JPH0345412B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する分野〕 本発明は、電子タイプライタに係り、特に熟語
の登録、読み出しができる電子タイプライタに関
する。

〔従来技術とその問題点〕

一般に、漢字を含む文字等を印字することが可
能な電子タイプライタは、オペレーターの処理能
力を向上させるために、頻繁に使われる熟語につ
いては、その登録及び読み出しができるようにな
つている。

しかしながら、かかる従来技術においては、登
録されている熟語を読み出す場合に、現在印字さ
れている状態の文字ピツチでその熟語が印字され
るため、会社名など常に一定の様式が定められて
いる熟語を読み出して印字するには、その都度、
文字ピツチを適当に変えて印字しなければならな
いという不都合がある。同時に、かかる熟語を印
字した後は、再び文字ピツチを元に戻さなければ
ならないという煩雑さがある。

〔発明の目的〕

本発明は、上記従来技術に鑑みなされたもの
で、オペレーターの所望する文字ピツチで熟語の
読み出しができ、文章のレイアウトを容易に行う
ことのできる電子タイプライタを提供すること
を、その目的とする。

〔発明の概要〕

このため、本発明では、熟語登録時に文字コー
ドと文字ピツチデータを同時に記憶しておき、熟
語読み出し時にその文字ピツチデータを有効にす
るかどうかを選択可能にするという構成を採り、
これによつて前記目的を達成しようとするもので
ある。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第４図
に基づいて説明する。

第１図に電子タイプライタの装置全体を示す。
この図において、２は情報入力盤としてのタブレ
ツトを示し、４は信号入力ペンを示す。また、６
は印字ヘツドを、８は印字用紙を各々示す。そし
て、この実施例における装置の電気的ブロツク図
を第２図に示す。この第２図において、１０は主
制御部を示す。この主制御部１０は、タブレツト
部１２とプリンタ部１４の入出力制御を行なう部
分であり、バス構成１６を介してタブレツト部１
２と、またバス構成１８、モータ制御部２０、バ
ス構成２２を順次介してプリンタ部１４と接続さ
れている。

また、前記主制御部１０は、文字パターンを記
憶しているフオントメモリ２４、熟語を記憶して
おくための熟語登録メモリ２６、文章記憶エリア
としてのランダムアクセスメモリ（以下単に
「RAM」という）２８とそれぞれバス構成３０，
３２，３４を介して接続されており、さらに、文
字ピツチの優先をオペレータ側で任意に選択でき
るように優先スイツチ３６が接続されている。一
方、前記タブレツト部１２は、第３図に示すよう
に項目入力エリア３８、熟語登録エリア４０、フ
アンクシヨンエリア４２、数値キー４４（テンキ
ー）とから成つている。

熟語の登録を行う場合は、まず前記フアンクシ
ヨンエリア４２の熟語登録指定キー４６をペンタ
ツチし、次に入力する熟語の文字ピツチを前記数
値キー４４によつて設定し、その後に、前記項目
入力エリア３８より熟語入力を行う。そして、入
力に訂正がない場合は、熟語登録エリア４０の登
録したい位置にペンタツチし、これによつて当該
熟語入力操作が完了する。この時、前記主制御部
１０は、入力されてくる文字ピツチ、熟語の修正
が可能なように、一時的にRAM２８に対して書
き込み制御を行う。この場合、RAM２８には第
４図に示すようなフオーマツトで記憶されるよう
になつている。また、熟語入力時には目視により
確認可能にさせるために、前記主制御部１０は入
力された文字コードに対応する文字フオントを前
記フオントメモリから読み出して、モータ制御部
に印字指令を与え、そして用紙８には指定された
文字ピツチで印字を行わせしめる。そして、熟語
入力が完了し、前記熟語登録エリアがペンタツチ
されたとき、前記主制御部１０は前記RAM２８
より文字ピツチデータ、熟語それぞれの文字コー
ドを読み出して該指定された登録エリアに対応す
る熟語登録メモリ２６の番地へこのデータを書き
込む。このときの記憶状態は第４図と同様であ
る。この熟語登録メモリ２６は、書き換え可能な
不揮発性メモリで、本実施例ではEEPROMが使
用される。

一方、熟語の読み出しは熟語登録エリア４０内
の読み出したい熟語の登録されている位置をペン
タツチすればよい。このとき、前記優先スイツチ
３６がオンされていると、主制御部１０は、今ま
で印字していた文字ピツチを一度退避させ（第５
図１００，１０２参照）、前記熟語登録メモリ２
６に記憶されている文字ピツチデータをモータ制
御部２０へ送り（同図１０４）、続いて前記熟語
登録メモリ２６より当該熟語の文字コードをそれ
ぞれ読み出して、前記文字ピツチで印字を行わせ
しめる（同図１０６，１０８）。そして、当該熟
語の印字が終了すると、先に退避させた文字ピツ
チデータを再び読み出し（同図１１０参照）、こ
れによつて元の文字ピツチによる継続印字が行わ
れる。このときの印字例を第６図に示す。

一方、優先スイツチ３６がオフのままの状態で
は、記憶されている熟語の文字ピツチよりも現在
印字中の文字ピツチの方が優先され（同図１１
２）、熟語登録メモリ２６に記憶されている熟語
はそのままの文字ピツチで印字されるようになつ
ている（同図１１４，１１６参照）。第７図はか
かる場合の印字例を例示したものである。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明によると情報入力盤とし
てのタブレツトと、このタブレツトに対応して所
定の文字情報等を記憶したメモリと、このメモリ
および前記タブレツトからの入力信号に付勢され
て作動する入出力用制御手段と、この入出力用制
御手段に制御されて作動するプリンタ出力手段と
を有する電子タイプライタにおいて、文字ピツチ
記憶手段と熟語読み出し時に前記文字ピツチの有
効無効を選択せしめる切換手段を備えるという構
成を採用したので、熟語として倍角文字や半角文
字が記憶されていても、熟語の読み出し或いは文
章のレイアウトなどを容易に行なうことのできる
従来にない電子タイプライタを提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電子タイプライタの一例を示す斜視
図、第２図は本発明の一実施例を示す電気的ブロ
ツク図、第３図はタブレツト盤面を示す平面図、
第４図はRAM２８、熟語登録メモリに文字ピツ
チ、熟語のそれぞれの文字コードが記憶されてい
る状態を示す説明図、第５図は第２図の電気的ブ
ロツク図の動作説明を示すためのフローチヤー
ト、第６図は記憶されている熟語の文字ピツチが
優先された場合の印字例を示す説明図、第７図は
記憶されている熟語の文字ピツチよりも現在の印
字中のピツチの方が優先された場合の印字例を示
す説明図である。 ２……タブレツト、１０……入出力用制御手段
としての主制御部、１２……タブレツト部、１４
……出力手段として主要部をなすプリンタ部、２
４……文字情報等を記憶したフオントメモリ、２
６……文字ピツチ記憶手段としての主要部をなす
熟語登録メモリ、３６……切換手段としての優先
スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 情報入力盤としてのタブレツトと、このタブ
   レツトに対応して所定の文字情報等を記憶したメ
   モリと、このメモリおよび前記タブレツトからの
   入力信号に付勢されて作動する入出力用制御手段
   と、この入出力用制御手段に制御されて作動する
   プリンタ出力手段とを有する電子タイプライタに
   おいて、前記入出力用制御手段に、文字ピツチ記
   憶手段と熟語読み出し時に前記文字ピツチの有効
   無効を選択せしめる切換手段とを具備したことを
   特徴とする電子タイプライタ。