JPH034354B2 - - Google Patents

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JPH034354B2
JPH034354B2 JP56031906A JP3190681A JPH034354B2 JP H034354 B2 JPH034354 B2 JP H034354B2 JP 56031906 A JP56031906 A JP 56031906A JP 3190681 A JP3190681 A JP 3190681A JP H034354 B2 JPH034354 B2 JP H034354B2
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ring
arm
piston
cylinder
power wrench
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JP56031906A
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JPS56139883A (en
Inventor
Rihyaruto Hirutojiifueru Kaaru
Myuuraa Yohan
Warutaashaito Kuruto
Haintsu Wagunaa Hooru
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WAGNER MASCHF PAUL HEINZ
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WAGNER MASCHF PAUL HEINZ
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Publication date
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Publication of JPS56139883A publication Critical patent/JPS56139883A/ja
Publication of JPH034354B2 publication Critical patent/JPH034354B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B21/00Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose
    • B25B21/004Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose of the ratchet type
    • B25B21/005Portable power-driven screw or nut setting or loosening tools; Attachments for drilling apparatus serving the same purpose of the ratchet type driven by a radially acting hydraulic or pneumatic piston

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ネジやボルト等を、流体圧を利用し
て締め付ける動力レンチ装置に関する。
〔従来の技術〕
第3図に、ドイツ国公告公報第2746632号に開
示示されている周知の動力レンチ装置を示す。
この動力レンチ装置Aは、支持枠体Bの一方端
部(図中左方端部)にレンチヘツドCを有する第
1のアームDと、ねじ頭の嵌入される孔Eを有
し、上記レンチヘツドCに回転自在に支承された
リングFとを備えている。
上記支持枠体Bの他方端部(図中右方端部)と
上記第1のアームDの先端部との間には、ピスト
ン・シリンダ装置Gが架設されており、また上記
第1のアームDの回転軸と、上記ピストン・シリ
ンダ装置Gの右方端の支軸Hとの間には、第2の
アームIが差し渡されている。
さらに、上記第1のアームDに設けられた爪部
材Jと、上記リングFの外周に設けられた鋸歯K
とによつてラチエツト機構Lが構成されており、
このラチエツト機構Lは、上記第1のアームDが
図中反時計回り方向に揺動したときのみ、上記ア
ームDと共にリングFを図中反時計回り方向に回
動させる。
いま、リングFにボルトを装着するとともに、
ワークに固定されているボルトM等の固定点に上
記支持枠体Bを係止させ、こののち上記ピスト
ン・シリンダ装置Gを伸張、縮退させて上記第1
のアームDを揺動させることにより、ボルトの締
め付け作業が行なわれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、図からも明らかなように、上記動力
レンチ装置Aのピストン・シリンダ装置Gは、そ
の軸線が、リングFの回転中心とピストン・シリ
ンダ装置Gの支軸Hとを結ぶ第2のアームIの軸
線に対し、極く小さな鋭角を成すようにして設置
されている。
この結果、上記ピストン・シリンダ装置Gが伸
張動作することにより該装置Gの軸線方向に沿つ
て生じる力Oは、図に明示するように、そのほと
んどが、第2のアームIをその長手方向に引つ張
る力Pとして作用し、実際に第2のアームIを揺
動させる力Qは、極く小さなものとなつてしま
う。
このため、上記リングFを、確実にボルトを締
めるために必要な所望のトルクで回動させるに
は、上述した力のロスを補うべく、出力の大きい
ピストン・シリンダ装置を用いねばならず、この
結果、必然的にピストン・シリンダ装置が大型と
なり、もつて動力レンチ装置の大型化および重量
の増大を招いていた。
一方、図示する如く、上記ラチエツト機構Lを
構成する爪部材Jは、第1のアームDに突出して
設けられた支軸Nに揺動自在に支承されており、
この支軸Nは、第1のアームDが揺動した際、そ
の動作を、爪部材Jを介してリングFに伝達する
働きもする。
いま、第1のアームDが図中反時計回り方向に
揺動されると、支軸Nには、第1のアームDと爪
部材Jとによつて、捩りや曲げ、さらには剪断方
向の大きな力が加えられる。
このような、多様かつ大きな外力に耐えるに
は、支軸Nの太さ(外径)を大きくする必要があ
り、また上記支軸Nを支持する第1のアームDに
おいても、上記支軸Nに加わる外力に耐えて該支
軸Nを強固に支持するために、十分な厚さ(肉
厚)を必要とする。
この結果、必然的にラチエツト機構が大型なも
のとなり、もつて動力レンチ装置の大型化および
重量の増大を招いていた。
本発明は、上述した如き実状に鑑みて、従来の
動力レンチ装置と比較して、小型かつ軽量な動力
レンチ装置を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、一端にレンチヘツドの形成された
第1のアームと、ねじ頭に嵌合する孔を備えると
ともに該孔の軸線を中心として前記レンチヘツド
に回転自在に支承されたリングと、前記リングの
回転軸線を中心軸として前記レンチヘツドに揺動
自在に支承された第2のアームと、前記第1のア
ームと前記リングとの間に介装され前記第1のア
ームが特定の一方方向に揺動したときのみ前記第
1のアームの移動に追従させて前記リングを回動
させるラチエツト機構と、前記第1のアームと第
2のアームとの間に介装され前記第1のアームを
前記第2のアームに対して揺動させるピストン・
シリンダ機構とによつて動力レンチ装置を構成す
るとともに、この動力レンチ装置が初期状態にあ
るとき、前記第2のアームに対する前記第1のア
ームの揺動中心と、前記第1のアームに対する前
記ピストン・シリンダ機構の作用点と、前記第2
のアームに対する前記ピストン・シリンダ機構の
作用点とを結ぶ線分が、ほぼ正三角形を成すよう
に、前記ピストン・シリンダ機構を設置すること
によつて上記目的を達成した。
また、本発明では、レンチヘツド10と、前記
レンチヘツド10に回転自在に支承され外周部に
外歯13を有するリング10と、前記レンチヘツ
ド10内に支承され前記リング12の外歯13と
噛み合う歯付セグメント41と、前記レンチヘツ
ド10に形成され前記リング12の外歯13に臨
む収容凹部と、前記収容凹部51内に移動可能に
収容され前記歯付セグメント41に第1の連結部
を介して連結されるとともに該収容凹部51の底
部に第2の連結部を介して連結される加圧ロツド
46とを備え、前記リング12が一方方向に回転
した際に、前記歯付セグメント41を前記リング
12の外歯13上で滑動させる一方、前記リング
12が反対方向に回転した際に、前記歯付セグメ
ント41を前記リング12の外歯13と噛合させ
るトグルレバー機構を構成することによつて上記
目的を達成した。
〔作用〕
上記第1の構成によれば、動力レンチ装置が初
期状態にあるとき、ピストン・シリンダ機構の軸
線と、第1のアームの軸線および第2のアーム軸
線とが、ほぼ60度前後の大きな角度を成すので、
前記ピストン・シリンダ機構の出力が、ほとんど
上記両アームを揺動させる力として作用する。こ
のため、ピストン・シリンダ機構としては、必要
最小限の能力を持つた小型の装置を使用すればよ
いので、小型かつ軽量な動力レンチ装置を得るこ
とができる。
また、上記第2の構成によれば、第1のアーム
を揺動させてリングを回動させる際、トグルレバ
ー機構によつてアームの揺動がリングに伝達され
るので、ラチエツト機構の各構成要素には、ほと
んど圧縮力しか作用しない。このため、ラチエツ
ト機構の各構成要素は、上記圧縮力にのみ耐え得
ればよいので可及的に小さく形成することがで
き、よつてラチエツト機構を小さく纏められるの
で、小型かつ軽量な動力レンチ装置を得ることが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な構成を、一実施例を示
す図面に基づいて詳細に説明する。
第1図に示す動力レンチ装置は、ほぼ円形を呈
する収容部11の形成されたレンチヘツド10を
有し、収容部11内には、リング12が回転可能
に収容配置されている。
前記リング12の円筒形状を呈する外周面に
は、第2図に示すように、その中央部分に外歯1
3が形成されており、この外歯13は第1図に示
すように、上記中央部分の全周に亘つて形成され
ている。
またリング12には、第2図に示すように、外
歯13の左右両側方に円筒形の支承面14,15
が形成されている。
さらに、リング12の中央部には、第1図およ
び第2図に示すように、上記リング12の回転中
心を軸とした6角形の孔16が形成されている。
この孔16は、例えばボルトのねじ頭に嵌合され
るものであり、6角形に限定されるものではない
ことは勿論である。
前記リング12は、その外周部のほとんどを、
レンチヘツド10に囲繞されており、レンチヘツ
ド10の内側には、前記リング12の外歯13を
収容する環状溝17が設けられている。
この環状溝17の両側に設けられた面部11
が、前記リング12の支承面14,15と対向設
置されることによつて、レンチヘツド10に対す
るリング12の中心位置が設定されている。
前記レンチヘツド10は、第1のアーム18の
一端部(第1図中左下端部)に設けられており、
この第1のアーム18には、ピストン・シリンダ
機構20を構成するシリンダ19と、ラチエツト
機構21とが配設されている。
上記第1のアーム18におけるレンチヘツド1
0は、第2のアーム23の先端を構成する支承リ
ング22に囲繞されており、また前記第2のアー
ム23は、前記第1のアーム18のレンチヘツド
10に、前記リング12の回転軸を中心軸として
回動自在に支承されている。
上記支承リング22の横断面は、第2図で示す
ように略U字形を呈しており、該支承リング22
の脚部の各側面は、前記リング12の支承面1
4,15と摺動当接している。
また、レンチヘツド10を囲繞している前記支
承リング22には、第1のアーム18が貫通する
開口部が形成されている。
なお、第1図に示すように、第2のアーム23
は、レンチヘツド10またはリング12に対しほ
ぼ接線方向に延びるプレートによつて構成されて
おり、横プレート部24と共に全体として略U字
形構造体を形成している。また第1図に示すよう
に、第1のアーム18は第2のアーム23を構成
する一対の横プレート部24の間から突出してい
る。
一方、第1図に示すように、上記シリンダ19
にはピストン・シリンダ機構20を構成するピス
トン25が移動自在に収容されており、このピス
トン25とシリンダ19の内壁との間は、密封体
26により密接されている。
ピストン25の背面には所定の大きさの鋼製ボ
ール28と嵌合するカツプ形くぼみ部27が設け
られ、またピストン25と協働するるピストンロ
ツド29の右端部には、前記ボール28と嵌合す
るカツプ形くぼみ部30が設けられ、ピストンロ
ツド29の右端部とピストン25とはボール28
を介し圧接している。従つてボール28とカツプ
形くぼみ部27,30とは押圧された継手を形成
している。
また、ピストンロツド29の左端部にも同様な
継手が形成されている。この場合、ボール31は
ピストンロツド29の左端部に設けられたカツプ
形くぼみ部32と第2のアーム23に設けられた
カツプ形くぼみ部33との間に嵌合している。こ
こで、上記ピストンロツド29は、その両端部を
ボール28,31を介してピストン25の背部と
第2のアーム23とにそれぞれ連結されているの
で、シリンダ19が第1のアーム18に固定され
ていても、ピストン25の位置に応じてピストン
ロツド29の角度が自在に調整されるので、ピス
トン・シリンダ機構20の動きを妨げることがな
い。
なお、上述したように、連結構造としてボール
28,31を使用すると、ボールの場合加圧当初
の変形により対応する部材が完全に面で当接する
ので、伝達すべき荷重の分散が、例えば円筒形ボ
ルトを使用する従来の連結部の場合に比べ向上
し、さらに各方向に対する適合性が完全で、せん
断作用が生じないので、動力を伝達する部材に対
する適合性も良く、また通常の連結構造のものよ
り連結部分の寸法を驚くほど大巾に小さくでき
る。また、結合構造としてボールを使用すること
により、連結部の強度を向上させることができ
る。
前記ピストンロツド29は、ピストン25に設
けられた円筒状のジヤケツト34により囲繞され
ている。このジヤケツト34は、ピストン25の
下縁に固設され、前記ピストンロツド29におけ
るほぼ全域の外周面を離隔囲繞している。
一方、ピストン・シリンダ機構20を構成する
シリンダ19内は、ブシユ35により密封されて
おり、さらにブシユ35に設けられた密封体36
が前記ジヤケツト34の外周面に密接することに
より上記シリンダ19内が密封されている。
ここで、上記ピストン・シリンダ機構20で
は、シリンダ19がレンチヘツド10に設けら
れ、かつ第2のアーム23に枢支されるピストン
ロツド29が、ピストン25の背面でも枢支され
ているので、動力レンチ装置の寸法はかなり小さ
く構成されている。
さらに、ピストン・シリンダ機構20のピスト
ン25は、軸方向の長さが比較的短く、しかもシ
リンダ内で旋回可能なピストンロツド29に枢支
されている。すなわち、ピストンロツド29の枢
支点が、シリンダ19内のピストン25、特にピ
ストン25基部の厚み部分に配置されるので、ピ
ストン・シリンダ機構20全体の寸法が短くな
り、このため動力レンチ装置を小形にすることが
出来る。
一方、前記第1のアーム18および第2のアー
ム23が別々に離れて旋回することを防止するた
め、ジヤケツト34と第2のアーム23とは、バ
ネ(図示せず)を介し互いに連結されている。
一方、上述したピストン・シリンダ機構20
は、シリンダ19内に供給される流体の圧力によ
りピストン25を往復運動させる、いわゆる複動
シリンダであり、このため、シリンダ19内に
は、ピストン25の上死点側に流体を供給する第
1の連通ライン37と、ピストン25の下死点側
に流体を供給する第2の連通ライン38とが連通
している。
上述した連通ラインのうち、第1の連通ライン
37を介して流体がシリンダ19内に供給され、
ピストン25が図面の左側方向へ加圧され移動す
る場合、第2の連通ライン38は流体が排出され
る帰りラインとして使用され、また逆に第2の連
通ライン38を介して流体がシリンダ19内に供
給され、ピストン25が図面の右側方向へ加圧さ
れて移動する場合は第1の連通ライン37は流体
の帰りラインとして使用される。なお、なお、第
1および第2の各ライン37,38の終端部は図
示を省略している。
ここで、上記ピストン・シリンダ機構20で
は、ピストン25の径よりも径が小さい円筒形の
ジヤケツト34がピストンロツド29を囲繞して
いるので、背部のシリンダチヤンバの容積は比較
的小さく、背部ピストン面もまた小さく形成され
ている。このため、小量の流体によりピストン2
5が復帰位置へ移動され、この帰り行程は動作行
程より小量の流体で迅速に行うことが出来る。
第1の連通ライン37から供給される流体によ
りシリンダ19内に圧力が導入されると、ピスト
ン25は第1のアーム18に対して外側(第1図
の左側)へと移動する。従つて第2のアーム23
がワークに取り付けられた、固定点としてのボル
ト等(図示せず)に当接されて固定されている場
合、反作用によつて第1のアーム18は、リング
12の回転中心点を中心として図中時計廻り方向
に揺動する。このとき、ピストン・シリンダ機構
20の動作力は、第1のアーム18におけるシリ
ンダ19の底壁の中心点40に作用する。
ここで、第1図に示すように、この動力レンチ
装置では、リング12の回転中心から上記中心点
40までの距離と、リング12の回転中心から上
記ボール31までの距離とが、ほぼ等しく設定さ
れている。
また、上記動力レンチ装置では、該装置が第1
図に示す初期状態にあるとき、すなわち、ピスト
ン・シリンダ機構20が縮退しており、上記第1
のアーム18が、その揺動範囲において上記第2
のアームに最も近接した状態にあるとき、第1の
アームに対する第2のアームの揺動中心(リング
12の回転中心)と、第1のアームに対するピス
トン・シリンダ機構20の作用点(中心点40)
と、第2のアームに対するピストン・シリンダ機
構20の作用点(ボール31)とをそれぞれ結ん
だ線分が、ほぼ正三角形状を呈している。
このため、ピストン・シリンダ機構20の軸線
と、第1のアーム18の軸線および第2のアーム
23の軸線とが、ほぼ60度前後の大きな角度を成
すこととなり、ピストン・シリンダ機構20の出
力が上記両アーム18,23に効率よく伝達され
る。すなわち、上記動力レンチ装置では、初期状
態から第1のアーム18を揺動させ始めるときに
リング12が大きな力で回転されるので、ワーク
への締め付けがほぼ完了したボルトを、最終的に
締め付けるような場合でも、上記ボルトを大きな
力で締め付けることができる。
レンチヘツド10が旋回する際、言い換えれば
第1のアーム18が揺動する際には、第1のアー
ム18内に内蔵されているラチエツト機構21
は、上記アーム18が一方向(第1図中時計回り
方向)に旋回する場合はリング12を上記アーム
18と共に旋回させ、また上記アーム18が反時
計回り方向に旋回する場合は自在に(リング12
を上記アーム18とともに旋回させることなく)
戻ることができる。
この、ラチエツト機構21はレンチヘツド10
の空胴部42内に内蔵される歯付セグメント41
を具備しており、このセグメント41は、第1図
に示す如くリング12の外歯13の外周に沿つて
形成された底面部を有し、この底面部には上記リ
ング12の外歯13と噛み合う複数個の歯部が突
出形成されている。
また、歯付セグメント41には、その背部の傾
斜肩部に、ボール44と嵌合するカツプ形のくぼ
み部43が形成されており、ボール44は同時に
歯付セグメント41を加圧する加圧ロツド46の
一端部(第1図中下端部)に形成されるカツプ形
のくぼみ部45とも嵌合している。上記くぼみ部
43、ボール44、およびくぼみ部45によつ
て、第1の連結部が構成されている。
ロツド46の他端部(上端部)には、カツプ形
くぼみ部48が形成され、このくぼみ部48と、
後述するプラグ50に形成されたカツプ形のくぼ
み部49との間にボール47を嵌合することによ
り、加圧ロツド46とプラグ50とが互いに連結
されており、上記ボール47、およびくぼみ部4
8,49によつて、第2の連結部が構成されてい
る。
上記加圧ロツド46は、第1のアーム18に形
成された収容凹部51内に収容されており、さら
に上記加圧ロツド46は、その軸線を上記リング
12の接線方向に沿わせるようにして配設されて
いる。
収容凹部51は、レンチヘツド10の空胴部4
2、言い換えればリング12の外歯13に臨んで
開口しており、また収容凹部51の底部はプラグ
50により密封されている。なお、上記プラグ5
0は前記第1のアーム18に螺着しており、中心
軸方向の位置を調節することができる。
前記収容凹部51の中心軸の延長線は、リング
12の外歯13の成す円と交わり、しかも前記外
歯13の成す円の半径に対し、その中点よりも幾
分外側で直交している。
また、前記収容凹部51の直径は、加圧ロツド
46が該凹部51内で往復動および径方向への移
動ができるように決められている 上記加圧ロツド46が、収容凹部51内で移動
すると、歯付セグメント41はリング12に対し
て近接離反し、上記歯付セグメント41の歯部
が、リング12の外歯13と係合離脱する。
いま、第1のアーム18が第1図中の時計回り
方向に揺動すると、上記歯付セグメント41は、
ボール47,加圧ロツド,およびボール44を介
して押圧され、上記歯付セグメント41の歯部が
リング12の外歯13と噛み合わされる。すなわ
ち、第1のアーム18が時計方向に旋回した場
合、上記歯付セグメント41、ボール44、加圧
ロツド46およびボール47は、いわゆるトグル
レバー機構として機能する。
この結果、第1のアーム18を時計回り方向に
揺動させると、リング12は上記ラチエツト機構
21を介して第1のアーム18と共に時計回り方
向へ旋回される。
ここで、第1のアーム18を時計回り方向に揺
動させた際、上記加圧ロツド46には、第1のア
ーム18の揺動を、歯付セグメント41を介して
リング12に伝達するべく大きな圧縮力が加わる
ものの、捩りや曲げ、あるいは剪断等の多様な力
はほとんど加わることがない。このため、上記加
圧ロツド46は、単純な圧縮力に耐え得れば良い
ので、その外径寸法が可及的に小さく形成されて
いる。また、上記加圧ロツド46を押圧するプラ
グ50や、上記加圧ロツド46に押圧される歯付
セグメント41も、同様の理由から可及的に小さ
く形成することができるので、上記ラチエツト機
構21は小さく纏められ、もつて動力レンチ装置
の小形化が図られている。
また、第1のアーム18の揺動動作は、上記歯
付セグメント41からリング12へ伝達されるの
であるが、上記歯付セグメント41とリング12
とは、それぞれ複数個の歯部と複数個の外歯13
とを介して噛み合つているので、一つ一つの歯部
および外歯13に加わる力はさほど大きくはな
い。このため、一つ一つの外歯13は小さくて済
むので、外歯13を含めたリング12の外径を可
及的に小さく形成することができ、これによつて
も動力レンチ装置の小形化が図られている。
一方、第1のアーム18が反時計回り方向に揺
動すると、上記歯付セグメント41には何ら押圧
力が加わらず、よつて歯付セグメント41の歯部
とリング12の外歯13とは噛み合わず、セグメ
ント41は外歯13上を自在に滑動移動して初期
位置に戻される。
すなわち、第1のアーム18を時計回り方向に
揺動させると、リング12が上記アーム18とと
もに反時計回り方向へ旋回させられることなく、
上記第1のアーム18のみが初期位置に戻ること
となる。
また、上述した動力レンチ装置では、第1のギ
ヤ55をレンチヘツド10に配置し、リング12
の外歯13と噛み合わせている。この第1のギヤ
55はレンチヘツド10に支承され、かつ第2の
ギヤ56と噛み合わされる。この第2のギヤ56
もまたレンチヘツド10に支承されている。この
第2のギヤ56の中央部には四角穴57が設けら
れており、この四角穴57に工具を挿入し、上記
第2のギヤ56を手動により回動させることによ
つて、上記第1のギヤ55を介して上記リング1
2を独立して旋回させることもできる。このた
め、ピストン・シリンダ機構20により実際にネ
ジの最終締付作業を行なう前に、小さな力でネジ
を予め締め付けておくことができる。この結果、
ピストン・シリンダ機構20の往復動作回数をな
るべく少なく、かつ小さな力でネジを回すことが
可能となる。
〔発明の効果〕
以上、詳述した如く、本発明に関する動力レン
チ装置では、該動力レンチ装置が初期状態にある
とき、第2のアームに対する第1のアームの揺動
中心と、第1のアームに対するピストン・シリン
ダ機構の作用点と、第2のアームに対するピスト
ン・シリンダ機構の作用点とを結ぶ線分が、ほぼ
正三角形を成すように、前記ピストン・シリンダ
機構を設置したので、ピストン・シリンダ機構の
軸線と、第1のアームの軸線および第2のアーム
の軸線とが、ほぼ60度前後の大きさ角度を成すこ
ととなる。このため、前記ピストン・シリンダ機
構の出力は、そのほとんどが上記両アームを揺動
させる力として作用するので、ピストン・シリン
ダ機構としては、必要最小限の能力を持つた小型
の装置を使用することができる。かくして、本発
明によれば、小型かつ軽量な動力レンチ装置を得
ることができる。
上記第2の構成によれば、第1のアームを揺動
させてリングを回動させる際、トグルレバー機構
によつてアームの揺動がリングに伝達されるの
で、ラチエツト機構の各構成要素には、ほとんど
圧縮力しか作用しない。このため、ラチエツト機
構の各構成要素は、上記圧縮力にのみ耐え得れば
よいので、可及的に小さく形成することができ
る。かくして、本発明によれば、ラチエツト機構
を小さく纏められ、もつて小型かつ軽量な動力レ
ンチ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による動力レンチ装置の縦断面
図、第2図は第1図の―線断面図であり、第
3図は従来の動力レンチ装置を示す断面側面図で
ある。 10…レンチヘツド、11…収容部、12…リ
ング、13…外歯、14,15…支承面、16…
溝、17…溝、18…第1のアーム、19…シリ
ンダ、20…ピストン・シリンダ機構、21…ラ
チエツト機構、22…リング部、23…第2のア
ーム、24…プレート部、25…ピストン、26
…密封体、27…くぼみ部、28…ボール、29
…ピストンロツド、30…くぼみ部、31…ボー
ル、32,33…くぼみ部、34…ジヤケツト、
35…ブシユ、36…密封体、37,38…連通
ライン、40…中心点、41…歯付セグメント、
42…空胴部、43,45,48,49…カツプ
状くぼみ部、44,47…ボール、46…加圧ロ
ツド、50…プラグ、51…収容凹部、55,5
6…ギヤ、27…四角穴。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一端にレンチヘツド10の形成された第1の
    アーム18と、 ねじ頭に嵌合する孔16を備え、かつ該孔16
    の軸線を中心として前記レンチヘツド10に回転
    自在に支承されたリング12と、 前記リング12の回転軸線を中心軸として前記
    レンチヘツド10に揺動自在に支承された第2の
    アーム23と、 前記第1のアーム18と前記リング12との間
    に介装され、前記第1のアーム18が特定の一方
    方向に揺動したときのみ、前記第1のアーム18
    の移動に追従させて前記リング12を回動させる
    ラチエツト機構21と、 前記第1のアーム18と第2のアーム23との
    間に介装され、前記第1のアーム18を前記第2
    のアーム23に対して揺動させるピストン・シリ
    ンダ機構20とを備えた動力レンチ装置であつ
    て、 前記装置が初期状態にあるとき、前記第2のア
    ーム23に対する前記第1のアーム18の揺動中
    心と、前記第1のアーム18に対する前記ピスト
    ン・シリンダ機構20の作用点と、前記第2のア
    ーム23に対する前記ピストン・シリンダ機構2
    0の作用点とを結ぶ線分が、ほぼ正三角形を成す
    ように、前記ピストン・シリンダ機構20を設置
    したことを特徴とする動力レンチ装置。 2 前記ピストン・シリンダ機構20は、第1の
    アーム18に形成されたシリンダ19と、該シリ
    ンダ19内に嵌挿されたピストン25と、一端が
    該ピストン25の背面に枢支されるとともに他端
    が前記第2のアーム23に枢支されるピストンロ
    ツド29とを備えて成ることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の動力レンチ装置。 3 前記ピストン25には、前記ピストンロツド
    29における大半部の外周面を離隔囲繞するとと
    もに、前記シリンダ19の密封された開口部を通
    つて前記シリンダ19から突出するジヤケツト3
    4が形成されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第2項記載の動力レンチ装置。 4 前記シリンダ19は、前記ピストン25の上
    死点側に連通する第1の連通ライン37と、前記
    ピストン25の下死点側に連通する第2の連通ラ
    イン38とを有する複動シリンダであり、前記両
    連通ライン37,38は、前記ピストン25を往
    復運動させる際、加圧ラインおよび帰りラインと
    して、交互に使用されることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の
    動力レンチ装置。 5 前記ピストンロツド29は、少なくとも一端
    部にカツプ状くぼみ部を有し、該カツプ状くぼみ
    部と、前記ピストン25の背面あるいは前記第2
    のアーム23に形成されたくぼみ部とによつて、
    ボールを支承していることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項または第3項に記載の動力レンチ装
    置。 6 前記ピストンロツド29の両端部は、前記ピ
    ストン25が前記シリンダ19内において特定の
    位置に占位した際、それぞれ前記レンチヘツド1
    0の中心から等距離に位置することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに
    記載の動力レンチ装置。 7 前記リング12の外周部に外歯13を形成す
    るとともに、この外歯13と噛合し、前記ピスト
    ン・シリンダ機構20の作動とは独立して前記リ
    ング12を一方向に回転させるギヤ55,56を
    前記レンチヘツド10に設けたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに
    記載の動力レンチ装置。 8 レンチヘツド10と、 前記レンチヘツド10に回転自在に支承され、
    かつ外周部に外歯13を有するリング12と、 前記レンチヘツド10内に支承され、かつ前記
    リング12の外歯13とを噛み合う歯付セグメン
    ト41と、 前記レンチヘツド10に形成され、前記リング
    12の外歯13に臨む収容凹部と、 前記収容凹部51内に移動可能に収容され、か
    つ前記歯付セグメント41に第1の連結部を介し
    て連結されるとともに、該収容凹部51の底部に
    第2の連結部を介して連結される加圧ロツド46
    とを備え、 前記リング12が一方方向に回転した際に、前
    記歯付セグメント41を前記リング12の外歯1
    3上で滑動させる一方、前記リング12が反対方
    向に回転した際に、前記歯付セグメント41を前
    記リング12の外歯13と噛合させるトグルレバ
    ー機構を構成して成ることを特徴とする動力レン
    チ装置。 9 前記収容凹部51の中心軸の延長線が、該延
    長線と直交して伸びる前記リング12の半径と、
    該半径における中心付近の一点で交わることを特
    徴とする特許請求の範囲第8項記載の動力レンチ
    装置。 10 前記収容凹部51の中心軸の延長線が、該
    延長線と直交して伸びる前記リング12の半径
    と、該半径における前記リング12の中心から2/
    3の一点で交わることを特徴とする特許請求の範
    囲第8項記載の動力レンチ装置。 11 前記第1の連結部および第2の連結部の少
    なくとも一方は、前記加圧ロツド46の端部に形
    成されたカツプ状くぼみ部と、前記歯付セグメン
    ト41あるいは収容凹部51の底部に形成された
    カツプ状くぼみ部と、前記両カツプ状くぼみ部の
    間に嵌挿されたボールとから構成されることを特
    徴とする特許請求の範囲第8項記載の動力レンチ
    装置。 12 前記歯付セグメント41は、前記リング1
    2の外歯13の外周に沿つて形成され、かつ前記
    リング12の外歯13と好適に噛み合う複数個の
    歯部が突出形成された底辺部を有することを特徴
    とする特許請求の範囲第8項記載の動力レンチ装
    置。 13 前記収容凹部51の底部は、前記第1のア
    ーム18に螺着し、前記収容凹部51の中心軸線
    に沿つて進退自在に設けられたプラグ50により
    構成されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第8項記載の動力レンチ装置。
JP3190681A 1980-03-05 1981-03-05 Power wrench device Granted JPS56139883A (en)

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DE19803008381 DE3008381A1 (de) 1980-03-05 1980-03-05 Drehwerkzeug

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JPS56139883A JPS56139883A (en) 1981-10-31
JPH034354B2 true JPH034354B2 (ja) 1991-01-22

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AT (1) ATE4095T1 (ja)
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EP0035165A1 (de) 1981-09-09
JPS56139883A (en) 1981-10-31
EP0035165B1 (de) 1983-07-13
DE3160578D1 (en) 1983-08-18
DE3008381A1 (de) 1981-09-10

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