ穴１
４ａに前記スクリュー１９の一方のねじ部１９ｂがねじ
込まれている。

上記のロール幅調整装置１６で成形ロール１４のロール
幅調整を行う要領について説明する。

溝形用やＣ型鋼などでサイズのみが異なる場合には、複
数に分割した成形ロールを幅方向に成形品サイズに応じ
て所定距離だけ移動させるが、この成形ロールの幅方向
の移動を前述のロール幅調整装置１６により行う。

すなわち、第１図の状態から成形ロール１４を所定距離
だけロール幅方向外側に移動させる場きく小さなサイズ
から大きなサイズに変更する場合）まず、両スクリュー
１９のダブルのナラ１〜２０を緩める（第２図の状ｇ、
）。

次いで、スパナ等をスクリュー１９の操削部１９ｄに掛
けてスクリュー１９を回し、スクリュー１９を成形ロー
ル１４のねじ穴１４　ａ内に進入させ、スクリュー１９
のつば１９ａと受台１７のフランジ部１７ｂとの間隙を
所望の距ｆｌＬＮに設定する（第３図の状Ｂ）。この距
離ｌはサイズ変更に対応して成形ロール１４を移動させ
ようとする寸法である。この操作を２本のスクリュー１
９について順次行う。

続いて、２本のスクリュー１９を両手で持ち同時に引い
てスクリュー１９のつば１９ａが受台１７のフランジ部
１７ｂに当たるまでスクリュー１９と成形ロール１４と
を一体にロール幅方向に移動させる（第４図の状ｇ）。

この動作により成形ロール１４は前記の所望の距離ｌだ
けロールシャフト１２に沿って外側に移動する。上記の
動作における成形ロール１４のロール幅方向の移動は、
スクリュー１９を回すことによるねじの推力で微小距離
ずつ行われるのではなく、両手で２本のスクリュー１９
を同時に押しまたは引いて成形ロール１４を一挙に移動
させる操作であるから、２本のスクリュー１９を均等に
押しまたは引くことが容易であり、成形ロール１４をロ
ールシャフト１２に沿ってこじることなく円滑に摺動さ
せることができる。また、例えば成形ロール１４の外周
を直接両手で持ってスライドさせる場会と比べても、成
形ロール１４に対する力の作用点がより中心部側に近い
ので、この点でも円滑なスライドが行われる。

次いで、ダブルのナツト２　Ｏｆ！：Ｌｍめけけ、つば
１９ａとナツト２０とで受台１７のフランジ部１７ｂを
挟み付けることによりスクリュー１９を受台１７に固定
する（第５図の状態）。こうして成形ロール１４は所望
の距ＭＩＮだけ外側に移動した位置に固定される。

次に、第５の状態から成形ロール１４をロールシャフト
１２の中央側に例えば所皇の距離ｒだけ移動させる場き
（すなわち大きなサイズから小さなサイズに変更する場
き）の要領について説明する。

まず、第５図の状態においてダブルのナツト２０を緩め
る（第４図の状態となる）。

次いで、２本のスクリュー１９を両手で持ち同時に押し
てスクリュー１９と成形ロール１４とを一体にロール幅
方向中央側（第４（２１において左方）に移動させ、る
。そしてスクリュー１９の−）ば１９ａと受台１７のフ
ランジ部１７ｂとの間隙を所望の距ｆＩｌｌに設定する
（第３図の状態）。

続いて、スクリュー１９を回してつば１９ａが受台１７
に当たるまでスクリュー１９を成形ロール１４のねじ穴
１４ａから抜き出す（第２図の状態）。以上により成形
ロール１４は所望の距離２だけ内側に移動する。

次いで、ダブルのナツト２０を締め１寸けつば１９ａと
ナツト２０とで受台１７のフランジ部１７ｂを挟み付け
てスクリュー１９を受台１７に固定する（第１図の状態
）。以上により成形ロールが所望の距ｒａ１だけ内側に
移動調整される。

［発明の効果］ 本考案は上記の通り構成されているので、次のような効
果を奏する。

円筒状スペーサあるいは幅調整用スペーサが不要であり
、構造が簡単になる。また、ロールシャフト自体を２重
構造としかつねし構造としたものと比べ構造が極めて簡
単である。したがって、費用が安くなる。

幅調整用スペーサの着脱等の作業が不要であり、また、
２本のスクリューを同時に、かつ−挙に押しあるいは引
いて成形ロールを移動させることができるから、ロール
幅調整動作の際に成形ロールをこじることなく円滑に移
動させることができ、これらによりロール幅調整作業が
容易がつ能率的になる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明−実施例のロール幅調整装置お
よび成形ロールの半部断面図でロール幅調整操作要領を
手順を追って示すもの（第２図〜第５図は断面部分のみ
を図示）、第６図は第１図におけるＶｆ−Ｖｌ線断面図
、第７図は本発明のロール幅調整装置を備えた成形スタ
ンドの正面図、第８図は従来のロール幅調整装置を示す
正面図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）中間につば（１９ａ）を持ち、その両側にそれぞ
   れねじ部（１９ｂ）、（１９ｃ）を持ち、一方のねじ部
   （１９ｃ）側に回転操作用の操作部（１９ｄ）を持ち、
   前記操作部（１９ｄ）と反対側のねじ部（１９ｂ）が成
   形ロール（１４）の側面のロール直径方向の２カ所にあ
   けたねじ穴（１４ａ）にそれぞれ螺合する２本のスクリ
   ュー（１９）と、 この２本のスクリュー（１９）の前記操作部（１９ｄ）
   側のねじ部（１９ｃ）をそれぞれ挿通させるロールシャ
   フト直径方向の２つの穴（１７ｃ）を持ち、ロールシャ
   フト（１２）の成形ロール外側位置に固定された受台（
   １７）と、 前記スクリューの操作部（１９ｄ）側のねじ部（１９ｃ
   ）に螺合するナット（２０）と、を備えたことを特徴と
   するロール幅調整装置。
2. （２）請求項１のロール幅調整装置を使用して成形ロー
   ルのロール幅調整を行うロール幅調整方法であって、 ナット（２０）を緩める工程と、 スクリュー（１９）を回してスクリューを成形ロール（
   １４）のねじ穴（１４ａ）内に進入させることにより、
   スクリューのつば（１９ａ）と受台（１７）との間隙を
   所望の距離ｌに設定する工程と、 ２つのスクリュー（１９）を同時に引いてスクリュー（
   １９）のつば（１９ａ）が受台（１７）に当たるまでス
   クリュー（１９）と成形ロール（１４）とを一体にロー
   ル幅方向に移動させる工程と、ナット（２０）を締め付
   け、つば（１９ａ）とナット（２０）とで受台（１７）
   を挟み付けてスクリュー（１９）を受台（１７）に固定
   する工程とからなるロール幅調整方法。
3. （３）請求項１のロール幅調整装置を使用して成形ロー
   ルのロール幅調整を行うロール幅調整方法であって、 ナット（２０）を緩める工程と、 ２つのスクリュー（１９）を同時に押してスクリュー（
   １９）と成形ロール（１４）とを一体にロール幅方向に
   移動させ、かつ、スクリュー（１９）のつば（１９ａ）
   と受台（１７）との間隙を所望の距離ｌに設定する工程
   と、 スクリュー（１９）を回してつば（１９ａ）が受台（１
   ７）に当たるまでスクリュー（１９）を成形ロール（１
   ４）のねじ穴（１４ａ）から抜き出す工程と、 ナット（２０）を締め付け、つば（１９ａ）とナット（
   ２０）とで受台（１７）を挟み付けてスクリュー（１９
   ）を受台（１７）に固定する工程とからなるロール幅調
   整方法。