JPH0342099Y2 - - Google Patents

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JPH0342099Y2
JPH0342099Y2 JP6487084U JP6487084U JPH0342099Y2 JP H0342099 Y2 JPH0342099 Y2 JP H0342099Y2 JP 6487084 U JP6487084 U JP 6487084U JP 6487084 U JP6487084 U JP 6487084U JP H0342099 Y2 JPH0342099 Y2 JP H0342099Y2
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JP
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weir
air
siphon
exhaust
pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、堰内の全体あるいは一部に空気を封
入して起立する袋状堰の倒伏装置に関するもので
ある。
(従来技術) 従来におけるこの種の装置としては、弁を浮体
により操作する機械的な方法が最も多く用いられ
てきたが、低圧の場合、確実な作動が期待でき
ず、また故障もあるので近年これが改良され、例
えば、第2図に示すように、液体の圧力によつて
適宜手段で圧入した気体を封入し、所定以上の圧
力を越えると液体圧に抗して放気される等の装置
が考案されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、第2図に示す排気装置におい
て、U字管を用いているため底部に水が残留し、
気体の圧力を完全に解放することが困難となる問
題点が生じていた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもの
で、その手段としての構成は、河川を横切つて設
置された可撓性袋状堰体と、該堰体の上流河川水
をその内部に導く導水口を有する機器室とからな
り、該機器室はその内部の河床位置に排気槽を有
し、空気を封入した前記堰体内部と前記排気槽を
排気管により連通させ、前記排気槽内の所定高さ
位置で、下端を開口し、頂面に通気膜を有する放
気枠を設け、その放気枠の頂面内に一端を開口し
上方に伸びて他端が常時大気中となる放気管と、
前記排気槽の底部に一端を開口し、所定高さのク
レストを経て下方へ向い堰高のほぼ半分の位置に
ある最底部から前記堰体の下流河川側に再び上方
を向いて開口した出口を有するサイフオンとを備
え、 前記放気管と前記サイフオンとを堰高のほぼ半
分の位置で、贈気管を介して連通させ、更に前記
サイフオンは下流河川側の前記クレスト内から上
方へ伸びて開口する始動管を有し、その開口部は
笠金物によつて閉塞され、前記出口の下側面でサ
イフオンの前記最底部より高い位置に小径の排水
口を有することを特徴としている。
(作用) 上記のような構成からなることにより、次のよ
うな作用を有する。
すなわち、堰体上流河川の水位が堰高を越え、
サイフオンの始動管の上端に達してサイフオン内
へ呼び水として流入すると、出口側のサイフオン
最底部が水没して外気と遮断される。またこの
時、流水によつて空気が排出されて管内を負圧に
する。
これにより、さらに始動管内に水が流入し、サ
イフオン内の空気を急速に排出してサイフオンを
形成し、堰体内の気圧による押し下げと、サイフ
オンによる排水によつて排気槽の水が放気枠の下
端まで低下すると、通気膜および放気管を介し
て、堰体内の空気は放気される。また堰体上流河
川側の水圧によつても堰体内の空気は排気槽へ自
然に排気されるので堰体内の空気を完全に放気す
ることができる。
(実施例) 本考案の実施例を図面をもつて説明する。
第1図は河川を横切つて設けた堰体1と、堰体
1の倒伏を行なうための機器室2を縦断面図で示
したものである。図中の少数点を付した数値は堰
高を1.00として実施例の各部分の河床からの高さ
を堰高に比例した値で示している。
堰体1に近接して河川の護岸に設けられた機器
室2は堰体上流河川Aと遮蔽板3によつて、その
境を接している。遮蔽板3には堰高より僅かに低
い位置に導水口3aが設けられ、導水口3aを介
して機器室2内は堰体上流河川Aに通じている。
機器室2内の河床付近には排気槽4が設けら
れ、その内部は堰体1の内部に封入された空気を
排気する排気管5を介して堰体1の内部と連通し
ている。
堰体1には適宜の位置に設けられた送気装置1
4からバルブ14aを開放して空気が送気される
ようになつている。また排気槽4内には、所定の
高さで放気枠6の下端が開口し、その頂面からは
常時大気中となる上方まで伸びて開口する放気管
7の下端が開口している。放気枠6の側面は密閉
されており、放気管7と接続する部分以外の頂面
には通気膜8を備えている。
この通気膜8は布で、両面とも空気に接してい
る時は十分な通気性を発揮するが、一面が水の表
面張力により空気と水の圧力差に抗して全く通気
しない材料と構造である。この機能を充足する限
度内においては、放気枠6の上部開口は高い位置
に設けられる。
また排気槽4の底部にはサイフオン9が、その
異端を開口し、堰高よりも高い位置にあるクレス
ト9aを経て下降し、堰高のほぼ半分の高さから
再度上向きに転じて、サイフオン9の最底部9b
内上面より高く堰体下流河川B内に上向きに開口
し、その出口9c付近の下側面には小さな排水口
10が設けられている。
排水口10はサイフオン9の底部の水ぬきの装
置である。したがつて排水口10は第1図に示す
堰高1.00に比例した数値0.75より低い位置にあ
り、かつサイフオン9のクレストや始動管からき
た水を排水口10から堰下流河川に直接流れるよ
うになつている。
放気管7とサイフオン9の排気槽側は、堰高の
ほぼ半分の高さにある贈気管11によつて連通し
ている。サイフオンのクレスト9a付近の出口側
上端には小径の始動管12が開口し、上方へ伸び
て所定高さでその他端を開口している。
始動管12の開口部の上方および側面は、笠金
物13によつて閉塞されている。
このような構成が一体となつてサイフオンが形
成される。
また排気槽4内から吸上げられた水を補給する
ために排気槽4内へ給水ポンプ15によつてバル
ブ15aを介して水を供給するようになつてい
る。
次に本考案の倒伏装置におけるその作用につい
て説明する。
始動管12の上端は堰体1が倒伏すべき時の河
川水位の高さ(以下、倒伏水位という。)に合せ
ている。また放気枠6の下端とサイフオンのクレ
スト9aとの高低差は、堰上流水位が倒伏水位に
達した時の堰体1内に発生する気圧に余裕を加え
た気圧の水柱換算高に合わせている。このため排
気槽4内に注水された水によつて堰体1内を外気
から遮断している。
したがつて堰上流水位が上昇した場合、笠金物
13内に水が侵入するが、その内部は排気口10
が下流河川の水面上にあるため大気中となつてい
る。よつて笠金物13の内外水位は同一である。
更に、堰上流水位が上昇して始動管12の上端に
達すると、サイフオンの出口9c側に水が流れ込
んで排出されるが、排水口10は小さいので、そ
の出口は水没して外気から遮断される。また流水
によつて空気が排出されるので管内は負圧とな
り、笠金物13内の水面は盛り上がつて始動管1
2内に流入する。このためサイフオン9内の空気
は急速に排出されてサイフオンを形成し、堰体1
内の気圧による押し下げとサイフオン9による排
水によつて排気槽4内の水面が低下して放気枠6
の下端まで下がると放気が開始され、続いて、通
気膜8は通気性を回復する。この際、排気槽4内
には放気枠6内、放気管7内、およびサイフオン
9内にあつた水の一部が落下して放気枠6の下端
が水没するが、排気槽4内の容積は十分に大きく
してあるので、通気膜8は水没せず、放気は連続
して行なわれる。この作用によつて、堰体1内は
完全に大気と連通し、一方、堰上流側の水圧によ
つて押し出されるので、堰体1内の空気は完全に
放気し、堰体1は倒伏する。
(考案の効果) 本考案は上記構成からなるものであるから、上
流河川の水位が倒伏水位異常になると、サイフオ
ンに水が流入して管内の空気を急速に排出してサ
イフオン作用を起こし、堰体内の気圧による押し
下げとサイフオンによる排水により、排気槽内の
水位を下げて放気枠に設けた通気膜と放気管を介
して大気と連通させることができるので、堰上流
側の水圧によつて押し出される堰体内の空気を完
全に放気することができる。
またU字管などを使用しないので液体の残留な
どなく、しかも機械的機構を用いないので故障が
少なく、メインテナンスの維持が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の装置の系統図、第2図は従来
例の装置を示す図である。 1……堰体、2……機器室、3……遮蔽板、3
a……導水口、4……排気槽、5……排気管、6
……放気枠、7……放気管、8……通気膜、9…
…サイフオン、9a……クレスト、9b……最底
部、9c……出口、10……排水口、11……贈
気管、12……始動管、13……笠金物、A……
堰体上流河川、B……堰体下流河川。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 河川を横切つて設置された可撓性袋状の堰体
    と、該堰体の上流河川水をその内部に導く導水口
    を有する機器室とからなり、 該機器室はその内部の河床位置に排気槽を有
    し、空気を封入した前記堰体内部と前記排気槽を
    排気管により連通させ、前記排気槽内の所定高さ
    位置で、下端を開口し、頂面に通気膜を有する放
    気枠を設け、その放気枠の頂面内に一端を開口
    し、上方に伸びて他端が常時大気中となる放気管
    と、 前記排気槽の底部に一端を開口し、所定高さの
    クレストを経て下方へ向い堰高のほぼ半分の位置
    にある最底部から、前記堰体の下流河川側に再び
    上方を向いて開口した出口を有するサイフオンと
    を備え、 前記放気管と前記サイフオンとを堰高のほぼ半
    分の位置で、贈気管を介して連通させ、更に前記
    サイフオンは下流河川側の前記クレスト内から上
    方へ伸びて開口する始動管を有し、その開口部は
    笠金物によつて閉塞され、前記出口の下側面でサ
    イフオンの前記最底部より高い位置に小径の排水
    口を有することを特徴とする袋状堰の倒伏装置。
JP6487084U 1984-05-02 1984-05-02 袋状堰の倒伏装置 Granted JPS60178032U (ja)

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JP6487084U JPS60178032U (ja) 1984-05-02 1984-05-02 袋状堰の倒伏装置

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JP6487084U JPS60178032U (ja) 1984-05-02 1984-05-02 袋状堰の倒伏装置

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Publication Number Publication Date
JPS60178032U JPS60178032U (ja) 1985-11-26
JPH0342099Y2 true JPH0342099Y2 (ja) 1991-09-04

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ID=30596353

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JP6487084U Granted JPS60178032U (ja) 1984-05-02 1984-05-02 袋状堰の倒伏装置

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