JPH0342079B2 - - Google Patents

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JPH0342079B2
JPH0342079B2 JP7432783A JP7432783A JPH0342079B2 JP H0342079 B2 JPH0342079 B2 JP H0342079B2 JP 7432783 A JP7432783 A JP 7432783A JP 7432783 A JP7432783 A JP 7432783A JP H0342079 B2 JPH0342079 B2 JP H0342079B2
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JP
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antibiotic
salt concentration
nacl
water
strain
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JP7432783A
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JPS59198989A (ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はペプチド性抗生物質K582Mの濃縮精
製法に関する。
ペプチド性抗生物質K582Mは、メタリジウ
ム・アニソプリエ・(メツシユ)・ソロク・バー
ル・アニソプリエ582M(Metarbizium
anisopliae(Metsch)Sorok.var.anisopliae
582M)株(微工研菌寄第4217号)を培養して得
られるもので、各種真菌の発育阻止、ウイルス感
染抑制及び癌の発育阻止作用を有することが知ら
れている(特公昭57−44664号)。
また、当該抗生物質K582Mは構成成分を異に
する2つの抗生物質K582M−A及びK582M−B
の混合物であり、これらは、例えばポリアミドゲ
ル、CM−セフアデツクス等を用いるクロマトグ
ラフイー(特公昭57−44664号)、あるいは両者を
アリールアルデヒドのシツフ塩基とし、その溶解
度の差を利用する方法(特開昭56−75098号)に
よつて分離することができる。
従来、582M株の培養液から抗生物質K582Mを
単離する方法としては、当該培養液をハイフロス
ーパーセル等で過し、その液をイオン交換樹
脂IRC−50を用いるカラムクロマトグラフイーに
付し、その溶出液を減圧濃縮した後、炭末によつ
て脱色し、更にメタノール抽出を繰り返して脱塩
を行う方法がとられていた(特開昭56−75098号
の実施例参照)。
しかし、この方法は、脱塩をメタノール抽出を
何回も繰り返すことによつて行つているが、それ
でも脱塩効率はあまり良くなく、しかも操作が煩
雑であると共に操作中における目的物の損失、す
なわち収率の低下を免れなかつた。
そこで、本発明者は、582M株の培養液から抗
生物質K582Mを有利に単離する方法について鋭
意研究を行つた結果、抗生物質K582Mは食塩濃
度0.5M以上においてイオン交換基をもたないポ
ーラスポリマー樹脂に吸着すること、そして斯く
して吸着されたK582Mは水によつて溶出され、
これを利用すると濃縮、脱塩を一挙に効率よく行
うことができることを見出し、本発明を完成し
た。
従つて、本発明は、ペプチド性抗生物質
K582Mを含む溶液を食塩濃度0.5M以上になるよ
うに調整し、これをイオン交換基をもたないポー
ラスポリマー樹脂に接触せしめてペプチド性抗生
物質K582Mを吸着させ、次いで水を溶出するこ
とを特徴とするペプチド性抗生物質K582Mの濃
縮精製法である。
本発明において、ペプチド性抗生物質K582M
を含む溶液としては、582M株の培養液並びに各
精製段階の何れのものをも使用できるが、就中特
に培養液をアンバーライトIRC−50を用いるカラ
ムクロマトグラフイーに付して得られる溶出液を
使用するのが好ましい。
ポーラスポリマー樹脂としては、その構造中に
イオン交換基をもたないものが使用され、例えば
ダイヤイオンHP10〜50(三菱化成社製商品名)、
XAD1〜7(ローム・アンド・ハース社製商品名)
等を挙げることができる。
本発明方法を実施するには、まず抗生物質
K582Mを含有する溶液に食塩を加えて塩濃度が
0.5M以上になるように調整する。食塩濃度が
0.5Mより少ない場合には該樹脂への抗生物質
K582Mの吸着が不充分であり、例えば食塩濃度
0.25Mでは90%、0.1Mでは30%であるが、0.5M
ではその吸着率は100%となる。一般には食塩濃
度を0.5〜1Mとするのが好ましい。
次いで、食塩濃度を調整したK582M含有溶液
を、上記食塩濃度の水溶液で予め処理したポーラ
スポリマー樹脂と接触させてK582Mを吸着させ
る。これを水で溶出すれば、最初に食塩が溶出
し、次いでK582Mが溶出される。斯くするとき、
K582Mは約1/5〜1/6に濃縮されて採取され、し
かも塩濃度は極めて低く、かつ脱色も行われて極
めて効率よく精製することができる。
更に使用したポーラスポリマー樹脂はPHを変え
た水で洗浄すれば何回でも繰り返して使用でき
る。
このように、本発明方法は極めて簡単な操作
で、濃縮、脱塩、脱色を一挙に行つて高純度の抗
生物質K582Mを得ることができる優れた発明で
ある。
次に実施例を挙げて説明する。
実施例 1 (i) 582M株の培養液(特公昭57−44664号の実施
例1で得たもの)5を塩酸でPH3.0とし、
過により菌体を除いた液を、1N−カセイソ
ーダにてPH6.4修正し、アンバーライトIRC−
50(Na型)100mlに吸着させた。0.5N−アンモ
ニア水100ml、水1000mlで樹脂を洗つた後、吸
着したK582Mを1N−HClで溶出し、1N−カセ
イソーダにてPH4.0とし300mlの溶出液を得た。
(ii) 上記(i)で得た溶出液300mlに0.5Mになるよう
にNaClを加え、予め0.5M−NaClで処理した
ダイヤイオンHP20、100mlを充填したカラム
に通し、吸着させた。次いで水で溶出し、始め
に溶出するNaCl分画を除き、抗生物質K582M
を含む分画60mlを得た。
この分画を凍結乾燥して、白色粉末の抗生物
質K582M1.7gを得た。このものの強熱残分は
0.32%であつた。
実施例 2 (i) 582M株をタンク培養して得た培養液100を
実施例1と同様に処理して溶出液5.4を得た。
(ii) この溶出液5.4にNaCl90gを加えてすでに
含まれているNaClを合せて、NaCl含量0.5M
以上に調整した。ダイヤイオンHP20、1を
カラムに充填し、0.5M−NaClを流し、次いで
上で調製した溶出液を流して吸着させた。この
ときの未吸着の抗生物質K582M活性は0であ
つた。次いで、純水を流して溶出を行い、最初
に溶出されるNaCl分画800mlを除き、K582M
活性分画900mlを得た。これによりK582M分画
は、5.4から900mlと1/6に濃縮された。
(iii) 別にダイヤイオンHP20、500mlを充填した
カラムにメタノール500ml、次いでカセイソー
ダでPH7.5とした水を流し、更にこれに上で得
たK582M分画を流し、その通過液を1N−HCl
でPH4.0として比色定量したところ、OD470
0.066からOD470=0.020に脱色された。
(iv) 上記(iii)の通過液(塩酸塩)をアンバーライト
IRA(SO4型)200mlのカラムを通して硫酸塩と
し、凍結乾燥して白色粉末の抗生物質
K582M35.5gを得た。このものの強熱残分は
0.43%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ペプチド性抗生物質K582Mを含む溶液を食
    塩濃度0.5M以上になるように調整し、これをイ
    オン交換基をもたないポーラスポリマー樹脂に接
    触せしめてペプチド性抗生物質K582Mを吸着さ
    せ、次いで水を溶出することを特徴とするペプチ
    ド性抗生物質K582Mの濃縮精製法。
JP7432783A 1983-04-27 1983-04-27 ペプチド性抗生物質k582mの濃縮精製法 Granted JPS59198989A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7432783A JPS59198989A (ja) 1983-04-27 1983-04-27 ペプチド性抗生物質k582mの濃縮精製法

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JP7432783A JPS59198989A (ja) 1983-04-27 1983-04-27 ペプチド性抗生物質k582mの濃縮精製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59198989A JPS59198989A (ja) 1984-11-10
JPH0342079B2 true JPH0342079B2 (ja) 1991-06-26

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JP7432783A Granted JPS59198989A (ja) 1983-04-27 1983-04-27 ペプチド性抗生物質k582mの濃縮精製法

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JPS59198989A (ja) 1984-11-10

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