JPH0341101A - セラミック成形体に含まれるメチルセルロースバインダの製造方法 - Google Patents
セラミック成形体に含まれるメチルセルロースバインダの製造方法Info
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- JPH0341101A JPH0341101A JP1176108A JP17610889A JPH0341101A JP H0341101 A JPH0341101 A JP H0341101A JP 1176108 A JP1176108 A JP 1176108A JP 17610889 A JP17610889 A JP 17610889A JP H0341101 A JPH0341101 A JP H0341101A
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Landscapes
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、セラミック成形体に含まれるメチルセルロ
ースバインダの製造方法に関するものである。
ースバインダの製造方法に関するものである。
[従来の技術]
ファインセラミック成形体を、たとえば押し出し成形に
より得ようとする場合、バインダとして、大半は、セル
ロースをメチルエーテル化して得られる水溶性高分子で
ある、メチルセルロースが用いられている。また、上述
のセルロースの原料としては、天然パルプが用いられて
いる。
より得ようとする場合、バインダとして、大半は、セル
ロースをメチルエーテル化して得られる水溶性高分子で
ある、メチルセルロースが用いられている。また、上述
のセルロースの原料としては、天然パルプが用いられて
いる。
[発明が解決しようとする課題]
上述したようなメチルセルロースの製造工程において、
メチルエーテル化反応を100%にし、不溶解性物質(
セルロース)をOにすることが望ましい。しかしながら
、反応率は、どうしても100%にはならず、バインダ
には、不溶解性物質(セルロース)が多数混入している
。
メチルエーテル化反応を100%にし、不溶解性物質(
セルロース)をOにすることが望ましい。しかしながら
、反応率は、どうしても100%にはならず、バインダ
には、不溶解性物質(セルロース)が多数混入している
。
このように不溶解針(セルロース)を含むバインダを用
いてセラミック成形体を得たとき、焼成後のセラミック
中に数10〜数100μm径の空孔を発生させ、得られ
たセラミックの機械的強度の低下や電気的特性の劣化を
引き起こす。また、得られたセラミックが肉薄の場合に
は、貫通性ボアとなり、たとえばセラミックの各主面に
対向電極を形成したとき、対向電極間の電気的導通によ
る短絡といった不良が発生する。
いてセラミック成形体を得たとき、焼成後のセラミック
中に数10〜数100μm径の空孔を発生させ、得られ
たセラミックの機械的強度の低下や電気的特性の劣化を
引き起こす。また、得られたセラミックが肉薄の場合に
は、貫通性ボアとなり、たとえばセラミックの各主面に
対向電極を形成したとき、対向電極間の電気的導通によ
る短絡といった不良が発生する。
なお、たとえば押し出し成形においてセラミックに含ま
れるバインダとして用いられるメチルセルロースは、1
6〜30%の濃度を有する水溶液とされるが、上述した
ような不都合を招く不溶解分を除去するために、たとえ
ば、ろ紙またはろ過布を用いてろ過すればよいが、高粘
度のため、そのようなろ過を実施することは不可能であ
る。
れるバインダとして用いられるメチルセルロースは、1
6〜30%の濃度を有する水溶液とされるが、上述した
ような不都合を招く不溶解分を除去するために、たとえ
ば、ろ紙またはろ過布を用いてろ過すればよいが、高粘
度のため、そのようなろ過を実施することは不可能であ
る。
そこで、この発明は、不溶解分を有利に除去し得る、セ
ラミック成形体に含まれるメチルセルロースバインダの
製造方法を提供しようとするものである。
ラミック成形体に含まれるメチルセルロースバインダの
製造方法を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段]
この発明に係るメチルセルロースバインダの製造方法は
、上述した技術的課題を解決するため、次のようなステ
ップを備えることが特徴である。
、上述した技術的課題を解決するため、次のようなステ
ップを備えることが特徴である。
すなわち、
メチルセルロースの低濃度水溶液を用意するステップと
、 前記低濃度水溶液をろ過するステップと、前記ろ過ステ
ップによって得られたろ液に含まれるメチルセルロース
をゲル化するステップと、前記メチルセルロースのゲル
化物を前記ろ液から取出すステップと、 前記ゲル化物を加熱乾燥して前記低濃度水溶液よりも濃
いメチルセルロース水溶液を得るステップと、 を備えることを特徴としている。
、 前記低濃度水溶液をろ過するステップと、前記ろ過ステ
ップによって得られたろ液に含まれるメチルセルロース
をゲル化するステップと、前記メチルセルロースのゲル
化物を前記ろ液から取出すステップと、 前記ゲル化物を加熱乾燥して前記低濃度水溶液よりも濃
いメチルセルロース水溶液を得るステップと、 を備えることを特徴としている。
[作用]
この発明において、不溶解分をろ過により除去すること
を可能にするため、メチルセルロースは、まず、低濃度
水溶液とされる。たとえば、5%以下の低濃度水溶液で
あれば、粒子保持能力2μmのろ紙またはろ過布で、必
要に応じて吸引または加圧を付与しながら、ろ過を実施
することができる。
を可能にするため、メチルセルロースは、まず、低濃度
水溶液とされる。たとえば、5%以下の低濃度水溶液で
あれば、粒子保持能力2μmのろ紙またはろ過布で、必
要に応じて吸引または加圧を付与しながら、ろ過を実施
することができる。
このように、不溶解分が除去されたろ液すなわちメチル
セルロース水溶液は、次に、その濃度がバインダとして
必要な濃度にまで高められる。この発明では、ろ液を濃
縮するため、メチルセルロースのゲル化が利用される。
セルロース水溶液は、次に、その濃度がバインダとして
必要な濃度にまで高められる。この発明では、ろ液を濃
縮するため、メチルセルロースのゲル化が利用される。
なお、ろ液を濃縮する方法としては、ろ液を、直接、真
空乾燥したり、加熱濃縮する方法があり得るが、これら
の方法だけでは、ろ液を能率的に濃縮することができな
い。
空乾燥したり、加熱濃縮する方法があり得るが、これら
の方法だけでは、ろ液を能率的に濃縮することができな
い。
前述したように、メチルセルロースのゲル化を利用して
、ゲル化物と水とを分離させれば、濃縮を容易に行なう
ことができる。たとえば、ろ液を80℃以上に加熱する
と、メチルセルロースはゲル化され、水を遊離させる。
、ゲル化物と水とを分離させれば、濃縮を容易に行なう
ことができる。たとえば、ろ液を80℃以上に加熱する
と、メチルセルロースはゲル化され、水を遊離させる。
このようにゲル化させた液を、たとえば、再度、ろ紙ま
たはろ過布を用いてろ過すれば、メチルセルロースのゲ
ル化物を容易に取出すことができる。このように取出さ
れたゲル化物を加熱乾燥すれば、たとえば16〜30%
の濃度に:A整された、バインダとして適したメチルセ
ルロース水溶液を得ることができる。
たはろ過布を用いてろ過すれば、メチルセルロースのゲ
ル化物を容易に取出すことができる。このように取出さ
れたゲル化物を加熱乾燥すれば、たとえば16〜30%
の濃度に:A整された、バインダとして適したメチルセ
ルロース水溶液を得ることができる。
[発明の効果コ
このように、この発明によれば、メチルセルロースの水
溶液を低濃度化することにより、ろ過することが可能に
なるため、このろ過ステップにおいて、不溶解分を除去
することができる。そのため、この発明の方法により製
造されたメチルセルロースバインダを用いて得られたセ
ラミック成形体を焼成したとき、焼成後のセラミックに
バインダが原因となる空孔が発生することが防止される
。
溶液を低濃度化することにより、ろ過することが可能に
なるため、このろ過ステップにおいて、不溶解分を除去
することができる。そのため、この発明の方法により製
造されたメチルセルロースバインダを用いて得られたセ
ラミック成形体を焼成したとき、焼成後のセラミックに
バインダが原因となる空孔が発生することが防止される
。
したがって、セラミックの機械的強度が向上するととも
に、電気的特性の劣化を防止することができる。また、
セラミックが肉薄の場合には、貫通性ボアの発生がなく
なり、対向電極間の電気的導通による短絡の発生を防止
できる。
に、電気的特性の劣化を防止することができる。また、
セラミックが肉薄の場合には、貫通性ボアの発生がなく
なり、対向電極間の電気的導通による短絡の発生を防止
できる。
[実施例]
第1図には、この発明の一実施例の工程図が示されてい
る。
る。
「低濃度水溶液」ステップ1において、5%以下のメチ
ルセルロース水溶液が作製される。
ルセルロース水溶液が作製される。
次に、「ろ過」ステップ2において、粒子保持能力2μ
mのろ紙またはろ過布を用いて、上述のステップ1で得
られたメチルセルロースの低濃度水溶液を、吸引または
加圧によって、ろ過し、ろ液を得る。
mのろ紙またはろ過布を用いて、上述のステップ1で得
られたメチルセルロースの低濃度水溶液を、吸引または
加圧によって、ろ過し、ろ液を得る。
次に、「ゲル化」ステップ3において、ステップ2で得
られたろ液を80℃以上に加熱し、メチルセルロースを
ゲル化させ、水と遊離させる。
られたろ液を80℃以上に加熱し、メチルセルロースを
ゲル化させ、水と遊離させる。
次に、「ゲル化物取出し」ステップ4において、上述の
ステップ3においてゲル化させた液を、再度、ろ紙また
はろ過布を用いて、ろ過する。これによって、ろ紙また
はろ過布土に、メチルセルロースのゲル化物が取出され
る。
ステップ3においてゲル化させた液を、再度、ろ紙また
はろ過布を用いて、ろ過する。これによって、ろ紙また
はろ過布土に、メチルセルロースのゲル化物が取出され
る。
次に、「加熱乾燥」ステップ5において、ステップ4に
よって得られたゲル化物が、加熱真空脱水法により、1
6〜30%の濃度を有するメチルセルロース水溶液に濃
度調整される。
よって得られたゲル化物が、加熱真空脱水法により、1
6〜30%の濃度を有するメチルセルロース水溶液に濃
度調整される。
このようにして、所望のメチルセルロースバインダが得
られる。このメチルセルロースバインダと従来の方法に
より得られたメチルセルロースバインダとを比較するた
め、以下のような実験を行なった。
られる。このメチルセルロースバインダと従来の方法に
より得られたメチルセルロースバインダとを比較するた
め、以下のような実験を行なった。
まず、次のようにして、混線物を作製した。チタン酸ジ
ルコン酸鉛系圧電セラミック粉末100部に対し、メチ
ルセルロースバインダ18部およびグリセリン6部を加
え、3本ロールによって混練を行ない、混練物を得た。
ルコン酸鉛系圧電セラミック粉末100部に対し、メチ
ルセルロースバインダ18部およびグリセリン6部を加
え、3本ロールによって混練を行ない、混練物を得た。
次に、シート成形を次のように行なった。混練物を、真
空押し出し成形機で厚み約60μmのグリーンシートに
成形し、次いで、シート乾燥機によって、これを乾燥さ
せた後、直径30mmの円板状に打ち抜いた。
空押し出し成形機で厚み約60μmのグリーンシートに
成形し、次いで、シート乾燥機によって、これを乾燥さ
せた後、直径30mmの円板状に打ち抜いた。
次に、セラミックの焼成を、次のように行なった。上の
シート成形ステップによって得られた円板状のセラミッ
ク成形体に対して、600℃で20時間の脱脂を行なっ
た後、97%アルミナ匣中で、1200℃で2時間の焼
成を行なった。これによって、厚さ約60μmの円板状
のセラミック焼結体を得た。
シート成形ステップによって得られた円板状のセラミッ
ク成形体に対して、600℃で20時間の脱脂を行なっ
た後、97%アルミナ匣中で、1200℃で2時間の焼
成を行なった。これによって、厚さ約60μmの円板状
のセラミック焼結体を得た。
このような工程を経て得られた成形シートおよびセラミ
ック焼結体に存在する空孔および貫通性ボアの存否を次
のように観察し、この発明に係る方法により得られたメ
タルセルロースバインダの性能の評価を行なった。
ック焼結体に存在する空孔および貫通性ボアの存否を次
のように観察し、この発明に係る方法により得られたメ
タルセルロースバインダの性能の評価を行なった。
まず、成形シートに関しては、厚さ約60μmのものに
、シートの一方主面側から光を照射し、10m2あたり
の空孔の数を目視にて調査した。
、シートの一方主面側から光を照射し、10m2あたり
の空孔の数を目視にて調査した。
なお、空孔部分は、光透過率が高く、したがって、その
部分で明るく輝くことにより確認できた。この調査によ
り、従来のメタルセルロースバインダを用いたものでは
、10m2あたり25個の空孔を目視で検出できたのに
対し、この発明に係るメタルセルロースバインダを用い
たものでは、空孔を目視で全く検出できなかった。
部分で明るく輝くことにより確認できた。この調査によ
り、従来のメタルセルロースバインダを用いたものでは
、10m2あたり25個の空孔を目視で検出できたのに
対し、この発明に係るメタルセルロースバインダを用い
たものでは、空孔を目視で全く検出できなかった。
次に、厚さ約50μmのセラミック焼結体に関しては、
それを浸透液に浸し、浸透液がしみ上がる部分の個数を
数えた。これによれば、従来のメチルセルロースバイン
ダを用いたものでは、ICm2あたり、3カ所で浸透液
がしみ上がり、したがって3個の貫通性ボアが存在して
いることがわかった。これに対し、この発明に係るメチ
ルセルロースバインダを用いたものでは、浸透液がしみ
上がる部分が観察されず、したがって、貫通性ボアが全
く存在していないことがわかった。
それを浸透液に浸し、浸透液がしみ上がる部分の個数を
数えた。これによれば、従来のメチルセルロースバイン
ダを用いたものでは、ICm2あたり、3カ所で浸透液
がしみ上がり、したがって3個の貫通性ボアが存在して
いることがわかった。これに対し、この発明に係るメチ
ルセルロースバインダを用いたものでは、浸透液がしみ
上がる部分が観察されず、したがって、貫通性ボアが全
く存在していないことがわかった。
第1図は、この発明の一実施例を示す工程図である。
図において、1は「低濃度水溶液」ステップ、2は「ろ
過」ステップ、3は「ゲル化」ステップ、4は「ゲル化
物取出し」ステップ、5は「加熱乾燥」ステップである
。
過」ステップ、3は「ゲル化」ステップ、4は「ゲル化
物取出し」ステップ、5は「加熱乾燥」ステップである
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 メチルセルロースの低濃度水溶液を用意するステップと
、 前記低濃度水溶液をろ過するステップと、 前記ろ過ステップによって得られたろ液に含まれるメチ
ルセルロースをゲル化するステップと、前記メチルセル
ロースのゲル化物を前記ろ液から取出すステップと、 前記ゲル化物を加熱乾燥して前記低濃度水溶液よりも濃
いメチルセルロース水溶液を得るステップと、 を備える、セラミック成形体に含まれるメチルセルロー
スバインダの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1176108A JPH07119242B2 (ja) | 1989-07-07 | 1989-07-07 | セラミック成形体に含まれるメチルセルロースバインダの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1176108A JPH07119242B2 (ja) | 1989-07-07 | 1989-07-07 | セラミック成形体に含まれるメチルセルロースバインダの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0341101A true JPH0341101A (ja) | 1991-02-21 |
JPH07119242B2 JPH07119242B2 (ja) | 1995-12-20 |
Family
ID=16007832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1176108A Expired - Lifetime JPH07119242B2 (ja) | 1989-07-07 | 1989-07-07 | セラミック成形体に含まれるメチルセルロースバインダの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07119242B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04331758A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-19 | Murata Mfg Co Ltd | セラミック成形体の製造方法 |
FR2785646A1 (fr) | 1998-11-11 | 2000-05-12 | Sanden Corp | Compresseur a dispositif d'ajustement du jeu axial de l'arbre |
WO2021095489A1 (ja) * | 2019-11-12 | 2021-05-20 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 | セルロース系成形体及びヒドロゲル並びにこれらの製造方法 |
-
1989
- 1989-07-07 JP JP1176108A patent/JPH07119242B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04331758A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-19 | Murata Mfg Co Ltd | セラミック成形体の製造方法 |
FR2785646A1 (fr) | 1998-11-11 | 2000-05-12 | Sanden Corp | Compresseur a dispositif d'ajustement du jeu axial de l'arbre |
WO2021095489A1 (ja) * | 2019-11-12 | 2021-05-20 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 | セルロース系成形体及びヒドロゲル並びにこれらの製造方法 |
JPWO2021095489A1 (ja) * | 2019-11-12 | 2021-05-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07119242B2 (ja) | 1995-12-20 |
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