JPH03188Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、内部に振動体を内装したマツサージ
体の脚部局所に当接してマツサージを施す振動式
マツサージ機に係り、詳しくは、支持脚に対し、
マツサージ体を３段階に着脱できるようにした振
動式マツサージ機に関するものである。

（従来技術とその問題点） バイブレータ等の振動体を内装せしめた振動式
マツサージ機は、その使用箇所や使用目的に伴な
い種々の形状のものが考案されているが、近年で
は特に脚部、例えば太腿やふくらはぎあるいは足
の裏面をマツサージできるようにしたものが多く
出回つている。

ところで、一般に出回つているこの種の振動式
マツサージ機は、第１図に示したように、内部に
振動板２を内装したマツサージ体１と、該マツサ
ージ体１を所定高さで支持する支持脚３とからな
り、これらのマツサージ体１と支持脚３とを一体
的にビス着して構成されたものがほとんどであ
る。

従つて、この種従来の振動式マツサージ機あつ
ては、前述したようにマツサージ体１と支持脚３
とを一体的にビス着しているため、一定高さでの
みの使用しかできず、通常、太腿やふくらはぎを
マツサージする場合は良いのであるが、足の裏面
等をマツサージしたい場合等には不自然な姿勢を
強制され、マツサージ効果を発揮できないという
欠点が有つた。

そこで、近年では上記欠点を解決すべく、第２
図に示したように、支持脚３における少なくとも
前後一方の脚部３′を折曲げ可能に構成して、マ
ツサージ体１の載置角度を可変できるようにした
ものが考案されている。

しかし、上記マツサージ体にあつても、ふくら
はぎや足の裏面についての使用の場合は良いので
あるが、太腿に対する適度なマツサージを行なう
場合には、前者従来のものと同様、不自然な姿勢
を強制されてマツサージ効果を発揮できないとい
う問題が有つた。

また、従来の振動式マツサージ機は、その使用
箇所を予め限定して製作開発されるために、その
使用範囲が限定され、他の部位に使用できないも
のがほとんどであり、安価な製作費で複数箇所を
マツサージできるような応用範囲のある振動式マ
ツサージ機が無いのが現状である。

〔考案の目的〕

本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、特に枢着部を形成することなく、支持脚に
対し、マツサージ体を３段階に着脱できるように
して、可及的に安価に製作できる振動式マツサー
ジ機を提供することを目的として成されたもので
ある。

〔考案の構成〕

すなわち、本考案の振動式マツサージ機は、内
部に振動体を内装したマツサージ体と、該マツサ
ージ体を所定高さで支持する支持脚とからなる振
動式マツサージ機において、前記マツサージ体の
裏面両側に抱持部を備える支持脚嵌合溝を設け、
前記支持脚に平行状一対の水平脚部と第１傾斜脚
部と第２傾斜脚部とを連続的に設けてなり、マツ
サージ体を３段階に着脱し得るよう構成した事を
第１の特徴とするものであり、特に、マツサージ
体を所定高さで支持する支持脚の水平脚部の一対
間端部を開放させたことを第２の特徴とするもの
である。

（考案の作用） 本考案の振動式マツサージ機は、上記のように
構成したことことにより、次のような作用をもた
らすものである。

すなわち、マツサージ体に支持脚嵌合溝を設
け、これに支持脚の水平脚部や第１傾斜脚部及び
第２傾斜脚部を任意に嵌着させることができるよ
う構成しているため、太腿やふくらはぎ或いは足
の裏面等の使用箇所に応じてマツサージ体の取付
け角度を調整できる。

また、マツサージ体を所定高さで支持する支持
脚の水平脚部の一対間端部を開放させているた
め、水平脚部の一対間の弾性力により、マツサー
ジ体の支持脚に対する装着が容易且つ確実に行な
うことができる。

以下、本考案の振動式マツサージ機の一実施例
を第３図以降に示す図面に基づきこれを詳細に説
明する。

〔実施例〕

図面において、１１は、本考案の振動式マツサ
ージ機の一実施例を示したものであり、該振動式
マツサージ機１１は、第３図に示したように内部
に振動体１３を内装したマツサージ体１２と、該
マツサージ体１２を所定高さで支持する支持脚１
６とからなる振動式マツサージ機１１において、
該マツサージ機１１のマツサージ体１２を、支持
脚１６に対し３段階に着脱し得るよう構成したも
のである。

すなわち、前記マツサージ体１２は、第３図に
示したように、内部に振動体１３を装備した枠体
上面にクツシヨン性を有する弾性部材（図示せ
ず）を載設し、その外面に布材を被覆せしめると
共に、前記枠体下面に樹脂材等で構成された台座
１２′を嵌着し、該台座１２′の両側には、縦幅方
向に支持脚嵌合溝１４を設け、該支持脚嵌合溝１
４内に前記支持脚１６を保持し得る抱持部１５を
設け、該抱持部１５には前記支持脚１６を抱持し
て係止し得る係止片１５′を設けて構成したもの
である。

尚、前記振動体１３は、マツサージ体１２の上
面部に微振動を与え得るものであれば、どのよう
なものであつても良く、例えばモータ駆動により
回転するモータ軸にアンバランスウエイトを取付
けて、アンバランスウエイトの旋回運動により振
動板を振動させるようにしたものや、電磁石等を
利用して、電気的に振動板を振動させるようにし
たものが利用される。

前記支持脚１６は、第４図及び第５図に示した
ように、前記マツサージ体１２の支持脚嵌合溝１
４に嵌着し得る左右に平行状な一対の水平脚部１
７と、該水平脚部１７に連続して設けられた平行
状一対の第１傾斜脚部１８と、該第１傾斜脚部１
８に連続して設けられた平行状一対の第２傾斜脚
部１９と、該第２傾斜脚部１９に連続して設けら
れたＵ字状の支持部１６′とからなり、前記マツ
サージ体１２を、水平脚部１７或いは第１傾斜脚
部１８、若しくは第２傾斜脚部１９に、任意に着
脱できるように構成したものである。

尚、前記支持脚１６は、前記水平脚部１７の一
対間端部を開放させており、該開放部１７′の形
成により、水平脚部１７の一対間の弾性力が付与
されるため、前記マツサージ体１２の左右支持脚
嵌合溝１４，１４間の幅の相違に対して適応でき
ると共に、該弾性力により前記左右の支持脚嵌合
溝１４，１４に対する装着を容易にすることがで
きるように構成されている。

（実施例の作用） 本考案の振動式マツサージ機１１は、以上の一
実施例に示したように構成されたものであり、こ
れを使用するにあつては、マツサージ体１２の支
持脚嵌合溝１４にマツサージ体１２を取付けよう
とする支持脚１６の脚部を嵌めこむだけで良く、
例えば、第６図に示したように、支持脚嵌合溝１
４の抱持部１５に前記支持脚１６の水平脚部１７
が抱持されると共に係止片１５′で該水平脚部１
７を強固に係止させ、確実な嵌着が完了し、椅子
に座つた位置での好みのマツサージが行なえる。

従つて、椅子に座つた状態でふくらはぎの部分
に適度なマツサージを行ないたい場合は、第７図
に示したように、支持脚１６の第２傾斜脚部１９
にマツサージ体１２を取付けて使用すれば良く、
同じく、椅子に座つた状態で足の裏面をマツサー
ジしたい場合は、第８図に示したように、支持脚
１６の第１傾斜脚部１８にマツサージ体１２を取
付けて使用すれば良く、更に太腿に適度なマツサ
ージを行ないたい場合は、第９図に示したよう
に、支持脚１６の水平脚部１７にマツサージ体１
２を取付けて使用すれば良い。

また、本考案の振動式マツサージ機１１は、上
述したように椅子に座つた状態のみの使用を行な
うだけのものではなく、例えば、第７図に示した
状態で、マツサージ体１２が座椅子の背部として
使用され、人体背部のマツサージをも行なうこと
ができる。

（考案の効果） 以上のように、本考案の振動式マツサージ機
は、内部に振動体を装備したマツサージ体を、支
持脚に対して３段階に着脱し得るよう構成したも
のであるから、従来のものとは異なり、好みの箇
所に、マツサージ体を任意に着脱できると共に、
その製作コストで安価であり、着脱操作も容易で
ある。

更に本考案の振動式マツサージ機は、足の局部
マツサージのみを目的とせず、人体背部等をもマ
ツサージすることができるものであり、従来の欠
点を解消すると共に、従来の各種要望に応えるこ
とができる価値高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、及び第２図は従来の振動式マツサージ
機の実施例を示す側面図、第３図は本考案の振動
式マツサージ機におけるマツサージ体の一実施例
を示す説明図、第４図は本考案の振動式マツサー
ジ機における支持脚の一実施例を示す側面図、第
５図は本考案の振動式マツサージ機の一実施例を
示す説明図、第６図は本考案の振動式マツサージ
機におけるマツサージ体と支持脚との嵌着状態を
示す説明図、第７図、第８図、第９図は本考案の
使用状態を示す側面図。 １１は振動式マツサージ機、１２はマツサージ
体、１３は振動体、１４は支持脚嵌合溝、１５は
抱持部、１６は支持脚、１７は水平脚部、１８は
第１傾斜脚部、１９は第２傾斜脚部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内部に振動体を内装したマツサージ体と、該
   マツサージ体を所定高さで支持する支持脚とか
   らなる振動式マツサージ機において、前記マツ
   サージ体の裏面両側に抱持部を備える支持脚嵌
   合溝を設け、前記支持脚に平行状一対の水平脚
   部と第１傾斜脚部と第２傾斜脚部とを連続的に
   設けてなり、マツサージ体を支持脚の前記３種
   の脚部に任意に嵌脱できるように構成した事を
   特徴とする振動式マツサージ機。 (2) マツサージ体を所定高さで支持する支持脚の
   水平脚部の一対間端部を開放させて、支持脚嵌
   合溝に対する支持脚の３種の各脚部に対する嵌
   合を、可及的に容易にできるよう構成した事を
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の振動式マツサージ機。