JPH0343716A - エレクトロクロミック素子 - Google Patents

エレクトロクロミック素子

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JPH0343716A
JPH0343716A JP1177051A JP17705189A JPH0343716A JP H0343716 A JPH0343716 A JP H0343716A JP 1177051 A JP1177051 A JP 1177051A JP 17705189 A JP17705189 A JP 17705189A JP H0343716 A JPH0343716 A JP H0343716A
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JP
Japan
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electrode
tungstate
coloring
electrolyte
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP1177051A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Matsuoka
秀樹 松岡
Satoru Hashimoto
哲 橋本
Hiroshi Kagechika
影近 博
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はエレクトロクロミック素子に関し、特に発色
効率が高く、さらに長寿命のエレクトロクロミック素子
に関するものである。
[従来の技術] エレクトロクロミック(以下ECと略称する)素子は電
気化学反応に伴って色が可逆的に変化するEC材料を発
色体として用いた非発光型の表示素子である。EC素子
に関しては、真空2.3[11](1980年)真空協
会P、503−514の文献に−a −WO3膜のエレ
クトロクロミック特性と表示素子への応用°と題する解
説論文が開示されている。
EC素子の発色/消色の原理は、例えばEC材料として
酸化タングステンWO3を用いた場合、次に示す(1)
式で説明されている。
xM++xe−+WO3MxWO3 ・・・(1) (1)式において、MはH,Li、Na、になどである
。上記のWO3は現在代表的なEC材料であり、この物
質はH+やLi+などの正イオンとともに電子も通す混
合導電体である。(1)式の反応において、電解質中で
WO3をカソード側にして電圧を印加するとWO3に正
イオン(M+)が注入されて青色(タングステンブロン
ズと呼ばれる)を示す。そして逆にWO3をアノード側
にして電圧を印加するとWO3中の正イオンが電解質に
戻り消色する。換言すれば、WO3の電解還元を行うと
M+がWO3中に潜り込んで電気的中性を保ちM x 
W O3が生成する。WO3は無色であるが、M x 
W O3は青色であるので電解還元によって発色させる
ことができる。逆に電解酸化すると無色のWO3に戻る
。つまり表示素子に適用した場合、電圧を印加すること
により書き込み/消去あるいは発色/消色を繰返して行
うことができる。
この表示法は液晶などの非発光材料と類似するが、大き
く異なる点は一旦発色したら逆電圧をかけない限り表示
がそのまま残るという利点がある。
また、EC素子は美しい見やすい色の表示素子として定
評がある。このような特長をもつEC素子は受光型の表
示素子、メモリ素子、あるいは調光材料などへの応用分
野が考えられている。
第2図は従来のEC素子の一基本構成を示す模式的な断
面図である。図において、1aは透明なガラス基板であ
り、lbはガラス基板1aの面に成膜した透明電極であ
り、ガラス基板1aと透明電極1bとで発色電極を構成
している。2aは透明電極lb上に形成したEC材料か
らなるEC物質層で、例えば非晶質W O(a  W 
Osと称される)を用いて発色体を形成している。6は
透明電極1b上のEC物質層2aによる表示パターン膜
を形成するために設けた分離用の絶縁膜である。
一方、ガラス基板1aと対向するガラス基板3a上にも
透明電極3bが形成され、通常は透明電極3b上には図
示しない対向電極膜が形成されていて、ガラス基板3a
、透明電極3bとともに対向電極を構成している。そし
て、上述の発色電極と対向電極はシールを兼ねたスペー
サ5で等間隔に配設され、これらが形成する空間部分に
電解質4が密封されている。
以上が従来からのEC素子の基本構成であるが、発色電
極及び対向電極と電解質4とにより一単位素子分の電解
槽が構成される。この場合、透明電極1b、3bからそ
れぞれ図示しない電極端子を取り出すことにより、発色
電極及び対向電極を任意に一対のアノード(正極)及び
カソード(負極)として使用することができるようにな
っている。
実際の発色/消色の動作については前述した通りである
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来のEC素子は発色/消色の動作を繰返
した場合に、初期の特性が劣化し、寿命が十分でないと
いう課題が指摘されている。現在もその原因を究明しよ
うとする研究が下記文献に示されるように進行中である
応用物理 51[4コ(19g2) P、488−49
4DENKI KAGAKU  54[5](,198
8) P、423−430以上の研究の結果、例えばW
O3の場合、WO3中に捕らえられたLi+などの正イ
オンが消色時に完全に電解質中にもどりきらないことが
わかっている。そのため、次の発色時に必要な正イオン
のWO3中への注入可能な量が減少しコントラストが低
下するようになり、寿命が十分でないという課題があっ
た。この正イオンの蓄積はWO3中に不可避的に存在す
る一〇H基のHが正イオンと置換することによると考え
られる。
また、EC素子はもともと受光型の素子であるため、液
晶表示素子としばしば比較されるが、その特長としては
■色が非常に鮮やかで視野角特性にすぐれ、■メモリ効
果があることなどがある。
しかし反面、現在開発途上の技術であることもあって、
例えば欠点の一つとして消費電電力が比較的大きいこと
など発色効率の点で劣るという課題が挙げられている。
この発明は上記のような課題を解決するためになされも
ので、EC物質に改良を加え長寿命でしかも発色効率の
優れたEC素子を提供することを目的とするものである
[課題を解決するための手段] この発明に係るEC素子は酸化タングステンWO3にタ
ングステン酸塩例えばLi2WO4゜Na2WO4など
のタングステン酸のアルカリ金属塩を少なくとも一種添
加したEC物質を発色体としたものである。この場合、
無添加のWO3に対して、タングステン酸塩の含有量は
0.l〜30原子%とするのが望ましい。
[作用] この発明においては、WO3にタングステン酸のアルカ
リ金属塩を添加したEC物質を用いるから、発色/消色
に寄与する正イオンのトラップサイトとなりうるWO3
中の−OH基のHが添加時にタングステン酸塩の正イオ
ンと入れ替っているので、それ以上の正イオンの蓄積が
進まなくなり、発色に寄与するEC物質は一〇H基のな
いWO3のみとなるため初期の特性がそのまま維持され
る。
また、本発明者らの実験によればLi2WO4などのタ
ングステン酸塩を添加したものは、例えばWO3を用い
た従来のEC素子と比べて、少ない電荷注入量でも従来
並みに発色するようになる。
この現象は発色効率が増大したこととなる。つまり、同
一発色量に対して注入電荷量が小さくてすむので、この
面でも上記のように劣化の原因となると考えられている
正イオンの蓄積が減小する方向に働くものである。
[実施例] 第1図はこの発明によるEC素子の一実施例の基本構成
を第2図の従来例よりさらに簡略して示した模式説明図
である。図において、1は発色電極、2は発色電極1の
内面に形成したEC物質層、3は対向電極である。発色
電極1及び対向電極3の内面には第2図の従来例で示し
た透明電極のそれぞれlb、3bが形成されているが、
図示は省略している。EC物質層2が設けられた発色電
極1と対向電極3とはスペーサ5を介して対向しており
、これらの部材が形成する空隙部に電解質4がスペーサ
5によりシールされて封入されている。
発色電極1には前述のようにITOと呼ばれているイン
ジウム錫酸化物などの透明導電膜がコーティングされた
ガラス(透光型表示用)、あるいは金属板(反射型表示
用)などが用いられる。EC物質層2の形成は例えば真
空蒸着、スパッタリング、イオンブレーティングなどの
ドライプロセス、あるいは各種の湿式プロセスによって
行われる。対向電極3は発色電極1と同様な透明導電膜
付きのガラス、あるいは白金などの金属が用いられる。
電解質4はアルカリ金属塩を含んだ非水溶媒に溶解した
ものや硫酸等の酸などの肢体電解質や各種のイオン伝導
体からなる固体電解質が使−用可能である。EC物質層
2及び電解質4はスペーサ5によって外界からシールさ
れている。
以下、この発明の代表的な実施例として、母材(添加前
)のEC材料をWO3とし、L L 2WO4のタング
ステン酸塩を母材に添加したEC素子について説明する
まず、あらかじめITOをコーティングして形成したシ
ート抵抗IOΩ10(oはcd)の透明電極(第2図の
la)を有する透明導電性ガラスの基板を用意する。つ
いで、7 X 10=Torrの真空中で、WO3とL
IWO4とをそれぞれ別のるつぼから電子線加熱により
同時に所定の蒸発率で蒸発させて、上述のガラス基板(
発色電極1)上に蒸着しW O−L t  W O4薄
膜からなるEC物質層22 を成膜した。このWO−L 12WO4薄膜のLiO2
WO4の含有量は0.3〜20原子%の範囲内が好まし
いが、0.l〜30原子%原子団まで使用可能である。
このWO′ −Li2WO4薄膜からなるEC物質層2
を表示電極、白金板を対向電極3として、電解質4には
LM(モル)のL iCD O4/プロピレンカーボネ
ート溶液を用いてEC素子を作製した。この場合LiC
ρ04はプロピレンカーボネート(PCともいう)電解
液の支持電解質として使用されるものである。すなわち
、この実施例のようにプロピレンカーボネートを電解液
として用いた場合、(L)式に示したEC反応に直接関
与するのは支持電解質のLA である。
上記のようにして作製したEC素子に対して、印加電圧
2.5V、印加時間180秒の条件で、発色→消色→発
色の試験を行ない、発色量すなわちEC物質層2の光学
密度を測定した。2回目の発色後と成膜のままのときの
波長800r+mにおける単位膜厚当りの光学密度(光
学濃度ともいう)の差をΔOD、2回目の発色時の注入
電荷量をQ。
W O−L t 2 W O47s膜のうち発色に寄与
した部分の体積をVとし、発色効率ηを η−ΔOD/Q/V       ・・・(2)で示す
(2)式で定義すると、WO3−Li2WO薄膜では従
来のWO3単相膜に比べて30%高いηを示した。
つぎに、上記のWO−Li2WO4薄膜をEC物質層2
として同様に形成したEC素子について、印加電圧2.
5V、−回の発色時間/消色時間がそれぞれ180秒と
いう条件で、発色/消色の繰り返し試験を行ったところ
、従来のWO3単相膜の場合に比べて約2倍の寿命向上
を示した。
以上、EC母材のwo  にL l 2 W O4のタ
ングステン酸塩を添加してEC物質層とした場合のEC
素子の発色効率と寿命の試験結果について示した。この
ほか、タングステン酸塩としてN a 2WO及びK2
WOWO4のうちの一種を添加したちの、例えばWO−
Na  WO、WO3−K2WO3      2  
  4 WO1及びLi  WO、Na  WO、K4    
      24      242WO2のうちの二
種以上のタングステン酸塩を添加したもの、すなわち、
WO−Li2WO4Na2WO4WO−Li2WO4−
K2WO2    4      3 WO、WO−Na2WO4−K2WOWO4゜3 WO3−L t2WO4−Na2WO4−K2WOWO
4のそれぞれをEC物質層(発色体)とじて用いて作製
したEC素子についても同様の試験を行ったところ、W
OにL12WO4の単体を添加した場合と同様に良好な
発色効率と寿命の向上が得られた。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、WO3のEC母材にタ
ングステン酸塩を添加したEC物質層を発色体とする構
成としたので、発色効率が高く、かつ長寿命のEC素子
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すEC素子の基本構成
を示す模式説明図、第2図は従来のEC素子の一構成を
示す模式断面図である。 図において、1は発色電極、2はEC物質層、3は対向
電極、4は電解質、5はスペーサである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化タングステンにタングステン酸塩を添加した
    物質を発色体としたことを特徴とするエレクトロクロミ
    ック素子。
  2. (2)タングステン酸塩がタングステン酸リチウムLi
    _2WO_4タングステン酸ナトリウムNa_2WO_
    4、タングステン酸カリウムK_2WO_4のうちの少
    なくとも一種であることを特徴とする請求項1記載のエ
    レクトロクロミック素子。
JP1177051A 1989-07-11 1989-07-11 エレクトロクロミック素子 Pending JPH0343716A (ja)

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JP1177051A Pending JPH0343716A (ja) 1989-07-11 1989-07-11 エレクトロクロミック素子

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022064922A1 (ja) 2020-09-28 2022-03-31 株式会社 東芝 酸化タングステン材料、エレクトロクロミック素子用酸化タングステン粉末群、及びエレクトロクロミック素子製造用スラリー
US11884882B2 (en) 2020-09-28 2024-01-30 Toshiba Materials Co., Ltd. Electrochromic device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022064922A1 (ja) 2020-09-28 2022-03-31 株式会社 東芝 酸化タングステン材料、エレクトロクロミック素子用酸化タングステン粉末群、及びエレクトロクロミック素子製造用スラリー
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