JPH0347523A - 固体粒子の被覆方法および被覆物 - Google Patents

固体粒子の被覆方法および被覆物

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JPH0347523A
JPH0347523A JP17804089A JP17804089A JPH0347523A JP H0347523 A JPH0347523 A JP H0347523A JP 17804089 A JP17804089 A JP 17804089A JP 17804089 A JP17804089 A JP 17804089A JP H0347523 A JPH0347523 A JP H0347523A
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fatty acid
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acid
water
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JP17804089A
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Taizo Igarashi
泰蔵 五十嵐
Naomichi Matsuda
尚道 松田
Sho Onodera
祥 小野寺
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Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は有機あるいは無機の固体粒子を脂肪酸金属塩で
被覆する方法およびその方法で得られた被覆物に関する
〔従来の技術〕
反別動物にアミノ酸等の生物学的活性物質を経口投与す
る際に、生物学的活性物質を反別動物の第一胃内に存在
する微生物による醗酵分解から保護する第−胃バイパス
性の目的で、生物学的活性物質を保護物質中に分散させ
5粒状化した製剤を投与する方法が採用されている。
特公昭43−11362号公報には保護物質として硬化
植物脂肪や糖ワックスが提案され、たとえばDL−メチ
オニン、カオリンおよびステアリン酸をスラリーとし、
これを遠心押し出し装置を用いて水素化した植物脂肪で
被覆している。また%開昭47−38467号公報には
、メチオニンなどの蛋白質、グルコース、油脂などの生
物学的に活性な物質を炭素数14以上の脂肪酸あるいは
その塩で被覆することが提案され、特開昭53−127
819号公報にはL−7スコルビン酸を融点50〜80
Cの油脂、レシチン、グリセリン脂肪酸モノエステルの
溶融物に混合し、冷却後固化して粉末化する方法が、特
開昭56−154956号公報には炭素数14〜22の
脂肪酸、リシノール酸またはそれらの塩(ナトリウム塩
、カリウム塩、カルシウム塩)と生物学的活性物質(た
とえばメチオニン)とを溶融混合し、冷却して造粒する
方法が提案されている。またそのほか特開昭59−66
843号公報、同59−198946号公報、同63−
295507号公報、同63−294747号公報、同
63−31750号公報、同63−313547号公報
、同63−317050号公報、同63−317053
号公報。
同63−317052号公報などがあるが、配合組成を
いろいろかえ、生物学的活性物質を反別動物の体温より
高い油脂類や脂肪酸あるいは脂肪酸塩と溶融混合し、冷
却後造粒する方法がほとんどである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの方法により比較的水溶性に劣る
物質の場合はほぼ目的を達することができるが、リジン
塩酸塩のごとき水溶性の大きい物質の場合には%前記方
法ではいずれも第−胃パイバス性が大きく低下するのが
実状であり、この改善が求められている。
本発明は5反別動物の第−胃胃液から生物学的活性物質
、特にリジン塩酸塩等の水溶性の大きい物質を保護し、
生物学的活性物質の第一四バイパス性および第四胃以降
の消化器官での放出性に優れた反別動物用飼料添加物を
提供することを第一れる被覆物を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記目的を達成すべく鋭意検討した結果、
リジン塩酸塩を代表とする生物学的活性物質やその他の
固体粒子を脂肪酸と金属酸化物粉知り、本発明圧到達し
た。
すなわち、本発明は脂肪酸金Mkxの生成反応な形成さ
せるものであり、工業的価値が極めて高いものである。
被澤される固体粒子の例として反別動物に投与される生
物学的活性物質があるが、具体的には、経口投与した場
合に、第−胃内に存在する微生物により醗酵分解されや
すい物質が対象となり、とくに水溶性の大きい物質が好
適と採用される。
たとえば、メチオニン、リジン、トリプトファン、スレ
オニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸類
およびそれらの誘導体類、ビタミンA、ビタミンA酢酸
塩、ビタミンAパルミチン酸塩、ビタミンD2、ビタミ
ンD3% ビタミンB、ビタミンE、ビタミンC1ニコ
チン酸などのビタミン類およびそれらの誘導体類、その
他ペニシリンなどの動物薬が挙げられる。これらは1種
あるいは2種以上の混合物として使用される。
生物学的活性物質が粉体の場合くけそのまま被覆に用い
てもよく、液状や粉体であっても固体粒子を形成させて
から被覆に用いればよい。たとえば、前記生物学的活性
物質、賦形剤、バインター等からなる混合物K、所望に
より無機物質などをさらに添加混合して固体粒子とし、
これを被覆すればよい。
その他種々の有機や無機の物質が被覆される固体粒子と
して使用される。
本発明で用いられる脂肪酸としては、脂肪族モノカルボ
ン酸があり、炭素数8以上の飽和あるいは不飽和のモノ
カルボン酸が用いられ、オクタン酸、デカン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸、7ラキン酸、ベヘン酸やこれら
の混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸、牛脂脂
肪酸、魚油脂肪酸、ヒドロキシフェニルステアリン酸。
から多価の金属酸化物があるが、多価金属酸化物が好ま
しく、とくに酸化カルシウムが好ましい。
酸化カルシウムは生体に安全であるうえ、さらには脂肪
酸との反応で生成する脂肪酸カルシウム塩がすぐれた第
−胃バイパス性を示し、かつ第四胃以降ですみやかく分
解されて吸収されることがわかっ【いる。
本発明において、脂肪酸、金属酸化物粉末および水の使
用量はとくに限定されないが、金属酸化物として酸化カ
ルシウムを用いる場合、固体粒子100重量部に対し、
脂肪酸1〜10. OO0重量部、酸化カルシウム0.
1〜2,000重量部、水0゜1〜λ000重量部であ
り、被覆層全体を脂肪酸塩とする場合、被覆層の表面近
くだけを脂肪酸塩とする場合などを選択することができ
る。たとえば、後者の場合には固体粒子に対しである量
の脂させる方法がとられる。この場合、第−彼所層とし
ては脂肪酸のほか、ヤシ油、パーム油、牛脂。
魚油、サフラワー油、大豆油、なたね油等の動植物油、
パラフィンなどの油性物質や界面活性剤を単独あるいは
混合して用いることができ、界面活性剤を使用すると第
四胃における乳化性が向上して吸収がよくなることもあ
る。
具体的な被覆方法はいろいろあるが、たとえばヘンシェ
ルミキサーのような攪拌翼つき容器中に生物学的活性物
質のごとき固体粒子を投入し、脂添加しながら固体粒子
を被覆していぎ、所定量の被覆が終ったのち、水、好ま
しくは温水や水蒸気肪酸カルシウム塩の生成反応が起こ
る。このとき発生する反応熱により余分な水分あるいは
塩の生成反応によって生成する反応水が蒸発して乾燥状
態に近い被覆物が得られるので好都合である。また、被
覆物の被膜の物理的強度を上げるためには。
この反応被覆操作を何度も行なえばよい。数回性なうこ
とにより、極めて強固な被覆物を得ることができる。ま
た、油性物質や界面活性剤を使用する場合には、たとえ
ば、第一段として界面活性剤あるいは油性物質あるいは
これらの混合物を破覆し、第二段として脂肪酸と酸化カ
ルシウムのスラリーを被覆し、水をスプレーして反応さ
せる、あ界面活性剤被覆、第三段で油性物質被覆、第四
段とができる。
〔作 用〕
従来の方法は、いずれの場合も被覆物質を融点以上の温
度で溶融しておき、これに生物学的活性物質あるいはそ
れらを含有する組成物を加えて混合したのち冷却して粉
砕や造粒を行うものであり、生物学的活性物質の被覆層
は液状から固体状への変化にともなって体積収縮をおこ
しているため、被覆層には無数の毛細管あるいは亀裂が
発生しており、そのため、リジン塩酸塩のごとききわめ
て水溶性の大きい活性物質の場合には被覆物を水中に投
入するだけでリジン塩酸塩はすみやかに水中に溶出して
しまうのが実状である。
が行なわれて非常に効果的罠被榎され、水溶性の大きい
生物学的活性物質でも水中における溶出を防止すること
ができる。
〔発明の効果〕
反羽動物用の生物学的活性物質の被覆に用いた場合には
第−胃バイパス性に優れ、第四胃では容易に脂肪酸−分
解されるため、生物学的活性物質は第四胃まで低い損失
率で到達し、効率的に第四胃で吸収される。また、合成
樹脂の添加剤として使用される有機や無機の顔料の被f
’lK応用することもできる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 l。
1tlotのヘンシェルミキサーKL−リジン塩酸塩(
平均粒径0.5 m )な400ノとり、攪拌下に80
(ll’に加温して融解した牛脂脂肪i!l!1,00
0Fを滴下して牛脂脂肪酸による第一被膜を形成させ、
常温まで冷却すると粒状物となった。つぃに滴下して第
二被膜を形成させたのち、60cの温水150yをスプ
レーしたところ、直ちに反応が開始し、水蒸気が発生し
始めた。30分間攪拌を続けたのち冷却したところ、な
めらかな表面の被覆物が得られた。この被覆物は物理的
強度が大きく、1mの高さからコンクリート床上に落と
しても破壊されなかった。
比較として、あらかじめ複分解反応によって製造された
ステアリン酸カルシウム粉末(平均粒径10μm ) 
1. OOOlと牛脂脂肪酸1.00 Ofとを重量比
1:1で80CK加熱した混合物にL−リジン塩酸tl
14007を加え、冷却後粉砕してL−リジン塩酸塩の
被覆物を得た。
得られたそれぞれの被覆物を牛の第−胃胃液に対応する
マク−トウーガル(Me Dougall )の人工唾
液200dを入れた振と5管に生物学的活性物質が2y
になるよ5に投入し、39Gの恒温槽中で一分間に1.
 Q O0回の割合で7時間振と5した。
ついで、牛の第四胃胃液に対応するクラークeラプス(
C1arkLubs)のpH2の緩衝液200dK浸漬
し、同温度下にさらに4時間振とうした。
ついで、前記の人工唾液および緩衝液に溶出しニンヒド
リン法で定量した。
なお上記2液の組成は次のとうりである。
マク・トウーガルの人工唾液: 炭酸水素ナトリウ°ム;9.8り、塩化カリウム;0.
575E、塩化カルシウム: 0.04 p 、リン酸
2ナトリウム、:9−3P*#1化ナトリウム; 0.
47 yおよび硫酸ナトリウム; 0.12 jiを水
11/C溶解したpH&3の水rs液 クラーク拳ラプスの緩衝液: 0.2N塩化カリウム:50d、0.2N塩酸;1α6
dおよび水;139.4g7の混合溶液本発明の被覆物
の場合、第−胃対応液における溶出率は0.4チ、第四
胃対応液における溶出率は97、7 %であったが、比
較例では第−胃対応液で60.3%、第四胃対応液で8
&3%であった。
実施例 2 実施例1の牛脂脂肪酸の代りてパーム油500りとポリ
オキシエチレン(10モル)ソルビタン七ノオレート2
00ノとの混合物を用いた以外は実施例1と同様にして
本発明の被覆物を得た。この被覆物の第−胃対応液での
溶出率は0.5%、第四胃対応液での溶出率は99.7
 %であった。比較例として、裏側1と同様ステアリン
酸カルシウム1,000F、パーム油500F、ポリオ
キシエチレン(10モル)ソルビタンモノオレエート2
001およびL−リジン塩酸塩4007とを一括して溶
融して混合し、冷却後に粉砕して得られた被覆物につい
ては、第−胃対応液での溶出率は83.7%、第四胃対
応液での溶出率は9&4ヂであった。
実施例 λ 一胃対応液での溶出率は本発明の被覆物で0.1 %、
比較例の被覆物で73.3%、第四胃対応液での溶出率
11本発明の被覆物で91.4チ、比較例の被覆物で9
0.8チであった。
実施例 ζ 容*xotのヘンシェルミキサーに311#の酸化チタ
ン微粉末(平均粒径5μm)をとり、毎分t500回転
で攪拌しながら、80Cに加熱して混合したステアリン
酸と生石灰の75:15重量比のスラリー60Fを少し
ずつ噴霧しながら20分かけて加えた。つぎに水12り
を噴霧しながら5分間で加え、反応終了後にヘンシェル
ミキサーから取り出したところ、酸化チタン微粉末はき
れいくステアリン酸カルシウムの被膜で覆われており、
水中に投入したところ、すべてが水面上に浮いた。
以上実施例1〜4で明らかなように、本発明により脂肪
酸カルシウムを被1された生物学的活性物質であるL−
リジン塩酸塩やメチオニンは非常に効率的に第−胃を通
過して第四胃に到達することがわかり、また無機物の代
表である酸化チタンも非常に容易に被覆されることがわ
かる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、固体粒子を脂肪酸と金属酸化物粉末で被覆したのち
    、水を加えて脂肪酸金属塩を生成させることを特徴とす
    る脂肪酸金属塩被膜による固体粒子の被覆方法。 2、請求項1記載の被覆方法により得られた固体粒子の
    被覆物。
JP17804089A 1989-07-12 1989-07-12 固体粒子の被覆方法および被覆物 Pending JPH0347523A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0588346A3 (en) * 1992-09-17 1994-06-15 Ajinomoto Kk Feed additive composition for ruminants
JP2013184888A (ja) * 2012-03-05 2013-09-19 Nof Corp 被覆粒子

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EP0588346A3 (en) * 1992-09-17 1994-06-15 Ajinomoto Kk Feed additive composition for ruminants
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