JPH034385Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH034385Y2 JPH034385Y2 JP348085U JP348085U JPH034385Y2 JP H034385 Y2 JPH034385 Y2 JP H034385Y2 JP 348085 U JP348085 U JP 348085U JP 348085 U JP348085 U JP 348085U JP H034385 Y2 JPH034385 Y2 JP H034385Y2
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- JP
- Japan
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- wood
- drying
- furnace
- furnace body
- painted
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- Expired
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Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は木製ドアのような大型の塗装木製品の
乾燥に好適な木材の塗装乾燥炉に関するものであ
る。
乾燥に好適な木材の塗装乾燥炉に関するものであ
る。
(従来の技術)
従来の木材の塗装乾燥炉としては、赤外線ヒー
タが多数配設された炉内に木材を送り込み、炉内
雰囲気を撹拌フアンにより撹拌しつつ塗装された
木材の全表面を均一に乾燥させるようにしてもの
が普通である(例えば、実開昭59−91587号公報)
が、このように炉内全体を撹拌するものは雰囲気
の流動速度をあまり大きくすることができないの
で塗膜表面に形成される熱伝達を阻害する熱膜を
破ることができず、大きい乾燥効果が得られない
欠点があつた。また、このような従来の塗装乾燥
炉においては炉内の温度分布を均一にすることが
困難であるため、特に木材を垂直状態で乾燥させ
ようとすると下部が低温となつて乾燥し難く、乾
燥むらや反りを生じ易い欠点もあつた。このほ
か、実開昭57−82972号公報に示されるように木
材を水平状態で移動させつつ乾燥を行わせるよう
にしたものもあるが、上面と下面との乾燥速度が
著しく異なるうえ、大型の木材の塗装乾燥のため
には広い設置面積を必要とする欠点もあつた。
タが多数配設された炉内に木材を送り込み、炉内
雰囲気を撹拌フアンにより撹拌しつつ塗装された
木材の全表面を均一に乾燥させるようにしてもの
が普通である(例えば、実開昭59−91587号公報)
が、このように炉内全体を撹拌するものは雰囲気
の流動速度をあまり大きくすることができないの
で塗膜表面に形成される熱伝達を阻害する熱膜を
破ることができず、大きい乾燥効果が得られない
欠点があつた。また、このような従来の塗装乾燥
炉においては炉内の温度分布を均一にすることが
困難であるため、特に木材を垂直状態で乾燥させ
ようとすると下部が低温となつて乾燥し難く、乾
燥むらや反りを生じ易い欠点もあつた。このほ
か、実開昭57−82972号公報に示されるように木
材を水平状態で移動させつつ乾燥を行わせるよう
にしたものもあるが、上面と下面との乾燥速度が
著しく異なるうえ、大型の木材の塗装乾燥のため
には広い設置面積を必要とする欠点もあつた。
(考案が解決しようとする問題点)
本考案は上記のような従来の問題点を解決して
大型の塗装木材を均一にかつ効率良く乾燥させる
ことができ、しかも設置スペースの小さい木材の
塗装乾燥炉を目的として完成されたものである。
大型の塗装木材を均一にかつ効率良く乾燥させる
ことができ、しかも設置スペースの小さい木材の
塗装乾燥炉を目的として完成されたものである。
(問題点を解決するための手段)
本考案は塗装された木材を懸架して移動させる
搬送装置を備えた炉体の両側内側面に多数の赤外
線ヒータを配設し、また、木材の移動径路の両側
近接位置には圧縮空気を木材の両表面に斜下向き
に噴射するノズルを上下方向に複数段配置すると
ともに、下段のノズルを木材の下端部に向けて上
向きに設けたことを特徴とするものである。
搬送装置を備えた炉体の両側内側面に多数の赤外
線ヒータを配設し、また、木材の移動径路の両側
近接位置には圧縮空気を木材の両表面に斜下向き
に噴射するノズルを上下方向に複数段配置すると
ともに、下段のノズルを木材の下端部に向けて上
向きに設けたことを特徴とするものである。
以上に本考案を図面を参照しつつ更に詳細に説
明すれば、1は炉体、2は該炉体1の天井部中央
に設けられた塗装された平板状の木材30を垂直
に懸架して移動させる搬送装置である。炉体1の
両側内側面3,3には塗料の吸収波長に合致した
波長の赤外線を放射する多数の赤外線ヒータ4が
配設されている。赤外線ヒータ4は下側へ行くほ
ど間隙を狭くして炉内対流により低温となり易い
下部側の面積当りの発熱量を大きくすることが好
ましく、これらの赤外線ヒータ4によつて炉内の
雰囲気温度は約80℃に保たれる。炉内中央の木材
の移動径路の両側接近位置には、圧縮空気を噴射
するノズル5が上下方向に複数段配置されてい
る。これらのノズル5は炉の長手方向に配設され
た金属管6上に設けられたもので、最も下段のノ
ズル5a以外のノズル5は水平面に対して下向き
に約45゜の角度をなすよう斜に設けられているが、
下段のノズル5aのみは木材30の下端部31に
向けて上向きとされている。これらのノズル付き
の金属管6にはマニホールド7を介して端部から
圧縮空気が供給され、この圧縮空気は炉内雰囲気
により加熱されたうえ各ノズル5,5aから例え
ばノズル出口速度約50m/秒で噴出し、塗膜表面
に約10m/秒の流速で衝突するようにされてい
る。なお、炉体1の上部には適当なピツチで排気
ダクト8が設けられて炉内に噴射されたと等量の
雰囲気を排除している。
明すれば、1は炉体、2は該炉体1の天井部中央
に設けられた塗装された平板状の木材30を垂直
に懸架して移動させる搬送装置である。炉体1の
両側内側面3,3には塗料の吸収波長に合致した
波長の赤外線を放射する多数の赤外線ヒータ4が
配設されている。赤外線ヒータ4は下側へ行くほ
ど間隙を狭くして炉内対流により低温となり易い
下部側の面積当りの発熱量を大きくすることが好
ましく、これらの赤外線ヒータ4によつて炉内の
雰囲気温度は約80℃に保たれる。炉内中央の木材
の移動径路の両側接近位置には、圧縮空気を噴射
するノズル5が上下方向に複数段配置されてい
る。これらのノズル5は炉の長手方向に配設され
た金属管6上に設けられたもので、最も下段のノ
ズル5a以外のノズル5は水平面に対して下向き
に約45゜の角度をなすよう斜に設けられているが、
下段のノズル5aのみは木材30の下端部31に
向けて上向きとされている。これらのノズル付き
の金属管6にはマニホールド7を介して端部から
圧縮空気が供給され、この圧縮空気は炉内雰囲気
により加熱されたうえ各ノズル5,5aから例え
ばノズル出口速度約50m/秒で噴出し、塗膜表面
に約10m/秒の流速で衝突するようにされてい
る。なお、炉体1の上部には適当なピツチで排気
ダクト8が設けられて炉内に噴射されたと等量の
雰囲気を排除している。
(作用)
このように構成されたものは、塗装された木材
30を搬送装置2の下端に垂直に懸架しつつ炉体
1の内部を移動させれば、炉体1の両側内側面
3,3に配設された多数の赤外線ヒータ4が塗料
の吸収波長に合致した波長の赤外線を輻射し、そ
の輻射エネルギにより塗料が乾燥されて行くこと
は従来のものと同様である。しかし本考案におい
ては、懸架されて炉体1内を移動する木材30の
両側近接位置に複数段のノズル5が上下方向に配
置されており、秒速10m前後の熱風を木材30の
両側表面に斜下向きに噴射するので、塗膜表面に
形成される熱伝達を阻害する熱膜が除去されて効
率的な乾燥が行われるとともに、炉内に生ずる対
流による高温雰囲気の上昇を抑制して炉内及び塗
膜表面を均一な温度分布とすることができ、従来
は乾燥しにくかつた木材30の下方部分をも均一
に乾燥させることができる。しかも、本考案にお
いては下段のノズル5aは上向きとされて木材3
0の下端部31に集中的な噴射を行うので更に均
一な塗装乾燥を行うことができる。また、赤外線
ヒータ4による輻射加熱と熱風噴射による加熱と
を併用したことにより、前述のように塗膜表面の
熱膜の除去速度が高まつて塗膜表面と木材30内
部の熱傾斜はますます小さくなり、塗膜表面が急
硬化しないため溶剤の蒸発が更に促進されるので
道管部の太い広葉樹系の木材に塗装した場合でも
経済的な乾燥時間で塗膜のピンホール現象や皮は
ぎ状態のない均等でつやむらのない滑らかな塗装
面を得ることができる。なお、赤外線ヒータ4は
ニクロム線などの電熱抵抗体を陶磁器製板などの
セラミツク材の内部に埋設したもので、加熱を短
時間のうちに均斉に行うことができるばかりでな
く、湿気や腐食姓ガスを放散するような木材塗装
乾燥の場合、ヒーターとしての耐蝕性がよくて寿
命の長い効果もある。
30を搬送装置2の下端に垂直に懸架しつつ炉体
1の内部を移動させれば、炉体1の両側内側面
3,3に配設された多数の赤外線ヒータ4が塗料
の吸収波長に合致した波長の赤外線を輻射し、そ
の輻射エネルギにより塗料が乾燥されて行くこと
は従来のものと同様である。しかし本考案におい
ては、懸架されて炉体1内を移動する木材30の
両側近接位置に複数段のノズル5が上下方向に配
置されており、秒速10m前後の熱風を木材30の
両側表面に斜下向きに噴射するので、塗膜表面に
形成される熱伝達を阻害する熱膜が除去されて効
率的な乾燥が行われるとともに、炉内に生ずる対
流による高温雰囲気の上昇を抑制して炉内及び塗
膜表面を均一な温度分布とすることができ、従来
は乾燥しにくかつた木材30の下方部分をも均一
に乾燥させることができる。しかも、本考案にお
いては下段のノズル5aは上向きとされて木材3
0の下端部31に集中的な噴射を行うので更に均
一な塗装乾燥を行うことができる。また、赤外線
ヒータ4による輻射加熱と熱風噴射による加熱と
を併用したことにより、前述のように塗膜表面の
熱膜の除去速度が高まつて塗膜表面と木材30内
部の熱傾斜はますます小さくなり、塗膜表面が急
硬化しないため溶剤の蒸発が更に促進されるので
道管部の太い広葉樹系の木材に塗装した場合でも
経済的な乾燥時間で塗膜のピンホール現象や皮は
ぎ状態のない均等でつやむらのない滑らかな塗装
面を得ることができる。なお、赤外線ヒータ4は
ニクロム線などの電熱抵抗体を陶磁器製板などの
セラミツク材の内部に埋設したもので、加熱を短
時間のうちに均斉に行うことができるばかりでな
く、湿気や腐食姓ガスを放散するような木材塗装
乾燥の場合、ヒーターとしての耐蝕性がよくて寿
命の長い効果もある。
(考案の効果)
本考案は以上の説明からも明らかなように、赤
外線ヒータとノズルとの併用により大型の塗装木
材を効率よくしかも均一に乾燥させることがで
き、塗膜の表面温度のばらつきを±1.5℃の範囲
とすることができる。これに対してノズルのない
ものは表面温度のばらつきは±20℃、ノズルを水
平に設けたものは±5℃であり、本考案によれば
塗膜のピンホール現象や皮はぎ現象をなくして均
質でつやむらのない塗膜面を容易に得られること
が明らかである。しかも、本考案の木材の塗装乾
燥炉は横幅が狭いうえに乾燥効率が高いので全長
を短くすることもでき、設置面積を小さいものと
することができる利点を有するもので、従来の木
材の塗装乾燥炉の欠点を除いたものとして実用的
価値極めて大なものである。
外線ヒータとノズルとの併用により大型の塗装木
材を効率よくしかも均一に乾燥させることがで
き、塗膜の表面温度のばらつきを±1.5℃の範囲
とすることができる。これに対してノズルのない
ものは表面温度のばらつきは±20℃、ノズルを水
平に設けたものは±5℃であり、本考案によれば
塗膜のピンホール現象や皮はぎ現象をなくして均
質でつやむらのない塗膜面を容易に得られること
が明らかである。しかも、本考案の木材の塗装乾
燥炉は横幅が狭いうえに乾燥効率が高いので全長
を短くすることもでき、設置面積を小さいものと
することができる利点を有するもので、従来の木
材の塗装乾燥炉の欠点を除いたものとして実用的
価値極めて大なものである。
図面は本考案の実施例を示す一部切欠正面図で
ある。 1……炉体、2……搬送装置、3……内側面、
4……赤外線ヒータ、5……ノズル、5a……下
段のノズル、30……木材、31……木材の下端
部。
ある。 1……炉体、2……搬送装置、3……内側面、
4……赤外線ヒータ、5……ノズル、5a……下
段のノズル、30……木材、31……木材の下端
部。
Claims (1)
- 塗装された木材30を懸架して移動させる搬送
装置2を備えた炉体1の両側内側面3,3に多数
の赤外線ヒータ4を配設し、また、木材30の移
動径路の両側近接位置には圧縮空気を木材30の
両表面に斜下向きに噴射するノズル5を上下方向
に複数段配置するとともに、下段のノズル5aを
木材30の下端部31に向けて上向きに設けたこ
とを特徴とする木材の塗装乾燥炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP348085U JPH034385Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP348085U JPH034385Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61121976U JPS61121976U (ja) | 1986-08-01 |
JPH034385Y2 true JPH034385Y2 (ja) | 1991-02-05 |
Family
ID=30478146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP348085U Expired JPH034385Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH034385Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6568838B2 (ja) * | 2016-10-18 | 2019-08-28 | 上村工業株式会社 | 乾燥装置 |
-
1985
- 1985-01-14 JP JP348085U patent/JPH034385Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61121976U (ja) | 1986-08-01 |
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