JPH0343597Y2 - - Google Patents

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JPH0343597Y2
JPH0343597Y2 JP10414986U JP10414986U JPH0343597Y2 JP H0343597 Y2 JPH0343597 Y2 JP H0343597Y2 JP 10414986 U JP10414986 U JP 10414986U JP 10414986 U JP10414986 U JP 10414986U JP H0343597 Y2 JPH0343597 Y2 JP H0343597Y2
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pallet
sealing mechanism
seal plate
elastic rod
seal
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、DL焼結機におけるパレツトのシー
ル機構に関するものである。
(従来の技術) 第5図は周知の一般的なDL焼結機(以下単に
焼結機と言う)におけるパレツトのシール機構の
一例を示す断面図である。図において1は無端鎖
状に配置されたパレツトであり、底部にグレート
バー2が敷設され、両端には軌条3上に走行する
ための車輪4が装着されている。5はウインドボ
ツクスであり、その側端上面にはスライドベツド
6が配設されている。
ウインドボツクス5は図示はしないけれども誘
引ブロワーに連結されており、この誘引ブロワー
を駆動することによつてウインドボツクス5内は
負圧となつて、パレツト1に装入された原料7の
上方部の空気を吸引する。而してその表層に着火
された原料7は、パレツト1の進行に伴つて順次
焼成が進行し、ウインドボツクス5の後端部にお
いて原料7のほぼ全量が焼結鉱となる。
ところで前述したようにウインドボツクス5内
は外気より低い、つまり負圧となつていることか
ら本来の目的である原料7上方部の空気のみでな
く、例えばパレツト1と前記スライドベツド6と
の接合部、あるいは給排鉱部のシールプレート部
分等に隙間があるとその隙間からも外方の空気を
吸引する。この原料上方部以外の部分から吸引さ
れる空気は一般に漏風と呼ばれ、この漏風が多く
なると燃焼効率が悪化して操業効率が低下し、誘
引ブロワーの負荷が大きくなるなど種々の問題が
生じる。特にパレツト1とスライドベツド6との
接合部は通常50m以上と言う長スパンであり、そ
の部分からの漏風量はきわめて大きいものであつ
た。
このため従来より前記漏風を防止するために多
くの提案がなされている。例えば実開昭58−
55297号公報においてはパレツト本体の側壁下端
に設けられたシールケース内に、前記スライドベ
ツド6と摺動可能なスライド板を収納すると共に
前記スライド板を圧縮バネでスライドベツド6側
に押圧付勢し、さらに前記スライド板と圧縮バネ
との間に弾性材料よりなるシール板を介在させて
パレツト1とスライドベツド6間の漏風を防止す
る技術手段が開示されている。
しかしながらこの手段ではシール板をシールケ
ースの両側壁に押しつけているため、ダストやス
ケールなどの噛み込みによつてシール機能を損な
うことが多く、加えてシール板の損傷も激しく、
その寿命は短いものであつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は前述した焼結機における大きな問題点
の一つである漏風、特にパレツト1とスライドベ
ツド6間の漏風を、簡単な構造で、しかも確実に
防止する手段を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するための本考案はパレツト
本体の両側端底面に設けられたシールケース内
に、ウインドボツクス側端上面に配設されたスラ
イドベツドに押圧付勢されるシールプレートを摺
動可能に収納してなるパレツトのシール機構にお
いて、前記シールプレートのウインドボツクス側
上部に側方開放の切欠き溝を形成し、この切欠き
溝に弾発性棒体を嵌装せしめたことを特徴とする
ものであり、そして切欠き溝の底面を外向下方傾
斜面とし、またシールプレート上面に弾発性棒体
脱落防止用止め金具を装着し、さらに弾発性棒体
を鋼線芯体の表面に耐熱ゴムを被覆して構成した
ものである。
以下本考案を図に基づいて説明する。
第1図は本考案のシール機構の一例を示す断面
構造図であつて、前記第5図のA部拡大図であ
る。図において11はパレツト1の両側端底面に
設けられたシールケースであり、該シールケース
11にはシールプレート12が収納されている。
シールプレート12は保持ピン13で保持され、
かつ圧縮バネ14によつて、ウインドボツクス5
の側端上面に配設されたスライドベツド6に押圧
付勢されている。従つてシールプレート12の下
面はスライドベツド6の表面に密着し、しかもパ
レツト1の進行に伴つてスライドベツド6の表面
レベルが変動しても、シールプレート12がシー
ルケース11内を上下動して常に適正な圧力でス
ライドベツド6に密着接合してこの部分よりの漏
風を防止する。シールプレート12のウインドボ
ツクス5側の上部12aには切欠き溝15が形成
され、この切欠き溝15に弾発性棒体16が嵌装
せしめられている。切欠き溝15はウインドボツ
クス5側の側方が開放され、シールケース11の
内壁面11aとで凹溝を構成している。
(作用) 本考案のシール機構では、前述したようにシー
ルプレート12がシールケース11内を上下動す
ることから第2図に示すようにシールプレート1
2とシールケース11の内壁面11aとの間に隙
間tが必然的に生成され、この隙間tより矢印x
に示すように漏風が生じる。
そこで本考案においてはシールプレート12の
ウインドボツクス5側の上部12aに、ウインド
ボツクス5側側方が開放された切欠き溝15を形
成し、この切欠き溝15内に弾発性棒体16を嵌
装する。弾発性棒体16は前記隙間tよりの漏風
が生じると隙間tに吸い寄せられる。この結果隙
間tは弾発性棒体16によつてシールされ、漏風
が防止される。又、パレツト1がスライドベツド
6の配設部位から外れると前記吸引力が解除され
るため弾発性棒体16は隙間tより離れたフリー
な状態となり、ダストやスケールが推積してもそ
れが自然に落下除去され、また弾発性棒体16の
損傷を防止する。
而して切欠き溝15はウインドボツクス側側方
が開放され、シールケース内壁面11aとで凹溝
が構成できるものであれば、例えば第2図に示す
ように平底形状15a、あるいは第3図に示すよ
うに頂部を残した断面溝形15b、あるいは第4
図に示すような肩部を斜めに切除して断面三角形
15cに形成したもののいずれでもよい。
しかしながら本考案者らの経験では切欠き溝1
5の底面が第2図に示すように平底形状15aと
なると吸引力がきわめて小さい場合に弾発性棒体
16が前記隙間tに吸い寄せられなかつたり、ま
た長手方向で捩れが発生するなどの問題が生じる
ことがあつた。
而して切欠き溝15を弾発性棒体16より若干
程度大きく形成し、しかも第1図、第3図および
第4図に示すようにその底面を外向下方傾斜面、
つまりウインドボツクス5側が下方になるよう傾
斜して形成すると、シールすべき期間、つまりパ
レツト1がスライドベツド6の配設部位を進行し
ている間には弾発性棒体16がその自重で隙間t
に円滑に接合する。これに吸引力が付加されるこ
とによつてシール効果が更に高められるなど優れ
た効果が確認された。
一方、弾発性棒体16は、前記吸引力が作用し
た時に隙間tに密着し、それを完全に閉塞する機
能を発揮する必要があり、適度な弾発性を有する
ことが肝要である。而してシールプレート12と
ほぼ同じ長さ、あるいは熱膨張代を加味してシー
ルプレート12より若干短い長さで、しかも前記
切欠き溝15に効率よく嵌装できる大きさに構成
すればよい。例えば耐熱性ゴムを断面円形状に形
成したものを利用することが可能である。更に本
考案者らの経験では第6図に示すようにピアノ線
等の鋼線芯体16aの表面に耐熱ゴム16bを被
覆して構成したものが適度な剛性を有し、シール
プレート12の全長に渡つて均一に嵌装、保持さ
れ、長期間高いシール効果が維持でき、きわめて
効果的であつた。
ところでパレツト1は無端鎖状に配置されてい
ることからリターン側に進行すると反転し、前記
弾発性棒体16が脱落する恐れがある。これを防
止するために例えば第1図、第3図および第4図
に示すようにシールプレート12の上面12b
に、止め金具17を装着することが好ましい。
勿論、第3図に示すように断面溝形の切欠き溝
15bであつたり、シールプレート12とシール
ケース11の下面との間隔が狭い場合等には前記
止め金具17が必要でないことは当然である。し
かしながら弾発性棒体16の取替性、シールプレ
ート12の製作性等の面からは前記止め金具17
を装着する構造のものが効果的である。
(実施例) 本考案のシール機構を、日産6千屯の焼結機に
実施した。
本実施例に用いたシール機構は第1図に示す構
造のものであり、弾発性棒体16は直径0.6mmの
ピアノ線にシリコンゴムを被覆して直径5mmに形
成し、長さは熱膨張を考慮して999mmのシールプ
レート12より若干短い960mmとした。
本考案のシール機構を用いて操業を実施し、誘
引ブロワーの消費電力の変動状況を調査した。こ
の結果、第5図に示す如き従来手段に比較して本
考案に基づく実施例では前記消費電力の原単位を
3%、低減でき、その優れた効果が確認された。
(考案の効果) 本考案の実施によりパレツト1とスライドベツ
ド6間の漏風を確実に防止できた。この結果、誘
引ブロワーの消費電力を低減できたうえに、燃焼
効率も著しく向上した。加えて弾発性棒体16は
スライドベツド6の設置範囲以外ではシールが解
除されたフリーの状態となつていることからその
損傷を大幅に軽減できた。このため弾発性棒体1
6の寿命は大幅に延長し、長期間安定したシール
効果を発揮できるようになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシール機構の一例を示す断面
構造図、第2図〜第4図は本考案のシール機構の
それぞれ異なつた実施例を示す部分断面図、第5
図は周知の一般的なDL焼結機におけるパレツト
のシール機構の一例を示す断面図、第6図は本考
案に基づく弾発性棒体の一実施例を示す断面図で
ある。 1……パレツト、2……グレートバー、3……
軌条、4……車輪、5……ウインドボツクス、6
……スライドベツド、7……原料、11……シー
ルケース、12……シールプレート、13……保
持ピン、14……圧縮バネ、15……切欠き溝、
16……弾発性棒体、17……止め金具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) パレツト本体の両側端底面に設けられたシー
    ルケース内に、ウインドボツクス側端上面に配
    設されたスライドベツドに押圧付勢されるシー
    ルプレートを摺動可能に収納してなるパレツト
    のシール機構において、前記シールプレートの
    ウイドボツクス側上部に側方開放の切欠き溝を
    形成し、この切欠き溝に弾発生棒体を嵌装せし
    めたことを特徴とするパレツトのシール機構。 (2) 切欠き溝の底面を外向下方傾斜面としたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のパレツトのシール機構。 (3) シールプレート上面に、弾発性棒体脱落防止
    用止め金具を装着したことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のパレツトのシー
    ル機構。 (4) 弾発性棒体を、鋼線芯体の表面に耐熱ゴムを
    被覆して構成したことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のパレツトのシール機
    構。
JP10414986U 1986-07-07 1986-07-07 Expired JPH0343597Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10414986U JPH0343597Y2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07

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JP10414986U JPH0343597Y2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07

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JPS6310398U JPS6310398U (ja) 1988-01-23
JPH0343597Y2 true JPH0343597Y2 (ja) 1991-09-12

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Families Citing this family (3)

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JPH0577782A (ja) * 1991-09-21 1993-03-30 Zeniraito V:Kk 灯浮標
JPH0648379A (ja) * 1992-07-28 1994-02-22 Zeniraito V:Kk 柱状灯浮標

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JPS6310398U (ja) 1988-01-23

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