JPH0341186B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は椅子装着兼用ポータブル式あんま器に
係り、椅子の背もたれにあんま器本体を装着する
場合に、特に高年令者で、あんま作動の強さの応
答がうまく出来ない場合に椅子の座板に座るあん
ま施療者の臀部を振動板の下端により蹴らないよ
うにするにある。

（従来の技術） あんま基板をなすあんま器本体の長さ方向の中
間部に設けた軸止突起に、該基板の一端と一端を
ほとんど合致させた振動板の長さの中間部を軸支
し、該振動板の軸支部付近から長さ方向の先端部
にかけて設けた弾力性のもみ突起によりあんま施
療者の背中などをもむようにするポータブル式あ
んま器は本発明者が開発したものであつて、特開
昭62−204748号、特開昭63−38458号、特開昭63
−81957号、特開昭63−143063号の各公報に開示
されている。これ等は何れもあんま器本体の一端
を下にして椅子の背もたれに装着使用することも
できるものであるが、その装着により振動板の一
端が下方になり、振動と共に下方になつた一端を
前後に振動するため特に高年令者で、あんま作動
の強さの応答がうまく出来ない場合、椅子の座板
に座つたあんま施療者の臀部を振動板の下端によ
り蹴り、臀部の座板の前方に滑り出て不安定な姿
勢になる欠点がある。

（本発明が解決しようとする問題点） 本発明は前記に述べた欠点を改良することを目
的とするものであつて、あんま器の基体をなすあ
んま器本体の一端にほぼ直角又は椅子の背もたれ
と角度が合つた支持柱を設け、その支持柱に振動
板の一端を軸支して振動板を前記の支持柱を中心
にして振動させることにより該一端の振動により
臀部が蹴られないようにするもので、さらにあん
ま板本体の長さを短縮できることもできるように
するにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は前記に述べた目的に合致させたもので
あつて、モータＭを取付けたあんま器本体１と、
該本体の一端にほぼ直角に設け、又は椅子の背も
たれの角度に合わせて設けた支持柱２の突出端の
軸２ａに軸支すると共に、前記モータＭの主軸３
に固定したクランク板４の偏心ピン５に連接した
連接ロツド６を介して振動させる振動板１０とか
らなることを特徴とする椅子装着兼用ポータブル
式あんま器に係るものである。支持柱２は硬質ゴ
ム等の弾力性をものもので構成することもでき
る。

（実施例） 本発明の好適な実施例を説明する。

図中１はあんま器本体であつて、その一端にほ
ぼ直角の一対の軸支柱２（第２図）を設け、前記
本体１には一端より前部にモータＭを取付け、そ
のモータＭの主軸３のクランク板４の偏心ピン５
に連接ロツド６の下端を軸嵌めにより連結する。
前記の支持柱２は椅子の背もたれと座板の角度に
合わせることもできる。あんま器本体１の先端部
上面には膨らみを後記する第２振動板１５の下面
に対応させた薄いステンレス鋼板からなる弾性褥
板８の前後両端の下方湾曲端９，９を取付ける。
弾性褥板８はホームラバー等の弾性材料を以つて
充てることもできる。

１０は一端１１を支持柱２の先端に軸２ａによ
り支持した第１振動板であつて、前記の連接ロツ
ド６の上端を軸子１３に連結して、モータＭによ
り第１図実線及び鎖線のように振動させると共
に、軸子１３の後側又は前側に振動モータ若しく
は磁気振動体１４を取付け、該振動モータ１４等
により副振動を得るようにする。第１振動板１０
の先端縁１２に、あんま器本体１の先端とほぼ同
じ長さにして先端部を湾曲形に少し上がらせたば
ね板からなる第２振動板１５を二、三条平行にし
て取付け、第１振動板１０と第２振動板１５の上
面に湾曲反り返し部１７をもつ薄いばね板１６を
数個ずつ縦列にかつ間隔を置いて取付け、各反り
返し部１７の上面の平面部１８にゴム等の材質か
らなる弾力性もみ突起１９を固定し、第２振動板
１５の前記した弾性褥板８の膨らみ７上に対応す
る下面に前記と同じばね板１６を取付け、下面に
なつた平面部１８にもみ突起１９を固定し、膨ら
み７との間に腕又は足の胛、頚部等を挿入する間
隔２０を構成して挟みもみ部とする。このように
第１振動板１０は一端１１を軸２ａにより支持す
るから該振動板１０を第２振動板１５を含めた長
さを特開昭63−3845号公報等に示すものより短縮
できる。

第１振動板１０の先端縁１２及び側面縁とあん
ま器本体１の該当部分の間に蛇腹形の伸縮筒２１
の上下端縁を固定してモータＭ、連接ロツド６等
を包み込む。伸縮筒２１は支持柱２の前面にも接
触状にして設け連続させるものであるが（第４図
参照）、支持柱２及び軸２ａを包み込むこともあ
る。前記したばね板１６の取付けは第１振動板１
０のみとし、第２振動板１５の上下面に第３図の
とおりに直接にもみ突起１９を取付ける実施例に
することもできる。

第４図は本発明のあんま器を椅子の背もたれに
装着する実施例を示し、あんま器本体１の裏面に
数個のナツト体２３を縦列に突出して設けて椅子
３１の背もたれ３２にそれらのナツト体２３を挿
入する縦割溝を設け、椅子３１の内部の固定板に
取付けたモータ３３の主軸に各ナツト体２３に螺
合する送りねじ３４を設け、モータ３３の可逆回
転により送りねじ３４及びナツト体２３を介して
あんま器本体１を上下動させる。

第５図はあんま器本体１に取付けたバンド２２
により椅子３６の背もたれ３７に縛りつける実施
態様を例示したもので、第１、第２振動板１０、
１５の高さがあんま施療者の体格に合わないとき
には座板３８とあんま本体１の支持柱２との間に
適当なスペーサを挿入して高さを調節する。

足裏を第６図のようにもむときは背もたれ３
２，３７を下にした椅子３１，３６を倒し、挟み
もみ部の間隔２０に足先を挿入して弾性褥板８に
足の胛を乗せ、第２振動板１５の下面のばね板１
６に取付けたもみ突起１９により足裏をもむ。

（作用） 本発明のあんま器は、実施例に示した第１振動
板１０と第２振動板１５を振動板と称する。あん
ま器基板を構成するあんま器本体１の一端にほぼ
直角に又は椅子の背もたれと座板の角度に合つた
支持柱２を設け、その突出端に前記のあんま器本
体１に取付けたモータＭにより振動する振動板１
０を軸支しているもので、椅子の背もたれに支持
柱２及び振動板１０の一端を下方にして取付けて
も、振動板１０が従来のように支持柱２から下方
に突出した一端が前後に振動しないので、椅子の
座板に腰を下ろしたあんま施療者の臀部を蹴るこ
とがない。

（効果） 本発明の椅子装着兼用ポータブル式あんま器は
既述のようにあんま器本体１の一端にほぼ直角形
に設け、又は椅子の背もたれと角度に合わせた支
持柱２に、振動板１０の一端を軸支し、あんま器
本体１のモータＭにより連接ロツド６を介し振動
する振動板の一端を支持柱２より突出させない構
成になるから従来のように振動板の一端が前後に
跳ねてあんま施療者の特に高年令者で、あんま作
動の強さの応答がうまく出来ない場合臀部を蹴ら
ないで振動を生じ、挟みもみを併せて行うことが
できると共に、あんま器本体の一端にほぼ直角に
設け、又は椅子の背もたれの角度に合わせた支持
柱２の突出端の軸２ａに振動板を軸支しているか
ら、従来の振動板の長さの中央部を軸支するもの
に比して長さを短縮できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の実施例を示し、第１図は側
面図、第２図は一部切欠平面図、第３図は他の実
施例の第１振動板と第２振動板の側面図、第４図
は椅子の背もたれへの装着を示した側面図、第５
図は背中もみを示した側面図、第６図は足裏のも
みを示した側面図である。 １→あんま器本体、２→支持柱、２ａ→軸、Ｍ
→モータ、６→連接ロツド、１０→振動板、１１
→一端、１２→先端縁、１３→軸子、１９→弾力
性もみ突起、３１→椅子、３２→背もたれ、３６
→椅子、３７→背もたれ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータＭを取付けたあんま器本体１と、該本
   体の一端にほぼ直角に設け、又は椅子の背もたれ
   の角度に合わせて設けた支持柱２の突出端の軸２
   ａに軸支すると共に、前記のモータＭの主軸３に
   固定したクランク板４の偏心ピン５に連接した連
   接ロツド６を介して振動させる振動板とからなる
   ことを特徴とする椅子装着兼用ポータブル式あん
   ま器。