JPH0342547Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 この考案は煙感知器のプリント基板の取り付け
構造に関するものである。

〈従来技術〉 従来、煙感知器にはイオン化式煙感知器と光電
式煙感知器とがあり、いずれも、イオン室あるい
は光学系の煙検出部が収容される煙流入口を備え
たカバー部および蓋部とでなるケースと、これと
嵌合され天井面に取り付けられるベースとより構
成されている。

〈従来技術の問題点〉 従つて、イオン化式、光電式いずれの感知器に
も同じケースおよびベースを使用することができ
ればコストダウンとなるが、光電式煙感知器の部
品点数は、イオン化式煙感知器に比べ、約３倍に
も達しまたコンデンサなどの背の高い部品を使用
することとなるので、ケースを共用することは行
われなかつた。

〈問題点を解決するための手段〉 この考案は上記の点に鑑み、内部に煙検出部や
回路部を収容するケースが、カバー部と蓋部とで
構成される煙感知器において、蓋部にプリント基
板を支持する複数の段部を備えた支柱が設けら
れ、カバー部には煙流入口を設けるようにしたも
のである。

〈作用〉 プリント基板の高さは、搭載される部品の高さ
によりその高さに対応する支柱の段部に嵌合する
ようにプリント基板に孔を設け取り付けるので、
感知器ケースおよびベースが共用できる。

〈実施例〉 １は感知器ケースで、蓋部２とカバー部３とで
構成される。４は蓋部２の上面に設けられた刀金
具で、天井面に取り付けられるベースに電気的・
機械的に結合される。５は蓋部２の下面に設けら
れた支柱で、複数の段部５１〜５３を備えてい
る。６はプリント基板で、上記段部５１〜５３と
係合する孔、この実施例では段部５３と係合する
孔６１備え、部品搭載空間７１，７２を確保して
いる。８はカバー部３に設けられたほぼ環状の煙
流入口、９は光電式あるいはイオン室などの煙検
出部である。

〈効果〉 この考案の煙感知器は、煙検出部９が必要とす
る高さと、プリント基板６に搭載される部品の高
さに応じて支柱５の段部５１〜５３を選択し部品
搭載空間７１，７２と煙検出部９の感知器ケース
１内に占める割合を調節し、またそれに合うよう
な孔６１をプリント基板６に設け支柱５に嵌合固
定するようにしたので、機種に応じてプリント基
板６の孔６１を変えるだけで同一の感知器ケース
１を使用することができ、イオン化式および光電
式煙感知器に共用できる安価な煙感知器が得られ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の煙感知器の一実施例の断面図
である。 １……感知器ケース、２……蓋部、３……カバ
ー部、５……支柱、５１〜５３……段部、６……
プリント基板、６１……孔、７１，７２……部品
搭載空間、８……煙流入口、９……煙検出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に煙検出部や回路部を収容するケースが、
   カバー部と蓋部とで構成される煙感知器におい
   て、蓋部にプリント基板を支持する複数の段部を
   備えた支柱が設けられ、カバー部には煙流入口が
   設けられたことを特徴とする煙感知器。