JPH0342945B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0342945B2
JPH0342945B2 JP19305383A JP19305383A JPH0342945B2 JP H0342945 B2 JPH0342945 B2 JP H0342945B2 JP 19305383 A JP19305383 A JP 19305383A JP 19305383 A JP19305383 A JP 19305383A JP H0342945 B2 JPH0342945 B2 JP H0342945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
paint
opaque base
transparent
base paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19305383A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6084182A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19305383A priority Critical patent/JPS6084182A/ja
Publication of JPS6084182A publication Critical patent/JPS6084182A/ja
Publication of JPH0342945B2 publication Critical patent/JPH0342945B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、優雅な骨材模様を呈する塗膜の形成
方法に係り、詳しくは有光沢且つ透明〜亜透明な
骨材のオリジナリテイーを最大限に活かしなが
ら、同時に不透明ベース塗料塗膜の本来の性能を
損なうことなく、然も作業効率良くこれを得る為
の新規な塗膜の形成方法に関する。
従来より、適度粒子径の骨材を不透明ベース塗
料(ビヒクルに顔料、添加剤、溶剤を配合したも
の)やクリア塗料(不透明ベース塗料から顔料を
除いたもの)に混合し、これを吹付けやこて付け
等の塗装方法によつて砂壁状被膜を得ることが知
られている。前者は、通常リシン状塗料と称され
ているが、骨材自体の色調は不透明ベース塗料に
支配されるものであり、本願目的、効果には関与
しない。後者は、骨材として有色骨材或いは有光
沢骨材を用いる時には、その骨材の表面外観を活
かした色調や模様が得られ、スキン状塗料として
知られている。スキン状塗料は、一般に有光沢且
つ透明〜亜透明な骨材である方解石の他により細
かい非光沢性の着色砂等を同時に配合して吹付塗
装されるが、その乾燥塗膜は光沢に欠け、塗膜性
能もさほど芳しくない。その為に、球状に近い骨
材を配合してこて付けで施行したり、或いはその
塗装後にクリア塗料を塗装しているが、骨材が塗
膜内に埋没している為に、当該骨材の本来の外観
が著しく歪められる。他方、不透明ベース塗料の
未乾燥中にその塗料層に骨材を吹付け或いは電着
により抱き込ませる方法が知られているが、その
場合には不透明ベース塗料塗膜が傷つけられる為
に、塗膜が著しく低下し、取分け有光沢且つ透明
〜亜透明な骨材を使用した場合には、骨材の未乾
燥の不透明ベース塗料上での転がりや骨材の埋没
程度の僅かな差によつても色むら等の欠陥を生じ
易かつた。
本発明は、上記欠陥を是正すると共に、今まで
には創作されたことのない新規な塗膜を形成する
もので、該骨材のオリジナリテイをそのまま活か
し、且つ不透明ベース塗料の本来的性能を有効に
維持しようとする意図を有する。即ち、本発明は
任意基材表面に(1)不透明ベース塗料を塗付する第
一工程、(2)該不透明ベース塗料の乾燥後に不透明
ベース塗料の表層部を一時的に膨潤軟化させ得る
クリア塗料を塗付する第二工程、(3)膨潤軟化した
被膜に有光沢且つ透明〜亜透明な骨材を付着せし
める第三工程、然る後(4)クリア塗料を塗付する第
四工程から成る塗膜の形成方法を開示しようとす
るものである。以下、本発明を上記手順に従つて
詳述する。
不透明ベース塗料は、非水系或いは水系を問わ
ず、合成樹脂溶液、合成樹脂エマルシヨン、合成
ゴムラテツクス等のビヒクル中に、顔料、体質顔
料、各種添加剤、溶剤を適宜配合したもので、任
意基剤表面を着色、隠蔽する為に塗膜厚0.5〜2
mm程度の平滑な被膜を1回又は多数回塗付して形
成するものである。係るビヒクルとしては、次工
程におけるクリア塗料との相溶性との関係から、
即ちクリア塗料中の溶剤成分により不透明ベース
塗料の表層部が膨潤軟化するが溶解には至らず、
しわ、われ、剥れ等を発生しない性質のものが望
ましく、無論その種類や重合方法、重合度合によ
つても異なるが、熱可塑性のエチレン、酢酸ビニ
ル、ウレタン、フツ素、シリコーン、ビニルブチ
ラール、塩化ゴム、VeoVa、塩素化ポリオレフ
イン、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステル等の単独重合物又は
2以上の共重合物である合成樹脂、又合成ゴム全
般のものが例示できる。これ等の内、時に望まし
いものとしては、作業性の上からは水系で、且つ
材質としては耐紫外線性や耐水性の良好な塩化ビ
ニル系、アクリル酸エステル系樹脂が推奨でき
る。
次に、不透明ベース塗料の表面に塗装するクリ
ア塗料としては、不透明ベース塗料被膜の表面層
を膨潤軟化せしめる性質を有するものである故、
水系のものは使用できず、溶液型又は非水系分散
液のビヒクルを用いる。係るビヒクルとしては、
クリア被膜を形成し且つ耐紫外線性の良好なウレ
タン、フツ素、シリコーン等の熱硬化性樹脂、塩
化ビニル、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル系のような熱可塑性樹脂を用
いるのが望ましい。このクリア塗料を不透明ベー
ス塗料被膜表面に均一に塗付すると、恐らくクリ
ア塗料の有機溶剤成分が不透明ベース塗料被膜内
に侵入し、不透明ベース塗膜はその為に膨潤し軟
化して、表面に粘着性を帯びるものすると推定さ
れる。しかしながら、無論不透明ベース塗料及び
クリア塗料の材質により多少異なるが、クリア塗
料塗付してから15〜30分程度経過すると表面の粘
着性を失つてしまうので、次工程はその期間内に
行う。クリア塗料の塗付量は概ね200〜400g/m2
程度とするのが望ましい。蓋し、クリア塗料が粘
着性を失つた後に、骨材付着工程を行うに際して
は、再度クリア塗料を塗り重ねれば良いので、上
記時間内に施工しなければならないというタイミ
ングに拘束されることがない。
更に、上記不透明ベース塗料とクリア塗料で形
成される塗膜(以下、複合塗膜と称する。)表面
に有光沢且つ透明〜亜透明な骨材を吹付け或いは
散布等の方法により塗付するのであるが、係る骨
材とは無色透明〜亜透明、又は有色透明〜亜透明
でその表面にはガラス光沢、真珠光沢、ダイアモ
ンド光沢等の光沢を有する骨材をいう。例示する
と、天然鉱物として、方解石(石灰石、寒水石、
花こう岩等の名称で知られている)、苦灰石、菱
苦灰石、菱鉄鉱、菱マンガン鉱、菱亜鉛鉱、アン
ケル石、コバルトカルサイト、オタバイト、菱フ
ツ石等のヘキ開性を有する菱面体晶の方解石群鉱
物、又人工骨材としてはガラス粉砕物、球状ガラ
ス、有機ガラス等プラスチツクの粉砕物、ビーズ
状プラスチツク、ペレツト状プラスチツクなどで
ある。これらの骨材は概ねその粒子径が0.8〜3.0
mm程度のものが使用され、望ましくは1〜2.5mm
程度のもので、粒子径が0.8mmより小さい場合に
は骨材の意匠性創作には繋がらず、又逆に3.0mm
より大きい場合には複合被膜への付着性が悪く、
吹付に際してもハネ返りが多い為にその作業性が
低下する。当該骨材の選択に当たつては、複合被
膜への骨材の付着は被膜内に深く侵入することな
く、寧ろクリア塗料被膜層にのみ侵入するように
観察される所から、形状としては球状のものより
も粉砕されたあるいは加工された面が鋭角状を呈
するものの方がその付着面積の関係又は特に透明
性の高い骨材にあつては不透明ベース塗料に被膜
される面積が単面的になる為に好ましい。
以上の第一〜三工程を経ることによつて、有光
沢且つ透明〜亜透明な骨材は複合被膜に保持され
るが、該骨材がむき出しになると防汚染には好ま
しくなく、且つその光沢度合も必ずしも良くない
ので、引続きクリア塗料を塗付すると、骨材の剥
落の虞もなく、防汚染にも役立つ。この第四工程
のクリア塗料は概ね200〜400g/m2程度の塗付量
とするのが好ましい。
本発明は、以上の四工程から成るものである。
係る工程の連続性によつて得られる施工上の利点
を整理すると、以下のようにまとめられる。
(1) 第一工程の不透明ベース塗料塗付後に骨材を
付着せしめるに当たり、必ずしも時間的な制約
を受けることがないので、不透明ベース塗料を
余裕をもつて塗付でき、且つ有光沢且つ透明〜
亜透明な骨材付着も比較的随時行える。
(2) 第三工程の骨材を付着せしめる工程に当たつ
ては、第二工程のクリア塗料を適宜塗付すれば
良く、仮に複合被膜が硬化していても再度クリ
ア塗料を塗付でき、作業上支障がない。
(3) 第三工程の骨材付着に当たつては、特に吹付
塗付の場合には、骨材の未乾燥の不透明ベース
塗料上での転がりや骨材の埋没程度の僅かな差
によつても色むら等の欠陥を生じ易かつたが、
これがないので、色むらの原因にならない。
(4) 工程終了後、再塗装するに際しても、又改修
塗装するに当たつても、再度第二〜四工程を繰
り返せば良い。
また、塗膜性能上の利点を掲げると、 (5) 不透明ベース塗料被膜層内に骨材が深くは侵
入しないので、不透明ベース塗料層を傷つけ
ず、不透明ベース塗料本来の性能を保持でき
る。
(6) 上記(5)と同様、不透明ベース塗料を傷つけな
いので、防水層としても役立つ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 任意基材表面に(1)不透明ベース塗料を塗布す
    る第一工程、(2)該不透明ベース塗料の乾燥後に不
    透明ベース塗料の表層部を一時的に膨潤軟化させ
    得るクリア塗料を塗布する第二工程、(3)膨潤軟化
    した被膜に有光沢且つ透明〜亜透明な骨材を付着
    せしめる第三工程、然る後(4)クリア塗料を塗布す
    る第四工程から成る塗膜の形成方法。 2 不透明ベース塗料の乾燥被膜厚は0.5〜2mm
    である特許請求の範囲第1項に記載の塗膜の形成
    方法。 3 有光沢且つ透明〜亜透明な骨材の粒子直径は
    0.8〜3.0mmである特許請求の範囲第1項に記載の
    塗膜の形成方法。
JP19305383A 1983-10-15 1983-10-15 塗膜の形成方法 Granted JPS6084182A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19305383A JPS6084182A (ja) 1983-10-15 1983-10-15 塗膜の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19305383A JPS6084182A (ja) 1983-10-15 1983-10-15 塗膜の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6084182A JPS6084182A (ja) 1985-05-13
JPH0342945B2 true JPH0342945B2 (ja) 1991-06-28

Family

ID=16301396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19305383A Granted JPS6084182A (ja) 1983-10-15 1983-10-15 塗膜の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6084182A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6084182A (ja) 1985-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4428994A (en) Anti-graffiti facing of walls or similar surfaces
CA2556737C (en) A water pressure transfer method and a water pressure transfer article
US6528120B2 (en) Process for applying a decorative coating to a concrete surface
CN106345670A (zh) 一种家具板材涂装工艺
JPH0342945B2 (ja)
JP4350503B2 (ja) 化粧工法
CN104890430A (zh) 一种丙烯壁画的制作方法
JPH11235775A (ja) 無機質模様付き化粧板、およびその製造方法
US5743789A (en) Process for finishing a painting
US5362518A (en) Method for watercolor painting using rock salt
JP2893045B2 (ja) 複数の塗材およびこれらを用いて得られる被膜
JP3209398B2 (ja) 打放しコンクリートの補修方法
CN1367095A (zh) 一种墨板画的制作方法
JP2893044B2 (ja) 複数の塗材およびこれらを用いて得られる被膜
JPS6287285A (ja) 多彩模様塗装仕上げ法
JPH07305517A (ja) 打放し調仕上げ方法
JPH06235257A (ja) 無機質壁板
JP2000226541A (ja) 石材調ローラー塗材組成物
JP7299050B2 (ja) 粒状色材含有塗料の塗装方法
JP5121094B2 (ja) コンクリート打ち放し面の仕上げ方法
JPH1190307A (ja) 石材調塗膜の形成方法及び塗装ローラー
JP3774835B2 (ja) コンクリート打放し面の補修方法
JP2945982B2 (ja) 壁面塗装工法
JPH0790205A (ja) 補修用塗料
JPH03187403A (ja) 再帰反射性の表面を有するコンクリート製品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees