JPH0347551Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、システムキツチンや洗面化粧台等の
床に設置されるフロアキヤビネツトに関する。

〔従来の技術〕

従来、フロアキヤビネツトの固定には、キヤビ
ネツトの底板に設けたねじ穴に取付ける専用金具
を用い、かつ、蹴込板の取付けに際しては、蹴込
板は床面の配管の点検等のために、着脱自在で且
つ床面に固定される必要があることから、キヤビ
ネツトの側面に樹脂等の弾性を有する材料からな
る部材を取付け部の周囲に設け、嵌合や挟持等の
手段を用いていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

このような従来技術では、キヤビネツトの固定
のために特殊な金具を必要し、また、蹴込板の固
定のために特殊な専用の部材や、キヤビネツト自
体に特別な加工を必要とする。

本考案の目的は、キヤビネツトの固定に特殊な
専用部品を必要とせずに床に固定でき、蹴込板の
取付け取り外しを簡単にできるキヤビネツトを提
供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案のキヤビネツトは、蹴込板を同蹴込板の
前面からキヤビネツト側板の前面に螺子止めする
と共に、取付けた蹴込板裏面の対応する位置の床
面に固着した木片に前記蹴込板を前面かから螺子
止めしたたことによつて、簡単な固定部材を使用
し、同固定部材を蹴込板の取付けに利用できるよ
うにして、上記目的を達成したものである。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を示す添付の各図を用い
て説明する。

本考案のキヤビネツトの蹴込板の取付け構造を
示す第１図を参照して、１はキヤビネツト本体２
の下方前面に取付けられる蹴込板を示し、キヤビ
ネツト本体２の両側板３の下方の前方端面４，４
の高さと外側間隔に略一致する幅と高さを有する
ように形成されている。５はキヤビネツトの固定
用木片を示し、同固定用木片５は、その断面構造
を示す第２図に示されているように、蹴込板１を
キヤビネツト本体２に取付けたとき、略蹴込板１
の裏面と略接する位置の床面Ｇに接着剤又はねじ
等により固定れている。同固定用木片５は如何な
る形状、大きさのものであつても良いが、後述の
蹴込板１の裏面との当接と接合のことを考慮する
と、横長であつて、且つ蹴込板１との当接面が平
らな形状のものが望ましい。６は蹴込板１を両側
板３の前方端面４，４に取り外し自在に取付ける
ためのねじ挿入穴を示し、同穴６に化粧皿ねじ７
を挿入し、両側板３の前方端面４，４に螺着す
る。そして固定用木片５と相対する蹴込板１前面
より化粧皿ねじ７をねじ込み、固定用木片５に強
く螺着することによつて、キヤビネツト全体を固
定することができる。

なお、システムキツチンのように、複数のフロ
アキヤビネツトを連接し、各々のキヤビネツトの
連接する側板同士をボルト・ナツト等で連結固定
する場合に本考案を適用る場合は、キヤビネツト
列の両端のキヤビネツトに適用するだけで充分で
ある。

〔考案の効果〕

本考案のキヤビネツトは、蹴込板は側板前面に
ねじで着脱自在に強固に固定し、さらに、その一
部分において、床に固着した木片に蹴込板を直接
ねじで固定すするので、従来のように専用部品を
必要とせず、しかも取付けも簡単に行うことがで
きる。しかも、キヤビネツト下の点検に際しての
蹴込板の取外しも容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のキヤビネツトにおける蹴込板
の取付け固定のための構造を示す図であり、第２
図は蹴込板を取付けた断面構造を示す。 １：蹴込板、２：キヤビネツト本体、３：側
板、４：前方端面、５：固定用木片、６：ねじ挿
入穴、７：化粧皿ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蹴込板を同蹴込板の前面からキヤビネツトの側
   板の前面に螺子止めすると共に、取付けた蹴込板
   裏面の対応する位置の床面に固着した木片に前記
   蹴込板を前面から螺子止めしたことを特徴とする
   キヤビネツト。