JPH0343010Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は枚葉輪転印刷機においてチエーンの走
行により咥え爪装置で枚葉紙を咥えて搬送しかつ
咥え爪装置と相手側咥え爪装置との間で枚葉紙の
咥え替えを行なう枚葉紙搬送装置に関するもので
ある。

〔従来技術〕

枚葉輪転印刷機の各印刷ユニツト間や排紙部に
はチエーン式の枚葉紙搬送装置が設けられてお
り、印刷された枚葉紙は、搬送装置の咥え爪装置
に咥えられて搬送されるとともに、この咥え爪装
置と相手側の咥え爪装置との間で枚葉紙の咥え替
えが行なわれる。

第１図は圧胴の下流側に設けた従来のチエーン
式枚葉紙搬送装置の始端部近傍を示す概要側面図
であつて、圧胴１の外周切欠き内には咥え爪２と
爪台３とからなる複数個の咥え爪装置４（以下咥
え爪装置をすべて爪と略称する）が軸方向に並設
されており、図ではこの爪４に枚葉紙５（以下枚
葉紙をすべて紙と略称する）が咥えられて胴周面
に巻付けられているところを示している。圧胴１
の斜め下方には、これとほぼ同径の紙取胴６が周
面を圧胴１の周面に対接させて配設されており、
その両端軸には左右一対のスプロケツト７が固定
されている。各スプロケツト７と図示しない左右
一対のスプロケツトとの間にはチエーン８が張架
されており、左右のチエーン８間には、爪軸９と
爪台軸１０とを１組とする複数組の爪竿が一定間
隔で配設されており、各爪軸９と爪台軸１０とに
は、複数個の咥え爪１１と爪台１２とが互いに対
応して並設されていて、各咥え爪１１と爪台１２
とで爪１３が構成されている。なお、爪４と爪１
３とは軸方向へ位相を違えて配設されており、ま
た紙取胴６の外周部には爪１３を係入させる切欠
きが全長にわたつて設けられている。そして、圧
胴１とスプロケツト７とが図に矢印で示す方向に
回転すると、爪４と爪１３とが円周方向へ同位相
でかつ軸方向へは位相を違えて対応し、図示しな
いカム機構で開閉するので、紙５が爪４から爪１
３に咥え替えられる。爪１３が咥えた紙５はスプ
ロケツト７の回転とともに紙取胴６の周面に巻付
けられ、さらにスプロケツト７が回転を続けるこ
とによりチエーン８で搬送される。

しかしながら、前記爪４と爪１３との間の咥え
替え時には、スプロケツト７が高速で回転するこ
とによりその遠心力で爪１３が外周方向へ投げ出
されるような状態になり、また爪４が開くときに
カムの山部で爪軸９が外周方向へ押し出されるこ
とにより、爪４が正規の位置つりも外周側へ寄つ
た位置で咥え替えを行なうことになり、紙５の咥
え深さが変化して印刷見当のばらつきが発生する
ことがあるばかりでなく、はなはだしいときには
紙５を咥えずに紙落しが発生するという欠点があ
つた。

そこで従来この欠点を除去するための各種の提
案がなされており、第２図はその一例を示す要部
の側面図であつて、図において第１図と同符号を
付す爪１３は、リンク１４を介してチエーン８に
一定間隔で配設されており、リンク１４にはころ
１５が枢着されている。また、図示しない紙取胴
の両端部には、ころ１５を係合させるＶ字状の溝
１６ａを備えたガイドプレート１６が固定されて
おり、さらにガイドプレート１６には、図示しな
い駆動機構により図に実線で示すころ１５との係
合位置と鎖線で示す非係合位置との間を所定のタ
イミングで揺動するフツク１７が枢着されてい
る。そしてチエーン８が図に矢印で示す方向に回
転して爪１３が第１図に示すように圧胴１の爪４
と対応すると、紙取胴６とともに回転しているガ
イドプレート１６の溝１６ａにころ１５が係合す
るとともに、駆動装置でフツク１７が回動してこ
ろ１５と係合する。このようにしてころ１５が溝
１６ａとフツク１７とで挾持された状態で爪１３
の開閉が行なわれるので、爪１３が紙５の咥えに
際して紙取胴６の半径方向へ移動することがな
く、正規の位置で紙５を咥える。

しかしながら、このような従来の装置において
は、フツク１７が実線位置へ回動してころ１５と
係合するときには、第１図において明らかなよう
にチエーン８が直線状に走行して進入してくるの
で、フツク１７ところ１５とが干渉する。したが
つて、干渉しないようにするためには、フツク１
７ところ１５との間に図に符号ｔで示すすき間を
設けなければならないので、このすき間ｔの分だ
け爪１３が移動し、高精度な紙の咥え位置を確保
することができない。また、図示しないフツク１
７を所定のタイミングで回動させるためには、複
雑な構造の駆動機構を必要とし、装置全体を簡単
でコンパクトに構成できないという欠点がある。
さらに、例示しない従来の装置はいずれも構造が
複雑で高精度な爪位置の規制が期待できないとう
欠点があつた。また、爪竿の両端を円周方向定位
置に規制する装置も提案されているが、爪竿のた
わみを規制することができず紙の幅方向に咥え位
置のばらつきが発生していた。

〔考案の概要〕

本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、枚葉紙咥え替え部のスプロケツトと同心円弧
状の内周カム面を有するカムをこのスプロケツト
と同軸上の中央部に回動と軸方向への移動とを規
制して遊装し、スプロケツトに張架されて走行す
る左右のチエーン間に支架された複数個の各爪竿
の中央部にカムに対応する支持部材を固定して、
この支持部材に枢着したころをチエーンの走行と
ともにカムの内周カム面に添接させて回動させる
ように構成することにより、紙の咥え替え時と円
弧状軌跡での搬送時における咥え爪装置の移動を
規制して、高精度な紙咥え位置を確保することに
よる印刷見当精度の向上を計つた印刷機の枚葉紙
搬送装置を提供するものである。以下、本考案の
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

〔実施例〕

第３図ないし第７図は本考案に係る枚葉紙搬送
装置を２色刷枚葉輪転印刷機の印刷ユニツト間に
実施した例を示し、第３図はこれを実施した印刷
機の概要側面図、第４図は搬送始端部側スプロケ
ツト端部近傍の断面図、第５図は搬送始端部側ス
プロケツト軸の中央部近傍の断面図、第６図は第
３図のＡ視拡大平面図、第７図は第５図のBB断
面図である。図において、印刷機２１は給紙装置
２２と、印刷ユニツト２３，２４と、排紙装置２
５とを備えており、給紙装置２２には、紙２６を
積載し給紙による紙２６の減量とともに自動的に
上昇する紙積台２７が設けられている。また、各
印刷ユニツト２３，２４には、周面に刷版が装着
された販胴２８と、図示しないインキ装置と給水
装置とで刷版面に形成された画像を周面のブラン
ケツトに転写させるゴム胴２９と、このゴム胴２
９との間を通る紙２６に印圧を加えてこれにゴム
胴２９の画像を転写させる圧胴３０とが互いの周
面を対接させて設けられている。そして各圧胴３
０の外周部には、全長にわたる切欠き３１が設け
られていて、この切欠き３１内の回動自在に軸架
された爪軸３３には、複数個の咥え爪３４が並設
されており、図示しないカム機構で爪軸３３を往
復回動させることにより、咥え爪３４が開閉して
爪台３５との間で紙２６を咥えたり咥えから解放
したりするように構成されている。咥え爪３４と
爪台３５とを総称して爪３６と略称する。

このように構成された印刷ユニツト２３の圧胴
３０と印刷ユニツト２４の圧胴３０との間には、
全体を符号３７で示す搬送チエーンが設けられて
いる。搬送チエーン３７は左右のフレーム３８間
に軸受３９を介し軸方向への移動を規制されて回
転自在に軸支された前後一対のスプロケツト軸４
０，４１を備えており、搬送始端部側のスプロケ
ツト軸４１には、圧胴３０側のギアと噛合うギア
４２がキー４３で固定されていて圧胴３０の回転
をスプロケツト軸４１に伝達している。４４，４
５は搬送始端部側のスプロケツトであつて、一方
のスプロケツト４４はスプロケツト軸４１にキー
４６で固定されており、他方のスプロケツト４５
はギア４２と一体形成されている。また搬送終端
部側のスプロケツト軸４０にも左右一対のスプロ
ケツト４７が固定されており、前後のスプロケツ
ト４７，４４間および４７，４５間にはそれぞれ
チエーン４８が張架されている。４９はチエーン
４８に張力を付与するテンシヨンスプロケツトで
ある。左右の各チエーン４８には、爪軸５０と爪
台軸５１とを１組とする複数組の爪竿がリンク５
２を介して一定間隔で支架されており、爪軸５０
上には複数個の咥え爪５３が並設されている。ま
た爪台軸５１上には咥え爪５３とともに爪５４を
構成する複数個の爪台５５が咥え爪５３と対応し
て並設されている。各爪軸５０にはカムレバー５
６が固定されており、このカムレバー５６の遊端
部にはカムフオロア５７が枢着されている。５８
はフレーム３８側に固定された爪開閉カムであつ
て、爪５４が直線走行径路から半円状走行径路へ
移ろうとするときにカムフオロア５７がカム面の
山部に対接するように設定されており、またカム
レバー５６は図示しないばね部材のばね力により
カムフオロア５７をカム面に圧接させる方向の回
動力を付勢されている。そしてカムフオロア５７
がカム面を通過することにより爪５４が開閉し、
爪３６と対応した位置において紙２６が爪３６か
ら爪５４へ咥え替えられるように構成されてい
る。なお、爪開閉カム５８は搬送チエーン３７の
搬送終端部側にも設けられており、爪５４と印刷
ユニツト２４側圧胴３０の爪の間で紙２６を咥え
替えるように構成されている。

このように構成された搬送チエーン３７の搬送
始端部には、爪５４の移動規制装置が設けられて
いる。すなわち、スプロケツト軸４１の中央部に
は、スプロケツト４４と同心円弧状の内周カム面
５９ａとアーム５９ｂとを備えたカム５９がカラ
ー６０，６１で軸方向への移動を規制されて回動
自在に遊装されており、このカム５９は、左右の
フレーム３８間に支架されたステー６２にアーム
５９ｂの先端Ｕ字溝を係合させることにより回動
を規制されている。一方、爪竿の中央部には支持
部材としてのころ受板６３が爪軸５０と爪台軸５
１とに嵌装固定されて設けられており、このころ
受板６３に枢着されたころ６４は、カム５９の内
周カム面５９ａに添接して周回するように構成さ
れている。そして爪５４が開くわずか前からころ
６４が内周カム面５９ａに添接し始め、爪５４が
ほぼ６０゜周回したときに添接が終るように内周
カム面５９ａの位置および角度が設定されてお
り、またころ６４は回転による遠心力により内周
カム面５９に圧接されて爪５４がスプロケツト４
１の半径方向へ移動するのを規制されるように構
成されている。

印刷ユニツト２４の圧胴３０の下流側斜め下方
には、これとほぼ同径の排紙胴６５が周面を圧胴
３０の周面に対接させて配設されており、これと
同軸上に設けられた左右一対のスプロケツト６６
と、排紙フレーム６７の前端部に設けられた左右
一対のスプロケツト６８との間には、左右一対の
チエーン６９が張架されている。そして左右のチ
エーン６９間に一定間隔で支架された複数個の各
爪竿には、この爪竿およびチエーン６９とともに
排紙チエーン７０を構成する前記爪５４とほぼ同
構成の複数組の爪がそれぞれ並設されており、圧
胴３０の爪から紙２６を咥え替えてチエーン６９
の走行とともに搬送するように構成されている。
なお圧胴３０の外周部には、周回する爪との干渉
を避けるための切欠きが設けられている。排紙チ
エーン７０の搬送終端部には、チエーン６９に設
けられたレバーのころを係合させて爪を開閉させ
るカムが設けられており、搬送した紙２６を咥え
から解放するように構成されている。排紙チエー
ン７０の搬送終端部下方には、爪の咥えから解放
されて落下する紙２６を積載して自動降下する紙
積台７１が設けられている。

以上のように構成された印刷機２１の動作を説
明する。紙積台２７上に積載された紙２６は、図
示しないサツカ装置で吸引されて差板７２上へ11
枚ずつ送り出されたスイング爪７３で咥えられて
搬送されたのち圧胴３０の爪３６に咥え替えられ
る。爪３６に咥えられた紙２６は圧胴３０の回転
によりその周面を巻き付けられるとともに、ゴム
胴２９との間を通過するときに１色目の印刷が施
される。そして第４図に示すように爪３６と爪５
４とが対応すると、カムフオロア５０が爪開閉カ
ム５８のカム面を通過するので、爪５４が開閉し
て紙２６を咥えると同時に、爪３６が開閉して紙
２６を放すので、紙２６は爪５４に咥えられてチ
エーン４８の走行とともに搬送される。この咥え
替えに際しては、爪５４がスプロケツト４４，４
５の半円周に沿つて周回するので遠心力が作用
し、爪５４が外側へ投げ出されようとするが、爪
５４が開く少し前からころ６４がカム５９の内周
カム面５９ａと係合し始めてほぼ60゜の間係合し
続けるので、ころ６４が内周カム面５９ａに圧接
され、爪５４がスプロケツト４１の半径方向へ移
動するのを規制される。したがつて爪５４は外側
へ投げ出されることなく紙２６の正規の位置を咥
える。このようにして咥え替え後搬送された紙２
６は搬送チエーン３７の搬送終端部において爪５
４から圧胴３０の爪に咥え替えられて搬送され、
圧胴３０の周面に巻き付けられる。爪で搬送され
る紙２６は両胴２９，３０の間を通過するときに
２色目の印刷が施されたのち、圧胴３０の爪から
排紙チエーン７０の爪に咥え替えられてチエーン
６９の走行とともに搬送される。搬送された紙２
６は搬送終端部において爪の咥えから解放され、
落下して紙積台７１上に積載される。

なお、本実施例ではカム５９ところ６４とによ
る爪５４の移動規制装置を搬送チエーン３７始端
部の咥え替え部にのみ設けた例を示したが、搬送
チエーン３７終端部の咥え替え部や排紙チエーン
７０始端部の咥え替え部にも同様に実施すること
ができ、多くの箇所に設けるほどその効果が大き
い。そしてこの移動規制装置には、排紙チエーン
７０の場合のように相手胴と対接する胴６５を設
けてもよいし、搬送チエーン３７の場合のように
胴を設けなくてもよい。

第８図は本考案を検査印刷機に実施した例を示
し、これを同図に基づいて説明すると、検査印刷
機８０は給紙装置８１と検査ユニツト８２と印刷
ユニツト８３および排紙装置８４を備えており、
給紙装置８１には紙８５を積載する紙積台８６が
設けられている。検査ユニツト８２には倍径の検
査胴８７が軸架されており、その周面近傍には、
検査胴８７に巻付けられて搬送される紙８５のう
ちの不正紙を検出して信号を発するセンサ８８，
８９が配設されている。また印刷ユニツト８３に
は、番号器を有しインキ着ローラ９０が対接され
た番号胴９１と、圧胴９２とが互いに対接して配
設されており、前記検査胴８０と圧胴９２との間
には、前記実施例における搬送チエーン３７と同
構成の搬送チエーン９３が設けられている。また
搬送チエーン９３の搬送始端部には、前記実施例
と同様に構成された爪の咥え替え部における移動
規制装置が設けられている。圧胴９２から前方へ
は排紙チエーン９４が延設されており、その下方
には前後一対の紙積台９５，９６が設けられてい
る。

以上のように構成された検査印刷機８０は、主
として紙幣や証券などの印刷の良否を検査したの
ち最終印刷工程としての番号または印章の印刷を
連続して行なうものであつて、紙積台８６上には
例えば複数枚の紙幣絵柄が並列して印刷されたシ
ートである紙８５が積載されている。機械を始動
すると、紙８５は差板とスイング装置を介し検査
胴８７の爪に咥え替えられてその周面を巻き付け
られる。この紙８５は搬送チエーン９３の始端部
において検査胴８７の爪から搬送チエーン９３の
爪に咥え替えられて搬送され、搬送終端部におい
て圧胴９２の爪に咥え替えられてその周面に巻き
付けられる。この紙８５には、番号胴９１と圧胴
９２との間で番号印刷が施され、排紙チエーン９
４の爪に咥え替えられて搬送されたのち、紙積台
９５上に排出されて積載される。そして不正紙が
検査胴８７に供給されるとセンサ８８，８９がこ
れを光学的に検出して信号を発し、この信号によ
つてこの不正紙が圧胴９２に達したときに番号印
刷が一回だけ停止されるとともに、この不正紙は
別の紙積台９６上に排出される。

このような検査印刷機８０においては、搬送チ
エーン９３始端部の咥え替え部に前記実施例と同
様に構成された爪の半径方向への移動規制装置を
設けたので、紙８５は正規な位置を咥えられて搬
送され、正しい位置に番号印刷が施される。そし
てこの場合も爪の移動規制装置を搬送チエーン９
３の始端部だけでなくその終端部や排紙チエーン
９４の始端部にも同様に設けることができ、多く
の位置に設けるほど効果が大きい。

なお、前記各実施例において紙の咥え替え部に
おける紙の咥え位置を正確にして印刷見当をより
高精度にするためには、本装置の他に爪の位置を
爪竿の両端部においてを円周方向に規制する従来
の装置を併設することが望ましいが、本装置を排
紙部に設ける場合には、印刷見当を揃える必要が
なく紙落しを防止するだけであるから本装置のみ
を設ければ充分である。

〔考案の効果〕

以上の説明により明らかなように本考案によれ
ば印刷機の枚葉紙搬送装置において、枚葉紙咥え
替え部のスプロケツトと同心円弧状の円周カム面
を有するカムをこのスプロケツトと同軸上の中央
部に回動と軸方向への移動とを規制して遊装し、
スプロケツトに張架されて走行する左右のチエー
ン間に支架された複数個の各爪竿の中央部にカム
に対応する支持部材を固定してこの支持部材に枢
着したころをチエーンの走行とともにカムの内周
カム面に添接させて回動させるように構成するこ
とにより、枚葉紙の咥え替え時と円弧状軌跡での
搬送時とにおいて咥え爪装置がスプロケツトの半
径方向へ移動することがなく正しく円運動し、か
つ爪竿が撓むことがなくて常に正規の紙咥え位置
を確保することができるので、印刷見当が著しく
向上するとともに、咥え損ないが発生せず紙落し
を完全に防止することができて作業能率の向上と
損紙発生量の減少を計ることができる。また、構
造がきわめて簡単で安価に提供することができる
とともに、規制部がカムところとのころがり接触
であるから部材の摩耗が少なく衝撃や騒音も小さ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は圧胴の下流側に設けた従来のチエーン
式枚葉紙搬送装置の始端部近傍を示す概要側面
図、第２図は同じく爪位置規制装置の側面図、第
３図ないし第８図は本考案に係る印刷機の枚葉紙
搬送装置の実施例を示し、第３図はこれを実施し
た２色刷枚葉輪転印刷機の概要側面図、第４図は
搬送始端部側スプロケツト端部近傍の断面図、第
５図は搬送始端部側スプロケツト軸の中央部近傍
の断面図、第６図は第３図のＡ視拡大平面図、第
７図は第５図のBB断面図、第８図は本考案を実
施した検査印刷機の概要側面図である。 ２１，８０……印刷機、２６，８５……紙、３
６……爪、３７，９３……搬送チエーン、４３，
４４，４７，６６，６８……スプロケツト、４
８，６７……チエーン、５０……爪軸、５１……
爪台軸、５３……咥え爪、５４……爪、５５……
爪台、５９……カム、５９ａ……内周カム面、６
０，６１……カラー、６２……ステー、６３……
ころ受板、６４……ころ、７０，９４……排紙チ
エーン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後のスプロケツト間に張架された左右一対の
   チエーンと、これら左右のチエーン間に一定間隔
   で支架された複数個の各爪竿上にそれぞれ並列す
   る複数個の咥え爪装置とを備え、前記チエーンの
   走行により前記咥え爪装置で枚葉紙を咥えて搬送
   しかつ前記咥え爪装置と相手側咥え爪装置との間
   で紙を咥え替える印刷機の枚葉紙搬送装置におい
   て、前記スプロケツトと同心円弧状の内周カム面
   を有し回動と軸方向への移動とを規制されてこの
   スプロケツトの固定軸中央部に遊装されたカム
   と、前記各爪竿の中央部に前記カムに対応して固
   定された支持部材と、この支持部材に枢着されて
   その回動とともに前記カムの内周カム面に添接し
   て回動するころとを設けたことを特徴とする印刷
   機の枚葉紙搬送装置。