JPH0346596A - 原子炉出力制御方法及び原子炉出力制御装置 - Google Patents

原子炉出力制御方法及び原子炉出力制御装置

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JPH0346596A
JPH0346596A JP1180349A JP18034989A JPH0346596A JP H0346596 A JPH0346596 A JP H0346596A JP 1180349 A JP1180349 A JP 1180349A JP 18034989 A JP18034989 A JP 18034989A JP H0346596 A JPH0346596 A JP H0346596A
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宮本 義之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子炉出力制御方法及び原子炉出力制御装置
に係り、特に沸騰水型原子炉に適用するのに好適な原子
炉出力制御方法及び原子炉出力制御装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
沸騰水型原子炉は、タービン駆動型給水ポンプ(TD−
RFP)及びモータ駆動型給水ポンプ(MD−RFP)
を(9) 有する給水系統を備えている。通常M転napは、二台
のタービン駆動型給水ポンプにより原子炉に給水を供給
する。モータ開動給水ポンプは、タービン駆動型給水ポ
ンプのバックアップとしても用いられる。通常運転時に
、タービン駆動型給水ポンプ−台トリップモータ開動型
給水ポンプの不起動の異常時には給水流量が不足し、原
子炉水位低下による原子炉スクラムが引起こされる。
このような原子炉スクラムを避けるための方法が、特開
昭55−114998号公報に説明されている。
この方法は、原子炉水位が設定値よりも減少しかつ原子
炉に供給される給水流量と原子炉から吐出される蒸気流
量とのミスマツチがある場合に、このミスマツチ量によ
って再ti環流量制御装置を直接制御し、原子炉出力を
減少させるものである。
やがて蒸気流量は減少し、原子炉水位が上昇に転じる。
従って、原子炉スクラムが回避できる。この方法は、モ
ータ駆動型給水ポンプの不起動による給水流量不足を原
子炉水位の低下によって検出している。
(10) 更に、上記の給水ポンプトリップによる異常のの例では
ないが、特開昭49−37094号公報は給水流量の減
少による原子炉水位低下が引起こす原子炉スクラムを回
避する方法を述べている。特開昭49−37094号公
報は、給水配管の破断による給水流量の減少を対象にし
ている。特開昭49−37094号公報の方法は、給水
流量が蒸気流量よりも一定値以上低下しかつ原子炉水位
が定常水位よりも一定値以上低下したときに原子炉出力
を下げるものである。
原子炉出力を下げる操作として、再循環ポンプの回転数
の減少及び選択制御棒の挿入を上げている。
〔発明が解決しようとする課題〕
沸騰水型原子炉の運転領域の拡大が検討されている。運
転領域の拡大とは、第14図に示す斜線部分の領域を原
子炉の運転範囲に加えるものである。これにより、低炉
心流量、高原子炉出力(例えば、炉心流量85%、原子
炉出力100%)での原子炉の運転が可能になる。
運転領域を拡大しても、前述したようなタービン駆動型
給水ボンブー台トリップ及び待機状態に(11) あるモータ駆動型給水ポンプの不起動の異常状態が発生
する。このため、発明者等は、拡大された運転領域で上
記の異常が発生したときに生じる現象を検討した。その
結果、拡大された運転領域で原子炉が運転されている状
態で上記異常が発生したときに、上記従来例の原子炉水
位、給水流量と蒸気流量のミスマツチに基づいて原子炉
出力を低下しても、原子炉スクラムに至る可能性がある
ことが新たに分かった。上記の検討結果を以下に説明す
る。
第15図は、上記の原子炉スクラムに至る特性を示した
ものである。この特性は、炉心流量85%、原子炉出力
100%の運転状態で上記の異常が生じた場合のもので
ある。−台のタビン駆動型給水ポンプのトリップによっ
て給水流量は急激に減少する。しかしながらモータ開動
型給水ポンプの不起動を原子炉水位によって判定してい
るため、原子炉出力のランバックが遅くなる。
特に、特開昭49−37094号公報のように給水流量
と蒸気流量のミスマツチ量及び原子炉水位に基づい(1
2) て判定する場合には原子炉出力のランバックが更に遅れ
る。このため、蒸気流量の減少開始が遅れ第15図(B
)に示すように原子炉水位が原子炉スクラム設定値より
も低くなり、原子炉スクラムに至る。
本発明の目的は、給水ポンプトリップ時における蒸気流
量の減少を早期に行うことができ原子炉スクラムの可能
性を減少できる原子炉出力制御方法及びその制御装置を
提供することにある。
本発明の他の目的は、給水ポンプトリップ時における蒸
気流量の減少し過ぎを抑制できる原子炉出力制御方法及
びその制御装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、運転中の給水ポンプのランアウト
を防止できる原子炉出力制御方法及びその制御装置を提
供することにある。
本発明の他の目的は、原子炉の炉心に冷却水を供給する
第2ポンプのランバック後における原子炉出力低下の制
御が容易になる原子炉出力制御方法及びその制御装置を
提供することにある。
(13) 〔課題を解決するための手段〕 本発明の目的を達成する本発明の特徴は、原子炉の炉心
に冷却水を供給する第2のポンプを、給水を供給する第
1ポンプがトリップしたときに発生するトリップ信号に
基づいてランバックさせ、原子炉出力を減少させること
にある。
本発明の他の目的を達成する他の特徴は、原子炉の炉心
に冷却水を供給する第2のポンプを給水を供給する第1
ポンプがトリップしたときに発生するトリップ信号に基
づいてランバックさせて原子炉出力を第1の所定値まで
減少させる第1の操作を行い、原子炉出力をその第1所
定値よりも低い第2の所定値に下げる第2の操作を行う
ことにある。
更に、本発明の他の目的を達成する他の特徴は、原子炉
出力を、運転中の他の第1ポンプのランアウトを防止で
きるレベルに減少させることにある。
更に、本発明の目的を達成する他の特徴は、原子炉出力
制御に用いる原子炉出力の設定値を、第1ポンプがトリ
ップしたときに用いていた第1の(14) 所定値よりも低いレベルの第2の所定値に切替ることに
ある。
〔作 用〕
第2のポンプを、第1ポンプがトリップしたときに発生
するトリップ信号に基づいてランバックさせているので
、給水流量の減少とほぼ同時に蒸気流量を減少させるこ
とができる。このため、給水ポンプトリップ時における
蒸気流量の減少を早期に行うことができ原子炉スクラム
の可能性を減少できる。
第2ポンプをランバックさせて原子炉出力を第1の所定
値まで減少させる第1の操作と原子炉出力をその第1所
定値よりも低い第2の所定値に下げる第2の操作を行っ
ているので、第2ポンプのランバックによる原子炉出力
の減少幅が制限される。これによって、給水ポンプトリ
ップ時における蒸気流量の減少幅を必要以上に大きくす
ることが抑制される。
原子炉出力を、運転中の他の第1ポンプのランアラ1−
を防止できるレベルに減少させるでいるの(15) で、運転中の第1ポンプのランアウトを防止できる。
原子炉出力の設定値を、第1ポンプがトリップするとき
に用いていた第1の所定値よりも低いレベルの第2の所
定値に切替るので、第2ポンプのランバック後における
原子炉出力低下の制御が容易になる。
〔実施例〕
沸騰水型原子炉に適用した本発明の好適な一実施例であ
る原子炉出力制御装置を第1図に基づいて以下に説明す
る。
まず最初に、本実施例を適用する沸騰水型原子炉のプラ
ントの概要を説明する。原子炉圧力容器1内の炉心2で
発生した蒸気は、主蒸気管3を通ってタービン5に供給
される。この蒸気は、タービン5を回転させた後、復水
器6で凝縮され水になる。この水は、冷却水として給水
配管工0により原子炉圧力容器1に戻される。その冷却
水は、給水ポンプIIA、IIB(または給水ポンプ]
5)によって昇圧される。給水ポンプ1.1. A、1
1(16) Bは、タービン開動型で各々55%の冷却水流量(給水
流量)を供給可能な容量を有する。油気管12Aは、タ
ービン5から抽気した蒸気を給水ポンプIIAのタービ
ンに導く。蒸気加減弁13A及び蒸気止め弁14Aが、
抽気管12Aに設けられる。抽気管12Bは、タービン
5から抽気した蒸気を給水ポンプIIBのタービンに導
く。蒸気加減弁13B及び蒸気止め弁14Bが、油気管
12Bに設けられる。給水ポンプ15は、モータ駆動型
で約27.5%の給水流量を供給可能な容量を有する。
給水加減弁16が、給水ポンプ15の下流で給水配管1
0に設けられる。
発電機9が、タービン5に離脱可能に連結される。4は
蒸気加減弁であり、主蒸気管3に設けられる。バイパス
弁8を有するバイパス配管7が、主蒸気管3と復水器6
とを直接連絡する。インターナルポンプ(以下、RIP
と称する)17の駆動によって、冷却水が炉心2に供給
される。炉心に供給される冷却水流量、すなわち炉心流
量は、RIP17の回転数を調節することによって制御
さ(17) れる。沸騰水型原子炉の原子炉出力は、炉心流量制御に
より制御され、また制御棒18によっても制御される。
制御棒18は、制御棒駆動装置19に連結される。制御
棒駆動装置19は、水圧輛動及びモータ駆動のいずれの
タイプでも使用が可能である。
水位計20が、原子炉圧力容器1に設けられる。
水位計20は、原子炉圧力容器1内の水位Hを検出する
。原子炉圧力容器1から吐出される蒸気流量Qsを検出
する流量計21が、主蒸気管3に設けられる。原子炉圧
力容器1に供給される給水流量Qwを検出する流量計2
2が、給水配管10に設けられる。給水制御器23は、
検出された水位H1蒸気流量Qs及び給水流量Qwを入
力し、これらに基づいてよく知られている三要素制御に
より給水流量を制御する。給水制御器23は、蒸気加減
弁13A及び13B、及び給水加減弁16の開度を制御
する制御信号を出力する。原子炉の通常運転時(例えば
↓00%の定格出力運転時)においては、給水ポンプ↓
IA及びIIBが駆動される。
(18) 給水ポンプエ5は、予備機として待機状態にある。
トリップ検出装置24は、給水ポンプの回転数、給水ポ
ンプの吐出圧、ポンプ駆動タービンに供給される抽気蒸
気流量、及び給水ポンプ15のモータに通電される電流
、それに印加される電圧等の給水ポンプに関連する状態
量の測定値を入力し、給水ポンプのトリップを検出する
。トリップ検出装置24は、ある給水ポンプのトリップ
を検出した場合には該当する給水ポンプの蒸気止め弁(
14Aまたは14B)または遮断器25にトリップ信号
Stを出力する。蒸気止め弁は、トリップ信号Stによ
り全閉される。遮断器25は、トリップ信号Stにより
開される。
本実施例は、更に、以下に示す4つの検出器を備える。
発電機出力検出器26は、発電機9の出力である電力W
を検出する。原子炉出力Peを検出する中性子検出器2
7が、炉心2内に設けられる。原子炉圧力容器1に設け
られる流量計28は、炉心流量Qeを測定する。位置検
出器29は、制御棒18の炉心2内への挿入深さ(制御
棒18の(19) 軸方向の位置)を測定する。
出力制御装置30は、通常時及び異常時において原子炉
出力Peを制御する。出力制御装置30は、第2図に示
すように、給水異常時制御手段31、出カバターン設定
手段46、原子炉出力設定手段47、低値優先回路48
、及び原子炉出力制御手段49を備える。給水異常時制
御手段31は、許容原子炉出力設定手段32及び運転モ
ード切替手段40を有する。
許容原子炉出力設定手段32は、目標出力発生手段33
、ランアウト防止手段34、加算器35.36及び37
、及び開閉手段(スイッチ)38及び39を含む。ラン
アウト防止手段34は、加算器36に開閉手段34Bを
介して接続される信号発生器34A、及び加算器36に
開閉手段34Dを介して接続される信号発生器34. 
Cを備える。信号発生器34Aは20%に相当する信号
S2を出力する。信号発生器34Gは110%に相当す
る信号S2を出力する。加算器35は、流量計21及び
22に接続され、各流量計の出力信号の偏差(20) Sl(=Qs−Qw)を出力する。開閉手段34B、3
8及び39は、運転モード切替手段40がランバック信
号RBを出力したときに、閉(ON)される。開閉手段
34Dは、ランバック信号RBが出力されたときに、開
(OFF)される。加算器36は、開閉手段38を介し
て加算器35に接続される。′加算器36は、信号S2
に偏差S1を加算して得られる信号S3を出力する。加
算器37は、開閉手段39を介して目標出力発生手段3
3に接続され、また加算器36にも連絡される。加算器
37は、偏差S、(=S4−S、)を出力する。信号S
4は、目標出力発生手段33から出力される目標出力で
あり、給水ポンプ11A(または11B)のトリップ時
の許容原子炉出力である。本実施例においては、信号S
4は原子炉出カフ5%に相当する信号である。
運転モード切替手段40は、TD−RFP (タービン
駆動型給水ポンプ)トリップ確認手段41、流量偏差判
定手段42、水位判定手段43、アンド回路44及びオ
ア回路45を有する。TD−RFP トリノ(21) プ確認手段41は、トリップ信号Stを入力したときに
論理「1」の信号を出力する。流量偏差判定手段42は
、偏差S□(=Qs−Qw)が所定値よりも大きくなっ
たときに論理「1」の信号を出力する。
水位判定手段43は、水位Hが所定値まで低下したとき
に、論理「1」の信号を出力する。水位Hの所定値とは
、原子炉をスクラムさせる原子炉水位低のレベルよりも
かなり高く設定されたレベルであり、しかも正常水位よ
りも低いレベルである。
流量偏差判定手段42及び水位判定手段43の出力が、
アンド回路44に入力される。TD−RFP トリップ
確認手段41及びアンド回路44の出力が、オア回路4
5に入力される。オア回路45は、TD−RFP トリ
ップ確認手段41またはアンド回路44が論理「1」の
信号を出力するときに、ランバック信号RBを出力する
出カバターン設定手段46は、図示されていないが、統
括監視計算機に接続される。出力バタン設定手段46は
、統括監視計算機から出力されたデータに基づいて発電
機の出カバターンを作成(22) する。原子炉出力設定手段47は、出カバターン設定手
段46に接続される。原子炉出力設定手段47は、出カ
バターン設定手段46で作成された発電機の出カバター
ン及び測定された電力Wに基づいてこれらに対応する原
子炉出力の設定値を定める。低値優先回路48は、その
入力側が許容原子炉出力設定手段32の加算器37及び
原子炉出力設定手段47に接続され、その出力側が原子
炉出力制御手段49に連絡される。低値優先回路48は
、加算器37及び原子炉出力設定手段47の出力のうち
低値の出力を選択し、これを信号Prとして出力する。
原子炉出力制御手段49は、第3図に示す構成を有する
。原子炉出力制御手段49は、加算器50及び58、開
閉手段51.55及び59、リミッタ52、ヒステリシ
ススイッチ53.56及び60、PIコントローラ54
、及び目標炉心流量設定手段57を備える。これらのヒ
ステリシススイッチは、不感帯を有する。加算器50は
、中性子検出器27及び低値優先回路48に連絡され、
(23) 偏差ΔPR(: PR−P r )を出力する。開閉手
段51及び59はランバック信号RBに基づいて開(O
FF)され、開閉手段55はランバック信号RBに基づ
いて閉(ON)される。開閉手段51を介して加算器5
0に連絡されるリミッタ52は、ヒステリシススイッチ
53及びPIコントローラ54へと連絡される。目標炉
心流量設定手段57は、出カバターン設定手段46で作
成された発電機の出カバターンを基に、これに対応する
炉心流量の設定値QR11を定める。加算器58は、流
量側28と目標炉心流量設定手段57とに接続され、偏
差ΔQR(= QR,−QR)を求める。ヒステリシス
スイッチ60は、開閉手段59を介して加算器58に接
続される。PIコントローラ54は、再循環流量制御装
置61に接続される。再循環流量制御装置61は、炉心
流量制御装置とも言う。ヒステリシススイッチ56及び
60は、制御棒駆動制御装置62に接続される。
再循環流量制御装置61は、出力制御装置30の出力信
号を入力して第43図に示す処理手順を(24) 実行し、炉心流量ΔQRを制御する。再循環流量制御装
置61は、RIP17の駆動モータに制御信号R1を出
力する。
制御棒駆動制御装置62は、第5図に示す構成を有し、
制御棒駆動装置19に制御信号CRを出力する。制御棒
駆動制御手段62は、制御手段63及び制御棒価値ミニ
マイザ64を有する。制御手段63は、出力制御装置3
0及び制御棒価値ミニマイザ64の出力信号を入力して
第6図の処理手順を実行する。制御棒価値ミニマイザ6
4には、通常運転時に操作する制御棒18の順番を規定
した制御棒挿入引抜きシーケンスが設定されている。
位置検出器29の出力信号が、制御棒価値ミニマイザ6
4に伝達される。制御棒挿入引抜きシーケンスの一例を
第7図に示す。第7図において、F1欄は制御棒のグル
ープ番号を示す。F2欄は経過時間(相対値)を、及び
F3欄は制御棒の軸方向の位置をそれぞれ示している。
1つのグループは、複数(通常、4本)の制御棒18を
含む。F3欄の数字は、制御棒18の位置を炉心の軸方
向を48(25) 等分してなるノツチ数で示している。48ノツチは全引
抜きの制御棒18であることを意味する。
なお、0ノツチは全挿入の制御枠工8であることを意味
する。グループ番号27に含まれる制御棒18は、経過
時間12のときに6ノツチの位置まで引抜かれ、経過時
間13で12ノツチの位置まで引抜かれる。経過時間1
2においては、グループ番号22及び23の制御棒18
が12ノツチの位置まで引抜かれ、グループ番号26〜
30の制御棒18が6ノツチの位置まで引抜かれている
このような構成を有する本実施例の原子炉出力制御装置
の作用を以下に説明する。
まず、二台の給水ポンプ11A及びIIBが正常に運転
されている場合について説明する。トリップ検出装置2
4は、給水ポンプIIA及び11Bのトリップを検出し
ないので、トリップ信号Stを出力しない。このため、
オア回路45は、ランバック信号RBを出力しなく、許
容原子炉出力設定手段32の開閉手段34B、38及び
39は開(OFF)される。また、開閉手段34Dは閉
(ON)(26) されている。原子炉出力制御手段49の開閉手段5工及
び59は閉(ON)され、開閉手段55は開(OFF)
されている。低値優先回路48は、信号発生器34Gか
ら出力された信号及び原子炉出力設定手段47から出力
された原子炉出力の設定値のうち後者の設定値を選択し
て信号Prとする。この信号Prは原子炉出力制御手段
49に出力される。
加算器50の出力ΔPRは、リミッタ52に入力される
。リミッタ52の出力は、ヒステリシススイッチ53に
伝えられる。PIコントローラ54は、ヒステリシスス
イッチ53の出力を入力して信号S6を出力する。ヒス
テリシススイッチ60は、偏差ΔQRを入力してこれに
対応する信号S8を出力する。信号S6は再循環流量制
御装置61に伝えられる。また、信号Sllは制御捧廓
動制御装置62に入力される。
再循環流量制御装置61は、ランバック信号RBを入力
しないので、第4図のステップ61Aが「N○」となる
。このため、次にステップ61Gの処理が実行され、再
循環流量制御装置61は制御(27) 信号R1を出力する。制御信号R□は、信号SGに対応
するポンプ回転数を生じる信号である。RIP17の回
転数は、制御信号R□に基づいて制御される。このよう
に、炉心流量は、原子炉出力設定手段47で設定された
原子炉出力を得るように、再循環流量制御装置61によ
って、制御される。
制御棒操作による原子炉出力制御は、制御棒暉動制御装
置62が信号S11を入力することにより行なわれる。
すなわち、第6図のステップ62Aの判定が「N○」と
なり、ステップ62Gの処理が実行される。ステップ6
2Gでは、制御棒価値ミニマイザ64に設定された所定
グループの制御棒を操作するために、該当する制御棒1
8を操作する制御棒開動装置19に対して制御信号Cn
が出力される。炉心流量の設定値QROは出カバターン
設定手段46で作成された発電機の出カバターンを基に
定められている。また制御信号CRは偏差ΔQRに基づ
いて発生すると言える。従って、制御枠工8による原子
炉出力の制御は、炉心流量の調節による原子炉出力の制
御と補完しあって所定(28) の原子炉出力を得るために機能する。
沸騰水型原子炉の正常な状態における原子炉の起動及び
停止、定格出力(yK子焙炉出力100%運転、負荷追
従運転及びAFC運転等の時の原子炉出力制御は、以上
のような炉心流量制御及び制御棒制御により行われる。
沸騰水型原子炉は、前述した原子炉出力制御により原子
炉出力100%、炉心流量85%の運転状態(第14図
のA点)に達したと想定する。炉心流量85%は、拡大
された運転領域において、原子炉出力100%のレベル
で最低の炉心流量である。
この運転状態で給水ポンプIIAがトリップし待機状態
にある給水ポンプ15が起動しない異常発生時における
本実施例の作用を説明する。給水ポンプ11B−台が運
転されている。この第1のケースでは、給水ポンプ11
Aのトリップによってトリップ検出器24から出力され
たトリップ信号Stは、蒸気止め弁↓4Aを全閉する。
このトリップ信号Stを入力した運転モード切替手段4
(29) OのTD−RFP トリップ確認手段41は、論理「1
」の信号を出力する。オア回路45は、この信号を受け
てランバック信号RBを出力する。従って、開閉手段3
4B、38.49及び55は閉され、開閉手段34’D
、51及び59は開される。運転モード切替手段40は
、ランバック信号発生手段でもある。
ランバック信号RBは、再循環流量制御装置61に入力
される。このためステップ61Aで「YESJと判定さ
れる。次に、ステップ61Bが実行される。ステップ6
1Bは、RIP17をランバックさせる。すなわち、原
子炉出カフ5%に対応する炉心流量QR,が得られるR
IP17の回転数R2を求める。そして回転数R2に応
じた制御信号R□を出力する。制御信号R1によってR
IPI7は回転数R2までランバックされる。なお、R
IP17のランバックにより原子炉出力が低下して75
%になった時の炉心流量QR,は、RIPI7がランバ
ックされる時の原子炉の運転状態(特に原子炉出力及び
炉心流量の値)によって異なる。
(30) このため、RIP17ランバツクによる原子炉出力減少
過程を示す多数の炉心流量一原子炉出力特性曲線(例え
ば、第14図の特性曲線C□、C2、C3及びC4等)
を用いることによって、RIPI7がランバックされる
時の原子炉の運転状態に対応した炉心流量QRIを、求
める必要がある。本実施例の再循環流量制御装置61は
、これらの炉心流量一原子炉出力特性曲線を記憶し、こ
の特性曲線を用いて炉心流量QR□を求める。本ケース
は、原子炉出力100%、炉心流量85%の運転状態を
想定しているので、炉心流量QR□は特性曲線C1を用
いて求めることによってRIP17の最低回転速度曲線
にの炉心流量(第↓4図のB点)となる。
給水ポンプ11Bだけが運転されているので、RIP1
7をランバックさせたとしても蒸気流量Qsよりも給水
流量Qwが少なく、蒸気流量Qsと給水流量Qwにミス
マツチが生じる。このため、許容原子炉出力設定手段3
2の加算器35はそのミスマツチ量をゼロにすべく偏差
S1を出力する。
(31) 加算器36は信号発生器34Aの出力である20%に相
当する信号S2を信号S1に加算して得られる信号S3
を出力する。加算器37は偏差S5を出力する。信号S
3は、再循環流量制御装置61及び制御棒駆動制御装置
62に伝えられる。信号S5は、低値選択回路48に伝
達される。
信号S3を得るために加算器36に信号発生器34Aの
出力である20%の信号S2を加算している理由は、以
下の通りである。タービン駆動型の給水ポンプは、定格
容量が55%であるが短時間であれば68%でも運転が
可能である。しかし、68%の給水容量で給水ポンプI
IBを長時間(例えば1分を越えて)運転した場合には
、ポンプのランアウトを防止するために給水ポンプ11
B自身もトリップされる。この状態は、原子炉スクラム
に至る。ランアウト防止手段34は、タービン駆動型の
給水ポンプのランアウト防止が可能なレベルまで原子炉
出力を低下させる機能を有する。
ランアウト防止手段34が設置されていない場合は、偏
差S1がゼロになる状態まで原子炉出力が(32) 低下しても、給水ポンプIIBがランアウトする可能性
がある。ランアウト防止手段34から出力される信号S
2は、タービン駆動型の給水ポンプのランアウト防止が
可能なレベルまで原子炉出力を確実に低下させる値を有
する。
目標出力発生手段33に、原子炉出カフ5%に相当する
信号S4を設定している理由は、以下の通りである。−
台のタービン駆動型給水ポンプ及び−台のモータ駆動型
給水ポンプが運転状態にある場合において、得ることの
できる原子炉出力は75%である。原子炉出カフ5%は
、原子炉出力100%及び炉心流量85%の運転状態か
ら全てのRIP17がランバックされて炉心流量がRI
P17の最低回転速度曲線にの値まで低下したB点の原
子炉出力でもある。目標出力発生手段33は、原子炉出
力の設定値を原子炉出力設定手段47の設定値よりも低
い75%に変更するものである。このように設定値を下
げることによりRIPランバック後の原子炉出力低下の
制御が容易になる。本実施例は、−台のタービン駆動型
給水ボン(33) プ及び−台のモータ駆動型給水ポンプが運転されている
場合には、原子炉出力を75%に低下させることによっ
て原子炉スクラムを回避できる。
再循環流量制御装置61は、ステップ61Bの後にステ
ップ61Gの処理を実行する。信号S3の入力によりス
テップ61Cの判定は、rYEsJとなる。次に第4図
には図示されていないがステップ61Dが実行される。
ステップ61Dは、RIP17の回転数が所定の最低回
転速度(最低回転速度曲線Kを得る回転速度)であるか
を判定し、rYEsJと判定する。この判定を行うため
に、RIP17の回転数を検出する回転計(図示せず)
が設けられ、この回転計の出力が再循環流量制御装置6
1に入力される。ステップ61Dの判定が「YESJで
あるため、RIP17の回転数は所定の最低回転速度に
保持される。RIP17の回転数は、所定の最低回転速
度よりも小さくすることができない。ステップ61Dの
判定がrNOJの場合に、ステップ61E及び61Fの
処理が行われる。
(34) 低値優先回路48は、信号Prとして信号S5を選択す
る。信号Prを入力する原子炉出力制御手段49の加算
器50が出力する偏差ΔPnは、中性子検出器27で測
定された原子炉出力PRと信号S5との差(=PRS−
)となる。ヒステリシススイッチ56は、偏差APRに
基づいて信号S7を出力する。
制御棒駆動制御装置62は、信号S3及びS7を入力す
る。このため、ステップ62AがrNOJとなり、次の
ステップ62゛BがrYESJとなる。その後のステッ
プ62CもrYESJとなり、ステップ62Dに移る。
ステップ62Bまたは62Cの判定がrNOJの場合は
、ステップ62Fにより制御棒18の操作が停止される
。ステップ62Dでは、信号S3の大きさに応じて選択
制御棒として用いる制御棒グループを設定する。設定さ
れた制御棒グループに含まれた複数の制御棒18が選択
制御棒となる。本ケースの場合には、第8図で格子の0
印で示した升目の位置にある44本の制御棒18が選択
制御棒に設定される。第8図は、炉(35) 心2の横断面を示し、格子で囲まれた1つの升目が1つ
のセルを表す。1つのセルは4体の燃料棒集合体を含み
、それらの間に1本の制御棒18が挿入される。ちなみ
に、第8図に示す選択制御棒は第6図のステップ62D
の特性図中のSR□に該当するものである。更にその特
性図のSR2に該当する選択制御棒は第9図にO印で示
した升目の位置にあり、SR,に該当する選択制御棒は
第10図に○印で示した升目の位置にある。第9図及び
第10図のO印肉に記入した数字は制御棒のグループの
番号である。第6図のステップ62Dの特性図中のRA
、で示す<a +;・s 、の範囲ではS R1の選択
制御棒が設定される。同様に、RA2で示す信号S3の
範囲ではSR2の選択制御棒が設定され、RA3で示す
信号S3の範囲ではSR3の選択制御棒が設定される。
選択制御棒は、−度設定された後では信号S3の大きさ
が変化しても原子力出力が第14図の0点の原子炉出力
に低下するまで変わらない。
ステップ62Eは、前述の設定された制御棒グ(36) ループに含まれた複数の制御棒18を選択制御棒として
炉心2内に挿入させる制御信号CRを出力する。制御信
号CRは、選択制御棒として設定された制御棒18をそ
れぞれ操作する制御棒駆動装置19に伝えられる。制御
信号Cnを入力した制御棒鄭動装置19は、該当する制
御棒18を炉心2内に挿入する。RIP17のランバッ
ク及び選択制御棒の挿入によって、原子炉出力は、第1
4図のA点から0点まで低下する。0点の原子炉出力(
55%)は、−台のタービン駆動型給水ポンプの運転で
原子炉スクラムが回避できしかもその給水ポンプのラン
アウトを確実に防止できる原子炉出力である。本ケース
の選択制御棒の挿入は、第14図のB点と0点との差分
の原子炉出力を下げる働きがある。原子炉スクラムを回
避するだけであれば、原子炉出力は、約65%まで下げ
ればよい。しかしこの場合は、運転中の給水ポンプ11
Bにランアウトが起きる可能性がある。
第14図のA点の運転状態で前述の給水ポンプの異常が
発生した場合における本実施例での蒸気(37) 流量Qs、給水流量Qw及び水位Hの変化を第11図に
示す。給水ポンプ11Aのトリップにより給水流量Qw
が急激に減少する。また給水ポンプ11Aのトリップと
実質的に同時に行われるRIP17のランバックによる
原子炉出力の低下により蒸気流量Qsも急激に低下する
。蒸気流量Qsの減少開始が第15図の場合よりも著し
く早く給水流量Qwの減少開始とほぼ同時にできるのは
、ランバック信号RBの発生が、トリップ検出装置24
のトリップしんどうStの発生とほぼ同時に行われるか
らである。01点は第14図のB点と一致する。加算器
35から出力される蒸気流量Qsと給水流量Qwとのミ
スマツチ量(偏差S□)に基づいた制御棒開動制御装置
62の作用により、選択制御棒が炉心2に挿入され原子
炉出力が低下するので、M1点以降では蒸気流量Qsが
徐々に減少する。
やがて給水流量Qwよりも蒸気流量Qsが小さくなる。
このミスマツチは、給水制御器23の働きにより解消さ
れ、給水流量Qwと蒸気流量Qsが等しくなる。他方、
水位Hは、給水ポンプIIAのト(38) リップによって減少するが1選択制御棒の挿入による原
子炉出力の低下に伴って上昇する。水位Hは、原子炉ス
クラム設定レベルまで減少せず、原子炉のスクラムが回
避される。すなわち、第15図に示す従来の問題点が解
消される。本実施例では、選択制御棒の炉心への挿入開
始時点も早くなる。これは、制御棒駆動制御装置62で
の偏差S1を利用した制御信号CRの作成を、ランバッ
ク信号RBを用いて許可しているためである。
原子炉の運転状態が、第14図の特性曲線C2のD□点
にある第2のケースを考える。この運転状態で、第1の
ケスと同じ給水ポンプの異常が発生したとする。このと
きの出力制御装置30の作用は、前述した通りである。
再循環流量制御装置61は、ステップ61A、61B、
61C及び61Dの処理を順番に実行する。原子炉出力
は、ステップ61Bによるランバック操作により特性曲
線C2に沿って低下し75%になる。このような原子炉
出力の低下は、炉心流量が特性曲線C2上で炉心流量Q
R工になるところ(D2点)までRIP(39) 17をランバックすることにより遠戚できる。ステップ
61DはrNOJとなるので、処理はステップ61Eへ
と移る。ステップ61Fは、D2点の原子炉出力を更に
低下させるべくRIP17の回転数R3を設定する。回
転数R3は信号S3の大きさに基づいて決まる。ステッ
プ61Eの特性図中、K1はRIP17の所定の最低回
転速度を示す。
ステップ61Fは、回転数R3に基づいて制御信号R1
を出力する。RIP17の回転数はR3まで低下し、原
子炉出力は第14図のD3点の値になる。08点と0点
との差分の原子炉出力の低下は、制御棒開動制御装置6
2のステップ62A〜62Eの実行により行われる。な
お、特性曲線C2上に初期の運転状態(給水ポンプ11
Aがトリップし給水ポンプ15が起動しない異常が生じ
たときの運転状態)がある場合には、ステップ62Dに
よって設定される選択制御棒はSR2のものとなる。ち
なみに特性曲線C3上に初期の運転状態がある場合には
、ステップ62Dによって設定される選択制御棒はSR
,のものとなる。
(40) 第14図の特性曲線C4上のK1点に初期の運転状態が
ある第3のケースについて説明する。出力制御装置30
の作用は前に述べた通りである。本ケースでは、再循環
流量制御装置61によるステップ61A〜61Fの実行
だけで原子炉出力は0点まで低下する。すなわち、選択
制御棒の挿入は行われない。なお、ステップ61Bによ
って炉心流量が特性曲線C4上での炉心流量QR,にな
るように、すなわちK2点に達するようにRIP17が
ランバックされる。
以上の種々のケースにおける選択制御棒の挿入は、信号
S3がゼロになるまで行われ、それがゼロになった時点
で停止される。全選択制御棒が完全に炉心2内に挿入さ
れず、軸方向の一部が炉心2に挿入された状態で停止さ
れる場合もある。このような選択制御棒の操作を行うた
めには、制御棒駆動装置19として制御棒18の微小駆
動が可能なモータ廂動型制御#廃動装置を使用すること
が望ましい。従って、原子炉スクラムを回避でき給水ポ
ンプIIBのランアウトを防止できる必要(41) 最小限の原子炉出力が低下される。これは、異常状態解
消後において原子炉出力を定格出力まで上昇させるため
に要する時間の短縮につながる。必要最小限の原子炉出
力の低下は、第6図のステップ62Dに示すように信号
S3に対応で選択制御棒の本数を設定することができる
ので、より木目細かなものになる。
炉心流量低下による原子炉出力の減少を、RIP17の
ランバックに基づいた所定の原子炉出力(75%出力)
低下後に行う場合においても、第4図のステップ61F
に示すように、RIP17の回転数を信号S3に対応さ
せて決めている。その所定の原子炉出力低下後における
RIP17による原子炉出力の低下も、必要最小限の 値にすることができる。
本実施例は、第12図に示す特性を得ることもできる。
第12図は、負荷追従運転等で第14図のG□点で原子
炉が運転されていた場合に、前述の給水ポンプの異常が
生じたときの特性を示す。
このケースは、第3のケースと同じ出力制御が行(42
) われる。第11図と同様に、給水流量Qw及び蒸気流量
Qsは、給水ポンプIIAのトリップ及びRIP17の
ランバックにより急激に低下する。
02点は、第14図の02点に対応し、原子炉出カフ5
%の位置である。M2点以降は、偏差S1に応じた再循
環流量制御装置61による原子炉出力の減少が行われ蒸
気流量Qsが徐々に減少する。水位Hは、通常水位より
も低下するが原子炉スクラム水位まで低下しない。この
場合でも、原子炉がスクラムしないのは言うまでもない
。第12図における2回目の給水流量の減少は給水制御
器23の働きによる。第12図の特性の特徴は、第16
図の特性と比較することにより明らかになる。
第16図は、第15図の特性を生じる従来例において、
第14図の01点の運転状態で上記の給水ポンプの異常
が生じた場合の特性を示す。従来例は、前述したように
一台のタービン鹿動型給水ポンプがトリップした場合、
原子炉水位及び給水流量と蒸気流量とのミスマツチ量に
基づいて原子炉出力のランバックを行っている。このた
め、第(43) 15図の特性と同様に蒸気流量の減少開始が遅れると共
に、そのランバックにより原子炉出力が03点まで必要
以上に低下する。従って、第15図の特性は、第12図
の特性に比−べて蒸気流量がより減少する。原子炉水位
は、第16図(B)に示すように第12図に比べて低下
し、更に定常状態の水位に整定するまでの時間が長くな
る。本実施例は、前述の給水ポンプの異常時にRIPi
7のランバックによる炉心流量の低下を所定の原子炉出
力(75%出力)に対応する炉心流量Q Rxで止めて
いるので、第16図に示す問題も解消する。本実施例に
おけるいずれのケースも、RIPランバックにより減少
される原子炉出力は、上記異常発生時点の原子炉出力と
原子炉出カフ5%との差である。B点、D2点、82点
及び62点の原子炉出力は、いずれも75%である。
運転モード切替手段40が流量偏差判定手段42及び水
位判定手段43の機能を有しこれらの機能のアンド条件
でもランバック信号RBを発生できるので、前述の給水
ポンプトリップ以外の異常(44) (例えば、特開昭49−37094号公報に示された異
常)によって給水流量が異常になる場合においてもRI
Pランバックが可能になる。
運転モード切替手段40を設けずにトリップ信号Stを
ランバック信号RBとして用いることも可能である。こ
の場合、給水ポンプのトリップ以外の要因(例えば、第
2図のアンド回路44の出力に基づいて)でRIPをラ
ンバックさせるためにランバック信号RBを発生させな
ければならない関係上、原子炉出力制御装置の構成が複
雑になる。
出カバターン設定手段46、原子炉出力設定手段47及
び原子炉出力制御手段49は、原子炉正常時の出力制御
手段を構成する。本実施例は、給水異常時制御手段32
に含まれる許容原子炉出力設定手段32の出力信号を原
子炉出力制御手段49に伝えているので、正常時出力制
御手段の一部を給水異常時制御手段32の一部として共
用していると言える。このため、本実施例の原子炉制御
装置の構造が簡単になる。ランバック信号RBは、(4
5) 本実施例の原子炉制御装置に含まれる給水ポンプ正常時
に用いられる第1の原子炉出力制御機能と、給水ポンプ
異常時に用いられる第2の原子炉出力制御機能とを切替
る切替信号でもある。ランバック信号RBがトリップ信
号Stに基づいて発生する場合には、トリップ信号St
が前述の切替信号であるとも言える。
第13図は、第8図に示すaグループの4本の制御棒1
8を全引抜きの状態から全挿入の状態にしたときに炉心
2に投入される負の反応度(換算出力で示す)の変化を
示している。ここで、横軸のOは制御棒が全引抜きの状
態にあることを意味する。また横軸の200は制御棒が
全挿入の状態にあることを意味する。投入される負の反
応度は、S字状に変化する。従って、制御棒が全引抜き
に近い状態にあるときは、制御棒を動かしても投入され
る負の反応度の変化率は小さい。大きな負の反応度の変
化率を得るためには、原子炉の通常運転中に炉心2から
全引抜きされている制御棒よりも、通常運転時に炉心2
に部分的に挿入されて出(46) 力制御を行う制御棒を選択制御棒に設定することが望ま
しい。第9図及び第10図に示す選択制御棒には、通常
運転時の出力制御に用いられるグループ番号22及び2
4の制御棒が含まれる。第8図の選択制御棒には、グル
ープ番号22の制御棒が含まれる。原子炉の通常運転時
の出力制御に用いられる制御棒を選択制御棒に用いるこ
とにより、選択制御棒の本数を減らすことができる。
第2図に示す出カバターン設定手段46及び原子炉出力
設定手段47を、前述した統括監視計算機内に設けるこ
とも可能である。
運転モード切替手段40の他の実施例を第17図に示す
。本実施例の運転モード切替手段40Aは、運転モード
切替手段40の構成に遅延回路64を付加したものであ
る。遅延回路64は、オア回路45の出力側に接続され
る。第1図の実施例において、運転モード切替手段40
の替わりに運転モード切替手段40Aを用いた場合には
、遅延回路64が許容原子炉出力設定手段32及び原子
炉出力制御手段49の各開閉手段にオア回路45(47
) の出力であるランバック信号RBを出力する。また、オ
ア回路45から出力されたランバック信号RBは、遅延
回路64を介さないで再循環流量制御装置61に直接入
力される。遅延回路64は、入力したランバック信号R
Bを所定時間(例えば2または3秒)遅らせて出力する
前述した第1図の実施例ではRIP17のランバックと
選択制御棒の押入が実質的に同時に行われる。しかしな
がら、本実施例は、RIP17のランバックによる原子
炉出力の低下が始まった後に選択制御棒の挿入が行われ
る。すなわちRIP17のランバックによる原子炉出力
の低下後の選択制御棒の挿入は、選択制御棒の挿入によ
って影響を受ける炉心2の軸方向の出力分布の歪は小さ
くなる。これは、原子炉の運用上の観点から好ましいこ
とである。
本発明の他の実施例である原子炉出力制御装置を第18
図に基づいて説明する。本実施例の原子炉出力制御装置
は、第1図の実施例の出カバターン設定手段46及び原
子炉出力設定手段47の替(48) わりにタービン制御装置67を設け、出力制御装置30
Aの低値選択回路48にタービン制御装置67の出力を
入力するものである。出力制御装置30Aは、出カバタ
ーン設定手段46及び原子炉出力設定手段47を含まず
、運転モード切替手段4、OAを備えている。
タービン5に供給される蒸気の圧力を検出する圧力計6
5が、主蒸気管3に設けられる。回転計66は、タービ
ン5の回転速度を検出する。
タービン制御装置67は、圧力制御器68、速度制御器
69、低値選択回路70及び負荷設定器71を有する。
負荷設定器71は、統括監視計算機の指令に基づいて負
荷設定値り。を設定する。圧力計65から出力された圧
力信号Pは、加算器72に入力される。加算器72は、
圧力設定値P。と圧力信号Pの偏差ΔPを算出する。圧
力制御器68は、偏差ΔPに基づいて得られた蒸気流量
要求信号S1□を出力する。回転計66で検出されたタ
ービン回転速度Rは、加算器73に入力される。加算器
7(49) 3は、回転速度Rと回転速度設定値R8の偏差ΔRを求
める。速度制御器69は、偏差へRにより信号S□2を
出力する。加算器74は、負荷設定値り。に信号S 1
2を加算して速度調節信号S 13を得る。低値選択回
路70は、加減弁開度要求信号S14として蒸気流量要
求信号S1□及び負荷設定値り、のうち低値の信号を選
択する。信号S□2はバイアスが加えられて大きくなっ
ているので、通常は、蒸気流量要求信号S11が選択さ
れる。蒸気加減弁4は、蒸気流量要求信号S11により
制御される。
加算器76は、蒸気流量要求信号S工1、加減弁開度要
求信号S 14及びバイアスB1を加算してバイ′パス
弁開度要求償号S工、を出力する。バイパス弁8は、バ
イパス弁開度要求信号S15に基づいて制御される。加
算器75は、蒸気流量要求信号S□0、速度調節信号S
 13及びバイアス信号B2を入力して信号S IGを
出力する。信号81Gが、原子炉出力設定手段47で作
成される原子炉出力設定値に該当する。信号SIGは、
出力制御袋fif30Aの低値優先回路48に伝えられ
る。
(50) 出力制御装置30Aは、第1図に示す出力制御装置30
とほぼ同じように機能する。詳細には、運転モード切替
手段40Aによって得られる機能が加わる。本実施例は
、運転モード切替手段40Aを用いた第1図の実施例に
よって生じる効果を得ることができる。
本発明は、RIPではなく再循環配管系を有する沸騰水
型原子炉にも適用できる。すなわち、再循環配管系に設
けられた再循環ポンプを、再循環流量制御装置61から
出力された制御信号R□によって制御することにより、
前述した実施例と同じ機能を得ることができる。
〔発明の効果〕
第2のポンプを、第1ポンプがトリップしたときに発生
するトリップ信号に基づいてランバックさせているので
、給水ポンプトリップ時における蒸気流量の減少を早期
に行うことができ原子炉スクラムの可能性を減少できる
第2ポンプをランバックさせて原子炉出力を第1の所定
値まで減少させる第1の操作と原子炉出(51) 力をその第1所定値よりも低い第2の所定値に下げる第
2の操作を行っているので、給水ポンプトリップ時にお
ける蒸気流量の減少幅を必要以」二に大きくすることが
抑制される。
原子炉出力を、運転中の他の第1ポンプのランアウトを
防止できるレベルに減少させるでいるので、運転中の第
1ポンプのランアウトを防止できる。
原子炉出力の設定値を、第1ポンプがトリップするとき
に用いていた第1の所定値よりも低いレベルの第2の所
定値に切替るので、第2ポンプのランバック後における
原子炉出力低下の制御が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は沸騰水型原子炉に適用した適用した本発明の好
適な一実施例である原子炉出力制御装置の構成図、第2
図は第1図の出力制御装置の詳細構成図、第3図は第2
図の出力制御手段の詳細構成図、第4図は第1図の再循
環流量制御装置で実行される処理手順の説明図、第5図
は第1図の制(52) 御棒鄭動制御装置の詳細構成図、第6図は第5図の制御
手段で実行される処理手順の説明図、第7図は第5図の
制御棒価値ミニマイザに設定されている制御棒挿入引抜
きシーケンスの一例を示す説明図、第8図、第9図及び
第10図は選択制御棒の配置を示す説明図、第11図は
第14図のA点で給水ポンプトリップが生じたときの第
1図の実施例によって得られる特性を示す説明図、第1
2図は第14図のG□点で給水ポンプトリップが生じた
ときの第1図の実施例によって得られる特性を示す説明
図、第13図は制御棒挿入によって投入される負の変化
を示す特性図、第14図は拡大された運転領域における
炉心流量と原子炉出力との関係を示す特性図、第15図
は第14図のA点で給水ポンプトリップが生じたときの
従来例によって得られる特性を示す説明図、第16図は
第14図のG0点で給水ポンプトリップが生じたときの
従来例によって得られる特性を示す説明図、第17図は
運転モード切替手段の他の実施例の構成図、第18図は
沸騰水型原子炉に適用した適用(53) した本発明の他の実施例である原子炉出力制御装置の構
成図、第19図は第18図の出力制御装置の詳細構成図
、第20図は第18図のタービン制御装置の詳細構成図
である。 1・・・原子炉、2・・・炉心、3・・・主蒸気管、5
・・・タービン、9・・・発電機、10・・・給水配管
、IIA。 11B、15・・・給水ポンプ、17・・・RIP、]
8・・・制御棒、19・・・制御棒駆動装置、20・・
・水位計、21.22,28・・・流量計、23・・・
給水制御器、24・・・トリップ検出装置、26・・・
発電機出力検出器、27・・・中性子検出器、30.3
0A・・・出力制御装置、31・・・給水異常時制御手
段、33・・・目標出力発生手段、34・・・ランアウ
ト防止手段、40゜40A・・・運転モード切替手段、
47・・・原子炉出力設定手段、49・・・原子炉出力
制御手段、61・・・再循環流量制御装置、62・・・
制御棒駆動制御装置、65・・・圧力計、66・・・回
転計、67・・・タービン制御装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、給水を原子炉に供給する第1のポンプがトリップし
    たときに原子炉出力を減少させる原子炉出力制御方法に
    おいて、前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポ
    ンプを、前記第1ポンプがトリップしたときに発生する
    トリップ信号に基づいてランバックさせ、原子炉出力を
    減少させることを特徴とする原子炉出力制御方法。 2、給水を原子炉に供給する第1のポンプがトリップし
    たときに原子炉出力を減少させる原子炉出力制御方法に
    おいて、前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポ
    ンプを、前記第1ポンプがトリップしたときに発生する
    トリップ信号に基づいて、所定の原子炉出力に対して定
    まる炉心流量までランバックさせることを特徴とする原
    子炉出力制御方法。 3、前記所定の原子炉出力を設定値とし、原子炉出力を
    、前記原子炉から吐出する蒸気の流量と前記給水の流量
    とのミスマッチ量及びその設定値に基づいて減少させる
    請求項2の原子炉出力制御方法。 4、給水を原子炉に供給する第1のポンプがトリップし
    たときに原子炉出力を減少させる原子炉出力制御方法に
    おいて、前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポ
    ンプを、前記第1ポンプがトリップしたときに発生する
    トリップ信号に基づいてランバックさせ、原子炉出力を
    前記トリップしたときの第1原子力出力からこれよりも
    低い所定の第2原子炉出力に下げることを特徴とする原
    子炉出力制御方法。 5、給水を原子炉に供給する第1のポンプがトリップし
    たときに原子炉出力を減少させる原子炉出力制御方法に
    おいて、前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポ
    ンプを前記第1ポンプがトリップしたときに発生するト
    リップ信号に基づいてランバックさせて原子炉出力を第
    1の所定値まで減少させる第1の操作を行い、原子炉出
    力を前記第1所定値よりも低い第2の所定値に下げる第
    2の操作を行うことを特徴とする原子炉出力制御方法。 6、給水を原子炉に供給する第1のポンプがトリップし
    たときに原子炉出力を減少させる原子炉出力制御方法に
    おいて、前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポ
    ンプを、前記第1ポンプがトリップしたときに発生する
    トリップ信号に基づいてランバックさせ、前記第1ポン
    プがトリップした場合に、前記第2ポンプ及び選択制御
    棒の少なくとも1つを前記原子炉から吐出する蒸気の流
    量と前記給水の流量とのミスマッチ量に基づいて操作す
    ることにより原子炉出力を減少させることを特徴とする
    原子炉出力制御方法。 7、前記第2ポンプのランバックは炉心流量が所定の原
    子炉出力に対して定まる炉心流量に減少するまで行う請
    求項6の原子炉出力制御方法。 8、給水を原子炉に供給する第1のポンプがトリップし
    たときに原子炉出力を減少させる原子炉出力制御方法に
    おいて、前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポ
    ンプを前記第1ポンプがトリップしたときに発生するト
    リップ信号に基づいてランバックさせ、更に原子炉出力
    を、運転中の他の前記第1ポンプのランアウトを防止で
    きるレベルに減少させることを特徴とする原子炉出力制
    御方法。 9、給水を原子炉に供給する第1のポンプがトリップし
    たときに原子炉出力を減少させる原子炉出力制御方法に
    おいて、前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポ
    ンプを前記第1ポンプがトリップしたときに発生するト
    リップ信号に基づいてランバックさせ、原子炉出力制御
    に用いる原子炉出力の設定値を、前記第1ポンプがトリ
    ップするときに用いていた第1の所定値よりも低いレベ
    ルの第2の所定値に切替ることを特徴とする原子炉出力
    制御方法。 10、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を出力するトリップ検出手段と、
    前記トリップ信号が発生したときに、前記原子炉の炉心
    に冷却水を供給する第2のポンプをランバックさせるラ
    ンバック手段とを備えたことを特徴とする原子炉出力制
    御装置。 11、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を発生するトリップ検出手段と、
    前記トリップ信号を入力してランバック信号を発生する
    ランバック信号発生手段と、前記原子炉の炉心に冷却水
    を供給する第2のポンプを前記ランバック信号に基づい
    てランバックさせるランバック手段とを備えたことを特
    徴とする原子炉出力制御装置。 12、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を出力するトリップ検出手段と、
    前記トリップ信号を入力してランバック信号を発生する
    ランバック信号発生手段と、前記原子炉の炉心に冷却水
    を、供給する第2のポンプを前記ランバック信号に基づ
    いて、所定の原子炉出力に対して定まる炉心流量までラ
    ンバックさせるランバック手段とを備えたことを特徴と
    する原子炉出力制御装置。 13、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を発生するトリップ検出手段と、
    前記トリップ信号が発生したときに、前記原子炉の炉心
    に冷却水を供給する第2のポンプをランバックさせるラ
    ンバック手段と、前記トリップ信号が発生したときに、
    前記原子炉から吐出される蒸気の流量と前記給水の流量
    とのミスマッチ量を発生する手段と、前記ミスマッチ量
    に基づいて原子炉出力を制御する手段とを備えたことを
    特徴とする原子炉出力制御装置。 14、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を出力するトリップ検出手段と、
    前記トリップ信号が発生したときに、前記原子炉の炉心
    に冷却水を供給する第2のポンプをランバックさせるラ
    ンバック手段と、前記トリップ信号が発生したときに、
    運転中の他の前記第1ポンプのランアウトを防止できる
    レベルに原子炉出力を減少させる制御信号を出力する手
    段と、前記制御信号に基づいて原子炉出力を制御する手
    段とを備えたことを特徴とする原子炉出力制御装置。 15、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を出力するトリップ検出手段と、
    前記トリップ信号が発生したときに、前記原子炉の炉心
    に冷却水を供給する第2のポンプをランバックさせるラ
    ンバック手段と、前記第1ポンプがトリップする時点で
    原子炉出力制御に用いていた原子炉出力の第1所定値よ
    りも低いレベルの第2所定値に基づいて、前記トリップ
    信号が発生したときに原子炉出力を減少させる制御信号
    を出力する手段と、前記制御信号に基づいて原子炉出力
    を制御する手段とを備えたことを特徴とする原子炉出力
    制御装置。 16、前記原子炉出力制御手段が選択制御棒を制御する
    手段である請求項13、14または15の原子炉出力制
    御装置。 17、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を出力するトリップ検出手段と、
    前記第1ポンプがトリップしていないときに原子炉出力
    の制御信号を出力する第1出力制御手段と、前記第1ポ
    ンプがトリップしたときに原子炉出力の制御信号を出力
    する第2出力制御手段と、前記トリップ信号が発生した
    ときに、前記第1出力制御手段の動作を停止させて前記
    第2出力制御手段を動作させる切替信号を出力する手段
    と、前記トリップ信号が発生したときに、前記原子炉の
    炉心に冷却水を供給する第2のポンプをランバックさせ
    るランバック手段とを備えたことを特徴とする原子炉出
    力制御装置。 18、前記第1出力制御手段と前記第2出力制御手段は
    一部を共用している請求項17の原子炉出力制御装置。 19、原子炉に給水を供給する第1ポンプがトリップし
    たときにトリップ信号を出力するトリップ検出手段と、
    前記原子炉の炉心に冷却水を供給する第2のポンプと、
    前記第2ポンプの回転数を制御する炉心流量制御手段と
    、制御棒と、前記制御棒の操作を制御する制御棒制御手
    段と、前記トリップ信号が発生していないときに原子炉
    出力の制御信号を出力する第1出力制御手段と、前記ト
    リップ信号が発生したときに原子炉出力の制御信号を出
    力する第2出力制御手段とを備え、前記炉心流量制御手
    段が、前記トリップ信号が発生したときに前記第2ポン
    プをランバックさせる手段、前記第2出力制御手段の出
    力信号に基づいて前記第2ポンプを制御する手段、及び
    前記第1出力制御手段の出力信号に基づいて前記第2ポ
    ンプを制御する手段を有し、前記制御棒制御手段が、前
    記第2出力制御手段の出力信号に基づいて選択制御棒を
    制御する手段、及び前記第1出力制御手段の出力信号に
    基づいて前記制御棒を制御する手段を有することを特徴
    とする原子炉出力制御装置。
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