JPH0341427Y2

JPH0341427Y2 -

Info

Publication number: JPH0341427Y2
Application number: JP1986152169U
Authority: JP
Priority date: 1986-10-03
Filing date: 1986-10-03
Publication date: 1991-08-30
Also published as: JPS6358479U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の目的〕（産業上の利用分野）本考案はテレビアンテナ用の同軸ケーブルが接
続され信号を分配し分岐する共聴ユニツトに係
り、とりわけ既製の配線器具用取付金具に固定可
能な共聴ユニツトに関する。

（従来の技術）従来、既製の配線器具用取付金具に固定可能な
共聴ユニツトとして第４に示すようなものが知ら
れている（特開昭61−104572号公報）。

この共聴ユニツトは前面に同軸ケーブル接続用
の同軸コネクタ１５が貫通するカバー１１と、こ
のカバー１１の下方に連結された上部シールド金
具１２と、この上部シールド金具１２の下方に連
結され、上部シールド金具１２との間で略直方体
を形成する下部シールド金具１３とからなる箱状
のハウジング１０を備えたものである。

このハウジング１０内にはプリント基板（図示
せず）が設けられ、同軸ケーブルの中心導体は、
端子１９、ビス２１および端子座３３からなる中
心導体接続装置によつてプリント基板に接続され
る。

また、上部シールド金具１２の両側部１２ａ，
１２ｂには、Ｕバンド２３、ビス２４およびスプ
リング２２からなる、同軸ケーブルの外部編組用
接続装置が取付けられている。

この外部編組用接続装置によつて、同軸ケーブ
ルの外部編組は上部シールド金具の両側部１２
ａ，１２ｂにそれぞれ接続され、外部編組からの
アース信号は上部シールド金具の連通部１２ｃに
よつて連通される。なお、この上部シールド金具
は所定の幅を有するコ字状の形状をなしている
が、この幅はハウジング１０の高さと同一となつ
ている。

また、上部シールド金具の両側部１２ａ，１２
ｂの側縁に爪片３１が突設され、下部シールド金
具の両側部１３ａ，１３ｂの側縁にも爪片３１に
対応する位置に突片３２が突設されている。この
ため、上部シールド金具１２と下部シールド金具
１３とを噛合させると、突片３２が爪片３１に係
合することにより上部シールド金具１２と下部シ
ールド金具１３とが連結されるようになつてい
る。

このように構成された共聴ユニツト１は、第５
図に示すように既製の配線器具４０とともに配線
器具用取付金具３０に取付固定される。この取付
金具３０の開口部の幅W₃は配線器具４０の幅W₂
と略同一となつており、取付金具３０の開口部の
高さH₃は配線器具４０の高さH₂の略３倍となる
よう形成されている。このため取付金具３０には
配線器具４０が上方位置、中央位置および下方位
置に３個取付可能となつている。また、共聴ユニ
ツト１のハウジング１０の幅W₁は配線器具４０
の幅W₂と略同一となつており、共聴ユニツト１
のハウジング１０の高さH₁は配線器具４０の高
さH₂の1.5倍となつている。このように従来の共
聴ユニツト１は取付金具３０に既製の配線器具４
０とともに取付けることが可能であり、この場合
は共聴ユニツト１を取付金具３０の上方位置に配
線器具４０を取付金具の下方位置に取付ける。

一方、取付金具３０の開口部高さH₃は共聴ユ
ニツトのハウジング１０の高さH₁の1.5倍となつ
ているから、取付金具３０に２個の共聴ユニツト
１を取付けることも可能である。この場合は２個
の共聴ユニツト１の向きを逆にして、絶縁性を保
つためそれぞれの同軸コネクタ１５を離すように
して取付けている。

このような従来の共聴ユニツト１に対して、共
聴ユニツト１のハウジング１０の高さH₁を配線
器具４０の高さH₂と略同一となるよう小さくし
て、共聴ユニツト１を取付金具３０に配線器具４
０と同数取付けることも考えられる。このように
すれば、従来の共聴ユニツト１に比較して、多数
の共聴ユニツト１を取付金具３０に取付けること
ができる。また、共聴ユニツト１を同じ向きに取
付けることができ、例えば共聴ユニツト１の前面
に文字が書いてある場合等は文字の向きがそろう
ことになり、都合がよい。

（考案が解決しようとする問題点）共聴ユニツト１のハウジング１０の高さH₁を
配線器具４０の高さH₂と略同一となるよう小さ
くした場合、当然上部シールド金具１２の幅も配
線器具４０の高さH₂に合わされて小さくなる。

しかしながら、このように上部シールド金具１
２の幅が小さくなると、上部シールド金具の両側
部１２ａ，１２ｂ間の連通部１２ｃの幅が十分と
れず、アース信号が流れにくくなるという問題が
生じる。この場合、下部シールド金具１３をアー
ス信号の連通部として機能させることも考えられ
る。しかし、上部シールド金具１２と下部シール
ド金具１３とが単に突片３２と爪片３１を係合さ
せて連結される従来の構造では、上部シールド金
具１２と下部シールド金具１３が確実に接触して
連結されていることにはならず、接触したり接触
しなかつたりして下部シールド金具１３をアース
信号連通部として用いることはむずかしい。

本考案はこのよう点を考慮してなされたもので
あり、配線器具用取付金具に多数取付けることが
でき、かつ外部編組から上部シールド金具の両側
部に流れるアース信号を確実に連通することがで
きる共聴ユニツトを提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段）本考案は、前面に同軸ケーブル接続用の同軸コ
ネクタが貫通するカバーと、前記カバーの下方に
連結され両側部に同軸ケーブルの外部編組が接続
される略コ字状の上部シールド金具と、前記上部
シールド金具の下方に連結され上部シールド金具
との間で略直方体を形成する略コ字状の下部シー
ルド金具とからなる箱状のハウジングを備えた、
配線器具用取付金具に固定可能な共聴ユニツトで
あつて、前記ハウジングは前記配線器具と同一の
幅および同一の高さを有し、前記下部シールド金
具と前記上部シールド金具とは当接部でかしめら
れて連結されていることを特徴としている。

（作用）ハウジングの高さを配線器具の高さと略同一と
したので、配線器具用取付金具に多数共聴ユニツ
トを取付けることができ、また上部シールド金具
と下部シールド金具とはかしめて連結されている
ので、下部シールド金具をアース信号の連通部と
して用いることができる。

（実施例）以下、図面を参照して本考案の実施例について
説明する。

第１図乃至第３図は本考案による共聴ユニツト
の一実施例を示す図である。第１図に示すように
共聴ユニツトは、前面に同軸ケーブル接続用の同
軸コネクタ１５が貫通するカバー１１と、このカ
バー１１の下方に連結された上部シールド金具１
２と、この上部シールド金具１２の下方に連結さ
れた下部シールド金具１３とからなる箱状のハウ
ジング１０を備えたものであり、ハウジング１０
内にはプリント基板２５が設けられている。

カバー１１の側面には端子１９およびビス２１
からなる中心導体接続装置が取付けられており、
この中心導体接続装置によつて、同軸ケーブルの
中心導体とプリント基板２５とが接続される。ま
た、カバー１１の前面には凹部１１ａが形成さ
れ、同軸コネクタ１５はこの凹部１１ａを貫通し
ている。また、同軸コネクタ１５は第１図に示す
ように、アース金具１６、絶縁部材１７ａ，１７
ｂおよびコンタクトピン１８を組み合せて構成さ
れている。

また、上部シールド金具１２の両側部１２ａ，
１２ｂには、同軸ケーブルの外部編組を締付ける
Ｕバンド２３がビス２４によつて取付けられてい
る。なおスプリング２２はＵバンド２３と上部シ
ールド金具の両側部１２ａ，１２ｂとの間に介在
され、ビス２４を緩めた場合にＵバンド２３を外
方に突出させるものである。このＵバンド２３、
ビス２４およびスプリング２２によつて外部編組
用接続装置が構成され、この外部編組用接続装置
によつて外部編組からのアース信号が上部シール
ド金具の両側部１２ａ，１２ｂに流れる。

さらに、上部シールド金具１２および下部シー
ルド金具１３は、それぞれ略コ字状の形状をなし
連結されて略直方体を形成する。この上部シール
ド金具１２の下方縁に溝部２７が形成され、下部
シールド金具１３には、上部シールド金具１２と
当接しかつ溝部２７と対応する位置に、突起部２
８が突設されている。

第２図で上部シールド金具の溝部２７と下部シ
ールド金具の突起部２８について詳述する。この
溝部２７と突起部２８は、上部シールド金具１２
と下部シールド金具１３とを噛合させて連結する
際係合するものである。また、溝部２７の両端に
はかしめ突起２７ａが形成されている。溝部２７
に突起部２８を係合させ、上部シールド金具１２
の下端よりかしめ機（図示せず）でかしめると、
かしめ突起２７ａが突起部２８を下方より締め付
け、このようにして上部シールド金具１２と下部
シールド金具１３とは確実に接触して連結され
る。なお、第２図に示すように、カバー１１の側
面には、配線器具用取付金具３０と係合する取付
受部４２が取付けられ、取付受部４２の略中央部
分には切断空間４３が形成されている。かしめ作
業を行なう場合は、かしめ機の下方部がかしめ突
起２７ａと当接し、かしめ機の上方部が切断空間
４３内に進入してカバー１１の側面段部４１に当
接し、かしめ機の上方部と下方部との間でかしめ
作業が行なわれる。

また、共聴ユニツトのハウジング１０の高さ
H₁は配線器具４０の高さH₂と略同一となつてお
り、ハウジング１０の幅W₁は配線器具４０の幅
W₂と略同一となつている。

次にこのような構成からなる本実施例の作用に
聴ユニツト１は、既製の配線器具４０とともに、
配線器具用取付金具３０に取付固定される。この
取付金具３０には配線器具４０を３個取付けるこ
とができるが、共聴ユニツト１のハウジング１０
のついて説明する。

第３図に示すように上述のように構成された共
高さH₁が配線器具４０の高さH₂と略同一となつ
ているので、共聴ユニツト１を取付金具３０に３
個取付けることができる。また第３図に示すよう
に共聴ユニツト１を２個、配線器具４０を１個取
付けることもできる。

ハウジング１０の高さH₁を配線器具４０の高
さH₂と略同一となるよう小さくした場合に、上
部シールド金具の両側部１２ａ，１２ｂ間の連通
部１２ｃの幅が狭くなるが、下部シールド金具１
３をアース信号の連通部として用いることによ
り、確実にアース信号を連通させることができ
る。

すなわち、上部シールド金具１２と下部シール
ド金具１３とは溝部２７に突起部２８を係合させ
てかしめることにより確実に連結されるので、上
部シールド金具の両側部１２ａ，１２ｂのアース
信号を下部シールド金具１３によつて確実に連通
させることができる。

このように本実施例によれば、配線器具用取付
金具３０に多くの共聴ユニツト１を取付けること
ができる。この場合、共聴ユニツト１を同じ方向
にそろえて配置できるので、カバー前面に記載さ
れた文字１１ｂも同方向にそろうことになる。ま
た上部シールド金具１２と下部シールド金具１３
とはかしめて連結されるので、下部シールド金具
１３をアース信号の連通部として用いることがで
きる。

〔考案の効果〕

ハウジングの高さを配線器具の高さと略同一と
したので、配線器具用取付金具に多数共聴ユニツ
トを取付けることができ、また上部シールド金具
と下部シールド金具とはかしめて連結されている
ので、下部シールド金具をアース信号の連通部と
して用いることができる。このため、共聴ユニツ
トを既製の配線器具用取付金具を利用してコンパ
クトに多数設置することができ、また、上部シー
ルド金具の両側部のアース信号を安定かつ確実に
連通することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案による共聴ユニツト
の一実施例を示す図であり、第１図はその分解斜
視図、第２図は上部シールド金具の溝部と下部シ
ールド金具の突起部を示す側面図、第３図は共聴
ユニツトを配線器具用取付金具に配線器具ととも
に取付けた図、第４図は従来の共聴ユニツトを示
す分解斜視図、第５図は従来の共聴ユニツトを配
線器具用取付金具に配線器具とともに取付けた図
である。１……共聴ユニツト、１０……ハウジング、１
１……カバー、１２……上部シールド金具、１３
……下部シールド金具、１５……コネクタ、１６
……アース金具、１７ａ，１７ｂ……絶縁体、１
８……コンタクトピン、１９……端子、２１……
ビス、２２……スプリング、２３……Ｕバンド、
２４……ビス、２５……プリント基板、２７……
溝部、２８……突起部、３０……配線器具用取付
金具、４０……配線器具。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前面に同軸ケーブル接続用の同軸コネクタが貫
通するカバーと、前記カバーの下方に連結され両
側部に同軸ケーブルの外部編組が接続される略コ
字状の上部シールド金具と、前記上部シールド金
具の下方に連結され上部シールド金具との間で略
直方体を形成する略コ字状の下部シールド金具と
からなる箱状のハウジングを備えた、配線器具用
取付金具に固定可能な共聴ユニツトにおいて、前
記ハウジングは前記配線器具と同一の幅および同
一の高さを有し、前記下部シールド金具と前記上
部シールド金具とは前記箱状ハウジングの側面下
部に位置する当接部でかしめられて連結され、前
記カバーの側面に前記配線器具用取付金具と係合
する取付受部が設けられ、この取付受部にかしめ
機を進入させるための切断空間を形成したことを
特徴とする共聴ユニツト。