JPH0341832B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は主として、ある極性に帯電されたトナ
ーが感光体ドラム表面上の逆極性に帯電した静電
潜像から、感光体ドラムに接して配設された転写
ロールの表面に巻装された状態の転写紙の表面に
転写されて所期のコピーを作る電子写真複写装置
に関する。本発明は特に、次の露光サイクルに備
えて感光体ドラム上の画像領域をクリーニングす
る際に振り落される残留トナーの制御装置に関す
る。

従来技術 本発明は産業界で現用されている典型的な電子
写真複写装置に使用するのに特に適している。こ
の装置は典型的には、回転可能な感光体ドラム、
コピーすべき原稿に対応する静電潜像を該ドラム
の表面に形成する手段、潜像担持面にトナーを付
着させて該潜像をトナーで現象する手段及び転写
紙を原稿に対応するコピーにするために潜像に付
着したトナーをドラム表面から転写紙に転写する
手段を含んでいる。トナーの粒子は静電潜像に付
着してこれに吸着される、帯電した熱溶融性の粒
子である。

潜像の現像後、潜像から転写紙に転写されずに
残つたトナーは感光体ドラム表面の画像領域から
クリーニングしなければならない。代表的には、
ソレノイド作動装置等によつて適当な時期にドラ
ムに接離するドクターブレード等が使用される。
この型式の装置でドラム表面からのトナーの除去
の目的は概ね満されるが、クリーニングブレード
のソレノイドによる作動は残留トナーの一部を周
囲の空気中に舞い上げるおそれが多分にあり、そ
の近傍にある複写装置の要素の作用を損なうこと
になる。

目 的 本発明のそもそもの目的は、上述の問題点を簡
単な信頼性のある経済的な方法で解決することの
できる複写装置を提供することである。

残留トナーの問題はこの型式の電子写真複写機
の感光体ドラム表面の除電に用いられる除電ラン
プ、典型的には赤及び緑色のランプ、に特に顕著
である。潜像形成、現像、その後のドラム表面か
らの潜像の除電と続くステツプの順序の理由か
ら、これらのランプは通常ワイパー又はドクター
ブレードの近傍に設けられる。したがつて、経時
的に大量の残留トナーがランプの表面に集まり、
ランプの効率を阻害することは珍しいことではな
い。粒子は帯電されており、かつ、極めて小さい
ので、これらの除電ランプを効果的にクリーニン
グすることは極めて困難になる。このことは、特
に産業界で使用されているような現像プロセスの
ステーシヨンが互いに近接して配置され、部品の
挿入、除去のための隙間が極めて窮屈になり勝ち
で、特にこれらのランプのような部品については
保守のために頻繁に手を触れる必要のない小型の
電子写真複写装置では問題になる。

したがつて、本発明のさらに個々の目的の１つ
は、これらの赤／緑の調整ランプを残留トナーの
影響からさらに効果的にシールドすることであ
る。

本発明の他の目的はこれらの調整ランプを残留
トナーから効果的にシールドし、そのシールド手
段自身がその上に付着した残留トナーのクリーニ
ングのため容易に手を近付けられるシールド手段
を提供することである。

本発明の好適な実施例では、透明導電性プラス
チツク層がドラムの表面と赤／緑エレクトロルミ
ネセントパネルとの間に設けられている。この層
は帯電されたトナーを反発するように接地若しく
はバイアスされている。このシールドの導入によ
つて、エレクトロルミネセントランプへのトナー
の堆積は著しく減少することが見出された。エレ
クトロルミネセントパネルの前のこのシールドの
位置では、ドラム表面の潜像領域をクリーニング
したクリーニングブレードによつて舞い上げられ
たトナーは空中に浮び空気の膜中に運搬され、ド
ラムの表面に沿つて次のステーシヨンに前進する
ことが知られているが故に、特に重要である。こ
の空気膜に発生する空気の乱れがトナーをドラム
に沿つて設けられた装置の部分に向つて投げ飛ば
しその上に堆積させる。エレクトロルミネセント
パネルに直接近接、即ち、クリーニングステーシ
ヨンに直接近接しているシールドには大量のトナ
ーが堆積する。しかし、このシールドの導入によ
つて、エレクトロルミネセントパネルへのトナー
の堆積は効果的に減少しこの発光パネルの効率が
拡大することが判つた。

上記目的を達成する上述の特徴を備えた装置に
ついて以下に図面に基いて詳細に説明する。

第１図はある電子写真複写機の感光体ドラムと
その関連ステーシヨン、特にクリーニングステー
シヨン及びエレクトロルミネセントパネルステー
シヨンを示す断面図である。

この図は残留トナーが複写機の汚れた感光部材
そして特にクリーニングステーシヨンに近接して
配設されたエレクトロルミネセントパネル上に沈
着するのを防止する装置を示す。

感光体ドラム１４の表面から残留トナーをクリ
ーニングするための装置１０及びエレクトロルミ
ネセントパネル１２を空気中を浮遊する残留トナ
ーからシールドするための装置が図において上部
及び左の方に示されている。

全システムとの関連から本発明を説明すると、
感光体ドラム１４は外周面１６を有する。詳細に
は示されていないが、電子写真複写装置全体はド
ラム１４を制御されたように回転させる手段、コ
ピーすべき原稿と対応する静電潜像をドラム１４
の表面１６上の画像領域１８上に形成する手段、
この潜像をトナーで現象するために、像担持面に
トナーを付着させるための現像手段２０及び付着
されたトナーをドラムの表面から転写紙２２の表
面に転写ニツプ２４で転写して転写紙を原稿のコ
ピーにする転写手段を有する。転写ニツプ２４で
転写が行われた後、画像領域１８はクリーニング
ステーシヨン１０に向つて回転を続ける。

このステーシヨン１０はドラム表面１４上に残
留した非転写トナーがあるために特に設けられた
ものである。この残留トナーはコピープロセスを
繰返し行なうに先立つて除去する必要がある。こ
のクリーニング装置に関係する問題点は、トナー
粒子がドラム表面の像の電荷と逆極性に静電的に
帯電され、トナー粒子が潜像に吸引され転写ニツ
プ部で転写紙上に転写される迄保持されているこ
とである。ドラムの表面からトナーを除去するた
めにドラムの表面１６に対してワイパーブレード
２６によつてある圧力が掛けられねばならないこ
とは明らかである。ワイパーブレード２６が画像
領域１８を通過するとき、トナーのある部分はワ
イパーブレードで集められる。残留トナーの他の
僅かの部分は画像領域を横切つて押され感光体ド
ラムの画像面の後部の非画像領域に堆積される。
ブレードが全画像領域を通過し終るとブレードは
ドラムの表面から退避する。この退避はクリーニ
ングブレードによつて非画像領域に集められたト
ナーをドラムにより現象ステーシヨン２０に回収
するために搬送できるように行なわれる。

クリーニングトナーブレード２６のこの掃引の
間、ブレードの表面上に残つた粒子の慣性によつ
て、その一部は必然的に空中に浮遊する。さらに
感光体ドラム１４の連続的な回転によつて、感光
体ドラム表面に沿つて空気のフイルム又は気流が
出来る。この気流は残留トナー粒子のある部分を
持上げ、ドラムの表面の回転に伴いこれらを風と
共に次のステーシヨンに移動させる。

クリーニングステーシヨンの次のステーシヨン
で、これらのトナー粒子が少しでも堆積すること
が望ましからぬ最も敏感なステーシヨンはドラム
の全調整に使用されるエレクトロルミネセントパ
ネル１２である。、ドラムの表面１６がステーシ
ヨンからステーシヨンへと通過するとき上記の空
気のフイルムに乱れが起り、トナーをドラムに沿
つて配設された部品例えばエレクトロルミネセン
トパネル１２に堆積させる。この理由のために、
透明導電性プラスチツク層３０を少くともエレク
トロルミネセントパネル（緑色光部分がトナーの
堆積に最も敏感である）及びドラム表面１６の間
に設けることが望ましい。この層は接地するかト
ナーを反発するようにバイアスすることが望まし
い。このシールドの配設の結果、ランプ１２上へ
のトナーダストの吸引、堆積の防止が達成され
る。

効 果 このパネル３０はランプ上への残留トナー粒子
の堆積の減少に著しい効果をもたらすことが判つ
た。さらに、いくらかのトナーはエレクトロルミ
ネセントパネルを堆積せずにシールド３０上に堆
積してしまうけれども、このシールドはランプ自
身の除去及びクリーニングに比べれば、取扱い、
除去、クリーニング、機械内への取換え作業が容
易であることは明らかである。したがつて、上記
のシステムへのこのシールドの結合は、このシス
テムの全体の操作性の維持に顕著な利益をもたら
す。

本発明の他の代替実施例はこの特許出願を研究
すれば当業者によつて得られるであろう。上記の
保護シールドの使用は複写装置特に現在市場に増
加しつゝある高度に小型化された装置の他の内部
の範囲の保護に効果が得られる。したがつて、本
発明の範囲は上述の望ましい実施例で開示したも
のに限定されるものではなく、特許請求の範囲に
よるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例の感光体ドラムとその関
連ステーシヨン特にクリーニングステーシヨン及
びエレクトロルミネセントパネルステーシヨンを
示す断面図である。 １０……クリーニングステーシヨン、１２……
エレクトロルミネセントパネル（光除電子段）、
１４……感光体ドラム、１６……感光体ドラム表
面、１８……画像領域、２０……現像ステーシヨ
ン、２２……転写紙、２４……転写ニツプ、２６
……ワイパーブレード、３０……透明導電性プラ
スチツク層（導電性シールド）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転する感光体ドラム、該感光体ドラムに画
   像露光を行ない画像に対応する静電潜像を上記感
   光体ドラム外周面の画像領域に形成する手段、上
   記静電潜像と逆極性に帯電されたトナー粒子を該
   静電潜像に付着させてトナー像を形成する現像手
   段、上記トナー像を感光体ドラム表面より転写紙
   に転写させる転写手段、転写後の位置で上記感光
   体ドラム表面に係合し、該感光体ドラム表面に残
   留するトナーを拭い去る手段を有するクリーニン
   グ装置、及び該クリーニング装置直後の位置で感
   光体ドラム表面に近接する発光面を有する発光手
   段を備えた光除電手段を有する電子写真複写装置
   において、 上記の感光体ドラム表面に光を照射して行なう
   プロセス手段が設けられた範囲で感光体ドラム表
   面を覆つて透明導電性プラスチツク板を接地して
   設けたことを特徴とする電子写真複写装置。 ２ 上記の透明導電性プラスチツク板を接地する
   ことに代えて、透明導電性プラスチツク板に上記
   トナーと同極性のバイアス電圧を印加したことを
   特徴とする請求項１に記載の電子写真複写装置。 ３ 上記の感光体ドラム表面に光を照射して行な
   うプロセス手段が上記の光除電手段であり、透明
   導電性プラスチツク板が上記発光手段の発光面と
   感光体ドラム表面との間に設けられたことを特徴
   とする請求項１又は２に記載の電子写真複写装
   置。