JPH0344547B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は布間を糸によつて連結する方法に関
する。

〔従来の技術〕

従来、スカートの裏地はその「すそ」部におい
ては、裏地はスカート地「ひも」を介して連結さ
れていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

「ひも」と裏地及びスカート地とは手縫いによ
り縫合していたので生産性が低下すると共に、縫
糸とは別体の「ひも」を用意しなければならず、
コスト高となつていた。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は、相互に被縫布をミシンベツド上に
離隔して配置すると共に一方の被縫布にミシンに
より止め縫いをした後、被縫布間を空縫いし、次
いで他方の被縫布にミシンにより止め縫いをする
ことにより上記問題点を解決するにある。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図ないし第２
図に基づき説明する。

第１図において、１，２は、ミシン本体（図示
せず）に上下動可能に支持した押え足で、中間部
には針Ｎの挿通孔３が形成してある。

４は、針Ｎに同期してミシンベツド上をＸ−Ｙ
方向に移動する布送り板である。５，６は布送り
板４上にネジ５ａ，６ａにより移動調節可能に支
持したＬ字状の布ガイドである。

以上の構成に基づき、作用を説明する。

針落ちの入力パターンは例えば「振らし止め」
と呼ばれるパターン即ち、第２図に示すように被
縫布Ａではまず止め縫いＣを行い、次いで被縫布
Ａ，Ｂ間に横の渡り糸を空縫いし、次に被縫布Ｂ
に止め縫いＤを行い、その後横の渡り糸Ｗを空縫
いした後に被縫布Ａ，Ｂ間にジグザグ縫を空縫い
するものである。

そして横の渡り糸は被縫布Ａ，Ｂ間を直接渡つ
ても良いし、又、布間で運針させてもよい。

また、従来の紐に相当する太さは渡り糸の数を
設定することにより、太さの選択が可能となる。

更に布地素材の特性により、パターンを任意に
変更してもよい。

次に、この発明の操作順序について説明する。

まず、スカートの表地（被縫布Ａ）を裏側にし
て布ガイド５に沿つてセツトする。次に押え足１
を下動してスカートの表地Ａを押える。

その後、スカートの裏地（被縫布Ｂ）を表側に
して布ガイド６に沿つてセツトする。そして今度
は押え足２を下動して、スカートの裏地Ｂを押え
る。

その後、ミシンのスタートスイツチを押してミ
シンを始動すると、第２図で示すパターンでスカ
ートの表地Ａと裏地Ｂ間に縫目がなされ、表地Ａ
と裏地Ｂとは、恰もいつぽんの紐で連結されたよ
うになる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、相互
に離隔した被縫布を間隔を設けて連結する方法と
して、まず一方の被縫布にミシンにより止め縫い
を行い次いで被縫布間を空縫いした後、他方の被
縫布に止め縫いを行う構成としたので、従来の紐
を用いて手縫いで被縫布間を連結する方法に比べ
て作業が極めて短時間で行うことができると共
に、機械化出来るのでミシンの生産工程の中に組
みいれることができるので生産性が著しく向上で
きると共に、製品の均一化が図れるていう効果が
ある。

更に、被縫布の素材特性によつて連結糸の太
さ、あるいは縫いパターンを任意に簡単に変更す
ることができるので、被縫布間を強固に連結でき
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例の斜視図、第２
図はこの発明の縫いパターンの一実施例を示す説
明図である。 Ａ，Ｂ……被縫布としてのスカート表地及び裏
地、１，２……押え足、４……布送り板、５……
布ガイド、Ｎ……針。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ミシンの布送り板上に離隔し、かつ相対向し
   て被縫布を配置し、ついで一方の被縫布にミシン
   により止め縫いを行なつた後、他方の被縫布との
   間を本縫目により空縫いし、次に他方の被縫布に
   止め縫いを行ない、その後更に被縫布間に被縫布
   間の前記本縫目の空縫目に重合してジグザグ縫い
   の空縫いを行なうことにより、被縫布間をミシン
   糸で連結することを特徴とするミシンにおける布
   間連結方法。