JPH0344408Y2 - - Google Patents

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JPH0344408Y2
JPH0344408Y2 JP1986124809U JP12480986U JPH0344408Y2 JP H0344408 Y2 JPH0344408 Y2 JP H0344408Y2 JP 1986124809 U JP1986124809 U JP 1986124809U JP 12480986 U JP12480986 U JP 12480986U JP H0344408 Y2 JPH0344408 Y2 JP H0344408Y2
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cutting
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cutting edge
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drilling
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ボーリングヘツドに関し、例えば
BTA方式によつて金属材料に深穴を穿孔する際
に穴内面を平滑に仕上げることができるようにし
たボーリングヘツドに関する。
(従来の技術) 金属材料に深穴を穿孔する場合、BTA方式が
よく採用される。このBTA方式には穴を全部削
るソリツド方式と、芯を残しながら円環状に削る
トレパニング方式とが知られている。
通常、この種のBTA方式のボーリングヘツド
では、円筒状ヘツド本体の先端に半径方向に切れ
刃をブリツジして取付け、穿孔に際しては切り屑
が切削油とともにヘツド本体内を経て後方に排出
されるように構成される。
ここで第3図に代表的なソリツド方式のボーリ
ングヘツドを示す。ヘツド本体1は内部が切り屑
及び切削油の排出通路となつた略円筒形状をな
し、該ヘツド本体1先端周壁には縦長の切り欠き
が形成されてそこに切削チツプ2が固定され、又
ヘツド本体1の先端面周縁には所定の間隔をあけ
てガイドシユー3,3′が固定されている。
また、第2図に従来の切削チツプ2を示す。切
削チツプ2の先端面縁部には素材を穿孔するため
の切れ刃21が形成され、該穿孔用切れ刃21に
連続するすくい面には切り屑を破断するチツプブ
レーカ22が突設され、該チツプブレーカ22の
高さは調節段23によつて設定されている。ま
た、切削チツプ2の側面縁部には穴内面仕上用ヘ
ールバイトの役割をなすヘール用切れ刃24が穿
孔用切れ刃21側端とチツプブレーカ22側端と
の間に形成され、切削チツプ2の側面にはヘール
用切れ刃24と同径の円筒面の一部をなし、ガイ
ドシユーの役割を果たすランド部25が形成さ
れ、又チツプブレーカ22の側面は大きく面取り
されて面取り面28が形成されている。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、従来のボーリングヘツドでは、穿孔
時に穴内面に程度の差があるが必ず螺旋状のバイ
ト目がつき、これはガイドシユー3,3′によつ
てバニツシングされてある程度滑らかになるもの
の、材質や切削条件によつてはこれが充分に行わ
れなかつた。
その結果、被ボーリング材にさらに後工程で加
工を行う場合、例えば被ボーリング材、特にMo
やTiを添加したオーステナイト系ステンレス鋼
等の熱間加工性の悪い材料を熱間押出用ビレツト
で熱間押出して継目無し管を製造する場合、バイ
ト目に起因して押し出された管の内面に割れが生
じ、あるいは割れないまでも螺旋模様が残り商品
価値を低下させるという問題があり、上述のバイ
ト目を無くすことはできないまでもなるべく軽微
なものにするボーリング手段が望まれていた。
この考案は、かかる状況において、穿孔の際に
穴内面を平滑に仕上げることができるボーリング
ヘツドを提供することを課題とする。
本件考案者は、上述の課題を解決すべく鋭意研
究し、下記の事項を知見するに到つた。即ち、従
来のボーリングヘツドにおいては、穿孔してゆく
際にあけられた穴内面に穿孔用切れ刃21の側端
部24′の部分によつてバイト目が付くが、これ
はヘールバイトの役割をなすヘール用切れ刃24
で削られ、さらにランド部25及びガイドシユー
3,3′により押し潰され、即ちバニツシシング
されて滑らかになると考えられていた。従つてガ
イドシユー3,3′についても、これがヘール用
切れ刃24の軌道上を先に走らないようヘール用
切れ刃24より少し後退させて固定していた。
しかし、実際には、必ずしもそのとおりとはな
らず、かなり大きなバイト目が残つたままとなつ
ていた。本件考案者らはこの原因を詳細に調査し
た結果、切削チツプ2においては、ヘール用切れ
刃24の側端部24′の部分に予想せざる構成刃
先を形成し、これにより粗いバイト目を生じ、従
つてヘールバイトとしての役割をほとんど果たし
ていないことを見い出した。
そして本件考案者は、後方にもう一段ヘールバ
イトを設け、生じた粗いバイト目を削り取ること
を考え、本考案をなすに至つた。
(課題を解決するための手段) そこで本考案に係るボーリングヘツドは、第1
図に示すとおり、 「ヘツド本体の先端に略四角形状の切削チツプ
を取付けて構成され、材料を穿孔するボーリング
ヘツドにおいて、 切削チツプの先端面縁部には穿孔用切れ刃21
を形成し、切削チツプのすくい面にはチツプブレ
ーカ22を突設するとともに、チツプブレーカ2
2の高さをブレーカ高さ調節段23にて設定する
一方、 切削チツプ側面縁部の穿孔用切り刃21側端と
チツプブレーカ22側端との間には第1のヘール
用切れ刃24を形成するとともに、ブレーカ高さ
調節段23の側端縁部には第2のヘール用切れ刃
26を形成し、 切削チツプの側面にはランド部25を逃げ面側
面から第2のヘール用切れ刃26の高さまで形成
するようにした」ことを要旨とする。
即ち、これは、ランド部の高さを広げることに
より、チツプブレーカ22の高さ調節段23の側
面部に第2のシール用切れ刃26を付加したもの
である。
(作用) 本考案において、素材を穿孔してゆく際に、あ
けられた穴内面に穿孔用切れ刃21によつてバイ
ト目が付くが、該バイト目は第1のヘール用切れ
刃24によつて削られ、さらにこれに続く2段目
のヘール用切れ刃26によつて削られ、しかもラ
ンド部25によつてバニツシングされて穴内面は
平滑となる。
即ち、第1のヘール用切れ刃24の尖端24′
で構成刃先が形成されて、穴内面には粗いバイト
目が生じるが、該粗いバイト目は第2のヘール用
切れ刃26によつて削り取られるため、穴内面は
平滑になる。
また、第2のヘール用切れ刃26には第1のヘ
ール部(本切削チツプを従来と同様にヘツド本体
に取り付けた場合には第1のヘール部及びガイド
シユー3,3′)のバニツシング作用によつて第
1のヘール用切れ刃24ほど大きな力は作用せ
ず、ヘールバイトとしての役割を充分に発揮する
とともに、所望の耐久性を示す。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本考案の一実施例によるボーリングヘ
ツドに使用する切削チツプを示す。図において、
第2図及び第3図と同一符号は同一又は相当部分
を示し、切削チツプ2の先端面縁部には穿孔用切
れ刃21が形成され、該穿孔用切れ刃21に連続
するすくい面にはチツプブレーカ22が突設さ
れ、該チツプブレーカ22はブレーカ高さ調節段
23によつて所定の高さに設定されている。
また、切削チツプ2の側面縁部には第1のヘー
ル用切れ刃24が穿孔用切れ刃21側端とチツプ
ブレーカ22側端との間に形成され、又ブレーカ
高さ調節段23の側端縁部には第2のヘール用切
れ刃26が形成されている。
また、切削チツプ2の側面には第1のヘール用
切れ刃24と同径の円筒面の一部をなすランド部
25が逃げ面の側面から第2のヘール用切れ刃2
6の高さまで形成されている。なお、27は従来
の切削チツプ2における面取り面28に相当する
面取り面である。
また、切削チツプ2をヘツド本体に取付ける場
合、第1のヘール用切れ刃24と第2のヘール用
切れ刃26との間にガイドシユー(第3図の3,
3′参照)が位置するように設定して固定する。
次に作用効果について説明する。
本ボーリングヘツドが回転しながら素材に対し
て送り込まれるか、又は素材を回転させてボーリ
ングヘツドを送り込むと、切削チツプ2の穿孔用
切れ刃21によつて素材が穿孔され、その切り屑
はチツプブレーカ22によつて適当な大きさに破
断され、切削油とともにヘツド本体内部を経て排
出される。
この時、出来た穴内面には穿孔用切れ刃21の
側端部24′によつて形成される構成刃先によつ
てバイト目が付くが、該バイト目は穴内面に押し
付けられた第1のヘール用切れ刃24によつて削
られ、さらにランド部25及びガイドシユーによ
つてバニツシングされた後、第2のヘール用切れ
刃26によつて削られ、最後にランド部25によ
つてバニツシングされ、こうしてバイト目は削り
取られ、内面の平滑な穴が穿孔される。
その際、第2のヘール用切れ刃26には第1の
ヘール用切れ刃24ほど力がかからないので、第
2のヘール用切れ刃26は充分に満足すべく寿命
と働きを示す。
また、穿孔すべき素材によつてはその粘性に起
因して切削しにくいものがあるが、かかる難削材
についてはランド部25及びガイドシユーのバニ
ツシシング作用によつて加工硬化を起こす結果、
第2のヘール用切れ刃26によつてバイト目を容
易に削り取ることができる。
次に、本件考案者らは、本考案の効果について
実験を行つて従来例と比較した。実験において
は、第1図に示す超硬切削チツプを第3図に示す
従来の切削チツプ(第2図)に代えてヘツド本体
に取付け、本考案のボーリングヘツドを得た。寸
法は40mm穴用である。これを用いてSUS321ステ
ンレス鋼の熱間押出用ビレツトに穿孔した。穿孔
後、穴内面の表面粗さを測定した。他方、従来の
ボーリングヘツドによつて穿孔した穴の内面粗さ
も測定した。
測定結果を第4図a及び第4図bに示すが、従
来と比べ凹凸の振幅は従来の10μmから3μm以下
になつていることが確認された。
また、本考案に係る切削チツプで穿孔した複数
のビレツトに熱間押出しを行つて継目無し鋼管を
製造したが、バイト目が主因の内面に割れは勿論
のこと、商品価値を下げるバイト目模様は発生し
なかつた。
(考案の効果) 以上のように、本考案に係るボーリングヘツド
によれば、切削チツプの側面縁部に第1のヘール
用切れ刃を、ブレーカ高さ調節段の側端縁部に第
2のヘール用切れ刃を各々形成し、さらにランド
部を第2のヘールよう切れ刃の高さまで拡大する
ようにしたので、深穴を穿孔する際に穴内面を平
滑に仕上げることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例によるボーリングヘ
ツドに用いる切削チツプを示す斜視図、第2図は
従来の切削チツプを示す斜視図、第3図はソリツ
ド方式ボーリングヘツドの一例を示す斜視図、第
4図a,bは各々本考案及び従来のボーリングヘ
ツドによつて穿孔した穴内面の粗さ実測グラフを
示す図である。 1……ヘツド本体、2……切削チツプ、21…
…ボーリング用切れ刃、22……チツプブレー
カ、23……ブレーカ高さ調節段、24……第1
のヘール用切れ刃、25……ランド部、26……
第2のヘール用切れ刃、24′……第1のヘール
用切れ刃21の側端部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ヘツド本体の先端に略四角形状の切削チツプを
    取付けて構成され、材料を穿孔するボーリングヘ
    ツドにおいて、 切削チツプの先端面縁部には穿孔用切れ刃21
    を形成し、切削チツプのすくい面にはチツプブレ
    ーカ22を突設するとともに、チツプブレーカ2
    2の高さをブレーカ高さ調節段23にて設定する
    一方、 切削チツプ側面縁部の穿孔用切れ刃21側端と
    チツプブレーカ22側端との間には第1のヘール
    用切れ刃24を形成するとともに、ブレーカ高さ
    調節段23の側端縁部には第2のヘール用切れ刃
    26を形成し、 切削チツプの側面にはランド部25を逃げ面側
    面から第2のヘール用切れ刃26の高さまで形成
    したことを特徴とするボーリングヘツド。
JP1986124809U 1986-08-13 1986-08-13 Expired JPH0344408Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986124809U JPH0344408Y2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13

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JP1986124809U JPH0344408Y2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13

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JPS6332705U JPS6332705U (ja) 1988-03-02
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5550761B2 (ja) * 1975-04-25 1980-12-19

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5933523Y2 (ja) * 1978-09-29 1984-09-19 東芝タンガロイ株式会社 旋削用クランプチツプ

Patent Citations (1)

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JPS5550761B2 (ja) * 1975-04-25 1980-12-19

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Publication number Publication date
JPS6332705U (ja) 1988-03-02

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