JPH0347091A - 新規な腫瘍関連抗原、その抗体、その組成物およびその用途 - Google Patents

新規な腫瘍関連抗原、その抗体、その組成物およびその用途

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JPH0347091A
JPH0347091A JP2121062A JP12106290A JPH0347091A JP H0347091 A JPH0347091 A JP H0347091A JP 2121062 A JP2121062 A JP 2121062A JP 12106290 A JP12106290 A JP 12106290A JP H0347091 A JPH0347091 A JP H0347091A
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ラナ・スーザン・グローアー
Joy Elaine Koda
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Julia Pauline Leung
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抗原、特に腫瘍関連抗原の特性化に関する。
さらに、本発明は、このような抗原と特異的に反応する
抗体に関する。さらにまた、本発明は、このような抗体
の生産方法ならびにこれらの診断および治療上の用途に
関する。
癌を診断し、処置する上において、モノクローナル抗体
の潜在的役割が、近年の研究および考察の的となってい
る。特に関心を集めているのは、癌の経過、例えば治療
器の癌の経過を検査し、モニターするための免疫検定法
にモノクローナル抗体が使用できる可能性である。モノ
クローナル抗体はまた、生体内(インビボ)において腫
瘍関連抗原と結合できる能力によって腫瘍の画像化(イ
メージング)および治療に適用できる可能性を有してい
ることも特に関心を集めている。
さらに、モノクローナル抗体技術の発達により、ヒト腫
瘍における複雑な抗原性の研究が可能となっている。具
体的に言えば、モノクローナル抗体の正確な免疫反応性
によって、ヒト腫瘍から発現される独特の抗原を同定し
、分類することができる。
したがって、このような独特の腫瘍関連抗原を特性化す
ることは、癌を診断および治療するためのモノクローナ
ル抗体を生産し、使用することをより完全に活用できる
手段をもたらすものである。
ある種の抗原は、ヒト腫瘍細胞および正常細胞の両細胞
から発現される。したがって、このような抗原は、「腫
瘍に特異的な抗原Jと呼ばれずに、「腫瘍関連抗原Jと
呼ばれる。これらの腫瘍関連抗原が診断および治療にお
いて重要であることは、腫瘍細胞から発現される抗原が
正常細胞からのものと比較して相対的に過剰量であるこ
と、および生体内において正常細胞よりも腫瘍細胞によ
って発現される抗原に対して抗体が選択的であるごとに
由来する。生体内に投与された抗体が腫瘍細胞から発現
される抗原に対して比較的選択的であることの原因とし
ては、(1)悪性増殖の、異常で急速な代謝により癌細
胞からの抗原の発現性が増大すること、および(2)腫
瘍細胞膜のバリヤーとしての性質が破壊することにより
、腫瘍組織から発現される抗原が抗体に接近しやすくな
ること、が考えられる。
現在までのところ、限られた数の腫瘍関連抗原しか十分
に特性化されていない。たとえば、1984年9月11
日発行のコブロースキー(Koprovsk i)らの
米国特許筒4.471.057号(標題「結腸直腸癌腫
の検出」)には、ハイブリドーマセルラインATCC番
号1−IBO859から発現されるモノクローナル抗体
(以下、本明細書ではZCEO63、センタコア(Ce
ntacor) 19 、9または19.9と称する)
と反応する結腸直腸癌腫モノシアロガングリオシド(m
onosialoganglioside)抗原が記載
されている。
コブロースキーらによれば、その抗原は、内胚葉起源の
糖脂質である。別に、結腸癌腫の80%以上に見いださ
れる腫瘍関連抗原(TΔG−72)が、ジジンソン(J
ohnson)らのCancer Re5earch 
46,850−857(1986)に記載されている。
TΔG−72は、モノクローナル抗体872.3と反応
する高分子量の多量にグリコジル化された糖タンパク質
であると報告されている[以下、本明細書ではZBC0
62と称する]。
さらに、診断あるいは予後のマーカーとして有用な腫瘍
関連抗原の中には、すべての患者、または疾病のすべて
の段階および症状にわたり存在し得ないものがある。し
たがって、同一の腫瘍組織により発現される1つ以上の
腫瘍関連抗原を同定し、特性化すれば、診断上の識別性
と治療効果が増大される。また、癌の診断および治療を
行うには、特定のタイプのヒト腫瘍に関連するーBY(
set)の、−あるいは一連(panel)の個別の抗
原を利用するのが望ましい。このような事情から、独特
の腫瘍関連抗原をさらに同定し、特性化することが要求
されている。
本発明は、ヒト組織、およびヒト癌腫セルラインに存在
する新規な抗原を発見し、特性化したことに基づく。し
たがって、本発明は、約600Kdから1,000Kd
の分子量を有し、かつ約4.3から約4.5および約4
.8から約5.0の等電点を示す独特な腫瘍関連糖タン
パク質抗原を目的とするものである。
本発明はさらに、本明細書で規定される抗原に特異的な
抗体、およびこのような抗体を生産する方法を提供する
。また、本発明は、免疫組織化学的方法および免疫検定
法によって癌をインピトロ検出し、診断するための、な
らびに以下に記載するように、ヒト癌を生体内で診断し
、処置するという本発明抗体における用途をも提供する
ものである。
第1図は、一連のモノクローナル抗体について試験した
本発明の抗原を含有する結腸癌腫のサイドシル(細胞質
ゾル)の等電点電気泳動パターンを示すグラフである。
第2図は、T183腫瘍を担うヌードマウスにおける注
射後48時間のIll l n標識化CCR086の生
体分布を示すグラフである。
既述のように、本発明は、ATCC寄託番号l(887
86(寄託臼1985年4月19日)のハイブリドーマ
セルラインから産生されるモノクローナル抗体CCKO
6,1と反応する腫瘍関連抗原、およびATCC寄託番
号HB  10051(寄託臼1989年3月9日)か
ら産生されるモノクローナル抗体CCR086を提供す
るものである。
本発明の抗原の物理化学的および免疫学的性質、具体的
にはモノクローナル抗体CGKO61およびCCR08
6との反応性により、特性化、およびヒト腫瘍組織など
の癌性のヒトセルラインおよびヒト組織に存在する他の
抗原との識別が可能となる。本明細書で使用している「
セルライン」なる用i1Eは、インピトロ、たとえば組
織培養物中で、またはヌードマウスなどの適当な動物宿
主における異種移植片として増殖可能な繁殖し得る細胞
を意味する。樹立セルライン由来の細胞は無制限に入手
できるので、それは、入手性が限定されている正常およ
び癌の組織由来の細胞と区別される。
「組織標本」なる用語は「組織」なる用語と互換性をも
って使用され、手術、バイオプシー(生検)またはオー
ドブシー(剖検)によって得られる固形試料、またはそ
れと同様の機能を営む細胞の他の凝集体を意味する。
このように、本発明に係る抗原の同定可能な特徴および
性質を以下に記載する: a)本抗原は、ヒト結腸癌腫セルラインに存在する。モ
ノクローナル抗体CCKO61を使用した標準的な酵素
結合免疫吸着結合性検定(EllSΔ)法により、この
抗原は結腸癌腫セルラインに存在することは示されたが
、乳癌、前立腺癌、膀胱癌、肺腺癌および黒色腫セルラ
インなどの他のセルラインには存在しない。
b)本抗原は、正常結腸および結腸癌腫組織のサイドシ
ル中に産生される。ヒト結腸癌腫および組織から精製さ
れた原形質膜とのCCKO61の反応性は、通常のEL
 I SA法によって証明される。比較すれば、抗体C
CKO61は、乳癌、前立腺癌、肺腺癌および黒色腫セ
ルラインなどの他の正常または腫瘍組織から精製された
膜とは反応性を示さない。
C)免疫ベルオキシダーゼ染色法による抗体CCKO6
1およびCCR086との強い反応性によって示される
ように、正常結腸、結腸癌、食道癌および胃癌中に本抗
原が存在することが、1M’lt=的な免疫組織学的方
法により証明される。比較すれば、乳癌、肺腺癌、腎臓
癌、小郡細胞癌および黒色腫では、これらの抗体との反
応性は弱いか、または全く無いことが示されている。
d)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SO3
−PAGE)およびウェスターン免疫プロット分析(W
estern imI!1unobloL analy
sis)によって、本抗原の分子量は約600 Kdか
ら約1.000Kdであることが分かっている。
e)標準的な方法に基づく目C−グルコサミンによる結
腸癌細胞の代謝標識法(metabolic labe
ling)およびCCKO61との本抗原の免疫沈降法
により、本抗原は糖タンパク質であることが示されてい
る。
r)溶液中の抗原の等電点電気泳動法により、等電点は
、約4.3から約4.5および約4.8から約5.0の
範囲内にあり、約4.4および約4゜9がピークである
こ七が分かっている。
g)種々のムチン調製物を用いた研究により、モノクロ
ーナル抗体CCR086およびCCKQ61は、本明細
書で特性化した抗原の種々のエピトープに対する特異性
を有していることが判明している。
上記事項を要約すれば、本発明の腫瘍関連抗原は、分子
量的600,000ダルトン(600Kd)から約t、
ooo、oooダルトン(looOKd)を有し、かっ
等電点的4.3から約4,5および約4.8から約5.
0を示す実質的に純粋な糖タンパク質であると特性化さ
れる。より詳細には、本発明の抗原は、等電点的4.4
および約4.9を示すものと特性化される。さらに、こ
の腫瘍関連糖タンパク質は、正常結腸および結腸癌組繊
細胞から発現され、そしてヒト結腸癌セルラインに存在
している。
本発明の抗原を他の腫瘍関連抗原などの他の抗原と識別
する上で特に重要なことは、本明細書で特性化した抗原
に対するモノクローナル抗体CCKO61およびCCR
086との特異性である。
さらに、本発明”によって規定される抗原に対するCC
KO61およびCCR086の特異性は、ヒトを起源と
する他の材料からこの抗原を単離精製する手段、最終的
には抗原決定基を特性化する手段を提供するものである
。このような精製された抗原およびその決定基は、当業
界周知の方法を使用して診断および治療に適用できるモ
ノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を生産する
のに有用である。例えば、精製抗原は、本抗原に特異的
なモノクローナル抗体を発現するネズミハイブリドーマ
(ネズミ雑種細胞)を得るために動物を免疫するのに使
用することができる。さらに、本抗原は、たとえばゴー
ス(Ghose)らのMethods in Enzy
mology、 93巻、 326−327(1983
)に記載されているようにしてウサギ、ヤギまたは池の
動物の免疫応答を刺激し、それから血清ポリクローナル
抗体を得るために使用することができる。また、本抗原
は、目的とする抗体、たとえばモノクローナル抗体また
はヒト組織または体液中に存在する抗体の特性化を行う
ために使用することができる。本発明の説明に当たって
は、「特異性」なる用語は、「特異的反応性」および「
免疫反応性」なる用語と互換性をもって使用する。
本発明は、本発明によって特性化される抗原に特異的で
あるモノクローナル抗体、およびその生産方法を提供す
るものである。このような抗体としては、好ましいモノ
クローナル抗体CCK、Q(31およびCCR086と
実質的に同様な、本発明の腫瘍関連糖タンパク質との免
疫反応性を有するモノクローナル抗体がであることが好
ましい。あるいは、本発明のこの目的における抗体では
、起源がポリクローナルであってもよい。本発明のモノ
クローナル抗体は、ヒトにおける癌、特に結腸直腸癌を
検出し、診断し、治療するのに有用であり得る。さらに
このような抗体は、本発明によって提供される抗原を単
離精製するため、および正確な決定基を特性化するため
に利用することができる。
既述のモノクローナル抗体は、ケネット(Ker+ne
U)ら編のガーハード(Gerhard)、Monoc
lonal Antibodies、 370−371
(ブレナン・プレス(Plenum Press198
0))に基づき改変したケーラーとミルスタイン[Ko
hler and Milstein、ネイチャー(に
ature)256、495−497(+975)]の
方法にしたがい生産することができる。本発明にしたが
えば、本発明の精製抗原または結腸癌から得たヒト腫瘍
組織の可溶性分画で、マウスまたは当業界周知の他の適
当な宿主を免疫する。免疫後、免疫したマウスの肺臓細
胞を適当なマウス骨髄腫細胞と融合させ、雑種細胞セル
ラインの混合物を得る。得られたセルラインを雑種細胞
セルラインの選択用培地で培養する。
次いで、本明細書で特性化される抗原と特異的であるモ
ノクローナル抗体、好ましくはCGKO61またはCC
R086を産生ずる生存雑種細胞をクローンし、その結
果産生されたモノクローナル抗体を回収する。
本発明は、ヒト癌、特に結腸直腸癌をインピトロで検出
するための方法を包含している。既述の本発明にかかる
独特な腫瘍関連糖タンパク質を特性化することによって
、患者の検体中におけるその検出が可能となる。インピ
トロ検出の1つノ方法は、免疫組織化学法によるもので
ある。患者検体中の抗原を免疫f(l織化学的に検出す
る方法は、当業界周知であり、それにはティラー(Ta
y for)の^rch、 Pathol、 Lab、
 Mad、 1112.113(197g)によって教
示された方法がある。本明細書において手垢に示せば、
癌の疑いのある患者(疑似癌患者)から得た組織検体を
本発明の腫瘍関連抗原に特異的な抗体、好ましくはモノ
クローナル抗体、より好ましくはCCKO61およびC
CR086と接触させる。
次いで、標準的な免疫組織化学法によって組織検体を選
択的に染色することにより、抗体が抗原と結合した部位
を検出する。本明細書で使用している組織とは、細胞の
固形4A合体、または同様の機能を営む細胞の他の凝集
体を意味する。免疫組織化学法または免疫検定法によっ
て患者検体中の本発明の腫瘍関連抗原を定量的に、また
は定性的に測定することは診断学的に有用であり、また
、それは疾患状態の経過の指標、またはそれに相関する
ものとなり得るものである。
同様に、免疫検定法により患者の体液試料中の抗原性物
質をインピトロにて検出する方法は、当業界周知である
。体液試料には、血清、血漿、尿、唾液、汗、腹水、胸
膜液、および他の体液が包含される。本発明においては
、患者の体液試料を本発明の腫瘍関連抗原と特異的であ
る少なくとも1つの抗体、好ましくはモノクローナル抗
体と接触させ、本明細書に記載の方法または当業界周知
の方法によって体液試料の抗原成分と抗体との結合性を
測定する。拮抗的または非拮抗的な免疫検定法によって
、本発明によって規定される抗原を定量的または定性的
に検定することができる。モノクローナル抗体、好まし
くはCCKO61およびCCR086は、この本発明の
目的に使用することができ、またそれが好ましい。ある
いは、本発明によって提供される抗原に対して特異的で
あるポリクローナル抗体を使用することもできる。さら
に、使用するのに好ましい免疫検定法は、標的抗原の互
いに妨害し合うことのないそれぞれの決定基と結合する
よう選択されたモノクローナル抗体を使用する2点免疫
測定法(two−site immunometric
 assays)である。この2点免疫測定法は、デイ
ピッド(David)らに対して1983年3月8日に
発行された米国特許第4.376、110号に記載され
ている。
番中飾 第2図では、腫瘍保持マウスの結腸直腸癌に本発明の抗
体が有意に局在化することが示されており、このことは
本発明がインビボ適用において有用であることを示唆す
るものである。たとえば、本発明の1つの目的は、ヒト
における癌、具体的には結腸直腸癌の生体内診断および
治療である。
本発明によれば、本発明のIN!TI瘍関連抗原と特異
的に反応する抗体を、前もって決定しておいた有効量で
疑似癌患者に投与し、次いでその抗体の局在部位を検出
することによって、腫瘍の位置決め、および検出を行う
ことができる。標準的なイメージング法、好ましくは二
次元イメージング法および/または単一光子放出電算断
層撮影法(SPECT)により、局在化の部位を決定す
る。イメージング適用における、標識した、および標識
していない抗体の前もって決定しておく有効量は、約2
から約200mg、好ましくは約5から約80+g、さ
らに好ましくは約20から約40mgである。本発明の
抗体、好ましくはモノクローナル抗体、より好ましくは
CCKO61またはCCR086は、製薬的に許容され
得る担体に入れ、インピトロ検出を可能にするようマー
カーで標識して患者に投与する。イメージングに当たっ
ては、抗体を、ガンマ線エミッター、ポジトロンエミッ
ター、およびX線エミッターなどの放射性同位元素、た
とえばインジウム−111,テクネシウム−99m、ヨ
ウ素−125、ガリウム−67、およびガリウム−68
で標識するのが好ましい。CGKO61およびCCR0
86などの抗体は、インジウム−111などのガンマ線
を放出する標識物で標識するのが好ましい。イメージン
グおよび治療の用途としての製薬的に許容され得る担体
は当業界で周知であり、それには重炭酸緩衝液、リン酸
緩衝液、リンゲル溶液、および生理食塩水があり、要す
ればそれらに5%デキストロースまたはヒト血清アルブ
ミンを加える。本発明のさらなる利点として、本発明抗
体のある種のものは、常法では検出されない結腸直腸癌
の部位を検出できることを発見した。このような場合、
従来他の方法では検出されなかった腫瘍部位を位置決め
する際の処置方法が劇的に変化し得る。
癌の治療において本発明の方法にしたがえば、本発明の
腫瘍関連抗原と特異的に反応する抗体、好ましくはモノ
クローナル抗体の前もって決定した存効mを、肢検癌患
者に投与する。治療適用に際した抗体の前もって決定し
た有効量は、約1から約100mg、好ましくは約2か
ら約40zg、より好ましくは約2.5mgから約10
mgである。
モノクローナル抗体、好ましくはCCKQ51およびC
CR086抗体は、既述のように12M的に許容され得
る担体に入れ、腫瘍部位に供給させるために選択した適
当な治療物質とコンジュゲートさせて癌患者に投与する
。治療物質としては、放射性同位元素、薬物、毒物およ
び生物学的タンパク質がある。放射性同位元素には、イ
メージング法に有用なもの、ならびにα線およびβ線粒
子のエミッター、たとえばイツトリウム−90,スカン
ジウム−47およびヨウ素−131がある。薬物として
は、一般に、アルキル化剤、抗増殖剤、チューブリン結
合剤、細胞毒性物質などを挙げることができる。好まし
い化合物は、ナイトロジェンマスタード剤、ビンカアル
カロイド、ダウノマイシン族、マイトマイシン、プレオ
マイシン、細胞毒性ヌクレオシド、プテリジン族の薬物
、およびスルホニル尿素類[欧州特許公開第222.4
75号、1987年5月20日公開コである。これら化
合物の中で特に有用なものは、ドキソルビシン、ダウノ
ルビシン、アミノプテリン、メトトレキサート、メトプ
テリン、ジクロロメトトレキサート、マイトマイシンC
1ポルフイロマイシン、5−フルオロウラシル、6−メ
ルカプトプリン、シトシン・アラビノシト、エトポサイ
ド、メルフアラン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、
ラウロシジンなどである。治療物質として適当である毒
性物質は、ボドフィオフィロトキシン、リジン、トリコ
テセン、コルヒチン、および/ニードモナスのエンドト
キシンである。治療価値を有している生物学的タンパク
質には、ホルモン、インターフェロン(α、βおよびγ
)、インターロイキン類がある。癌治療に当たってこの
ような治療物質を抗体に結合させる方法は、当業界周知
である。たとえば、抗体に治療物質を結合させる方法は
、ブレイア−(Blair)らのJ、 1mn+uno
1. Methods 59.129(1983)、ゴ
ース(Ghose)らのMethods in nnz
ymology 93,280(1983)、およびア
ルパーツ(Alvarez)らの1988年5月3日発
行の米国特許第4.741.900号に記載されている
。もう1つの目的は、本発明抗体を治療物質に結合させ
ることである。本発明の治療用組成物の投与方法には、
静脈内、腹腔内、リンパ内、くも膜下内、動脈内注入ま
たは注射がある。
本発明の他の目的は、本明細書で特性化した抗原に特異
的な反応性を有する抗体、および既述のPlソ薬的に許
容され得る担体からなる医薬組成物を提供することにあ
る。この本発明の医薬組成物の製造に当たって使用され
る抗体は、モノクローナル抗体が好ましく、またモノク
ローナル抗体CCKO61およびCCR086がさらに
好ましい。
これらの抗体も、既述の治療物質で標識することができ
る。
さらに、生体内における癌の診断および治療に関連して
当業者ならば理解できるであろうが、本発明の既述の腫
瘍関連抗原に対して特異的に反応する抗体または抗体断
片(fragment)の混合体からなる抗体調製物は
、特定の場合には、腫瘍の検出、位置決め、および治療
を効果的に行うのに使用することができる。
本発明においてはさらに、本発明の抗原の少なくとも1
つの決定基は、意外にも遺伝病である膵嚢胞性僚維症に
関連するムチン抗原から発現されることが発見された。
さらに詳細に言えば、本発明者らは、モノクローナル抗
体CCKO61は、膵嚢胞性線維症の指標であるムチン
抗原の高い血清レベルを検出するのに有用であろうこと
を見いだした。CCKO61はルイスの血液型システム
とは無関係なムチン抗原のタンパク質エピトープと反応
するので、CCKO61は、膵嚢胞線維症に関連ケるシ
アロシル化ルイス抗原を検出可能な量で遺伝学的に産生
ずることのできない患者における、その疾患の発見に特
に有用である。したがって、本発明は、血清試料をモノ
クローナル抗体CCKO61と接触させ、免疫検定によ
りCCKO61の試料成分との結合性を測定することに
よって、膵嚢胞線維症を検出する方法を教示するもので
ある。好ましくは、免疫検定には膵嚢胞線維症に関連す
るムチン抗原と結合することのできる第2の抗体を使用
する。膵嚢胞線維症を検出するのに特に好ましいことは
、CCKO61および第2の抗体が膵嚢胞線維症に関連
する血清ムチン抗原の互いに妨害し合うことのないそれ
ぞれの決定基と結合するように選択したモノクローナル
抗体である第2の抗体を使用する2点免疫測定法の免疫
検定に、CCKO61を使用することである。
本発明をさらに詳細に説明するため、以下に実施例を挙
げるが、これらは本発明の限定を意図するものでない。
実施例1 モノクローナル抗体CCKO61の生産モノクローナル
抗体CCKO61を産生するATCC寄託番号!−IB
8786の雑種セルラインを調製するため、雌性Ba1
b/cマウスしカールス・リバー・ブレ、ディング・ラ
ボラトリーズ(Charles River Bree
ding Laboratories)、ウイルミント
ン2MAコに、ヒト結腸癌(以下、5C83−421と
称する)のオードブシー検体から得たルn瘍サイドシル
200μgを14日間隔で5同腹腔内投与し、免疫した
5回目の免疫後3日経過して、マウスから肝臓を無菌的
に取り出し、AP−MEM培地[フロー・ラボラトリー
ズ(Flow Laboratories)、イングル
ウッド、カリフォルニアコ中に入れた。Il!II臓を
注意して粉砕し、肺臓細胞を培地に遊離させた後、細胞
塊をピペッティングにより分裂させ、遠心管に移した。
5分間放置した後、細胞懸濁液を沈降物質から分離させ
、それを1,0O09で5分間遠心した。洗浄し、2回
口の遠心を行った後、得られた肺臓細胞ペレットをAP
−MEM培地に再懸濁した。
ガーハードのモノクローナル抗体、 R,Kennet
tらの370−371(プレノン・プレス1980)に
基づき改変したケーラーとミルスタインのNature
 256.495−497(1975)の操作法にした
がって、細胞融合を行った。簡単に説明すれば、肺臓細
胞lXl0’個を、AP −M E M培地中の35%
ポリエチレングリコール(P EG 1500)1.0
x(lの中で、マウス骨髄腫セルラインであるP3−X
63−Ag8.653(A T CC番号CRL  1
580)2.5XIO’個と融合させた。融合後、得ら
れた細胞を、37°C15%co、のインキュベーター
中、HAT培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チ
ミジン)において培養した。。
得られたハイブリドーマから産生された抗体を、固相酵
素免疫測定法(EL[SA)によって免疫用結腸癌のサ
イドシル調製物についてスクリーニングした。正常肺と
比較して5倍またはそれ以上の腫瘍サイドシルとの反応
性を示す抗体を選択した。
この選択方法の結果として、モノクローナル抗体CCK
O61をさらに特性化し、選択し、本発明によって提供
される抗原の特性化に使用した。
実施例2 モノクローナル抗体CCKO61をEl、is八によっ
て一連のヒト癌セルラインに対してスクリーニングし、
本抗体と反応する抗原の存在について決定した。モノク
ローナル抗体CCKO61の反応性をスクリーニングす
るために使用したセルラインを以下の第1表に記載する
(以下余白) セルライン 5W403結腸癌 T84 結+1[、!J( SkMel−28黒I!!Jl:[1 Calu−3肺腺癌 T47D乳癌 MI4黒色腫 +1907膀胱癌 PC−3前立腺癌 31620結腸癌 第1表 饅眞 アメリカン・タイプ・カルチャー・ コレクシコン、ロックビル、 メリーランド(ATCC#CCL230)++、マスイ
博士、カリフォルニア大学(カリフォルニア、サン・デ
イエゴ、 サン・ディエゴ・キャンサー・ センター) アメリカン・タイプ・カルチャー・ コレクション、ロックビル、 メリーランド(八τCC1lITB72)アメリカン・
タイプ・カルチャー・ コレクション、ロックビル、 メリーランド(人TCC#1lT13−55)レナトー
・ダルベツコ博士、 ソータ・インスティテユート、 う・ジコラ、カリフォルニア ラルフーレイズフェルド博士、 スクリップス・クリニック・アンド・ Jサーチ・ファウンデーシコン、 う・ジコラ、カリフォルニア KE、ヘルストロン博士、フレッド・ ハノチンソン・キャンサー・ リサーチ・センター、ワシントン マーク・ゲラフン−博士、カリフォ ルニア大学(サン・ディエゴ、゛ う・ジョラ、カリフォルニア) アメリカン・タイプ・カルチャー・ コレクシコン、ロックビル、 メリーランド(ATCC#CCL227)この第1表に
記載のセルラインから得た細胞が約90%全面成長する
まで組織培養フラスコ中で維持させた。細胞および培地
を含有するフラスコを一20°Cで冷凍し、使用に備え
た。その後、このフラスコを室温に戻し、細胞を取り出
して計数した。細胞濃度を4X10°細胞/lりに調節
し、クレーブランド(C1avcland)ガラス繊維
フィルター平板上(Vl’ 5cientific)上
のウェル当たり2×105個でプレートアウトし、乾燥
した。次いで、細胞をリン酸緩衝化食塩水(PBS: 
o、o )M リン酸ナトリウム十〇、14M NaC
g)中、0.3%ゼラチン、1%ウシ而面アルブミン(
B S A)で3回洗浄した。各ウェルにモノクローナ
ル抗体CCK061(I Oμg/xI2)50μ&を
適用し、室温で1時間インキュベートした。0.3%ゼ
ラチン/PBSで5回洗浄した後、1:4000に希釈
したペルオキシダーゼ結合ヤギ抗マウス[gGおよびE
 gM (Tago Chea+1cals、バーリン
ガム、C^)50μqを加え、1時間インキュベートし
た。6回洗浄した後、0.1Mクエン酸リン酸緩衝液中
、lxg/xQo−フェニレンジアミン(OPD)、0
.03%過酸化水素200μQ(以下、OPD発色溶液
と称する)を加え、発色させる。この平板を暗所で30
分間インキュベートした後、ウェル毎に4N硫酸50μ
gを加えた。490nmにおける光学密度(0,D、)
を測定した。
以下の第2表に示されているように、CCKO61は結
腸癌セルライン5W403およびT84と反応性を有し
ており、このことはヒト結腸癌セルラインIこ本明細書
で特性化した抗原が存在することを示している。比較す
れば、CCKO61は、乳癌、前立腺癌、膀胱癌、肺の
腺癌、および黒色腫セルラインなどのセルラインとは認
め得る程の反応性は示さなかった。
く以下余白) 第2表 ヒトセルラインとのモノクローナル抗体CCKO6Iの
反応性 セルライン 5W403結腸癌 ’I” 47 D乳癌 PC−3前立腺癌 H907膀胱癌 Ca1u−3肺腺癌 SkMel黒色腫 M14 黒色腫 5W620結腸癌 T84 結腸癌 B、膜ELISA 正常ヒト組織およびヒト腫瘍組織の精製膜分画中のおけ
る、モノクローナル抗体CCKO61と反応する抗原の
存在を、490r+fflの吸光度を測定するELrS
Aによって決定した。
死後10時間以内に採取して一80°Cで保存しておい
たヒト組織の外科的およびオードブシー検OD、、。
0.49 0.03 0.08 0.0I O503 0,03 05 0,0I O640 体から、膜/サイドシルの分画を調製した。ダウンスホ
モジナイ・ザー(Dounce homog+4+1z
er)を用い、組織検体を4容量の10mMトリス−H
C11lr+H7,5,2mM塩化カルシウム、2mM
フェニルメチルスルホネート(ホモジナイズtJt?J
i液)中にて4℃でホモジナイズした。一連の工程はす
べて4°Cで行った。得られたホモジネートを遠心分離
(1000Xg、5分間)にかけ、細胞核と無傷の細胞
を取り除いた。上清を取り出し、100,000X9で
1時間遠心した。この高速遠心によって得られた上清を
取り出し、これをサイドシル分画と命名した。膜を含有
するペレットを1容量のホモジナイズ緩衝液に再懸濁し
、10mM  トリス−HC12pH7,2中の40%
/20%不連続型シヨ糖グラジェントに電層した。グラ
ジェントを遠心分離(100,000xg、17時間)
にかけた。40%/20%中間期の物質をピペットを用
いて取り出し、ホモジナイズ緩衝液を用いて5倍に希釈
し、100.000 Xgで60分間遠心した。得られ
たベレットをホモジナイズ緩衝液に再懸濁し、標本化し
て一80°Cで保存した。
E 1.、 l SΔを行うために、ウェル当たり1u
gの膜分画を、96ウエルの平底ポリビニル−マイクロ
タイター平板(ダイナチック(Dynatech)、ア
レ半サンドリア、VA)上で乾燥させた。この平板を蒸
留水で4回洗浄した後、PBS中20%ウマ血清と共に
室温で30分間インキュベートした。
緩衝液を除去し、CCKO61抗体(10μg/+Q)
50μgを1時間かけて適用した。l:1000に希釈
したペルオキシダーゼ結合ヤギ抗マウスIgGおよびI
gMを50μg/ウェルで加える前に、平板を水道水で
6回洗浄した。次いで、得られた平板を1時間インキュ
ベートした後、蒸留水で5回δL浄した。OPD発色溶
液100μgを添加して発色させた。その平板を暗所で
30分間インキュベートした後、lウェル当たり4N硫
酸50μgを加え、反応をクエンチした。490rvに
おける反応性を測定した。
第3表に示されるように、モノクローナル抗体CCKO
61は正常結腸および結腸癌の膜分画と反応したが、他
の正常な組織ならびに乳癌、肺の腺癌、黒色腫および前
立腺癌などの癌の膜とは反応しなかった。したがって、
モノクローナル抗体CCKO61によって特性化される
抗原は、結腸癌および正常結腸の膜にのみ存在している
ことが証明された。
第3表 ヒト組織の膜調製物とのモノク KO61の反応性 腫瘍膜   OD、、。
結腸癌    2.05 結腸癌   0.78 乳癌     0.00 乳癌     0.03 肺腺癌   0.03 肺腺癌   0.01 鱗状肺癌  0.01 小細胞肺癌 0.00 小細胞肺癌 0.00 黒色腫   0.Ol 前立腺癌  0.01 前立腺癌  0.00 結腸 肝臓 肺 膵臓 肝臓 乳房 IV胱 脳 正常膜 ローナル抗体CC OD 、、。
2.81 OlOl O900 0,00 0,00 0,00 0,00 0,00 C,CCKO61の免疫組織化学的決定正常および腫瘍
組織中に存在するCCKO61と反応する抗原の存在を
ヒト組織の免疫ペルオキシダーゼ染色によって測定した
ティラーのArch、 Pathol、 Lab、 M
ed、 102.113(1978)に実質的に記載さ
れている間接免疫ペルオキシダーゼ検定法により、得ら
れた切片を染色した。死後10時間以内に採取して一8
0°Cで保存しておいた外科的およびオードブシーの検
体から得た凍結組織の塊を、ミクロトーム(切片作成器
)/クリオスタット(低温槽)上で4−6マイクロンの
切片にスライスし、ゼラチン肢覆したスライドガラス上
に載せた。得られた切片を手垢に風乾し、アセトンに浸
し、次いでIj B S中で5分間インキュベートする
ことによって再水和した。CCKO61抗体をlOμg
/x(lで含有する上清を重層した後、その切片を保湿
型中で1時間インキュベートした。次いで、その切片を
PBSで洗浄し、結合していない抗体を除去し、PBS
中に5分間浸漬した。切片に1=50希釈のペルオキシ
ダーゼ結合ヤギ−マウスIgGおよびIgM抗体[りが
・ケミカル、バーリンガム、C^コで重層した後、過湿
容器中で30分間インキュベートし、次いでI) B 
Sで洗浄し、結合していない第2の抗体を除去した。
Ixg/x(lジアミノベンジジンおよび0.03%過
酸化水素を加えることによって発色させ、ヘマトキシリ
ン・エオシンで反対染色した。
以下に示す第4表に記載の結果は、モノクローナル抗体
CCKQ61が正常の結腸粘膜との強い反応性を有して
いることを示しており、それはその組織の染色度の強度
から測定された。比較すれば、CCKO61抗体は、他
の正常組織との反応性は弱く、または殆ど有していなか
った。
(以下余白) 第4表 正常組織に対するCCKQ51の免疫組織学的反応性 組 織       陽性の数/全試験数位い反応性 結腸(粘膜のみ)4/4 弱い反応性 乳房 肺 頚(可変l) 食道(可変1) 前立腺 卵巣(可変I) 甲状腺 膵臓 反応なし 肝臓 胃 腎臓 膀胱 子宮 小腸 精巣 1/4 15 2/2 2/2 1/4 1/2 1/2 1/2 0/2 0/2 0/2 0、/1 0/1 0/2 0/2 以下の第5表では、モノクローナル抗体CCK061が
結腸癌・、食道癌および胃癌とは強く反応するが、他の
癌腫とは殆どまたはまったく反応しないことが示されて
いる。具体的には、乳癌および肺腺癌などの癌腫との反
応性は弱いことが証明された。
(以下余白) 電可変:均一な染色性でない。
征−互一考 腫瘍組織に対するCCKO61の免疫組織学的反応性 組 織        陽性の数/全試験数位い反応性 結腸癌           15/18食道癌   
         2/2胃癌           
  2/2弱い反応性 乳癌(管腔ダクト)3/7 肺腺癌           1/4 鱗状癌(Squamous Carcinoma)  
2 / 4膵臓癌           2x4 反応なし 小細胞肺          0/4 前立腺癌          0/4 肝癌            0/2 黒色腫           0/1 脳癌腫           0/2 腎臓癌            0/2D、CCKO6
1のアイソタイプの決定ヤギ抗?’7ス1gG、、I 
gG tA、I gG to、rgG、およびIgM(
丁ago、バーリンガム、カリフォルニア)を111g
/RI2タンパク質の保存濃縮物由来のlOa+M  
リン酸ナトリウム緩衝溶液(pH7゜2)にまず希釈(
1: 3000)した。96−ウェルのポリビニルマイ
クロタイター平板の試験ウェルをまず最初にlウェル毎
に50μQの希釈化ヤギ抗マウスIgで被覆し、37℃
で一夜インキコベートした。次いで、その平板をPI3
5−0,1%T veenで洗浄した後、蒸留水で洗浄
した。各試験ウェルに阻害溶液200μQを加え、11
1られた被覆平板を4℃で保存した。阻害溶液は、BS
Δ(ング?) 2Q g 、 Tween−20(シグ
マ)2x(1、および10%アジ化ナトリウム20x(
lをPI352Cに連続撹拌下にゆっくりと加えること
により調製した。
5日以内でその平板をPBS−0,1%T Weenで
洗浄し、次いで蒸留水で室温にて洗浄した。次いで、抗
体上清40μLIgGおよびIgMのポジティブ対照、
およびHAT培地(ネガティブ対照として使用)を各試
験ウェルに加え、包み、37°Cで1時間インキュベー
トした。PI35−0.1%′r’ weenで3回洗
浄した後、蒸留水で1回洗浄し、調製したばかりのOP
D発色溶液100μeを各ウェルに加えた。得られた平
板を素早くホイルで包み、撹拌下に室温で15分間イン
キコベートした。反応を停止させるため、4N硫酸50
μQを各ウェルに加え、ELISΔ解読器で490ns
において判読した。
既述した操作を行うことにより、モノクローナル抗体C
CKO61のアイソタイプをネズミrgMクラスと決定
した。
実施例3 モノクローナル抗体CCR086の生産モノクローナル
抗体CCR086は、実施例1に記載した方法によって
調製されるハイブリドーマから回収することができる。
また、ハイブリドーマセルラインATCC番号HBI0
05fから産生されるモノクローナル抗体CCR086
は、ガーハードのモノクローナル抗体、 R,Kenn
ettらの370−371(プレノン・プレス+980
)に基づき改変し、またさらに正常組織中に見いだされ
ているヒト結mf5抗原に特異的なモノクローナル抗体
CC0I35およびCCP137でBa1b/c?ウス
をコープライミングすることにより改変したケーラーと
ミルスタインのNature 256,495−497
(1975)の操作法にしたがって生産された。免疫プ
ロトコールの1および4週目に、Ba1b/cマウスに
、5xg/xQCCO135腹水100μgおよび5肩
g/村CCP137(100μg)を腹水として静脈内
注射した。モノクローナル抗体CC0I35およびCC
P137を産生するハイブリドーマは、本発明の譲受人
であるハイブリチック・インコーホレイテッドで調製し
た。3および7週目に、同じBatb/cマウスに、死
後10時間以内で採取して一80°Cで保存しておいた
オードブシーとして得たヒト結腸癌検体(SC83−4
21)から調製した膜50μgを腹腔的注射した。
最後の免疫後3日経過して、肺臓を無菌的に取り出し、
肺臓細胞を分けて細胞懸濁11v、を調製した。
次いで、上記実施例1に記載した融合法によって、得ら
れた肝臓細胞を骨髄腫細胞P3−X63−Ag。
8.653と融合させた。
得られたハイブリドーマから産生された抗体を、固相酵
素免疫測定法(ELISΔ)によって5083−/12
1ヒト結腸癌検体0サイドシル調製物についてスクリー
ニングした。抗体CCR086は、正常肝のサイドシル
と比較してより高い腫瘍サイドシルとの反応性を示した
。最後に、本発明によって提供される抗原の特性化に使
用するため、OCR086を選択し、さらに特性化を行
った。これらの結果に基づき、インビボ試験によってC
CR086をさらに選別し、ヒト結1ml腸瘍を検出し
、処置する上における本発明の抗体の使用効能を試験し
た。
実施測子 実施例2Dに記載の操作法によって、モノクローナル抗
体CCR086のアイソタイプをネズミI gG 、ク
ラスと決定した。
B、免疫組織化学的決定 一連の正常および腫瘍組織との反応性によって、CCR
086抗体の免疫組織化学的特性を決定した。死後10
時間以内で採取して一80℃で保存しておいた外科的お
よびオードブシーから組織検体を得た。凍結検体を4−
6マイクロンの切片にスライスし、ゼラチン被覆化スラ
イドガラス上に載せた。次いで、得られた切片を風乾し
、アセトン中で5分間固定し、5%正常ヤギ血清で処置
した。一連の正常および腫瘍組織とのCCR086抗体
の反応性を実施例2Cに記載の間接免疫ペルオキシダー
ゼ検定法によって評価した。以下の第6表にはヒト腫瘍
組織についての評価結果を示し、第7表にはヒト正常組
織についての結果を示す。
第6表および第7表に示されているように、モノクロー
ナル抗体CCR086は正常結腸および前立腺組織のサ
ブセントと、およびそれらの腫瘍と反応した。比較すれ
ば、モノクローナル抗体0CR086における試験した
他のすべての正常および腫瘍組織との反応性は何等認め
られなかった。
第6表 tニド腫瘍組織とのモノクローナル抗体CCR086の
反応性 組織 を古1ルL肩餐枯11Q) 結腸癌(非枯膜) 前立腺癌 乳癌 胃癌 肺腺癌 肺気管支肺胞癌 肺類表皮癌 肺大細胞癌 肺小細胞癌 Jンパ腫 黒色腫 膵臓癌 直腸癌 腎臓癌 肉腫 精巣癌 甲状腺癌 陽性の数/全試験数 I+/16 5/9 2/7 0/8 0/4 0/8 0/2 0/2 0/2 0/2 0/2 0/4 0/3 0/2 0/4 0/2 0/4 0/2 第7表 ヒト正常組織どのモノクローナル抗体CCR086の反
応性 組織 結腸 前立腺 副腎 膀胱 乳房 胸部 頚部 横隔膜 十二指腸 食道 心臓 回腸 空腸 腎臓 肝臓 肺 リンパ節 卵巣 膵臓 末梢神経 陽性の数/全試験数 8/11 3/8 0/2 0/2 0/2 0/8 0/2 0/1 0/3 0/2 0/2 0/1 0/3 0/6 0/6 0/10 0/2 0/2 0/2 0/11 胎盤 唾液腺 皮膚 119!臓 γY1頷 胃 精巣 胸腺 甲状腺 扁桃腺 尿道 子宮 膣 0/2 0/1 0/1 0/2 0/1 0/2 0/2 0/1 0/1 0/2 0/1 0/2 0/1 ヒトテナい霊長類動物カニクイザルの組織を用いた免疫
ペルオキシダーゼ検定において、同様の染色パターンが
認められた。以下の第8表は、対応する正常ヒトおよび
カニクイザル組織におけるモノクローナル抗体0CR0
86との反応性を比較したものである。
第8表 ヒト/霊長類動物の正常組織におけるモノクローナル抗
体ccR086との反応性の比較組 織(良性)   
 ヒト1  カニクイザル結腸       2/2 
   2./2十二支腸     0/2    0/
2空腸       0/2    0/2腎臓   
    0/2    0/2肝臓       0/
2    0/2肺          0/2   
  0/2卵巣       0/1    0/1膵
臓       0/2    0/2胛臓     
  0/2    0/2精巣       0/1 
   0/1マカク属のrascicularis(カ
ニクイザル)サル由来の組織を使用した霊長類の前臨床
毒性試験では、モノクローナル抗体0CR086は、ヒ
トのイメージング用量に調節した最大fJh120zg
/ 70眩の11.5倍までの投与量で、臨床的に検出
され得る毒性を示さなかった。
C,サイドシルELISA モノクローナル抗体CCR086、CCKO61および
zncO62について、T84セルラインから抽出した
ウシ顎下腺のムチン(B S M)、癌胎児性抗原(C
EM)、および組織検体(SC83−421)由来の結
腸癌サイドシルに対する試験を行った。5μg/ウェル
のBSMおよびCEA。
ならびにlμg/ウェルの結腸サイドシルをまず最初に
試験ウェル上で乾燥した。実施例2Aに記載のEL I
 SA法にだいたいしたがった。得られた乾燥試験ウェ
ルをIOug/l(l CCR086、CCKO6]ま
たはZBCO62と共にインキュベートした。l/10
00に希釈したヤギ抗マウスIgG−ビオチン(ザイム
ド(Zymed))を第2の抗体として使用した。EL
ISAの結果を以下の第9表に示す。これは、0CR0
86が結腸癌をターゲツティングするための非CEA腫
瘍マーカーとして有用であり得ることを示している。
CCR086がCEAと反応できない他の試験であるウ
ェスターン・プロット分析によって、得られた知見をさ
らに確認した。このウェスターン・プロット分析の詳細
は、以下の実施例8で説明す第9表 BSM、結腸癌サイドシルおよびCEAとの反応性BS
M     5C83−421CE^CR086 CKO61 ZBCO62十 十−陽性反応 一陰性反応 + + + (以下余白) 実施例5 モノクローナル抗体CCR086の精製モノクローナル
抗体CCR086を、lXl07CCR086ハイブリ
ドーマ細胞(ATCC#HBIO051)を腹控内投与
し、プリスタンでプライムしたBa1b/cマウスから
得た腹水のプール204 農Qから精製した。腹水標本
と取得法はGa1rreおよびMilstein、 M
ethods in Enzymology、、 Vo
l、 73B、 43−45. Langone & 
Van Vunakis。
eds、 (^cademic Press 1981
)に記載されている。
プールした腹水を4℃で20分間、15,000Xgで
遠心した。上清画分に25%硫酸ナトリウム溶液47s
xaを室温でゆっくり撹拌しながら加えることにより抗
体を沈澱させた。得られた混合物を室温で1.5時間放
置し、室温で約20分間、l 5. OOOOX9で遠
心した。上清画分を除いて捨てた後、沈澱した物質に1
8%硫酸ナトリウム120xQを加えてホモジニアスな
溶液を得、室温にて15,000xyで20分間遠心し
た。
沈澱を5011IMリン酸ナトリウム(pH8,2)6
2xQに溶解し、16時間後に緩衝液を1回取り替えて
5011IMリン酸ナトリウム緩衝液(pH8,2)に
対し、4°Cで24時間透析した。次いで、透析した抗
体溶液を滅菌水で希釈し、総容量324x(1とし、4
°Cにて15.000Xりで20分間遠心した。0CR
086抗体を含む上清画分を更に精製するため、注意深
く除去した。
0.01Mリン酸ナトリウム(pH8,2、伝導率1.
8)で平衡化したD E A E  S ephace
l (PharIIacia)カラムを使って、沈澱し
た抗体を精製した。
DEAEカラムに0.01Mリン酸ナトリウム(pH8
,2、伝導率1.8)と共に抗体溶液を入れた後、カラ
ムをまず0.025Mリン酸ナトリウム緩衝M(pH8
,2、伝導率3.6)で洗浄し、次いで、0.05Mリ
ン酸ナトリウム(pH8,2、伝導率6.4)で溶出し
た。28 Or+a+で1,0以上の吸光度を示す両分
を集め、プールし、4°Cで保存した。
実施例6 III l n−標識CCR086の調製0CR086
のインジウム−111による放射性標識は、キレート剤
ジエチレントリアミン−ペンタ酢酸(DTPA)によっ
て行った。まず、10mM DTPA(pH9,5)3
.63112を、20.45Bg/rQに精製したCC
R086抗体88村に加えた。抗体=DTPA溶液のp
Hを、1.OMN a 、C0=(pH12)を使って
約9.5に調節した。
次いで、抗体濃度を、室温で15分分間中かに撹拌しな
がら、95mM NaHCO,を23.6m(加えるこ
とにより、5mg/x(lに調節した。抗体溶液を撹拌
しながら”’ In(III)のイソチオシアネート溶
液(T TC溶液)を、0.6+nMリン酸ナトリウム
0.58xQ (pH8,2)を37 mM”’ I 
n(III)インチオシアネート0.58+gに加える
ことにより調製した。ITC溶液を調製したら直ちにこ
の溶液1.16112を抗体−DTPA溶液に加え、次
いで、室温で2.5時間連続撹拌した。反応を、0℃に
冷却することにより終結させた。
標識した抗体コンジュゲート混合物をP−6DGセフア
デツクスカラムに入れ、70+N/時間ノ流速で0,1
3クエン酸アンモニウム(pH6,0)でカラムを溶出
した。Uvモニターを使って011以上の吸光度(A、
6゜)を持った溶出液の画分を全て集め、Ill l 
nの導入について調べた。最大の導入を示す画分をプー
ルすると、全量33.2x12となった。これに25%
正常血清アルブミン063村を加えた。得られた抗体溶
液に0.13クエン酸アンモニウム(pH6,0)l 
09x(lを加えて最終濃度1xg/x(lとし、濾過
滅菌し、4℃で保存した。
コンジュゲートしていない、およびコンジュゲートした
0CR086抗体の反応性比較試験を、抗体の反応性に
及ぼすコンシュゲージジンの影響を調べるために行った
。精製し、コンデうゲートしたCCR086抗体を、実
施例2Bに記載した方法に従って調製した結腸癌組織標
本(S C83−421)から抽出したlμg/ウェル
のシトソール(サイドシル)に対してEL I SAに
より試験した。結果を第10表に示す。コンジュゲート
していないものと比較すると、コンジュゲートしたCC
R086は有意な反応性の損失を示していな(1゜第1
0表 精製およびコンジュゲートしたCCR086抗体の反応
性 0CR086の希釈(μg/ウェル) 試料 10 2.5 0.625 0.156 0.0
39 0.009g精製  4.51 5.32 4.
30  1.85  0.54コンジスゲー)4.24
   4゜86   4.24    1.90   
 0.63    0.18実施例7 抗原の特性化:捕獲RTA モノクローナル抗体CCKO61およびCCR086が
同一抗原を認識するか否かを調べるために、捕獲放射線
免疫検定法(RI A)を使用して抗体を試験した。第
1段階として、第1の抗体(非標識CCR086、CC
KO61、ZBCO62およびGDJ352)1μgを
96−ウェルポリビニル微量滴定プレートの各試験ウェ
ル中の固形支持体上にプレートし、4℃で1時間インキ
ュベートした。脱イオン水で洗浄後、結腸癌組織標本(
SC83−421)から抽出した結腸癌シトソー0.1
5 ル(細胞質ゾル)またはT84抽出物から調製したCE
Aを試験ウェルに1または5μg/ウェルの割合で加え
、回転させながら室温で3時間インキュベートした。I
ll i n=標識CCR086またはGDJ352を
500.000cpm/ウェルの割合で加えた後、プレ
ートを覆い、室温で一夜インキユベートした。ガンマ−
カウンターで数えるためにウェルをカットする前に、プ
レートを数回水洗した。下記第11表に要約した様に、
捕獲RIA試験の結果は、モノクローナル抗体CCKO
61よびCCR086が同一抗原を認識することを示し
ている。CCKO61およびCCR086が同一抗原に
結合し得ることは、これらのモノクローナル抗体は、同
一抗原上の異なったエピトープに特異的であることを示
している。
第11表 In−標識CCR086による捕獲RIACCKO61
18,31127,4169473CCR08640,
32160,692273293ZBCO6242g 
   831   69   90GDJ352   
  216   407   78   73本明細書
記載のこの試験およびその他の試験では、本出願人(H
ybritech Incorporated)におい
て製造された抗−ガードネレラノ\イブリドーマである
モノクローナル抗体GDJ352を負の対照として使用
したが、非哺乳動物性抗原に対して生じた抗体、例えば
ATCC#9723およびATCC#12792の様な
抗−クラミジアまたは抗バクテリアモノクローナル抗体
を使用してもよい。
寒塵珂旦 抗原の特性化二分子量の決定 本発明の新規な抗原の分子量を、ドデシル硫酸ナトリウ
ム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAG
E)およびウェスタン免疫プロット検定を使用し、モノ
クローナル抗体CCKO61およびCC,R086との
その反応性によって決定シた。結腸癌セルラインT18
3ヌードマウスキセノグラフ(xenographs)
から調製したシトソールを、標的抗原の供給源とした。
T183セルラインは、サン・ジエゴ大学のネイサン・
カブラン博士(Nathan Kaplan)から入手
したものであり、Zirvi、Cancer Re5e
arch 42.3793−3797(19g2)に記
載されている。比較のために、手術、または死亡後10
時間以内の剖検から得た、2種類のヒト結腸癌組織標本
からのシトソール(SC83−431およびAOO34
3−01’と呼ぶ)、およびウシ下顎のムチン(シグマ
社)も、抗体、具体的にはCCR086、CCKO61
、GDJ352、ZBCO62およびZCEO63のパ
ネルに対して試験した。
抗原を還元するため、シトソールおよびムチン標本(5
μg/試料)をゲル試料緩衝液(62,5mM  ト’
)7.−HCQ 5pH6,8,3%SDS、10%グ
リセロール、0.001%プロモフェノールブルー、5
%メルカプトエタノール)に溶解し、5分間沸騰させ、
ラエムリ等による記載(V、 K、 Laemmli 
et al、、 Nature 227.680(19
70)に従い、3%スタッキングゲルを含む3−10%
直線グラジェントゲルで、不連続的5DS−PAGEに
よって分離した。分離したタンパクを、トウビン等の方
法(H,Towbin et al、、 PNAS 7
6、4350(1979乃に従い、電気泳動的に(25
0ミリアンペア、6時間)ニトロセルロースシート(S
chleicher and 5chuell)に移し
た。このニトロセルロースレプリカをまずPBS中3%
ウシ血清アルブミン(BSA)と−緒に30分間インキ
ュベートし、次いで、lOμg/x12の抗体と一緒に
一夜インキユベートシタ。ニトロセルロース細片を、P
BS−0,1%ツウィーンで、緩衝液を5回取り替えな
がら30分間洗浄し、次いで、500.000cpm/
x12の1151−標識ヒツジ抗−マウス免疫グロブリ
ン[タボ]と一緒に3時間インキエベートした。PBS
o、1%ツウィーンで洗浄後、ニトロセルロース細片を
風乾し、増強スクリーンと一緒にX−線フィルム(コダ
ックXAR5)に 70°Cで472時間暴露した。
T183シトソールのウェスタンプロット検定は、抗原
が約600Kd〜約1,000Kdの範囲の、高分子量
の複数種として存在していることを示している。T18
3シトソールに反応するモノクローナル抗体CCKO6
1およびCCR086についてのウェスタンプロットパ
ターンは同一であり、従って、抗体が同一抗原を認識す
るということを更に支持する。主要なバンドは約650
800 Kdの範囲に現れ、主要なバンドの上に、より
高分子量のバンドが伸びている。別のウェスタンプロッ
ト検定では、精製したCEAに反応するCCKO61と
CCR086についてのパターンは異なっていた。具体
的には、CCKO61は180Kdに移動する精製CE
Aと反応したが、CCR086はCEAと反応しなかっ
た。この測定法で使用した分子量マーカー(ホスホリラ
ーゼbを伴ったポリマー)は、シグマ社(セントルイス
、メリーランド)から入手し、97.4〜584.4K
dの範囲である。
この新規抗原の分子量を決定する以外に、ウェスタン免
疫プロットは、ZCEO63もT183シトソールと反
応し、モノクローナル抗体ccR086およびCCKO
61と類似したバンドパターンを呈することを示す。し
かしながら、ZCE063は5C83−421組織シト
ソールと反応しなかった。比較すると、CCR086お
よびCCKO61は5C83−421組織標本と反応し
たが、AOO343−01またはウシムチンとは反応し
なかった。最後に、ZBCO62はウシムチンと反応し
たが、いずれのシトソール標本とも反応しなかった。こ
れらの結果を第12表に示す。
第12表 結腸直腸癌抗体のウェスタンブロッティングT183 
 5C83−421^00343−01    ウシの
五チンCCKO31+ CCR086+ ZCEO63+ BCO62 DJ352 + 十 + +:反応あり :反応なし 実施例9 抗原の特性化:糖タンパクの決定 本明細書で特性化した抗原は、14cmグルコサミン標
識5W403結腸癌細胞の免疫沈澱によって、糖タンパ
クであると決定された。
5W403細胞を、8%ウマ面清および2%ウシ胎児血
清を補足した培地中、75cs”組織培養フラスコに全
面生長させた。培地に50μCi/z(lの14cmグ
ルコサミン(New England Nuclear
Boston、 MA)を加えた後、細胞を、加湿した
5%CO,インキュベーター中、37℃で18時間イン
キユベートした。次いで、細胞をPBSで3回洗浄し、
フラスコから採取し、10JI+2のPBSに加えた。
細胞ペレットを洗浄し、更にPBSを加えて3回遠心し
、その後、溶解緩衝液(0,02Mトリス−HCQ、p
H8,0,1mM EDTA、0゜5%NPiO10,
5%デオキシコーレート、0.5mMフェニルメチルス
ルホネート)1.ox(2に再懸濁した。回転器にて4
°Cで1.5時間インキュベートした後、リゼートをマ
イクロヒュージにて1分間遠心しく16,0OOx9)
、上清をTBS(0,02M トリス−HCf2、pH
8,0,0,15MNaCQ、0.1%アジ化ナトリウ
ム)に対して透析した。′◆C−標識リゼーすをCCK
O61抗体と一緒に回転器にて4°Cで一夜インキコベ
ートした。
この混合物にセファロース結合したヒツジ抗マウス免疫
グロブリンを加え、室温で3時間インキュベートし、そ
の後、0.05M トリス、O,15MNaCQ、 0
.5%NP−40,0,05%デオキシコーレート、0
.1%NaN、、1 x97xQ B S A。
pH8川で4回、BSAを除いた同一緩衝液で更に4回
洗浄した。5DS−PAGEによって試料を分離した結
果、CGKO61は、約800Kdの位置に移動する1
4C−標識バンドを沈澱させることがわかった。
実施例11 等電点電気泳動 下記の様な等電点電気泳動カラムを使用し、CCKO6
1およびCCR086によって特性化された抗原の等電
点電気泳動を調べた。
実施例2Bの記載の様にして調製したT183結腸癌シ
トソール20oを、水で被覆した1101等電点電気泳
動カラム中、pH範囲3.5−10の両性電解質を含有
している0−47%ンユクロースグラジエントを使用し
て電気泳動させた。各試料をグラジェントの中に注入す
る前に、カラムを600ボルト、4°Cで12時間予め
電気泳動し、次いで、4℃で更に30時間電気泳動させ
た。カラムから11(lずつの画分を集め、直ちにpH
を測定した。集めた画分を、10mMリン酸ナトリウム
、pH7,0に対して一夜透析した。その一部分を、C
CKO61およびCCR086抗体との反応性について
、T183結腸癌細胞のシトソール標本に対してELI
SA検定で調べた。
この方法によって抗原を等電点電気泳動した結果、等電
点は約4.3〜約4.5および約4,8〜約5.0の範
囲であり、ピークは約4.4および約4.9であること
がわかった。この腫瘍中の抗原の主要な免疫反応性形態
は、約4,3〜約4.5の範囲に等電点を有している。
pH3,7におけるGDJ352を包含する、全ての抗
体の活性のピークは多分、カラムの酸性領域で抗原が変
性することを示している。
実施例12 抗原の特性化:エピトープの検定 A、ムチンの試験 3種類の供給源のムチン、即ちヒト唾液ムチン、ルイス
a(Leつムチン、およびウシムチン(シグマ)を、E
LISAフォーマットを使用し、抗結腸瘍抗体のパネル
との反応性について調べた。抗体パネルは、CCR08
6、CCKO61、ZBC062およびZCEO63で
あった。ヒト唾液ムチンおよびL e aムチンは、N
ational Cancer 1nstituteの
Ginsberg博士から入手したものであり、Woo
dward et al、、Biochemistry
 2+、 694−701(1982)に記載の方法を
包含する、当業者周知の方法によって調製することがで
きる。
抗体パネルに対するムチンの反応性を試験するために、
各ムチン標本をまず、96ウ工ル微量滴定プレートにl
μg/ウェルでプレートし、37°Cで一夜乾燥させた
。蒸留水で4回洗浄した後、ウェルをPBS−20%ウ
マ血清と共に室温で30分間インキュベートし、次いで
約1μ9/ウエルの抗体を加えて更に1時間インキュベ
ートした。
プレートを6回洗浄し、その後、ベルオキシダーゼーコ
ンジコゲートしたヤギ抗マウスIgGおよびI gM(
Zymed 1 : 1000希釈)を50μQ/ウエ
ルで加えた。実施例2Aの記載と同様にしてOPD発色
溶液を添加することによって発色させ、振とうしながら
暗所にて30分間インキュベートした。50μQ/ウエ
ルの4N H,So、を加えて反応を停止させ、490
nmでO,D、を測定した。
このムチンの試験結果を以下の第13表に記載する。
第13表 ムチンの試験 CR086 CCKO61+++    +++ ZCEO63−+ ZBCO62ND      ND     ++++
++:強い反応性 +1弱い反応性 一:反応せず ND:測定せず 第13表かられかるように、モノクローナル抗体CCK
O61は2種類のヒトムチンと強く反応するが、0CR
086はいずれのムチン標本にも反応性を示さなかった
。この試験の結果は、モノクローナル抗体CCKO61
およびCCR086は別個のエピトープを認識するとい
う別の証拠を提供する。
B、破壊処理試験 モノクローナル抗体CCKO61によって認識されるエ
ピトープの特性を調べるために、実施例2Bの記載の様
にしてヒト腫瘍標本5C83−421から調製したシト
ソール画分20μ9を、5DS−PAGEおよびウェス
タン免疫プロット検定の前に、以下の処理に付した: a)過ヨウ素酸ナトリウム:50mM過ヨウ素酸ナトリ
ウム中、4°Cで1時間インキュベートした。
b)ノイラミニダーゼ:酢酸でpH5−6に調節し、C
lostridium perrringensノイラ
ミニダーゼ10mUと一緒に37°Cで1時間インキュ
ベートした。
C)プロテイナーゼK : 2. Ou9/x(1(D
ブロテイナーゼに中、37°Cで1時間インキュベート
した。
d)穏やかなアルカリ処理: Q、IN NaOH中で
一夜インキユベートし、次いで、O,1NHCQで中和
した。
実施例8の記載と同様に、5DS−PAGEおよびウェ
スタン免疫プロット検定の前に、ゲル試料緩衝液を加え
ることによって全ての反応を停止させた。
処理(a)および(b)は炭水化物部位を破壊するよう
にデザインされているが、処理(c)および(d)はタ
ンパクのコンフォーメーションを破壊するようにデザイ
ンされている。抗原とCCKO61の反応性はプロテイ
ナーゼに処理によって破壊され得ることが示され、従っ
てCCKO61によって認識されるエピトープはタンパ
クであることが証明された。上記のその他の方法による
処理では、反応性は失われなかった。
別の試験においては、モノクローナル抗体CCK061
およびCCR086によって認識されるエピトープの特
性を調べるために、実施例2Bの記載に従って調製した
5C83−421からのシトソール画分20μ9を以下
の破壊処理に付し、ELTSAフォーマットで試験した
: a)メタノール:95%メタノール中、4°Cで1時間
インキュベートした。
b)ノイラミニダーゼ: 100単位/酎のC,per
fringensノイラミニダーゼと一緒に37°Cで
1時間インキュベートした。
C)過ヨウ素酸塩:lnM過ヨウ素酸ナトリウム中、室
温で30分間インキュベートし、10mMホウ水素化ナ
トリウムで還元した。
d)熱;シトソールを]、 OOoCで20分間処理し
た。
e)還元/アルキル化:6Mグアニジン−H(J)。
10mMDTT中、45℃で4時間インキュベートし、
次いで、10mMヨウ化酢酸中、23°Cで30分間イ
ンキュベートした。
f)尿素=8M尿素中、45°Cで188時間インキュ
ベートた。
CCKO61およびCCR086についての破壊処理試
験の結果を、以下の第14表に示す。実施例2Aの記載
に従い、ELISAフォーマットで試験するために、処
理した抗原を、1μg/ウェルでプレートし、37°C
で一夜乾燥させた。0CR086については、炭水化物
エピトープを確認するためにデザインされた処理(メイ
ラミニダーゼおよび過ヨウ素酸塩)は、有意な効果を示
さなかった。脂質エピトープを確認するために使用され
たメタノール処理も、有意な効果を示さなかった。グア
ニジンおよび尿素処理も、0CR086と抗原の反応性
を変更することができず、これらの変性条件が3次元構
造の破壊に有効ではないなう、エピトープはフンフォー
メーションタン1<クエピトーブではないということを
示唆した。エピトープに対する熱の影響は確定的ではな
かった。
言うまでもなく、これらの結果は、0CR086はタン
パクエピトープと反応することを示唆している。
第14表 モノクローナル抗体CCKO61およびCCR086S
C83−421シトソールの破壊処理対置a CKO31 メタノール   108  (+)0〜20%(−)7
0〜100% ノイラミニダーゼ102  (+)0〜40%(−)g
g〜100% 00 非脂質 エピトープ 非シアル酸 エピトープ 6Mグアニジン 8M尿素 CR086 メタノール 3 08 7 ノイラミニダーゼ89 過ヨウ素酸塩 1 (−)>50% (+)<20% (−)>70% (→)〈30% (−戸75% (+)0〜20% (−)70〜100% (+)0〜40% (−)88〜100% (+)0〜30% (−)>75% タンパクエピトープ 隼7ン7t−メーシ3ン タンパクエピトープ 非コンフォーメーシ(ン タンパクエピトープ 非脂質 エピトープ 非シアル酸 エピトープ 非炭水化物 エピトープ 熱       31  (+)o〜6%   非確定
的(−)>SO% 6M グアニジン    85   (+)<20% 
    非]ンフオーメーシ1ン(−)>70%   
   タンパクエビトープ実施例13 ヌードマウスにおけるイン・ビボでの腫瘍位置の確認 10μCiのIII l n−標識CCR086をlμ
gの投与量で注射した6匹のT183腫瘍を有するヌー
ドマウスに対し、48時間の生体内分布試験を行った。
第2図で確認した器官および体液を摘出または抽出し、
適切な場合には秤量し、放射活性を測定した。この試験
の結果を第2図に示す。
第2図かられかるように、標識CCR086の約31%
は腫瘍部位に局在した。
実施例14 臨床試験 1つの試験では、結腸腺癌の23個の既知の病巣を有す
る14人の患者に、3mgまたは17mgの非標識CC
R086抗体と混合した、5mC1のlllXn−標識
CCR086抗体2mgを静脈内注射した。注射後3.
5または68目に、平面画像化(プラナ−イメージング
)または5PECTを行った。5mgのCCR086総
投与量では、既知の8部位の内、5部位が画像化された
(63%検出)。
20mgの抗体縁投与量では、既知の15部位の内、1
3部位が画像化された(87%検出)。要約すると、こ
れらの患者に対して行なわれた複数部位画像化プロトコ
ールは既知の病巣の78%(18/23)を検出し、そ
れによって、CCR086を結腸癌を探索するためのC
EA以外のマーカーとして使用し得るということがわか
った。
標識CCR086による結腸直腸癌のイン・ビボでの位
置追跡の有効性を、既知の結腸直腸癌を有する8人の患
者を使用する試験において更に確認した。実施例2の記
載の様にして調製した精製ロ’In−g識CCR086
を、そのままで癌を検出するために使用した。5.5m
C1の11+1n−標識CCR086を、6人の患者に
は20mg投与量で、2人の患者には5mg投与量で、
各患者に1時間かけて注射した。通常、注射後3および
7−100日目、平面画像化およびシングルフォトンエ
ミッションコンピューター処理断層写真化(SPECT
)を行った。腫瘍部位を、4人の患者においては外科的
に、その他の4人の患者においては介入性の通常の診断
法によって確認した。
この臨床試験の結果を下の第15表に示した。
これは、+11in=標識CCR086抗体は結腸直腸
癌の位置をそのままで確認するのに約85%有効である
ことを示している。更にこの方法は全ての患者に許容さ
れ、毒性は観察されなかった。
第15表 III l n−標識C,CR086による、腫瘍のイ
ン・ビボでの検出 検出された腫瘍 /確認された腫瘍 腫瘍部位 20mg投与量: 肝臓転移          515 腸損傷           2/2 肺転移           1/2 リンパ節転移        2/2 直腸腫瘍による膀胱侵聾1/2 合計  11/12 5mg投与量: 肝臓損傷          1/2 合計   1/2 組織学的に検認された転移性結腸癌を有する6人の患者
に関する第3のイン・ビボ試験によって、標識0CR0
86抗体は結腸直腸癌の存在または不存在を検出した。
第16表に示した様に、各患者に、約5mC1のIII
 l n−標識CCR0861mg投与量または非標識
CCR086抗体4または19n+g投与量を、2時間
かけて静脈内注射することによって投与した。95−1
00%の標識完全性は、当業者に既知の方法によって調
べた。注射前、および注射後lおよび3日目に、血液標
本、生化学的標本、免疫学的標本および尿標本を採取し
た。注射後、血液については最初の3日間、尿について
は2日間、薬物動力学データを集積した。
■’In−標識CCR086を調べた結果、65時間の
平均有効半減期を有し、85−97%の平均全身48時
間保持を示した。胸、骨盤および腹部領域について、平
面のみ、または平面および5PECTによって、1画像
当たり75分間、画像化を行った。第17表は、標識C
CR086およびイオウコロイド画像によって検出され
た局在部位の比較を示す。
第16表 モノクローナル抗体CCR086 投与量および標識の完全性 患者番号  IIgmci     標識%1    
5  5゜ 2   20  5 3   20  4 4205゜ 5205゜ 6205゜ 29   100.0 39    95.9 99    95.0 00    99.8 13    98.9 48    98.8 第17表 モノクローナル抗体CCR086 局在部位 イオウコロイド スキャンとの一致 患者番号 部位 摘出した肝臓の画策 2    摘出した肝臓の多領域。
右上胸部(右鎖骨上、胸鎖領域) 3    肝臓の複数の欠損部 4    陰性試験−肝臓 肺における腫瘍について陰性 5    腹部癌腫症 仙骨病巣 両脚転移 6    肝臓 中腹部の病巣 別の臨床試験では、第3の試験に記載のプロトコールに
従い、検認された結腸直腸癌を有する6人の患者に標識
0CR086を注射した。標識CCR086によって、
1人の患者における1cmよ一致 陰性試験 一致 一致 一致 陰性試験 り小さい3個の病巣以外の全ての既知病巣が検出された
。更に、2人の患者では、それまで知られていなかった
病巣が標識CCR086によって検出された。この試験
の結果は、組織学的に確認された。
本発明のこれまでの記載は例示および説明を目的とする
実施例である。当業者には、本発明の精神および範囲を
逸脱することなく、変更および修飾が可能であることが
理解されよう。以下の特許請求の範囲は、この様な変更
および修飾を全て包含して説明することを意図するもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図は本発明抗原を含有する結腸癌腫のサイド
シルの等電点電気泳動パターンを示すグラフであり、第
2図はT183腫瘍を担うヌードマウスにおけるIII
 1 n標識化CCR086の生体分布を示すグラフで
ある。 490nm l;R”7’) OD FxauqE2

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、モノクローナル抗体CCR086と反応するエピト
    ープ。 2、約600Kdから1,000Kdの分子量を有し、
    かつ約4.3から約4.5および約4.8から約5.0
    の等電点を示す腫瘍関連糖タンパク質抗原上に発現され
    る請求項1に記載のエピトープ。 3、該抗原の等電点が約4.4および約4.9である請
    求項1または請求項2に記載のエピトープ。 4、該抗原が結腸直腸癌腫により発現される請求項1か
    ら請求項3までのいずれかに記載のエピトープ。 5、請求項1から請求項4までのいずれかに記載のエピ
    トープと特異的に反応する抗体。6、モノクローナル抗
    体である請求項5に記載の抗体。 7、IgG_1抗体である請求項6に記載の抗体。 8、モノクローナル抗体CCR086。 9、治療物質によって標識されている請求項5から請求
    項8までのいずれかに記載の抗体。 10、モノクローナル抗体CCR086と反応するエピ
    トープに特異的な抗体を産生するハイブリドーマセルラ
    イン。 11、該エピトープが、約600Kdから約1,000
    Kdの分子量を有し、かつ約4.3から約4. 5および約4.8から約5.0の等電点を示し、かつヒ
    ト結腸直腸癌腫に存在する腫瘍関連糖タンパク質抗原に
    おいて発現されるエピトープである請求項10に記載の
    ハイブリドーマセルライン。 12、該ハイブリドーマセルラインがATCC番号HB
    10051である請求項10または請求項11に記載の
    ハイブリドーマセルライン。 13、診断または治療に用いられる請求項5から請求項
    9までのいずれかに記載の抗体。14、診断または治療
    に用いられるモノクローナル抗体CCR086。 15、患者から得た体液試料を、請求項5から請求項8
    までのいずれかに記載の少なくとも1つの抗体と接触さ
    せる工程、および該体液試料の抗原性成分と該抗体との
    結合性を測定する工程からなることを特徴とする、患者
    の癌のインピトロ検出方法。 16、該抗体がモノクローナル抗体である請求項15に
    記載の方法。 17、該モノクローナル抗体がCCR086である請求
    項16に記載の方法。 18、第2の抗体を使用する2点免疫測定法により、該
    体液試料の抗原性成分と該抗体との結合性を測定する方
    法であって、請求項15に記載の抗体と第2の抗体とが
    該抗原の互いに妨害し合うことのないそれぞれの決定基
    と結合することを特徴とする請求項17に記載の方法。 19、請求項5から請求項9までのいずれかに記載の抗
    体を、製薬的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と
    共に含有してなる医薬製剤。 20、該抗体が(モノクローナル抗体である請求項19
    に記載の製剤。 21、モノクローナル抗体がCCR086である請求項
    20に記載の製剤。
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