JPH0341901Y2 - - Google Patents

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JPH0341901Y2
JPH0341901Y2 JP1988135482U JP13548288U JPH0341901Y2 JP H0341901 Y2 JPH0341901 Y2 JP H0341901Y2 JP 1988135482 U JP1988135482 U JP 1988135482U JP 13548288 U JP13548288 U JP 13548288U JP H0341901 Y2 JPH0341901 Y2 JP H0341901Y2
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powder
workpiece
pedestal
workpiece pedestal
torch
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ワークを回転させつつ、粉体肉盛溶
接を行なうようにした装置に関する。
〔従来の技術〕
エンジンバルブのバルブフエースの耐熱性、耐
摩耗性等を向上させるために、バルブフエースに
盛金することがある。このような盛金を行なうた
めには、第4図に示すような粉体肉盛溶接装置が
用いられている。
この装置は、ベース1に回転自在に設けた回転
台2上に、ワーク受台3をボルト4をもつて固着
し、かつベース1上に、前記ワーク受台3上に載
置したワークであるエンジンバルブ5のバルブフ
エース5aに向かつてプラズマアーク6を発生さ
せるとともに、アーク発生部分に、肉盛材料であ
るステライト合金の粉末とした粉体7を供給する
粉体供給手段8を備えるトーチ9を支持したもの
である。
回転台2を、モータ等の適宜の駆動手段(図示
略)により回転させつつ、トーチ9よりアーク6
を発生させるとともに、粉体7を供給することに
より、粉体7をアーク6により溶融させて、エン
ジンバルブ5のバルブフエース5aに粉体肉盛溶
接が行われる。
トーチ9は、図示しない昇降手段により高さ調
節可能となつている。エンジンバルブ5は、その
軸部5bの端部が、エアシリンダ(図示略)より
延出するピストンロツド10の先端に設けた回転
ヘツド11に把持されて、ワーク受台3に押圧さ
れた状態で、回転台2、ワーク受台3、回転ヘツ
ド11等と一体となつて回転させられる。
なお、この従来例においては、トーチ9を垂直
とし、かつ回転台2、ワーク受台3、エンジンバ
ルブ5等を水平よりほぼ45゜傾斜させて支持して
ある。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のような従来の装置においては、トーチ9
からエンジンバルブ5のバルブフエース5aに供
給される粉体7の一部が飛散して、ワーク受台3
の周縁部に付着し、それがアーク6の近傍を通過
するとき、アーク6の熱により溶融されてワーク
受台3に溶着し、順次生長して塊状となるおそれ
がある。
このように、ワーク受台3に粉体7が塊状とな
つて溶着すると、トーチ9からのシールドガス1
2(第4図参照)の流れが乱され、アーク溶接に
悪影響を及ぼし、肉盛に欠陥を生じたり、この粉
体7の塊が、ワーク受台3とエンジンバルブ5と
の間に挾まれて、ワーク受台3に対するエンジン
バルブ5の位置決めが狂い、アーク6により、母
材であるエンジンバルブ5自体が溶融させられる
等の欠陥が生じることとなる。
本考案は、従来の技術が有するこのような問題
点を解決することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案は、ベースに
回転自在に設けた回転台上に、ワーク受台を固着
し、かつこのベース上に、前記ワーク受台上に載
置したワークに向かつてプラズマアークはレーザ
ービーム等を発生させるとともに、アーク等の発
生部分へ肉盛材料である粉体を供給する手段を備
えるトーチを支持してなり、前記回転台を適宜の
駆動手段により回転させつつ、ワークに粉体肉盛
溶接するようにした装置において、前記ベース
に、先端が前記ワーク受台に近接又は摺接する粉
体掻き落し部材を設けたことを特徴としている。
粉体掻き落し部材は、先端を硬質のへら状とし
たもの、又は先端にワイヤブラシを設けたもの等
とするのがよい。
〔作用〕
回転台の回転により、ワーク受台とワークは一
体となつて回転させられ、トーチから供給された
粉体は、同じくトーチから発生するアークやレザ
ービーム等により加熱溶融させられて、ワークの
所要の部位に肉盛溶接される。
このとき、トーチから供給される粉体の一部が
飛散して、ワーク受台の周縁部に付着したとして
も、その粉体は、粉体掻き落し部材により掻き落
されるので、ワーク受台に粉体が塊状に溶着する
ことはなく、ワーク受台は清掃されて、常に原形
を保つことができる。
〔実施例〕
第1図及び第2図は、本考案の第1実施例を示
す。なお、第1実施例において、第4図に示す従
来のものと同一の部材には、同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略する(第3図に示す第2実
例においても同じ)。
13は、先端を、ワーク受台3の周縁部に近接
させるか、又は摺接するようにして、ベース1に
設けた粉体掻き落し部材である。
この粉体掻き落し部材13は、全体がほぼL字
状に屈曲するロツド16と、その先端部に固着さ
れ、かつ先端がワーク受台3の周縁の角部と補形
をなすように切欠された銅板等よりなる硬質のへ
ら状の掻き落し板17とからなつており、ロツド
16の基部は、ベース1の側面に設けた保持枠1
4内に嵌合されるとともに、保持枠14に螺合し
た締付ねじ15をもつてベース1に締着されてい
る。
掻き落し板17は、ワーク受台3の中心に関し
てトーチ9と対称の位置において、ワーク受台3
の外周面の接線Lに対して90゜以下の適宜の角度
αをなすようにして配設されている。
ワーク受台3は、リン青銅、クロム銅、タング
ステン銅等の銅合金により中空状に形成され、そ
の内部空間に連通する入口管18及び出口管19
を介して、冷却水20をワーク受台3内部に循環
させることにより、ワーク受台3自体と、その上
に載置されたエンジンバルブ5とを冷却するよう
にしている。
第1実施例において、回転台2が駆動手段によ
り回転させられると、ワーク受台3とエンジンバ
ルブ5と回転ヘツド11とは、回転台2ととも
に、一体となつて回転させられる。
このようにして、エンジンバルブ5を回転させ
つつ、トーチ9よりアーク6を発生させるととも
に、粉体供給手段8よりステライト合金の粉末で
ある粉体7を、エンジンバルブ5のバルブフエー
ス5aに向けて供給すると、粉体7は、アーク6
により加熱溶融させられて、バルブフエース5a
に順次溶着され、肉盛溶接される。
このとき、トーチ9より供給される粉体7の一
部が飛散して、ワーク受台3の上面周縁部又は外
周面に付着したとしても、ワーク受台3がトーチ
9の直下の位置よりほぼ回転したとき、ワーク受
台3に付着した粉体7は、掻き落し板17により
掻き落されるので、ワーク受台3に粉体7が塊状
に溶着することはない。従つて、ワーク受台3は
常に清掃されて、原形を保つことができる。
バルブフエース5aの径が異なるエンジンバル
ブ5の肉盛溶接を行なう場合には、ワーク受台3
を、それに合つた径のものと交換するとともに、
ベース1の側面に対するロツド16の取付角度β
(第1図参照)を変更するか、又は粉体掻き落し
部材13全体を、別寸法のものと交換すればよ
い。
第3図は、本考案の第2実施例を示す。
第2実施例においては、粉体掻き落し部材21
を、ベース1に固着したブラケツト22により支
持したエアシリンダ(油圧シリンダでもよい)2
3より、ワーク受台3の中心に向けて延出するピ
ストンロツド24の先端に、L字形のブラシ支持
片25を固着し、かつこのブラシ支持片25の内
側に、先端がワーク受台3の上面周縁部に摺接す
るワイヤブラシ26と、先端がワーク受台3の外
周面に摺接するワイヤブラシ27とを設けたもの
としてある。
このような構成とすることにより、ワーク受台
3に付着した粉体7を、ワイヤブラシ26,27
により確実に掻き落とすことができる。また、バ
ルブフエース5aの径が異なるエンジンバルブ5
の肉盛溶接を行なう場合、エンジンバルブ5の外
径、及び交換したワーク受台3の外径等に合わせ
て、エアシリンダ23からのピストンロツド24
の進退量を調節するだけでよく、異なる外径のエ
ンジンバルブ5にも、迅速に対応することができ
る。
本考案は、以上の実施例のみに限定されるもの
ではなく、幾多の変化変形が可能である。
例えば、第2実施例における両ワイヤブラシ2
6,27のいずれか一方を省略したり、または単
一のワイヤブラシ(図示略)を、ワーク受台の上
面に対して例えば45゜等の傾斜角をもつて、ワー
ク受台の外周角部に摺接するように支持させても
よい。
本考案は、プラズマアークを発生させるプラズ
マ粉体肉盛溶接装置でけでなく、レーザービーム
やアセチレンガス炎等を用いて粉体肉盛溶接を行
なう装置にも適用することができる。
また、本考案は、エンジンバルブ以外のワーク
に、環状の肉盛加工を行なう場合にも適用でき
る。
〔考案の効果〕
本考案によると、トーチから供給される粉体の
一部が飛散して、ワーク受台の周縁部に付着した
としても、その粉体は、粉体掻き落し部材により
掻き落されるので、ワーク受台に粉体が塊状に溶
着することはなく、ワーク受台は清掃されて、常
に原形を保つことができる。
したがつて、従来のように、ワーク受台に粉体
が漸次塊状に付着し、それにより、トーチからの
シールドガスの流れが乱され、肉盛溶接に悪影響
を及ぼしたり、又はワーク受台に付着した粉体の
塊が、ワーク受台とワークとの間に挾まれて、ワ
ーク受台に対するワークの位置決めが狂い、肉盛
溶接に欠陥が生じる等のおそれを未然に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第1実施例の要部の一部切
欠正面図、第2図は、第1図のA−A線に沿う断
面図、第3図は、本考案の第2実施例の要部の正
面図、第4図は、従来の粉体肉盛溶接装置の要部
の正面図である。 1…ベース、2…回転台、3…ワーク受台、4
…ボルト、5…エンジンバルブ(ワーク)、5a
…バルブフエース、5b…軸部、6…アーク、7
…粉体、8…粉体供給手段、9…トーチ、10…
ピストンロツド、11…回転ヘツド、12…シー
ルドガス、13…粉体掻き落し部材、14…保持
枠、15…締付ねじ、16…ロツド、17…掻き
落し板、18…入口管、19…出口管、20…冷
却水、21…粉体掻き落し部材、22…ブラケツ
ト、23…エアシリンダ、24…ピストンロツ
ド、25…ブラシ支持片、26,27…ワイヤブ
ラシ、L…接線、α,β…角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベースに回転自在に設けた回転台上に、ワーク
    受台を固着し、かつこのベース上に、前記ワーク
    受台上に載置したワークに向かつてプラズマアー
    ク又はレーザービーム等を発生させるとともに、
    アーク等の発生部分へ肉盛材料である粉体を供給
    する手段を備えるトーチを支持してなり、前記回
    転台を適宜の駆動手段により回転させつつ、ワー
    クに粉体肉盛溶接するようにした装置において、
    前記ベースに、先端が前記ワーク受台に近接又は
    摺接する粉体掻き落し部材を設けたことを特徴と
    する粉体肉盛溶接装置。
JP1988135482U 1988-10-19 1988-10-19 Expired JPH0341901Y2 (ja)

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JP1988135482U JPH0341901Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19

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JP1988135482U JPH0341901Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19

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JPH0259877U JPH0259877U (ja) 1990-05-01
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JPH084949B2 (ja) * 1988-12-08 1996-01-24 株式会社小松製作所 クラッディング装置

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