JPH0343575B2 - - Google Patents

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JPH0343575B2
JPH0343575B2 JP56162509A JP16250981A JPH0343575B2 JP H0343575 B2 JPH0343575 B2 JP H0343575B2 JP 56162509 A JP56162509 A JP 56162509A JP 16250981 A JP16250981 A JP 16250981A JP H0343575 B2 JPH0343575 B2 JP H0343575B2
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lid
metal lid
metal
center
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JP56162509A
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JPS5863830A (ja
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Takeshi Konagaya
Yukinao Yagi
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Daiwa Can Co Ltd
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Daiwa Can Co Ltd
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Priority to US06/335,664 priority patent/US4440016A/en
Publication of JPS5863830A publication Critical patent/JPS5863830A/ja
Publication of JPH0343575B2 publication Critical patent/JPH0343575B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M3/00Investigating fluid-tightness of structures
    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
    • G01M3/26Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by measuring rate of loss or gain of fluid, e.g. by pressure-responsive devices, by flow detectors

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、頂壁上面に開口部を規定するスコア
線が刻まれ、該スコア線に沿つて頂壁を引裂くた
めの引裂き舌片が頂壁に固着されている金属蓋で
あつて、蓋の中央から周辺に向かつて少なくとも
中央板部、カウンターシンク部、フランジ部及び
カーリング部とが形成されている金属蓋の漏洩個
所の有無及びその漏洩個所が蓋の中央板部か、そ
の周辺部かを加圧空気を利用して高速で検査する
検査方法に関する。
上記金属蓋は舌片固着部とスコア線の個所が加
工時に割れることがあり、このためにこの割れの
有無を加圧空気を利用して検査することが、製缶
業界等で広く行なわれているが、その方法は金属
蓋を、相対する上下2つの部品により形成された
密閉室内で挟持して、該金属蓋を境にして該密封
室を2つの密閉部分に分割し、引裂き舌片固着側
と反対側(ビール缶等の内圧をもつ缶詰の缶蓋と
して使用されたときにその内圧が作用する側)の
密閉部分に加圧空気を注入し、該金属蓋にもし漏
洩孔があるときには、加圧空気が該漏洩孔を通つ
て他の密閉部分に入り、この密閉部分の圧力の変
化をセンサーに感知させ、該センサーから信号を
出させ該金属蓋には漏洩孔があることを知らせる
という方法である。
この方法が用いられている検査機の主要部1例
を第1図に示す。
第1図は金属蓋の漏洩個所の有無を検査する装
置のうち上下2つの部品で金属蓋を密閉室内に挟
持したところを示す断面図である。
この図において、Aは密閉室を構成する上部
品、Bはその下部品である。
上部品Aは横壁1、該横壁1の周辺から垂下す
る円筒壁2、該横壁1の中央部を貫通して上下動
可能で、かつ上方からスプリング5により、常に
弾性的に加圧されているノツクアウト部品3とか
らなる。そして、該ノツクアウト部品の下方部分
4は、前記円筒壁2に囲まれた空所6に露出して
いる。又該ノツクアウト部品3内には、空気圧の
変化を感知する検出器(図示せず)に至つている
管8と連通し、そして他方では該空所6に開口す
る通路7が設けられている。下部品Bと協力して
1つの密閉室を形成するために前記円筒壁2の下
面9に外弾性リング10が装着してあり、又上下
部品A,Bで金属蓋Cを挟持したとき該密閉室が
上、下2つの密閉部分に分割されるように、前記
横壁1の下面11の周縁近くに金属蓋のフランジ
部上面と接触する位置に内弾性リング12が装着
してある。
下部品Bは円板壁21、該円板壁21の上面2
2から前記内弾性リング12と相対する位置で、
上方に突出する環状突出壁23とからなり、該環
状突出壁23の外側には円板壁21の周辺部24
が環状に残され、前記外弾性リング104を受け
るようになつている。該円板壁21の中央部には
加圧空気供給管28に連通し、上面22に開口す
る流通孔25が設けられている。なお突出壁23
の上端面には、蓋Cのカーリング部33(後述)
の下側部分を受ける切欠段部26が削設されてい
る。
第1図に示されている金属蓋Cは中央板部3
0、カウンターシンク部31、フランジ部32、
カーリング部33と、中央板部30の中央部に形
成されたリベツト34により該中央板部30に固
着されている引裂き舌片35とからなり、中央板
部30には開口部を規定するスコア(図示せず)
が刻まれている。
このようにして形成された密閉室内で、蓋の漏
洩個所の有無を検知する従来法の実施要領を述べ
ると、先づ、蓋Cのカーリング部33を、下部品
Bの環状突出壁23の切欠段部26にのせ、下部
品B上に載置する。ついで、上部品Aと下部品B
とを接近させ、下部品Bの環状突出壁23が上部
品Aの円筒壁2の内側に入り込み、外弾性リング
10が下部品Bの周辺部24に接し、同時に金属
蓋のフランジ部32の上面が前記上部品の内弾性
リング12と圧接して、金属蓋Cを上部品Aと下
部品Bの間に挟持する。
即ち、この装置では、上部品と下部品が近づき
上部品の外弾性リング10と下部品の周辺部24
が圧接して、密閉室を形成し、且つ上部品の内弾
性リング12と下部品の環状突出壁23の上端切
欠段部26との間で金属蓋の周縁部分(フランジ
部とカーリング部)を挟圧持することで、その密
閉室を金属蓋Cを境にして上部密閉部分36と下
部密閉部分37とに分断する(第1図)。両密閉
部分36,37のいづれも金属蓋の中央板部のと
ころに相当な空間をもつている。
この第1図に示す状態になつた後、加圧空気供
給管28及び流通孔25を通して加圧空気を下部
密閉部分37内に供給する。而して、もし金属蓋
にピンホールやスコア線個所のクラツク等の漏洩
個所があるならば、下部密閉部分37側の加圧空
気が該漏洩個所を通つて上部密閉部分36内に流
入し、該部分36内の空気圧を変化させ、その変
化はノツクアウト部品内の通路7、管8を経て検
知器により感知され、信号が発せられる。
金属蓋のどこにも漏洩個所がなければ、上部密
閉部分36側の空気圧は変化せず、従つて検知器
は信号を出さない。
なお、前記ノツクアウト部品3は、上、下部品
を切り離すとき、検査済みの蓋が上部品側に残る
のを防止し、下部品上の原位置に止めるためのも
のである。即ち、上部品が上昇するときノツクア
ウト部品3が下降してきて、蓋を押し止め、上部
品側に残ることがないようにするのである。
このように、金属蓋を境にして2つに句切られ
た密閉部分の一方に加圧空気を注入し、もし、金
属蓋にクラツクやピンホール等の漏洩個所があれ
ば、その個所を通過した加圧空気によつて、他方
の密閉部分の空気圧に変化が生ずることを利用し
て、蓋の漏洩個所の有無をしらべる方法におい
て、その検査時間を短縮する、即ち検査の高速化
を図るには、検知器の感知能力を高め、微小気圧
変化をも検知できるようにするのも一策である
が、別法としては、注入する空気を、より高圧の
空気にすることが考えられる。この場合は、検知
器の感知能力は従来のそれと同一レベルにあつて
も差し支えない。即ち、漏洩個所の大きさが同一
の場合に、注入される空気が高圧であればあるほ
ど、検知器が感知するに要する増加すべき空気量
を短時間に他方の密閉部分に流れ込ませることが
できるものと予測される。そのことは、その「他
方の密閉部分」の空気圧の変化がより速やかに増
大されることを意味し、従つて検知器の感知可能
限界(これは一定である)に、より速やかに達す
ることになり、それは検査時間の短縮となるから
である。但し、ここで留意すべきことは加圧空気
を吹きつけられる蓋は固定されているのであるか
ら、みだりに高圧空気を吹きつけると蓋が変形す
るおそれがあるということである。
さてこのような予測のもとに、本発明者等は、
上述した従来装置を使用した実験を試みた。
その結果、注入空気の圧力を0.7Kg/cm2とした
場合には、蓋の検査枚数は約300枚/分であり、
検知可能な漏洩孔の直径は0.076mm(約1000分の
3インチ)であつた。なお、この場合変形した蓋
の発生はゼロであつた。
続いて、徐々に空気圧を高めて行つたが、検査
枚数の増加率はそれ程増加せず、一方、蓋の変形
の発生がみられるようになる。
例えば、空気圧を3Kg/cm2にした場合、処理枚
数は約350枚になつたが、その中には変形し、蓋
として使用できないものも混在するに至つたので
ある。即ち、そのような加圧空気を受けて蓋の中
央板部が上方にふくらみ、そのためカウンターシ
ンク部が変形するようになり、それを抑える手段
として、ノツクアウト部品を利用し、蓋を押さえ
るようにしたところ、ノツクアウト部品により直
接受け止められるのは引裂き舌片であり、直接受
けとめられない中央板部とノツクアウト部品との
間には、該舌片の厚みに相当する間〓があるの
で、舌片の形に相当する凹部が中央板部に生じ、
この変形によりスコア線の一部が破断したり、破
断しないまでもその強度が弱められるという負の
結果を生ずることが知られたのである。
このことから、我々発明者は、従来装置により
注入する空気の圧力を高めて、検査時間を短縮す
る方法には限度があり、満足すべき結果は得られ
ないとの結論に達し、従来方法に代り、且つ満足
のゆく結果を得させる対策を研究したのち、本発
明を得るに至つたものである。
本発明は、上述した、加圧空気を利用して金属
蓋の漏洩個所の有無を検知する方法において、そ
の検出を高速で行い、且つ蓋の変形を来さない方
法の提供を目的とするものであつて、これによれ
ば、中心から周辺に向い、中央板部、カウンター
シンク部、フランジ部及びカーリング部を備え、
該中央板部には開口部を規定するスコア線が刻設
され、さらに該中央板部上面側に引裂き舌片が固
着されている金属蓋を、下部品内に載置し、次い
で該下部品と相対する上部品と、該下部品とで密
閉室を構成するととももに、前記金属蓋を境にし
て該密閉室を前記引裂き舌片が存在する上部密閉
部分と該舌片が存在しない下部密閉部分に区画
し、該上部密閉部分に加圧空気を注入し、該上部
密閉部分に注入した加圧空気により金属蓋の中央
板部が変位し、微小間〓をおいて該中央板部と対
面する下部品の中央壁に部分的に当接後の下部密
閉部分の空気圧の変化を検知することにより金属
蓋の漏洩個所の有無を知る金属蓋の漏洩検査方法
であつて、下部密閉部分を金属蓋中央板部密閉区
と、金属蓋周辺部密閉区とに区分し、それぞれの
密閉区の空気圧の変化を別個に検知することを特
徴とする金属蓋の舌片つき高速漏洩検査方法が得
られる。
本発明方法によれば、金属蓋に固着された舌片
の存在する側の密閉部分に加圧空気を注入して金
属蓋を下方に押圧しても、金属蓋の下面側、即ち
舌片の存在しない側では、該金属蓋と下部品との
間には、その金属蓋を上、下部品で挟持する際に
設けた微小の間〓があるのみであるから、注入さ
れる空気の圧力を高め、そのため蓋の中央板部が
変位することがあつたとしても、その変位は僅少
であり、中央板部は下部品に部分的に当接し(中
央板部にはスコア線や舌片固着部分があり、その
構成過程で浅い凹凸が多数形成され、その一部が
下部品と接するようになる)、それ以上の変位は
起らず、加圧空気の注入を停止すれば容易に原状
に復帰でき、永久変形を来すおそれがないので、
従来方法では適用できなかつたような高い圧力を
もつ空気を注入することができることになり、そ
れだけ検査の高速化が可能になる。
又、本発明方法では上部品と下部品とで金属蓋
を挟持した際に形成される下部密閉部分をさらに
2つの密閉区に区分し、夫々の部分の空気圧の変
化を検知して、蓋の漏洩個所の有無並びにその個
所が蓋の中央板部にあるか周辺部にあるかを知る
のであるが、その下部密閉部分の2つの密閉区
は、具体的にはそれぞれ前記微小間〓と、該間〓
と連通し、検知器に至る管路とで構成されるか
ら、第1図示装置を利用する場合、即ち、金属蓋
と下部品との間に十分な間隔があり、大きな空間
部をもつ場合に比べては勿論のこと、後述する比
較例(第2図)のように比較的せまく構成した下
部密閉部分を何等区分しない場合に比べても、そ
の密閉区の容積は小さくなつており、漏洩孔を通
つて空気が流入した際の気圧変化が速やかに生
じ、この点からも検知の高速化がなされる。
つまり、下部密閉部分を2つの密閉区に分画す
ることは、区分しない場合の密閉部分に比べて、
容積の小さい2つの区画が作られることになるの
で、空気流入量の増加スピードが遅い小さな漏洩
孔からの空気流入であつても、速やかに密閉区内
の圧力が大きく増加して感知可能となり、それだ
け速やかな漏洩孔検出が可能になるのである。
又、2つに区分になかつたものと検知時間を同
一にした場合には、区分して小容積にしたものの
方が、小さな漏洩孔からの僅かな量の空気流入に
よつても感知可能な内圧に高まり得るから、それ
だけ小さな漏洩孔の有無を検出できる、即ち、精
密な検知ができるのである。
そして、金属蓋の中央板部の下面と、下部品の
円板壁の上面との間に、微小間〓を設けることに
より、金属蓋の中央板部に微小の漏洩孔があつた
場合、加圧空気が漏洩孔を通過し迅速に下部密閉
部側に流入するようにしている。もし、金属蓋の
中央板部の下面と、下部品の円板壁の上面とが、
検査開始時から密着状態であると、金属蓋の中央
板部に漏洩孔があつても、加圧空気は漏洩孔から
実質的に密着状態の間〓のない下部密閉部分には
流入されにくく、高速漏洩検査はできないのであ
る。また、加圧空気を受けて金属蓋の中央部分が
変位することにより下部密閉部分の空気圧に変化
を生じ、高性能の圧力測定装置ではこの空気圧の
変化を検知できる。而して、本発明方法によれ
ば、この空気圧の変化は小さくかつほヾ一定であ
り、この変化後の空気圧の変化を検知することに
より漏洩の有無を知るのであるから、0.05ミリ以
下の微細孔からの漏洩による空気圧の変化をも、
高速かつ確実に検知できる。
また、本発明では、上述のように、下部密閉部
分を金属蓋中央板部に対応する密閉区と金属蓋周
辺部(カウンタシンク部、フランジ部、カーリン
グ部を含む)に対応する密閉区とに分けて構成す
るので、夫々別個に空気漏洩の有無を検知するこ
とができ、容易に漏洩個所の存在区域を検出でき
る。
而して、漏洩孔が蓋の中央板部にあるとすれ
ば、その原因は通常、成形機械(特にスコア線の
刻設機械やリベツト成形機械)の不良にあると判
断されるし、又、周辺部にあるときは、原因は機
械よりはむしろ、蓋材の材質不良(特に、ピンホ
ール)にあると判断されるから、不良蓋の排出と
同時に、その不良原因の追求、排除も速やかにな
され得ることになる。
なお、金属蓋を、上部品に設けられ且つ金属蓋
のフランジ部上面に接する弾性材と、下部品に設
けられ且つ蓋の中央板部周縁下面に接する別の弾
性材とによつて、挟持するようにすると、第1図
について説明したような、蓋のカーリング部下面
が下部品に載置された形にはならない。従つて、
加圧空気の圧力を高めたとき、従来の第1図に示
す挟持方法では、内弾性リングと金属蓋フランジ
部との接触圧を、上、下密閉部分の密閉維持のた
めに、該空気圧に応じて高くすると、下部品と接
しているカーリング部が潰され、永久変形するお
それがあるが、上述したような、蓋のカーリング
部が下部品に接しない態様で、蓋を挟持すれば、
カーリング部の圧潰のおそれはなくなる。
なお、特開昭50−126486号公報には、缶蓋に対
して展張可能な封鎖材により封着されている変位
可能部分をもつ缶蓋の漏洩検査方法として、缶蓋
によつて第一と第二との区域に分離できる密閉室
に缶蓋をおき、第一区域内に測定用媒体を射出
し、第二区域内の変化を感知して缶蓋の漏洩を試
験するに際し、缶蓋と変位可能部分との間〓を拡
げて封鎖材を展張した後、一方の区域に加圧ガス
を射出することを特徴とする缶蓋の漏洩試験法が
開示され、これは、加圧ガスでボタン用へこみ
(変位可能部分)の金属リムを缶蓋の開口部の金
属リムに押し付けることによりプラスチゾル封鎖
材による封鎖が有効であるかどうかの試験をじや
ますることがあるという問題と、加圧ガスによつ
て逆にボタン用へこみを吹きとばし封鎖材を引裂
くという問題を解決したものとされている。
しかし、この方法によつては、密閉室を上下2
つの密閉部分に区分するだけであるので、第一区
域(本発明でいう上部密閉部分)に射出された測
定用媒体による第二区域(本発明でいう下部密閉
部分の空気圧の変化を検知し、金属蓋の漏洩孔の
有無を知ることは、出来たとしても、その漏洩孔
の所在が何処か、蓋の中央板部分にあるか、周辺
部分にあるか、の判断がつかない。この場合、漏
洩孔がどこにあろうと、漏洩孔ありと判断された
蓋は不良品として排除されることに変りはない
が、前述のように、漏洩孔がどこにあるかが確認
されれば、それによつて不良蓋をもたらした原因
を速やかに追求、除去することが出来るが、該公
報記載の方法、装置によつては、このような判別
を下すことは不可能である。又、そこでは、下部
密閉部分を分画することも考慮されていないか
ら、これを2つの密閉区に区分することによる、
漏洩孔検出の高速化(既述)も期待できない。
比較例 次に本発明の比較例として、下部密閉部分を分
画しない場合を、第2図によつて説明する。
第2図は、第1図におけると同様、金属蓋を上
部品と下部品とで挾持し、上、下密閉部分を構成
した状態を示す断面図であり、図中、Dは上部
品、Eは下部品であり、共同して一つの密閉室を
構成する。
上部品Dは横壁41、該横壁41の周辺から垂
下する円筒壁42、該横壁41の中央部を貫通し
て上下動可能でかつ上方からスプリング45によ
り、常に弾性的に加圧されているノツクアウト部
品43とからなる。そして該ノツクアウト部品の
下方部分44は、前記円筒壁42に囲まれた空所
46に露出している。又該ノツクアウト部品43
の中央部には、該空所46に開口する貫通孔48
が設けてあり、該貫通孔は加圧空気供給機(図示
せず)に通じている。
この上部品Dは、下部品Eと協力して密閉室を
形成するために、前記円筒壁42の下面49に外
弾性リング50が装着してあり、又金属蓋Cを挾
持するための内弾性リング52を横壁41の下面
51の周縁近く、後述する下部品Eの環状壁60
と相対する位置に装着してある。
下部品Eは円板壁61、該円板壁61の周辺部
分64(これは上部品の垂下円筒壁42と対面す
る部分である)を残して上方に突出する突出部6
3をもつ。該突出部63は、検査される金属蓋の
外径とほゞ等しい外径に形成されていて、該金属
蓋で覆われる部分である。該突出部63は、金属
蓋Cのカウンタシンク部31、フランジ部32、
カーリング部33に対応する位置にある環状壁6
0と、金属蓋の中央板部30に対応する位置にあ
る中央壁65とから形成されている。なお、34
はリペツト、35は中央板部上面側に固着された
引裂き舌片である。中央壁65の上面62は金属
蓋の中央板部の下面とほぼ等しい平面形状に形成
してある。而して、蓋Cを上、下部品で挾持した
とき蓋の中央板部30、カウンタシンク部31、
フランジ部32の各下面と該環状壁60及び中央
壁65との間には、微小な間〓100が形成され
るようにしてある。本例では、該間〓を0.1ミリ
に構成した。
なお、80は、中央壁65の上面に開口し、該
間〓100に連通する貫通孔で、この貫通孔の他
端は、空気圧変化検出器(図示せず)に至る管8
1に連結されるようになつている。
さて、上、下部品ははじめは互に離れているの
で、まず下部品の環状壁60の上に蓋Cのカーリ
ング部33が載るようにして、蓋Cを下部品Eに
載置する。次いで、上、下部品を接近させ、上部
品の内弾性リング52を蓋のフランジ部上面に接
触係合させ、蓋Cをそのリング52と環状壁60
とで挾持する。この際に下部品の環状壁60と接
する蓋のカーリング部33の端面は必ずしも完全
な一平面ではなく、微小の凹凸があるから、該端
面と環状壁60との間に該凹凸による間〓が形成
される。同時に、外弾性リング50が下部品の周
辺部64の上面と接し、一つの密閉室が構成され
る。而してこの密閉室は蓋Cを境にして、引裂き
舌片35の存在する側の上部密閉部分36と、該
舌片の存在しない蓋Cの下面側の、下部密閉部分
37とに分画される。このときの状態が第2図に
示される。
このような状態になつたのち、貫通孔48を通
して加圧空気を上部密閉部分36内に吹込んだ。
この空気圧により、金属蓋の中央板部は下部品に
向つて押されるが、下部品の中央壁65によつて
中央板部に形成されている浅い凹凸部分が受けと
められ、僅少な変位を示すに止まつた。即ち、本
例では約5Kg/cm2の加圧空気を用いたが、その吹
付けを停止したところ、蓋は容易に原状に回復
し、且つ何ら問題とするような変形はみられなか
つた。
而して蓋の下面と下部品との間に存在する空〓
部分、即ち微小間〓は、第1図示の従来態様にお
ける蓋Cと下部品との間に在る空間にくらべ極め
て狭小であり、そして金属蓋の中央板部の変位が
小さく、この変位による下部密閉部分の空気圧の
変化が極めて小さいことから、蓋Cに漏洩個所が
あつてそこから注入された加圧空気が漏れた場
合、それによる下部密閉部分の空気圧の変化の検
知は、従来方法におけるそれよりもはるかに迅速
かつ精度よく行われる。本例において約5Kg/cm2
の加圧空気を用いて行つた実験では、検知枚数は
450枚/分で、この検査速度で検知された最小ピ
ンホールの直径は0.050ミリ(2/1000インチ)
であつた。
この比較例によると、従来方法よりは検査枚数
が大幅に増加する有利さはあるが、検知可能な最
小漏洩孔が未だ大きい点と、単に漏洩孔の有無を
知ることができるだけである点に不満が残る。
実施例 本発明の実施例を第3,4図によつて説明す
る。
第3図は、本発明方法を行なうにあたり、下部
品に金属蓋を載置し、上部品が下部品から離れて
上方にあるところを示す断面図、第4図は上部品
と下部品が接触して金属蓋を挾持しているところ
を示す断面図である。
ここで、上部品Dは第2図のそれと同じである
ので説明を省略する。下部品E′は、円板壁61、
突出部63、周辺部64、流通孔80を備える点
は、第2図における下部品Eと同じであるが、若
干異るところがある。即ち、該突出部63は、金
属蓋Cのカウンタシンク部31、フランジ部3
2、カーリング部33に対応する位置にある環状
壁60と、金属蓋の中央板部のうちの中央部70
に対応する位置にある中央壁65Bと、該中央壁
65Bと前記環状壁60との間に設けられ、蓋の
中央板部周縁下面に接する下弾性リング68挿入
用環状溝67とから形成される。該環状溝67は
図では下向きピードとして示されているところの
中央板部周辺部38に対応する位置にある。中央
壁65Bの上面62は金属蓋の中央部70の面と
ほゞ等しい平面形状に形成してある。
而して、蓋Cを上、下両部品で挾持したとき、
密閉室が上、下密閉部分に分れ、又その下部密閉
部分が、金属蓋中央板部密閉区と金属蓋周辺部密
閉区とに2分され、前者密閉区では中央板部下面
と下部品との間に微小間〓111が存在し、後者
密閉区では、周辺部下面、即ち、カウンターシン
ク部、フランジ部、カーリング部の下面と、下部
品との間に微小間〓112が存在するように形成
されている(後述)。本例では、量産における蓋
の寸法のバラツキを考慮してその微小間〓は0.3
ミリ以下になるように構成した。なお、80は第
2図における同じ貫通孔であるが、こゝではL字
型に形成されている。81は該孔80と中央板部
密閉区の空気圧の変化を検知する検知器(図示せ
ず)とを結ぶ管である。また82は円板壁61の
周辺部分64の上面開口部86で開口し、その他
端は円板壁61の側面に固定されているパイプ8
3(該パイプ83の他端は金属蓋周辺部密閉区の
空気圧の変化を検知する検知器(図示せず)に連
通している)に通じるL字形貫通孔であるが、そ
の上面開口部86は、上部品と下部品とが係合し
たとき、上部品の外弾性リング50よりも内側に
あつて且つ該リング50で閉塞されないような位
置に設けられる。
上部品Dと下部品E′とが近づき(第3図)、や
がて上部品の外弾性リング50が下部品の円板壁
61の周辺部分64の上面と、貫通孔82の上面
開口部86に対しては、該上面開口部86よりも
外側部分で圧接して密閉室を形成するに至る(第
4図)。このとき上部品の内弾性リング52は、
金属蓋のフランジ部32に圧接して、該圧接個所
より中央側の金属蓋の部分と上部品との間に上部
密閉部分36を形成し、同時に、下弾性リング6
8と金属蓋の中央板部周辺部分38とが圧接し
て、該圧接個所よりも中央側の金属蓋の部分と下
部品の中央壁65Bとの間に中央板部密閉区91
を形成し、且つ該圧接個所よりも外側において
は、前記微小間〓112と前記貫通孔82とをむ
すぶ空所46(これは第1図においても、第2図
においてもみられるものであり、本実施例に特有
のもではない)を含む周辺部密閉区92が形成さ
れている。
第4図に示す状態においてノツクアウト部品4
3の貫通孔48を通して加圧空気が、上部密閉部
分36に注入、供給される。本例では5Kg/cm2
加圧空気を注入したが、蓋には何ら永久変形は生
じなかつた。なお、該空気圧により金属蓋は下部
品に向つて押され、それだけ下弾性リング68と
金属蓋の中央板部周縁部38との接触が強めら
れ、密閉区91の密閉はより確実になる。而して
該中央板部に漏洩個所があるときには、加圧空気
は該漏洩個所を通し、該密閉区91内に侵入する
が、該密閉区91の容積は、第2図における下部
密閉部分37よりもさらに小さいので、その侵入
空気量が少なくても、該密閉区内の空気圧がより
速やかに増加し、直ちに、貫通孔80と管81と
より成る通路を経て検知器にその増加を感知させ
ることができる。又、もし漏洩個所が蓋の周辺部
にあるときは、加圧空気は該漏洩個所から間〓1
12を通つて空所46内に流入し、そのための空
気圧の変化は、貫通孔82、管83を経て検知器
に感知される。この空所46の容積は、微小間〓
111の容積よりも大ではあるが、下弾性リング
68を使用せず、該間〓111及び112と該空
間部46とが連絡している場合よりは、漏洩空気
による空気圧の変化は、すみやかに生じる。
本例において、5Kg/cm2の加圧空気を供給して
漏洩個所の検査をしたところ、処理枚数は毎分
450枚であり、この検査速度で中央板部では0.005
ミリ(2/10000インチ)以上の直径の漏洩孔を
もつすべての蓋が検出され、周辺部では0.025ミ
リ(1/1000インチ)以上の直径の漏洩孔をもつ
すべての蓋が検出された。
これは、第1図図示の従来装置による方法にく
らべ、検査速度において、50%増、検知精度にお
いて中央板部で15倍、周辺部で3倍に向上したこ
とを示す。尚、この実施例では下弾性リングで、
金属蓋の中央板部の周辺部分を受けとめてあるの
で、5Kg/cm2という高い空気圧を用いても、蓋の
カーリング部を永久変形させる程に下部品に押し
つけることがなく、カーリング部の形を損じない
ですんだ。
さらに、下部密閉部分を2つの密閉区に分つこ
とで、速やかな漏洩孔の検出を行なうと同時に、
その不良品の発生した原因の所在の究明も速やか
に行なえる利点を有する。
これは上記従来法、比較例の何れにもない有利
な点である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来方法を実施する装置の主要部の、
金属蓋を挾持したときの状態を示す断面図。第2
図は本発明方法に対する比較例を実施する装置の
主要部の金属蓋を挾持した状態を示す断面図。第
3図は本発明方法の実施例を実施する装置の主要
部の金属蓋を挾持する前の状態を示す断面図で、
第4図はその金属蓋を挾持した状態を示す断面
図。 図中、Cは金属蓋(30……中央板部、70…
…その中央部、32……フランジ部、33……カ
ーリング部、35……引裂き舌片)、A,Dは上
部品、B,E,E′は下部品、100,111,1
12は微小間〓、36は上部密閉部分、37は下
部密閉部分、91は中央板部密閉区、92は周辺
部密閉区、52は上弾性材、68は下弾性材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中心から周辺に向かい、中央板部、カウンタ
    ーシンク部、フランジ部及びカーリング部を備
    え、該中央板部には開口部を規定するスコア線が
    刻設され、さらに該中央板部上面側に引裂き舌片
    が固着されている金属板を、下部品内に載置し、 次いで該下部品と相対する上部品と、該下部品
    とで密閉室を構成するとともに、前記金属蓋を境
    にして該密閉室を前記引裂き舌片が存在する上部
    密閉部分と該舌片が存在しない下部密閉部分に区
    画し、 該上部密閉部分に加圧空気を注入し、 該上部密閉部分に注入した加圧空気により金属
    蓋の中央板部が変位し、微少間隔をおいて該中央
    板部と対面する下部品の中央壁に部分的に当接後
    の下部密閉部分の空気圧の変化を検知することに
    より金属蓋の漏洩個所の有無を知る金属蓋の漏洩
    検査方法であつて、 下部密閉部分を金属蓋中央板部密閉区と金属蓋
    周辺部密封区とに区分し、それぞれの密閉区の空
    気圧の変化を別個に検知する ことを特徴とする舌片つき金属蓋の高速漏洩検査
    法。 2 前記第1項記載の方法において、該微少間〓
    は0.3mm以下であることを特徴とする舌片つき金
    属蓋の高速漏洩検査法。
JP56162509A 1981-10-12 1981-10-12 舌片つき金属蓋の高速漏洩検査法 Granted JPS5863830A (ja)

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JP56162509A JPS5863830A (ja) 1981-10-12 1981-10-12 舌片つき金属蓋の高速漏洩検査法
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