JPH0342733Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車のルーフやルーフピラーな
どに取り付け、交換を容易にできるようにした自
動車用アンテナに関する。

〔従来の技術〕

自動車のルーフやルーフピラーなどに取り付け
られる自動車用アンテナの破損状況は、ほとんど
が車上露出部、即ち、アンテナエレメントの破損
である。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この破損したアンテナエレメントの交換作業を
行うに際し、従来の自動車用アンテナでは、車室
内の受信機よりフイーダと線（プラグ）を抜き取
り、複雑に配設された個所からアンテナと同時に
抜き取るようにしており、また、その後の組付け
も非常に煩雑な作業を行うことにより、破損した
アンテナエレメントの交換を行うようにしてい
る。

この考案は、上記従来の欠点を除去するために
なされたもので、故障したアンテナの交換が非常
に簡単に行うことができる自動車用アンテナを提
供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案の自動車用アンテナは、アンテナ側に
一体的に形成され外周面に合わせ溝を有するオス
コネクタと、そのオスコネクタの溝と合う合わせ
溝と割り部とを有するフイーダに接続されたメス
コネクタと、このメスコネクタに設けられメスコ
ネクタにオスコネクタが差し込まれたとき両者が
抜けないようにするカラーとを設けたものであ
る。

〔作用〕

この考案は、オスコネクタにメスコネクタを差
し込むときには、両者の溝を合わせて嵌め込み、
カラーを移動させて割り部の広がりを抑制する。

〔実施例〕

以下、この考案の自動車用アンテナの実施例に
ついて図面に基づき説明する。

第１図はその一実施例の全体の構成を示す正面
図、第２図はアンテナ本体とケーブル間とを隔離
した状態を示す図である。

この第１図および第２図の両図において、１は
アンテナ本体であり、このアンテナ本体１の先端
部にはその内部に挿通されたアンテナエレメント
１１端に結合されたアンテナトツプ２が露出して
おり、アンテナトツプ２はアンテナ本体１に対し
て引出し自在になつている。

このアンテナトツプ２の近傍には、車体取付ベ
ース３が取り付けられている。この車体取付ベー
ス３の下面にはネジ部３ａが設けられており、こ
のネジ部３ａにより車体のルーフあるいはルーフ
ピラーなどにアンテナ本体を固定するようになつ
ている。

また、アンテナ本体１の所定個所には、アンテ
ナエレメント１１と電気的に結合がなされたオス
コネクタ４が一体的に形成されている。このオス
コネクタ４の外周面の所定個所には、合わせ溝４
ａが周上に形成されているとともに、中心部にホ
ツトピン４ｂが設けられている。

なお、７はアースチユーブであり、その左端は
カシメられており、８は給電チユーブ、９はアウ
タチユーブ（可撓性樹脂チユーブ）、１０はアー
スチユーブ７内にあつてホツト側と絶縁するため
のインシユレータである。

一方、５はメスコネクタであり、このメスコネ
クタ５にはフイーダ６の一端が接続されており、
また、メスコネクタ５には軸方向に割り部５ａが
形成されており、これにより、径方向にばね性を
有するようになつている。

また、メスコネクタ５の外周面には、内面側に
打ち出した溝５ｂが形成されており、この溝５ｂ
はオスコネクタ４の合わせ溝４ａに対応するよう
になつていると共に、合わせ溝４ａより基端側に
内部部品の固定を兼ねるリング溝５ｄが形成され
ている。

さらに、メスコネクタ５には、カラー５ｃが軸
方向に移動可能になつている。

なお、この考案では、現在使用されているカー
ラジオ用プラグおよびジヤツクでは、接続部が大
きくなつてしまうために、オスコネクタ４、メス
コネクタ５は最小径でできる構造になつている。

次に、オスコネクタ４にメスコネクタ５を差し
込む場合には、オスコネクタ４のホツトピン４ｂ
をメスコネクタ５に差し込む。このとき、メスコ
ネクタ５の溝５ｂの内側打出し部とオスコネクタ
４の合わせ溝４ａを合わせ嵌め込む。

次に、カラー５ｃ、割り部５ａの方向に移動さ
せ、溝５ｂと合わせ溝４ａに嵌合させる。これに
より、割り部５ａがカラー５ｃによつて軸心方向
に押され、割り部５ａは広がらなくなり、固定さ
れる。

また、この結果、フイーダ６が引張られても、
メスコネクタ５はオスコネクタ４から容易に抜け
ることがなくなる。

上記のようにして、メスコネクタ５をオスコネ
クタ４に差し込んだ状態から、アンテナ本体１の
故障による取替などの場合には、上記とは逆の操
作をすることにより、カラー５ｃがフイーダ６側
に移動し、割り部５ａが広がり易くなり、メスコ
ネクタ５はオスコネクタ４から容易に引き抜ける
ことになる。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案の自動車用アンテナに
よれば、オスコネクタをアンテナ本体と一体的に
形成し、オスコネクタにメスコネクタを接続する
とき、オスコネクタの合わせ溝とメスコネクタの
内面側に打ち出された溝とを合わせてカラーを移
動させて抜けないようにし、メスコネクタをオス
コネクタから抜くときはカラーを逆方向に移動さ
せた後抜くようにしたので、容易に着脱が可能と
なり、アンテナ本体の故障などによる取替時に容
易に交換できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の自動車用アンテナの一実施
例の正面図、第２図は同上自動車用アンテナのオ
スコネクタとメスコネクタが接続しない状態を示
す部分断面の正面図である。 １……アンテナ本体、２……アンテナトツプ、
３……車体取付ベース、４……オスコネクタ、４
ａ……合わせ溝、４ｂ……ホツトピン、５……メ
スコネクタ、５ａ……割り部、５ｂ……溝、５ｃ
……カラー、５ｄ……リング溝、６……フイー
ダ、７……アースチユーブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンテナ本体に一体的に形成され外周面に合わ
   せ溝を有するオスコネクタと、フイーダに接続さ
   れ軸方向に割り部を有するとともに上記オスコネ
   クタを接続するとき上記合わせ溝と合わせ嵌合す
   るための内面側に打ち出した溝を有するメスコネ
   クタと、上記オスコネクタとメスコネクタを接続
   した後上記割り部を締める方向に移動させ、かつ
   上記オスコネクタからメスコネクタを抜くとき上
   記割り部がゆるむ方向に移動させるカラーとより
   なる自動車用アンテナ。